ハンマースホイが描いた静寂と気配。
来る1月21日、心待ちにしていた展示が東京都美術館で始まります。「ハマスホイとデンマーク絵画」、昨年この展示の告知が流れてから、2020年がどれだけ待ち遠しかったか。 一番見るのが楽しみなのは、はやり妻であるイーダを後方 […]
杉浦非水、写生によって磨き上げられた観察眼とは
小学生のころとにかく絵が上手くなりたくて、自分の手を色んな角度で眺めながら何度も練習をしていました。あのときはただ、”より上手に描くためには、見たままを写し取れるようにならなくちゃ”としか考えていなかったなぁ。 実際「写 […]
ジョルジュ・ブラックの一生と仕事
ピカソと同時代に生き、ともにキュビズムを生み出した画家、ジョルジュ・ブラック。天才で代表作も多いピカソと比べられることも多いブラックですが、どこか職人のような一面をもち、最後まで自身の美を追求し続けたこの画家が、わたしは […]
時代を超えゆく、図像の宇宙誌
ジャンルや時を超えて、ひとを惹きつける引力を発する書籍。 これが幾度目の入荷か。本日あらためてご紹介する「世界のグラフィックデザイン1 ヴィジュアルコミュニケーション」はそんな稀有な力を有する書籍のひとつです。 文字、絵 […]
ソウル・スタインバーグの一コマ漫画。無限に広がる小さな物語
「ニューヨーカー」や「ハーパース・バザー」などでイラストを手掛け、一コマ漫画の世界で一斉を風靡したソウル・スタインバーグ。 シニカルかつユーモア溢れる作風も魅力ですが、わたしはなんといっても針金のように細い線でちくちくと […]
コラージュとテキストで紡ぐ妖精伝説
「第一回個展以来、彼女の作品を愛好している」 — 澁澤龍彦「現代作家論 野中ユリ 純白のプラトニズム」美術手帖253号より 戦後を代表する造形作家のひとり・野中ユリの作品に、フランス文学者・澁澤龍彦が文を添え […]
串田孫一や畦地梅太郎ら5人の山愛が生んだシリーズ
「これは山の辞典ではありません。もっと楽しい美しい本です。」函に書いてある一文を読んだだけで、5人の男たちの生き生きとした喜びが伝わってくるようです。 10年をかけて3部作という形で仕上げた『山のABC』は、様々な職業の […]
フリーダ・カーロのワードローブにみる自画像。
生涯にわたり数多くの自画像を描いたことでも有名なフリーダ・カーロ。かつて身に纏われた衣服でさえも、その存在をこんなにも色濃く感じさせるのはなぜだろう。 1954年の逝去後、彼女の遺品や愛用品は自邸である「青い家」にそのま […]
アイヴァン・チャマイエフの引き出しから生まれた、232の人物像
アイヴァン・チャマイエフの引き出しには、彼が発見したものが詰まっていた。届いた手紙の封筒、航空会社の使用済みカーボン紙、つぶしたソーダ缶、はがき、ポスター…。願うことならその引き出しを覗いてみたいし、そんな素敵な引き出し […]
名作漫画をリ・デザイン。90人の装丁家と手塚治虫作品
憧れの作家の作品を装丁してみたい。デザイナーなら誰もが抱く願望なのではないでしょうか。 本書はそんな夢を一挙に叶えた贅沢な1冊。日本漫画界の巨匠、手塚治虫の作品カバーを、日本図書設計家協会員90名がオリジナルデザインする […]
その作品は心に触れる。ベン・シャーンのグラフィック・ワークス
かれこれ2年ほど、スマホの待受画面はベン・シャーンによる美術論「ある絵の伝記」のなかで見つけた挿絵にしています。いつ見ても、初めて目にしたときと同じくらい胸が高鳴る唯一無二の線が好き。 1906年、家族とともにリトアニア […]
ギフトラッピング
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ハンス・ナムスが撮った古道具に見る、アメリカ独立後の200年
今日のおすすめ本の主人公は、ドイツで生まれ、アメリカで活躍した写真家・ハンス・ナムス。アレクセイ・ブロドヴィッチに見出され、アクション・ペインティングの生みの親であるジャクソン・ポロックをはじめ、マーク・ロスコ、ジョゼフ […]
Amazon Payを導入しました
Amazon Payは、Amazon.co.jpアカウントに登録された住所情報とクレジットカード情報を使って、商品やサービスの支払いができるサービスです。 決済時に配送先のご住所やクレジットカード情報などを入力する必要が […]
詩人としてのボブ・ディランの魅力
基本的に英語がわからないので洋楽を聴く場合、歌詞は理解していない。あとで何かのきっかけで日本語訳を見て「あぁそういう歌だったのか」と知ることも多い。 ただ、ボブ・ディランの耳に残る独特のメロディとしゃがれ声は、何を歌って […]
1920年代〜40年代オランダのアヴァンギャルドデザイン集
新聞や雑誌の紙面、企業ポスター、演劇協会のための封筒の中に混ざって掲載された、小さな切手に心奪われました。ピート・スヴァルトやヘラルト・キリヤンが手掛けた切手。2〜3センチの小さな中にも、ポスター顔負けのデザインが凝縮さ […]
ヤン・チヒョルトの残した功績と影響
タイポグラフィとは一体何を指しているのか? 簡単にいえば、印刷物における可読性や視認性、そして美しさを得るための活字の配置と構成、経済的に効率よく印刷物を作る術が初期タイポグラフィであり、それを設計する人をタイポグラファ […]
三宅一生とルーシー・リーを繋いだ一冊の本
三宅一生は、ロンドン旅の途中に一冊の本に出会い、ある陶芸家に魅了されました。今日おすすめする『LUCIE RIE』こそが、その本だそう。 美しいなめらかな曲線、貝殻を彷彿とさせる色合い。その作品のひとつひとつに衝撃を受け […]
金工作家・長谷川竹次郎が贈り続けた、心温まるおもちゃたち
木や銅をつかって作られた鳥のモビールからはじまり、ウルトラマンセブンの匙やフォーク、実物顔負けのおままごとセット、かまぼこ板と紙粘土のお雛さま。金工作家の長谷川竹次郎が、1歳から20歳まで、ふたりの子どもに贈り続けた手作 […]
レイ・ペトリが率いた伝説のクリエイティブ集団。
本棚を探索すると、ナイスネーミングな集団がたくさん潜んでいます。具体、コブラ、スーパースタジオ、実験工房、ハイレッド・センター、サンドイッチサイレンサー。この絶妙な格好良さとインパクトとハズし加減のバランス感がいいなあと […]
"ヴィジュアル・コミュニケーション・スペシャリスト"、ピーター・ブラッティンガとは何者か。
ピーター・ブラッティンガは何者か。広告デザインや書体デザインにとどまらず、書籍、ディスプレイ、展示、パッケージなど多岐にわたる分野で活躍してきた氏は、自らを好んで"ヴィジュアル・コミュニケーション・スペシャリスト"と称し […]
洒脱なユーモアセンスと鋭い観察眼を持つ男、ジャン=フィリップ・デローム
本書は80年代から活躍し続けるフランス人イラストレーター、ジャン=フィリップ・デロームの同名ブログを纏めた限定1000部の作品集。 「The unknown hipster」である主人公の日常が、デロームの独特なタッチで […]
写真家のバイブル。ブレッソンのとらえた「決定的瞬間」
ライカを手に、歴史的な瞬間、感動的な瞬間、美しい瞬間を求めて世界中を放浪した写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソン。国際写真家集団「マグナム・フォト」の創設者であり、20世紀を代表する偉大な芸術家である彼の作品は、今なお […]
女性ファッション誌の礎を築いたハーパース・バザーの125年。
ハーパース・バザーが歩んだ125年、その一歩一歩を125枚の作品で辿る贅沢。1867年の創刊以降、編集者、写真家、スタイリスト、モデルたちが情熱を注ぎ生み出した歴史に残るページの数々は、今もなお人々を魅了し続けています。 […]
上田義彦が命を吹き込んだ、紀元前の石器たち
黒い背景に並べられた石たちは、鈍く光を放っています。触れると硬く冷たいことを頭では理解しているけれど、独特なライティングを使って撮影されたそれらは、まるで命をもった生き物のように見えて仕方ありません。 本書は、インターメ […]
まどゑ Vol.4 須山奈津希さん
「須山奈津希×安永哲郎『memorandum』発刊記念原画展 記憶と記録」開催に向けて、須山奈津希さんにまどゑを描いていただきました。 (“まどゑ”という呼び名、そろそろ浸透してきているのだろうか。まだ怪しい気がする。ち […]
ウィリアムス・モリス主義者 小野二郎
小野二郎という人を知っていますか。編集者として活躍し、晶文社の設立に参加。ウィリアム・モリスの研究に傾倒し、多くの関連書籍を出版しました。 その中でも『ウィリアム・モリス研究』は、小野二郎の執筆がまとめられた著作集の第1 […]
サイレンサーの連中に出会った時は気をつけろ
1968年、15名の若手グラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、写真家、彫刻家、コピーライターによって結成されたデザイン集団「サイレンサー」。 本書は、彼らが雑誌「新婦人」を舞台に連載形式で発表していた実験的な作品 […]
東欧の前衛。チェコのブックデザインに投影された美学
上野の国際子ども図書館で開催されている「絵本に見るアートの100年―ダダからニュー・ペインティングまで」展はご覧になりましたか? 20世紀初頭に起こった前衛芸術運動から、第二次世界大戦を経て現代にいたる芸術運動の潮流に乗 […]
ウォーホルをウォーホルたらしめたもの。
「The Warhol Look」。そんな潔いタイトルの中に、アンディ・ウォーホルが築いたなんとも濃密なファッション、カルチャー、アートの歴史が集約されています。 幼い頃からハリウッドのファン雑誌やスターの写真集を収集し […]
パッケージにあらわれる 日本の美学
日本人はどんなに美しいものを創造してきたか。忘れないように岡秀行さんが残しておいてくれてよかったと、本書を眺めながら何度も思うのです。 『日本の伝統パッケージ』は、日本の伝統的なパッケージ222点収録した資料集。その昔、 […]
組み合わせ自由な紙のメモパッド。SnapPadでつくるオリジナルバインダー
※こちらの記事に掲載しております写真は、すべてSnapPad旧仕様となります。詳しくは商品ページをご覧ください。 POSTALCO(ポスタルコ)の「Snap pad」と合わせて使いたい商品が多数入荷しました。 Snap […]
時代を映す鏡、雑誌広告の半世紀。
先日、ノストスの本棚の書籍を年代順に並べ替えたんです。そしたら、「この作家とこの芸術家って同じ年代なんだ」「20年代のこのデザインって今見ても新鮮だよね」などという意外な気付きがたくさんありまして。ただこの人は60年代、 […]
須山奈津希×安永哲郎『memorandum』発刊記念トークイベント開催
「all that is beautiful」「monochrome」「memorandum」の3部作を共作された須山奈津希さんと安永哲郎さんのトークイベントを開催いたします。 「memorandum」発刊プロジェクトとして行われたクラウドファンディングの過程や、お2人の作品制作方法、そして初となる長編コミックへの挑戦についてなど、お話しいただきます。
構成的とはなんぞや
本書は、主にドイツ・スイスでの「構成的な傾向を持つポスター」にフォーカスした資料本である。だが、これは一般的によく見られるようなデザイン史や美術史、あるいはポスターの歴史、巨匠となったデザイナーの作品紹介ではない。 その […]
極北彷徨。高橋ヨーコがうつす冬。
きん、と耳が痛むほどの静けさ、目を焼く雪の白さ。 本日のおすすめは、そんな冬を愛するひとに捧げたい1冊です。 本書「WHITE LAND」は、特にシベリアや東欧へ精力的に旅し、日常風景を記録している写真家・高橋ヨーコの写 […]
80〜90年代の青春 ヒップホップポージング集
1990年代のアメリカ西海岸で、スケートボードやヒップホップ、グラフィティの真っ只中で“遊んでいた”若者たちを描いた映画「ビューティフル・ルーザーズ」を見て、生命力にも似たパワフルさを感じたことを覚えています。 同じ時代 […]
経糸と緯糸で編み上げられた、石見銀山・群言堂の歩み。
江戸時代には日本最大の銀が算出され、外国人も多く訪れる一大都市だった島根県大田氏大森町・通称「石見銀山」。閉山によって過疎化が進み、昭和の終わりには人口500人を切るまでに減少したこの町に、群言堂を運営する石見銀山生活文 […]
すべてはデザインされている?驚きに満ちた、自然界の秩序と調和。
世の中には理解できないことが沢山あると知れば知るほど、ひとは足元に転がっている不思議に対して鈍感になってしまうのかもしれません。 松岡正剛の千夜千冊でも、大人の問いついて「Q&A、Q→A、Q→Aばかり。ここにはA→Qがな […]
大人も楽しい科学の絵本。グロリア社のファーストブックシリーズ。
思えば、ノストスで働くようになって初めて書籍紹介ブログを書いたのは2016年、「ファーストブック」についてでした。いやはや懐かしい。 「宇宙旅行」「水泳」「石器時代の人類」などなど、まず目に留まるのは個性豊かかつシンプル […]
20世紀の芸術を飾る
20世紀の芸術において重要な印刷物に焦点を当てた「The Avant-Garde in Print」。シリーズ全体としては5集あるが、今回入荷したのは「1: FUTURISM」と「3: DADA」。当時のリソグラフ作品を […]
シティボーイの80年代。佐野元春のボックスセット。
先週のオリーブ初期号に続きまして、今週も80s雑誌。だって好きなのですもの、80年代に出版された雑誌や冊子が。 本日のおすすめは、佐野元春責任編集「This」ボックスセット。バラで入荷することはあったものの、ボックスセッ […]
布の表情、唄う声。柚木沙弥郎が生み出し続ける模様の美。
2018年に日本民藝館で開催されていた「柚木沙弥郎の染色」展へ行った際、作品の印象から制作年を当て合うゲームをしたんです。それがもう、全然当たらなくて。数十年前の作品はいつ見ても新鮮・モダンで、近年の作品はどこか懐かしく […]
充実した1年のそばに。2020年カレンダー特集!
イラストレーター、デザイナー、画家など作家がオリジナルで制作した2018年カレンダーを入荷しました。