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繊細な刺繍があしらわれたシルクのスカートに、はっと目を引くパターンが美しいワテナ族の民族衣装など、本書ではそんな彼女のワードローブが惜しみなく紹介されます。
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そして、事故などによりベッドで過ごす時間の多かったフリーダ。彼女を支えた義足が履くブーツや、コルセット、左右の高さが異なる靴なども、ほかのワードローブとなんら変わらずそこにある。身につけられたものすべてが、フリーダ自身の一部になっていた証ではないでしょうか。
ちなみに、巻末に裁縫道具もフリーダのもの。ほつれたレースを縫い合わせながら、大切に着続けていたんですね。 フリーダというひとそのものの存在を強く感じられる素晴らしい一冊です。