文字が持つ物質性に注目し、視覚的に展開された実験的な詩「コンクリート・ポエトリー」。噛み砕いて言うなら、読むのではなく、眺める詩、とでもいいましょうか。
今日はそんなコンクリート・ポエトリー詩人である北園克衛と向井周太郎の、美しい作品をご紹介します。
まずは、日本におけるコンクリート・ポエトリーの第一人者といえる、北園克衛。詩人にして写真家、そしてデザイナーとしても活躍しましたが、本人はあくまで詩人であることを生涯貫き通しました。
『カバンのなかの月夜:北園克衛の造型詩』は、日本のモダニズム運動を牽引した作家の色褪せないグラフィックワーク、造型詩、写真と詩を区別しない視点でつくられた作品の数々を収録。
『北園克衛全写真集』は、氏の写真作品を集めた作品集。
新聞紙紙や紐、石などを配置して撮影された「プラスティック・ポエム」が多数収録されています。
配置したオブジェの余白、オブジェ同士の重なり具合、見れば見るほど美しい。
向井周太郎もコンクリート・ポエトリー詩人のひとり。『かたちの詩学』は著作集として、旧著「かたちのセミオシス」に掲載した論集と、書き下ろしエッセイ「かたちの誕生 身振りといのち」に、ドイツでの展覧会「世界プロセスとしての身振り」の図録を加えたもの。
さらに、氏によるコンクリート・ポエトリー選集が別冊で付いております。
原研哉と松野薫による装丁にも注目してくださいね。
◯『カバンのなかの月夜:北園克衛の造型詩』
◯『北園克衛全写真集』
◯『かたちの詩学』
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