ワルター・グロピウス、ヨハネス・イッテン、パウル・クレー、モホリ=ナジ・ラースロー…豪華な教師陣による授業は、どんなにか刺激的なものだったでしょう。
バウハウスの教育システムやデザイン思想は、実際に教えを受けた生徒のみならず、世界中のデザイナーやアーティストに影響を与え、今もなお受け継がれています。
今日はそんなバウハウスの学びの歩みを辿ることのできる書籍をご紹介いたします。
『Bauhaus Imaginista: A School in the World』はバウハウス創設100周年にあたる2019年に、ドイツで開催された記念事業「バウハウス 100」での国際プロジェクトに際して発行された資料集。
当時の学生たちの習作や、インドとバウハウスの関係を示す資料、現代アーティスト/ルカ・フライや、イギリスを拠点に活動するオトリス・グループといった新進気鋭のアーティストによる作品などを収録した一冊。
バウハウスの国際的な普及と受容に重点を置き、その歴史、思想、歴史、文化をグラフィカルに紹介します。
『Human Space Machine: Stage Experiments at the Bauhaus』は、2013年から2014年にかけて開催された、バウハウスのシアターワークショップの実験と考え方をテーマにした初となる展覧会のカタログ。
1921年にシアターワークショップを設立し、人間とテクノロジーの関係についての新しい研究や実験を行ったヴァルター・グロピウス。ローター・シュライヤー、オスカー・シュレンマー、モホリ=ナジ・ラースローらも、そのなかで機械化、機械工業化、合理化の問題を研究しました。
本書ではこのシアターワークショップにまつわるスケッチ、ドローイング、写真、フィルム、フィギュア、衣装、模型、装置などを収録しています。
最後にご紹介するのは、『Black Mountain』。
バウハウス閉校後に、アメリカに移住したバウハウス関係者たちがかかわったブラックマウンテンカレッジ(BMC)。20世紀前半に最も革新的な学校の一つです。初代校長をジョン・アンドリュー・ライスがつとめ、ジョセフ・アルバース、ジョン・ケージ、ヴァルター・グロピウス、バックミンスター・フラーなどが教鞭を取りました。
本書はブラック・マウンテン展の開催に合わせて出版されたもので、ドイツ語圏では初めてのBMCに関する総合的な出版物です。
◯『Bauhaus Imaginista: A School in the World』
◯『Human Space Machine: Stage Experiments at the Bauhaus』
◯『Black Mountain』
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