非暴力、平和や社会的正義の問題に積極的に関わり、歴史的平和教会の一つに数えられるメノナイト。厳しい自然環境のなか農耕・牧畜を行い、集団で自給自足の生活を営むかれらの生き方には、慎ましさのなかに一本の真っ直ぐな芯が通った逞しさを感じます。そして人々が寄り添い、共に生きることの美しさも。
『The Mennonites』は宗教上の理由から撮影が許可されてこなかった彼らの暮らしを、マグナム・フォトの写真家、ラリー・タウェルが長年かけて築いた信頼関係のもと撮影・記録したもの。
祈ること、食べること、育むこと、語らうことといった全てが日々の暮らしのなかに息づく様が、ありのままに収められています。
そして『The Mennonites』の姿から、シェーカー教徒を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
自給自足の生活のなかで、シンプルでありながら実用的な家具を生み出したシェーカー教徒たち。
『The Shaker World: Art, Life, Belief』はシェーカーボックスやチェアなどの家具や建築に加え、アートや当時の様子が分かる写真、それまで未発表だった日記や手紙、家系図など貴重な資料をもとに、彼らの生活や、信条、芸術を紐解いた一冊。
2冊あわせてご覧いただくと、より深く両者を理解できるのではないかと思います。
◯『The Mennonites』
◯『The Shaker World: Art, Life, Belief』
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