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ロトチェンコとリシツキーの前衛表現
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ロトチェンコとリシツキーの前衛表現

20世紀のロシア・アヴァンギャルドにおいて重要な役割を果たし、グラフィックデザイン史に革命を起こした、アレクサンドル・ロトチェンコ とエル・リシツキー。彼らの存在がなければ今日のグラフィックデザインはない、と言っても過言ではないほどです。そんなふたりの圧倒的な表現に触れられる作品集が入荷しましたのでご紹介。

アレクサンドル・ロトチェンコは、幾何学図形やフォトモンタージュなどあらゆる表現手法駆使し、数々のグラフィック作品を生み出しましたが、後年は写真に傾倒していきました。『Rodchenko』はそんな氏の写真集。

ピーター・マクギルらギャラリストが収集したロトチェンコの写真の中から、人物、建築、機械などを大胆な構図で切り取った作品を年代順で収録しています。

『The Isms of Art 1914-1924』は、1925年にドイツで発行されたエル・リシツキーとハンス・アルプによる共著「The Isms of Art」の復刻版。

構成主義や、ダダ、キュビスム、未来派などといった芸術における「主義」をテーマに、マン・レイや、マレーヴィチ、モホリ=ナジ・ラースローなど様々な芸術家たちの作品をモノクロで掲載しています。本書自体のブックデザインも非常にかっこいい…。

最後は、エル・リシツキーの評論集『エル・リシツキー 構成者のヴィジョン』

寺山祐策「構成者の空間(ヴィジョン)」、新島実「リシツキーとチヒョルト」、多木浩二「リシツキーと20世紀」などが収録されており、資料としてもおすすめの一冊です。

『Rodchenko』
『The Isms of Art 1914-1924』
『エル・リシツキー 構成者のヴィジョン』

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故郷・広島県で雑貨のお店をしていた影響で、器に目がない。盛り付ける料理は修行中。ノストスブックスの雑貨担当として奮闘します。暮らしにまつわる本、民藝本、画集が好きです。