ウレシイ編輯,タノシイ設計。書物のかたちと理に寄り添う羽良多平吉の書容設計
羽良多平吉という人を初めて認識したのはどこかの古本屋でみた雑誌HEAVEN。 衝撃だった。 羽良多平吉がデザインした実物がもっと見たくて書籍を調べ、扱ってそうな古本屋を探し歩いた。 あのとき古本屋の面白さに夢中になったお […]
江戸の華・火消しが魅せた粋のすがた
火事と喧嘩は江戸の華と申したもので...、と落語調で解説をしてもらいたくなる本日のおすすめ。   本書「江戸三火消図鑑」は染色下絵師・浮島彦太郎が描いた肉筆本の復刻版。火消とは、江戸幕府が編成した消防組織のこと。身分 […]
優美な精密描写に隠されたデザイナーの眼
大橋正といえばイラストレーター。 と思ったら大間違いなのだ。 アートディレクター、デザイナー、イラストレーターと1人三役当たり前。本来はグラフィックデザイナーなのである。 「私の制作するイラストレーションは、私のデザイン […]
親友が語る、アルヴァ・アアルトの人生と偉業の数々
フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトの作品を知る人は多いでしょう。けれど氏が、無口ながら社交的な父の影響を受けて育ち、生涯を通じて手紙を描くのが苦手で、そしてどれほど作品を愛した人物だったのかということを深く […]
ロードサイドに佇む秘境。あなたの知らないニッポンを旅しよう
旅行の愉しみはおいしい食事と温泉だけにあらず。美しくなくても品がなくてもインスタ映えしなくても、ミステリアスな旅情にみちた場所。わたしたちが知らないだけで、そんな場所はまだまだ日本中に点在しています。いいですね、わくわく […]
ディーター・ラムスのデザインに学ぶ、ものを選ぶ視点
ディーター・ラムスのデザインした製品を使えたら、そのほかに多くの物はいらない、とすら思ってしまいます。あのかっこいいオーディオが、ライターが、コーヒーメーカーがあれば、きっと簡単に他のものに買い換える気持ちが生まれないだ […]
バンダイナムコゲームス、カプコン、セガ!ゲーム・グラフィックにみるデザイン史
かつて仲間とともに盛り上がった、青春の思い出が詰まったゲームの世界。頁をめくった読者から、「うわー、懐かしい」「おれ、このロゴの時代からこのゲームやってたなぁ」という声が今にも聞こえてきそう。 今回のオススメ本、アイデア […]
極寒を乗り切るイヌイットの女性の知恵
「イヌイットの壁掛け」の中に登場するのは、動物や人、家や山など。描かれているのは日々の何気ない暮らしなのに、まるで童話の一場面のようで、耳を澄ませば楽しいストーリーが聞こえてきそうです。 カナダの先住民イヌイットの暮ら […]
高梨豊が切り取った 昭和52年の下町
そこに人はほとんど写っていないのに、さっきまで立ち話していたであろう女性や、もうすぐ帰ってくるであろう子どもたちの姿を想像することができます。 高梨豊の『町』が発行されたのは昭和52年。家庭用食器乾燥機が発売され、白黒テ […]
日経新聞社がおくる、時空を超えた知のぜいたく
「時空を超えた知のぜいたく」。想像するだけで心満たされるテーマです。 この『日経回廊』は、日経新聞社が購読者向けに発行していた非売品の雑誌。残念なことに現在は休刊となっていますが、僅か1年半の間に発行されたこの10冊、 […]
稀代のヒットメーカー松本隆の詩の力
本書は、短編小説で始まり松本隆が作詞した20曲分の歌詞の中の物語を巡って、最後にまた短編小説で終わる。断片的なものをつなぎ合わせて1つの物語になるように構成された気がする。強引に読めばきっとそうに違いない。 基本的に80 […]
モダニストの初期詩篇・未発表詩稿集。恩地孝四郎の詩と版画
用意された 肉褥のなかに やさしい産卵管をさし入れ ることを彼は知ってゐる 彼は方程式を解決する ドブ貝はやはらかい地球である 即ち 水は個体となり 鱮は生れる 「蟲・魚・介」より抜粋 この、タナゴという川魚の産卵を官能 […]
ポップアート界の巨匠はミックスセンスの鬼。ロイ・リキテンスタインのカタログ・レゾネ
ロイ・リキテンスタインといえば、1960年代にブレイクしたアメリカンコミック調の作品が思い浮かびます。が、美術大学の修士号をもち、抽象表現にチャレンジし続けた画家でもあることをご存知でしょうか。 1970年代以降のリキテ […]
知性と野性のビジュアル表現。激動の時代を走った8人の作家
1960〜1970年代にかけてのグラフィックデザイン界は、まさに群雄割拠。高度経済成長期を経て、情報化社会への一歩を踏み出した同時代において、印刷メディアは大きな発展を遂げました。 そんな時代を一望できる1冊が、本書「 […]
淡々と、残酷に、美しく。川内倫子のうつす世界
人びとの営み、光あふれる美しい景色、そして道端に佇む死。すべてが並列。川内倫子の写真はきわめて平等な視点で世界を見つめています。  本書「Illuminance(イルミナンス)」は川内倫子の12冊目の写真集。ローラ […]
横尾忠則が生み出したブックデザインと挑戦の軌跡
アヴァンギャルド、モダニズム、ニューエイジ、禅、オカルト、ジャパネスク。横尾忠則のブックデザインは挑戦に満ちています。 1957年から2012年までの55年にわたる装丁仕事をフルカラー収録した本書「横尾忠則全装幀集」 […]
田中恭吉、藤森静雄、恩地孝四郎によってつくられた珠玉の詩誌「月映」
詩と芸術。心踊る組み合わせです。 近ごろ、詩人の祭典「スポークンワーズスラム」を知り、暇さえあればポエトリー・リーディングや詩人ラッパーの動画を検索しています。心に刺さる言葉は時代を問わず、生まれ続けているのですね。 […]
Tシャツに刷り込まれたアップル社の歴史
捨てられないTシャツがたくさんあります。しかもちょっと変なデザインの。 穴だらけになったナイン・インチ・ネイルズのツアーTシャツ、アイアン・メイデンのゾンビTシャツ、デュラン・デュランのダサかっこいいオフィシャルTシ […]
KAKATO ✕ オオクボリュウの絵本『まいにちたのしい』出版記念ポップアップ開催!
8月22日(木)から9月8日(日)の期間、ブロンズ新社から発売となる絵本「まいにちたのしい」(KAKATO 文/オオクボリュウ 絵)のポップアップを開催いたします。
ノストス談話室vol.3 「2人が本屋になったわけ」の巻
第3回のテーマは、本屋で働くことになったきっかけについて。いわゆる本の虫でも、古本屋に通うのが趣味というわけでもなかった2人はなぜ古本屋で働くことになったのか、そしてなぜノストスだったのか。今のタイミングだから聞きたいことを、お互いに聞いてみることにしました。
大橋歩 わたしの時代 1962-2009
個性ってこういうことなんだろうな、と思わせてくれるイラストレーターが好きです。安西水丸、和田誠、ポール・コックス…そして、大橋歩。  大橋歩の描く人はシャープで、格好良さと可愛さが同居してる感じ。着ている洋服 […]
サイトウ・マコト・ポスターズ
本というものに何を求めるかは1人1人違いますが、僕にとって本は生きるヒントをもらうためのもの。他人の考え方や物事の見方を知ることにとても興味があります。⠀ 1970年代後半から活動を始め、過激かつ異質な表現で国内 […]
プレイバック90's。ザ・デザイナーズ・リパブリックの歩みを振り返る
ザ・デザイナーズ・リパブリックのグラフィックデザインに憧れて、ヘルベチカの文字間をぎゅうぎゅう詰めにしたり、極小ビットマップフォントを多用してみたり、建築物の写真をバラバラにして再構築してみたり。 そんな自主練を夜な夜 […]
季刊ソムニウム 創刊号
エディシオン・アルシーヴ発行の幻想文学を扱う季刊誌「ソムニウム」創刊号。荒俣宏、生田千恵子、田中義廣、赤井敏夫、後藤繁雄などの執筆陣を迎え、幻想文学に関する様々な論考やエッセイを特集する。表紙デザインは羽良多平吉によるもの。 表紙にヤケ・少キズ・一部に折れ跡有。小口・本文ともに経年並。
ノストス談話室vol.2 「ノストスブックスの棚づくり」の巻
第2回目のテーマはノストスの棚づくりについて。2019年2月にコンセプトを変えてから、様々な変革をしてきたノストス。そのうちの一つである棚づくりや本の並べ方の変化について話します。これを知る前と後では、ノストスの本棚の眺め方が変わるかも!?
光と影にみる熊谷守一の一生
身の回りの生き物たちを明るい色彩で描いた作品で知られる画家・熊谷守一。2017年から2018年にかけて東京国立近代美術館で開催された展示会「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」の図録に掲載されている作品を元に、氏の人生と画風の変化について辿ります。
彦坂木版工房の作品集『旬』出版記念展&木版画ワークショップ
6月のイベントのお知らせです。6月15日(土)から6月30日(日)の期間、彦坂木版工房による作品集『旬』の発行を記念し、原画展と木版画ワークショップを開催いたします。
【5月のイベント】香りの原形を辿る。東京香堂の香木聞き比べ体験
5月25日(土)、26日(日)の2日間、東京香堂による香木聞き比べ体験イベントを開催します。普段なかなか触れる機会のない数種類の香木を聞き比べながら、その幽玄な香りをゆっくりご堪能ください。
木版でパンを焼こう。彦坂木版工房のワークショップを体験してきました
現在ノストスでは彦坂木版工房との展示イベントを計画中。一足先にスタッフが木版画のワークショップを体験させていただきました。
塩川いづみと小林エリカが語る宮沢賢治。『春と修羅』展トークショー
2019年2月、ノストスブックスではイラストレーター・塩川いづみさんが宮沢賢治の作品に挿絵を寄せた詩画集『春と修羅』の発売を記念した原画展を開催させていただきました。対談相手に作家の小林エリカさんを迎えて行われたトークショーのもようをお届けします。
【新スタッフ紹介】初めまして、こみです。
はじめまして。ノストス新スタッフの小見実可子(こみみかこ)と申します。ぜひ「こみちゃん」と呼んでいただけると嬉しく思います。
【ノストス奮闘記】2019年2月:コンセプトって何だ?
ご無沙汰しすぎの振り返り記事30回目。今回はコンセプトを新しくしたお話。
スタッフ募集のお知らせ
3年ぶりにスタッフを募集します。みなさまのご応募をお待ちしております。
歌こころカレンダー2022<立春はじまり> | 白井商店
詩人・白井明大と写真家・當麻妙によるものづくりユニット、白井商店の「歌こころカレンダー2022」。二十四節気・七十二候の季節の名前、日付・曜日、新月・満月のしるし、その季節に合わせた白井さんの言葉を掲載。七十二候に沿って短冊をめくることで、季節の移ろいをより身近に感じることができます。2022年2月4日の立春はじまり、翌年2023年2月3日まで。こよみ箱付き。
上村一夫 活版印刷カード SHISEIDO THE TABLES 銀座・SHISEIDO THE TABLESで上村一夫の活版印刷カードの取扱いがスタート
銀座・SHISEIDO THE STORE内のブックカフェサロン、SHISEIDO THE TABLESにてノストスブックスがオリジナルで制作した上村一夫の活版印刷カードの取扱いがスタートしました。
宮沢賢治作・塩川いづみ絵『春と修羅』発売記念原画展 宮沢賢治作・塩川いづみ絵『春と修羅』発売記念原画展&トークショー
2月9日(土)〜2月24日(日)の期間、イラストレーター・塩川いづみさんが宮沢賢治の詩にドローイングを描きおろした詩画集『春と修羅』の出版を記念し、原画展開催いたします。また塩川さんとアーティストの小林エリカさんをお迎えしてのトークショーも行います。塩川さんの作品を味わっていただくとともに、新たな宮沢賢治の世界を感じていただければ幸いです。
ノストス談話室vol.1 「オットー・ネーベル展を振り返る」の巻
スタッフ同士が本についてざっくばらんに語り合う連載をスタート。第1回は2017年から2018年にかけて開催された「オットー・ネーベル展」の図録について。
おすすめ時計本3選。道具として生まれ、やがてロマンとなった時計たち
本来道具として生まれ、いつしか人々のロマンとなった時計たち。本日はそんな様々な時計を紹介した書籍に迫ってみたいと思います。
上村一夫の世界 | 松島利行、上村一夫
上村一夫の世界/映画評論家の松島利行が、漫画家・上村一夫について綴ったエッセイ集。上村一夫の学生時代から、代表作「同棲時代」の魅力、さらに当時の劇画ブームについてなど、様々な観点から氏の辿ってきた劇画家としての足跡を辿る。多数挿絵の他、作品「やさしい酒」「ほおずき」を併せて収録。
東京香堂 ワークショップ 東京香堂のお香づくりワークショップを開催します
12月1日(土)、2日(日)の2日間、インセンスアロマブランド「東京香堂」のペレス千夏子さんによるお香づくりワークショップを開催します。
【11月の展示】佐々木新の小説個展「漂流」:匿名の手紙を募集します 【11月の展示】文芸の新しい体験を。小説家・佐々木新の参加型個展「漂流」
11月10日(土)〜11月25日(日)の期間、「S LETTER PROJECT」と連動した、小説家・佐々木新の個展を開催します。文芸の新しい体験や、それぞれの楽しみ方を見つけてください。
ジョルジョ・モランディから長谷川りん二郎まで。静物画にみる画家の面影
磯江毅、ジョルジョ・モランディ、小杉小二郎、長谷川りん二郎、今井麗。5人の画家たちによる、テーブルの上を描いた作品をご紹介します。