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寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」、柴錬三郎「うろつき夜太」、自身のエッセイ集などの単行本・大型本のほか、ADを務めた流行通信をはじめとする雑誌に至るまで、あますことなく収録されています。その数なんと918点!多すぎやしませんか。
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「カバーに帯を入れるのは好きじゃない。だから帯を表紙に刷り込んだ」(未完への脱走)
「日本の原風景に、シャネルのパッケージのようなラインをスッと入れる。それだけで佇まいが美しくなる」(幻花)
感覚と思索、直感と理性の交差する場所で生まれる横尾忠則のデザイン。決して保守にまわらず常に前のめりなそのトライアルは、時代をうつす鏡のようでもあります。
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