古書古本 | nostos books ノストスブックス
実店舗のご案内
買取お申し込み
お問い合わせ
ログイン
検索:
0
カートを見る
トップ
ブログ
ブックレビュー
ブックレビュー
BOOK REVIEW
書いた人
中野
優美な精密描写に隠されたデザイナーの眼
ヴェジタブル・イラストレーション
大橋正
大橋正といえばイラストレーター。
と思ったら大間違いなのだ。
アートディレクター、デザイナー、イラストレーターと1人三役当たり前。本来はグラフィックデザイナーなのである。
「私の制作するイラストレーションは、私のデザインのエレメントです。」と本人も語るように、デザインのコンセプトやレイアウトにふさわしいカタチを描くために野菜を描く。写実的だがそのままそっくり描いているわけではない。
自然が生み出した葉脈や根毛の躍動をじっくり観察し、美しいと感じる部分を強調し、描きたくないものを省略する。
野菜と対峙しながら画を描く大橋正の眼は、あくまでデザイナーの眼なのだ。
この記事をシェアする
書いた人:
中野
中野の書いた記事一覧
ノストスブックス店主。歴史と古いモノ大好き。パンク大好き。羽良多平吉と上村一夫と赤瀬川原平と小村雪岱に憧れている。バンドやりたい。
こちらの記事もおすすめです
RECOMMEND ARTICLE
工芸品のような美しい絵本、タラブックス
ロトチェンコとリシツキーの前衛表現
奈良原一高と田村隆一、勝井三雄が生み出す化学反応
バウハウス:デザイン史に残る芸術学校の歩み
石に恋する5秒前
写真・図案・芸術にみる日本のモダニズム