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親友が語る、アルヴァ・アアルトの人生と偉業の数々
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親友が語る、アルヴァ・アアルトの人生と偉業の数々

白い机 若い時: アルヴァ・アアルトの青年時代と芸術思想

ヨーラン・シルツ

フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アアルトの作品を知る人は多いでしょう。けれど氏が、無口ながら社交的な父の影響を受けて育ち、生涯を通じて手紙を描くのが苦手で、そしてどれほど作品を愛した人物だったのかということを深く知っているという人は、あまり多くないのではないでしょうか。

本書『白い机 若い時』は、これまであまり語られることのなかったアアルトの人柄と人生を、数々の偉業とともに詳細に記録したもの。
手がけられた建築作品とその背景、そして芸術に対する思想などを軸に、アアルトの人物像が浮かび上がります。

そしてこの「白い机」は、若い時、モダン・タイムス、円熟期から成る3部作。この超大作がひとりの友人の手によって書き上げられたというのも、ドラマチックではありませんか。
著者であるヨーラン・ヨルツは、編集者や旅行作家として活動した人物で、同時にアアルトの数十年来の親友だったのです。

幼少期から晩年にいたるまで、アアルトという人物の人生がいかに機微に溢れ、学びが多く豊かなものであったか、それは本書に込められた熱量が物語ります。そしてなにより、2人の間で育まれた友情がこれほどの大作を生み出したことを思うと、胸にこみ上げるものがありますね。

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ノストスブックス店長。前職では某テーマパークのお姉さんや、不動産会社の営業をしていました。小説とクラシックなものが好き。一緒に、好きだと思えるものを沢山見つけましょう。