布切れ一枚、糸一本粗末にしない。「BORO」の美学。
何十枚も重ねられた布の表情、修繕のためにチクチクと手縫いされた糸。今はデザインのためにほどこされる刺子も、保温と補強のために生み出された知恵の結晶。 貧しさと寒さに耐え、生きていくために生まれた手仕事は「BORO」と呼ば […]
モノには物語がある。プロダクトデザインから見える「インドらしさ」
普段身の回りにあるモノのなかで、それらが作られた由来や歴史を知っているというものが、どれだけあるでしょう。実はそうした当たり前の風景として見過ごされているもののなかにこそ、その国らしさや、人の暮らしが色濃く表われてたりす […]
Kaj Franck & Geometria | カイ・フランク
2018年にフィンランド国立ガラス美術館で開催された展示会の図録。北欧・フィンランドを代表するデザイナー、カイ・フランクが手掛けた作品を主にガラスを用いたプロダクトを中心に多数収録。フィンランド語表記。
90年代グラフィックデザインの巨匠。デヴィット・カーソンの伝説
「懐かしい!」「この表紙持ってた!」そんな声が聞こえてきそう。こちらは、1992年に創刊されたカルチャー誌「Ray Gun」のアンソロジー。この雑誌に憧れて、誌面の真似をしたデザイナーの方も多いのではないでしょうか。 「 […]
そのデザインは無限大。歴史深きチベタン・タイガーラグの魅力
いまだかつて自分の部屋に動物柄のラグを敷いたことはないけれど、いいかもしれない、タイガーラグ....。 本書で紹介されているのは、108種類のチベタン・タイガーラグ。世界四大絨毯の一つに数えられるチベット絨毯ですが、なか […]
Whatever It Is You’re Looking for, You Won’t Find It Here | レイモンド・ペティボン Raymond Pettibon 作品集
Whatever It Is You're Looking for, You Won' T Find It Here/アメリカの現代美術家、レイモンド・ペティボンの作品集。コミックや野球などの大衆的なモチーフのドローイングと、テキストを自在に組み合わせた作品をカラーで多数掲載。ソニック・ユースのアルバムジャケットにもなった作品も収録。
ジャンルの垣根を飛び越えた、横尾忠則のデザイン
横尾忠則の顔の広さはすごい。それはこの作品集の目次をみればわかるのですが、寄稿文をよせた面々の豪華なこと。 亀倉雄策、田中一光、永井一正、ミルトン・グレーザー、「スタジオ・イルフイル」をともに立ち上げた宇野亜喜良、東京イ […]
福田繁雄イラストリック412 | 福田繁雄
福田繁雄イラストリック412/グラフィックデザイナー・福田繁雄の作品集。新聞、ポスター、個展などで描かれたイラストレーション作品412点を収録。
クールでキュートでセクシー!クロエ・セヴィニーのアルバム
ダウンタウンのクリエイティブ・シーンにおいてミューズのような存在で、デビューから30年以上たった今も人々を魅了し続けるクロエ・セヴィニー。 女優としても輝かしい賞を受賞する一方、先日ご紹介したエレン・フライスが編集長を務 […]
ダダ大全 | リヒャルト・ヒュルゼンベック
ダダ大全/1920年のドイツ、基板を失った社会のもとで生じた芸術運動・ダダイスム。トリスタン・ツァラ、フランシス・ピカビア、ハンス・アルプなどその中心メンバーによる文献を多数収録。
接ぎ木が生んだ“いい顔”。小田康平が手がけるユニークな美しさを放つ植物たち
ノストスで入荷する本のなかでも図鑑や博物誌が大好きで、入荷のたびにわくわくと心を躍らせています。いま店頭で展開してる「自然を見つめるまなざしコーナー」でひときわ誇らしげに鎮座しているのが本書、『Grafted: Plan […]
美しき生活の痕跡。アルヴァロ・シザが生み出す詩的建築空間
建築界のノーベル賞に例えられるプリツカー賞を受賞し、ミース・ファン・デル・ローエやル・コルビュジエに影響を受けたモダニズム建築の継承者ともいわれるアルヴァロ・シザ。『Alvaro Siza: Expor On Displ […]
A Guide To Archigram 1961-74 | アーキグラム
A Guide To Archigram 1961-74/フォーレン・チョーク、ピーター・クック、デニス・クロンプトンらが所属する前衛建築家集団、アーキグラムの作品とともに、それぞれの作品コンセプトや解説をあわせて収録。
メタボリズム 1960年代 日本の建築アヴァンギャルド | 八束はじめ
メタボリズム 1960年代 日本の建築アヴァンギャルド/1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した建築運動、メタボリズム。著者である建築家・八束はじめの評論をはじめ、メンバーのインタビューなどを収録し、都市(メガロポリス)の正体を探る。装丁は鈴木一誌、吉田純二。
トリノの広告に革新を起こしたデザイナー、アルマンド・テスタとその作品。
メキシカンハットが印象的なカバレッロと彼に恋するカルメンチータ、青い大きなカバのヒッポ。もしかしたらご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。 これらはイタリアのグラフィックデザイナー、アルマンド・テスタが […]
日本レタリング年鑑 1972 | 日本タイポグラフィ協会
日本レタリング年鑑 1972/日本タイポグラフィ協会編集による、レタリング作品の年鑑、1972年版。和文を中心にタイプフェイス、ロゴタイプ、マーク・シンボルなどの作品そして出版物を収録。同年のレタリングへの意識調査やニュースなどの資料も掲載。
知られざるコルビュジエのブックデザイン
モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエ。建築家、都市設計家、芸術家として多彩な才能を発揮したことで広く知られていますが、実は本の出版とブックデザインにも心血をそそいでいたことはあまり知られていません。本書「Le Corb […]
風鈴 / wind bell | 鷲塚貴紀
2015年から富山を拠点に活動するガラス作家・鷲塚貴紀により、ハンドメイドで日用品をつくるガラスブランドとしてスタートしたWASHIZUKA GLASS STUDIOの風鈴。専用箱付きで贈り物にもおすすめ。
paperweight | 鷲塚貴紀
富山を拠点に活動するガラス作家・鷲塚貴紀による、触り心地が滑らかな吹きガラスのペーパーウエイト。片方の底面を焼成していてオブジェとしても美しい佇まい。
plate 210 / smoke | 鷲塚貴紀
富山を拠点に活動するガラス作家・鷲塚貴紀によるグレーの色味が美しいガラスプレート。
粋でモダンで、今もなお新しい「雪岱調」
余白のある構図、繊細な線…「雪岱調」と呼ばれる画風で、江戸情緒を含んだ作品を残した挿絵画家、小村雪岱。その作品は、粋という言葉がぴったりな上に、今見てもモダン。 絵の才能が認められていながらも、小説の挿絵や資生堂のデザイ […]
版画でつくる 驚異の部屋へようこそ!展 | 町田市立国際版画美術館
2011年に町田市立国際版画美術館で開催された「版画でつくる 驚異の部屋へようこそ!展」の図録。15〜18世紀にかけヨーロッパで流行したという、さまざまな珍品を集めた博物陳列室、その名も「驚異の部屋」。博物館や美術館の先駆けとなったこの空間づくりの精神に倣い、変わり種の版画を結集させたもの。執筆は巖谷國士、竺覚暁他。
印度ー日本 往復書簡 ナマステジー!こんにちは! | 妹島五彦+妹島長子
印度ー日本 往復書簡 ナマステジー!こんにちは!/インドのオリッサ州Hirakud発電所に出張した夫・妹島五彦と、日本に住む妻・長子との往復書簡をまとめたもの。目まぐるしく過ぎるインドでの日々や、初めて見る美しい風景、そして遠く離れた家族へのあたたかな想い。手紙に貼り付けられた切手や当時の写真などともに、一枚一枚手紙を辿っていく。
建築にファニチャー、プロダクトまで。アルヴァ・アアルトの仕事を網羅する。
ノストスで働き始めてもうすぐ1年になるのですが、東京に引っ越してきて最初に行った展覧会が「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然」でした。見応え十分の素晴らしい内容だったので「図録買っとけばよかったな〜」と後悔している、わ […]
想像力を結集せよ。荒俣宏が築く本のなかの博物館
なかなか展示へ行けぬとお悩みのみなさん、そんなときは本のなかの博物館へ出かけてみるというのはいかがでしょうか? 今日ご案内するのは、世界初の総合図像史研究施設をめざして創設された、『想像力博物館』。歴史文化を再発掘し、そ […]
竹尾広告集。グリーティングカードとレターヘッドで楽しむ紙の魅力
株式会社竹尾の活動は本当におもしろい。多種多様な紙の紹介から、展覧会の開催、歴史の解説や対談まで、まさに紙をめぐる知の冒険。 本を読むといえば今だに紙だったり、お手紙や包装紙、DMといったあれこれがどうしても捨てられない […]
デザイン・日本・亀倉雄策 | 宇都宮美術館
2006年に開催された展示会「デザイン・日本・亀倉雄策」の図録。東京オリンピックや、日本万国博覧会のポスター、NTTのマークなどといった傑作を多数生み出した亀倉雄策。代表的なポスターやブックデザインなどを紹介しながら、そのデザイン仕事の軌跡を辿る。デザインは勝井三雄によるもの。
ウォルフガング・ヴァインガルトの好奇心と探究心が生んだ、タイポグラフィの数々
言わずとも知れたタイポグラフィーの巨匠、スイスのウォルフガング・ヴァインガルト。数々のタイポグラフィ作品を生み、指導者としても活躍したことで、数えきれないほどのデザイナーに多大な影響を与えました。 本書はそんなウォルフガ […]
やっと世界が出会えた。ヒルマ・アフ・クリントの描く抽象絵画
抽象絵画の先駆けといえば、ワシリー・カンディンスキーや、カジミール・マレーヴィチ、そしてピエト・モンドリアン...ですが、実は彼らよりも早く、実験的な手法で抽象的な絵画を描きはじめていたヒルマ・アフ・クリントというひとり […]
Picasso: Painter and Sculptor in Clay | Marilyn McCuuly マリリン・マックカリー
Picasso: Painter and Sculptor in Clay/1998年から1999年にかけて開催された展示会の図録。パブロ・ピカソが手掛けたオブジェや器などの陶芸作品を多数収録。
Peinture et poesie | Yves Peyre イヴス・ペール
Peinture et poesie/パブロ・ピカソ、ジョアン・ミロら画家と、アンドレ・ブルトン、トリスタン・ツァラら詩人の絵画と詩の関係性を検証する美術評論。言語はフランス語。
横須賀功光が切りとった、謎めいた山口小夜子の魅力
ー着る、という意味では、地球上に存在するあらゆるものを着こなす自信があるー 自身を「ウェアリスト(着る人)」と名乗り、日本人であることを強みに活躍したモデル・山口小夜子。 そんな彼女の世界観を支え続けたのが、1973年に […]
タイポロジー×ニューカラー。写真家、ガッツ・ディアガートゥンが収集した風景
ベッヒャー派もニューカラー派も、わたしはノストスで働くようになってから知ったのですが、そんな素晴らしい2つの流れを汲んだ作品に新たに出会いました。好きじゃないわけがありません。 著者であるガッツ・ディアガートゥンは、デュ […]
The Woodbook | Klaus Ulrich Leistikow
The Woodbook/建築などで使用される木材の図鑑。350種類に及ぶ木の全長や生態、強度といった特徴を紹介するとともに、横断面・板目・柾目のサンプル写真をそれぞれカラーで掲載。内函も木製。
メンフィス ミラノ・ニューデザインのすべて | 商店建築社
メンフィス ミラノ・ニューデザインのすべて/1981年に結成されたデザイン集団・メンフィスの軌跡を辿った作品集。著者であるバルバラ・ラディーチェのパートナー・エットレ・ソットサスをはじめ、ミケーレ・デ・ルッキ、アンドレア・ブランジらによるプロダクトデザインやテキスタイルなどを多数収録。表紙デザインは同じくメンバーであるナタリー・ドゥ・パスキエによるもの。
アートディレクターの仕事を追体験。細谷巖の広告を読む。
nostos booksがオープンして以来ずっと人気のロングセラー「イメージの翼2」を再入荷しました。本書はアートディレクター・細谷巖が手がけた広告作品集。1960年代後期から1980年代までの代表的な仕事を紹介していま […]
Munari. I libri | Giorgio Maffei
Munari. I libri/美術家、デザイナー、絵本作家など多方面で活躍したブルーノ・ムナーリの作品集。1929年から1990年までの、氏の本に関する仕事を年代順で収録。視覚表現への挑戦と読者をわくわくさせる工夫が随所に込められている。
隆盛期の世界ポスター展 | 日本テレビ放送網
1985年に開催された「隆盛期の世界ポスター展」の図録。世相や経済、社会など文明を写す鏡としてのポスターを1865〜1969年にフォーカスして収録。アール・ヌーヴォー、ロシア・アヴァンギャルド、モダニズムなどを反映した国内外の作品が並ぶ。
「本物」と「ニセモノ」の境界線
今日ご紹介する書籍のテーマは「真贋」、つまり本物とニセモノ。...なんともドキリとさせるテーマではありませんか。 ひとくちにニセモノといってもさまざまで、たとえばそれが「贋物」「フェイク」「まがいもの」などと聞くとマイナ […]
ファッションの価値観を覆しつづける、コム デ ギャルソンのすべて
「コム デ ギャルソン」。誰もがその名を耳にしたことがあるだけでなく、自然と服のデザインやブランドイメージを思い浮かべることができる。 そんな世界のギャルソンのすべてを知ることができる一冊『川久保玲とコムデギャルソン そ […]
California Artists Cookbook | Chotsie Blank
アンセル・アダムスやロバート・アーネソンなど、カリフォルニアのアーティストや作家の作品からインスピレーションを得たレシピ集。サラダ、スープ、シーフード、デザートなどの13項目にわけて紹介し、おいしいだけでなく、目でも楽しめる料理の数々を多数収録。
Olle Eksell: Mina Ogonblick | オーレ・エクセル
スウェーデンを代表するグラフィックデザイナー、オーレ・エクセルの作品集。初期のイラストレーション、広告用のグラフィック、風景や人物のスケッチなどを収録。
世界で最も美しい貨幣をデザインしたOotje Oxenaar
毎日何気なく使っているお金。じっくり眺めてみたことがありますか?実はとても凝ったデザインの上に、それぞれの国の特性や、偽造防止技術の緻密な模様や、印刷技術が詰め込まれた興味深いものなのです。ああ、もっといろんな国のお金を […]
流行り廃りを超えて。ブージタ・デ・ヴォスが見つけた本当のファッション
素晴らしい一冊に出会ったとき、「これはあのひとにぜひ一度見てもらいたい!」と誰かを思いかべることがありますが、こんなにも沢山ひとの顔が浮かぶ本というのもなかなか珍しいです。 テキスタイルを愛する人、本を通して広い世界を旅 […]