これらはイタリアのグラフィックデザイナー、アルマンド・テスタが生み出した最も有名なキャラクターと言われています。

お酒そのものを王様として擬人化したCARPANOのポスターや、そのブランド名をヴィジュアル表現に落とし込んだPunt e Mesのポスターなど、そのユーモアあふれるデザインで広告業界における革新者として活躍しました。






戦後のイタリアでは急速な経済発展による消費社会が到来し、テレビの普及も飛躍的に進んでいました。そんななかで放送がはじまったのがRai(イタリア放送協会)による「Carosello」。
まだ規制が厳しかったテレビ業界ではCMの放送自体が難しく、数分のモノクロアニメーション作品に、約30秒ほど商品のプロモーションを付け加えるというかたちで広告がつくられました。こうして生まれたのが、「テレビ広告番組」というイタリアの特有の広告手段だったのです。

イタリアのデザインと、それが庶民の生活に与えた影響...まだまだ深掘りのしがいがありそうです。