ノストスで入荷する本のなかでも図鑑や博物誌が大好きで、入荷のたびにわくわくと心を躍らせています。いま店頭で展開してる「自然を見つめるまなざしコーナー」でひときわ誇らしげに鎮座しているのが本書、『Grafted: Plants by Kohei Oda & Pots by Adam Silverman』。
ご覧の通り、紹介されている植物たちは、どれもとってもユニーク。とぼけたように首をかしげているもの、踊るように左右の手を伸ばしているもの、細く伸びた身体にまあるく大きな頭がついたものなど、個性豊かな面々が並びます。
こうした不思議な造形は、2個以上の植物体を1ひつに接着する「接ぎ木(Grafted)」を施すことによって生まれます。多種多様な組み合わせがつくりだす2つとないかたちは、見方によっては彫刻作品にも見えるけれど、やっぱり今にも動き出しそうな生命力に溢れていて。もはや未知の生物。
植物を手掛けているのは、“いい顔してる植物”をコンセプトに、独自の美しさを提案する植物屋「叢-Qusamura 」の店主・小田康平。ニューヨークの陶芸家、アダム・シルヴァーマンによる器とのコラボレーションとあわせてお楽しみください。