今回はクレーの作品集や図録を3冊ご紹介。
『Paul Klee: Irony at Work』は新入荷。個人的には、いままでとは少し異なる視点からクレー作品を切り取った表紙だなぁと感じます。
実際に作品集のテーマも少し変わっていて、クレーの「皮肉さ」や「風刺」に焦点を当てながら氏の軌跡をたどっていくというものなんです。
気まぐれで軽快、そしてときには自身の人生に対する批判的で皮肉な態度が現れているともいわれる、クレー作品の新たな一面が垣間見えるのではないでしょうか。
こちらの画集『Paul Klee and the Bauhaus』では、クレーがバウハウスで教鞭を取った1921年から1931年までの作品が主に掲載されています。
クレーの色彩や造形への想いが、バウハウスの講師陣や生徒へと共有されていく様子を想像しながらお楽しみください。
また“色彩の魔術師”とも表現されるクレーの作風におおきな影響を与えたと言われているのは、1914年のチュニジア旅行。降り注ぐ自然光に感動したクレーが、自身の心も、その後の芸術家人生もまるごと捉えられた大きな転機でもありました。
こちらの図録『パウル・クレー展 旅のシンフォニー』では、クレーの作品から「旅」というテーマに注目。ペインティングのほか、絵葉書や旅に携えた資料なども収録し、旅が氏に与えた影響と、作品の中で旅がどのように生まれ変わっていったのかを探ります。
◯『Paul Klee: Irony at Work』
◯『Paul Klee and the Bauhaus』
◯『パウル・クレー展 旅のシンフォニー』
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