【ノストス奮闘記】2017年9月:行動をデザインする
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【ノストス奮闘記】2017年9月:行動をデザインする

代表の中野です。

9月も終わり、今年も残すところ3か月となりました。
今月も振り返りを記録します。第21回目。

これまで20回この振り返り記事を書いてきましたが、今回からちょっと改良し、1ヶ月を振り返った結果、感じた1テーマについて書いていくことにしました。どんな記事がよく読まれているのかもわかるし、自分がその月にどんなことに意識が向いていたのか?を見返せるようにもなる、ということで。

過去の記事はこちら:
【ノストス奮闘記】2017年1月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年2月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年3月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年4月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年5月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年6月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年7月を振り返って
【ノストス奮闘記】2017年8月を振り返って


仕事の仕組みの改善

ノストスでは週1回ミーティングをしているのですが、数ヶ月前から「もっと効果的なミーティングに出来ないものか?」と思うようになりました。同時に「もっとスタッフのポテンシャルを引き出せないか?」という悩みも。

僕が不満に思っていたことは「もっと自主的な意見が聞きたい」ということ。「もっと意見はないの?」と促してもなかなか出てこない。これはおそらくミーティングが問題なのではなく、仕事の仕組みに問題があるのでは?と思いあたり、これを改善するために、9月から「3か月行動計画」というものを始めました。



3か月行動計画

まず僕がやるのは、3か月分の売上目標を設定しそれぞれの担当に数字を渡すこと。 「その先は自分で考えてね」。ただそれだけ。

渡されたスタッフは、まず売上目標を1ヶ月ごとに分解するところから始めます。徐々に上げても良いし、2ヶ月目に一旦下がってまた上がるでも良し。判断は各自に一任しますが、季節や周辺のイベントなども考慮しながら考えていくと、単純な右肩上がりは不自然な場合もあります。

月別の目標数字が設定出来たら、さらに週別に分解します。さらに日別に分解。日別売上目標まで出来たらそれを達成するための行動計画を作成。何時に何をやって何時に何をやって、という1日のタイムスケジュール。ここまでを時間をかけて1人でうんうん唸りながら完成させてもらいます。

まず各スタッフが自ら頭を捻って計画する。
今までこれが出来ていなかったのが原因なのだろう、という仮説です。

次に、その計画表を見ながら僕と話し合います。

最初に「なぜこの計画なのか?」ということをプレゼンしてもらいます。その考えに至った過程を知りたいので、質問をしながら聞く。つい先回りして口を挟みたくなりがちですが、ここはできるだけ黙っておとなしく聞く。これが意外に難しいです。

チェックポイントは「優先順位」。優先順位は「ノストスにとって」という基準にもとづいて判断されます。これを常に意識することで、価値観の共有が生まれると考えています。

この話し合いを通して、より精度の高い計画に修正して、完成。



ミーテイングの変化

さて、ここでようやく本題に戻ります。 この3ヶ月計画を1ヶ月やってみて、週1ミーテイングはどう変化したのか?

まず各自の計画と行動の結果を発表してもらいます。 今までは「できませんでした」「忘れてました」という報告に対して、「おぉ…」とか「コラッ」とかいう生産性の無い反応しか返せませんでしたが、「自分で考えて決めた計画」というものに正面から向き合う必要があるという状況が大きく違う点。

誰に言われたわけでもなく、自分で考えた計画が手元にあるのは意外とプレッシャー。それを達成できていない場合も、その理由は自分の中にある。ということは、根本的な意識を変えなければならないというわけです。

さらに、ノストスはわずか4名の少数チームですので、お互いの仕事の進捗状況や結果がすぐ影響します。である以上、より自分の担当に責任を感じるようになり、結果、「より考える」必要がある。これを続けるとチーム全体の意識が高まり、活性化につながり、お店にも活気が出る。というデザイン(設計)です。

しばらくこれで様子を見てみようと思います。



ところでこの記事、おそらく読む人によってはレベルが低すぎる場合があるかとおもいます。 「マジですか?そんな当たり前なことを今までやってなかったの?」と。

そんな方々へは、「うん。」とだけ答えておきます。



※写真は当店のミーティング風景。真剣。

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ノストスブックス店主。歴史と古いモノ大好き。パンク大好き。羽良多平吉と上村一夫と赤瀬川原平と小村雪岱に憧れている。バンドやりたい。