【ノストス奮闘記】2018年1月:作用と作法
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【ノストス奮闘記】2018年1月:作用と作法

代表の中野です。

振り返りを記録する記事、第25回目。
3年目に突入したこの振り返りブログ、今年も続きます。我ながらよく続いてるなぁ。

過去の記事はこちら:
【ノストス奮闘記一覧】


今回は「作用と作法」について書いてみようと思います。

ECサイトを機能させるという大目的に向かって、次から次へと起こる課題を1つ1つ改善してきたこの2年、一番感じているのは「思ったより効果が出るスピードが遅いな」ということ。

もちろん時間がかかるのは承知の上で取り掛かっているわけだし、確実に良くなってきてはいる、だがしかし…

どうすればもっと雪だるま式に効果を体感できるだろうか?そもそもの設計自体が間違ってるんじゃないだろうか?

そんなことをモヤモヤと考えていたところ、「作用」という言葉に出会いました。

「世の中のすべての要素は、相互作用を繰り返しながら、あらゆるものに影響を与える。そしてそれは時間軸を持ちながら循環している。」

ががーん。
そんなこと1ミリも考えてもいなかった…

デザインに必要なものは、関係性を問う力であり、構造を見る力であり、言語化する力である。

これは世の中的にも、うちのスタッフにも日頃言ってることですが、自分が全然わかってなかったー!ということがわかりました泣

んで、このうちの2つ「関係性を問う」「構造を見る」というのは、どうやら「作用」という言葉を使うともう少し掴めそうだなというのが今回のお話です。

ということで。

©amazon

図はアマゾン創業前のジェフ・ベゾスがファミレスで紙ナプキンにサラサラと書いた図で、わりと目にしたことがある人も多いと思います。

売り手とか品揃えとか顧客満足度、低コスト構造、低価格など1つ1つが要素であり相互作用して成長を増幅していくフィードバックループが描かれています。(意味を知らんかった)

一見素晴らしい構造ですが、面白いのはプラスにもマイナスにも回る可能性を秘めていること。マイナスに回らないように、どの要素に働きかけると最も効果があるか?というものを見極めるということも出来ますし、事業であれば資金は限りがありますから、より効果がある部分に集中投資するためにも使えますよね。

「関係性を問う」「構造を見る」というのはこういうことなのかもしれない。おもしろ奥深い。

最初の悩みに戻ってみると、「ノストスブックスの改善効果をもっと早く感じたい」という場合、どこかに水の流れを堰き止めている要素があるかもしれない、という視点も生まれるし、時間軸にも意識が向きます。

全体構造が見えた状態で、「何を」「どのぐらいまでに」「どのぐらい」という設定ができ、その上で「どうやって」がくる。

あーこれか。
書きながら理解した。くそ。

なので、今年は「作用」という言葉を使い、「関係性を問う」「構造を見る」の2つを強化する、というのが目標である。

急にまとめましたが、長くなりそうなので次回へ。



もう一つは作法

作法とは物事を行う方法であり、神社参拝の作法やお茶の作法のように、その場や人々が生み出した様々な型が定着した様子のことだと解釈しています。

例えば、ボビーオロゴンが残した僕の大好きな名言で「蝶のように舞い、8時くらいに帰る」というものがありますが、これを深読みすると「集中して仕事をしよう」という行動指針にもなりうる。これは1つのお作法といっても良いかもしれない。

自分たちの望む作用を自分たちが生み出した作法で実現する、というのが最も美しい形。 なので、今年は自分たちならではのお作法を作っていく段階なのかなと思っています。 今のところ、あらゆることがこの「作用と作法」という2つの単語で説明がつくかもしれない。

そんなことを考えていた1月でした。


※写真は浅草芸者のお作法。部屋が汚い。

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ノストスブックス店主。歴史と古いモノ大好き。パンク大好き。羽良多平吉と上村一夫と赤瀬川原平と小村雪岱に憧れている。バンドやりたい。