活字文明開化 本木昌造が築いた近代 | 印刷博物館
2013年に開催された「活字文明開化 本木昌造が築いた近代」展の図録。日本における活版印刷の先駆者として知られる本木昌造の功績により、日本がいかに近代化を発展させたのかを解説。人物、技術、情報といったさまざまな視点から活字文化の重要性に迫る。
明朝活字 その歴史と現状 | 矢作勝美
文字文化の基盤ともいえる明朝活字の歴史と現状について解説した資料集。近代活版印刷の成立から普及、そして明朝活字の形成と発展に至るまで図版とともに解説。
BOX-ER 木村勝のパッケージング | 六耀社
日本のパッケージデザインの先駆者、木村勝の作品集。菓子や飲料のパッケージ、自身が立ち上げたゾナルト・アンド・カンパニーの仕事、マーク・ロゴタイプなどを収録。戸田正寿やペーター佐藤、松永真らが寄せたテキストも収録。装丁は仲條正義によるもの。
Poster Man: 50 Years of Iconic Design | Seymour Chwast シーモア・クワスト
アメリカのグラフィックデザイナー、シーモア・クワストのポスター作品集。1950年代にミルトン・グレイザーらとともにプッシュピン・スタジオを設立して以来、ユーモアと風刺の組み合わせにより高い評価を得ているクワストのポスター。140点以上に及ぶ厳選されたポスターコレクションは、彼の50年にわたるキャリアだけでなく、ポスターというジャンルそのものへの洞察を与えてくれる。英語表記。
Typographie: A Manual of Design 旧版 | エミール・ルーダー Emil Ruder
スイスのタイポグラファーでバーゼル造形学校の教育者として知られるエミール・ルーダーのタイポグラフィに関するマニュアル。サイズやフォントのデザインを生かした文字組みや、レイアウトの例を2色刷りで掲載。古代の壁画や、書物に記された文字なども併せて掲載。
New Typefaces: Positions and Perspectives | Gutenberg-museum Mainz
第一線で活躍するグラフィック・アーティストたちによる実験的な書体デザインを紹介する資料集。数万もの書体デザインの中から、刺激的で独創的、かつ文化的なトレンドやアイデアをも反映する数々の事例を取り上げて紹介。ドイツ語、英語表記。
マップ紀行 おくのほそ道 | 吉田佳広
グラフィックデザイナーの吉田佳広がタイポグラフィを駆使し、松尾芭蕉「奥の細道」を綴る。高速道路、国道、新幹線、神社などの地図、路線図に芭蕉句碑、芭蕉が訪ねた名勝などを加え、俳句や紀行文を収録。アコーディオン折りの裏面には日本地図と、大垣から深川までの路線図、距離、時間を掲載。
レタリング資料集2 ゴシック系3書体 | 視覚デザイン研究所
見出しゴシック体・中太ゴシック体・見出し丸ゴシック体についてまとめた資料集。2400字にも及ぶひらがな、カタカナ、漢字による様々な事例のほか、バランスを整える7つの法則やディテールに関する手法など、基礎的なテクニックについても幅広く収録。
永井一正ポスター展 Life | ギンザ・グラフィック・ギャラリー
2013年にギンザ・グラフィック・ギャラリー等で開催された同名展示の図録。デザイナー、永井一正が1980年代後半からライフワークとして取り組んでいる、動物たちをモチーフにした作品群を紹介。
Turme | Kveta Pacovska クヴィエタ・パツォウスカー
チェコの画家、クヴィエタ・パツォウスカーによるポップアップブック。自由でカラフルな色彩と不思議な世界観で見る者を惹きつけてやまないパツォウスカーの絵本。ページを開くと飛び出す仕掛けが施された箇所が4箇所あり、子供も大人も楽しめる一冊。ドイツ語表記。
不思議図絵 | 福田繁雄
「日本のエッシャー」と称されるグラフィック・デザイナー、福田繁雄による絵本。形や色が実際とちがって見えたり、見えるはずのないものが見えたりする現象「錯視」。その原理や興味深さを子ども向けに解説。
現代日本のブックデザイン史 1996-2020 | 誠文堂新光社
2019年に刊行されたアイデア No.387「特集:現代日本のブックデザイン史 1996-2020」に最新のブックデザインの事例や新規コンテンツを加え増補改訂したもの。1996年から2020年までの日本のブックデザインを取り上げ、「出版不況」の時代におけるブックデザインを現役のブックデザイナーである長田年伸、川名潤、水戸部功の3名が選定し、スタイル別に紹介。5名のブックデザイナーとの対談も収録。
The Monotype Recorder Issue 1
欧文フォントメーカー「Monotype」社が1902年より発行するタイポグラフィ雑誌『The Monotype Recorder』Issue 1。より幅広いクリエイティブ層に向けた新たなコンセプトのもと、リデザイン・リローンチされ再始動。本号は、文字が日常生活、アート、文化の中でどのように使われているかに注目。書籍、街の看板などあらゆる場面における文字が果たす役割に焦点を当てる。英語表記。
真性活字中毒者読本 版面考証 | 小宮山博史、府川充男、小池和夫
活字書体を多数の図版とともに紹介した資料集。「日本語組版の歴史」にはじまり、小宮山博史と府川充男の対談「古書温故知新」、また小池和夫を含めた著者3人による座談会「タイプフェイスとデジタルフォント」などを収録。まさに活字中毒者に捧ぐ、活字への愛に溢れた一冊。
イラストレーテッド 名作椅子大全 | 織田憲嗣
雑誌『室内』に14年間に渡り連載されていた「イラスト椅子ずくし」「アール・デコの椅子ずくし」を編纂して収録。膨大な数の椅子のイラストレーションとともに、そのデザインとデザイナーの変遷についても詳細に解説。椅子好き必読の書。
画帖 桂離宮 | ブルーノ・タウト
近代を代表する建築家、ブルーノ・タウトが京都の桂離宮の機能美や感動を描き留めた画帖。日本のすぐれた古典建築に触れ、芸術的、建築的立場からの見解を文章、スケッチにて収録。タウト生誕から100周年を記念して復刻したもの。限定800部。別冊解説付属。
Spectrum | John Pawson ジョン・ポーソン
イギリス出身の建築家、ジョン・ポーソンの写真集。白から始まり、グラデーションのように色彩の順に配列された320枚の写真を収録。白い雲や花、灰色の毛並み、黄色に包まれた部屋、星明りの夜空など、世界各国で撮影された美しい色彩の記録が詰まった1冊。英語表記。
John Pawson, Fi McGhee: Barn | ジョン・ポーソン
英国を拠点に活動する写真家、フィ・マクギーによる作品集。建築家、ジョン・ポーソンが17世紀の納屋をスタジオ兼住居に改築した様子をモノクロ写真に収めたもの。ポーソンによるミニマリズムの美学が、マクギーによる写真でより洗練された形で浮き彫りになっている。英語表記。
Anni Albers | アニ・アルバース
20世紀を代表するテキスタイルデザイナー、アニ・アルバースの作品資料集。1999年に開催された生誕100年記念の展示の際に刊行されたもの。アニ・アルバースの代表的な織物作品、リトグラフ、アクセサリーなどのテキスタイル作品を紹介。豊富な図版とともに解説を収録。その人生と仕事の軌跡を辿る。英語表記。
アンニ・アルバースとアンデスの染織 | ヴァージニア・ガードナー・トロイ
ドイツのテキスタイルアーティストで、ヨゼフ・アルバースの妻としても知られるアンニ・アルバースの伝記的資料集。バウハウスの学生であり後に指導者にもなったアンニ・アルバースが、ブラック・マウンテン・カレッジにてアンデスの染織を元にテキスタイルの教育・研究を展開し、織物を芸術にまで高めるまでを、図版とともに解説。
Palazzo della Civilta Italiana | Rizzoli
フェンディが本社を構えるローマの象徴的な建築、パラッツォ・デッラ・シヴィルタ・イタリアーナを収めた写真集。ガブリエーレ・バジリコ、フランコ・フォンタナ、カール・ラガーフェルドら、著名な写真家たちによる写真と併せて解説を収録。左右対称のアーチが印象的な建築とアート、ファッション、そして歴史が交差する、視覚的にも美しい1冊。英語表記。
千社札 | 渡部武
千社札の資料集。多様なデザインが存在する千社札を多数収録するに加え、「祈りの記念物としての千社札」「庶民生活と千社札」「千社札と浮世絵」などカテゴリーに分類しわかりやすく紹介。
千社札 | 関岡扇令
江戸の庶民文化が発展し生まれた千社札。そのデザインを収集した資料集。文字、歌舞伎、庶民の暮らし、郷土玩具などをモチーフにした札を収録。
Richard Sapper | リチャード・サッパー
ドイツ出身、ミラノを拠点に活動した工業デザイナー、プロダクトデザイナーであるリチャード・サッパーの作品集。サッパーのデザイン哲学とその背景を掘り下げる。車や電化製品、家具、など多岐にわたる分野の代表作や、IBM、FIAT、Kartell、Knollなどの国際的な企業との仕事も多数掲載。図版とともにインタビュー、写真エッセイ、解説を収録。英語表記。
Axel Vervoordt: Living with Light | アクセル・ヴェルヴォールト
インテリアデザイナーとアートディーラーとして世界的に活躍するアクセル・ヴェルヴォールトがデザインした20のカスタムメイド空間を紹介する写真集。自然光をデザインの重要な要素として取り入れ、水、金属、木などの要素をモダンな美学と調和させる独特の洗練された居住空間を収録している。英語表記。
江戸凧絵史 | 斎藤忠夫
遊び道具でありながら、美術品としても親しまれてきた江戸凧。その歴史を浮世絵で読み取りながら、豊富なカラー図版でデザインを見ることができる一冊。
アンデスの染織 | 天野芳太郎
ペルーの天野博物館にて所蔵されているアンデスの染織を紹介した資料集。衣服、掛布、刺繍、レースにいたるまで、美しく歴史を重ねた染織の世界を紐解いていく。
Dominique Perrault | ドミニク・ペロー
フランスの建築家、ドミニク・ペローによる作品集。フランス国立図書館、オリンピック自転車競技場とオリンピックプールほか、主要なプロジェクトの豊富な図版、解説を収録。都市・自然との関係性を重視する建築作品が収められた資料集的1冊。英語表記。
Old Is New 新素材研究所の仕事 | 杉本博司、榊田倫之
現代美術作家の杉本博司と建築家の榊田倫之によって2008年に設立された建築設計事務所「新素材研究所」。本書は新素材研究所初のモノグラフであり、MOA美術館や江之浦測候所、茶室「今冥途」など、新素材研究所が手がけた数々の建築作品を写真や図面などの資料に解説を添えて紹介。
型絵染 芹沢銈介珠玉作品原色図録 | 三一書房
染色工芸家、芹沢銈介の作品集。膨大な仕事のなかから選りすぐった着物、帯、着尺、部屋着、蒲団地などをカラーで収録。巻末には解説として今泉篤男「芹沢銈介氏の型絵染作品」、岡村吉右衛門「技術・才能・執念」を収録。
Sleep | Ted Spagna
『睡眠』をテーマに、静かで親密な被写体たちの眠る姿を捉えた写真集。ひとりで眠る姿、寄り添うカップル、6人が隙間なく並んで眠る姿。さまざまな人々の無防備な瞬間が、真上から一定の間隔で切られるシャッターによって記録される。赤ちゃんから老人、犬や猫まで、無意識な空間をサイレント映画のように映し出す。英語表記。
建築巨人 伊東忠太 | 読売新聞社
明治から昭和期にかけて活躍した建築家、伊東忠太の資料集。西洋建築学を基礎としながら、築地本願寺などの代表的な建築物の解説はもちろん、フィールドノートや学生時代のエピソードなども収録。日本建築を本格的に見直した第一人者である伊東忠太の功績を振り返る。
日本の古地図 | 南波松太郎、室賀信夫、海野一隆
彩色豊かな世界図、日本全図、道中図、地方図、国図、町図などの古地図を集めた一冊。本書に掲載された古地図にはインドを中心にした仏教式世界地図や、豊臣秀吉所持の扇面図など、重要文化財になっているものも多く、当時の世界および日本がどのように世界を見ていたかといった意味でも興味深い。
心願の美 民俗の祈りの系譜 | 高橋南勝
写真家、高橋南勝の作品集。3年の月日をかけ、古来より伝わる日本の信仰や風習を撮影したもの。青森のおしらさま、各地の石仏、沖縄のシーサー、神社に奉納された品々などを収録。巻末には各写真の解説や地図を掲載。監修は岩宮武二、テキストは岡本太郎、桜井徳太郎によるもの。
内井昭蔵の思想と建築 | 世田谷美術館
2009年に世田谷美術館で開催された「内井昭蔵の思想と建築」の図録。1967年に独立し、2002年に急逝するまでの35年間、多くの作品を手がけ日本の建築界に多大な貢献を果たした建築家・内井昭蔵の歩みを、設計図面、写真、模型、映像などを通じて振り返る。
図説日本の洋学 | 惣郷正明
江戸時代にオランダを通じて日本に入ってきたヨーロッパの学問・文化、洋学(蘭学)。それらが鎖国や明治維新時の攘夷思想などの苦難を超えて日本に根付くに至るまでの歴史を、多くの図版を交えて語る学術書。現代日本における和文・欧文タイポグラフィーの源流を探る内容ともとれる。装丁は杉浦康平。
古箪笥百選
李氏朝鮮と日本の古箪笥を100点集めた古箪笥図鑑。書籍箪笥、船箪笥、階段箪笥ほか、あらゆる種類の箪笥をカラー・モノクロの図版とともに解説。失われつつある「用の美」を伝える1冊。
ひとりごつインカ | 妣田圭子
日本の画家、妣田圭子によるビジュアルブック。19年間ペルーに通い、出会った陶器や布などのカラー図版に「ひとりごと」調のテキストを添え、はるか昔のインカの文明に思いを馳せる。
北欧デザインの今日 生活のなかの形展
1987年から1988年に開催された巡回展のカタログ。デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5カ国の現代デザインを紹介。食卓器具、敷物、照明、家具など、豊かな自然の中で生まれた作品の数々をカラー・モノクロの図版とともに解説を収録。表紙デザインは永井一正。
13 nach Memphis Design Zwischen Askese und Sinnlichkeit | Volker Albus、Fischer Volker
1995年にフランクフルト工芸博物館で開催された展示の際に刊行された写真資料集。1981年に結成され、デザインの理論と実践に新しい刺激をもたらしたデザイン集団「メンフィス」。本書では「メンフィス以後」の13人のデザイナーに焦点を当て紹介。家具やインテリアデザインなどを多くの図版とともに掲載している。ドイツ語表記。