Paris | Jil Sander ジル サンダー
JIL SANDER(ジル サンダー)の2022年夏のクリエイションを表現した写真集。クリエイティブディレクター、ルーシー・メイヤーとルーク・メイヤー夫妻の依頼により、これまで多くのプロジェクトを手がけてきた写真家のクリス・ローズが撮影。コレクションの大切な創造の源である都市を背景に、すべての都市の象徴であり、都会のシンボルとして自由への願いが込められたパリの街をブランドの美学の視点で捉えている。
Time in Air, Time in Paper | Seiko Morikawa 森田幸子
フランス、アンジェを拠点に活動するアーティストの森田幸子による作品集。イタリア製水彩画紙に刷毛で感光剤を塗布し印画紙を製作、35mmフィルムカメラで自然光の中で撮影された写真をアンティークの引き伸ばし機を使用し印画紙に焼き付け、お湯と絵筆で感光剤を細心に取り除くという長い行程を経て創作活動を行っている。本書は、20年以上にわたる51作品を再編したもの。植物、果物、魚などの静物をモチーフに、時間をかけて丁寧に編み出された奥深さがにじみ出る作品群を掲載。英語表記。
Helix | 山上新平
写真家、山上新平による初の作品集。作家の地元、鎌倉の森林を撮影した本書は、モノクロで撮影したシリーズ「SPECTRUM」とカラーで撮影した「The Disintegration Loops」の2つのシリーズにより構成されている。個人の感情が削ぎ落とされたモノクロの世界と、カラーシリーズの色と光の優しさが対比するように存在しながらも、調和が美しく取られた一冊。
Painting | 柴田敏雄
写真家、柴田敏雄の作品集。1枚の布のように滑らかな滝、絵画のような果樹園の風景など、自然や人工物の巧みな切り取りによる抽象的な美しさを映し出す。未発表のカラー作品16点の図版を収録。背に紐がついており、壁にかけて掛け軸のように飾られる装丁となっている。
Lee Ufan: La Respiration de l’infini | 李禹煥
「もの派」を主導し、国際的に活動する美術家・李禹煥(リ・ウファン)の未発表の詩の作品、東洋の影響を受けたとされる水彩画の作品を収録。空間の余白、そして色との調和が美しく描かれている。英語、フランス語、韓国語表記。
荒川修作展 意味のメカニズム | 西武美術館
1988年に開催された展示の図録。日本の美術家・荒川修作と、パートナーであるマドリン・ギンズの共著。荒川修作の「意味のメカニズム」シリーズをカラーとモノクロで多数収録するとともに、氏自身による解説や詩的テキストをあわせて掲載。また作品に描かれたことばの全訳と註をおさめた別冊付属。
複製にして真正なり Reproduced Authentic | ジョセフ・コスース
1990年にバーニーズニューヨーク新宿店のオープンを記念して開催された展覧会「複製にして真正なり」展に際して出版された展示カタログ。コンセプチュアルアーティスト、ジョセフ・コスースによって企画され、デヴィッド・バーンやバーバラ・クルーガー、ハイム・スタインバッハなどのアーティストたちが参加。ニューヨーク・東京間をファックスと写真のプロセスを用いて作られた、まさに「複製」にして「真正」の作品群であり、本書では透明のフィルムと作家の作品が各1枚ずつ収録されたユニークな一冊。
An Attic Full of Trains | Alberto di Lenardo, Carlotta di Lenardo
イタリアの写真家、アルベルト・ディ・レナルドによる作品集。窓際から下を覗く少女、橋の上のカップル、並んで座った老夫婦の背中。生前は発表されることのなかった、世界各地で撮影されたどこか心温まる瞬間を捉えた、8000枚を越える膨大なアーカイブからまとめた1冊。英語表記。
篠山紀信写真集 パリ | 新潮社
写真家、篠山紀信による写真集。市場や花屋の店先、古びた建物、どこかブラッサイを思わせる雨に濡れた石畳。当時のパリの街並みをありのままに映し出す。ジュール・ロマン作、堀口大學訳の詩や瀧口修造らによる寄稿を図版と併せて収録。
写真家 アンリ・カルティエ=ブレッソン | 朝日ソノラマ
20世紀を代表するフランスの写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集。タクシーの運転手、パリの街の風景、日本の葬儀、アルベルト・ジャコメッティ。世界各国の様々な風景や人々の表情、その瞬間を捉える。ブレッソンの代表作155点を大判の図版で解説と併せて収録。
Traces of a Friendship: Alberto Giacometti | アルベルト・ジャコメッティ
スイスの彫刻家、アルベルト・ジャコメッティの写真集。友人であるエルンスト・シャイデッガーが、20世紀において最も偉大な彫刻家の一人として名高いジャコメッティの人生と氏の作品を、20年間に渡って撮影した写真を掲載。英語表記。
Now Becoming Then | Duane Michals デュアン・マイケルズ
1991年から1993年にかけて開催された展示の際に刊行されたもの。アメリカ出身の写真家、デュアン・マイケルズによる作品集。初期の連作やポートレート作品、未発表の作品など、作品図版とともに解説を収録。連続した写真や独特な世界観で撮影される作品の数々は見るものに物語を想像させる。英語表記。
アンディ・ウォーホル・キョウト ANDY WARHOL KYOTO | 京都市京セラ美術館
2022年から2023年にかけて京都市京セラ美術館で開催された展覧会の図録。20世紀を代表するポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの初期から晩年にいたるまでの作品から、1956年に来日し、京都滞在中に描いたドローイングや当時の貴重な写真、ウォーホルと日本との関わりやその影響を、200点を超える作品群とともに紹介。
ジョバンニ 間村俊一画集 | 洋々社
装丁家、間村俊一による画集。又三郎、ゴーシュ、グスコーブドリなど宮沢賢治の世界を描いた鉛筆画30点や、天沢退二郎が詩を寄せたコラージュ作品「楽園 『銀河鉄道の夜』のために」、初期作品などを掲載。別冊の「栞」には、唐十郎や、種村季弘、塚本邦雄らによる間村俊一にまつわるエッセイなどを収録。
菅木志雄 制作ノート 1967–2008 | HeHe
現代美術家、菅木志雄の制作ノートをまとめた一冊。1960年代末後半から日本に現れた美術運動「もの派」を代表する作家として知られる菅木志雄。本書はアイディアや構想を書き留めたり、頭を整理するために用いられた、1967年から2008年までの20冊に及ぶ膨大な言葉が並んだノートから、作家自ら選定したページと、一部抜粋されたテキストを掲載。菅木氏の創造の過程や頭の中を垣間見られる一冊。
伊庭靖子展 まなざしのあわい | 東京都美術館
2019年に東京都美術館で開催された展示の図録。美術家、伊庭靖子の2004年から2019年までの作品を紹介。クッションや寝具、皿、グラス、花器、壺など、思わず触れてみたくなるような質感や光、空間、その「あわい」の世界を描く。カラーによる図版とともに解説を収録。
関根伸夫 1968-78
現代美術家で彫刻家の関根伸夫による作品集。「もの派」を代表する作家として知られる関根が1968年から78年の間に手がけた彫刻やドローイング、コラージュなどの作品群、そして年譜や関根自身によるテキスト、メモなどの資料を全項モノクロで掲載。
言語と美術 平出隆と美術家たち | DIC川村記念美術館
2018年から2019年にかけてDIC川村記念美術館で開催された展覧会の図録。詩人・平出隆による観点から、DIC川村記念美術館の収集作家を含めたジョゼフ・コーネル、ドナルド・エヴァンズ、加納光於、奈良原一高、瀧口修造らの作品を「言葉」と「美術」、そして「対話」へと焦点を当てるもので、展示風景や作品群などを解説とともに掲載。
詩集 雷滴 | 平出隆、加納光於
詩人、平出隆と版画家、加納光於による詩画集。過去3度に渡り出版された詩画集『雷滴 その研究』『雷滴 その拾遺』『雷滴 その放下』の3つの詩群に手を加え集成されたもの。余白を大胆に使った1ページ3桁の詩と、『雷滴 その研究』における加納の版画13点が交互に掲載されている。紙自体による綴じの折丁を重ねた特殊な装丁も印象的な一冊。
オン・ザ・ロード 書物から見るカウンターカルチャーの系譜 ビート・ジェネレーション・ブック・カタログ | 山路和広
ビート・ジェネレーションやカウンターカルチャーにまつわる資料をまとめたカタログ集。ジャック・ケルアックやウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグなどのビート文学からカウンターカルチャーが主題の書籍やリトルマガジン、ポスターなどを年譜や相関図などの資料とともにおよそ1,200点も掲載。
Yes オノ・ヨーコ展
2001年から開催された巡回展の際に刊行されたもの。アーティスト、オノ・ヨーコによる1950年代から半世紀にわたる創作活動をまとめた1冊。詩的な言葉やインスタレーション、オブジェクト作品、絵画、音楽ほか、作品図版とともに解説を収録。幅広い芸術表現を通して社会へのメッセージ、人々に影響を与えた活動のその軌跡を辿る。英語表記。
Heidi Specker: Im Garten | ハイディ・シュペッカー
ドイツのアーティスト、ハイディ・シュペッカーの作品集。樹木などの植物と建物が1枚の写真に収められており、建築と自然、それぞれ対比されるかのように配置された構図と色彩が目を惹く一冊。英語表記。
Streets London’s Young Homeless | Michael Heffernan
ロンドンの写真家Michael Heffernanの写真集。ロンドンの路上で生活する若いホームレスたちのポートレートを撮影。彼らと会話を交わし、近くの壁に白い紙を貼り付け背景にし、社会に黙認されている彼ら一人一人の存在を写真として映し出す。英語表記。
Because I was Young | yuichi tanizawa
ロンドン出身・名古屋市在住の写真家、yuichi tanizawaの作品集。夕日が煌めく湖畔、雪や夜空、草原などのありのままの自然、飛び立つ鳥たち。見過ごしてしまうような何気なく、そして美しいその一瞬をを切り取る。橋の架かっていない対岸にある、「世界」とは。 日本語、英語表記。
Amira Fritz: Alle Von Denen | アミラ・フリッツ
ドイツの写真家、アミラ・フリッツの作品集。森の中に佇む、顔が花束で覆われたポートレートの数々はフリッツが自身の家族を撮影したもので、ミステリアスであると同時にノスタルジックな雰囲気を漂わせる不思議な世界観の一冊。 ドイツ語、英語表記。
Hand Moves Orange Orange Light Falls Falls On Hands | モード・ヴァンデ・ヴェイル
ベルギー人アーティスト、モード・ヴァンデ・ヴェイルの作品集。小さな静物のセット、2組の手、1つの目線、1匹のハエを同じ部屋の中で配置してみている。視線の動きをたどり瞬きでシャッターを切ったような、コマ撮りアニメのような、想像の枝をどこまでも広げてくれる一冊。100部限定発行。
Marcy Robinson: half-frame | マーシー・ロビンソン
写真家、マーシー・ロビンソンの写真集。ニューヨークやカリフォルニア、メキシコなどで撮影されたストリートスナップをカラーで多数収録。記憶の断片を辿るようなフレームアウトした構図と、ノスタルジー漂う色彩の作品は、全てハーフサイズカメラで撮影されたもの。英語表記。
Marie-Jose Jongerius: Sweet Water | マリー=ジョゼ・ヨンゲリウス
オランダの写真家、マリー=ジョゼ・ヨンゲリウスが、カリフォルニアのアパートやモーテル、ホテルの屋外プールを撮影した写真集。資本主義社会であるアメリカの質素なアパートやモーテルにある妙に穏やかで平凡な屋外プールを写し出していると同時に、青空のもと陽光が降り注ぎ、きらめく美しいプールが矛盾するかのように鮮明に写真に収められている。 英語表記。
Matt Paweski: MP.19 | マット・ポウスキー
アメリカ人アーティスト、マット・ポウスキーの作品集。2016年から2019年にかけて制作されたアルミニウムによる立体作品を紹介。「HOW DO YOU USE A PURPOSELESS OBJECT?(意味のない物体をどのように扱うか?)」という問いに対してのアンサーとなるモノグラフ。 英語表記。
詩人の眼 大岡信コレクション展 | 三鷹市美術ギャラリー、福岡県立美術館 他
2006年から2007年にかけて各地で開催された「詩人の眼 大岡信コレクション展」の図録。詩人であり美術評論家としても活躍した大岡信の美術コレクションを紹介する。駒井哲郎、加納光於、前田常作、ジョアン・ミロ、サム・フランシスなどのペインティングや版画作品をカラーで多数収録。
東京―ベルリン/ベルリン―東京展 | 森美術館
2006年に森美術館で開催された、東京とベルリンにおける、125年に及ぶ日独文化の歴史と類似性を検証する展示の図録。日本からは横尾忠則、赤瀬川原平、名取洋之助ら、ドイツからはモホリ=ナジ、ミース・ファン・デル・ローエ、ヘルベルト・バイヤーらの作品をカラーで掲載。
チャイナ・ダイアリー | スティーブン・スペンダー、デイヴィッド・ホックニー
画家のデイヴィッド・ホックニーと詩人のスティーブン・スペンダーによる旅行絵日記。香港や北京、西安、南京、杭州、上海など中国各地を訪れた際の記録を、ホックニーによる写真と絵、スペンダーによる文章で綴られている。現地で出会った人々や建物、風景をカラー、モノクロ図版で多数収録。
村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する
1920年代から戦後にわたり、絵画や造形、ダンスパフォーマンス、舞台美術、映画、小説、戯曲、デザイン、児童文学に至るまで、様々な分野の前衛芸術活動を行なった村山知義の図録。力強くも写実的なペインティング、「マヴォ」をはじめとするアヴァンギャルドなブックデザイン、絵本の原画など多岐に渡る活動を網羅した一冊。
写真家 中山岩太 「私は美しいものが好きだ」展図録 2冊セット | 兵庫県立美術館
2010年に兵庫県立美術館で開催された展覧会の図録2冊セット。戦前の日本の新興写真を代表する1人、中山岩太による作家自身の手でプリントされた代表的な作品や、神戸をテーマに撮影したヴィンテージプリント、同時代の作家たちによる作品や当時の資料などを多数収録。
ざわつく日本美術 | サントリー美術館
2021年にサントリー美術館で開催された展覧会「ざわつく日本美術」展の図録。サントリー美術館所蔵の名品、珍品などから「ざわつき」をキーワードに選定された日本美術の作品90点以上を豊富な図版とともに紹介。
アンディ・ウォーホル 1956-86 時代の鏡
アンディ・ウォーホル美術館の全面的な協力のもと開催された「アンディ・ウォーホル 1956-86 時代の鏡」展図録。ペインティングやドローイングをはじめ、映像作品、インスタレーションなど多彩な活動を包括的に紹介する一冊。
フェリックス・ティオリエ写真展 いま蘇る19世紀末ピクトリアリズムの写真家 | アプトインターナショナル
19世紀中期から後期にかけて活動した写真家、フェリックス・ティオリエの展覧会図録。絵画的な写真=ピクトリアリズムの写真家として活動しながら、限られた範囲でしか作品を公表していなかったため長きにわたりその存在を知られることのなかったティオリエ。写真黎明期に撮影され、情緒と郷愁をたたえる美しい作品の数々を多数収録。
画帖 桂離宮 | ブルーノ・タウト
近代を代表する建築家、ブルーノ・タウトが京都の桂離宮の機能美や感動を描き留めた画帖。日本のすぐれた古典建築に触れ、芸術的、建築的立場からの見解を文章、スケッチにて収録。タウト生誕から100周年を記念して復刻したもの。限定800部。別冊解説付属。
黒田泰蔵 | 大阪市立東洋陶磁美術館
2020年に大阪市立東洋陶磁美術館で開催された展覧会の図録。陶芸家・黒田泰蔵の白磁作品60点以上を掲載するほか、アトリエの庭の様子、インタビューのテキストを収録。黒田泰蔵の作品の世界観を表現したかのような、白と黒を基調とした一冊となっている。
A Day in February with Light | 黒田泰蔵
陶芸家、黒田泰蔵の作品集。黒田泰蔵が最期まで制作を続けていた『円筒』『梅瓶』を、映像作家・写真家である山根晋が日の出から日没までの光の遷移を観測記録する方法で撮影する。それぞれの作品がぼんやりと浮かび上がり美しいフォルムとして輪郭を形成し、また闇に消えていく、その様子が収められている。日本語、英語表記。
Textiles of India | Helmut Neumann、Heidi Neumann
世界有数のインド・テキスタイルのコレクションから、インド全土で何世紀にもわたって行われてきた芸術的生産の概要を、魅力的に紹介するビジュアル資料集。各セクションでは、地域ごとのの織物の伝統、パターン、工程を紹介。グジャラート州のパトラ・シルク、チベットの寺院に保存されている錦織のランパ、インドネシアの媒染レジスト染めのコットン、ベンガル地方の刺繍、ムルシダーバードのシルクのサリーなど、細部まで丁寧に掲載している。 英語表記。
インド・沙漠の民と美 | 岩立広子
染色作家であり染織工芸の研究家、岩立広子によりインドのテキスタイルとその暮らしをまとめた1冊。民族衣装をはじめ、ポーチやバッグ、ショールなど色鮮やかで細やかな紋様の布と、人々の生活の風景を写真に収める。柚木沙弥郎による序文を掲載。
無印の本 | リプロポート
無印良品の原点にある考え方をまとめた一冊。ウール、カシミヤ、木綿の獣毛の話、アーティストたちの紹介するシンプルなモノ、世界のデザインなどを写真、テキストで紹介している。アートディレクターは田中一光。
BAWA: The Sri Lanka Gardens | ジェフリー・バワ
スリランカを代表する建築家、ジェフリー・バワの作品集。バワが生涯をかけて創り続けた自身の土地の庭園『ルヌガンガ』と『ブリーフ・ガーデン』を紹介。熱帯地域の緑豊かな庭園造りと建築との調和のとれた美しさが収められている。英語表記。