にっぽんのえ 7 早川良雄 vs. 井上嗣也
小学館発行の「にっぽんのえ」シリーズ第7号。早川良雄と井上嗣也の仕事を、表紙・裏表紙の両A面構成によって紹介。イラストレーション、ポスター、広告など、それぞれの代表的な作品を収録しながら、異なる世代に属するふたりの表現が響き合う内容となっている。図版に加えてインタビューや「7つの質問」も掲載。軽やかさと鋭さをあわせもつ早川良雄、都会的な感覚と鮮やかな視覚言語で時代を切り取る井上嗣也、その個性の違いと共通する魅力を見比べながら楽しめる一冊。
アイデア No.384 髙田唯 形と態度
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.384(2019年1月号)は、デザイナー髙田唯を特集。「形」と「態度」の二部構成で、その仕事と姿勢を紹介する。前半ではAllright Graphics設立以降のブランディングやプロデュース的な領域に広がる仕事を取り上げ、後半では依頼者や展覧会関係者との対話を通じて髙田の思想を探る。デザインという行為に内在する誠実さと人間的まなざしを可視化し、髙田唯の思考と造形の関係を丁寧に読み解いている。
アイデア No.394 グラフィックデザインの教室/教育・研究・実践の環
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.394(2021年7月号)。特集「グラフィックデザインの教室/教育・研究・実践の環」では、現代社会の変化に応答しながら更新されるデザイン教育の現場を紹介している。中野豪雄、菅俊一、水野大二郎、大原大次郎の教室を取材し、それぞれの教育理念や実践を通して学びのかたちを探る内容となっている。さらに、アジアを中心とした海外のデザイン教育システム、ワークショップ、出版や流通などの教育的活動にも焦点を当て、デザイン教育の現在と未来を照らし出している。
Joseph Beuys: Werke aus der Sammlung Ulbricht
ドイツの文学者ギュンター・ウルブリヒトが蒐集したヨーゼフ・ボイス作品群を紹介する展覧会図録。フィルツ(フェルト)や脂肪を素材にした挑発的な造形で知られるボイスと親交を重ね、1944〜1983年に制作されたドローイング、油彩、コラージュ、水彩など58点を収集した。代表作《Das Ende des 20. Jahrhunderts》《Konzertflügeljom》なども含まれ、ウルブリヒト・コレクションがノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館に収蔵された経緯とともに紹介している。ドイツ語表記。
アンセル・アダムズの作例集
20世紀アメリカを代表する風景写真家、アンセル・アダムズの代表作を集めた作例集。自身で厳選した40点の作品それぞれに撮影状況や技術データ、制作上の考察が丁寧に紹介されている。風景写真の名作「モノリス、ハーフドームの絶壁」や「月の出」をはじめ、多彩な題材を通じてアダムズの緻密な露光技術や光の表現、構図へのこだわりを学ぶことができる、実用的な解説書。
My Origin Photographs | 原田教正
写真家・原田教正によるシリーズ「My origin photographs」から編まれた一冊。2023〜24年に滞在したベルリンでの撮影と、帰国後にあらためて向き合った東京の風景を対話させるように配置している。「なぜ写真は写真であり得るのか」という根源的な問いを手がかりに、光と時間の関係を丹念に探りながら、静物や都市の断片をカラーとモノクロで捉えた作品群を収録。
ルーシー・リーの陶磁器たち
ウィーン出身の陶芸家、ルーシー・リーによる作品集。端正なフォルムと繊細な釉薬の色彩で知られるリーの代表作を収録し、あわせて自筆による釉薬レシピを掲載している。原材料の比率や調合方法など、制作の背景を具体的に解説し、作品の美しさの背後にある緻密な研究と探究心を伝える構成。感覚と理性が交錯するリーの創作の核心を、技法と造形の両面から紐解いている。
艶のかたち金沢 | 田原桂一
高桑美術印刷株式会社の創業80周年記念として刊行された、写真家・田原桂一による作品集。金沢を舞台に、光と影、反射や形の「艶」を巧みに捉え、建築や文化、自然のテクスチャーを鮮やかに表現した写真群を収録。大型判の図版は、田原の鋭い感性と視覚表現の深さを余すところなく伝えている。
石元泰博写真展 桂離宮 1953, 1954
2012年に神奈川県立近代美術館で開催された展覧会の公式図録。戦後を代表する写真家、石元泰博が1953〜1954年に撮影した「桂離宮」シリーズを中心に収録し、伝統建築の美とモダニズム的視点を融合させた独自の写真表現を堪能できる。解説のテキストのほか、略年譜・目録を併せて掲載。戦後日本の写真史における石元の重要な足跡を伝える資料性の高い一冊。
Mid-Century Modern: Furniture of the 1950s
1950年代の革新的な家具デザインの魅力を紹介する写真資料集。ミッドセンチュリー期を代表する名作を豊富な図版とともに収録し、「ベストチェア10選」をはじめ、モダン家具のコレクションや、ハーマンミラーの貴重なアーカイブ写真、さらにチャールズ・イームズら著名デザイナーの個人コレクションを通して、当時のデザイン思想と生活文化を多角的に読み解く。
ゲルハルト・リヒター アトラス
ゲルハルト・リヒターの代表的プロジェクト「アトラス」を読み解く論考集。リヒター自身が1960年代以降に収集・制作してきた膨大な写真、スケッチ、資料を体系化したアーカイブ「アトラス」を中心に、ベンジャミン・H.D.ブクローによる美術史的分析や林寿美による論考、リヒター自身のインタビューやテキストを収録。
A KA RI | 藤井保
写真家・藤井保による作品集。広告写真の分野で広く知られる藤井が、ハワイ諸島やカリフォルニア、フロリダ、メキシコなど各地を巡り撮影したランドスケープを収録。地球上の風景とは思えないほど鮮烈な色彩がフレームに広がり、自然が織りなす光と大気の変化をとらえた構成となっている。商業写真で培われた視覚的感覚と、写真家としての純粋な眼差しが交差し、藤井の独自の表現領域を映し出している。
ガブリエル・シャネル展
2022年に三菱一号館美術館で開催された展覧会の公式図録。ココ・シャネルの革新的なデザインと思想を、衣服やジュエリー、香水など多彩な作品を通して総合的に紹介。1920年代から戦後にかけての代表作を軸に、女性の身体を解放したモダンなスタイルの成立過程を丁寧に読み解く。豊富な図版に加え、巻末には年譜や出品リストも収録されており、ファッション史のみならず近代文化の視点からも理解を深められる内容。
Story of… カルティエ クリエイション めぐり逢う美の記憶
2009年に東京国立博物館で開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログ。ジュエリーブランド、カルティエの創作の軌跡と美の歴史を辿っている。ジュエリーや時計をはじめとする宝飾品を豊富なカラー図版で紹介し、その変遷を支えたデザインの背景や物語を丁寧に解説。監修はデザイナー吉岡徳仁が務め、カルティエの創造性と美学を多角的に捉えた内容となっている。
セシル・ビートン写真展 今世紀を駆けた華麗なるダンディズム
1995年に日本橋三越本店で開催された展覧会の図録。イギリスの写真家、セシル・ビートンの華麗な写真世界を紹介する一冊で、20世紀前半のファッション写真やポートレートを中心に構成。ビートンの代表作50点以上を収録し、モノクロ写真を通じて彼の演劇的な美意識や社交界・ファッション界での活躍を味わうことができる。展覧会の解説や創作背景に関するテキストもあわせて掲載。
蜷川実花 Self-image
蜷川実花によるセルフポートレートを中心に構成された写真集。2015年に原美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。鮮やかな色彩で知られる蜷川実花が、本作ではモノクロームを基調とした内省的な表現にも取り組み、自身の不安や揺らぎといった内面に迫る。「noir」や「PLANT A TREE」などのシリーズも収録され、光と影、時間や生の儚さといったテーマが浮かび上がる。
空気のお菓子 | 土谷未央
菓子作家、土谷未央によるビジュアル&エッセイ本。マシュマロやメレンゲ、シフォンケーキ、綿菓子、ポップコーンなど、空気をたっぷり含んだ軽やかなお菓子を、写真とともに紹介している。「見立て」「物語」「レシピ」という3つの視点から構成され、エッセイとともにお菓子の新たな楽しみ方をひらいていく。目に見えない素材である空気に着目し、その質感や存在感をユーモラスにすくい取った一冊。
GA No.57 ジョン・ポートマン:ピーチトゥリー・センター・プラザ・ホテル
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第57号。アメリカの建築家、ジョン・ポートマンが手がけたピーチトゥリー・センター・プラザ・ホテル/ロスアンジェルス・ボナヴェンチュア・ホテル/ルネッサンス・センターを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはポール・ゴールドバーガーが担当している。
GA No.56 ミケル・デ・クラーク:アイヘン・ハールの集合住宅
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第56号。オランダの建築家、ミケル・デ・クラークが手がけたアイヘン・ハールの集合住宅とヘンリエット・ローネルプレインの集合住宅を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはウィルヘルム・ホルツバウアーが担当している。
GA No.55 ラルフ・アースキン:バイカー再開発
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第55号。スウェーデンの建築家、ラルフ・アースキンが手がけたバイカー再開発を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはマッツ・エゲリウス が担当している。
SHEETS | 川内倫子
写真家・川内倫子のコンタクトシートを主題とした作品集。コンタクトシートとは、1本のフィルムに記録された全コマを一覧できるプリントで、通常は公開されない制作の痕跡を示す。日常の光景や自然、空や動物など、川内独自の視点で捉えた小さな瞬間が連続的に並び、完成作品に至る選択のプロセスや写真家の視線の変遷を追体験できる。各コマの連なりによって時間や記憶、日常の断片のリズムが浮かび上がり、写真表現の制作過程を味わえる一冊。
Written in the West | Wim Wenders
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによる写真集。映画『パリ、テキサス』の撮影に先立ち、1983年にアメリカ西部を旅しながら撮影した写真を収録。テキサス、アリゾナ、ニューメキシコ、カリフォルニアをめぐり、広大な自然、ネオンサイン、寂れた商店、都市の片隅などを捉えている。乾いた光と鮮やかな色彩に包まれた風景には、西部に漂う孤独や神話性がにじみ出ており、ロードムービーにも通じるヴェンダース独自のまなざしが感じられる。
HANA | 石元泰博
写真家・石元泰博による、花を主題とした作品集。多彩な花々を被写体に、そのかたち、質感、陰影を緻密にとらえた写真を収録している。被写体を端正に見つめる石元の視線は、花を単なる自然の美としてではなく、線や面、量感を備えた造形として捉え、ひとつひとつの存在を鮮明に引き出している。洗練されたライティングと構図によって、花弁の重なりや茎の張り、輪郭の変化までも豊かに感じられ、石元泰博ならではの視覚感覚が凝縮された1冊。
平成の紙譜 全3冊揃
全国各地の和紙を集成した資料集、全3冊揃。上巻・下巻・資料集の構成で、北海道から沖縄まで各地で作られてきた和紙350点の実物標本紙を収録している。紙そのものの質感や厚み、繊維の表情を確かめられるだけでなく、規格、原料、特徴などもあわせて掲載され、和紙の多様なあり方を具体的に知ることができる。伝統技術の記録としてはもちろん、素材資料、工芸資料としても価値が高く、和紙を未来へ受け継ぐための基盤となる貴重な資料集。
Contemporary Japanese Posters | Gian Carlo Calza
戦後から現代にいたる日本のポスターデザインを集成した資料集。1964年東京オリンピック、大阪万博、三宅一生のロゴ、デザイン会議の公式ポスターなどを含む756点を収録し、85人のグラフィックデザイナーの仕事を通して、その展開をたどっている。戦後の再出発のなかで育まれた新しい視覚言語から、時代ごとの美意識の変化までを幅広く見渡すことができる。日本のグラフィックデザインの歩みを、ポスターという媒体から読み解くうえで充実した一冊。
JOKE | Talia Chetrit
アメリカの写真家、タリア・チェトリットによる作品集。家族写真、ストリートスナップ、静物、10代の頃のアーカイブ、自身を被写体としたセルフポートレートなど、多様な写真によって構成されている。生と死、誕生、親密さ、演出、ユーモアといった主題が交錯し、写真家と被写体のあいだに生まれる力関係や視線の揺れを鋭く映し出している。協力者でありながら無自覚な登場人物でもある人々との関係を含め、写真という行為そのものを問い返すような内容。
ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ
2019年にDIC川村記念美術館にて開催された「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展の公式図録。虫の標本や貝殻、ガラス、楽譜、近所の雑貨店で売られている日用品など、お気に入りの品々を閉じ込めた小宇宙としての箱をつくり続けるいっぽう、前衛的な実験映画の先駆者でもあったジョセフ・コーネル。代表的な「箱」シリーズや、コラージュの作品のほか、上映の機会の少なかった映像作品も紹介。また、コーネルがレイアウトを手がけた雑誌などの印刷物や日記、手紙といった貴重な資料をあわせて掲載。美しいデザインはサイトヲヒデユキによるもの。
内外文様類集 全10冊揃
日本各地の風土や文化を背景にした文様を集成したデザイン資料集、全10冊揃い。和服や工芸品に用いられる郷土色豊かなパターンを、モチーフの名称ごとに五十音順で収録。植物や動物、幾何学など多様な図柄が網羅されており、一部にはペルシャ、ギリシャ、アイルランド、ネイティブアメリカンといった海外の文様も含まれる。伝統的な意匠を学ぶ上で貴重な資料。
Sachfotografie | Hans Hansen
ドイツの写真家ハンス・ハンセンによる作品集。車の部品、果物やバターの断片、ソーセージや貝殻といった日常の断片を題材とした静物写真を中心に構成されている。広告写真や商品写真の分野で培われた明快な構図と精緻な描写は、対象物の質感や形態を際立たせ、独自の視覚言語を生み出している。これまでの代表的な作品を網羅的に紹介し、商業写真と芸術表現の境界を横断したハンセンの活動の軌跡を明らかにしている。
遊びのデザイン 山東京傳『小紋雅話』 | 谷峯藏
江戸後期の浮世絵師・戯作者、山東京伝による『小紋雅話』を読み解く一冊。世相や風俗を、洒落やもじりを交えた図と詞書によって表した全156点を収録し、谷峯藏が一点ずつ丁寧に読み下しながら解説している。文様としての面白さを味わうだけでなく、図像とことばが結びつくことで生まれる江戸文化の豊かな遊びの感覚にも触れられる。デザイン史、風俗史の視点から見ても興味深い資料となっている。
Dirk Braeckman
ベルギーの写真家、ディルク・ブレックマンの作品集。既発表作と未発表作を交えながら、年代やシリーズにとらわれない自由な編集によって構成され、アーティストブックと回顧展カタログの中間に位置づけられる形式で、ブレックマンの視覚世界を多面的に捉えている。ざらついた質感や沈黙を湛える画面、光と影のわずかな揺らぎに焦点を当て、日常の断片に潜む詩的な気配を引き出している。共著者として批評家ディルク・ラウワールトとキュレーターのマルティン・ゲルマンが寄稿し、その作品の思想的背景を照らし出している。
Patterns | Gerhard Richter
ドイツの現代美術家、ゲルハルト・リヒターによる作品集。1990年の抽象絵画をもとに、画像を分割し、反転し、繰り返すことで新たなパターンを生み出した試みをまとめている。もとの絵画を細かく切り分け、左右反転や反復によって再構成することで、万華鏡のような図像から細かな色のストライプまで、多様なイメージが展開されていく。リヒターの絵画を新たな角度からとらえ直した実験的な作品集。
ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵
哲学者、ルドルフ・シュタイナーのドローイング集。シュタイナー教育の講義録とともにそのなかで描かれた黒板絵が多数収録されているほか、氏の生涯や作品について書かれたテキストや、年譜なども掲載。1996年にワタリウム美術館で開催された「ルドルフ・シュタイナーの黒板ドローイング=地球が月になるとき」展に合わせて刊行されたもの。
EXIT#66 Buy, Cook, Eat
スペイン発のビジュアル・アート誌『EXIT』第66号。今号は食の行為と表象をテーマに据えた写真・文化研究誌であり、市場での購買、調理のプロセス、食事行為という3つの視点から、食品や食習慣が芸術・社会・文化の文脈でどのように表現されてきたかを探究する。ウィリアム・エグルストンやマーティン・パー、ローリー・フランケル、ヴォルフガング・ティルマンスなどの作品が収録され、食をめぐる社会的・文化的意義を写真を通して読み解く。
Violent Legacies: Three Cantos ペーパーバック版 | Richard Misrach
アメリカの写真家、リチャード・ミズラックによる写真集。アメリカ西部の砂漠を主題としたシリーズのうち、3つの章を収録している。「Project W-47」では、ユタの荒野に原爆投下へとつながる訓練基地の記憶を重ね、「The Pit」では、ネヴァダの旧核実験場近くで起きた家畜の不審死を通して核汚染の影を見つめる。「The Playboys」では、標的として撃ち抜かれた雑誌を写し、暴力と消費文化が交錯する光景を浮かび上がらせる。美しい風景の奥に、軍事と核の傷跡を刻んだ作品集。
近代日本の郊外住宅地
明治以降の都市化を背景に形成された、日本の郊外住宅地をたどる研究書。私鉄沿線の住宅地開発、企業の社宅地、学園都市、別荘地、住宅組合による宅地開発など、全国約30の事例を取り上げ、それぞれの成立背景や計画の考え方を紹介。都市の拡大とともに郊外がどのように生まれ、中産階級の暮らしや住環境が形づくられていったのかを具体的に知ることができる。豊富な図版や資料、年表、事例データも収録。
にっぽんのえ 8 安西水丸 vs. 奥村靫正
小学館のシリーズ「にっぽんのえ」第8巻。安西水丸と奥村靫正という、日本の視覚表現をそれぞれ異なるかたちで切り拓いてきた2人を取り上げ、代表作をカラー、モノクロ図版で紹介。軽やかで親しみのある線と余白の感覚が印象的な安西水丸、鮮烈な色彩と構成で独自の画面を築いた奥村靫正。その表現の違いを見比べながら楽しめる内容となっている。作品図版に加えて、インタビューやアンケートも収録。文章は中沢新一。
果てのレラ | 津⽥直
2009年に一宮市三岸節子記念美術館で開催された展示のカタログ。フィールドワークによって人と自然との関わりを写し出す写真家、津⽥直の作品集。日本列島のの最北端の礼文島、最南端の波照間島へ渡った旅の際に撮影されたもの。薄く青みがかった空から濃紺の海へのグラーデーション、荒涼とした岩肌。日本の果てとされる場所で捉えられた風景が収められている。
ロバート・メイプルソープ写真集
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの作品集。ポートレートや花といった代表的なモチーフを軸にしながら、これまであまり知られてこなかった作品を中心に収録している。端正に整えられた構図、被写体の質感を際立たせる光、緊張感をたたえた画面づくりによって、メイプルソープの写真表現の核にある美意識があらためて浮かび上がる。
もんきいびじねす | アルバート・ワトソン
スコットランド出身の写真家、アルバート・ワトソンの作品集。ファッション誌を舞台に活躍してきた20年の仕事を軸に、ケイト・モス、ミック・ジャガー、マイク・タイソンら著名人のポートレート、ヌード、静物写真などを収録している。代表作をまとめた『Cyclops』掲載作品65点に加え、当時の新作15点も収められ、ワトソンの写真表現の広がりを見渡せる内容。
GA No.54 ヨーン・ウツソン:シドニー・オペラハウス 1957-73
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第54号。デンマークの建築家 ヨーン・ウツソンが手がけた、シドニーのシンボル的建築でもあるシドニー・オペラ・ハウスを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖。 日本語、英語表記。
GA No.53 フランク・ロイド・ライト 帝国ホテル
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第53号。近代建築の三大巨匠の一人として知られているアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトが手がけた帝国ホテルを紹介。カラー・モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が担当し、フランク・ロイド・ライト自身によるテキスト「審判の日にそなえる建築(帝国ホテルはなぜ大地震にも破壊されなかったか)」を掲載。
A Magazine #5 Curated by Martine Sitbon
フランスのファッションデザイナー、マルティーヌ・シットボンがキュレーションを手がけた『A Magazine』第5号。毎号ひとりのデザイナーを迎え、その思考や美意識を誌面で掘り下げるシリーズの一冊で、本号ではシットボンの世界観が色濃く反映されている。アナ・スイ、ジム・ダイン、ソフィア・コッポラら多彩な参加者による写真、テキスト、ヴィジュアルが交差し、幻想性とユーモアをあわせもつ独特の誌面が広がる。