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Arcatecture: Swiss Cat Ladders | Brigitte Schuster
2025年10月30日
スイス・ベルンの街並みに点在する「猫のはしご」を題材にした、ブリジット・シュスターによる写真集。窓辺から庭へと伸びる一本の板、金属で組まれた螺旋階段、職人技のように複雑に折れ曲がる構造――住民たちの手で工夫され作られた多様な“猫の建築”を記録する。都市空間の片隅で、猫と人が互いの生活領域を交わらせながら共存する姿をとらえ、日常に潜む創造性とユーモアを映し出す。都市文化と暮らしの関係を小さなスケールで考察する一冊。
アーキグラムの実験建築 1961-1974
2025年10月30日
2005年に水戸芸術館で開催された、イギリスの実験的建築家集団アーキグラムの回顧展にあわせて刊行された図録。1961年から1974年までの活動を対象とし、雑誌『ARCHIGRAM』の誌面をそのまま綴じ込むほか、封筒や印刷紙、小冊子を挟み込むなど実験的な装丁で構成されている。未来的で大胆な建築コンセプトや鮮烈なビジュアルを、当時の社会背景や時代の空気とともに再現。1960〜70年代の建築文化の革新性を照らし出している。
Narrative Architecture: A Kynical Manifesto | Cruz Garcia、Nathalie Frankowski
2025年10月30日
建築家ナタリー・フランコフスキーとクルス・ガルシアによる実験的建築論集。ル・コルビュジエ、チーム10、コンスタント、スーパースタジオ、レム・コールハースらに連なる20世紀のユートピア的建築思想を再構築し、現代の都市問題を批評的に読み解く。社会的分断や資本主義、環境危機といった今日的課題に対して、建築はいかに「正直な構築物」となり得るのかを問いかける。図版やスケッチを通して、建築を思想として語り直す本書は、建築に宿る造形の論理を探る視点となっている。
Insular Insight: Where Art and Architecture Conspire with Nature
2025年10月30日
瀬戸内海に浮かぶ直島、豊島、犬島を舞台に、現代美術と建築、そして自然との共生を記録した写真集。安藤忠雄、妹島和世、西沢立衛、三分一博志らが手がけた建築をはじめ、パブリックアートやサイトスペシフィックな作品を多数収録する。オランダの建築写真家イワン・バーンが、細部から全景までをとらえた写真によって、アートと建築が島の風景に溶け込む瞬間を描き出す。
Kitchen Portraits | Erik Klein Wolterink
2025年10月30日
オランダの写真家、エリック・クライン・ウォルテリンクによる写真集。アムステルダムに暮らす多様な民族の家庭を訪ね、キッチンという日常空間を細部まで記録する。棚の中の器や香辛料、冷蔵庫の食材、引き出しの中の小物――それぞれのキッチンを構成する要素を分解し、再構築する手法で撮影。民族や文化の違いが交錯する都市において、暮らしの断片から個人の記憶や社会の多様性を読み解く。家庭という最も親密な場所に潜む文化の重なりを可視化した、静かで洞察に満ちたドキュメント。
The Kinfolk Home スローリビングのためのインテリア
2025年10月30日
ライフスタイル誌『Kinfolk』によるインテリアブックの日本語版。世界各地の40軒の住まいを、美しい写真と丁寧なインタビューを通して紹介する。森の中の小屋、都市のアパートメント、多世代が暮らす家など、異なる環境や文化の中で育まれた“スローリビング”の思想を探る内容。単なるインテリア紹介にとどまらず、住まいにまつわるエッセイや回想、レシピも収録し、「家」が人と人、人と場所を結びつける場であることを静かに伝えている。
ジョージ・ナカシマからミナペルホネンへ | 永見眞一
2025年10月30日
アメリカの日系家具デザイナー、ジョージ・ナカシマと、日本で唯一その家具をライセンス生産する桜製作所の永見眞一を中心に、創作の精神と継承の物語を辿る一冊。ナカシマと桜製作所の出会いから始まり、素材への敬意と手仕事の哲学がどのように受け継がれてきたかを、写真とテキストで丁寧に記録する。さらに、ミナペルホネンとのコラボレーションや皆川明との対談を通じて、クラフトとデザインの対話を現代に接続。木の生命と人の手が響き合う創造に宿る思想と美学を豊かに描き出している。
Kiyomi Mikuni: Food Fantasy of the Hotel de Mikuni 皿の上に、僕がある。
2025年10月30日
フランス料理シェフ、三國清三が自身の料理哲学を表現した初期の代表作。1986年、レストラン「オテル・ドゥ・ミクニ」開業翌年に刊行された本書は、「トマト」「オマール」「鮭」「鴨」「仔羊」など20の素材を軸に構成され、素材への理解と料理の思想を三國自身の言葉で語る。120品に及ぶ料理はすべて円形の白皿に盛りつけ、俯瞰で撮影。皿上に展開される色彩と構成の美学が、料理を超えた一種の造形表現として立ち上がる。料理を通じて自己を語る、三國清三の創造的精神を示す一冊。
This Is Camino
2025年10月30日
カリフォルニア州オークランドのレストラン〈Camino〉の料理哲学と、火を中心とした調理の美学を伝えるレシピ集。肉や魚、野菜、ハーブを直火で焼き上げ、素材の香りと風味を最大限に引き出す「火の料理」を軸に、チリソースやハーブソース、ザワークラウトなど約100のレシピを収録する。店主ラッセル・ムーアとアリソン・ホップキンズが築いた、無駄を出さず、自然と共に生きる台所の思想を、写真とともに記録。
銀座目利き百貨街 | 原研哉
2025年10月30日
2010年に松屋銀座で開催された展覧会「銀座目利き百貨街」の公式カタログ。デザイナーや建築家、骨董店主、脚本家など多彩な49人が、それぞれの審美眼で選んだ品々を並べる49のセレクトショップを出店したイベントを記録している。美術品や工芸、日用品から珍品に至るまで幅広い収録内容となっており、個々の選択からは独自の価値観や感性が浮かび上がる。編集とアートディレクションは原研哉が手がけ、展示と同様にカタログ自体も洗練されたデザイン性を備えた構成となっている。
銀座目利き百貨街2
2025年10月30日
2012年に松屋銀座で開催された展覧会「銀座目利き百貨街2」の公式カタログ。第一回に続き、浅葉克己、ナガオカケンメイ、原研哉ら個性豊かな49人の店主が、それぞれの審美眼で選び抜いた逸品・稀少品・珍品を紹介する。日本のクラフト、デザイン、アート、生活文化の粋を凝縮した内容で、選者のコメントや展示風景も収録。企画・編集・アートディレクションは原研哉によるもので、日常に潜む美意識とモノづくりの本質を静かに伝えている。
銀座目利き百貨街 3
2025年10月30日
2014年に松屋銀座で開催された展覧会「銀座目利き百貨街3」の公式カタログ。浅葉克己、藤森照信、永井一正、ナガオカケンメイ、ヨーガンレールなど、各界を代表する49名が「店主」として選び抜いた逸品を紹介する。デザインから工芸、建築、生活道具まで、多様なジャンルのモノが一堂に並び、それぞれの審美眼を通じて日本の美と創造の現在地を示す。編集・アートディレクションは原研哉。
指輪 古代エジプトから20世紀まで
2025年10月30日
東京都庭園美術館で開催された展覧会「指輪 小さな記念碑の物語」にあわせて刊行された図録。古代エジプトのファラオ・ラメセス4世の指輪から、現代のジュエリーアーティストによる作品まで、多彩な指輪を豊富な図版とともに収録している。装身具としての機能にとどまらず、象徴的・文化的な意味を担ってきた指輪の歴史と意義を明らかにしている。
写真集 郷土の民家 | 伊藤ていじ
2025年10月30日
建築史家・建築評論家の伊藤ていじによる、日本各地の民家を記録した写真資料集。北海道から沖縄まで、風土や気候に根ざした伝統的な住まいを撮影し、その構造や意匠、地域ごとの特色を丹念に解説する。モノクロとカラーの写真を織り交ぜながら、民家に宿る生活の知恵と美を静かに描き出す。時代の変化とともに失われつつある日本の住文化を見つめ直す、貴重な建築記録であり美学的ドキュメントとなっている。
伊丹潤 手の痕跡
2025年10月30日
日本の建築家・伊丹潤の作品世界を総覧する作品集。代表作「墨の家」「石彩の教会」をはじめ、住宅から公共建築までの主要な建築作品を収録。構想段階のスケッチやドローイング、エッセイ、評論とともに、造形の根底にある思想と詩的な感性を浮かび上がらせる。素材への深い洞察と手仕事へのこだわりが随所に刻まれ、建築を「手の痕跡」として捉えた伊丹の創作哲学を伝える内容となっている。
内井昭蔵の思想と建築
2025年10月30日
2009年に世田谷美術館で開催された展覧会「内井昭蔵の思想と建築」の図録。1967年の独立から2002年に急逝するまでの35年間にわたり、日本建築界の発展に大きく寄与した建築家・内井昭蔵の仕事と思想を紹介する。住宅、公共建築、宗教建築など多岐にわたる作品を、設計図面、写真、模型、映像資料を通して総覧。自然との共生や人間の暮らしを軸に構築されたその建築理念の全貌を読み解く構成となっており、内井の精神と造形哲学を再考する貴重な記録となっている。
石上純也 ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと
2025年10月30日
INAX出版による『現代建築家コンセプト・シリーズ2』として刊行された、建築家・石上純也の思考と表現を探る一冊。スケッチ、図面、イラスト、絵画、コラージュ、写真といった多様な図版とテキストを通じて、建築をめぐる思考のプロセスを可視化する。モダニズムやポストモダニズムとは異なる次元で、建築の存在や空間の在り方を問い直すその試みは、石上の建築そのもののように繊細で精緻な関係性に貫かれている。思索と造形のあわいを記録した貴重なコンセプトブック。
国宝 土偶展
2025年10月30日
2009年から2010年に東京国立博物館で開催された特別展「国宝 土偶展」の公式図録。国宝3点をはじめ、重要文化財23点、重要美術品2点を含む全67点の土偶を収録し、「土偶のかたち」「土偶芸術のきわみ」「土偶の仲間たち」という3つの章立てで構成される。縄文人の祈りと造形感覚が結晶した多様なフォルムを、精緻なカラー写真と解説で紹介。考古資料としての価値を超え、美術作品としての魅力を再発見させる内容となっている。
Field Essays: Eloj Kreyol | Lucy Cotter 他
2025年10月30日
オランダを拠点に活動する出版社・Onomatopeeによる「Field Essays」シリーズ第4号。本号では、デザインデュオ・dach&zephirのプロジェクトを特集している。ドミニカ共和国周辺の島々でフィールドワークを行い、民族学的なリサーチを通して現地の人々の生活文化を読み解く。その成果は、オブジェやアクセサリーといったアート作品として表現され、土地に根ざした素材や知識との関係性を丁寧に可視化している。英語表記。
椅子の時代 | 内田繁
2025年10月30日
インテリアデザイナー内田繁による、椅子を通して近代デザイン史を読み解く一冊。アルヴァ・アアルト、ハンス・J・ウェグナー、マルセル・ブロイヤー、ル・コルビュジエ、カルロ・スカルパ、チャールズ&レイ・イームズ、アルネ・ヤコブセンなど、世界の巨匠27人による名作椅子を収録。機能と美を兼ね備えた造形の背景には、それぞれの思想や時代の精神が息づく。椅子という最も身近なデザインを通じて、20世紀モダンデザインの流れとその本質を探る視点を提示している。
別冊 新建築 日本現代建築家シリーズ12 伊東豊雄
2025年10月30日
建築雑誌『新建築』の別冊として刊行された〈日本現代建築家シリーズ〉第12巻。1971年から1988年までの伊東豊雄の活動を総覧する初期作品集であり、代表作〈中野本町の家〉〈シルバーハット〉をはじめ、住宅やプロジェクト、コンペ案などを体系的に収録する。槇文彦との対談「建築のゆくえ」や鈴木博之との「『野武士たち』の世代を生きる」など、建築思想を掘り下げる論考も充実。隈研吾による分析「『筒』から『包』へ」では、伊東の設計手法の変遷を読み解く。多角的な視点から建築家・伊東豊雄の出発点を検証する資料的価値の高い一冊。
40 Architects Under 40
2025年10月30日
21世紀の幕開けを目前にした2000年に刊行された、次世代建築家の動向をまとめた資料集。世界各国から40歳以下の建築家40組を選出し、彼らの代表作や設計理念を紹介する。坂茂(日本)、ベン・ファン・ベルケル(オランダ)など当時すでに注目を集めていた建築家に加え、マルク・バラーニ、アランダ・ピジェム・ヴィラルタら新鋭の姿も収録。文化・環境・構造・空間の関係を再定義しようとする試みを、豊富な写真と図面で紹介する。ミレニアム期の建築界における「未来の巨匠」たちの息吹を伝える一冊。
Barnsdall House: Frank Lloyd Wright
2025年10月30日
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによる〈バーンズドール邸(ホリホック・ハウス)〉を特集した一冊。ホリホック(立葵)の花をモチーフにした装飾や彫刻的な外観構成、光と風を取り込む中庭の設計、立体的に連続する居住空間などを詳細な図面と資料写真をもとに検証。古代建築の象徴性とモダニズムの合理性を融合したライトの構想を明らかにし、彼の建築思想の転換期を示す作品として位置づける。
Museum Fur Kunsthandwerk: Richard Meier
2025年10月30日
モダニズム建築を代表する建築家、リチャード・マイヤーが1980年代に手がけた主要建築〈フランクフルト装飾美術館(Museum für Kunsthandwerk)〉を詳細に記録した一冊。敷地内に残る新古典主義建築〈ヴィラ・メッツラー〉の立方体と、河岸に対するわずかな斜角という二つの幾何学的条件を出発点に、マイヤーはシフトしたグリッド、重ね合わされた平面、曲線やスロープを用いて独自の空間構成を導き出した。ル・コルビュジエのピュリスム建築を継承しつつ発展させた構成美が際立ち、写真、図面、ドローイングを通してその設計思想を包括的に示す。マイヤーの構築的アプローチを解き明かしている。
Unite d’Habitation: Le Corbusier
2025年10月30日
フランスの建築家ル・コルビュジエによる〈ユニテ・ダビタシオン〉を特集した一冊。1952年にマルセイユに完成した本建築は、打ちっぱなしのコンクリートによる力強い造形と、人間の身体尺度を基準とした独自の寸法体系〈モデュロール〉を採用した巨大集合住宅である。建築家の長年の理想「光・空気・緑」を都市生活の中で実現しようとした実験的プロジェクトとして、後続のナント、ベルリン、フィルミニなどのユニテ群の原点にも位置づけられる。社会的理想と構造的合理性を融合したコルビュジエの構築的アプローチを解き明かしている。
Glasgow School of Art: Charles Rennie Mackintosh
2025年10月30日
スコットランドの建築家、チャールズ・レニー・マッキントッシュによる代表作〈グラスゴー美術学校〉を特集した一冊。19世紀末に建てられたこの校舎は、スコットランドの伝統様式とアール・ヌーヴォーの感性を融合し、厳格さと華麗さ、明暗、装飾と構造といった相反する要素を併せ持つ複雑な空間構成を特徴とする。図面やディテール写真を通じて、マッキントッシュ建築の構成原理とその象徴的表現を検証し、彼の構築的アプローチを解き明かしている。
Willis Faber and Dumas Building: Foster Associates
2025年10月30日
イギリスの建築家ノーマン・フォスター率いるフォスター・アソシエイツが設計した〈ウィリス・フェイバー&デュマ・ビル〉を特集した一冊。1975年に竣工したガラスカーテンウォールの外観や、3階へと続くエスカレーター、屋内プール、屋上レストラン、庭園など、人間の快適性と柔軟な空間利用を重視した設計を詳細に紹介。オフィス建築における既成概念を刷新し、自然光や動線のデザインを通して機能と美を融合させたフォスターの構想を、豊富な図面と写真によって検証する。
建築と都市 a+u #278
2025年10月30日
建築専門誌『建築と都市 a+u』1993年年11月号は、1990年代初頭における国際的建築の潮流を多角的に紹介する。病院建築をテーマにマイケル・ボブロー、ジュリア・トーマスによる作品3選、ジョン・ポートマンの壮大な都市プロジェクト、カルミ兄妹のイスラエル最高裁判所、ジェイムズ・インゴ・フリードのアメリカ合衆国のホロコースト博物館などの作品群を収録。
日本の伝統 全8巻揃
2025年10月30日
日本の伝統芸能や文化を分野ごとに体系化した『日本の伝統』全8巻揃。建築、工芸、演劇、文学など多彩な領域を網羅し、解説や歴史的考察とともに、豊富な写真や図版をカラー、モノクロで収録する。執筆は伊藤ていじ、ドナルド・キーン、戸板康二ら日本文化研究の第一人者たち。装丁は田中一光。
古箪笥百選
2025年10月30日
李氏朝鮮と日本の古箪笥を精選し、100点を収録した古箪笥図鑑。書籍箪笥、船箪笥、階段箪笥など、多様な用途と意匠をもつ箪笥をカラー・モノクロの図版で紹介する。木材や金具の細部に宿る職人の技、地域ごとに異なる造形美を通して、失われつつある「用の美」と生活文化の豊かさを伝える内容となっている。
WALL DESIGN
2025年10月30日
素材や技術、発想の革新によって生まれた「壁のデザイン」の新潮流を紹介する作品集。キャラクターやイラストレーション、鮮やかな色彩や大胆なパターン、立体的な構造など、従来は背景に過ぎなかった壁を空間の主役として再定義する事例を収録。オフィス、ホテル、商業施設、公共空間など、国内外の多様なインテリアを取り上げ、壁面がもたらす空間体験の変化を視覚的に示している。
ITALIAN DESIGN
2025年10月30日
イタリアの建築とデザインを紹介する写真資料集。住宅、店舗、ホテル、ホールなど約50の建築・デザインプロジェクトを収録し、伝統とアヴァンギャルドが共存する現代イタリアの創造力を探る。ブルネレスキやパラーディオ、ミケランジェロらが築いた美学の系譜を受け継ぎながら、レンゾ・ピアノやファビオ・ノヴェンブレといった建築家たちが世界的に活躍する姿を紹介。オールカラーの図版を通して、地中海的感性とモダンデザインの融合を視覚的に体感できる一冊。
森と湖の国 フィンランド・デザイン
2025年10月30日
2012年にサントリー美術館で開催された展覧会「森と湖の国 フィンランド・デザイン」の図録。18世紀後半から現代に至るまでのフィンランド・デザインの流れを、ガラス作品を中心に紹介する。アルヴァル&アイノ・アアルト夫妻、カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァらをはじめ、自然との共生を背景に生まれた“timeless design product(時代を超えた製品)”の理念を反映した作品を多数掲載。イッタラやアラビアなどの名品を通じて、機能性と美しさを融合させたフィンランド・デザインの精神を伝える内容となっている。
朱塗「根来」中世に咲いた華
2025年10月30日
2013年にMIHO MUSEUMで開催された展覧会「朱塗『根来』中世に咲いた華」の図録。約900年の歴史をもつ漆器「根来塗」に焦点を当て、その起源と美の系譜を中世を中心に辿る。瓶子、丸盆、湯桶、茶器、琵琶など多様な器種を章立てで紹介し、400点を超える作品と詳細な解説を収録。長年の使用によって生まれる朱と黒の調和が生み出す風格を通して、日本の漆芸史における根来塗の独自性と美的価値を明らかにしている。
人間国宝 清水卯一展 作陶50年の歩み
2025年10月30日
1990年に開催された巡回展「人間国宝 清水卯一展 作陶50年の歩み」の図録。鉄釉陶器の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された陶芸家・清水卯一の創作活動を総覧する。初期の灰釉、柿釉から青瓷、鉄耀シリーズに至るまで、作陶50年の軌跡を豊富なカラー図版で収録。さらに本人による言葉や対談を通して、土と釉に向き合い続けた清水の探究心と美意識を伝える。日本陶芸の伝統と革新を架橋する、記念碑的な一冊。
英国で始まり 濱田・リーチ 二つの道 | 益子陶芸美術館
2025年10月30日
2020年に益子陶芸美術館で開催された展示の図録。陶芸家、濱田庄司とバーナード・リーチの二つの地で切り拓かれた陶芸の道の広がりを紹介する。「リーチ工房の礎を築いた作家たち」「濱田庄司のインパクト」「英国現代陶芸の諸相」ほか、カテゴライズして作品図版とともに解説を収録。現代イギリスを代表する作家から、益子の作家まで幅広く掲載。
PUNK+: A Document of Punk from 1976-1980
2025年10月29日
1976年から1980年にかけてイギリスを中心に広がったパンクカルチャーを記録した写真集。音楽、ファッション、ストリートシーンを軸に、カラーとモノクロの写真を多数収録する。ロンドンの若者たちの自由なエネルギーと反骨精神を生々しくとらえ、当時の社会背景とともに文化の熱気を伝える。写真を通して、パンクが放った創造と反逆の記憶を呼び覚ます視覚的記録となっている。
Die Gesamten Plakate 1977-1997 | Martin Kippenberger
2025年10月29日
ドイツのアーティスト、マーティン・キッペンバーガーのポスター作品を網羅したカタログレゾネ。1998年にスイス・チューリヒ美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。1977年から1997年までのポスターをカラー図版で収録し、アートとグラフィックデザインの境界を軽やかに往還する独自の表現を紹介。視覚文化の中でポスターが担った芸術的意義を多角的に検証している。
Margiela: The Hermes Years
2025年10月29日
2017年から2018年にかけてアントワープ・ファッション美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された資料集。フランスの名門メゾン、エルメスに在籍していた1997年から2003年までのマルタン・マルジェラのデザインを中心に紹介する。ミニマリズムと職人的精度を融合させたウェアの数々を、豊富な写真、未発表のドローイングや証言とともに収録。匿名性を貫くマルジェラ本人の協力のもと制作された本書は、ラグジュアリーとコンセプチュアルの両極を往還した稀有なデザイン思想を照らし出している。
Tim Walker Pictures
2025年10月29日
世界的に活躍するファッションフォトグラファー、ティム・ウォーカーの初期代表作をまとめた作品集。『ヴォーグ』などで発表されたファッションフォトを中心に、撮影前のスケッチやコンタクトシート、コラージュ、ポラロイドを多数収録し、創作の舞台裏を垣間見ることができる。繊細な構図と夢想的な物語性が融合したイメージの数々は、ウォーカー独自の幻想世界を象徴するもの。ファッション写真における詩的な瞬間を永続のかたちに留めている。
Tim Walker: Story Teller ハードカバー版
2025年10月29日
イギリス出身のファッションフォトグラファー、ティム・ウォーカーによる作品集。白昼夢のような幻想とユーモアに満ちたイメージの数々を収録し、ファッション写真の枠を超えた独自の世界を構築する。アレキサンダー・マックイーンやケイト・ブッシュ、ステラ・テナントら著名なアーティストとのコラボレーションを通じて、演出と現実が交錯する視覚体験を提示。緻密な構成と豊かな色彩が生み出す物語的な写真表現の核心を映し出している。
Stan Smith: Some People Think I’m A Shoe
2025年10月29日
世界的人気を誇るベストセラーのアディダススニーカー「スタンスミス」を本格的に特集したモノグラフ。フォトグラファー、ユルゲン・テラーによるポートレートシリーズ、ラフ・シモンズやファレル・ウィリアムスによる寄稿のテキスト、スニーカー名の由来でもある元世界No.1テニスプレイヤー、スタン・スミス本人へのインタビューや貴重なエピソードも収録。世界各地で愛用されるスタンスミスのストリートスナップから、ポップカルチャーとの関わりまで、豊富なビジュアルとともにあらゆる角度からスタンスミスの存在感を描き出す一冊。英語表記。
Narita Inspected: Japan Graphic Design Compiled 成田インスペクテッド
2025年10月29日
グルーヴィジョンズやマニアッカーズデザイン、Nendoら、1990年代における日本のグラフィックデザイナーやイラストレーター総勢32組の仕事をまとめた資料集。グラフィックデザインやコラージュ、ゲーム、キャラクターなどの作品だけでなく、それぞれのデザイナーたちへのインタビュー、混沌とした仕事場や作業風景の写真などもあわせて収録。 英語、日本語表記。
TUGBOAT 10 Years
2025年10月29日
日本初のクリエイティブエージェンシーとして知られるTUGBOATの活動をまとめた10年史。TVCM729本、新聞広告5,561段、ポスター1,074タイプをはじめ、キャラクターデザイン、映画、作詞、NPO活動に至るまで幅広い仕事を収録する。社会や時代の空気を鋭くとらえながら、広告表現の新たな地平を切り拓いた軌跡を辿る。膨大な制作実績の中に、TUGBOATが追求してきた創造性と批評性の両面を提示している。
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