Ed Ruscha Photographer | エド・ルシェ
アメリカの現代アーティスト、エド・ルシェの写真集。2006年にニューヨークのホイットニー美術館で開催された展覧会に合わせて刊行されたもの。写真家としての一面に焦点を当てることはもちろん、ルシェによるこれまでの絵画やドローイング、版画などの作品が、いかにひとつのヴィジョンに導かれ、形作られきたのかを探求する一冊。英語表記。
鴉 Ravens | 深瀬昌久
写真家、深瀬昌久の写真集。妻との別離の悲しみに浸りながら出た旅で出会った鴉(からす)。群れては離れ、都会や海辺など地にも囚われず生き続ける漆黒の影に、傷心の自身を重ねたセルフ・ポートレート。1986年に蒼穹舎から発行されたものをMackが復刻。
David Hockney: A Drawing Retrospective ハードカバー版 | デイヴィッド・ホックニー
芸術家、デイヴィッド・ホックニーの作品集。1954年から1990年代にかけてのドローイング作品をコレクション。ポートレート、静物画、カリフォルニアの風景など、ホックニーのプライベートな側面を垣間見ることのできる作品を多数収録。ハードカバー版。英語表記。
D’apres Nature | Jean Gaumy
フランスの写真家、ジャン・ゴーミーの作品集。フランスの日刊紙の編集者兼写真家としてキャリアをスタートさせたゴーミーによる本書は、オクシタン・ピエモンテやフランス・ピレネー山脈でのハイキングで捉えられた、白い雪と黒い山の対比が美しいモノクロの写真をおよそ40点収録している。フランス語、英語、イタリア語表記。
Pedro David: Fase Catarse | ペドロ・ダヴィッド
ブラジルのフォトグラファーでビジュアルアーティストのペドロ・ダヴィッドによる作品集。2008年から2011年にかけて制作されたもので、作家自身が新居を探している際に賃貸アパートを撮影したシリーズ『Aluga-se』、そのアパートで撮影した写真を集めた『Coisas Caem do Céu』、母親の死後に彼女が住んでいたアパートの部屋を写真に収めた『Última Morada』の三部作で構成されている。写真には、短い詩のようなテキストが添えられており、内省的な深い空気に包まれた一冊。 英語、ポルトガル語表記。
リトルボーイ 爆発する日本のサブカルチャー・アート | 村上隆
日本の現代アーティスト、村上隆のキュレーションによる展示『リトルボーイ 爆発する日本のサブカルチャー・アート』展に際して刊行されたもの。サブカルチャーに焦点を当て、1990年代から今日にかけて日本美術にいかに影響を与えたか、芸術やアニメ、漫画などを通して戦後の日本文化を探る。岡本太郎、広島の原爆投下、ゴジラ、新世紀エヴァンゲリオンほか、文化や社会的な視点を交え多角的に考察する。豊富な図版とともに解説を収録。CD付属。
History Database | Luke Stettner
アメリカのアーティスト、ルーク・ステットナーの作品集。モノクロの世界で構築され、写真やドローイング、ピクトグラムが入り交じるように掲載された本書は、文化的、物質的、学術的な保存と破壊についての考察を通して、物体が消え去ったあとには何が残るのか、という根源的な問いを読者に問う一冊。英語表記。
The Noguchi Museum: A Portrait, by Tina Barney and Stephen Shore | ティナ・バーニー、スティーブン・ショア
写真家のティナ・バーニーとスティーブン・ショアが、ニューヨークにあるイサム・ノグチ美術館を撮影した写真集。カラー写真のパイオニアのひとりでもあるスティーブン・ショアは展示作品とそれを取り囲む空気感を写し出し、またポートレートの名手として知られるティナ・バーニーは来館者を記録。イサム・ノグチ作品の新たな美しさと、それぞれの個性と技量が際立った一冊。
イサム・ノグチの世界 | 綿引幸造
イサム・ノグチの没後10年、そして1998年に完成したモエレ沼公園のオープニングを記念して刊行された作品集。氏が遺した国内外の立体・建築作品を札幌在住の写真家・綿引幸造が撮影して収録。
Le Nom qui Efface la Couleur | Israel Arino
スペインの写真家、イスラエル・アリノの作品集。アーティスト・イン・レジデンスでフランスのサントル地方に滞在していた際に撮影されたもので、ポートレートや自然、どこか退廃的なモノクロの世界観を、アリノ独自の視点と物語性を持って捉えている。フランス語表記。
Gerhard Richter: Pictures / Series | ゲルハルト・リヒター
2014年にスイスのバイエラー財団美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。現代を代表する芸術家、ゲルハルト・リヒターが60年にわたり制作した代表的ななシリーズを中心に紹介。フォト・ペインティング、カラーチャート、アブストラクト・ペインティングなど、作品図版とともに解説を収録。 英語表記。
The Beat Scene | Burt Glinn
マグナムフォトの一員でもあったアメリカの写真家、バート・グリンの作品集。1957年から1960年にかけてニューヨークとサンフランシスコで撮影された、ビート・ジェネレーションの未公開写真を収録したもの。モノクロ写真のほか、この時代の写真としては珍しく、70点以上のカラー写真を掲載。アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアックら、シーンに関わった人々のエネルギーを捉えた貴重な資料集。 英語表記。
Evolution | Jean-Baptiste de Panafieu、Patrick Gries
パリ国立自然史博物館に所蔵されている脊椎動物の骨格標本を記録した写真集。数十億年の進化の痕跡が刻まれた骨の造形美を、シンプルかつエレガント、そして神秘的にアーカイブしている。フランス語表記。
山中俊治ディレクション「骨」展 | 21_21 DESIGN SIGHT
2009年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された展示の図録。プロダクトデザイナー・山中俊治が「骨」をテーマに企画。優美な外観と見事に連携した生物の骨や既存の工業製品などの骨をあらわにする「標本室」と「未来の骨」を探るべくつくられた作品を紹介する「実験室」で構成されている。玉屋庄兵衛、ニック・ヴィーシー、エルネスト・ネト、湯沢英治、明和電機、THA/中村勇吾らが参加。
菅木志雄 有でもなく無でもなく | スパイラルガーデン ほか
2022年に小山登美夫ギャラリー六本木とスパイラルガーデンで同時開催された展覧会の図録。1960年代後半から1970年代にかけて起きた美術運動「もの派」の代表的な作家として知られている菅木志雄。本書は毎年小山登美夫ギャラリーで個展を開催している菅氏による2021年から2022年の間に制作された最新のインスタレーションや立体作品を収録。
Bildgeschehen | Gabriela Stellino
アルゼンチン出身のアーティスト、ガブリエラ・ステリーノの作品集。パノラマのような横長の作品とヴェールのように流動的に広がる色彩が特徴的なステリーノによるこれまでのモノタイプ、水彩画、油彩画などの作品群を幅広く収録。英語、ドイツ語、フランス語表記。
Apres tout | Amaury da Cunha
フランスの写真家、アモリー・ダ・クーニャによる作品集。写し出しているのは日常の一部のようでありながらも、ストーリー性を兼ね揃えたかのような独特の世界観と構図、色彩感覚でページをめくるごとに不思議な世界に誘われるかのような一冊。フランス語表記。
The Shapes of the Heart | 青山希望
グラフィックデザイナー、青山希望による初の作品集。「こころのかたち」と見立てて描いたまる、円をそれぞれリソグラフで刷りだしたもの。微かなズレや重なりにより同じものが一つとして作られないというリソグラフ特有の制作過程の元で生み出された、温かな色彩のまるを多数収録。リソグラフプリント3枚付属。
鳥は泳ぐ | 羽田誠
雑誌や広告などの幅広い分野で活躍する写真家、羽田誠の作品集。どこにでもある何気ない日常の風景を、優しさ、奇妙さ、愛おしさを持って切り取った写真の数々を収録。
サイモン・フジワラ The Problem of the Rock | 太宰府天満宮
アーティスト、サイモン・フジワラによる作品集。2013年に開催された展覧会「The Problem of the Rock」の様子などを写真資料で紹介する一冊。神社でのリサーチからフジワラが取り組んだ「岩」にまつわる作品群を通して、時間、信仰、歴史、岩について考えるという4つの筋から現代社会に疑問を投じるというもの。
旬 | 彦坂木版工房
彦坂木版工房にとって5年ぶりとなる作品集。彦坂木版工房が2015年4月から2019年3月までの4年間担当した、JA兵庫六甲が発行する広報誌「Wave Rokko」の表紙イラストをまとめたもの。さらに、彦坂木版工房の結成から今に至るまでのストーリーなどがインタビュー形式で収録。
ちゃいろときいろ | 彦坂木版工房
彦坂木版工房の4冊目となる作品集。これまでに制作してきたパンやお菓子のイラストを多数収録するほか、パン屋「ベーカリーヒムカ」のコラムや、彦坂木版工房のロングインタビューなども掲載。
土門拳 日本の彫刻 | 千葉市美術館 ほか
2000年から2001年にかけて千葉市美術館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。戦後日本を代表する写真家、土門拳が1979年に病に倒れる前まで編集を行っていた「日本の彫刻」が対象とした、飛鳥時代からおよそ850年の間に制作された彫刻作品の、各時代を代表する国宝・重文などを撮影した作品を中心に掲載。
いまここ | 谷川俊太郎、川内倫子
谷川俊太郎の詩に川内倫子の写真を合わせた作品集。谷川俊太郎が原田郁子の楽曲「いまここ」のために書き下ろした詩と、川内倫子による写真、そしてアートディレクター、サイトヲヒデユキによる軽やかで自由な文字の配置が調和し、思わず声に出して読み上げたくなるような、穏やかな世界が形作られた一冊。
An Invisible Flower 見えない花 | オノ・ヨーコ
アーティスト、オノ・ヨーコによる作品集。1952年、当時19歳のオノ・ヨーコが制作した未発表作品集で、自由で躍動感のある筆触に、詩のような短い言葉が添えられている。文中に登場する「Smelty John」(スメルティ・ジョン)がまるでこの後の人生で出会うジョン・レノンを示唆しているかのような運命のような一冊。息子のショーン オノ レノンが企画・監修を担当。
桑山忠明展 Hayama | 神奈川県立近代美術館葉山
2012年から2013年にかけて神奈川県立近代美術館葉山で開催された展覧会の図録。ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、桑山忠明による展示室全体を作品空間とするインスタレーション作品やチタンによる新作などのミニマルな展示風景、作品空間を写真、テキストとともに紹介。
Paul Caponigro: The Wise Silence | ポール・カポニグロ
アメリカの自然風景写真の第一人者、ポール・カポニグロの作品集。建築物や庭園などの人工物と、植物や岩石などの自然物を被写体とした写真作品をモノクロで多数収録。美しい構図が魅力的。 英語表記。
ホックニーのオペラ展
イギリスの現代芸術界を代表するアーティスト、デイヴィッド・ホックニーの舞台芸術を特集した展覧会図録。「放蕩者のなりゆき」「魔笛」「ロシニョール」「トリスタンとイゾルデ」「トゥーランドット」5つのオペラ舞台に関するステージデザインの仕事を、豊富な図版資料とテキストで紹介。
Henrik Lundell: Tenuta Borgia | Wavy
イタリア、パンテッレリーア島に位置するリゾート施設「テヌータ・ボルジア」の写真集。クリエイティブコンテンツのプロダクション「WAVY」が撮影、ディレクションを行う。ローザ・ボルジア男爵夫人が避暑地として使用し、現在誰でも滞在できるこの場所のインテリアや近くの農園、海などの景色を淡い記憶のように記録した一冊。 英語表記。
Geraldo de Barros: Sobras | ジェラルド・デ・バロス
画家、写真家でありながら、彫刻、グラフィックアート、工業デザインでも活躍し、ブラジルの具象芸術運動を率いたジェラルド・デ・バロスの作品集。脳卒中を患ったのち1990年末頃に写真作品へと回帰し、自身の写真を用いたコラージュ作品「Sobras」シリーズを収録。スキー場の雪山を中心としたモノクロによるコラージュは最も個人的なシリーズとなった。 フランス語、英語表記。
恩地孝四郎展 | 東京国立近代美術館 ほか
2016年に開催された、恩地孝四郎の回顧展の図録。抽象表現の先駆者として知られる氏が手掛けた、版画、油彩画、水彩画、デッサン、写真、ブックデザインなどを多数収録。
Ralph Gibson: Ex Libris | ラルフ・ギブソン
アメリカの写真家、ラルフ・ギブソンの作品集。古代ローマの石彫やグーテンベルク聖書の革命的な印刷など、文字と書物に対する憧憬、そしてギブソンのイメージの数々をモノクロ図版で断片的に収録した一冊。 英語表記。
Brassai: An Illustrated Biography | ブラッサイ
パリで活躍した写真家、ブラッサイの作品集。ブラッサイの生い立ちから晩年にかけてのキャリアを、彼の写真作品や図版資料とともに辿る一冊。ひとつのスタイルに固執しなかったブラッサイの人生とその仕事をテキストともに幅広く網羅して紹介。 英語表記。
周囲 | 松本康男
写真家、松本康男の作品集。東京や埼玉、ロンドン、サハリンなどの各地で撮影された「周囲」の景色。生い茂る緑、水辺の自然、地面に雪が残る冬の木々、季節を超えて森の中を歩いているような、すぐ側に存在する自然の風景が収められている。
メモランダム 古橋悌二 | ダムタイプ
世界で活躍するマルチメディア・パフォーマンス・アーティスト集団、ダムタイプの中心メンバーであった古橋悌二の晩年までの記録をまとめたもの。遺稿、書簡、インタビュー、ダムタイプの作品などを収録。35歳の若さで亡くなった古橋悌二の遺した言葉の数々が綴られた一冊。
江戸の花鳥版画展 プリティープリント | 山口県立萩美術館
2017年に山口県立萩美術館、浦上記念館で開催された展覧会の図録。四季折々の草花や樹木に小鳥をはじめ小動物や昆虫、魚などを取り合わせた花鳥画。江戸時代の版画において花鳥画がどのように展開していったのか、数多くの作品を詳しい解説とともに紹介する。
医学と芸術 生命と愛の未来を探る ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト | 森美術館
2009年に森美術館で開催された「医学と芸術 生命と愛の未来を探る」展の公式カタログ。レオナルド・ダ・ヴィンチ、円山応挙、ダミアン・ハースト、ヤン・ファーブルなどの作品図版を収録。医学資料と西欧・日本の古典美術、国際的な現代美術を併置することで医学と芸術、科学と美を総合的なヴィジョンの中で捉え、人間の生と死、また愛の意味をもう一度問い直す。
国立新美術館開館記念展 20世紀美術探検 | 国立新美術館
2007年に国立新美術館で開催された展示の図録。収蔵品のない美術館として新たに開館した国立新美術館の開館記念展。「物」をテーマとして三部構成で作品を紹介している。ポール・セザンヌ、マックス・エルンスト、ジョルジョ・モランディ、マルセル・ブロイヤー、河井寛次郎、柳瀬正夢、ブルーノ・タウトら、世界各国の多数のアーティストたちによる豊富な作品図版、テキストを収録。
表現としての写真150年の歴史 タルボット「自然の鉛筆」から1980年代まで
1990年にセゾン美術館で開催された展覧会の図録。カロタイプを発明したW.H.フォックス・タルボットの作品をはじめ、エル・リシツキーやマン・レイ、ロバート・フランク、アーヴィング・ペン、ヘルムート・ニュートンなど、各時代を代表する写真家約80人による作品270点を通して、150年に渡る写真の歴史を振り返る一冊。
意匠文字 全2巻揃 | 呂勝中
現代中国を代表する作家、呂勝中による意匠文字集。龍の巻、鳳の巻の2巻揃え。民間美術としてつたわる様々な象形文字、花鳥字、鬼画符、竹板書などを装飾を施された文字を、カラーとモノクロ図版で多数掲載。
Tokyo Grafica-1 | 佐藤晃一
グラフィックデザイナー・佐藤晃一の、コンピューターグラフィックスやエアブラシを駆使して表現した作品集。色使いやモチーフの選び方は日本的なものが多いが、独特のグラデーション処理やぼかし表現など、斬新かつ繊細。
スタインバーグ 新しい世界 | ソール・スタインバーグ
ソウル・スタインバーグの日本語版作品集。雑誌「ニューヨーカー」表紙画なのでも知られる氏のドローイング作品を多数収録。瀧口修造が装丁を手掛け、袖にはスタインバーグについて綴ったテキストも掲載。
Swiss Graphic Design: The Origins and Growth of an International Style 1920-1965
英国で最も影響力のあるグラフィックデザイナーの一人、リチャード・ホリスの著作。20世紀前半からバウハウス、ロシア構成主義などの影響を受けスイスグラフィックデザインが発展していく過程を視覚的に捉えることのできるビジュアルブック。
Kamo Head | Katsuya Kamo
世界を舞台に活躍したヘア&メイクアップアーティスト、加茂克也の作品集。パリコレを中心にランウェイで発表された数々のヘッドピースを収録。メゾンとのコラボレーションにより生まれたアートピースを、自らの思いで撮り溜めた作品集となっている。1997年のJUNYA WATANABE COMME des GARCONSから、UNDERCOVER、CHANEL、MINTDESIGNS、ANREALAGE まで、病床で倒れた2019年までの22年間の思いが詰まったアートピース、約220点を収集したアートブックが『KAMO HEAD』として蘇る。 日本語・英語表記。