Ask the Dusk | Lara Gasparotto ララ・ガスパロット
ベルギーの写真家、ララ・ガスパロットによる作品集。過去2年間にわたる新作を紹介する。抽象的なイメージの風景や、人々のポートレート、印象的な瞬間の切り取りなど、ときにモノクロ写真、そしてカラー写真で幻惑的に写し出す。英語表記。
Saul Leiter | Francois Halard フランソワ・アラール 写真集
フランス人フォトグラファー、フランソワ・アラールが、写真家のソール・ライターのアパートメントを撮影した写真集。扉や朽ちた壁、使い込まれたキッチン、壁にかけられた絵画や写真など、わずかに遺された私物や時間の積み重ねを感じさせる部屋の様子には、そこで55年以上暮らしたライターの気配が漂う。英語表記。
Bill Jacobson: Photographs | ビル・ジェイコブソン
アメリカの写真家、ビル・ジェイコブソンの作品集。作品の根底にある記憶、不在と存在の対話、知覚をテーマとし撮影する。街や道路、行き交う人々、部屋、裸の男女。ソフトフォーカスにより、すべてが不明瞭なイメージとなり、見ているものを想像力を掻き立てる。英語表記。
イサム・ノグチと長谷川三郎 変わるものと変わらざるもの
2019年から横浜美術館、ノグチ美術館などを巡回した展示の図録。彫刻家のイサム・ノグチと画家の長谷川三郎の交流に焦点を当て、二人の作品、記録写真、参考図版などを多数収録。日本語、英語表記。
Alan Uglow | アラン・ユグロー
2013年にニューヨークにあるデイヴィッド・ツヴィルナーのギャラリーで開催された展覧会に併せて刊行された展示カタログ。芸術家、アラン・ユグローによる1991年から2010年までの作品群を紹介するもので、絵具を何層にも重ねて仕上げ、静謐でありながらダイナミック、空虚さをも帯びているユグローの世界観を一冊に凝縮している。英語表記。
Scott Peterman | スコット・ピーターマン
アメリカ出身の写真家、スコット・ピーターマンの作品集。アメリカの最北東部に位置する州であるメイン州とハンプシャー州にあるアイスフィッシングハウスを7年間に渡り記録する。湖上の真っ白い世界の中にポツンと建つ、グリーンやアイスブルー、ピンクのシンプルで独創的な造形の小屋が収められている。英語表記。
あかつき | 中野道
写真家、映像監督としても活動する中野道による初となる写真集。テーマは、「全一性」。2015年から2020年にかけて撮影された、日常の中に見出す、儚くも美しい命の繋がりを描いた写真作品を掲載。生も死も本来は切り離されるものではなく、めぐりめぐるつながりのなかの、ひとつの過程。そしてそれらは不思議なほど身近な存在としてわたしたちの日常のなかに溶け込んでいることを、改めて感じさせてくれる一冊。
ボイス+パレルモ展 | 豊田市美術館 ほか
2021年から2022年にかけて豊田市美術館などを巡回した「ボイス+パレルモ展」の図録。教師と教え子の関係にあったボイスとパレルモ。芸術概念を拡張し、積極的に社会へ働きかけたボイスと、抽象的で静謐な作品を作り続けたパレルモの個性は一見対照的でありながら、芸術を生の営みへと取り戻そうと試みた点では共通していた。両者の代表的な作品と書き下ろしの評論を軸に、多数のドキュメント写真など、貴重なアーカイブ資料も収録。
ディアギレフのバレエ・リュス展 1909-1929 舞台美術の革命とパリの前衛芸術家たち | セゾン美術館
1998年に開催された「ディアギレフのバレエ・リュス展 1909-1929 舞台美術の革命とパリの前衛芸術家たち」の図録。ロシア出身の芸術プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフが主宰したバレエ団「バレエ・リュス」。モダニズム・ムーヴメントの真っ只中にあったパリで、新鋭の芸術家たちをまきこみながらアヴァンギャルドの巨大な実験場となったバレエ・リュスから生まれたデザインや、衣装、舞台芸術などを、他数の図版と詳細なテキストで紹介。
石内都展 ひろしま/ヨコスカ | 目黒区美術館
2008年に目黒区美術館で開催された展示のカタログ。国際的に活躍する写真家、石内都のその仕事の軌跡を辿る。『絶唱・横須賀ストーリー』『Mother's』『ひろしま』ほか、これまでに刊行された写真集のアーカイブなど、カラー・モノクロ含む作品図版とともに解説を収録。
杉本博司 ロスト・ヒューマン展 | 東京都写真美術館
2016年に東京都写真美術館で開催された「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展の図録。「廃墟劇場」、「仏の海」シリーズの他「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない(Lost Human Genetic Archive)」などを収録。
Tribute from Green Forest | 津田直
写真家、津田直の作品集。青森県にある三内丸山遺跡の冬の景観や「縄文ポシェット」と呼ばれる縄文時代に使われていた編みかごを撮影した作品14点を収録。時間の深層、人間と自然の共存など、物事の根源のあり方を問いかけてくるような一冊。
Tiago Casanova: Pearl | ティアゴ・カサノバ
ポルトガルのアーティスト、ティアゴ・カサノバの作品集。「大西洋の真珠」という異名を持ち、大自然やラウリシルヴァの森で知られる観光地、マデイラ島。本書ではこの島における自然と建設、その複雑な対比と変容をカラー、モノクロ写真とともに提示している。 英語表記。
武満徹展 眼と耳のために Toru Takemitsu For Eyes and Ears 1993 | 文房堂ギャラリー
1993年に文房堂ギャラリーで開催された展示の際に刊行されたもの。「弦楽器のためのアーク」、「ピアニストのためのコロナ」をはじめ、杉浦康平、瀧口修造、ブルーノ・ムナーリらとの共作など、作品図版とともに解説を収録。
畦地梅太郎 山のよろこび | 町田市立国際版画美術館
町田市立国際版画美術館で開催された「畦地梅太郎 山のよろこび」の展覧会図録。「山の版画家」とも呼ばれた畦地梅太郎の生き様に迫るとともに、山岳風景や山男などの版画作品、エッセイなどをカラーで収録。
日本の前衛 Art into Life 1900-1940 | 京都国立近代美術館
1999年から2000年にかけて、京都国立近代美術館で開催された「日本の前衛 Art into Life 1900-1940」展の図録。ロシア構成主義バウハウスなどに大きく影響を受けた、近代の日本における前衛アート作品を多数のカラー図版で紹介するとともに、その展開や傾向を考察する。
Park Hyunsung: Bathhouses in Seoul | 6699press
韓国の写真家、Park Hyunsungがソウルの銭湯を撮影した作品集。1967年に開業したソウルの銭湯や、廃業した銭湯など10ヶ所の浴場をカラー写真で収録。90年代には2000軒以上あった銭湯が半分以下に減少、衰退していくソウルの銭湯の現状を映し出す。 韓国語表記。
Stillscape | 永戸鉄也、水谷太郎
コラージュアーティストの永戸鉄也と、写真家の水谷太郎による作品集。2015年に開催された「Stillscape」展にあわせて制作されたもの。“目に写るものは静物(stilllife)と風景(landscepe)の表層である”として、両氏の視点の共通点を探っている。300部限定発行。
Japanorama: Nouveau Negard sur la Creation Contemporaine ジャパノラマ
2017年から2018年にかけてポンピドゥ・センター・メスで開催された展覧会の図録。音楽、アート、デザイン、漫画など、あらゆる側面から日本美術を探る。YMOやPerfumeのアートワーク、横尾忠則、やなぎみわ、草間彌生、Lee Ufanらの作品を収録。 英語表記。
Camera Lucida | 高谷史郎
2013年から2014年にかけて東京都写真美術館で開催された展示のカタログ。アーティストであり、ダムタイプの芸術監督としてパフォーマンスやインスタレーションの制作に携わる高谷史郎の幅広い活動を紹介する。インスタレーション作品『Camera Lucida』ほか、写真映像の歴史としてアンドレ・ケルテスやアウグスト・サンダーらによる作品を併せて収録。
河口龍夫 封印された時間 Kawaguchi Tatsuo 1990-1998 | 水戸芸術館
1998年に水戸芸術館で開催された展示のカタログ。現代美術家、河口龍夫の1990年以降からこれまでに制作された作品を紹介する。「資料編」「記録編」の二部によって構成されている。ドローイング、立体作品、インスタレーションほか、作品図版とともに解説を収録。日本語、英語表記。
赤い糸 | 米澤純子
日本の写真家、米澤純子の作品集。アパートの玄関先に掛けられた赤と白の傘、朽ちた花、女性のポートレートなど、日常の風景が懐かしさ、哀しみとして静かに心に語りかけてくる。「Visual Arts Photo Award 2014」大賞受賞作品。
Ales Vesely: Infinite Point | アレシュ・ヴェセリー
チェコの彫刻家、アレシュ・ヴェセリーの作品集。『Mountain of Mountains』をはじめ、石や鉄を用いた大型彫刻作品、制作過程、水彩、アクリル、鉛筆で描かれたドローイングほか作品図版とともに解説を収録。英語表記。
林忠彦の世界 | 東京都写真美術館
1993年に東京都写真美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。戦後の写真界に影響を与えたひとり、写真家・林忠彦による作品集。戦後間もない東京の情景、檀一雄、太宰治、谷崎潤一郎ら著名人のポートレート、ネオンが光るアメリカの風景など作品図版とともに解説を収録。
キャプテン・クック探検航海と「バンクス花譜集」展 | Bunkamura ザ・ミュージアム
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催された「キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展」の図録。キャプテン・クックことジェームズ・クックの3年間に渡る第一回太平洋航海に同行し、植物の採集を行ったジョセフ・バンクス。それら採集からうまれた「バンクス花譜集」から120点の銅版画を厳選して収録。さらにクック関連資料や太平洋地域の民俗資料などをあわせて掲載し、クックの探検航海の知られざる一面を明らかにする。
Derek Jarman’s Garden | デレク・ジャーマン
英国の映画監督デレク・ジャーマンの庭を、友人でもある写真家ハワード・スーリーが撮影した写真集。ダンジネス原子力発電所に面する荒涼とした土地を、美しい庭園へと変化する過程を記録。
澤田育久写真集 closed circuit | The White
写真家、澤田育久の作品集。2010年より撮影を続けている「駅」を捉えたシリーズをまとめたもの。安全で安心、清潔と奇妙さを兼ね揃えた駅構内の写真を収録。装丁は中島英樹。
駒井哲郎作品展 福原コレクション 生誕90周年 闇と光のあわいに | 資生堂
2010年に資生堂ギャラリー、資生堂アートハウス両館で開催された展示のカタログ。版画家・駒井哲郎の1930年代から1970年代にかけての作品を紹介。木版、水彩、銅版画ほか、色彩版画などの図版、解説を収録。
小さな画面に無限の世界 熊谷守一展 | 伊丹市立美術館ほか
2011年から2012年にかけて開催された熊谷守一の巡回展カタログ。油彩画、160点、日本画・書、33点をとテキストを収録。代表作、新たに発見された作品を紹介するとともに、その生涯を辿る。
Fluttering far Away 遠くの羽音 | 村瀬恭子
2010年に豊田美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。ドイツ・デュッセルドルフから東京へと拠点を移し活動する画家、村瀬恭子の作品集。少女が水にたゆたう初期の作品をはじめ、蝶や花と出会い、森へと少女が歩みだす。
村瀬恭子 ドローイング集 Jelly Morning | NOHARA
画家、村瀬恭子によるドローイング作品集。2000年からヴァンジ彫刻庭園美術館で開催された展覧会までの数年間に描かれた作品46点を収録。原画そのものの質感が再現されたかのような装丁と、軽やかな色の描写が美しい一冊。
遠い楽園の記憶 小野田維画集 | 求龍堂
画家、小野田維の画集。中世ヨーロッパの油彩・テンペラ混合技法を用いて描かれた、遥か遠い記憶のなかに眠る楽園。人類の根源に訴えかける、美しくファンタジックな作品の数々を収録。
長谷川りん二郎画文集 静かな奇譚 | 土方明司
2010年に開催された「長谷川りん二郎展」の公式図録。日本画家、長谷川りん二郎のペインティング作品をカラーで多数収録。代表作である猫の絵のほか、花や果物の静物画、風景画、エッセイなどを収録。
アンドレ・ケルテス まなざしの美学 | 東京富士美術館
2002年に東京富士美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。ハンガリーの写真家、アンドレ・ケルテスの作品集。初公開となるヴィンテージ・プリントを中心にパリやハンガリー、ニューヨークで撮影されたものや、アート作品、晩年に至る作品までを紹介する。モノクロによる作品図版とともに解説を収録。
没後40年 レオナール・フジタ展 | 上野の森美術館
2008年から2009年にかけて上野の森美術館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。日本で生まれ、パリで活躍した藤田嗣治(レオナール・フジタ)による数々の作品や関連資料、そして近年発見され国内で初めて一堂に展示した幻の大作4点の作品を収録。
Snow | 草彅裕
写真家、草彅裕の作品集。豪雪地帯である秋田県・大曲(現在は合併して大仙市と改称)のランドスケープをモノクロで収録。しんしんと降り続く雪に埋もれてしまった街が、次第に自然と一体になっていく。装丁は中島英樹。
Cherryblossoms | 大森克己 写真集
日本の写真家、大森克己の写真集。7年の歳月をかけて「さくら」の比類なき姿を記録した一冊。被写体と色彩の絶妙な美しさが輝く意欲作。
ロバート・メイプルソープ展 | 東京都庭園美術館ほか
1992年から1993年にかけて東京都庭園美術館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。1989年に42歳の若さでこの世を去ったアメリカの写真家、ロバート・メイプルソープによる、日本初開催の展覧会で展示された写真をまとめたもの。代表的なポートレートから花や彫刻などの静物まで、およそ170点近くの作品をカラー、モノクロ図版で収録。
Chocolate チョコレート | 三宅一生、佐藤卓、深澤直人
2007年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された展示の図録。企画は三宅一生、佐藤卓、深澤直人。第一回企画展にあたる「チョコレート」では、国内外の様々なアーティストが普遍的な食べ物であるチョコレートを題材に、映像や立体作品、インスタレーションなど独自の視点でつくられた作品およそ70点を収録。 英語、日本語表記。
東京猫町 | 荒木経惟
写真家・荒木経惟が、猫のいる風景をとらえた写真作品集。東京の街角を闊歩する猫たちと、それを取り囲む日常風景をロングショットで撮影。愛らしい野良たちのリアルな姿を記録した写真集。装丁は鈴木成一。
ルーシー・リー&ハンス・コパー 二十世紀陶芸の静かなる革新 | 乾由明
イギリスの陶芸家、ルーシー・リーとドイツの陶芸家、ハンス・コパーによる作品集。ルーシー・リー86点、ハンス・コパー69点、共作6点、石元泰博をはじめ写真家らが撮影した作品図版とともに解説、三宅一生による寄稿を収録。
Jomonese 縄文人 | 佐藤卓、上田義彦
2012年に国立科学博物館で開催された展示の際に刊行されたもの。男女2体の縄文人骨標本を、写真家上田義彦が撮影。頭部や歯、人為的な外傷の跡、大腿骨、骨折など、人類学的な特徴や事象を細部に至る大判の写真とともに解説する。
その火は燃えているか | 吉森慎之介
写真家・吉森慎之介による写真集。青森の三内丸山の縄文遺跡での出会いを経て、数千年前の祖先たちの物語を想像したはじまりから自然世界の在り方を撮影する。積み重なった石、動物の骨、器の欠片、深い緑の木々、果なき水平線。集落跡やかつての生活圏を歩き、縄文人の姿、古代の風景を重ねていく。
桂離宮 空間と形 | 石元泰博
日本庭園の最高傑作といわれる桂離宮を写真家・石元泰博が撮影した写真集。石元泰博が30年の時を経て2度目となる桂離宮の撮影を行ったもの。修復工事後の書院、松琴亭、月波楼ほか、大判の作品図版とともに解説を収録。解説は磯崎新ほか、装丁は田中一光、レイアウトは太田徹也。