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Massive Change | Bruce Mau
2025年11月6日
グラフィックデザイナー、ブルース・マウによる大規模なリサーチプロジェクトをもとに編まれたビジュアルブック。現代社会における都市と建築、健康と生活、富と政治、軍事と安全保障などのテーマを11のセクションに分けて扱い、豊富な図版とともに多角的な視点から解説する。紀元前1万年から現代に至るまでの発明や社会的出来事を俯瞰できる、人類とデザインの関係を再考する内容となっている。英語表記。
安西水丸 青山の空の下
2025年11月6日
イラストレーター・安西水丸の仕事を総覧する『イラストレーション』緊急増刊号。2014年、71歳での急逝を受けて刊行された追悼特集として、書籍装丁、雑誌連載、絵本、漫画、展覧会作品など多岐にわたる活動をジャンル別に紹介。とりわけ村上春樹とのコラボレーションや、30年前の貴重な対談記事を再録し、創作の舞台裏に迫る。さらに、安西と親交の深かった作家・編集者・デザイナーによる寄稿も多数掲載。作品の魅力のみならず、その温かな人柄と創作の精神を豊かに伝えている。
HAND BOOK | 大原大次郎
2025年11月6日
グラフィックデザイナー・大原大次郎の仕事と制作過程をまとめた作品集。手書き文字など身体的でアナログな手法を駆使し、音楽、ロゴタイプ、装丁、広告など多様な分野で展開してきた活動を、400ページを超える圧倒的なボリュームで紹介する。制作のプロセスや実験的アプローチも豊富な図版とともに収録し、大原のタイポグラフィへの探求と造形感覚を余すところなく伝える内容となっている。
D&D SCAN 横尾忠則の仕事と周辺 ニューヨーク→チェコ駆け足旅行記
2025年11月6日
画家でありグラフィックデザイナーでもある横尾忠則の仕事と日常を、旅の記録とともに綴ったビジュアルブック。「A&D SCAN 仕事と周辺」シリーズの第1弾として刊行された本書は、ニューヨークからチェコまでを駆け足で巡る旅を軸に、横尾が見た風景や街の断片、異文化との出会いを写真とテキストで構成。ページをめくるごとに視点が切り替わるスクラップブックのようなレイアウトが特徴で、旅と創作が交錯する瞬間を臨場感をもって伝える。観察眼と遊び心が交わる構成から、横尾の造形感覚の広がりを体感できる一冊となっている。
花椿合本 2006年1月号-12月号
2025年11月6日
資生堂が発行する企業文化誌『花椿』の2006年版12冊を収録した合本。ファッション、アート、デザインを中心に、資生堂ならではの美意識に貫かれた企画やビジュアルを多数掲載している。創刊以来培われてきた文化誌としての編集姿勢を受け継ぎつつ、2000年代のトレンドや社会の空気を映し出す内容。
花椿合本 2005年1月号-12月号
2025年11月6日
資生堂が刊行する企業文化誌『花椿』の2005年版12冊をまとめた合本。ファッション、アート、デザインなど多彩なテーマを取り上げ、資生堂が培ってきた美意識と文化への眼差しを誌面に凝縮している。各号の特集からは、2000年代半ばのトレンドや社会の感性が鮮やかに立ち上がり、時代の美意識を読み解く手がかりとなる。企業文化誌としての完成度とアーカイブ的価値を兼ね備えた一冊。
ファンタジア | ブルーノ・ムナーリ
2025年11月6日
イタリアのデザイナー/芸術家ブルーノ・ムナーリによる創造論。人間のもつ創造力、発明、想像力、そしてもうひとつの能力〈ファンタジア〉を独自の視点から分析し、創造のプロセスを解き明かすエッセイ集である。茶目っ気と知性をあわせもつ語り口で、創造の源泉を軽やかに掘り下げながら、日常の中に潜む「新しいものを生み出す力」を喚起する。豊富な図版とともに、ムナーリが生涯を通して追求したクリエイティヴィティの本質を伝える一冊となっている。
アイデア No.231 アイヴァン・チャマイエフ
2025年11月6日
アイデア No.231(1992年3月号)。巻頭特集は、アメリカを代表するグラフィックデザイナー、アイヴァン・チャマイエフ。トム・ガイセルマーとともに〈チャマイエフ&ガイセルマー〉を設立し、NBCやMoMA、Mobilなどの企業ロゴを手がけたコーポレートデザインの第一人者として知られる。その理知的で洗練された造形感覚を、多数の作品図版とともに紹介する。ほかに、イラストレーターのマーク・ライデン、写真家グレン・カッツの特集、福田繁雄によるポスター作品、近代ポスター史をたどる連載などを収録。90年代初頭の国際的デザイン動向を多角的に伝える内容となっている。
アイデア No.229 ヤン・レニツァ
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.229(1991年11月号)。巻頭特集はポーランド・ポスターの巨匠ヤン・レニツァ。代表的ポスター作品やブックデザインを豊富な図版で紹介し、その独創的な造形言語と思想に迫る。そのほか「第3回世界ポスタートリエンナーレトヤマ1991展」や「カリフォルニアのグラフィックデザイナー ロバート・マイルズ・ラニアン」、「コラージュ・アーティスト デヴィッド・ルイ」、「ファンタジック・フォトグラファー 小島孝夫」、「日本と世界のタイポグラフィデザイン展」などを掲載。表紙デザインはヤン・レニツァ。
アイデア No.228 ホセ・プラ=ナルボナ
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.228(1991年9月号)。巻頭特集はスペインを代表するグラフィックデザイナー、ホセ・プラ=ナルボナ。社会性と詩情をあわせ持つポスターやイラストレーションを通して、その造形理念と表現手法を探る。そのほか「ニューヨークADC第70回年次展 第5回国際展入賞作品」や「ジョージョプロス・デザイン社」、「佐藤晃一の最新作」、「フォトグラファー ジニェ・ディレンコファー」、「ポール・ピーター・ピーチの詩としての俳句ポスター」など、多彩なトピックを収録している。
アイデア No.227 シーモア・クワスト
2025年11月6日
アイデア No.227(1991年7月号)。巻頭特集は、アメリカのグラフィックデザイナー、シーモア・クワスト。ミルトン・グレイサーらとともに〈プッシュピン・スタジオ〉を設立し、鋭い社会風刺とユーモアを融合させたデザインで知られる。代表的なポスターやイラストレーションを通して、その豊かな発想と造形感覚を紹介する。そのほか、「日本のポスター100」(福田繁雄)、「第33回イラストレーターズ展」、「スイスポスター展1987–1989」(フレデリック・メッツ・コレクション)、「片岡脩の平和ポスター」、「平井宥子とパッケージデザイン」などを収録。
アイデア No.226 ヘンリー・スタイナー
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.226(1991年5月号)。巻頭特集は香港を拠点に国際的に活躍したデザイナー、ヘンリー・スタイナー。多文化都市・香港のアイデンティティを視覚的に表現した企業ロゴやポスターなどを通して、そのデザイン哲学と造形感覚を紹介する。そのほか「第1回メキシコ国際ポスター・ビエンナーレ」や、6人のグラフィックアーティストによるCGニューヨーク展「東京からの類人猿の叫び」展、横尾忠則の新作版画とペインティング、大貫卓也の広告作品など、多様な特集を掲載。
アイデア No.225 ホルガー・マティス
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.225(1991年3月号)。巻頭特集はドイツのグラフィックデザイナー、ホルガー・マティス。社会的テーマを鋭く視覚化するポスター作品を中心に、その造形的アプローチと思想を紹介する。そのほか「イラストレーターと環境展 生き残るためのアート」や「浅葉克己の新作展」、「キューバのグラフィックデザイナー レネ・アスクィ」、「UNAグループによるアニュアルリポート・デザイン」、「富田勉と千花子」など、多角的にグラフィックの動向を追う内容となっている。
アイデア No.223 永井一正
2025年11月6日
アイデア No.223(1990年11月号)。巻頭特集は、日本を代表するグラフィックデザイナー、永井一正。1960年代以降、日本のデザイン界を牽引し続けてきた永井のポスター作品を中心に、その象徴的な構成と造形の美学を豊富な図版とともに紹介する。自然や生命をモチーフにした作品群から、洗練されたタイポグラフィの実験まで、永井のデザイン思想を多角的に探る内容となっている。そのほか、「1990年度東京ADC賞」、「現代米・ソポスター展」、「伊藤憲治 プリントアートの世界」、「ニューヨーク・タイプディレクターズクラブ第36回展」、「フランコ・グリニャーニのサインとシンボル」などを収録。
アイデア No.222 ヘンリー・ウルフ
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.222(1990年9月号)。巻頭特集はアートディレクター、ヘンリー・ウルフ。『エスクァイア』や『ハーパーズ・バザー』などの誌面を革新的に刷新した編集デザインの数々を通して、そのクリエイティブな思考と造形美を紹介する。そのほか「ニューヨークADC第69回年次展 第4回国際展入賞作品」、「ランドー・アソシエーツ」、「青葉益輝の仕事」、「ウォーターズ・デザイン・アソシエーツ社」、「デボラ・ラウンドリー」など、国内外の最新グラフィックを網羅している。
アイデア No.221 ギュンター・ランボウ
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.221(1990年7月号)。巻頭特集はドイツのグラフィックデザイナー、ギュンター・ランボウ。社会や演劇の文脈に鋭く切り込む造形表現を紹介している。そのほか「第32回イラストレーターズ展」や「第6回コロラド国際招待ポスター展」、「’90卒業制作誌上展・グラフィックデザイン」など、国内外の新しいグラフィック動向を網羅。ロバート・クォーリー、クリス・カリス、福田繁雄ら多彩なクリエイターの仕事も併せて掲載している。
アイデア No.220 ポール・デイビス
2025年11月6日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.220(1990年5月号)。巻頭特集はアメリカのイラストレーター/デザイナー、ポール・デイビス。演劇ポスターや雑誌表紙などで知られるデイビスの独自の筆致と叙情的な表現を紹介している。そのほか「創立30周年記念 日本デザインセンター作品展」「チャールズ・S・アンダーソン展」「前略、AOYAMAステーショナリー展」「JAGDAポスター展『水』」「ジェフリー・ベーコンの映画ポスター」などを掲載。
デザインの原点 ブラウン社における造形の思考とその背景 | 向井周太郎、羽原粛郎
2025年11月5日
西欧近代デザインの理念を企業活動の中で具体化したブラウン社の思想を読み解く資料集。1921年の創業から1970年代までの歩みをたどり、経営理念、造形哲学、製品開発の背景を多角的に考察する。ディーター・ラムスらが築いた機能主義のデザイン原則を中心に、産業とデザインの結びつき、企業文化としての美学を明らかにする。各製品の図版や資料も豊富に収録し、20世紀インダストリアルデザイン史の核心を照らしている。
David Chipperfield Architects
2025年11月5日
イギリスを代表する建築家、デイヴィッド・チッパーフィールドの活動を総覧する作品集。住宅、美術館、公共施設、教育施設など、世界各地で手がけたプロジェクトを30年にわたる軌跡として紹介する。ベルリン新博物館、ヘップワース・ウェイクフィールド、ターン・コンテンポラリーなど代表作を収録し、素材への繊細な感覚と環境への洞察に裏づけられた建築思想を詳述。静謐で洗練された空間づくりの根底にある理念を、多数のカラー図版とともに浮かび上がらせている。
草木染 日本の縞 | 山崎青樹
2025年11月5日
日本の染色家・山崎青樹による草木染の研究資料集。伝統的な模様の中でも「縞」に焦点を当て、各縞の名称や起源、染色技法を丁寧に解説している。さらに、その手法に基づいて染め上げられた布地を実際に貼り込み、草木染ならではの繊細な色合いと質感を視覚的に示す。自然素材から生まれる色の多様性と、日本人の美意識が織りなす縞模様の魅力を記録した、工芸史的にも貴重な一冊となっている。限定1200部。
Ettore Sottsass
2025年11月5日
イタリアを代表するデザイナー、エットレ・ソットサスの生誕100周年を記念して刊行されたモノグラフ。1940年代から2000年代までの活動を網羅し、建築、プロダクト、家具、ジュエリー、グラフィックなど多岐にわたる創作を紹介する。膨大なアーカイブからスケッチや図面、制作過程の資料を収め、メンフィス運動を牽引したソットサスの造形思想と、その根底に流れる人間的感性を鮮やかに伝えている。
Room 606: The SAS House and the Work of Arne Jacobsen
2025年11月5日
デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンが設計から家具、照明、カトラリーに至るまで一貫して手がけた〈ラディソンSASロイヤルホテル〉を記録した作品集。現存する唯一の客室〈Room 606〉を通して、建築・インテリア・プロダクトが融合したモダニズムの理想を読み解く。〈エッグチェア〉や〈スワンチェア〉をはじめとするデザインの原点を、図面やアーカイブ写真、新たに撮影されたカラー写真とともに紹介。
Danish Chairs | Noritsugu Oda
2025年11月5日
椅子研究家・織田憲嗣によるデンマークの椅子デザイン研究書。20世紀のデンマークを代表するデザイナー66人による約150脚の椅子を収録し、ハンス・J・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユールらの代表作を豊富な図版と図面で紹介する。クラシックとして世界に知られる北欧デザインの精神を、素材、構造、造形の三位一体から読み解き、機能と美を極めたデンマーク椅子の系譜を明らかにしている。
定本 北大路魯山人 | 黒田領治
2025年11月5日
雄山閣創業六十周年記念出版として刊行された、日本を代表する芸術家、北大路魯山人の大型作品集。陶磁器、絵画、書など379点もの作品群をカラー、モノクロ図版で掲載するとともに、それぞれの作品の解説も併せて収録。巻末には陶芸家の小山富士夫、加藤唐九郎、版画家の棟方志功らによる座談会のテキストも収録。700部限定刊行。
イスラム空間と文様 | 石元泰博
2025年11月5日
写真家・石元泰博が中東から北アフリカにかけてのイスラム建築を撮り収めた写真集。コルドバ、グラナダ、バグダッド、イスタンブールなど各地を巡り、モスクや礼拝堂に施された壮麗な文様と空間の構築美をとらえる。青く輝くタイル装飾、金色のドーム、幾何学的なアラベスク――建築の外観から内部の細部にいたるまで、光と影が織りなすリズムを静謐な眼差しで写し出し、イスラム美術の精神性を映し出している。装丁は田中一光によるもの。
Barn | John Pawson, Fi McGhee
2025年11月5日
英国を拠点に活動する写真家、フィ・マクギーによる作品集。建築家、ジョン・ポーソンが17世紀の納屋をスタジオ兼住居に改築した様子をモノクロ写真に収めたもの。ポーソンによるミニマリズムの美学が、マクギーによる写真でより洗練された形で浮き彫りになっている。英語表記。
桂離宮 毎日新聞創刊110年記念出版 | 岡本茂男
2025年11月5日
日本庭園の最高傑作と称される桂離宮を収めた作品集。写真家・岡本茂男が撮影し、1975年から行われた古書院、中書院、新御殿の解体修理の過程と修復後の姿を記録している。カラー・モノクロを含む豊富な図版や詳細な図面に加え、専門的な解説テキストも収録され、庭園と建築の双方を多角的に捉える構成となっている。装丁はグラフィックデザイナー原弘が手がけている。
Julius Shulman: Los Angeles
2025年11月5日
アメリカを代表する建築写真家、ジュリアス・シュルマンが長年にわたり記録したロサンゼルスの都市像をまとめた作品集。1934年、リチャード・ノイトラ設計のステン邸を自主的に撮影したことから始まるキャリアを軸に、1972年に同地が世界都市として確立するまでの変遷を時系列に構成している。住宅やオフィス、学校、教会、店舗、街の風景まで、約250点の写真を通して近代都市の生成と成熟を見つめたシュルマンの眼差しは、20世紀の建築写真史に刻まれる独自の記録となっている。
日経回廊 全10冊揃
2025年11月5日
日本経済新聞社が購読者向けに発行していた非売品の文化誌『日経回廊』全10冊セット。芸術、建築、文学、デザイン、食文化など、多彩な分野を横断しながら毎号異なるテーマを特集している。第一線の研究者や批評家による寄稿に加え、写真や装丁にも上質な編集思想が息づく。知的好奇心を刺激する企画と美しい造本で、現代日本の文化的成熟を静かに映し出している。
アンニ・アルバースとアンデスの染織 バウハウスからブラック・マウンテンへ
2025年11月5日
ドイツ出身のテキスタイルアーティスト、アンニ・アルバースの創作と思想を辿る伝記的資料集。バウハウスで学び、のちに指導者として活動した彼女が、アメリカ移住後にブラック・マウンテン・カレッジで展開した教育・研究に焦点をあてている。アンデスの染織に着想を得た織物の構造的思考や、絵画的感性を融合させた実践を豊富な図版で紹介。工芸と芸術の境界を越え、織を新たな表現領域へと押し広げたアルバースの造形理念を的確に示している。
隈研吾 物質と建築
2025年11月5日
建築家・隈研吾の創作理念を「素材」という視点から探る作品集。1990年代以降に手がけた25の建築を精選し、ガラス、木、石、竹、コンクリートといった素材ごとに章立てして紹介する。地方の職人との恊働によって磨かれた技法や、日本の伝統的工法に根ざした構造美を、豊富な写真と図面、本人による解説で紐解く。素材の質感を建築の言葉として読み替え、空間の本質を見つめ直す視点を提示している。
Architecture Paysagere | Tim Richardson
2025年11月5日
世界各地で活躍する37人のランドスケープアーキテクトやデザイナーの思考と創作過程を紹介する作品集。スケッチや図面、ドローイング、写真コラージュを通じて、庭園や景観、屋外空間の構想がどのように形づくられていくのかを可視化している。鉛筆やペン、絵の具など、実際に使用される道具や描法の細部にも注目。緻密なプランニングと自由な発想が交錯するデザイナーのノートから、ランドスケープ表現の創造性と思想を鮮やかに伝えている。
Japan: Beauty of Food | Reinhart Wolf
2025年11月5日
ドイツの写真家、ラインハルト・ヴォルフが、日本の食文化に宿る美を撮り収めた写真集。お吸い物や干菓子、金太郎飴、和包丁など、日々の暮らしに息づく食の造形を静謐な構図で写し出す。厳しさと繊細さ、簡潔さと優美さが同居する日本の感性を、食を通して可視化し、芸術として提示する。日常に潜む美意識への洞察を、異なる文化の視点からとらえた一冊。
The Starving Artist Cookbook: Illustrated Recipes for First-Time Cooks
2025年11月5日
デザイナーでありイラストレーターのサラ・ツィンが、自身の食と創作の関係を見つめ直しながら制作したレシピブック。料理経験のなかった著者が、1年間にわたって初めての手料理に挑戦し、その一皿ごとを水彩で描き残した。フレンチトーストやカリカリベーコン、トマトスープ、カルボナーラ、オートミールクッキーなど、日常の料理を愛らしいイラストとともに紹介。
いす・100のかたち ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの名品
2025年11月5日
1996年から2000年にかけて開催された「いす・100のかたち ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの名品」展の公式図録。1800年代から現代までの椅子のデザイン史を俯瞰し、マルセル・ブロイヤー、チャールズ&レイ・イームズ、イサム・ノグチ、エットーレ・ソットサス、柳宗理らによる名作を100点収録。プロトタイプを含む多彩な椅子の造形を通して、素材、機能、美意識の関係を探る。日常の道具としての椅子が、いかに時代の思想と造形理念を映し出してきたかを明らかにしている。
アール・デコの館 旧朝香宮邸 | 増田彰久
2025年11月5日
東京・白金に現存するアール・デコ建築の傑作、旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)を紹介する建築写真集。撮影を増田彰久、構成と造本を杉浦康平、テキストを藤森照信が担当。ラリックの玄関扉、ブランショのレリーフ、セーヴル製香水塔など、宮邸を彩る工芸作品と室内装飾を精緻なカラー写真で収録している。日本におけるアール・デコ様式の受容と展開を、美術と建築の両面から明らかにし、旧朝香宮邸に息づく時代の美学を鮮やかに伝えている。
ル・コルビュジエと20世紀美術
2025年11月5日
2013年に国立西洋美術館で開催された「ル・コルビュジエと20世紀美術」展の公式図録。建築のみならず、絵画、彫刻、版画、タピスリー、映像など多岐にわたる創作を行ったル・コルビュジエの芸術活動を総合的に紹介する。ピカソ、ブラック、レジェ、デュビュッフェら同時代の芸術家の作品も併せて掲載し、モダニズムを超えて展開された創造の交差点を描き出す。彼が提唱した「諸芸術の綜合」という理念を、建築空間の中で体感できる構成となっている。
ガラスの器と静物画 山野アンダーソン陽子と18人の画家
2025年11月5日
スウェーデンを拠点に活動するガラス作家・山野アンダーソン陽子の発案によるプロジェクト「Glass Tableware in Still Life」をまとめたアートブック。18人の画家が言葉でリクエストした器を山野が制作し、そのガラス器を画家たちが静物画として描いた作品を収録している。ガラス、絵画、写真が呼応し合う構成を通して、素材の記憶と手仕事のあいだに生まれる対話を可視化。制作の過程をたどるテキストや論考も収め、異なる表現領域が交差する創造の風景を鮮やかに浮かび上がらせている。
Ethnic by Design | Dinah Hall
2025年11月5日
世界各地の民芸品や民族デザインを現代の暮らしにどう取り入れるかを探るヴィジュアルブック。アメリカ先住民、メキシコ、北欧、地中海、アジアなど14の地域をテーマに、それぞれの土地に根ざした模様や色彩、素材の背景を紹介。民俗的な造形や装飾の持つ普遍的な魅力を読み解きながら、家具、テキスタイル、陶器、オブジェといった日常のデザインに息づく多様な文化の表現を提示している。
日本海 | 水上勉、岩宮武二
2025年11月5日
写真家・岩宮武二がとらえた日本海沿岸の風土と人々の暮らしを記録した写真集。荒波寄せる冬の海、春に咲く花々、夏の赤いか漁、秋祭りと、四季を通じて移ろう自然と生活の光景を丹念に写し取っている。作家・水上勉による文章が添えられ、厳しさの中にある人の温もりと海の生命力を静かに語る。日本海の風土に根ざした美と祈りの時間を深く刻み込んでいる。
日本の仮面 神々の宴 | 森田拾史郎
2025年11月5日
写真家・森田拾史郎による、日本各地に伝わる仮面文化を記録した写真集。東北から沖縄まで、神楽面、狂言面、田楽面など多様な仮面を撮影し、その造形や素材に宿る信仰と芸能の精神を捉えている。祭礼や儀式の場で人と神を媒介してきた仮面の起源や用途を、豊富な写真とともに丁寧に解説。古来より受け継がれる祈りのかたちを通して、日本人の精神文化の深層に迫っている。
タイムライフブックス アフリカ料理
2025年11月5日
1960年代から1970年代にかけてアメリカのタイムライフ社より刊行された『Foods of the World』シリーズの日本語版『世界の料理 アフリカ料理』。アフリカ各地の食文化を歴史・地理・民族背景など多角的に紹介する。ラム脚の蒸し焼き、パパイヤサラダ、魚の酢漬け、ココナッツプディングなどの地域色豊かな料理のレシピや写真を多数掲載。失われつつある食文化を記録した、資料的価値の高い一冊。別冊のレシピ集付属。
南インド キッチンの旅 | 齋藤名穂
2025年11月5日
建築家・デザイナーの齋藤名穂が、南インドで出会った21の家庭の台所を訪ね歩いた記録。インドの出版社タラブックスから刊行された『Travels Through South Indian Kitchens』の日本語版で、3か月の滞在中に交わした会話や家庭料理のレシピ、手描きのスケッチ、写真を通して日々の暮らしを描き出す。台所という小さな空間に宿る文化と人の温もりを、建築家のまなざしで丁寧にすくい取っている。
遠野キュイジーヌ | 佐々木要太郎
2025年11月5日
岩手・遠野の古民家オーベルジュ〈とおの屋 要〉のオーナーシェフ、佐々木要太郎の仕事と思想をまとめた一冊。絶滅寸前だった在来米〈遠野一号〉を自然栽培で復活させ、どぶろくの醸造や発酵料理を通して土地の恵みを食のかたちへと昇華させている。農業・発酵・料理の領域を横断しながら、環境と人の循環を見つめ直すその姿勢を豊富な写真とともに紹介。
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