自然 | 山内悠
写真家、山内悠の作品集。9年間屋久島に通い、森の中に一人で籠ることを繰り返し、自らの心と自然との対話の中で生まれた作品。木の幹のうねり、苔や木の肌の色付き、光や水を含んだ神聖な空気。自然にできた造形の神秘さ、その美しさとともに映し出す。
Chronophagia | Robert Polidori ロバート・ポリドリ
カナダの写真家、ロバート・ポリドリの作品集。ベイルート、ハバナ、チェルノブイリ、ニューオーリンズ、ベルサイユなど、30年以上にわたって世界中を旅し、撮影を続けてきたポリドリによる1984年から2009年までの間に撮影された写真から100点以上の写真を選びまとめたもの。歴史、記憶、アイデンティティ、時間への問いかけを空間世界と心理が融合したかのような世界観で見るものを惹き込む一冊。英語表記。
Mark Rothko in New York | マーク・ロスコ
抽象表現主義を代表する画家、マーク・ロスコの作品集。メトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館など、ニューヨークにある5つの美術館に所蔵されているロスコの全作品を収録。代表的な抽象画はもちろん、初期に手がけた具象画、水彩や油彩によるシュルレアリスムの幻想的な絵画作品も掲載。 英語表記。
Paul Kranzler, Andrew Phelps: The Drake Equation | Fountain Books Berlin
アメリカのウェストバージニア州グリーンバンクに位置する、携帯電話もなく、テレビやラジオも放送されていない地域、“quiet zone(静寂地帯)” を撮影したもの。1950年代に世界最大の電波望遠鏡で宇宙を探索する場所として作られ、近年では電磁波から逃れるために移住してきた人々も暮らす。街の風景、人々、研究施設を映し出す。 英語表記。
クリスチーナの世界 ワイエス画集2 | アンドリュー・ワイエス
アメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの画集。約30年に渡り、生まれつき手足の不自由な女性クリスティーナとその弟や「オルソンの家」を描いたシリーズ。手押し車やブルーベリー畑、「オルソンの家」の周辺や、クリスチーナの初期の肖像など、絵画、ドローイング、写真ほか、豊富な作品図版とともに解説を収録。
ヘルガ ワイエス画集3 | アンドリュー・ワイエス
20世紀アメリカを代表する画家、アンドリュー・ワイエスの画集。1987年から1988年にかけて各地で開催された展示会に際して刊行されたもの。ヘルガシリーズにおけるデッサン、ドローイング、ペインティング作品を多数収録。
長谷川潔の全版画 | 魚津章夫
銅版画の巨匠、長谷川潔の全作品を網羅した作品集。版画作品、挿画、装幀、カードなど、650点にも及ぶ作品を掲載。詳細な論考のテキストとともに、版の修正過程から制作過程までをも収録した貴重な一冊。
Reinheit | Anne Morgenstern アンネ・モルゲンステルン
ドイツのフォトグラファー、アンネ・モルゲンステルンの作品集。2つのパートに分かれている本書は、伝統と現代の間で揺れ動くどこか混沌とした世界が切り取られており、ポートレート、静物画、風景画を掲載。ドイツ語、英語表記。
アントニ・タウレ展 光の島 | シャネル・ネクサス・ホール
2019年にCHANEL NEXUS HALLで開催された「アントニ・タウレ展 光の島」の展覧会図録。タウレが一拠点とするスペインのフォルメンテーラ島を描いた「光の島」をテーマに、近年の絵画作品と、過去の写真の上に絵を描いた作品を収録。
惑星 新装改訂版 | 山内悠
写真家、山内悠の作品集。2020年に刊行した『惑星』の刊行後に得た体験が元となり再編集された新装改訂版。5年の歳月をかけて山内悠が、モンゴル全土、中国内のモンゴル自治区を巡った旅の記録。無数の星、別の惑星のような岩石、遊牧民の暮らし、どこまでも続く砂漠。どこかSFの世界のような、この地球上の風景の数々が収められている。
Maintenance | マーク・パワー、東京都交通局
マグナム・フォトの写真家マーク・パワーが、都営交通の現場を撮り下ろした写真集。整然と並んだ工具、ネジやボルト、干されている軍手、工具を設計する際に使ったノート、過不足なく記された注意書きなど、"美しさ"という視点からは見落とされてきた現場の姿を、新たな視点で写し取る。
The British Isles | Jamie Hawkesworth ジェイミー・ホークスワース
イギリス人フォトグラファー、ジェイミー・ホークスワースの作品集。様々な世代、人種、職種の人々、風景、建物、イギリスの日常を構成する存在を写し出していると同時に、緊縮財政や国民投票、祝典、紛争によって区切られた、イギリスの波乱に満ちたもうひとつの時代をも浮き彫りにしている。本書はホークスワースの厳しくも穏やかな眼差しで見つめた、根本的に民主化された「イギリスのポートレート」となっている。 英語表記。
Donald Judd: Artworks 1970-1994 | ドナルド・ジャッド
2020年にニューヨークで開催されたミニマル・アートを代表するアーティストの一人、ドナルド・ジャッドの展示図録。本書に掲載された作品は、広大なインスタレーションから自己充足的な単一ユニットまで、ジャッドのプロセスとアプローチに対する貴重な新しい洞察を示している。s
李禹煥美術館
2010年に刊行された『李禹煥美術館』の改定・増補版。2010年建築家の安藤忠雄によって設計され、直島に開館した李禹煥美術館。本書は安藤建築における李禹煥の作品の展示風景、収蔵作品など多数掲載。後半には2人による対談記事も収録。
I Want to Spend the Rest of My Life Everywhere, with Everyone, One to One, Always, Forever, Now. | Damien Hirst ダミアン・ハースト
英国の現代美術家、ダミアン・ハーストの作品集。ハーストの代表的なキャリアと作品、アイデアを俯瞰し体感する一冊。飛び出すページ、作品を紙面で再現しようと試みる仕掛けなど様々な趣向が凝らされた、ジョナサン・バーンブルックによるブックデザインも魅力。
Wayne Thiebaud: Sketchbook | ウェイン・ティーボー
アメリカの画家、ウェイン・ティーボーのスケッチを集めた作品集。人物、都市景観、デザートなど代表的な作品群のモチーフを軽やかなタッチで描いたドローイングやスケッチを多数収録。ティーボーの創造の過程が垣間見える一冊。 英語表記。
David Hockney: Off the Wall | デイヴィッド・ホックニー
20世紀を代表するアーティスト、デイヴィッド・ホックニーのポスター作品集。1961年から1994年までの全ポスターを、大判のカラー図版にて収録。自身の展覧会、演劇やショーなどの宣伝に使われた作品をまとめた一冊。 英語表記。
Jackson Pollock | Kirk Varnedoe カーク・バーネッドオー
20世紀アメリカの抽象表現を代表する画家として知られる、ジャクソン・ポロックの展示会図録。力強いタッチと色彩で描かれたペインティング作品を多数収録。英語表記。
国境 Staatsgrenze シュターツグレンツェ 1981-1983 | 古屋誠一
写真家、古屋誠一の作品集。2014年にハイデルベルガー・クンストフェラインで開催された個展に際して刊行された。1981年から1983年にかけてオーストリアの国境で撮影した23点の作品からなるポートフォリオ「国境 1981-1983」パート1に、新たに6点の作品を追加して刊行されたもの。29つそれぞれの国境の物語がモノクロ写真で綴られている。英語、ドイツ語、日本語表記。
Sameland | 津田直
フィールドワークを通し、自然と人の関わりを拾い集める写真家、津田直の写真集。フィンランドからノルウェーに跨るサーメランド(サーメ人の土地)を訪れ、ランドスケープやシャーマニズムを受け継ぐ半遊牧民族の生活を記録している。
エドゥアルド・チリーダ展 | 神奈川県立近代美術館
2006年に開催された国内初の本格的回顧展「エドゥアルド・チリーダ展」の図録。20世紀彫刻界の巨匠、エドゥアルド・チリーダが手がけた徹やテラコッタによる彫刻作品や、紙のレリーフとも言うべき「重力」シリーズ、そして素描や版画など紙の作品も掲載。
JP-01 SPK | 松江泰治
JP-01 SPK/写真家・松江泰治による写真集。森林や墓地、テント場といった日本の風景を、パノラミックに撮影した作品をカラーで多数収録。アートディレクションは中島英樹。
見果てぬ海 | 田川基成
写真家、 田川基成の作品集。故郷である長崎の海や、あらゆる島々を巡り、その土地の風景や人々を撮影する。仏教墓地の風習、近所のおじさんが手作りした日本一小さな公園、聖母行列の様子。土地の伝統や風習、信仰など、どこか異国のような日本の情景を捉える。撮影ノートを付属。
瞬間の山 形態創出と聖性 | 港千尋
日本の写真家、港千尋の作品集。アルプス、沖縄、オーストラリア、バリ島からいわゆる百名山ではない日本の山まで、各地で撮影された山の写真をモノクロ、カラー図版で収録。同じ山でも少し歩くだけで全く別の景色が広がることから、タイトルである「瞬間の山」と捉え、山歩きをするかのようにひとつひとつの山を独自の眼差しで切り取っている。 日本語、英語、フランス語表記。
Shinya Arimoto: Tokyo Circulation | 有元伸也
「都市」をライフワークとして撮影し続けてきた写真家、有元伸也の作品集。東京で生きる、老若男女様々な人々のポートレートをモノクロで収録。見開きに写真家本人の直筆サイン入り。
Jan Brykczynski: Boiko | ヤン・ブリクチンスキー
ポーランド出身の写真家、ヤン・ブリクチンスキーの写真集。2009年から2012年にかけて、ウクライナのカルパティア山脈西部に住む民族「Boiko」を撮影。狩りの光景、アクアブルーに塗られた部屋、儀式の様子など、古くからの風習や伝統、自然と共に生きる姿が収められている。フルカラーの図版、テキストを収録。 英語表記。
Raymond Depardon 06: Alpes-Maritimes | レイモン・ドゥパルドン
フランスの写真家、レイモン・ドゥパルドンの作品集。ドゥパルドンが心惹かれる地、フランス・ニースで撮影されたもの。港、海に面した館や柔らかい太陽に照らされた街、谷を歩き、山を登りその風景を収めていく。 フランス語表記。
実験室からの眺め | 森山大道
1827年、ニセフォール・ニエプスによって発明され、撮影された、世界で初めての写真「ル・グラの窓からの眺め」。ニエプスの実験室が今も建つ聖地“サン・ルゥ”を訪れた森山大道が、186年前に撮影された夏の日野「ル・グラの窓からの眺め」を、写真という歴史が刻まれた瞬間の光と影の粒子を、再び写し撮るまで(帯より)。装丁は町口覚。
繡 | 中井菜央
写真家、中井菜央の作品集。人、動植物、風景など、様々な「個の存在」をポートレートとして写し出したカラー写真73点を収録。
鳥山石燕 画図百鬼夜行 | 国書刊行会
妖怪画を多く描いたことで知られる絵師、鳥山石燕による画集。石燕が刊行した「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」の4作を1冊に編纂したもの。各図版のほか、解説、文献案内などを添えながら、妖異妖怪を読み解くための資料も掲載。
ベン・シャーン展 | 埼玉県立近代美術館
2016年に埼玉県立近代美術館で開催されたベン・シャーン展の図録。デッサンを中心に、テンペラ、油彩、グワッシュ、水彩、ポスターなど、「丸沼芸術の森」所蔵のベン・シャーン作品を紹介。社会批判のシリーズや、晩年の宗教的テーマの作品にいたるまで幅広く収録。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情 | 国立西洋美術館、日本経済新聞社
2008年に国立西洋美術館で開催された「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」の公式カタログ。デンマークの画家/ヴィルヘルム・ハンマースホイによる、人のいる室内画をはじめとしたペインティング作品をカラーで多数収録。
田中恭吉作品集 | 玲風書房
恩地孝四郎、藤森静雄とともに発刊した創作版画誌『月映』や、萩原朔太郎の第一詩集『月に吠える』の挿画で知られ、田中恭吉の大判作品集。わずか23歳で夭折した田中恭吉が遺した版画、油彩画、素描などほぼ全容を詳細な年譜とともに紹介。
市川信也 2014 ni-oi-ichi-yon | コミュニケーションギャラリーふげん社
2024年にコミュニケーションギャラリーふげん社で開催された展示の際に刊行されたもの。精神科医を生業としながら、写真家として活動する市川信也の作品集。村上春樹のベストセラー小説『1Q84』にインスパイアされた作品「2O14 [ni-ou-ichi-yon]」シリーズの作品と併せて解説を収録。すべり台やブランコなどの公園の遊具を夜間に撮影。村上春樹の小説世界と、どこか非現実を感じる現実世界との不思議な融合。
Arranging Flower Arranging | Andrea Salerno、Yeliz Secerli
イタリア人デザイナー、アンドレア・サレルノと、トルコ人デザイナー、イエリズ・シェケルリによる作品集。2018年に、1966年発行の家庭用生花の参考資料「FLOWER ARRANGING」に偶然出会ったアンドレア・サレルノ。本書はイエリズ・シェケルリとともに、「FLOWER ARRANGING」のシークエンスを再アレンジしたもの。 新刊書籍。
カーテンを開けて | 倉谷卓
塩竈フォトフェスティバル2011年写真賞大賞を機に刊行されたもの。写真家、倉谷卓の作品集。足に障害を持っていた父の死後、部屋の片隅、母の中、自身の中に父を探しに毎月のように帰省する。「知る」ことによる生まれる新たな命、記憶の再生とともにひっそりとあともう少し父を生かし、その父と向き合う。
ロバート・メイプルソープ写真集 | PARCO出版
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの作品集。代表的なモチーフであるポートレートや花の作品群の中でも、これまで知られてこなかった作品を中心に収録。
ルドン 秘密の花園 | 三菱一号館美術館
2018年に三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録。フランス象徴主義を代表する画家、オディロン・ルドンの作品を「植物」と「装飾」の2つの軸に紹介するもので、ルドン芸術の本質的な一面が垣間見える一冊。
ミロ展 1918-1945 | ジョアン・ミロ
2002年に開催された「ミロ展 1918-1945」の図録。版画や彫刻、陶芸、舞台芸術など、幅広い分野で活躍したミロの絵画活動に焦点を当て、バルセロナで最初の個展を開いた1918年から、氏の絵画世界がひとつの頂点に達した1940年までの作品を辿る。
日本の民家 新版 | 二川幸夫
1957年から1959年にわたって美術出版社から刊行された『日本の民家』の新版。建築写真家、二川幸夫が撮影した日本の住宅建築の写真集。東北から沖縄に至るまで、日本各地の民家の内外観をモノクロで多数収録。冒頭には建築史家、伊藤ていじが序文を寄せている。
京の伝統と文様10 京菓子/虎屋 | 美術出版美々美
京都における伝統工芸の代表的老舗と取り上げ紹介する「京の伝統と文様」シリーズ第10巻。本巻では和菓子の老舗「虎屋」を経営史と、秘蔵の文様資料の両面から紹介。京菓子の歴史、虎屋の歴史と経営、そして和菓子の文様の3部構成。和菓子の文様については200点以上のカラー図版にその名称・来歴・由来を添えて掲載しており、貴重な資料となっている。限定1000部。
手漉和紙 | 竹尾洋紙企画室
竹尾洋紙店(現・株式会社竹尾)が出版した日本の手漉和紙の見本帖。冒頭では手漉和紙の歴史や製法などを解説し、実物和紙を208種類を収録している。産地や特徴などもあわせて記載した貴重な資料集。装丁は原弘によるもの。限定1000部発行。
Marcel Breuer: Design and Architecture | マルセル・ブロイヤー
2003年にヴィトラ・デザイン・ミュージアムで開催された展示会図録。モダニズムを代表する建築家、マルセル・ブロイヤーの生み出した家具と建築家としての人生を、豊富な図版と論文とともに紹介したもの。
日本の紙 全2冊揃 | 毎日新聞社
毎日新聞社が出版した和紙の資料集。厳選した生漉紙64点と加工和紙86点、計150点の標本紙を貼り付けて紹介した「標本紙編」と、和紙の歴史や詳細な解説を収録した「解説編」の2冊組み。日本の生活文化を支えてきた和紙の歩みを詳しく知ることができる。