潟と里山 | 石川直樹
写真家・石川直樹による、新潟の風土を見つめた大型作品集。潟や冬の漁、学校生活、寺社仏閣、祭事など、土地に根ざした多様な場面を横断しながら、風景と暮らしが結びつく関係を描く。人々の営みの積み重ねのなかに、この土地ならではの歴史や記憶が息づいていることを伝える1冊。
SAKHALIN | 石川直樹
写真家・石川直樹による、かつて「樺太」と呼ばれた北の島を訪ねた作品集。2009年の冬と2014年の夏、季節ごとに異なる表情を見せるサハリンで、ウイルタやニヴフといった先住民族の暮らしや文化に向き合い、土地に刻まれた記憶と時間の重なりを写し取っている。長年の旅と取材で培われた独自の視点から、現在のサハリンが静かに描き出されている。
エロトス | 荒木経惟
写真家・荒木経惟による写真集。人体の部分、男女の裸体、植物や物質の細部などを、極端なクローズアップによるモノクロームで捉えている。イメージは文脈や物語性から切り離された断片として並べられ、脈絡のない連なりを成す構成。ほとんど無機的ともいえる冷ややかな視線で捉えられた細部が、かえって生や性の気配を強く感じさせる。
カーテンを開けて | 倉谷卓
写真家、倉谷卓の作品集。塩竈フォトフェスティバル2011年写真賞大賞を機に刊行されたもの。足に障害を持っていた父の死後、部屋の片隅、母の中、自身の中に父を探しに毎月のように帰省する。「知る」ことによる生まれる新たな命、記憶の再生とともにひっそりとあともう少し父を生かし、その父と向き合う。
KASAI Kaoru 1968 葛西薫
アートディレクター・葛西薫の仕事を集成した作品集。サントリー烏龍茶やソニー・ウォークマンをはじめとする広告作品、ポスターの青写真や下書きなど、制作過程が垣間見える資料を多数収録する。さらに「装幀の楽しみ」「意味のある、意味なし」など、自身のデザイン観や制作哲学を綴ったエッセイも掲載。広告から装幀、ポスターまで、長年第一線で活躍してきた葛西の創作の幅と奥行きを多角的に伝えている。
Letters on America | Edward Fella
アメリカのグラフィックデザイナー、エドワード・フェラの作品集。商業デザイナーとしての経験を背景に、手描きの文字や記号を用い、既存のタイポグラフィのルールや美意識を大胆にくつがえす表現で知られている。本書では、フェラ独自の文字デザインやポスター作品に加え、長年にわたって撮影してきた街角の看板や記号のポラロイド写真も収録。日常の中にある無名の文字や形へのまなざしが、彼のデザインの源になっていることが伝わってくる。
インゲヤード・ローマン展
2018年に東京国立近代美術館で開催された展示の図録。スウェーデンを代表するデザイナーであり陶芸家、インゲヤード・ローマンの仕事を、日本で初めて本格的に紹介。「使うこと」を起点に導かれたシンプルな色と形の器やガラス作品は、控えめでありながら凛とした存在感を放つ。イケアのためのデザインから木村硝子店との協働による近作まで、食器やインテリア用品を中心に約180点を収録。
青山二郎の眼
2006〜2007年に開催された展覧会の図録。装丁家・美術評論家として知られ、昭和を代表する目利きでもあった青山二郎の活動を紹介。中国古陶磁や李朝工芸、日本の骨董を中心とした蒐集・鑑定の仕事に加え、装丁家として手がけた書籍、作家や文学者との交流にも焦点を当てる。柳宗悦や浜田庄司、北大路魯山人、中原中也、小林秀雄らと交わりながら培われた青山の審美眼を通して、昭和の芸術と文化の広がりをたどる。
Public Loudspeakers, Information & Disinformation | Henrik Rylander
ミュージシャンであり写真家でもあるヘンリック・ライランダーの作品集。スウェーデンの主要都市ストックホルム、ヨーテボリ、マルメを舞台に、街路や広場、スタジアム、デパート、公共交通機関に設置された拡声器を撮影している。プロパガンダの媒体として利用された歴史を持つ拡声器を、都市空間の中で記録する試み。過去の遺物としての存在と、現代における監視システムの一部となる可能性。その二重性を通して社会とメディアの関係を照らし出している。CD付属。
Gilbert and George: The Complete Pictures 1971-1985
イギリスのアーティストデュオ、ギルバート&ジョージの1971〜1985年までの主要作品をまとめた作品集。写真を用いたフォト・モンタージュを中心に、彼らが一貫して掲げてきた「生きる彫刻(Living Sculpture)」としての実践を体系的に収録している。作品とともに掲載された自身の言葉からは、セクシュアリティ、死、信仰、感情といった根源的な主題が浮かび上がり、過激さの奥にある強い人間性が伝わってくる。
Nicolaus Ott+Bernard Stein: Vom Wort zum Bild und Zurueck / From Word to Image and Back Again
ドイツ出身のグラフィックデザイナー、ニコラウス・オットとベルナルト・シュタインによる作品集。1978年に設立された共同アトリエで制作されたポスターを中心に、約150点の図版と解説を収録している。言葉とイメージの往復運動を軸に、文字そのものを造形として扱いながら、意味と視覚の関係性を丁寧に掘り下げていく姿勢が貫かれている。社会的テーマや文化的背景を踏まえつつ、タイポグラフィを起点に展開される表現は、情報伝達を超えた強い存在感を放つ。
また、あうものたち | 白石和弘
写真家、白石和弘による初の作品集。10年にわたり撮りためてきた古道具や古物を「ふるいものたち」として捉え、その姿をポートレートとして収録。写されているのは、使い手や時代を渡り歩いてきた81点の品々。所有の対象としてではなく、時間の流れの中にある存在として向き合い、出会ったその瞬間を静かに写し取っている。
11+11 TABLEAUX | Edward Kienholz
アメリカのアーティスト、エドワード・キーンホルツの作品集。1970年にストックホルム近代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。日用品や廃材、人形などを組み合わせたキーンホルツの「タブロー」は、社会の暴力性や偽善、死や欲望といった人間の暗部を生々しく描き出す。12点の立体的な場面作品を折り込みページで再現し、複数のモノクロ写真と解説を収録。
エリザベス ペイトン Still life 静/生
アメリカの画家、エリザベス・ペイトンによる展覧会「Still life 静/生」にあわせて2017年に原美術館で刊行された図録。ミュージシャンや歴史上の人物、恋人や愛犬といった憧れや身近な存在を描いた肖像画を中心に構成されている。繊細な筆致と親密な眼差しによって新たな肖像表現を切り拓き、現代絵画に新たな流れをもたらしたペイトンの25年にわたる画業を、42点の作品を通して概観できる内容となっている。
伊丹潤 建築と都市 1970-2008
建築家・伊丹潤の創作を総覧する作品集。〈Duson Museum〉〈WATER MUSEUM〉〈STONE MUSEUM〉など代表作を中心に、1970年から2008年までの建築活動を豊富なカラーおよびモノクロ図版で紹介している。光や影、風など自然の要素を建築の中に取り込みながら、力強さと詩情を併せもつ独自の造形を追求した伊丹の理念を探る内容。都市と建築、自然と人間の関係をめぐる思索を通して、その建築世界の本質を浮かび上がらせている。
Private Architecture: Masterpieces of the Twentieth Century
20世紀を代表する住宅建築を集成した写真資料集。フランク・ロイド・ライトによる落水荘とダナ・ハウス、チャールズ・レニー・マッキントッシュのヒル・ハウス、ル・コルビュジエのサヴォア邸、アルヴァ・アアルトのマイレア邸、アドルフ・ロースのカルマ邸、リチャード・マイヤーのラホフスキー邸など、個性豊かな30軒を取り上げている。建物の外観や内部をとらえた豊富な写真とともに、それぞれの設計思想や時代背景を照らし出し、20世紀の住宅建築が切り拓いた可能性を示す構成。近代から現代に至る建築史を学ぶうえでも有益な一冊。英語表記。
Modern Natural/Natural Modern Houses | Ron Broadhurst
自然との共生をテーマに、環境に配慮した革新的な建築デザインを紹介する資料集。隈研吾、藤本壮介、アライド・ワークス・アーキテクチャー、ショーン・ゴドセルなど、世界各地で活躍する建築家たちの住宅作品を収録している。素材や光、風、地形といった自然の要素を建築に取り込み、人と環境が調和する新しい住まいのかたちを提示。豊富なカラー図版と図面資料を通して、現代建築における“ナチュラル”の再定義を探っている。
KUNSTMUSEUM LIECHTENSTEIN
中欧における優れた美術館建築のひとつとして高く評価されている、リヒテンシュタイン美術館の写真資料集。設計はバーゼルを拠点とするモルガー&デゲロ建築事務所とクリスチャン・ケレツによる共同チームで行われた。建築批評家ハンス・フライが「ブラックボックス―ホワイトキューブ」と評したように、鋭く切り取られたモノリシックな外観が街並みに強い印象を与えている。内部には明快で軽やかな展示空間が広がり、光と空間の構成によって作品を際立たせている。現代美術館の建築的特質を映し出している。
アイヌ藝術 金工・漆器篇 | 金田一京助、杉山寿栄男
アイヌ民族の工芸文化を体系的に記録した資料集。金工と漆器に焦点を当て、腰刀(イコロ)や太刀(タンネプイイコロ)、椀(イタンキ)などに施された意匠の意味や造形の背景を丁寧に考察している。巻頭には貴重な写真資料をカラーとモノクロで収録し、道具としての実用性と装飾美の両面からその魅力を浮かび上がらせる。アイヌ文化の造形感覚と自然観の関わりを読み解くための貴重な記録。
美藝公 | 筒井康隆、横尾忠則
作家・筒井康隆のSF小説を、横尾忠則の強烈なビジュアルで彩った実験的な一冊。雑誌『GORO』に連載された作品をもとに、銀幕スターの美男美女たちが巻き起こす奇想天外な騒動を描く。横尾による絢爛なカラー図版14点を挿絵として収録し、小説とポスター表現が交差する独特の世界観を味わえる。
粟津潔、マクリヒロゲル 金沢21世紀美術館コレクションカタログ
戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、粟津潔のコレクション・カタログ。金沢21世紀美術館の所蔵作品を収めたコレクション・データDVDと、2007年から2008年にかけて開催された「荒野のグラフィズム:粟津潔展」の展示風景やレクチャー、ワークショップなどを記録したドキュメント・ムービーDVD、そしてドキュメント・ブックの三部構成。福田繁雄や永井一正、勝井三雄、祖父江慎、日比野克彦ら名だたるデザイナーたちの証言や記録が収録されている。ポスター1枚付属。
D&D SCAN 仲條正義の仕事と周辺
アートディレクター、グラフィックデザイナーの仲条正義の仕事をまとめた一冊。資生堂をはじめとする代表的な仕事はもちろん、仲條が手がけてきた数々の広告やポスターなどを豊富な図版資料で多数掲載。葛西薫、タナカノリユキ、後藤繁雄との対談も収録。
佐藤可士和 Beyond
2004年に銀座グラフィック・ギャラリー(GGG)で開催された展覧会に伴い刊行されたカタログ。クリエイティブディレクター、アートディレクター、グラフィックデザイナーなど多彩な肩書きを持つ佐藤可士和。SMAP、Mr.Children、パルコ、楽天、月桂冠、THEドラえもん展など、ジャンルを超えたこれまでの主要プロジェクトを収録。単なる広告やグラフィック作品集にとどまらず、既存の枠組みを超え、表現と発想の新たな地平を切り拓く佐藤可士和の創造力を余すところなく伝えている。
コサージュ | 高橋恭司
写真家・高橋恭司による作品集。自然や都市のランドスケープを静かに見つめ、風景の奥にひそむ時間の気配をすくい取っている。何気ない日常の断片が、繊細なまなざしによって詩的な像へと変わっていく一冊。
Baumkuchen | 羽田誠
CDジャケットや雑誌、広告など幅広い分野で活動する写真家・羽田誠の作品集。海岸沿いの風景や身近なもの、人の気配を感じさせるポートレートなど、日常の中で出会った断片を丁寧に収録している。見慣れた光景の中にある親しみと、ふとした違和感が交差し、写真は次第に「人生」や「時間」といった大きな感覚へとつながっていく。
脈々 in vein | 羽田誠
写真家・羽田誠による作品集。かじられた林檎、学校の人体模型、小屋の中のウサギ、氷柱の塊など、身近でどこか不思議なモチーフを収録。「重なる」「積み上がる」「繋がる」というイメージを軸に、撮り溜めた記憶の断片を再構成し、新たな関係性を編み出している。写真と静かに呼応する文章とともに、羽田の眼差しと思索が断片の世界に深みを与え、見る者の内側に物語の余韻を残す。限定500部発行。
Windfall Light: The Visual Language of ECM
音楽レーベルECMのカバーアートに焦点を当てたビジュアルブック。『Sleeves of Desire』に続く第2弾として、1996年以降のスリーブデザインを中心に収録したもの。創設者でプロデューサーのマンフレート・アイヒャーと、バルバラ・ヴォイリッシュ、ディーター・レーム、サシャ・クライスらデザイナーとの協働を通して形成された視覚言語を検証。写真と音楽がどのように対話し、1枚のジャケットとして結実していくのか、その思考の過程も具体例とともに紹介している。巻末にはECM全リリースの図版カタログを掲載。
Claudio Silvestrin
現代建築におけるミニマリズムを代表する建築家、クラウディオ・シルヴェストリンのモノグラフ。厳格でありながら威圧的ではなく、現代的でありつつ時代を超える建築として評価されるシルヴェストリンの仕事を紹介している。マヨルカ島の […]
Anselm Kiefer Studios
現代美術を代表する作家、アンゼルム・キーファーの制作環境に焦点を当てた作品集。長年キーファーと協働してきた美術史家ダニエル・コーンが、スタジオの構造や配置、立地がいかに作品制作と深く結びついているかを解き明かしている。ドイツの元学校の屋根裏や煉瓦工場跡、南仏の田園地帯、パリ・マレ地区、現在のクロワシー=ボーブールのアトリエまで、各地の制作拠点を豊富な図版とともに巡る。作業空間そのものが作品世界を形成してきた過程を通して、キーファーの思考と創作のスケールを具体的に伝えている。
アイデア No.375 佐藤晃一の自由研究
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.375(2016年10月号)。特集「佐藤晃一の自由研究」では、資生堂の広告ポスターや演劇・展覧会の宣伝美術など、佐藤晃一が手がけた多彩なグラフィックデザインを多数掲載。独自の構成感覚と柔軟な発想により、広告表現の新たな可能性を切り開いた佐藤の仕事を振り返っている。併せて「ジュリアン・シュロファー 雑食のデザイナー」や連載「ばるぼら×野中モモ:日本のZINEについて知っていることすべて」なども収録。
A Notebook at Random | Irving Penn
20世紀を代表する写真家、アーヴィング・ペンの作品集。1943年に『Vogue』で発表した初期作から晩年の作品までを手がかりに、写真家としての思考と制作の過程に光を当てている。厳格な構図で知られるポートレートや静物、ファッション写真に加え、スケッチ、線描、テストプリントなども収録。完成作だけでなく、アイデアが形になるまでの試行錯誤が「ノート」のように編まれている。光や構図、印刷技法への探究を通して、ペンが写真をどのように組み立てていたのかが伝わり、完成されたイメージの背後にある思考の層が浮かび上がってくる。
三宅一生 Issey Miyake | アーヴィング・ペン
写真家アーヴィング・ペンがファッションデザイナー三宅一生の作品を撮影した写真集。1988年にパリの装飾美術館で開催された展覧会「Issei Miyake a Un」にあわせて刊行された。布の構造や身体の動きと響き合う造形を、ペンの精緻なまなざしがとらえ、衣服がもつ彫刻的・建築的な側面を浮かび上がらせる。序文は彫刻家イサム・ノグチが寄稿、二人の芸術家による言葉と視覚表現を通じて三宅デザインの本質を探る。
Reproducing Scholten & Baijings
ヨーロッパの現代デザインを代表するデザインデュオ、スホルテン&バーイングスの創作プロセスに迫るモノグラフ。テキスタイルや陶磁器をはじめとする多様な仕事を通して、色彩、素材、構造に対する緻密な思考と実験的な姿勢を紹介。ハーマンミラーやマハラム、MINIなど、メーカーとの協働関係にも焦点を当て、アーカイブからの写真、模型、スケッチを豊富に収録。これまでの全プロジェクトを網羅したリストも掲載している。
齋藤裕の建築
建築家、斎藤裕の作品集。「るるるる阿房」「好日居」をはじめ、住居、オフィスビル、別荘など多様な建築を大判のカラー写真と詳細な図面で紹介。素材や空間の質感を丁寧にとらえながら、詩的な感性と構造的思考が交差する斎藤の建築観を浮かび上がらせる。構成・装丁は田中一光が担当し、序文は勅使河原宏が寄せている。
S, M, L, XL Second Edition | Rem Koolhaas
建築家レム・コールハースによる代表的著作。約1300ページに及ぶ本書は、エッセイ、マニフェスト、日記、旅行記、都市論といったテキストと、コールハース率いる建築事務所・OMAの20年にわたる建築プロジェクトを並走させながら構成。政治や経済、グローバル化といった要素が、都市や建築にどのような影響を与えているのかを、文章と図版を交えながら探っていく。90年代以降の建築や都市論に強い影響を与えてきた、思考の資料集ともいえる一冊。
オプタテシケ | 中西敏貴
写真家・中西敏貴の作品集。北海道中央部の大雪山国立公園を舞台に、手つかずの自然の姿をモノクロで捉えている。「オプタテシケ」とは、先住アイヌがこの地を呼んだ名で、旭岳を中心とする十勝岳連峰の火山群を指す。中西は人間の尺度や意味づけから距離を取り、遠い惑星のように佇む山々や残雪、刻々と変わる雲の表情を静かに見つめていく。収録された56点の写真は、壮大なスケールと張りつめた静けさをあわせ持ち、光と影のわずかな揺らぎまで丁寧に写し出している。
Los Angels/San Francisco | 奥山由之
東京発のインディペンデント・ファッションマガジン『Union』を手がけるUnion Publishing Limitedによる、初の写真集プロジェクト第1弾。TVCMやMV、映画の監督としても活動の幅を広げている写真家、奥山由之がロサンゼルスとサンフランシスコを旅するなかで出会った日常の何気ない瞬間を収めた一冊。旅先の空気や光を感じさせる静かな視線が凝縮されている。
外空間 原風景への思惟 | 深谷光軌
庭師・深谷光軌の仕事を、写真家・村井修が撮影した作品集。日本各地の外部空間に宿る原風景を精緻に捉えており、京王プラザホテル「雑木林庭園」をはじめ、深谷が手がけた8作品を収録。道や街路、庭園、企業の外構などさまざまな空間を自然環境や文化と融合させる深谷のデザイン思想を、村井の鋭い視線で切り取ったモノクロ写真で表現。都市や自然における外空間の意味、生活文化との関わり、そして原風景への思索を視覚的に体感できる一冊。
Lhotse | 石川直樹
写真家・石川直樹による作品集。ローツェはエベレストの南に連なる、標高8,516メートルの世界第4位の高峰。2011年、エベレスト登頂後の下山中、常に視界にあったこの山を前に、「ローツェの頂からエベレストを見てみたい」という思いが芽生えたことが、本作の出発点となった。シェルパの暮らしや過酷な稜線、圧倒的な山容を捉えた写真群は、登攀という行為を通して山と向き合う身体感覚を伝えてくる。
Qomolangma | 石川直樹
写真家・石川直樹による世界最高峰チョモランマ(エベレスト)への挑戦を記録した写真集。若き日に挑んだチベット側からの遠征で撮影された山岳風景や氷河、雪に覆われた頂、そして山麓に暮らす人々の日常が、大判のページに迫力あるビジュアルとして収められている。石川自身のテキストも加わり、読者は現地での冒険や緊張感を追体験できる構成。険しい自然と人間の挑戦、ヒマラヤの壮大なスケールを写真と文章で余すところなく伝える一冊で、石川直樹によるヒマラヤ写真集シリーズの中でも原点的かつ象徴的な作品。
K2 | 石川直樹
写真家・石川直樹による世界第2位の難峰、K2への遠征を写真で記録した作品集。パキスタン北部カラコルム山脈にそびえるK2は、登山者にとって最も困難な山の一つとされ、悪天候や雪崩など過酷な条件が待ち受ける。麓の集落、氷河、ベースキャンプでの日々、険しい高所の風景まで、極限状態で目にした光景が中判フィルムで克明に捉えられている。シリーズとしては『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』に続くヒマラヤ8000メートル峰の記録集の一環であり、写真家自身の探究心と身体性、自然との対峙が色濃く反映されている。
Makalu | 石川直樹
写真家・石川直樹による世界で5番目に高いヒマラヤの高峰、マカルーへの遠征を記録した写真集。2013年、ヒマラヤ山脈を横断する旅の途中で初めてその姿を目にした石川は、翌2014年春、再びこの山へと向かう。標高8,463メートルの頂を目指し、約2か月にわたって続いた行程のなかで捉えられた風景や身体感覚が、写真と言葉によって綴られている。極限の環境に身を置くことで見えてくる、山と人間の距離、そして「登る」という行為の意味を静かに問いかける一冊。