Blahnik by Boman: A Photographic Conversation
ファッション界を代表するシューズデザイナー、マノロ・ブラニクと、長年の友人である写真家エリック・ボーマンによるコラボレーション作品集。ブラニクの靴を中心に、彫刻や本、果物、自然素材、地図、さらにはねずみ捕り器まで、意外性のあるオブジェクトと組み合わせて撮影した165点のカラー図版を収録している。ボーマンの鋭い構図と遊び心あふれる視線が、ブラニクの靴がもつ彫刻的なフォルムや色彩の豊かさを際立たせ、日常の中に潜む美を再発見させる。
デザイン豚よ木に登れ | 都築響一
写真家・編集者の都築響一によるデザイン評論集。『アイデア』と『ART iT』に掲載された連載をまとめたもので、制度化された「よいデザイン」の価値観を軽やかに揺さぶる内容となっている。ピンク映画のポスター、デコトラ、老人スクラッパーなど、一見すると周縁に置かれがちな対象を取り上げながら、既存の美意識や洗練の基準ではすくいきれない魅力を掘り起こしていく。都築響一らしいユーモアと批評精神が詰まった一冊。
日経回廊 全10冊揃
日本経済新聞社が購読者向けに発行していた非売品の文化誌『日経回廊』全10冊セット。芸術、建築、文学、デザイン、食文化など、多彩な分野を横断しながら毎号異なるテーマを特集している。第一線の研究者や批評家による寄稿に加え、写真や装丁にも上質な編集思想が息づく。知的好奇心を刺激する企画と美しい造本で、現代日本の文化的成熟を映し出している。
CIRCLE | 今井義浩
料理人・今井義浩による料理集。京都の「エンボカ京都」での経験を経て、自身の店「monk」へとつながる思考と実践が収められている。料理を人と自然をつなぐ営みとして捉え、食材が育つ土地の風景や、季節の移ろいのなかで素材が料理へと変わっていく過程を丁寧に追っている。写真は、柳詰有香によるもの。調理の手つきや器のあり方にも目が向けられ、食べることの背景にある循環や関係をあらためて感じさせる。巻末にはレシピも収録。
器と時 | 祥見知生
ギャラリーうつわ祥見 KAMAKURA を主宰するギャラリスト・祥見知生が、「器の時間」という独自の視点から器の本質に迫った作品集。陶芸家たちが日常で使い続ける自作の器や、人の手に包まれながら長い年月を経た器を中心に取り上げ、その佇まいや質感を静謐な写真で丁寧に写し取っている。2012年の高知県美術館「TABERU 日々のうつわ」展で紹介された作品を軸に、小野哲平、村木雄児、尾形アツシ、村田森、石田誠、村上躍など、多くの作家が自身の生活で愛用する器の姿も収録。
Hitoshi Abe
建築家・阿部仁史の活動を総覧する作品集。宮城スタジアム、I-House、菅野美術館、しらさぎ橋をはじめ、国内外で手がけた26のプロジェクトを収録している。建築写真、模型写真、構想図など豊富な図版とともに、各計画の背景や発想を紹介。ダイナミックな造形と明快な構成をあわせもつ建築の魅力を伝えるとともに、阿部仁史の建築思想と仕事の広がりをたどることができる一冊。
西沢立衛 西沢立衛建築設計事務所スタディ集
現代建築家コンセプトシリーズ第4弾、特集は建築家、西沢立衛。手書きのスケッチ、図面、走り書きのメモ、フォトコラージュなど、アイデアと創造の過程が織り込まれた西沢事務所のスタディ集。ニューヨークのヴィラ、ガーデンアンドハウス、森山邸、HOUSE A、エモナホテルなどの11のプロジェクトを巡り、困難な課題に苦戦しながらも挑み続ける姿勢をありのまま浮き彫りにしている。
瀧狂 横尾忠則Collection中毒
画家・横尾忠則が「滝」を描くにあたり、知人や友人、ファンに呼びかけて収集したポストカードを編纂した異色の画集。集まった絵葉書は総数13,000枚以上にのぼり、本書ではそれらをほぼすべて掲載している。大量のビジュアルが滝の持つ多様な表情を浮かび上がらせ、横尾忠則の創作の背景を可視化する。巻末には荒俣宏による解説「瀧が来た!」も収録。
写真植字の百年
写真植字の発明から100年を記念し、2024年に印刷博物館で開催された企画展の公式図録。技術の成立から仕組み、関連機器の発展を章立てで整理し、写植に関わった人々の活動や職場環境の変化、書体開発の広がりにも光を当てている。活版印刷からデジタルフォントへと至る過程をつなぐ要となった写真植字の役割と文化的意義を、豊富な図版と解説とともに紹介。
美しい本 ケルスティン・ティニ・ミウラの製本装幀芸術入門
ドイツ出身の製本装幀家、ケルスティン・ティニ・ミウラの作品資料集。総革装による装幀本23点を収録し、素材の選択、色彩、箔押し、綴じの構造にいたるまで、手仕事によって生み出される製本芸術の魅力を伝えている。完成作品の美しさだけでなく、手製本の制作工程も豊富な図版で紹介されており、一冊の本がどのようにかたちづくられていくのかを具体的にたどることができる。
Pictures by David Hockney
イギリスの美術家デイヴィッド・ホックニーによる作品集。カーテンやシャワーといった日常的なモチーフから、カリフォルニアの風景やプールまでを題材にした作品をカラーとモノクロで多数収録。鮮やかな色彩感覚と独特の構図が際立ち、時代を象徴する視覚イメージとして展開されている。編集は作家ニコス・スタンゴスが手がけ、ホックニーの創作を多角的に見せている。
空蓮房 仏教と写真|谷口昌良・畠山直哉
僧侶であり写真家でもある谷口昌良と写真家・畠山直哉による対話と論考を通して、仏教思想と写真表現の関係を探る一冊。谷口が寺院内に設けた瞑想空間「空蓮房」を背景に、「空」「無常」「光」といった仏教の概念を手がかりに写真の本質を考察。2人の対話や論考、資料などを通して、写真というメディアを思想的・文化的な視点から捉え直し、芸術表現としての写真の可能性を探求する。
スピリチュアル・ポップ 1994 with Love ドキュメント | 横尾忠則
横尾忠則の多面的な活動を収めたドキュメント集。絵画作品や写真をはじめ、松任谷由実との対談、宮本亜門とのトーク、関係者による証言やレポート記事などを収録し、1994年の横尾忠則をめぐる空気を濃密に伝えている。作品集であると同時に、制作の周辺で語られた言葉や出来事までも編み込むことで、画家、グラフィックデザイナーとしての仕事だけではとらえきれない横尾の存在感が立ちあらわれる。
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
2021年に東京都庭園美術館で開催された展覧会の図録。シュルレアリスムとモードの観点から、多角的なテーマとともにその魅力と創造を探求するもので、ダリ、マグリット、エルザ・スキャパレリをはじめ、マルタン・マルジェラ、串野雅也、舘鼻則孝、ザッハ・ハディドなど、時代を超えた様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、建築家たちの作品群を掲載。
Kamidas カミダス 紙と印刷・情報事典
20種類のファインペーパーを本文用紙に使った、体感型の紙見本帳。紙に触れ、印刷を見比べながら、その違いや魅力を実感できる構成になっている。仲條正義、福田美蘭、矢萩喜従郎らクリエイターによるオリジナルのグラフィックワークを収録し、それぞれの表現と紙の個性が響き合う内容。あわせて
THE EUGENE Studio 1/2 Century later.
アーティスト・神川悠介によるプロジェクト「THE EUGENE Studio」の活動を紹介する作品集。資生堂ギャラリーで開催された同名の個展にあわせて刊行され、「White Painting」や「Beyond good and evil, make way toward the wasteland.」などの作品を収録する。作品図版のほか、作家や展覧会をめぐる6本の論考・対話を掲載。ページは取り外し可能な構成となっており、図版を個別に展開することもできる。
工芸青花 20号
青花の会が発行する工芸誌『工芸青花』第20号。川瀬敏郎と黒田泰蔵をめぐる花と器の関係をはじめ、スイス・ツィリスのザンクト・マルティン聖堂に残るロマネスクの天井画、赤穂緞通、古瓦など、多彩な主題を収録している。菅野康晴、小澤実、金沢百枝、阪上梨恵らによる論考と豊富な図版を通して、工芸・建築・歴史文化に広がる手仕事の背景を読み解く。巻頭には望月通陽による型染絵を貼付。限定1200部発行。
工芸青花 19号
青花の会が発行する「工芸青花」19号。2022年に逝去した「古道具坂田」店主・坂田和實を追悼する特集号として編まれ、旧友、客、作家、骨董商、評者など、さまざまな立場の人々による寄稿を通してその人柄と仕事を振り返る。望月通陽、小池一子、柚木沙弥郎、村上隆、杉本博司らによる思い出や論考が収録され、坂田和實が示した美意識や古道具の価値観が語られている。巻頭には望月通陽の型染絵を貼付。限定1000部発行。
工芸青花 10号
青花の会が発行する「工芸青花」10号。花人・川瀬敏郎が唐物籠に花をいける巻頭特集をはじめ、坂田和實の蒐集を手がかりに酒袋の魅力を探る企画、スイス・シオンのノートルダム・ド・ヴァレール聖堂をめぐるロマネスク研究、李朝工芸の蒐集文化を扱う論考などを収録。さらに陶芸家・黒田泰蔵の白磁と轆轤をめぐる考察も掲載され、工芸、建築、美術史が交差する多彩な内容となっている。巻頭には古布(西洋更紗)を貼付。限定1200部発行。
Untouched | Guy Bourdin
フランスの写真家、ギイ・ブルダンの初期作品集。鮮烈な色彩と挑発的な物語性で知られるブルダンだが、本書では1950年代初頭に撮影されたモノクローム作品に焦点を当てる。パリの街で出会った人々を被写体に、構図や画面構成に強い意識を向けた写真が収録され、後年『Vogue』などで展開される表現の萌芽を見ることができる。
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
2018年から2019年にかけて各地で開催された展覧会の図録。フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルトの建築や家具、ガラスデザインなど多彩な活動を紹介する。パイミオのサナトリウムやマイレア邸、「アームチェア 41 パイミオ」「スツール 60」「サヴォイ・ベース」などの代表作を、図面や写真を交えて収録。自然と人間の関係を手がかりにしたアアルトのデザイン思想をたどる。坂茂、藤本壮介、堀部安嗣による講演やインタビューも掲載。
Michael Kenna: Images of the Seventh Day
イギリス出身の写真家マイケル・ケンナの作品集。静かな風景をモノクロームで捉える作風で知られるケンナの代表作を収録。1970年代初頭にイギリスで撮影された初期作品から、その後世界各地で撮影された風景写真までを収め、作家の歩みをたどる。ヴェネツィアの風景を写したシリーズや、ナチスの強制収容所跡地を記録した写真も掲載され、計290点の図版を通してケンナの写真世界を一望することができる。
The Complete Commercial Artist: Making Modern Design in Japan, 1928–1930
1928年から1930年にかけて日本で刊行された全24巻のデザイン叢書『現代商業美術全集』を手がかりに、近代日本における商業デザインの成立と展開を紹介する資料集。1920年代の都市文化の高まりを背景に、海外のモダニズムや前衛芸術の影響を受けた日本のデザイナーたちは、広告、印刷物、街の景観などさまざまな領域で新しい視覚表現を模索していった。本書では当時の図版資料を豊富に収録し、グラフィックや書の伝統的要素とモダンデザインが交差する時代の創造的実践をたどる。
アイデア No.349 松田行正デザイン図鑑
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.349(2011年11月号)。特集は、エディトリアルデザインから建築グラフィック、ダイアグラムまで幅広く手がけるデザイナー・松田行正。「牛 若丸出版」を主宰し、企画・執筆・造本を自ら行う独自の出版活動でも知られる松田の仕事を、書物と図像を軸に多角的に検証する。書物や図が連鎖し、互いに呼応し合う思考の構造を豊富な図版で提示する内容となっている。ヨースト・グローテンス、今田欣一らによる寄稿も収録。
EL CROQUIS 145 Christian Kerez 2000-2009
スペインの建築専門誌『El Croquis(エル・クロッキー)』第145号。スイスの建築家クリスチャン・ケレツを特集し、2000年から2009年までの主要プロジェクト18題を豊富な図版とともに紹介する。オベレアルタの教会やリヒテンシュタイン美術館、フォスター通りの集合住宅、ロイチェンバッハの学校などを収録。建築写真家としても活動するケレツの視点を伝える写真作品のほか、ジョージ・フランクとの対話も掲載されている。
EL CROQUIS 92
スペインで創刊された建築雑誌『El Croquis(エル・クロッキー)』第92号。1990年代後半の注目プロジェクトを特集し、世界各地の建築動向を多角的に紹介する。安藤忠雄による綾部市民センターやフォートワース現代美術館、ジャン・ヌーヴェルのバイエラー財団美術館、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛による住宅や公共建築のほか、オランダのNeutelings Riedijkによる消防署や大学施設なども掲載。建築家たちの表現と構想を、多数の写真・図面とともに丁寧に記録している。スペイン語、英語表記。
Alfred Stieglitz: New York
アメリカの写真家、アルフレッド・スティーグリッツの作品集。20世紀初頭、摩天楼が次々と建設され近代都市へと変貌していく時代のニューヨークを写し出したもの。フェリーから望む港や街路の光景、高層建築の眺めなど、スティーグリッツが見つめた都市の姿を収録。フラットアイアン・ビルやクライスラー・ビル、エンパイア・ステート・ビルなど当時の象徴的建築も登場し、近代都市ニューヨークのイメージ形成に大きな役割を果たした写真群を紹介する。
Chung Chang-Sup
韓国の抽象画家、チョン・チャンソプの代表作と創作活動を紹介する作品集。独自素材を用いた「Meditation」シリーズを中心とした主要作品を豊富な図版で掲載し、素材感と制作プロセスに根ざした独自の抽象表現を詳しく解説。20世紀後半から現代に至る美術活動の全貌をたどることで、韓国のダンセクファ運動や東アジア抽象美術の理解に役立つ資料となっている。
米田知子展 終わりは始まり
ロンドンを拠点に国際的に活動する写真家・米田知子の代表的シリーズをまとめた作品集。国際諜報団の密会場所を題材にした「パラレル・ライフ」、風景に刻まれた歴史の痕跡をたどる「見えるものと見えないもののあいだ」、都市の再生や変容を追ったシリーズなどを、モノクロとカラーの写真で収録している。見慣れた景色の奥に潜む出来事や記憶を想像させながら、風景と歴史の関係を静かに問いかける内容となっている。
GA No.52 ルイス・サリヴァン:オワトナの銀行/グリネルの銀行/コロンバスの銀行
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第52号。アメリカ建築の巨匠、ルイス・サリヴァンが手がけたオワトナの銀行/グリネルの銀行/コロンバスの銀行を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはアルバート・ブッシュ・ブラウンが担当している。
GA No.51 カルロ・スカルパ:オリヴェッティのショールーム/クェリーニ・スタンパーリア/カステルヴェッキオ美術館
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第51号。イタリア建築界の巨匠カルロ・スカルパが手がけたオリヴェッティのショールーム/クェリーニ・スタンパーリア/カステルヴェッキオ美術館を紹介。カラー・モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはピエール・カルロ・サンティーニが担当している。
GA No.50 カルロ・スカルパ:ブリオン=ヴェガ墓地
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第50号。イタリア建築界の巨匠カルロ・スカルパが手がけたブリオン=ヴェガ墓地を紹介。カラー・モノクロによる大判図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストはパオロ・ポルトゲージが担当している。
杉浦非水展 都市生活のデザイナー
2000年に東京国立近代美術館で開催された展覧会の図録。日本のグラフィックデザインの先駆者、杉浦非水(1876–1965)の仕事を紹介する。雑誌『三越』の表紙や鉄道開通の記念ポスター、書籍装幀、絵葉書など、多彩なデザインをカラー図版で多数掲載。百貨店文化の広がりや都市生活の変化とともに生まれた非水の仕事を通して、日本におけるグラフィックデザインの成立とその背景をたどる。
津田青楓 図案と、時代と、
2022年に渋谷区立松濤美術館で開催された展覧会の公式図録。日本画、洋画、書、装幀など多方面で活躍した津田青楓(1880–1978)の図案作品を中心に紹介する。明治から大正期にかけて、工芸品の下絵としての役割から、美術家の創造的表現へと変化していった「図案」のあり方に焦点を当てる。図案集や装幀作品など豊富なカラー図版を収録。
Crystal Palace | Jean-Michel Othoniel
フランスの現代美術家ジャン=ミシェル・オトニエルの作品集。2003年にヴェネツィアで開催された展覧会「Crystal Palace」を中心に、吹きガラスによる彫刻作品を収録する。宝飾や建築、身体的イメージを思わせる形態が連なり、透明なガラスの素材を通して独特の空間を生み出すオトニエルの表現を紹介。マルセイユの国際ガラス・視覚芸術研究センター(CIRVA)で制作された作品群や、その後の展覧会の記録も収められている。
組版造形 タイポグラフィ名作精選 | 白井敬尚
グラフィックデザイナー・白井敬尚による、「組版造形」という独自の視点から古今東西のタイポグラフィの名作に迫る資料集。柳宗悦、恩地孝四郎、北園克衛、田中一光、横尾忠則、オトル・アイヒャー、ポール・ランド、ヤン・チヒョルト、モホリ=ナジ・ラースローなど、国内外の多彩なデザイナーによる作品を精選し、「組版による造形」を起点に、書体やグリッド、構成の構造を読み解く。タイポグラフィを視覚表現として深く捉え直す一冊。
和田誠と日本のイラストレーション
2017年にたばこと塩の博物館で開催された展覧会の図録。日本のイラストレーション文化の発展に大きな役割を果たした和田誠の仕事を中心に紹介する。ポスターや雑誌、タバコのパッケージなど多彩な作品をカラー図版で収録。1960年代以降、日本で「イラストレーター」という職業が広く知られるようになった背景にも触れながら、宇野亞喜良、横尾忠則、灘本唯人ら同時代の作家や、湯村輝彦、安西水丸、南伸坊ら後進との関係を通して、日本のイラストレーションの広がりをたどる。
Under Construction「せんだいメディアテーク」写真集 | 畠山直哉、伊東豊雄
写真家・畠山直哉が、建築家・伊東豊雄設計によるせんだいメディアテークの建設過程を記録した写真集。約1000日間にわたって工事現場を撮影し、鉄骨や資材、作業に携わる人々の姿など、建築が形づくられていく過程を写し出している。完成後の建築では見えにくい、建設の現場に立ち現れる光景を捉えた内容。畠山直哉と伊東豊雄によるテキストも収録され、建築が生まれていく時間を多面的に伝えている。
あら、尖端的ね。大正末・昭和初期の都市文化と商業美術
2009年に岡崎市美術博物館で開催された展覧会の図録。大正末から昭和初期にかけての都市文化と商業美術の広がりを紹介。関東大震災後の都市復興とモダン文化の流行を背景に、芸術家たちが広告や雑誌、ポスターなどの分野へ活動を広げていった動きを取り上げている。図版資料や印刷物を通して、都市生活のなかで生まれた新しい美術表現をたどる。
Arte Povera Seen by Ingvild Goetz
1960年代イタリアで生まれた芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」を、ドイツのコレクター兼ギャラリスト、イングヴィルド・ゲッツの視点から紹介する作品集。1970〜80年代のギャラリー活動や、その後のコレクション形成の歩みを年表形式でたどり、未公開アーカイブも交えて運動の展開を読み解く。ジョヴァンニ・アンセルモ、アリギエロ・ボエッティ、マリオ・メルツ、ミケランジェロ・ピストレットら主要作家の作品を豊富な図版で掲載。
P.LACE.S: Looking Through Flemish Lace
アントワープで受け継がれてきたフランドル地方のレース文化を紹介する資料集。16世紀以降、王侯貴族に愛され、各国経済にも影響を与えたレースの歴史的役割を読み解きながら、ヨーロッパやアメリカの主要美術館に所蔵される貴重なレース作品、絵画、文書資料を収録している。さらに、イリス・ヴァン・ヘルペン、ディオール、プラダ、ロエベなど現代のファッション作品も並置し、伝統技術が21世紀の表現へどのようにつながっているかを解説。
ガウディとサグラダ・ファミリア展
2023年に東京国立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。スペインの建築家アントニ・ガウディの代表作サグラダ・ファミリアを中心に、その建築思想や設計方法を紹介。図面や模型、写真など多様な資料を通して、自然の形態や幾何学的構造から着想を得たガウディ独自の建築観を読み解く。あわせて未完の大聖堂として知られるサグラダ・ファミリアの建設の歴史や、現在まで続くプロジェクトの歩みも取り上げている。
新装版 書体デザイン | 桑山弥三郎
書体デザイナー桑山弥三郎による書体デザインの古典的名著を復刻した新装版。1971年の初版以来、タイポグラフィの理論と実践を体系的に解説した一冊で、書体の基礎概念から制作の過程、企業用書体の考察まで幅広く取り上げている。明朝体やゴシック体といった既存の分類にとらわれない書体の可能性にも触れ、著者自身の制作例や図版を多数掲載。書体設計の考え方や歴史、使用例を通して、文字デザインの基礎を学ぶことができる1冊。
妹島和世+西沢立衛読本 2005
建築家ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)の初期活動と建築思想を紹介する読本。編集・企画は建築写真家の二川幸夫が担当し、長時間のインタビューを中心に構成されている。設計の考え方や日常の制作プロセスに触れながら、1990年代末から2000年代初頭にかけての代表作や国内外のプロジェクトを紹介。図面や写真も豊富に収録。