Ryuichi Sakamoto & Dai Fujikura Selections: Music of the 20th century II | 坂本龍一
坂本龍一が総合監修を務める音楽全集『コモンズ・スコラ』シリーズの第15巻。テーマは「20世紀の音楽Ⅱ(1945年から現在まで)」。坂本、浅田彰、小沼純一、岡田暁生、藤倉大らが選曲と解説を担当。20世紀後半以降における現代音楽の精髄を厳選して紹介する一冊。ジェルジ・リゲティやルチアーノ・ベリオ、藤倉大まで、時代の名曲を収録したCDも付属。
Yellow Magic Orchestra Photography by Masayoshi Sukita | 鋤田正義
2011年に31年ぶりに開催されたYELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)のアメリカでのライブ公演を記念して刊行された写真集。デヴィット・ボウイら名だたるミュージシャンを撮影した写真家、鋤田正義が捉えたライブ写真やスチールカット、オフショットなどをカラー、モノクロで多数掲載。巻末にはデヴィッド・ボウイ、オノ・ヨーコ、ジム・ジャームッシュ、中西俊夫、横尾忠則らがコメントを寄せている。 英語表記。
大辻清司の写真 出会いとコラボレーション | 渋谷区松濤美術館
2007年に渋谷区松濤美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。「グラフィック集団」の結成にも関わり、シュルレアリスムや前衛的な作品を特徴とする写真家、大辻清司の作品を紹介。斎藤義重や瀧口修造、実験工房との出会い、写真の新たな表現、人や芸術など、大辻清司のさまざまな出会いを辿る。作品図版とともに解説を収録。
Candida Hofer: Belgisches Haus | カンディダ・へーファー
ドイツの写真家/カンディダ・へーファーの写真集。1950年にオープンし、2020年に70周年を迎えたケルンのベルギーハウスを記録したもの。独特の建築的特徴を持ち、ケルンを代表する文化交流の施設として知られるベルギーハウスの姿が美しい写真で収められている。
花子 | 川内倫子
京都にある今村家の日々を追ったドキュメント映画「花子」をもとにした写真集。写真家の川内倫子が、福祉作業所に規則正しく通う花子を追いかけながら、映画とは違う視点で今村家を切り取る。アートディレクションとデザインは中島英樹。
マーク・マンダースの不在 | 東京都現代美術館
2021年に東京都現代美術館で開催された展示の際に発行されたもの。オランダの芸術家、マーク・マンダースの彫刻やオブジェ、インスタレーション、ドローイングなどの作品と図版、本人による解説を収録。展示作品、展示未作品含む全26点を掲載。表現の世界と作家マーク・マンダースを探る一冊。
Peekaboo | 五木田智央
2018年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された展覧会の図録。モノクロームを基調とした作風で知られる日本の画家、五木田智央によるペインティングやレコードジャケットのドローイングなど、新作を中心とした作品を多数掲載。
Daiwa Press Viewing Room Vol.11 大衆絵画選抄 A Selection of Popular Painting | 大和プレス
大和プレスのコレクションシリーズの第11弾。今号では「大衆絵画選抄」をテーマに構成された展示の様子を収録。喜多順子、針宮由衣、南川史門、村上友晴ら12名のアーティストが参加。油彩、水彩、立体作品など、様々な作品をカラーによる図版と併せて解説を掲載。写真は郭允による撮影。
Lake Tajo: Libertas | レイク・タホ
スタイリストの熊谷隆志としても知られる写真家、レイク・タホの作品集。アメリカ、ニュージーランド、日本など、各地で撮影された作品を収録。「日常から解放されたい人たちへ…」の一文から始まる、自然と人々、動物たちのありのままの瞬間を切り取る。
Nathalie Du Pasquier: Big Objects Not Always Silent | ナタリー・デュ・パスキエ
イタリアのポストモダンを代表するデザイン集団、メンフィスの一員であるナタリー・デュ・パスキエの作品集。2016年に開催された同名の展覧会に際して出版されたもの。アフリカへの旅やウィーン工房の装飾、ル・コルビュジエ、ジョルジョ・デ・キリコ、ジョルジョ・モランディらによる影響が見て取れる静物画を中心に、ペインティング作品やドローイング、展示風景を多数収録。 英語、ドイツ語表記。
Fenna Schilling: Through the Looking Glass | フェナ・シリング
DJやヴィジュアル・アーティストとして活躍するフェナ・シリングの作品集。2022年にLAID BUGにて開催された個展に際して出版されたもの。特殊なスキャニングによって抽象画のようなコラージュ作品を生み出すことで知られるシリング。本書では、彼女の内面世界を写し出したかのような、ガラス細工の写真を使用したコラージュワークの数々を多数収録。100部限定刊行。
Antoine Bruy: Scrublands | Editions Xavier Barral
フランスの写真家、アントワーヌ・ブリュイの作品集。フランス、ルーマニア、スイス、スペイン、アメリカなどに点在する、自給自足で生活を営むコミュニティを撮影したもの。彼らの住居、インテリア、ポートレートなどを収録。 フランス語表記。
The Book on Books on Artists Books | Arnaud Desjardin
1970年代以降に出版されたアーティスト・ブックに関する様々な出版物を網羅して集めた資料集。書籍、パンフレット、カタログ、その他印刷物など、過去40年における600冊以上ものアーティスト・ブックをモノクロで収録。タイトル、作者、出版社、サイズ、出版年などの基礎的な情報と表紙、見開きのページを掲載したシンプルな構成。 英語表記。
Vaclav Pozarek: Sweet Wood | ヴァーツラフ・ポザレク
スイスを拠点に活動するチェコ出身のアーティスト、ヴァーツラフ・ポザレクの絵本。赤、青、黄色、緑とカラフルなブロック作品を用いて、数字をあらゆる形で表現したユニークな数字の絵本。
田中敦子 カタログ・レゾネ 2015 | Galleria Col
戦後の美術史において重要な位置を占める前衛的な美術集団「具体美術協会」の主要メンバーである田中敦子のカタログ・レゾネ。1957年の初期の絵画作品から2000年に至るまで、年代順にモノクロ図版で収録。見開きに作品とタイトルがひとつずつ掲載されており、シンプルな構成が美しい一冊。
おもちゃのいいわけ | 舟越桂
世界的に活躍する彫刻家、舟越桂。氏が手掛けたおもちゃたちと、作品や子どもたちに対する想いを綴ったテキストを収録。おもちゃづくりをだれより一番楽しんだ自身の独白に、優しさと愛情が溢れる一冊。
トーマス・シュトゥルート 心象 | 淡交社
ドイツの写真家、トーマス・シュトゥルートの写真集。ゲルハルト・リヒターや、ベッヒャー夫妻に師事し、絵画や写真の技術を学んだトーマス・シュトゥルート。欧米や日本の街の風景を大型カメラで制作した街路シリーズをはじめ、80年代半ばから開始された、肖像シリーズ、80年代後半から開始された美術館など多彩な作品の数々を収録。
新・建築の黙示録 | 宮本隆司
写真家、宮本隆司の作品集。1988年に刊行された木村伊兵衛写真賞受賞作『建築の黙示録』を再編集、ニュープリントされたもの。ベルリン大劇場、天然痘病院、日比谷映画劇場、中野刑務所など廃墟となった建築物の様相を写し出す。磯崎新による「廃墟論」も掲載。
日本の写真家 38 内藤正敏 | 岩波書店
民俗学者であり、写真家の内藤正敏の作品集。「婆バクハツ」「遠野物語」「東京」などの幾つかのシリーズ作品から、56点のモノクロによる作品図版、解説を収録。独創的な世界観と科学や宗教、都市、自然などを多角的な視点から捉える。
杉浦非水写生帖 | 光村推古書院
近代の日本におけるグラフィックデザインの先駆者、杉浦非水の写生画集。商業的な仕事とは一線を画した、春夏秋冬の草花や鳥獣画の数々を収録。先駆的な仕事の根底にある、自然研究家としての側面をさぐる資料集。
Gardens in Perpetual Bloom | Nancy Keeler
2009年にボストンで開催された展示会「Gardens in Perpetual Bloom」の図録。ヨーロッパとアメリカで、1600年から1850年にかけて描かれた植物図譜を紹介する。精巧な描写をカラーで多数収録。
Tamamura Toyoo Flowers 玉村豊男花画集
画家、玉村豊男による画集。自身が運営する農園「ヴィラデスト」の畑や庭、周囲の雑木林などで咲く花々の画をテキストとともに収録。
Picasso Meeting in Montreal | パブロ・ピカソ
1985年にカナダのモントリオール美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。パブロ・ピカソの1895年から1972年にかけての作品を紹介。青の時代やキュビスムの時代など、年代に沿って絵画作品80点、図版、テキストを収録。 英語表記。
生誕120年 大沢昌助展 | 練馬区立美術館
2023年に練馬区立美術館で開催された展示の図録。美術家、大沢昌助の1920年代から1990年代にかけての作品を年代ごとにカテゴライズして紹介。油彩、水彩、スケッチ、木版、リトグラフなどの図版、解説を収録している。旧国立競技場の壁画など、建て替えにより失われる危機にある戦後絵画の記録の貴重な資料としても。
シュルレアリスム展 謎をめぐる不思議な旅 | 埼玉県立近代美術館 他
2007年に開催された「シュルレアリスム展 謎をめぐる不思議な旅」の図録。ルネ・マグリット、アンドレ・ブルドン、マン・レイ、サルバドール・ダリ、フランシス・ピカビアなど代表的なシュルレアリストによる作品を多数収録。また、「ようこそシュルレアリスムへ」「意識を超えて」など章ごとの詳しい解説や、「形而上絵画」「シュルレアリスムと日本」などのコラムを併せて掲載することで全体像を読み解くことができる内容となっている。シュルレアリスムの入門書としても。
ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ 境界線への視線 | ポーラ美術館
2016年にポーラ美術館で開催された展示の図録。ルソーとピカソ、藤田嗣治が描いた風景画、ウジェーヌ・アジェのパリの写真、解説を収録。ほかにも、モーリス・ユリトロ、佐伯祐三ら、アーティストたちの描く様々なパリの姿を紹介。
Jim Dine: Walldrawing | ジム・ダイン
1994年にドイツで開催された、ジム・ダインの展示の図録。フクロウ、猫と猿、骸骨、セルフポートレートなど壮大に描かれた壁画作品をカラー・モノクロ含む約30点の図版、解説とともに収録。 英語、フランス語、ドイツ語表記。
美術と演劇 ロシア・アヴァンギャルドと舞台芸術 1900-1930 | 横浜美術館
1998年に開催された「美術と演劇 ロシア・アヴァンギャルドと舞台芸術 1900-1930」展の図録。19世紀末から20世紀前半にかけて深い結び付きがあった西欧の美術と演劇。舞台のイメージや衣装をデザインした水彩画やデッサン、ポスターなどを多数収録し、革命前後のロシア芸術と舞台芸術を幅広い視野で捉える。
Objects 4: Handle with Care | Trademark Publishing
ドイツの出版社、TRADEMARK PUBLISHINGより発行されている「Objects」シリーズの第4巻。テーマは「取り扱い注意」。主にガラスや陶器などの素材でできたユニークなフォルムのプロダクトデザインを多数掲載。現代の加工技術や素材によって新たな可能性が広がりつつある、繊細な素材によるクリエイティブの数々を豊富に収録。 英語、ドイツ語表記。
沖縄の陶器 復刻版 | NTT沖縄支店
1972年に刊行された濱田庄司監修による沖縄の陶器を多数紹介した資料集「沖縄の陶器」の復刻版。17世紀の古我知焼、18世紀の知花焼、19世紀の壺屋焼など、美しい皿や花器などといった陶器をカラー写真で多数収録。装丁は芹沢銈介によるもの。限定500部刊行。
Scandinavian Design | Charlotte&Peter Fiell
スカンジナビアの様々なデザインを紹介した資料集。ソファや椅子などの家具やインテリアをはじめ、ガラス、陶磁器、織物、宝石、金物、インダストリアルデザインにいたるまで幅広く掲載。英語表記。
Neon Lovers Glow in the Dark | Lili Lakich
リリー・ラキッチの作品集。1986年に開催された展示会に際し発行されたもの。ネオンを素材に用いながら、絵画やドローイングを思わせるラフで自由なタッチで手掛けられた作品の数々を収録。ハードカバー版。
遊 1002号 呼吸 | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1978年7月号。ミトコンドリア・細胞や民俗音楽の呼吸に関するエッセイ、ロシアの神秘思想家P・D・ウスペンスキーの「時間の曲率と空間の六次元性」、美空ひばりのインタビューなどを収録。
遊 1003号 店の問題 | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1978年10月号。サンリオ、文明堂、ヒグチ薬局からローカルの喫茶店、ライブハウスまでレビューした特集や、漢文学者・白川静のインタビュー「漢字の記憶」などを収録。
遊 1007号 量子流+夢仮説 | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1979年6月号。「量子流」では、場の理論の限界と可能性について、物理学者・江沢洋と詩人・高内壮介の対談が実現。「夢仮説」では年代別の夢の見方、語り方から日本人の精神を紐解く。
遊 1014号 舞う | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1980年11月号。舞踊、旅や観光、さらには地球の自公転すらも「舞う」に含まれる。永田陽一の撮影による田中泯の舞や、佐々木マキのコミックも掲載。
遊 1015号 語る | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1980年12月号。石原はるひこの劇画マンガ「再遊記・半熟卵」、ジャック・デリダのアントナン・アルトー論「等身大の言語」、レオ・レオーニの日本的イメージなどの他、荒俣宏「不連続線上の系譜学」、テオドール・シュヴェンク「混沌の全自然学」などのエッセイも収録。
遊 1017号 数える | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1981年2月号。ミクロからマクロの世界に至るまで、この世に存在する「数」や「計算」について考える。黄金分割やフィナボッチ数列など、デザインに関する数、歴史にまつわる数などの謎を紐解く。イラストレーターとして佐々木マキ、赤塚不二夫、矢吹申彦らが参加。
遊 1018号 闘う | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1981年3月号。和田誠のインタビューや荒俣宏のエッセイ、ジル・パースの日本に寄せたメッセージなどを収録。イラストレーターとして佐々木マキ、赤塚不二夫、矢吹申彦らが参加。
遊 1019号 逢う | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1981年4月号。神仏との出会い、カルチャーとの出会い、古書店との出会いなどについて、坂本龍一、石森章太郎らのインタビューなどで構成。
遊 1020号 聴く | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1981年5月号。ジル・パースによる論考「創造的緊張」、ロバート・フリップの音楽論「MYSTIC MIRROR'S」、デレク・ベイリーが様々なミュージシャンに行ったインプロヴィゼーションについてのインタビュー記事などのほか、細野晴臣のインタビューなども併せて掲載。
遊 1021号 歩く | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1981年6月号。松岡正剛による語りおろし「遊学入門」、特別企画ドキュメント「出雲:想像の国家を歩く」、恐山から南海の無人島までを網羅した「大菩薩峠インデックス」などのほか、小田晋・石田一良らによる論考も併せて掲載。イラストレーターとして佐々木マキ、赤塚不二夫、矢吹申彦らが参加。
遊 1025号 食べる | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1981年10月号。アイスクリームからコウモリの姿煮まで、小野耕世、今野雄二、矢野顕子らの間食と好物を露わにするアンケートを実施。そのほか、寺山修司の食談義も掲載。
遊 1029号 科学する | 工作舎
松岡正剛が編集長を務め、工作舎より刊行された雑誌「遊」1982年2月号。筑波宇宙センター、原子力研究所東海研究所、武蔵野電気通信研究所など、最先端の科学技術が生み出されている日本の現場を訪れる。「生命の潮流の行方」特集では、ライアル・ワトソン×松岡正剛の対談が実現。