Matthew Wong: Postcards | マシュー・ウォン画集
独学で学んだカナダの画家、マシュー・ウォンの作品集。晩年の2019年に制作したポストカードペインティングをまとめたもの。小さな面積に描かれた風景画作品群は、ウォン自身が「個人的・集団的なノスタルジアを活性化する」と語るように、観たものの記憶を探るよう促す不思議な引力をもっている。 英語表記。
Rinko Kawauchi: Des Oiseaux | 川内倫子
写真家、川内倫子の作品集。鳥をテーマにした写真集「Des Oiseaux」シリーズの1冊。自宅周辺で営巣するツバメを被写体とし、独特の詩的な表現と細部へのこだわりで、日常生活の中にある素晴らしいものや儚い命の美しさを引き出している。また、ツバメの生活様式、歴史、渡りの習性、人間との共生関係、そして生息数の減少などについてのテキストを、鳥類学者のギレフ・レザッフルが寄せている。 英語表記。
加納光於 まなざし 疼く飛沫を辿れ | セゾン美術館
1990年前後に制作された、画家・加納光於による「まなざしー疼く飛沫を辿れ」シリーズの展示図録。デカルコマニーにより映し出されるフルカラーの図録群、そして自身のエッセイ等を収録。表紙デザインは田中一光。
白川昌生 ダダ、ダダ、ダ 地域に生きる想像の力 | 著者名
2014年にアーツ前橋で開催された同名展示の展示会カタログ。現代美術家、白川昌生のヨーロッパで制作されたコンセプト・ノートからはじまり、2014年までの作品と解説を収録。「日本現代美術序説」の全文を掲載。
Skaters: Tintype Portraits of West Coast Skateboarders | Jenny Sampson ジェニー・サンプソン
カリフォルニアを拠点とする写真家、ジェニー・サンプソンの作品集。スケートパークに集まるスケーターたちの物思い、タフさ、遊び心、不安、注意力散漫、無邪気さなど、様々な姿を湿板コロジオンで撮影した一冊。
We Already See So Much: A Little Ramble | Euan Macdonald
ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、ユアン・マクドナルドの作品集。3年の歳月をかけて世界各地で制作した85点の風景画とスケッチを収録。タイトルはスイスの作家ロバート・ヴァルザーの短編小説「A Little Ramble」から引用。英語表記。
Overgangar | Erla S. Haraldsdottir
アイスランド出身のアーティスト、エルラ S. ハラルドティルの展示会図録。ハラルトドティルは具象的な油絵を、西洋美術史の正典、アイスランドの近世画家、南アフリカのヌデベレ族の壁画、ベニン青銅器、個人の家族写真、中世の彩色写本など、幅広い文化的産物を引用して描いている。これは、フランスの文学運動であるオウリポの構造を取り入れた、ルールと制限に基づいた芸術制作の手法で、その巧みな絵画は、象徴主義、記憶、風景、インテリア、親族関係などについて考えるよう、鑑賞者を誘う。
鈴木勉の本 | 字游工房
初代字游工房社長で書体デザイナーの、鈴木勉の仕事をまとめたもの。氏の手がけた書体の制作過程を紹介するほか、府川充男や鳥海修ら彼を知る人物たちによる文章などから、その仕事と人生を辿る。装丁は平野甲賀。
横尾忠則遺作集 | 学藝書林
芸術家、横尾忠則による最初期の作品集。初期のイラストレーションからコラージュ、貴重なポートレートなどとともに、三島由紀夫や高橋睦朗、田中一光、和田誠などの著名人たちによるテキストも合わせて収録。装丁は粟津潔によるもの。
Graphic Design Manual: Principles and Practice | Armin Hofmann アーミン・ホフマン
スイスのグラフィックデザイナー、アーミン・ホフマンによるグラフィックデザインのガイドブック。点、線、テキスト、イラストレーションなどグラフィックデザインを構成する根本的な要素を詳細に考察し、デザインの基礎をレクチャーする。1965年に発行された名著の全面改訂版。
Books by Ettore Sottsass | エットレ・ソットサス
エットレ・ソットサスによるブックデザイン集。プロダクトデザインや建築の分野で活躍すると同時に、数多くの前衛的な文学、建築誌、執筆、イラストレーション、編集などを手掛けたソットサス。その膨大なブックデザインを8つのフェーズに分けて紹介。 英語、イタリア語表記。
亀倉雄策 1915-1997 昭和のグラフィックデザインをつくった男
戦前戦後を通して国内外で活躍し、1997年に急逝したグラフィックデザイナー・亀倉雄策へ捧げる、43人のデザイナーによるトリビュート作品集。田中一光、永井一正、福田繁雄らが亀倉氏をオマージュした作品と追悼文を寄稿。若き日の亀倉氏のエッセイも収録。
ハーバード大学視覚芸術センター 片山利弘教室
グラフィックデザイナーであり、ハーバード大学視覚芸術センターで長く教鞭をとった教育者でもある片山利弘の講義録。課題と学生の作品、それらに対するコメントなどを編纂。
SF大会 和田誠イラストレーション集 | 岩崎美術社
和田誠によるイラストレーションの仕事を3部門にわけて紹介したシリーズのうち、SFをテーマにした挿絵を集めた作品集。星新一『きまぐれロボット』をはじめ、筒井康隆、平野威馬雄、阿刀田高らの作品に寄せた絵をモノクロで多数収録。
粟津潔作品集 3 環境デザインと絵画・附初期作品
戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、粟津潔の作品集。壁面レリーフや出雲大社の鉄の扉、映画美術、舞台装置、遊園地の庭の計画・内庭といった環境デザインに関わる作品などを多数収録。粟津潔自身による論文「出雲大社のイメージ」「美作の壁と庭」「思えばトーキー前夜に」「光像の鉱脈」なども併せて掲載。
アイデア No.297 Kate Gibb | 誠文堂新光社
アイデアNo.297、2003年3月号。ケイト・ギブ特集。ロンドンを拠点として活動し、ケミカル・ブラザーズのジャケットアートワークなどで知られるケイト・ギブのグラフィック作品を多数紹介。またポール・エリマン「不可視の言語」、都築響一「デザイン豚よ木に登れ」などの連載もあわせて掲載。
アイデア No.294 Black&White | 誠文堂新光社
アイデアNo.294、2002年9月号。Black&White特集。宇野亜喜良、仲條正義、レイモンド・ペティボンら総勢48名のグラフィックデザイナーや画家によるモノクロ作品を掲載。連載は、立花文穂、都築響一ほか。綴込み付録は横尾新聞号外。
アイデア No.275 タイポグラフィ-ex. pt.02 | 誠文堂新光社
誠文堂新光社発行のデザイン雑誌「アイデア」スペシャルエディション/タイポグラフィ-ex特集第2弾。海外からはネヴィル・ブロディやデヴィッド・カーソン、ザイアンら、日本からは立花ハジメ、中島英樹、青木克憲らによるタイポグラフィを使用したグラフィックワークを掲載。
アイデア No.274 タイポグラフィ-ex | 誠文堂新光社
アイデアNo.274、1999年5月号。タイポグラフィ-ex特集。「タイポグラフィとは何か?」を「タイポグラフィ」という言葉が確立する以前のアート作品とともに考える。ダダやバウハウス、ロシア・アバンギャルド関連作品のほか、仲條正義、矢萩喜從郎、粟津潔らの作品もカラーで掲載。連載は横尾忠則、付属ポスターは大竹伸朗。表紙はエル・リシツキー、モホリ・ナギ作品から。
アイデア No.254 カワイイものたちの同時代性 | 誠文堂新光社
アイデアNo.254、1996年1月号。カワイイものたちの同時代性特集。「カワイイ=コワイ不気味 ホンマタカシ」、「「カワイイ」は自分の中のある部分 伊藤ガビン」、「反抗、逸脱、逆転 大竹伸朗×ヤマンタカEYEのコラボレーションに見るカワイイものたちの意味」、「ディック・ブルーナ シンプルでアブストラクトな造形」などを収録。
グラフィックデザイン 第99号 | 講談社
美術評論家、勝見勝が編集を務めたデザイン雑誌「グラフィックデザイン」の第99号。早川良雄や粟津潔、永井一正など時代を代表するデザイナーたちによるテキストともに、当時の国内外におけるポスターや広告、グラフィックデザインなどをカラー、モノクロ図版で多数収録。
グラフィックデザイン 第30号 | 講談社
美術評論家、勝見勝が編集を務めたデザイン雑誌「グラフィックデザイン」の第30号。杉浦康平や向秀男、原弘など時代を代表するデザイナーたちによるテキストともに、当時の国内外におけるポスターや広告などをカラー、モノクロ図版で多数収録。ステレオファインダー付属。
Katrin Koenning & Sarker Protick: Astres Noirs
ドイツの写真家、カトリン・コーニングとバングラデシュの写真家、サルカー・プロティックの作品集。何千マイルも遠く離れた2人がスマートフォンを用いて日常の風景を撮影する。黒の紙にシルバーインクで印刷された作品は、幻想的で美しい光の可能性を感じる一冊。 英語表記。
The Thing The Book: A Monument to the Book as Object
「本とは一体何なのか?」という問いをクリエイターたちに投げかけ、まとめた一冊。ジョン・バルデッサリ、マーク・ダイオン、エド・ルシェら30人以上の写真、アート、デザイン作品を紹介。大きくなっていくページ番号、メッセージの入ったスピンなど、他にはないグループアートプロジェクトが収められている。 英語表記。
Sam Haskins: Photo Graphics | サム・ハスキンス
南アフリカ出身の写真家、サム・ハスキンスの作品集。今もなお多くの写真家たちに影響を与え続けるハスキンスによる、官能的で幻想的な世界観のコラージュ作品を多数収録。 ドイツ語表記。
素朴の大砲 | 草森紳一
評論家・草森紳一が、20世紀初頭のフランスで活動した素朴派の画家アンリ・ルソーを語った一冊。24のテーマに分け自身のエッセイを交えて、ルソーの作品を語っていく。カラー・モノクロ含む図版も多数収録。装丁は横尾忠則によるもの。
Andreas Muhe: ABC | アンドレアス・ミューエ
写真家、アンドレアス・ミューエによる写真集。表紙に選ばれたヘルミュート・シュミットのオフィスや、ゲルハルト・リヒターを作品とともに写した「Richter walk」、そして政治家や著名人のポートレート作品など、空間演出と繊細な照明技術が光る作品を多数収録。
Brice Marden: Marbles and Drawings | ブライス・マーデン画集
アメリカのアーティスト、ブライス・マーデンの作品集。2020年にアテネで開催された展示に際して出版されたもの。小さな大理石の破片に描かれた絵画を中心に、 ドローイングの小品群と、6枚組の絵画などを収録。 英語、ギリシャ語表記。
Self-image | 蜷川実花
写真家、蜷川実花による作品集。20代の頃から18年間にわたり世界各国で撮られたセルフポートレートを中心に、独特の色彩や構図で切り取られたイメージを収録。蜷川幸雄による寄稿を掲載。限定1500部発行。
Days In Between | 中野道
写真家・映像監督として活動する中野道の2作目となる写真集。とどめられない大きな流れの中にある一瞬を、より親密かつ広がりのある視点から捉える。ぼやけて散らばる数え切れない星、サイドミラーに映る過ぎた景色。命と宇宙、過去と未来などさまざまなものの繋がりと価値を問いかける。 日本語、英語表記。
John Baldessari: The Space Between | ジョン・バルデッサリ
アメリカ人アーティスト、ジョン・バルデッサリの作品集。本書は、最晩年の絵画シリーズを収録した一冊。「2つのものを見る時は、ものではなく、その間の空間を見なくてはならない…重要なのは2つのものの間の空間だ」と語るバルデッサリのキャンバスに描かれた30点の絵画を通じて、言語とイメージ、前景と背景、写真と絵画、存在と不在など、2つのものの間の空隙を探求する。
Printed Matter: Drukwerk, 1st Edition | Karel Martens カレル・マルテンス
オランダを代表するグラフィックデザイナー、カレル・マルテンスの作品集。マルテンスの手がけた仕事の中から、特にブックデザイン、切手、カードのデザインなどといった「印刷物」に焦点をあてて纏めた内容。粘葉装を採用した一味違う造本の貴重な一冊。
The Tomato Project 25th Anniversary Exhibition “O” | トマト
2016年に渋谷パルコで開催されたTomatoの結成25周年記念展の図録。世界的に活躍するデザイン集団Tomatoが創作してきたさまざまな作品を一堂に展示。結成から25年間に渡り作られてきた商業作品や、チーム内で実験的に制作された作品に加え、TomatoがUnderworldの為に制作したレコードジャケット、グラフィック、映像、アートワークなども紹介。
アイデア No.303 めくるめくキューバポスターの世界 | 誠文堂新光社
アイデアNo.303、2004年3月号。1959年の社会主義革命以降のキューバにおけるポスターの世界特集。岐阜経済大学にて行われた 「キューバポスター 1937-2003」展に出品された作品を中心に、映画ポスター40点を含むキューバポスター全81点を収録。エディトリアルデザイナーやグラフィックデザイナーとして活動する羽良多平吉と、現代美術家である大竹伸朗のオリジナルポスター付。
アイデア No.320 メディウム・スペシフィック | 誠文堂新光社
アイデアNo.320、2007年1月号。メディウム・スペシフィック特集。山口信博、近藤一弥、森大志郎と上崎千、中島英樹らによる作品などを多数収録。連載は高岡宏、平野甲賀×川端直道。
アイデア No.351 北川一成/ブルーノ・モングッツィ | 誠文堂新光社
アイデアNo.351、2012年2月号。北川一成/ブルーノ・モングッツィ2大特集。特集1ではデザイン事務所GRAPHの代表である北川のインタビューを、デザインワークを交えながら掲載。特集2では、スイスの代表的なグラフィックデザイナー/ブルーノ・モングッツィのインタビューと、手がけたデザインを収録。また、世界的タイポグラファー/エミル・ルーダー「本質的なもの 平面」を掲載。連載は尾原史和。
河北秀也のデザイン原論 | 新曜社
「いいちこ」のアートディレクターとして知られる、河北秀也によるデザインを考察した一冊。地下鉄ポスターシリーズ、朝日、日経からHanakoまで、デザインにまつわる話を私小説のように自らの言葉で綴る。
藤井保の仕事と周辺 | 六耀社
写真家、藤井保とその仕事についてまとめた一冊。JR東日本、ポートレート、ドキュメンタリーとフィクション、ピンホールカメラなど、あらゆるテーマで写真、被写体、作品を通して伝える想いを語る。カラー・モノクロ含む写真、テキストを収録。装丁は葛西薫によるもの。
Brodovitch | アレクセイ・ブロドヴィッチ 作品集
現在のファッション写真の礎を築きあげたアートディレクター、アレクセイ・ブロドヴィッチの作品集。代表的な仕事であるハーパース・バザーやポートフォリオマガジンなどから、エレガントで革命的なデザインワークを多数収録。
Analog Algorithm: Source-Related Grid Systems | Christoph Gruenberger
グリッドシステムを使用したグラフィックデザインの技法書。レイアウト、フォント、ロゴ、デザインルールの設定方法などを豊富な図版とともに紹介。ワークブックであると同時にインスピレーションの源でもある1冊。 英語表記。
Paul Cox Box | ポール・コックス
フランスを中心に幅広いジャンルで活躍するアーティスト、ポール・コックスのアートブック。2021年に板橋区立美術館、イルフ童画館で開催された「つくる・つながる・ポール・コックス展」をそのまま持ち帰ることをコンセプトに制作されたもの。ポスター、小冊子におさめられたテキスト、ゲーム、写真、作品集、ポールによる手描きのプレゼントなど豊富な図版を収録。
クリエイション 20号 | 亀倉雄策
亀倉雄策が編集長・アートディレクターを務めたデザイン誌「クリエイション」最終号。ヘンリー・ウルフ、テュリオ・ペリコリ、ヴィエスワフ・ヴァウクスキ、日比野克彦、ケン・ドーン、イェジー・チェルニャフスキらの作品を紹介。本誌シリーズ掲載後に更なる進化を遂げた作家たちを、亀倉雄策自ら解説する特集記事「人生の階段」も併せて掲載。執筆陣はミルトン・グレイサー、イタロ・ルピほか。
Studio on Fire: Iron Beasts make Great Beauty
アメリカ・ミネソタ州を拠点にするデザインスタジオ、Studio on Fireの作品集。活版印刷、シルクスクリーン印刷、箔押し、エンボスなどの技法を取り入れたデザインを多数収録。伝統的な技術や手仕事と現代的なデザインをシームレスに融合させている。 英語表記。