Japanese Interiors | Mihoko Iida
進化し続ける日本の住宅インテリアデザインを幅広く紹介した写真集。都心のマンションから山や海沿いの別荘まで、日本各地の住宅28軒を掲載。隈研吾、nendo、藤井厚二、遠藤新、東孝光ら、日本を代表する建築家の手がけた作品も紹介。英語表記。
自選芹沢銈介作品集 上下揃
型絵染の人間国宝・芹沢銈介の作品集、上下揃。上巻には布染め、下巻には装丁、挿画、挿絵、紙染めを主とした作品をモノクロとカラーで多数収録。一点一点の作品の美しさと世界観を味わうことができる。上巻には芹沢銈介の師である柳宗悦や、陶芸家の濱田庄司、実業家の大原総一郎によるエッセイを、下巻には美術史家の水尾比呂志によるエッセイをそれぞれ掲載。
日本の眼と空間 もうひとつのモダン・デザイン | セゾン美術館
1990年にセゾン美術館で開催された展示の図録。大正期から戦後までの工芸・建築の近代化のなかに「和風のモダニズム」を探る。柳宗悦、イサム・ノグチ、八木一夫、白井晟一らの活動や作品に触れながら、住宅空間のなかにおける個人的な美意識とデザイン思考との関係に目を向ける。
納札と千社札 | 関岡扇令
文字と絵画が融合して醸し出される独自な雰囲気と、独創的な造形を伝承してきた納札と千社札を多数収録。江戸のグラフィックデザインと呼ばれるこれらは、好事家のみならず、資料としても活用できる一冊。限定700部。
今は昔 民具など | 山本富三
新聞、雑誌等の広告写真を中心に手がけた写真家、山本富三による作品集。江戸時代から昭和初期にかけての民具に焦点をあてる。行灯、蓑、囲炉裏、茶釜、薬棚など、現代において消えつつある民具を、解説とともにモノクロの写真で紹介する。長い間使われてきた生活道具、暮らしの知恵が垣間見える1冊。
Christopher Dresser: A Design Revolution | クリストファー・ドレッサー
イギリスのインダストリアルデザイナー、クリストファー・ドレッサーの作品集。アーツ・アンド・クラフツ運動の時代に活躍し、装飾よりも機能性を重視したデザインで知られているドレッサー。本書では陶器、テキスタイル、工芸など多岐に渡る彼の作品を紹介するだけでなく、インスピレーションの源、日本の影響や後世への多大な影響についても述べている。 英語表記。
日本の町並み 上下2冊揃 | 馬場直樹
日本の古い町並みを記録した写真集2冊揃え。上巻には侍屋敷、宿場、門前町を、下巻には町屋、農漁村・港町、職人町の町並みをモノクロ図版で多数掲載。町並み保存のために観光化した景観ではなく、近代化が強いた価値観の変化ゆえに失われつつある町並みを記録したというもの。
パナリ焼 | 内田鋼一、高橋台一
沖縄県八重山諸島の新城島で約200年前まで作られていた土器、パナリ焼のビジュアルブック。水の運搬や貯蔵から骨壷まで、生活に欠かせない器であったにもかかわらず、起源や製法に謎が多いことでも知られている。学術的、考古学的観点だけでなく、造形の魅力に迫る1冊。写真は若松孝平によるもの。
小さな風景からの学び | 東京藝術大学 乾久美子研究室
建築家、乾久美子と東京藝術大学乾久美子研究室の学生たちによる公共空間をリサーチし、まとめた資料集。日本全国の公共空間に見られる「ささやかな風景」を調査し、2,000枚に及ぶ写真から導き出された150のユニットを紹介。
重森三玲 永遠のモダンを求めつづけたアヴァンギャルド | 京都通信社
昭和を代表する作庭家、庭園史研究家である、重森三玲が手がけた庭についてまとめたもの。東福寺、光明院、重森三玲庭園美術館ほか、復元修復の庭、作庭家らによる座談会など図版とともに解説を収録。
倉俣史朗のデザイン 夢の形見に | 川崎和男
インダストリアルデザイナー、川崎和男によるデザイン論。日本を代表するデザイナーであり、1991年に夭逝した倉俣史朗による仕事の数々、デザインの先見性や普遍性を独自の視点で論じる一冊。
草木染 日本の色 | 山崎青樹
日本の染色工芸家、染色研究家、草木染め研究家/山崎青樹による草木染の資料集。古代の色を中心に選出した100色を草木染めで再現し、その布地を本書に貼り付けて収録。また草木染で仕上げられた作品例や、染色の歴史、さらに草木染の科学の解説などもあわせて掲載。四季の豊かな日本で受け継がれてきた草木染の美しさを改めて実感できる一冊。限定800部。
West Meets East: Mies Van Der Rohe | ミース・ファン・デル・ローエ
モダニズムを代表する巨匠のひとりであるドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエによるモダン建築と、中国と日本の伝統建築の構造的な共通性に焦点を当てた1冊。モノクロによる写真や図面など、図版とともに解説を収録。東洋と西洋の建築の繋がりを探る。英語、ドイツ語表記。
L.A. Modern | Tim Street-Porter
アメリカン・モダニズム発祥の地であるロサンゼルスの代表的なモダン建築を紹介する作品集。フランク・ロイド・ライト、チャールズ&レイ・イームズ、オスカー・ニーマイヤー、ルドルフ・シンドラーなど、世界的な建築家たちが手がけたロサンゼルス・モダニズムのアイコニックな建築の数々を大判のカラー写真で多数収録。英語表記。
北大路魯山人 L’art de Rosanjin Genie de la Cuisine Japonaise 1883-1959
2013年、フランスのギメ東洋美術館で開催された展覧会の図録。北大路魯山人の磁器、陶器、漆、屏風など作品91点を鮮やかなカラー写真で掲載。写真家、上田義彦が東尋坊を撮影した「M-Sea」シリーズの写真も収録。
写真集 壁・窓・格子 | 増田正
グラフィックデザイナー、増田正による写真集。日本全国津々浦々の家屋の壁・窓・格子を集めたもの。著者自らの足で撮り続けてきたそれらを地域別に編纂し、風土とあわせた特徴・傾向を捉えることができる。
ヨーロッパの壁・窓・扉 | 増田正
グラフィックデザイナー、増田正による写真集。フランス、スイス、オランダ、ベルギー、ギリシャ、スウェーデンほか、ヨーロッパの壁・窓・扉に焦点を当て建築物を紹介する。民家や商店、飾り壁の家並、修道院など、中世から現代に至るまで残されてきたヨーロッパの町並みを、豊富な図版とともに解説。
西村伊作の世界「生活」を「芸術」として | 水沢勉、植野比佐見
2002年に開催された展示会「西村伊作の世界『生活』を『芸術』として」の図録。建築家や画家、詩人など幅広く活躍した文化人として知られる西村伊作。氏の私物や自宅の様子から、ペインティング、陶芸作品、著作、そして教育現場での試みなど、様々な視点から西村伊作という人物に迫る。
鉄工芸と建築装飾の世界 | 南澤弘
イギリス、フランスなどのヨーロッパ各地や日本の建築の随所に見られるゲートや門扉、扉、手摺に施された鉄細工と建築装飾を紹介する資料集。バッキンガム宮殿、ベルサイユ宮殿、ケルン大聖堂などの建築装飾から、日本各地の建造物で見受けられる鉄細工の数々をカラー、モノクロで収録。
シャルロット・ペリアンと日本 | 鹿島出版会
2011年から2012年にかけて開催された巡回展のカタログ。フランスの建築家でありデザイナー、シャルロット・ペリアンの作品とともに日本との関係に焦点を当て紹介する。日本との出会いから、戦後の日本への来日、柳宗悦や河井寛次郎との交流など、作品図版400点と解説を収録。
ガーリック・ブック | L・J・ハリス
歴史から、レシピ、医療、そして育成法まで、ニンニクにまつわる様々な知識を詰め込んだユーモア溢れる一冊。翻訳は渡辺文雄、装丁とイラストレーションは矢吹伸彦によるもの。「ガーリック小史」「グルメのためのガーリック料理学」「ガーリック嫌いの話」なども収録。
ポテト・ブック | マーナ・デイヴィス著、伊丹十三訳
ポテトの持つパワー、種類、育て方、そしてレシピなど、ポテトにまつわるすべてを凝縮した名著。ユーモアあふれる訳は伊丹十三。イラストレーションは矢吹申彦のほか、ミルトン・グレイサー、トミ・ウンゲラー、ポール・デイビスなど。
ここに、建築は、可能か | 伊東豊雄、乾久美子、藤本壮介、平田晃久、畠山直哉
金獅子賞を受賞した第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館の展示記録と、陸前高田の「みんなの家」竣工までのプロセスを記した記録集。現地の仮設住宅で暮らす人々との交流やメンバーとの議論の中から生まれたこと、乾久美子、藤本壮介、平田晃久ら3人の建築家による協同設計のプロセスを、その過程でつくられた数々の模型やスケッチとともに収録。同市出身の写真家、畠山直哉によって撮影された被災後の陸前高田の写真を通して、「みんなの家」が形化していく様子を紹介。
Le Corbusier and the Power of Photography | ル・コルビュジエ
モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエと写真の関係を紐解く資料集。建築家として旅をしていた頃に撮った写真や周囲の風景のスナップショット、グラフィックデザインへの実践的なアプローチ、建築空間のための大規模な写真イメージやコラージュまで、ル・コルビュジエが写真というメディアとどのように関わり、視覚文化にどういった影響を与えたのかを探る。 英語表記。
Karel Martens: Full Color フルカラー | カレル・マルテンス
オランダのグラフィック・デザイナー、カレル・マルテンスのスタジオと作品を撮影したフォトブック。素材、習作、道具など、身の回りの様々なモノを掲載。2013年にギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された「KM カレル・マルテンス」展に合わせ刊行されたもの。
世界を巡る旅 ガストン・ルイ・ヴィトン所蔵 ホテルラベル・コレクション | フランシスカ・マッテオリ
パリのビッグメゾン「ルイ・ヴィトン」の創業者の孫であるガストン‐ルイ・ヴィトンが所有する1,000枚以上のホテルラベルを集めたコレクションブック。パリ、リオデジャネイロ、ロンドン、東京…世界21カ所の名門ホテルのラベルを中心に、随所に挟み込まれた絵葉書風のプリントや当時の写真、旅先での出来事を記したテキストなども添えられ、ページをめくるごとに20世紀初頭の世界一周の旅に誘われるかのような一冊。スリーブケースは広げるとガストンの旅の経路が記された世界地図になっており、ホテルラベルのステッカーシートも付属。
Haircults: Fifty Years of Styles and Cuts | Dylan Jones
ヘアスタイルの歴史とカルチャーを探るビジュアルブック。1940年代から1990年代にかけて50年間にわたるヘアスタイルの変遷を辿る。エルヴィス・プレスリーやビートルズ、ヒッピーなど時代を象徴する多様なスタイルをモノクロ、一部カラーの図版、解説とともに収録。英語表記。
The Last Magazine | David Renard
世界各国から最先端のインディペンデント・マガジンを集めたビジュアルブック。ビジュアルの革新性、コンテンツの独自性、洗練されたデザイン、そしてニッチな読者層に深く刺さるような、世界20カ国以上から厳選された150以上のインディペンデント・マガジンによる優れたデザインの表紙や誌面レイアウトを一堂に紹介。「New York Times Book Review」のスティーヴン・ヘラー、「ID」のテリー・ジョーンズなど、業界を代表するキーパーソンたちによるエッセイも収録。英語表記。
アートディレクター デザイナーのラフスケッチ188 | MdN編集部
国内の第一線で活躍するアートディレクター、デザイナー151組による188例のデザインの仕事と創作のプロセスを集めたデザイン資料集。広告、ブックデザイン、パッケージ、ロゴタイプなどのカテゴリ別に、デザインを完成させるためのラフ、スケッチ、アイデアメモ、モックアップ、カンプなどを豊富な図版と解説で紹介。
欧文書体デザインの世界 | アイデア編集部
雑誌『アイデア』で掲載された欧文書体デザイン関連の特集を約20本採録した1冊。アイデアNo.305『タイプデザイン・トゥデイ』を中心に、2000年代以降の以降の欧米の書体制作、歴史研究の動向などを追う。ロビン・キンロス、小林章、イエン・ライナム、ヘルムート・シュミットら、タイプデザイナーへのインタビューや研究者による論考を収録。
メアリー・ブレア展 | 東京都現代美術館
2009年に東京都現代美術館で開催された展示の図録。米国のイラストレーター・絵本作家、メアリー・ブレアの作品を紹介。ウォルト・ディズニー社における色彩設計の仕事、独立してから手掛けた絵本の挿絵やパッケージデザインなど、ブレアのキャリアを包括している。
アイデア特別編集 good design company 1998-2018 | 誠文堂新光社
クリエイティブディレクター・水野学が主宰する「good design company」20年間の仕事とインタビューを収録。熊本県公式キャラクター「くまモン」や、中川政七商店、相鉄グループなどgdcの代表的な仕事を軸に時系列で作品を掲載し、gdcの企業ブランディングや広告デザインを一望できる一冊。
RE DESIGN 日常の21世紀 | 株式会社竹尾
竹尾の創立100周年を記念して開催された展覧会のカタログ。タイトルの通り、身の回りにある日用品を様々な分野で活躍するデザイナーたちがデザインし直すという企画で、田中一光、佐藤卓、赤瀬川原平、祖父江慎、横尾忠則ら総勢32名が名を連ねている。
The Democratic Forest: Selected Works | William Eggleston ウィリアム・エグルストン
カラーによるアート写真の新たな可能性を開拓したムーブメント「ニュー・カラー」の第一人者、ウィリアム・エグルストンの写真集。本書は、80年代に撮影したシリーズの集大成「The Domocratic Forest」から68点の作品を抜粋した一冊。独自のフィルターを通し、きわめてありふれた日常生活の中にある風景を詩的なイメージとして表現する。英語表記。
Regular Features | Marc Nagtzaam
オランダのアーティスト、マーク・ナグザームによる作品集。1992年から2019年の間にマークによって制作されたテキストドローイングで構成された本書は、マーク・マンダース、ルイ・リュティ、ステファン・ケッペル、カレル・マルテンスなど24人のアーティストによる作品が所々に挿入されている。英語表記。
ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ | DIC川村記念美術館
2019年にDIC川村記念美術館にて開催された「ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ」展の公式図録。虫の標本や貝殻、ガラス、楽譜、近所の雑貨店で売られている日用品など、お気に入りの品々を閉じ込めた小宇宙としての箱をつくり続けるいっぽう、前衛的な実験映画の先駆者でもあったジョセフ・コーネル。代表的な「箱」シリーズや、コラージュの作品のほか、上映の機会の少なかった映像作品も紹介。また、コーネルがレイアウトを手がけた雑誌などの印刷物や日記、手紙といった貴重な資料をあわせて掲載。美しいデザインはサイトヲヒデユキによるもの。
Woosters | Ted Stamm
アメリカのアーティスト、テッド・スタムの作品集。2018年にニューヨークのLisson Galleryで開催された展覧会に際して刊行されたもの。本書は40歳の若さで夭逝したスタムについて初めて本格的に記されたモノグラフであり、彼が制作の拠点としたニューヨークのウースター・ストリートにちなんでつけられた「ウースター・シリーズ」を中心とした数々の作品群を紹介。英語表記。
American English | Richard Prince リチャード・プリンス
アメリカの画家であり、写真家のリチャード・プリンスの作品集。2003年に開催されたプリンスの同名の展覧会に際して刊行されたもの。希少本コレクターであるプリンスが収集した、アメリカ版とイギリス版とでカバーやダストジャケットのデザインが異なる数々の本を見開きで並べて掲載。巻頭にはプリンスによるエッセイも掲載。1,400部限定刊行。英語表記。
Sophie Calle: Parce que... | ソフィ・カル
フランスを代表する芸術家、ソフィ・カルの作品「Parce que」の英語版作品集。フランス語の「Parce que」を英語の「Because(なぜなら)」に変え、言葉とイメージの関係性を考えさせられる一冊。「Because(なぜなら)」から始まる一節とともに、紙の間に隠された写真を取り出せる仕組みに。英語表記。
Constantin Brancusi: The Essence of Things | コンスタンティン・ブランクーシ
2004年にニューヨークのグッゲンハイム美術館とイギリスのテート・モダンで開催された展覧会に際して刊行された展示図録。20世紀において最も重要な彫刻家の一人であるコンスタンティン・ブランクーシによる、厳選された代表的な作品群を掲載するとともに、彼の作品の重要性と影響力について記した論考のテキストも掲載。英語表記。
Groundwork | Sara Bjarland
アムステルダムを拠点に活動するフィンランド人アーティスト、サラ・ビアランドの作品集。街で見つけたゴミや素材を拾い集め、再利用や加工、写真による演出などの手法を加えることで素材にもう一度命を吹き込み、彫刻やインスタレーションの作品を生み出している。それは同時に西洋社会における大量消費と、それに伴う大量のゴミ問題に対する静かな批判でもある。英語表記。
前衛の道 Gyuchang explosion!project 2 完全復刻版 | 篠原有司男
日本の現代美術家、篠原有司男による名著の完全復刻版。「美術手帖」に1966年2月号から12月号までに連載された「前衛への道―篠原有司男自伝」をもとに書籍化したもので、篠原の生い立ち、ボクシング・ペインティングの誕生秘話、赤瀬川原平、荒川修作らとともに結成した「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」、渡米後の活動にいたるまで、篠原の芸術と人生について記した自伝的な一冊。装丁は田名網敬一。巻末には中原祐介による解説のテキストも収録。