新・先史時代 100の動詞 | アンドレア・ブランジ、原研哉
2016年にトリエンナーレ美術館で開された展示会「Neo-prehistory: 100 Verbs 新・先史時代-100の動詞」の図録。キュレーションはアンドレア・ブランジと原研哉。石器時代から人工知能の時代へと変遷していく人々の活動と欲望の歴史を、100対の道具と動詞を組み合わせて紹介。上田義彦による美しい写真にも注目。英語、日本語、イタリア語表記。
Ogata: Reinventing the Japanese Art of Living | 緒方慎一郎
日本のデザイナー、緒方慎一郎の美学に焦点をあてたビジュアルブック。『茶』『菓』『花』『食』『匠』『香』の5つのテーマで美しく撮影された写真、パリにあるレストラン「OGATA Paris」の空間を収録。新たに再構築された伝統のかたち、日本の美を世界へと発信する。 英語表記。
John Pawson: Making Life Simpler | ジョン・ポーソン
イギリス出身の建築家、ジョン・ポーソンの写真資料集。ヨークシャーでの生い立ちから日本で過ごした時間、アートから受けた影響、デザイン、建築、その人生の軌跡を辿る。カルバン・クライン、カール・ラガーフェルド、倉俣史朗らとの交流やエピソードも収録。 英語表記。
L’atelier de la Recherche Patiente | Le Corbusier ル・コルビュジエ
20世紀を代表する建築家のひとり、ル・コルビュジエの著作『Le Corbusier: Mein Werk』を再構築したもの。1900年から1960年までに制作されたコルビュジエによるドローイング、絵画、建築、スケッチ、彫刻ほか、カラー・モノクロ含む作品図版とともに解説を収録。多岐にわたる分野で活躍したその仕事を包括的にまとめた資料となっている。
Bernard Leach, Hamada & Their Circle | Tony Birks、Cornelia Wingfield Digby
1920年にセントアイヴスで西洋初の日本式の登り窯で制作活動をしたバーナード・リーチと濱田庄司の2人の作品を中心に紹介する作品集。 バーナード・リーチ、濱田庄司、マイケル・カーデューほか、様々な陶芸家の作品をカラー・モノクロ含む作品図版とともに解説を収録。 英語表記。
Millefiori Beads from the West African Trade | Ruth Picard、John Picard
ヨーロッパと西アフリカを中心に交易品として発展してきたアフリカンビーズを紹介する『Chevrons and Nueva Cadiz Beads』シリーズ第7巻。地位の象徴や儀式の装飾品として用いられたアフリカンビーズを集めた写真資料集。1点ずつ細部まで緻密に描かれたビーズ単体の拡大された写真1371点を解説とともに収録。
Exercises in Seating | Max Lamb
イギリスのインテリアデザイナー、マックス・ラムによる椅子の作品集。木や石、メタリックなど、様々な素材を使って制作された数々の作品、そして創作の過程などを掲載。英語表記。
Superquadra | Eric Van Der Weijde
アムステルダムとブラジルを拠点に活動する写真家、エリック・ヴァン・デル・ヴァイデの作品集。ブラジルの計画都市・ブラジリアに建てられている大規模な住宅団地「スーパークワドラ」をあつめ記録したもの。6階建ての高さ制限が設定されるなど、その独特の建築リズムを捉える。
Shaker Architecture | Herbert Schiffer
19世紀から20世紀の米国で自給自足の共同体を運営していたシェーカー教徒の建築物をまとめた写真資料集。ウォーターヴリート、マウント・レバノン、ハンコックなど各地に建てられた、共同コミュニティでの生活を営んでいた住居、工場、学校ほか、建築物の数々を紹介。モノクロによる図版とともに解説を収録。英語表記。
Super Normal: Sensations of the Ordinary | Naoto Fukasawa、Jasper Morrison
プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンと深澤直人によるビジュアル資料集。「スーパーノーマル」なデザインを求めて、204の日用品をあつめたもの。作者不詳の製品と並び、アルネ・ヤコブセン、ディーター・ラムス、マックス・ビル、イサム・ノグチらが手がけた名作デザインも紹介。 英語表記。
平賀源内展 | 江戸東京博物館
2003年から2004年にかけて江戸東京博物館で開催された同名展示の図録。博物学者、蘭学者、からくり師、洋画の導入者など、多才な活動で知られる平賀源内の実績を総合的に紹介。先見性にみちたその活動の軌跡を、カラー図版に解説を添えて掲載。
Things Japanese | Nicholas Bornoff、Michael Freeman
日本の生活に根ざした道具や生活用品を幅広く紹介する資料集。建築や庭、衣服、食、娯楽、信仰などの幅広い分野から、日本の暮らしにある「モノ」としての文化を写真資料に解説を添えて紹介。英語表記。
Thanks for the View, Mr. Mies: Lafayette Park, Detroit | ミース・ファン・デル・ローエ
20世紀を代表する建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの資料集。ファン・デル・ローエが設計した建物が世界で最も多く集まっているデトロイトのダウンタウン、ラファイエット・パークに焦点を当てたもの。インタビューや住環境の写真などを交えながら、住民たちがこのユニークなモダニズム環境とどのように向き合い、交流しているかを検証している。 英語表記。
オスカー・ニーマイヤー 1937‐1997 | TOTO出版
ブラジル・モダニズム建築の父と呼ばれる建築家、オスカー・ニーマイヤーの作品資料集。1937年から1997年の60年間にわたる建築作品を紹介。「ニテロイ現代美術館」、「ブラジリア大聖堂(カテドラル)」 ほか図版、解説を収録。アートディレクターは田中一光。
工芸批評 | 井出幸亮、鞍田崇、沢山遼、菅野康晴、高木崇雄、広瀬一郎、三谷龍二
2019年に松屋銀座デザインギャラリーで開催された「工芸批評」展にあわせて刊行された工芸批評。監修者、出展者および美術批評家の現代工芸論のほか、各人の工芸観を体現する25作品も解説つきで掲載。さらに後半は工芸本25冊の書評と、100冊のブックリストも掲載。
Deconstructing Diagramming Dreaming | Annika Thorn Legzdins、Anna Tullberg
アーティストのAnnika Thorn Legzdinsの写真と、ジャーナリストのAnna Tullbergによるビジュアルブック。ラトビアの都市ダウガフピルスと米国デトロイト、2つの都市を歴史的な写真資料やインタビューに基づいて分析し、現代社会における都市空間の盛衰を視覚化する。 英語表記。
霧の抵抗 | 中谷芙二子
作風から「霧の芸術家」と呼ばれる中谷芙二子の作品集。2018年から2019年にかけて水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された展示に際して発行されたもの。霧の彫刻をはじめ、霧のパフォーマンス、ビデオ作品、コミュニケーション・プロジェクトなど、これまでの活動を辿る。作品図版とともに解説を収録。日本語、英語表記。
Stephen Shore: Selected Works, 1973-1981 | スティーブン・ショア
ニューカラー派を代表する写真家、スティーブン・ショアの写真集。1973〜1981年にわたって撮影された何百ものネガを、ショア自身が5年をかけてスキャンし、エド・ルシェやタリン・サイモン、ホンマタカシら15人の写真家やキュレーター、作家がそれぞれ10点のイメージをセレクトして構成された一冊。 英語表記。
Sleeping by The Mississippi | Alec Soth アレック・ソス
マグナムフォトに所属する写真家、アレック・ソスの初期作品集の復刻版。アメリカ・ミシシッピ川沿いのロードトリップを中心に、その地で生きる人々や風景を大判のカラー写真で収録。五感に訴えかけてくるような被写体の生々しさとともに、一貫して孤独や切望、幻想といった人間の内側が物悲しくも露わになっている。
So It Goes, So It Goes | 梶岡美穂
写真家、梶岡美穂による作品集。フランスでナダール賞を受賞した『so it goes』の改訂・簡略版。カート・ ヴォガネットの「スローターハウス5」という小説にインスピレーションを得て制作されたもの。時間、記憶、場所など日常生活のイメージの断片を表現する。
植田正治作品集 1・2巻セット | PARCO出版
20世紀の日本写真を代表し、世界からも高い評価を受ける写真家・植田正治の写真集、1巻と2巻のセット。「ひと」と「もの」をそれぞれテーマにした写真作品を収録。各巻ともに、小説家・詩人の池澤夏樹によるエッセイを併せて掲載。
CVJ: Nicknames of Maitre D's and Other Excerpts from Life | ジュリアン・シュナーベル
映画監督としても活躍し、新表現主義の画家としても知られるジュリアン・シュナーベルの作品集。豊富な作品図版とともに制作の意図や背景、思索の解説にも重点が置かれており、ジュリアン・シュナーベルを知るには最適の一冊。
Ahn Jun: One Life | アン・ジュン
ソウルを拠点に活動するフォトグラファー、アン・ジュンによる写真集。空中に浮遊する瞬間をハイスピードシャッターでおさめた数々のりんごは自身の家族によって投げられたもので、祖父の死をきっかけに芽生えた死生観である「死に向かう過程としての生」が、落下とそれに反する重力のイメージで示されている。2013年から2018年にかけて日本やトルコ、アラブ首長国連邦、アイルランドなど世界各国で撮影された作品88点を収録。 英語表記。
野又穫 Continuum 想像の語彙 | 東京オペラシティ アートギャラリー
2023年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された展示の図録。独創的な空想上の建造物を描き続ける画家・野又穫の初期作品から新作まで、フルカラーで多数収録。
Redheads | Joel Meyerowitz ジョエル・マイヤーウィッツ
ニュー・カラー派の一人として知られる写真家、ジョエル・マイヤーウィッツの写真集。新装版。赤毛の老若男女のポートレートを多数収録。一部地域では古くから偏見や差別の対象になってしまっていた人々が、マイロウィッツの手によって個性としての輝きを放つ。 英語表記。
An Anticipation | 原田教正
写真家、原田教正による作品集。青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖と、八甲田の深い森に潜む気配をテーマに撮影する。見渡す限り緑と木が生い茂る森、露に濡れる草花、透き通った水。森の中を歩いているような静謐な空気を含んだ1冊。
加納光於 「骨ノ鏡」あるいは色彩のミラージュ | 愛知県美術館
2000年に愛知県美術館で開催された、「加納光於『骨ノ鏡』あるいは色彩のミラージュ」展に伴い発行された作品集。200点を超える作品図版、技法・用語解説、そして年譜等の豊富な資料も収録。
String and Coke ヒモとコーラ 太宰府の高松次郎 | 鷹野隆大
写真家・鷹野隆大による作品集。太宰府天満宮アートプログラムの一環として、また前衛芸術家・高松次郎へのオマージュを込めて、鷹野隆大が高松次郎の作品を太宰府天満宮に設置して撮影。「石と数学」「瓶と紐」「脚立の紐」などの作品が収められている。鷹野自身によるエッセイや、美術評論家・光田ゆりによるテキストも併せて掲載。
Gentle Giants: A Book of Newfoundlands | Bruce Weber ブルース・ウェーバー写真集
米国の写真家、ブルース・ウェーバーの作品集。カナダ原産の大型犬ニューファンドランドと、彼らと生活を共にする人々を撮影したもの。かつては海難救助犬として活躍し、勇敢さと穏やかさをあわせ持つ大きな犬たちの精神をとらえた写真集。 英語表記。
Thomas Struth: Works 2007-2010 | トーマス・シュトゥルート
ゲルハルト・リヒターに絵画を、ベルント・ベッヒャーに写真を学んだ写真家、トーマス・シュトゥルートの写真集。物理学研究所、製薬工場、宇宙ステーション、造船所、原子力施設などを撮影した作品を収録。英語表記。
Gregoire Pujade Lauraine: A Perpetual Season | グレゴワール・プジャド・ロレイン
ロンドンを拠点に活動するフランス人フォトグラファー、グレゴワール・プジャド・ロレインの写真集。荒廃した建物のクローズアップや通行人など、独自の視点で切り取られたストリートフォトを多数収録。巻末にアルゼンチンの詩人、Roberto Juarrozの詩も掲載。
gengetsu | 矢吹健巳
コマーシャルフォトグラファーとして活躍する写真家、矢吹健巳の作品集。不特定に街で声をかけたモデル50名のポートレートを撮影。ありのままを写し出す写真の「見えすぎること」を問い、顔や体の一部を意図的に塗りつぶすことで、「見えないもの、隠れているもの」や「無視されているもの」を浮かび上がらせる。限定500部。
Roger Eberhard: NORMA | ロジャー・エーベルハルト
スイス出身の写真家、ロジャー・エーベルハルトによる作品集。ドイツ北部ハンブルグ、新たな飛行場拡張計画のために政府は67軒の家屋を買い取り、その空き家だけが残ったハッセルヴェルダー通りを撮影。引かれたままのカーテン、綺麗に掃除された歩道と家、青々と生い茂る木々。空虚であるはずの空間に、人工的な牧歌的風景を維持する違和感や不快感が内包されている。 英語表記。
_etc. | 春木麻衣子
写真家、春木麻衣子の作品集。3次元のものを2次元で「みよう」とする行為に迫る「みることの展開図」など、「見る」という行為にそのものについて考察する3つのシリーズから構成されている。 英語、日本語表記。
Die Bucher Der Kunstler: Publikationen und Editionen seit den sechziger Jahren in Deutschland | Michael Glasmeier
ドイツで開催されたアーティストブックの展示に際して出版された図録。ヨーゼフ・ボイス、マルセル・デュシャン、ジグマー・ポルケなどの芸術家たちによってデザインされた書籍をカラーで多数掲載。 ドイツ語表記。
サイトウ・マコト・ポスターズ | 六曜社
元グラフィックデザイナー(現アーティスト)、サイトウ・マコトのポスター作品集。数々の賞を受賞した、1982年から1990年までの作品をカラーで104点掲載。その他、永井一正、田中一光、建築家・磯崎新、小説家・村上龍らとの対談も収録。
本木昌造伝 | 島屋政一
日本における近代印刷術の先駆者、本木昌造の伝記本。幕末の開国と同時期に、活字と印刷技術に鋭く着目し、教育者としても尽力した本木昌造の経歴を辿る。濃紺特染めのバックスキンを用いた背皮など、製本も魅力の一冊。
色彩の芸術 色彩の主観的経験と客観的原理 改訂新版 | ヨハネス・イッテン
バウハウスの芸術家・教育者、ヨハネス・イッテンによる色彩論集「色彩の芸術―色彩の主観的経験と客観的原理」改訂新版。邦訳は美術教育者の手塚又四郎とグラフィックデザイナー、大智浩によるもの。
新版 タイポグラフィ・トゥデイ
15ヶ国に及ぶ88人のデザイナーのタイポグラフィを集成。ヤン・チヒョルト、エル・リシツキーからハーブ・ルバリン、杉浦康平、ウォルフガング・ワインガルト、ウィム・クロウェルらまでを網羅する。デザインはヘルムート・シュミットによるもの。2003年に新版として増補・改訂、発行されたもの。
貝の火 | 宮沢賢治、株式会社竹尾
株式会社竹尾の紙見本。本文紙に「ソフティアンティーク」を使用し、様々な書体の組版と細密なイラストを配しながら宮沢賢治の短編童話を掲載。デザインは杉浦康平、谷村彰彦によるもの。
Linotype Typeface Catalog A-Z | Vorwort des Herausgebers
ドイツのフォントベンダー、ライノタイプ社の書体見本。サンセリフ、セリフ、スクリプト、ピクトラム・シンボル、そしてノン・ラテン言語においてはキリル文字・アラビア語・タイ語など様々な書体を多数掲載したボリューミーな一冊。
大貫卓也全仕事 | 広告批評の別冊7
グラフィックデザイナー・大貫卓也の1992年までの全仕事を収録した作品集。としまえん、日進食品カップヌードル、広告批評などの広告デザインを、自身のレビューをまじえながらカラーとモノクロで多数収録。そのほか没アイデア集や、「大貫敷広告の作り方」といったエッセイに加え、天野祐吉、サイトウマコトの寄稿もあわせて収録。
Mの辞典 | 望月通陽
美術家、染織家、造形作家など幅広く活動する望月通陽の詩画集。「MAGICIAN(魔法使い)」「MONOLOGUE(独白)」「MOVEMENT(発芽)」など24つの"M"が、美しい版画とことばで紡がれていく。装丁は望月克都葉によるもの。