ダミアン・ハースト 桜 Damien Hirst: Cherry Blossoms
2022年、国立新美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。イギリスを代表する現代アーティスト、ダミアン・ハーストが手がけた『桜』シリーズを収録。モネやピサロら印象派の伝統を想起させながらも、アクション・ペインティングの要素を取り込み、厚く塗り重ねられた絵具がキャンバス全体に華やぎと動勢を与える。作品図版に加え、制作背景やコンセプトを解説するテキストも収録。
花日記 | 白洲正子
随筆家・白洲正子によるフォトエッセイ集。春夏秋冬の四季に合わせた生け花と骨董の器を、美しい写真とともに紹介し、それらにまつわる随筆33篇を収録する。花の姿や器の趣を通じて、季節の移ろいと日本的な美意識を描き出す構成となっており、写真と文章が響き合いながら、白洲正子の感性と美学を鮮やかに伝えている。
パステル・ワーク ペーター佐藤作品集
日本のイラストレーター、ペーター佐藤の作品集。ミスタードーナツのパッケージやパルコのポスターをはじめ、商業デザインの分野で広く知られる作品を多数収録している。パステルとエアブラシを駆使した独自の技法により、柔らかな質感と繊細な色彩で描かれる人物像は、子どもや女性から太宰治、モーツァルトといった著名人まで多岐にわたる。
Janfamily: Plans for Other Days
若手アーティストによるコレクティブ、Janfamily(ヤンファミリー)の活動と思考をまとめた一冊。身の回りの環境や日常の習慣を見つめ直し、そこに別の選択肢や過ごし方を提案する姿勢が、ユーモアを交えて紹介。「昨日と同じことをしない方法」「困難をやわらかく受け止めるには」といった問いかけを通して、見過ごされがちな日常の感覚を呼び戻し、世界との新しい関わり方を想像させる内容となっている。
工芸青花 18号
青花の会が発行する工芸誌『工芸青花』第18号。川瀬敏郎による花会「無窮」をはじめ、古道具坂田とmuseum as it isの取り組み、ボイマンス美術館の西洋工芸コレクション、杉謙太郎の器と花を特集。花、器、古道具、西洋工芸を横断しながら、用と美の関係を静かに掘り下げている。巻頭にはハタノワタルの手漉和紙を貼付。限定1000部発行。
工芸青花 21号
青花の会が発行する工芸誌『工芸青花』第21号。フランス・オーベルニュ地方のロマネスク建築をめぐる視点、川瀬敏郎の花に通底する記憶、そして我谷盆の成り立ちと工芸的価値に光を当てる。工芸・美術・思想を横断する論考と図版によって、手仕事と文化の深層に静かに迫る内容。巻頭には望月通陽による型染絵を貼付。限定1200部発行。
Cabinet of Wonders: The Gaston-Louis Vuitton Collection
ルイ・ヴィトン3代目オーナー、ガストン=ルイ・ヴィトンの蒐集品を紹介するビジュアルブック。アンティークのトランクや旅行用品、錠前やエスカッション、香水瓶、書籍、ラベル、さらにアフリカの仮面や子供用のヴィンテージ玩具まで、多岐にわたるコレクションを収録している。洗練された審美眼と好奇心が映し出す「知のキャビネット」を、フルカラーの図版で余すところなく伝える。
I Want to Spend the Rest of My Life Everywhere… コンパクト版 | Damien Hirst
イギリスの現代美術家ダミアン・ハーストの活動を俯瞰する作品集。テキストとビジュアルを自在に行き来しながら、ハースト自身の思考や強迫観念、ユーモアや死生観を断片的に編み上げた一冊となっている。ドローイング、写真、言葉、タイポグラフィ、ポップアップなど多様な表現が重なり合い、ページごとに異なるリズムと視覚体験を生み出す構成が特徴。小説家 ゴードン・バーン によるエッセイも収録され、ハーストの仕事が美術界に与えた影響を読み解く視点を添えている。
The Shepherd | Yoshie Tominaga
写真家・富永よしえによる写真集。ファッションブランド・UNDERCOVERが初めてパリ・コレクションに参加した2002年から2006年までの5年間を記録している。デザイナー・高橋盾とスタッフたちの制作風景、コレクション本番の緊張感、バックステージでの素顔などを、主にモノクロ写真で捉えた内容。10回にわたるコレクションで撮影された膨大なフィルムの中から、富永自身がセレクトして構成している。
Out of the Box: The Rise of Sneaker Culture
スニーカー文化の歩みを総覧する資料集。19世紀半ばの初期の競技用シューズから、スポーツテクノロジーの進化、そして現代のカルチャーアイコンに至るまで、約200年にわたるスニーカーの歴史を紹介している。主要ブランドのアーカイブや個人コレクションから集められた名作・試作品を豊富な図版で収録。1860年代のスパイク付きランニングシューズ、1930年代のトラックシューズ、エア・ジョーダンやエアフォース1といった名作、さらに現代アーティストやデザイナーによるスニーカーまで幅広く網羅する。
Richter 858 | Gerhard Richter
現代ドイツを代表するアーティスト、ゲルハルト・リヒターの連作〈858〉を中心に収録した大判作品集。8点の抽象画を軸に、40点を超えるディテールを拡大掲載し、見開きのパノラマ形式でその質感を体感できる構成となっている。さらに、ミュージシャンのビル・フリゼールが本作に着想を得て制作した即興音楽を収録したCDを付属。巻末ポケットにはプリントも収められ、音楽や詩人・批評家の言葉とともに、絵画、音、言葉が響き合う世界を提示している。
HANA | Yasuhiro Ishimoto
日米を行き来しながら独自の写真表現を切り拓いた写真家、石元泰博による花を主題とした作品集。建築的な構成感覚に裏打ちされたシャープな視線で、花のかたちや輪郭、光と影の関係を捉えている。被写体としての「花」を情緒的に扱うのではなく、造形として冷静に見つめる姿勢が貫かれており、自然物の中に潜む構造やリズムが際立つ。石元泰博の写真思想と形式感覚が端的に表れた一冊。
NAKAJOOO 印刷された仲條
グラフィックデザイナー・仲條正義のビジュアルブック。資生堂『花椿』をはじめ、日本のデザイン界に多大な影響を与えた仲條の斬新なグラフィックワークを中心に構成され、ページごとに展開される実験的なレイアウトや造形表現により、創作思想と造形感覚を視覚的に追体験できる。ロングインタビューも収録。編集は後藤繁雄、装丁は葛西薫によるもの。
Andreas Uebele: Material 英語版
ドイツのグラフィックデザイナー、アンドレアス・ウーベレの作品集。建築を学んだ経歴を背景に、ライヒスタークのグラフィックやヴィトラ・キャンパスのサイン計画など、構造的で明快なデザインを数多く手がけてきた。本書では、ウーベレによる85のプロジェクトを、制作の出発点となった「素材」という視点から紹介。書体やサイン、印刷物に加え、マシュー・カーター、エイドリアン・フルティガー、マッシモ・ヴィニェッリ、ヘルマン・ツァップら協働者の仕事も交えながら、軽やかさと明瞭さを併せ持つウーベレのデザイン思考を伝えている。
Eating With The Eyes | Harry Pearce
グラフィックデザイナーであり〈ペンタグラム〉のパートナーとしても知られるハリー・ピアースによる写真集。幼少期に父から贈られたペンタックスを手にして以来、偶然の瞬間や人為的な痕跡、風景の中の小さな違和感を丹念に記録してきたピアースが、世界各地で10年以上にわたり撮りためた写真をまとめている。悲哀やユーモア、詩情が交錯するイメージの連なりは、日常に潜むリズムと人間の営みを静かに映し出す。
文字の博物館 | 矢島文夫、田中一光
1839年から1841年にかけてパリで刊行されたシルヴェストルによる書体見本『文字の博物館』を復刻したもの。東方諸民族の文字からヨーロッパの文字までを網羅的に収録し、精緻な大判カラー図版で紹介している。日本語による解説を新たに加え、監修は矢島文夫、構成は田中一光が担当。19世紀に生み出された貴重な資料を現代に伝え、文字文化の多様な展開を照らし出している。
Drawings | Anthony Goicolea
写真や映像作品で知られるアーティスト、アンソニー・ゴイコレアによるドローイング集。自身の写真作品に見られる、不安さと遊び心が入り混じった感覚を、線による人物表現で描いている。半透明の紙に描かれた人物たちは、年齢や性別がはっきりせず、重なり合ったり、宙に浮かぶように配置される。層を重ねた構成によって、身体や存在のあいまいさをやさしく伝える一冊。
Twenty-One Figures | Robert Graham
アメリカの彫刻家・ロバート・グラハムによる作品集。1990年にニューヨークのRobert Miller Galleryで開催された展覧会に際して刊行されたもの。タイトル通り、ブロンズで制作された21体の人物像の彫刻作品を収録。グラハムは人体の造形美を追求し、細部にまでこだわった彫刻表現で知られている。各図版は作品の全体像と質感を丁寧に捉え、グラハムの人体表現への関心や造形の探求を視覚的に伝えている。
THE VOID | 石川直樹
写真家・石川直樹による初期の作品集。ニュージーランド北島の原生林に長期滞在し撮影された写真群は、自然の圧倒的な気配と、その奥に広がる「空白=VOID(ヴォイド)」を静かに捉えている。光と闇、奥行きと平面が交錯する画面は、風景の記録を超えて、時間や身体感覚を呼び起こす。人の存在を極力排した構成によって、自然と人間の関係性を根源から問い直し、後の旅と探究へと続く石川直樹の表現の出発点を示す一冊となっている。
travelling tree | 茂木綾子
ドイツやスイスでの活動を経て、現在は東京を拠点にする写真家・茂木綾子による作品集。1997年から2009年のヨーロッパ滞在中に撮影されたスナップを収録。新たな家族の誕生、霧に包まれた太陽、動物にミルクを与える子ども、サーカスワゴンでの暮らしなど、個人的な時間の断片が丁寧に切り取られている。日常のなかに抽象的な事象が象徴として立ち上がる瞬間をとらえた写真群。日本語、英語表記。
対岸 | 百々新
写真家・百々新によるカスピ海沿岸地域を巡る旅の記録をまとめた写真集。ロシア、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン、イランの5つの国を舞台に、風土や人々の営みを静謐に捉え、旅先での光景と自身の眼差しを重ねる視覚的ドキュメンタリーとして構成されている。タイトルが示す「対岸」は、見えない遠くの岸を思い描く旅の象徴であり、寄せては返す波のように近づき、引きながら異国の光景を見つめることで、写真家自身の進むべき岸を探る記録ともなっている。
journey in january | 橋本塁
写真家・橋本塁による、旅の途中で出会った海外の風景を静かな視点で切り取った写真集。ロックバンドのライブ撮影などで知られる橋本が、喧騒から距離を置き、光や空気、時間の流れに身を委ねながら撮影した写真は、日常と非日常の境界をやわらかく映し出す。派手な演出を排した画面には、旅の中でふと立ち止まった瞬間の感情や余白が残されており、見る者に静かな余韻を与える。音楽的感性を背景に持つ橋本ならではのリズム感が、写真集全体に心地よい流れを生み出している。
Alex Katz
1986年にホイットニー美術館で開催されたアレックス・カッツの回顧展に伴い刊行された公式図録。アメリカ現代美術を代表する画家カッツの生涯と制作活動をたどりながら、写実的な人物表現と大胆に簡略化された平面性、抽象性を融合させた独自の表現を多角的に紹介する。とりわけ肖像画への強い関心に注目し、視線、構図、色彩がもたらす現代的な感覚を読み解く。
Jeff Koons Handbook
現代美術家、ジェフ・クーンズの初期活動に焦点を当て、1979年から1992年までの主要作品を体系的にまとめたハンドブック。「The New」「Equilibrium」「Banality」「Made in Heaven」といった代表的シリーズを軸に、制作背景や発想の源泉が整理されている加えて、美術史家ロバート・ローゼンブラムによる論考が、同時代美術や消費文化との関係性を歴史的文脈から補完。
抽象の力 | 岡崎乾二郎
造形作家・岡崎乾二郎による近代美術論集。近代芸術はいかに形成され、どのような思考によって推進されてきたのかを、抽象という概念の根幹から捉え直している。モダニズムや抽象芸術をめぐる既存の通説を批判的に検証しながら、20世紀美術を動かした創造の力を再考する視点が貫かれている。ヒルマ・アフ・クリント、ジョルジョ・モランディ、岸田劉生、イサム・ノグチなど、多彩な作家の実践を横断的に読み解き、抽象芸術が孕む可能性と思想的射程を鮮やかに照らし出している。
香港葫蘆賣乜藥 A Visual Journey Through Hong Kong Chinese Medicine Packaging
香港の中成薬(漢方薬)パッケージを中心に、その視覚表現と文化的背景を辿るビジュアルブック。民間の薬舗や老舗薬商から収集された数百点の包装を通して、1950年代以降、嶺南地域の生産拠点として発展してきた香港中成薬市場の多様な意匠と戦略を紹介している。伝統を継承しながら工夫を重ねてきた薬商の姿や逸話も交え、包装という造形から信頼や生活文化の層を読み解く。
Hot Dog 新宿 1999-2000 | 渡辺克巳
写真家・渡辺克巳による作品集。新宿を舞台に、1999年から2000年にかけて撮影された都市の姿を収録している。客引きやホスト、コマ劇場前に集う人々、路上に座り込む若者や生活者、裏路地に潜む猫など、雑多で猥雑な光景を写し出している。煌びやかな表層の背後に潜む都市の真実をとらえ、新宿という街のリアルな息遣いを見せている。
Overtime: The Jazz Photographs of Milt Hinton
「ジャズ・ベースの長老」と称されたコントラバス奏者、ミルト・ヒントンによる写真集。演奏活動と並行して撮影を続け、ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、クインシー・ジョーンズ、ジェリー・マリガン、ズート・シムズら数多くのジャズ・ミュージシャンを記録している。緊張感漂うセッションの場面や舞台裏の日常的な姿を収めた写真は、演奏の現場を伝える貴重な資料となっている。
きずな | 下薗詠子
写真家・下薗詠子による作品集。人と人の関係性や瞬間の交差するまなざしをテーマにした作品群を収録。被写体との距離感や感情の微細な揺らぎを丁寧に捉え、日常の何気ない情景にも深い意味を見出す構成が特徴。第8回 Visual Arts Photo Award大賞受賞作を中心にまとめられ、静謐ながら力強い表現で、下薗の独自の視点と感性を映し出した作品群として仕上げられている。
Weston’s Westons: California and the West
アメリカの写真家、エドワード・ウェストンによる作品集。ボストン美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもので、1937年から1939年にかけて撮影されたアメリカ西部の風景写真を収録する。砂漠や岩、枯れ木、風化した建物など、自然と時間が刻む造形を、光と影の緊張感の中にとらえている。
Weston’s Westons: Portraits and Nudes
アメリカの写真家、エドワード・ウェストンの作品集。ボストン美術館での展覧会にあわせて刊行されたもので、1914年のピクトリアリスム期から、モダニズムへの転換を示す『ルース・ショー』を経て、約40年にわたる創作の軌跡をたどる。ポートレートとヌードを中心に、人物の内面と身体の造形美を極限まで追求した作品群を収録。構図と光の探求を通して、ウェストンが到達した純粋写真の精神と造形的美学を明らかにしている。
Furthermore | Jeffrey Fraenkel
サンフランシスコのフレンケル・ギャラリー創立30周年を記念して刊行された写真作品集。アンディ・ウォーホル、ロバート・アダムス、ベッヒャー夫妻、杉本博司、アーヴィング・ペンをはじめ、作者不詳の写真も含む多様な作家による99点の作品を収録している。時代や様式を超えて選ばれたイメージ群が、写真という表現の多義性とその内に潜む詩的な力を静かに示している。
OSSU vol.3 パイナップル
2011年より男性性をテーマに発信するフォトジンシリーズ「OSSU」の第3号。川島小鳥をはじめ、クサナギシンペイ、工藤司、トラン・ミン・ドゥク、fumiko imano、MIKIO SAKABE、南川史門、ミヤギフトシ、森栄喜ら多彩な作家が参加し、タイトルにちなんだテーマ「パイナップル」を軸に、ポートレイトや日常、身体感覚をめぐる作品を収録している。デザインは藤田裕美が担当。
The Never Known into the Forgotten | Marcel Dzama
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、マルセル・ザマの作品集。2011年にドイツのクンストフェライン・ブラウンシュヴァイクでの展覧会にあわせて刊行されたもの。映像作品『A Game of Chess』『Death Disco Dance』を中心に、コラージュ、ドローイング、人形、彫刻などを収録している。仮面や制服をまとった人物像が夢幻的な空間で踊り、苦悶する姿は、ゴヤやダダ、オスカー・シュレンマーらの影響を踏まえつつ、文学や心理学、映画史、現代政治を交錯させている。繊細さと暴力性が共存するザマの世界観を照らし出している。
Damien Hirst: The Acquired Inability to Escape
1994年にドイツのJablonka Galerieで開催された展覧会に合わせて刊行された図録。イギリスの現代美術家、ダミアン・ハーストによる彫刻やインスタレーションなど、初期の実験的作品を中心に収録し、ハーストの芸術的探求を視覚的に追体験できる構成となっている。生命や死、存在の不確かさをテーマにした独自の視点が浮かび上がるほか、評論家によるテキストも掲載。
Slicer | 森本美絵
写真家・森本美絵による作品集。撮影地や被写体の異なる複数のイメージが並置され、明確な物語性を持たないまま、静かなリズムで連なっていく構成が採られている。印刷には美術印刷技術HBP-700を用い、光の揺らぎや表面の質感といった繊細な階調を精緻に再現。装丁は町口覚が手がけている。
Furniture by Architects: International Masterpieces of Twentieth-Century Design and Where to Buy Them
20世紀を代表する建築家たちによってデザインされた家具を紹介する作品集。アルヴァ・アールト、マックス・ビル、アントニ・ガウディをはじめ、チャールズ&レイ・イームズ、アイリーン・グレイ、ヘリット・リートフェルト、チャールズ・グワスミーなど、100名を超える建築家の手による名作家具を収録している。建築の理念と造形美が凝縮された椅子やテーブル、収納などをカラーとモノクロ写真で多数掲載。建築とインテリアの関係を探る貴重な資料となっている。
nendo 10/10
デザイナー・建築家の佐藤オオキが2002年に設立したデザインオフィス〈nendo〉の活動を総覧するモノグラフ。ミラノ・サローネをはじめ、国内外のデザインイベントで発表された代表作を中心に、CappelliniやBisazzaなど世界的ブランドとのコラボレーション、家具、日用品、展示空間など幅広いプロジェクトを紹介している。
NOT A HOTEL
群馬県北軽井沢で進行する宿泊施設プロジェクト「NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA MASU」を紹介するカタログブック。デザインはWonderwallを率いる片山正通が担当し、丹下健三が1953年に手がけた成城の自邸から着想を得た空間構成が軸となっている。建築とインテリアが呼応する各室には、著名デザイナーによる家具や照明、アートワークが配され、その佇まいを豊富なヴィジュアルで収録。
PALETTE 08 Iridescent
世界中のデザイナーやアーティストによる色彩の使い方に焦点を当てたデザイン書籍シリーズ「Palette Mini」の第8弾。今作『Iridescent(イリディセント)』では、見る角度によって色が変化する「玉虫色」の魅力をテーマに、ホログラフィックな素材や偏光表現を用いたプロジェクトを紹介。パッケージや印刷物、空間演出まで多彩なジャンルの事例を収録。コンパクトな一冊に、色と光が織りなす新たなデザインの可能性が詰まっている。
アイデア No.392 タイプデザイン・ナウ 独立系タイプファウンドリーの実践
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.392(2021年1月号)。特集「タイプデザイン・ナウ 独立系タイプファウンドリーの実践」では、欧州・中東・アジアを拠点に活動する10組のタイプデザイナー/ファウンドリーを紹介。各地の言語環境に根ざした書体設計やその普及のあり方を通して、タイポグラフィの多様な現状を探っている。後半では、自身のファウンドリー設立10周年を迎えたラディム・ペスコの仕事を特集。
クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime
2019年に国立新美術館をはじめ全国で開催された展覧会「クリスチャン・ボルタンスキー ― Lifetime」の公式図録。フランスを代表する現代アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーの初期から晩年に至る約50年の創作活動を網羅的に紹介。記憶や不在、生と死といったテーマを探求した代表作を豊富な図版で収録し、展覧会担当者による論考や、杉本博司との対談テキストも掲載。光と影、時間の痕跡をめぐるボルタンスキーの思索を浮かび上がらせている。
デザインの原点 ブラウン社における造形の思考とその背景 | 向井周太郎、羽原粛郎
西欧近代デザインの理念を企業活動の中で具体化したブラウン社の思想を読み解く資料集。1921年の創業から1970年代までの歩みをたどり、経営理念、造形哲学、製品開発の背景を多角的に考察する。ディーター・ラムスらが築いた機能主義のデザイン原則を中心に、産業とデザインの結びつき、企業文化としての美学を明らかにする。各製品の図版や資料も豊富に収録し、20世紀インダストリアルデザイン史の核心を照らしている。
Letters from M/M(Paris)
パリを拠点に活動するデザインユニット、M/M(Paris)のタイポグラフィとレタリングに焦点を当てた作品集。これまでに制作された約90種の書体を、年代順に3部構成で収録し、書体の発展過程、タイプ見本、実際のプロジェクトでの使用例を丁寧に紹介している。長年にわたり協働を続けてきたBjörkによる序文も収録。単なる書体資料にとどまらず、M/M(Paris)の創作と思考の軌跡をたどる。