タイポグラフィ: タイポグラフィ的造形の手引き | エミール・ルーダー
スイスのタイポグラフィの巨匠、エミール・ルーダーのタイポグラフィ論集。日本語版。豊富な作品図版とともに、ルーダーの思想と方法を体系化することで氏の哲学をまとめあげた名著。
真鍋博の植物園 | 中央公論社
星新一、筒井康隆らのSF小説の挿絵を多く手掛け、優れた色彩感覚と洗練されたタッチのイラストレーションで知られる真鍋博の作品集。現代社会を植物に置き換えた、シニカルでユーモラスなイラスト・ファンタジー。
生誕140年 杉浦非水展 | 愛知県美術館
2017年に開催された「生誕140年 杉浦非水展」の図録。ポスター、装丁、雑誌表紙、パッケージデザイン、図案集といった代表的な作品をはじめ、スケッチ、写真、遺愛の品々といった貴重な資料を掲載。
永井一正の世界 The Works of Kazumasa Nagai | 講談社
日本のグラフィックデザイナー、永井一正の作品集。ポスターデザインやブックデザインを中心に、これまでの仕事をカラーで掲載。平面上で広がる、次元の概念を覆したデザインに引き込まれる。冒頭に小川正隆、亀倉雄策、田中一光が寄稿。
Graphic Fest: Spot-on Identities for Festivals & Fairs | Victionary
フェスティバルやイベントを成功に導く上で重要な役割を占めるビジュアル・デザインの様々な事例を紹介する資料集。ロゴ、記念グッズ、ポスター、タイポグラフィなど、視覚的に訴えるコンテンツがいかにイベントにおいて重要なのか、世界各国の様々なケーススタディを豊富な図版資料とともに掲載。英語表記。
日本のブックデザイン 1946-95 | ギンザ・グラフィック・ギャラリー
開設10年を記念してギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された展示会「日本のブックデザイン 1946-95」の図録。亀倉雄策、田中一光、戸田ツトム、仲條正義、原弘、羽良多平吉など、日本を代表する作家らによるブックデザインをカラーで多数収録。また田中一光や粟津潔、菊地信義らによるテキストもあわせて掲載。装丁は勝井三雄。
明朝活字 その歴史と現状 | 矢作勝美
文字文化の基盤ともいえる明朝活字の歴史と現状について解説した資料集。近代活版印刷の成立から普及、そして明朝活字の形成と発展に至るまで図版とともに解説。
アイデア No.353 ドラフトのいま | 誠文堂新光社
アイデアNo.353、2012年6月号。「麒麟淡麗」「世界のKitchenから」などのブランディングや広告制作を中心に活動するデザイン会社「ドラフト」。それぞれのデザイナーらが展開したデザインワークを中心に、プロダクトブランド「D-BROS」のアイテムなどを紹介。アートディレクターらの独立に伴う大幅な組織改革についての、代表・宮田識のインタビューなども併せて掲載。
アイデア No.325 花形装飾の博物誌 | 誠文堂新光社
アイデアNo.325、2007年11月号。「花形装飾の博物誌」特集。西洋の活版印刷において使用されてきた伝統的な活字である花形装飾活字の数々を収録し、その美しさと歴史的な意義に焦点を当てる。
Risomania: The New Spirit of Printing | John Z. Komurki
リソグラフの魅力とその作品を紹介した資料集。リソグラフを用いて手掛けられたポストカード、雑誌、ポスター、チラシといった作品の紹介に加え、リソグラフの過去、現在、そして未来について語るエッセイなどを収録。さらに後半では世界中の注目すべきリソグラフィ志向の出版社、印刷会社なども紹介されているほか、実践的な印刷方法なども掲載。英語表記。
日本伝統文様集 | 岡登貞治
日本の伝統的な文様を集めた資料集。文様の種類は花や植物などの自然物だけでなく、幾何学体や天象地文、想像上の生き物まで多岐にわたり、本書ではそれらを数多くの資料とともに紹介。それぞれの文様の表現にどのような意味があるのか解説とともに収録。
Peter Jensen & Mary Miles Minter & Mildred… | ピーター・イェンセン
デンマークのファッションデザイナー、ピーター・イェンセンの作品集。コレクションごとに1人の女性をミューズとして設定し、構成していくという一風変わった手法で知られるイェンセン。本書ではトーニャ・ハーディング、シンディー・シャーマン、アンナ・カリーナなど実在する象徴的な女性から架空のキャラクターにいたるまで、様々な女性たちをテーマにした個性豊かなコレクションの数々を掲載。 英語表記。
ヤン・チヒョルト展 | DNP文化復興財団
2013年に開催されたヤン・チヒョルト展の図録。20世紀を代表するタイポグラファー、ヤン・チヒョルトが手がけたポスターから書籍、書体見本帳、新聞・雑誌、スケッチ、さらに著書にいたるまで幅広く収録。
エル・リシツキー 構成者のヴィジョン | 寺山祐策
ロシア・アヴァンギャルドを代表するデザイナーの一人、エル・リシツキーの評論集。寺山祐策「構成者の空間(ヴィジョン)」、新島実「リシツキーとチヒョルト」、多木浩二「リシツキーと20世紀」などを収録。
プッシュピン・パラダイム | ミルトン・グレイサー、シーモア・クワスト、ポール・デイヴィス、ジェームズ・マクラミン
ミルトン・グレイサー、シーモア・クワスト、ポール・デイヴィス、ジェームズ・マクラミンらにより結成されたデザイン集団、プッシュピン・スタジオの展覧会図録。監修はグラフィックデザイナーの永井一正。各デザイナーによる作品をカラーで多数収録するとともに、美術家の横尾忠則や、作家・ジャーナリストのヴェロニク・ヴィエンヌらによる寄稿文も併せて掲載。
ブレーン別冊 操上和美写真集 Alternates | 誠文堂新光社
写真家、操上和美の作品集。1970年代から1980年代前半までの広告作品、自身や写真について語ったテキストを収録。SONY、PARCO、西友、資生堂、VALENTINOなど、あらゆる媒体の広告作品を紹介。
Baseline International Typographics Magazine no.30
イギリスのタイポグラフィマガジン「Baseline International Typographics Magazine」第30号。グスタフ・クリムト、ヘルムート・シュミット、ニクラウス・トロクスラー、ルーノ・モングッツィら様々なアーティストやデザイナーたちによるタイポグラフィを独自の視点で紹介。ポスターやブックデザイン、イラストレーションなどの図版資料を多数掲載。 英語表記。
紙上のモダニズム 1920-30年代日本のグラフィックデザイン | 川畑直道
2003年から2004年にかけて開催された特種製紙コレクション展、「紙上のモダニズム 1920-30年代日本のグラフィック・デザイン」の図録。著名作家による装丁やポスター、広告などから、1920年から30年代に大きく変化した日本のグラフィックデザインを紹介。昭和期の日本を代表するグラフィックデザイナーである原弘、明治末から大正期にかけて装幀作家、浮世絵研究者として活躍した橋口五葉、日本における草分けのひとりと言われる河野鷹思らの作品を収録。
20世紀のポスター デザインのちから・文字のちから | 東京都庭園美術館
東京都庭園美術館で開催された「20世紀のポスター デザインのちから・文字のちから」展図録。20世紀の優れたタイポグラフィ・ポスター作品113点を、時代の変遷と併せて紹介。そのほか、関連する評論エッセイも多数収録。
20世紀エディトリアル・オデッセイ 時代を作った雑誌たち | 赤田祐一、ばるぼら
赤田祐一、ばるぼらによる20世紀の雑誌百科事典。「ホール・アース・カタログ」や「ガロ」、「HEAVEN」など今はなき伝説の雑誌をはじめとし、カルチャー/タウン/マンガなどあらゆるジャンルの日本の雑誌にまつわるエピソードを収録。また、1970年代に大きな広がりを見せた同人誌ブームについても振り返る。アートディレクションは大原大次郎。
アクセサリーズ | フィリップ・ワイズベッカー
フランスのアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーの作品集。彼のライフワークともいえる、デッドストックのノートに1冊1テーマで描いたドローイングを収録。本書のテーマはアクセサリーで、見開きのページ右側に古いカタログの挿画のコラージュ、左側にワイズベッカーによるバッグやリボン、時計などのドローイングが掲載されている。アートディレクターは葛西薫。
池田満寿夫 Book Work 1947-1977
画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督など多岐にわたる分野で活動した芸術家・池田満寿夫の装丁仕事のみを集めた作品集。
チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより | 東京国立近代美術館フィルムセンター
2013年に東京国立近代美術館フィルムセンターと京都国立近代美術館で開催された展示のカタログ。1950年代から1980年代のチェコスロバキアを中心に、世界各国の映画ポスターを収録。
Subjects ペーター佐藤ドローイング集 | PARCO出版局
イラストレーター、 ペーター佐藤のドローイング作品集。国内外の著名人やモデルなどを独特のタッチと色彩で描いたドローイングを大判で収録するほか、高橋睦郎、小夜子、グレース・ジョーンズらが寄せたコメントをあわせて掲載。
川崎徹全仕事 広告批評の別冊 2 | マドラ出版
CMディレクター、川崎徹の出版当時における全仕事を掲載した作品集。フジカラーやキンチョール、西武百貨店などの代表的なコマーシャルや絵コンテ集、吉本隆明や柄本明らによる寄稿、川崎徹によるテキストなどを収録。表紙デザインは横尾忠則。
Saul Leiter: Early Color | ソール・ライター 写真集
アメリカの写真家、ソール・ライターの写真集。ニューカラー派が登場する以前、1940年代後半から先駆的にカラー写真を試みていたソール・ライターが写す詩情豊かなカラー写真作品集。 英語表記。
Nick Turpin: On the Night Bus | ニック・ターピン
イギリス出身の広告・デザイン・ストリートフォトグラファー、Nick Turpinの作品集。ロンドンから郊外へと向かうバスの乗客たちを撮影したシリーズ。窓に絵を描く子ども、読書やスマホ、まどろみの時間、結露した窓越しにみる人々の姿を切り取る。 英語表記。
Stephen Shore: Uncommon Places: The Complete Works | スティーブン・ショア 写真集
ウィリアム・エグルストン、ジョエル・マイロウィッツとならび「ニュー・カラー」を代表する写真家、スティーブン・ショアの初期作品集。北米を旅して撮り下ろした風景、ポートレート、建造物などを収録。
Wim Wenders: Pictures from the Surface of the Earth | ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによる写真集。ヴィム・ヴェンダースが長年持ち歩いている古いパノラマカメラによって撮影。アリゾナ、テキサス、日本、エルサレム、ニューヨークのグラウンド・ゼロ。各国の街、自然の風景の美しさ、破壊や悲しみをありのままに写し出す。 英語表記。
Wolfgang Tillmans: Sound is Liquid | ヴォルフガング・ティルマンス
写真家、ヴォルフガング・ティルマンスの作品集。ウィーンで開催された展示に際して出版されたもの。1990年代の初期作品から、高い評価を得ている抽象写真、グローバル化・デジタル化した現実の高解像度画像、コロナウイルスのパンデミック直前・最中に撮影した写真まで、ティルマンスの作品を幅広く取り上げている。 英語表記。
Lucas Blalock: Figures | ルーカス・ブレイロック
アメリカ出身のアーティスト、ルーカス・ブレイロックによる作品集。コンピューター上で計算された偶発的に配置された数字と自身を撮影した写真、あらゆるイメージによって構成される。「世界がどう見えるかではなく、世界が感じているように見える」という表現のもと、どこか奇妙でユニークな作品がおさめられている。 英語表記。
Nudist | 金子親一
日本の写真家、金子親一の作品集。ラベルを剥がされ「素」の状態になった家庭用洗剤を、ライティングだけで映した大判のカラー写真を収録。「NUDIST」というタイトル通り、鮮やかな彩りを施されたオブジェクトは艶やかな佇まいを表す。
Lenard Smith: Melancholy Objects | Perimeter Editions
ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、Lenard Smithによる作品集。アンテナや照明器具、鏡、鉄、木など、様々な種類の素材を組み合わせたアッサンブラージュと静物写真を組み合わせた表現世界が収められている。 英語表記。
John Gossage: The Code | ジョン・ゴセージ
アメリカのイーストハンプトンにあるハーパーズ・ブックスで開催された展覧会の際に刊行されたもの。写真家、ジョン・ゴセージが東京を中心に、車のティッシュボックス、路地裏、電車の乗降口、新宿ゴールデン街など、ゴセージが捉えた日本のありふれた日常を写し出す。 英語表記。
Cell | 松江泰治
写真家、松江泰治の作品集。広範囲を撮影した写真をトリミングし、45cm角の画面に拡大し「人」が写っている部分に焦点を当てる。屋上や草原での日光浴、ウエディングフォトの撮影風景、道路で動かなくなった車を動かす人々、意識的に捉えたものではない、日常の風景の中にある、リアルなストーリーが写し出されている。
光と重力 | 今井智己
写真家、今井智己の作品集。木が生い茂る森の中や屋内、住宅街の一角など、静謐な空気を視覚から感じるランドスケープの数々をカラーで収録。装丁は服部一成によるもの。
Casa Verdi | Eric Bachmann
引退した音楽家やオペラ歌手のために、1896年ミラノに設立された老人ホーム「カーサ・ヴェルディ」を記録した写真集。ネオ・ゴシック風のファサードを持つ小さな宮殿のような美しい建築と内装、そしてそこで暮らす人々を慈しみを込めて映し出している。 英語表記。
Daniel Everett: New Tendency Books | Actual Source + NEW TENDENCY
アメリカのデザインスタジオ・出版社であるActual Sourceと、ドイツのデザインスタジオNEW TENDENCYによるブックシリーズ。写真、ビデオ、彫刻、インスタレーションなど、多岐にわたる分野で活躍するダニエル・エヴェレットによる作品集。高層マンションやビル、建設中の足場、都市景観とデザインが融合する。 英語表記。
Party in the Back | Tino Razo
ニューヨークやロサンゼルスで活動するプロスケーター、ティノ・ラゾの写真作品集。南カリフォルニアの住宅裏手にあるプールの水を抜き、仲間たちとプール・スケーティングに興じた日々を記録。スケーターの視点でプールを類型化したタイポロジー・フォトグラフィとも捉えることのできる1冊。 英語表記。
The Cabinet of Traces | Air Antwerp
ベルギーのアートプロジェクト「AIR Traces」第3章として出版されたアートブック。アーティスト・イン・レジデンス「Air Antwerp」に滞在したアーティストたちが意識的に残した「忘れもの」であるオブジェ、ドローイング、アート作品、手紙、服など73点をコレクションしたもの。民俗学的なコレクションカタログを模し、カタログ番号、素材、サイズ、タイトル、アーティスト名などを記載。それらが次の滞在者に引き継がれ、なんらかの影響をもたらし、コレクションが成長し続けるという長期保存プロジェクト。 英語表記。
Sean Scully | ショーン・スカリー | Hudson Hills Press
アメリカを拠点に活動する画家・版画家、ショーン・スカリーの作品集。1969年から1989年にかけて制作された油彩、木版画、エッチングほか、作品135点を収録。水平と垂直によって描かれたストライプの相互関係を探求する。 英語表記。