レコード・コレクターズ増刊 ジャケット・デザイン・イン・ジャパン
音楽誌『レコード・コレクターズ』の連載をもとに編集された資料集。2001年5月号から2003年10月号まで2年半にわたり掲載された内容を収録している。奥村靫正、原耕一、羽良多平吉、和田誠、杉浦康平、田中一光ら25人の第一線のクリエイターが、自らの仕事やデザイン観について語る構成。名作ジャケットをカラー写真約500点とともに紹介し、日本の音楽文化とグラフィックデザインの関係性を浮かび上がらせている。
HELLO NAGINO POSTERS | 薙野たかひろ
イラストレーター薙野たかひろが手がけた「スタジオアルタ」のシーズンポスターを収録した作品集。1983年から2003年までの20年間に制作されたもので、切り紙の技法を用いたシンプルでありながらカラフルで遊び心あふれるデザインが特徴。都市空間に彩りを与えたグラフィックの魅力を示している。
60s 日本の雑誌広告 | ピエ・ブックス
1960年代の日本における雑誌広告を収録した作品集。高度経済成長期のただ中で、人々の生活が急速に変化していく時代に生まれた広告を、デザイン性や時代性の観点から精選している。娯楽性やスピード感にあふれた表現を多数掲載し、約500点に及ぶ図版を収録。当時の流行や文化的背景を視覚的にたどることができ、雑誌広告を通して1960年代の社会の姿を照らし出している。
70s 日本の雑誌広告 | ピエ・ブックス
1970年代の日本における雑誌広告を収録した作品集。化粧品、ファッション、食品、インテリアといった分野ごとに整理され、花王、サントリー、全日空などをはじめとする企業の優れたアートワークを紹介している。巻末には日本雑誌広告賞の受賞作とともに「70sクロニクル」を掲載し、当時の社会的背景や文化的潮流を振り返る構成。広告表現を通じて1970年代の時代像を浮かび上がらせている。
Blue, Yellow, Red: Color Anagrams
スイスのデザイナー、ハンス・クヌシェルとユルグ・ナンニによる視覚デザインの実験書。隣接する色によって色の見え方が変化する「ベツォルト効果」に焦点を当て、シアンブルー、ジンククロメート(亜鉛黄)、バーミリオン(朱色)の3色を用いた実験的な構成となっている。色の配置や組み合わせによって生じる印象の変化を示し、色彩理論と視覚心理の関係を探る資料的価値の高い内容を提示している。
101の野菜の顔 | 八木保
グラフィックデザイナーでアートディレクターの八木保による作品集。101種類の野菜や食材を用い、表情豊かな「顔」を生み出している。アスパラやトマト、とうもろこしの皮、ロマネスコブロッコリー、スパゲッティやペンネ、フェットチーネなど多様な素材が個性あふれる造形となる。サンフランシスコの野菜畑で家族とともに楽しんだ試みを起点に、地球の多様な恵みを守る意識へとつながる視点を提示している。
VIVA!!カッパン
活版印刷の魅力を伝える入門書。活字の歴史や組版の仕組み、印刷工程を豊富な図版とともに丁寧に解説している。さらに活字鋳造所や印刷所を訪ねる探訪記を漫画的な表現で紹介し、読み物としても楽しめる内容。基礎知識から実践までをカバーし、懐かしくも新しい活版文化の広がりを提示している。
Arte Affiches 1972-1977
パリ・ダゲール通りにあるARTE-Adrien Maeght印刷所で制作されたポスターをまとめた資料集の第2巻。1972年から1977年にかけて印刷された作品を収録している。フランシス・ベーコン、アントニ・タピエス、ジョアン・ミロ、田原桂一、アルベルト・ジャコメッティ、パウル・クレーら著名作家の展覧会ポスターが掲載され、同時代の美術とグラフィックデザインの関わりを見せている。
Japanese Modern: Graphic Design Between the Wars
1920年代から1930年代にかけて独自の展開を遂げた日本のグラフィックデザインを紹介する資料集。西洋のアール・デコを中心とする影響を受け、フランスやドイツのデザイナーの技法に加え、バウハウス、構成主義、未来主義の要素を取り入れることで、新しい表現と可能性が切り開かれた。ポスター、マッチ箱、トレードマーク、グラフ雑誌『Front』など、多様な媒体を収録し、当時のデザイン史とその特徴を明らかにしている。
福田繁雄個展資料
「日本のエッシャー」と称されるグラフィックデザイナー、福田繁雄の個展図録。動きそのものを立体化したシリーズや、鏡の中でのみ正しく映る「デコブル」「ボコブル」など、視覚トリックを駆使した独創的な作品を多数収録している。福田の作品は、遊び心と知的な仕掛けが融合し、見る者に驚きと発見をもたらす点に特徴がある。また、手塚治虫が寄稿した「福田イズムは唯一無二」と題するエッセイも掲載され、同時代の表現者からの評価も示されている。作品と思想の双方から福田繁雄の魅力を浮かび上がらせている。
アイデア No.165 第3回NAAC展
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.165(1981年3月号)。巻頭特集はNAAC(日本広告技術協議会)による第3回展覧会で、レコードジャケット、ポスター、写真、パッケージデザインなど幅広い分野の作品を紹介している。さらに「フランスの愉快なイラストレーター」「木村勝のパッケージ・デザイン」「創造性豊かなケン・ホワイト・デザイン・オフィス」といった記事も収録し、1980年代初頭の広告とデザインの動向を伝えている。
アイデア No.164 ニューヨーク・タイプディレクターズ26回展
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.164(1981年1月号)。巻頭特集は「ニューヨーク・タイプ・ディレクターズ・クラブ」第26回展で、世界各国から応募されたタイポグラフィ作品の中から、ヘルマン・ツァップやハーブ・ルバリンらの入選作を掲載している。さらに「オランダのデザイナー、コワルケとスティエンストラ」「イスラエルのグラフィック・デザイナー、デイビッド・ターターコーバー」「ジャパン・スタイル展」などの記事も収録し、国際的なデザイン動向を提示している。
アイデア No.163 第22回ソサエティ・オブ・イラストレーターズ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.163(1980年11月号)。巻頭特集は「ソサエティ・オブ・イラストレーターズ」第22回展で、世界各国から集まった応募作品の中から、エディトリアル部門、広告部門、TVフィルム部門など多彩な分野の優れたイラストレーションを掲載している。さらに「ミック・ハガティの最新作」「多才でオルガナイズにすぐれたイギリスのデザイナー、シモン・ジェニング」「フランスの工業デザイナー、アラン・カレ」などの記事も収録。
アイデア No.162 石漢瑞/香港
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.162(1980年9月号)。巻頭特集は、ウィーン生まれでニューヨーク育ち、香港を拠点に活躍するデザイナー、ヘンリー・スタイナー(石漢瑞)を取り上げ、作品とバイオグラフィを紹介している。さらに「写真家ブルース・オズボーン」「浅葉克己によるサントリーのアート・ディレクション」「清原悦志グラフィックワーク」などの記事も収録。1980年代初頭のアジアと世界を結ぶデザイン動向を映し出している。
アイデア No.160 ハワイのデザイナー、ブルース・ホッパーの仕事
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.160(1980年5月号)。巻頭では、ハワイを拠点に活動するデザイナー、ブルース・ホッパーの仕事を特集し、建築やインテリア、ロゴ、プロダクトデザインなど幅広い実践を紹介している。加えて「三宅一生のクリエーション・デザイン」や「日本の伝統パッケージ」などの記事を収録。
アイデア No.159 資生堂化粧品のデザイン史
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.159(1980年3月号)。巻頭では「資生堂化粧品のデザイン史」を特集し、資生堂宣伝部長・中村誠のインタビューを通じて化粧品パッケージや広告表現の変遷をたどっている。さらにヤン・ライリッヒによる「ポーランド誌の表紙デザイン」や、ケイトー・ヒバード・デザイン社の活動紹介、「フルーツギフトパッケージの新しい展開」など多彩な記事を収録。
アイデア No.158 ニューヨーク・タイプ・ディレクターズ・クラブ25回展
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.158(1980年1月号)。巻頭では、世界中から2万点以上の応募が寄せられるタイポグラフィの展覧会「ニューヨーク・タイプ・ディレクターズ・クラブ」第25回展を特集し、入選作を紹介している。さらに「日本のポスター展<江戸から現代まで>」や、CBSのアートディレクターとして知られるルウ・ドーフスマンへのインタビュー「日本をテーマに選んで」なども掲載。
アイデア No.157 ダーヴィッド・ヒルマンによる「ノヴァ」のエディトリアル・デザイン
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.157(1979年11月号)。巻頭は、ダーヴィッド・ヒルマンが手がけた雑誌『ノヴァ』のエディトリアル・デザインを紹介。併せて、チェコのグラフィックデザイナー、ヤン・ライリッヒの作品とバイオグラフィを特集している。そのほか、マーク・トライブによる「都市を読みとること」や「変貌するイラストレーター、横尾忠則」など、多彩なテーマを扱った記事を収録。
Un Mare di Numeri: Ll Gusto del Numero Nella Grafica Olivetti | オリベッティ社
イタリアの企業オリベッティ社によるポスターデザインを収録した作品集。プロダクトデザインの先駆けとして知られる同社の活動の中でも、数をテーマにしたグラフィック表現に焦点をあてている。ジョバンニ・ピントーリ、ジャン=ミッシェル・フォロン、エンツォ・マリら著名デザイナーが手がけたポスターを多数掲載し、企業イメージとデザインの融合を示している。
La Grafica della "O" 50 Anni di Copertine Olivetti | オリベッティ社
イタリアの企業オリベッティ社が発行した印刷物の表紙デザインをまとめた作品集。プロダクトデザインの先駆けとして知られる同社の活動を、ブランドイメージを象徴するグラフィック表現から検証している。50年にわたる表紙の変遷を通じて、企業デザインの一貫性と革新性が示されており、オリベッティが築いた視覚文化の歩みを提示している。
Cy Twombly: Fifty Years of Works on Paper
20世紀を代表する現代美術家サイ・トゥオンブリーの作品集。2003年にエルミタージュ美術館で開催された大規模な回顧展にあわせて刊行されたもので、1953年から2002年にかけて制作されたドローイング84点をカラー図版で収録している。詩的な線描や抽象的な形象は、トゥオンブリー独自の美学を示すとともに、美術史や文学との深い関わりを物語っている。50年にわたる創作の軌跡を通して、その芸術世界を照らし出している。
The Window of My Studio | Josef Sudek
チェコを代表する写真家ヨゼフ・スデックによる作品集。1940年から1954年にかけて制作された「The Window of My Studio」シリーズを収録している。自身のアトリエの窓から日々の情景をとらえ、雪の積もった庭の木、夜の街灯の光、結露した窓辺の果物などを詩的に描き出す。移り変わる時間と季節を通して、限られた視点から無限に広がる世界を提示し、写真表現の静謐な力を浮かび上がらせている。
Richard Diebenkorn: Figurative Works on Paper
20世紀西海岸を代表する画家リチャード・ディーベンコーンの紙上作品をまとめた作品集。1950年代半ばから60年代後半にかけて制作された未発表を含むドローイングやペインティング、ガッシュ計42点を収録している。具象と抽象の間を往復しながら探求を続けた時期の成果であり、後年の代表作「オーシャンパーク」シリーズにも通じる造形的な試みを見せている。ジョン・バーググリュン・ギャラリーとの協働により刊行され、ディーベンコーン研究における重要な一冊。
デザート・カントス | リチャード・ミズラック
アメリカの写真家リチャード・ミズラックによる作品集。文明の進展とともに姿を変えるアリゾナの砂漠を題材に、静謐な構図と鮮やかな色彩でとらえた「デザート・カントス」シリーズを収録している。雄大な自然の美しさに加え、人為的な火災や洪水など、環境の破壊や変容を記録する視点が重ねられている点が特徴。風景写真の形式を通じて、自然と人間活動のせめぎ合いを明らかにしている。
American Surfaces | Stephen Shore
「ニュー・カラー」を代表する写真家スティーブン・ショアによる作品集。1972年から1973年にかけて、ニューヨーク、アリゾナ、オハイオなどアメリカ各地を巡り撮影した写真を収録している。日常的なモチーフを鮮やかな色彩で写し取ることで、当時のアメリカ社会の風景を新たな視点から提示。ウィリアム・エグルストンやジョエル・マイヤーウィッツと並び称されるショアの仕事は、カラー写真の表現領域を大きく広げたことを明らかにしている。
Robert Mapplethorpe: Flowers ハードカバー版
アメリカの写真家ロバート・メイプルソープによる作品集。初期から一貫して重要なモチーフとされてきた「花」に焦点をあて、1970年代後半から没年に至るまでに撮影された写真を収録している。精緻な構図と緊張感のあるライティングによって、官能性と妖艶さを帯びた花の姿が際立っている。細部にまで研ぎ澄まされた美意識が貫かれ、メイプルソープの芸術観を映し出している。
有元利夫全作品 1973-1984
夭折の画家・有元利夫(1946–1985)の全作品を集成した作品集。1973年の初期作から亡くなる前年1984年までのおよそ10年間に制作されたタブロー371点と版画130点を、大判のカラー図版で収録している。鮮やかで繊細な色彩と象徴的なモチーフによって独自の世界を築き上げた有元利夫の画業を網羅し、その軌跡を体系的にたどる内容となっている。
有元利夫 女神たち ハードカバー版
画家・有元利夫による作品集。神秘的な雰囲気を帯びた「女神」たちが、孤独な世界で曲芸や手品、舞踏を行う姿を描いたペインティングや立体造形をカラー図版で多数収録している。独自の幻想的世界観を示す作品群に加え、エッセイやセルフポートレートも掲載。さらに前田常作、米倉守らによる寄稿を収録し、有元の芸術を多角的に考察する内容となっている。絵画と文章を通じて、画家の創作の源泉を浮かび上がらせている。
かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験 | 川崎市岡本太郎美術館
2013年に川崎市岡本太郎美術館で開催された「かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験」展の図録。瀧口修造が主宰した実験工房に参加し、昭和期のモダニズム芸術を発展させた北代省三の活動を紹介している。写真、ペインティング、立体作品など多様な表現を収録し、芸術の実験性を追求したその軌跡をたどることができる。
Urformen der Kunst | Karl Blossfeldt
ドイツの植物学者で写真家、カール・ブロスフェルトによる作品集。1928年に初刊され、以降多様な形で刊行され続けてきた『Urformen der Kunst』を、ドイツのHarenberg社が手がける「Die bibliophilen Taschenbücher」シリーズの一冊として復刊したもの。植物の有機的構造や造形美を細部まで写し出したモノクロ写真を約240点収録し、科学的観察と芸術的感性の両面から評価されてきたブロスフェルトの視覚世界を提示している。
Die Rosen: 176 Farbtafeln Nach der Ausgabe von 1817-1824
宮廷画家として緻密かつ優美な植物画を数多く描き、「花のラファエロ」と称されたベルギー出身の画家・植物学者、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテによる作品集。ドイツのHarenberg社が刊行する「Die bibliophilen Taschenbücher」シリーズの一冊として出版された。本書には1817~1824年に刊行された小型フォリオ版から選ばれた170点のバラの図版を収録し、原書に記載された品種名に加えて現行の学名も併記している。
Walker Evans: The Hungry Eye
アメリカの写真家ウォーカー・エヴァンスの作品集。大恐慌下の社会状況を鋭くとらえた記録写真から、19世紀ブラウンストーン建築の美をとらえたシリーズに至るまで、多様なテーマを扱っている。アメリカという国の本質を見据えるまなざしを軸に、創作活動の全体像を時代ごとにたどり、各時期には解説テキストを添えて構成。すべての写真はオリジナルネガから新たにプリントされており、エヴァンス研究における決定的な資料を提示している。
The Drake Equation | Paul Kranzler, Andrew Phelps
写真家ポール・クランツラーとアンドリュー・フェルプスによる共同作品集。アメリカ・ウェストバージニア州グリーンバンクに位置する“クワイエット・ゾーン”を舞台にしている。携帯電話やテレビ、ラジオの電波が遮断されたこの地域は、1950年代に世界最大級の電波望遠鏡を設置し宇宙探査の拠点となった場所であり、近年は電磁波から逃れて移住する人々も暮らしている。街の風景や住民の姿、研究施設を写し取り、現代における科学と人間の共生を映し出している。
Relative Moments | Deanna Dikeman
アメリカの写真家ディアナ・ダイクマンによる作品集。家族の日常の瞬間を撮影した200点の写真で構成されている。両親や親族との日々をとらえた記録は、写真家自身の家族の歴史を紡ぐと同時に、アメリカにおける生活文化や人と人との親密さを示している。個人的な記憶を掘り下げながらも普遍的な感情に訴えかけ、写真が持つ物語性と時間の積層を浮かび上がらせている。
Bildgeschehen | Gabriela Stellino
アルゼンチン出身のアーティスト、ガブリエラ・ステリーノの作品をまとめた作品集。横長の画面に展開するパノラマ的な構図や、ヴェールのように流動する色彩表現が特徴で、モノタイプ、水彩画、油彩画など多彩な技法を駆使した制作を収録している。ステリーノの創作の幅と一貫した感性を示しながら、現代絵画の可能性を探る視点となっている。
Bauhaus and America: Experiments in Light and Movement
バウハウスが第二次世界大戦後のアメリカに与えた影響を探る資料集。ヨゼフ・アルバース、ワシリー・カンディンスキー、アンドール・ワイニンガーといった当時の芸術家に加え、ロバート・ラウシェンバーグやソル・ルウィットら、バウハウスの理念を受け継いだアメリカの作家たちの作品を紹介している。1919年にドイツで設立されたバウハウスは、建築、デザイン、美術を横断する教育と実践で知られ、20世紀以降の視覚文化に大きな影響を及ぼしたことを示している。
三岸節子画集
2005年に東京日本橋三越本店をはじめ全国各地で開催された展覧会の図録。戦中から戦後にかけて女流画家の先駆者として活躍した洋画家・三岸節子の生涯をたどっている。19歳で画壇に登場したデビュー作「自画像」から、94歳で描かれた「花」まで、力強い筆致と鮮烈な色彩を特色とする代表作95点を収録。長い画業を通じて築かれた三岸節子の芸術的軌跡を照らし出している。
ゴードン・マッタ=クラーク展 | 東京国立近代美術館
2018年に東京国立近代美術館で開催された「ゴードン・マッタ=クラーク展」の図録。ニューヨークを拠点に活動し、35歳で早世したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラークの多面的な創作を紹介している。建築物を切断する「ビルディング・カット」や、レストラン「Food」のプロジェクトをはじめ、素描や写真、彫刻作品を収録。加えて批評的な解説も掲載され、1970年代アートシーンにおける彼の革新性を浮かび上がらせている。
ボイス+パレルモ展
2021年から2022年にかけて豊田市美術館などを巡回した「ボイス+パレルモ展」の図録。教師と教え子の関係にあったヨーゼフ・ボイスとブリンキー・パレルモを取り上げている。社会への働きかけを重視し芸術概念を拡張したボイスと、静謐で抽象的な作品を追求したパレルモは、一見対照的でありながら芸術を生の営みへと引き戻そうとする点で共通していた。代表作や書き下ろしの評論をはじめ、ドキュメント写真やアーカイブ資料を多数収録し、その関係性を浮かび上がらせている。
The Elements: Air and Water; Part 1 / 1970-1980 | Joel Meyerowitz
アメリカの写真家ジョエル・マイヤーウィッツによる作品集。2008年にGallery White Room Tokyoでの展覧会にあわせて刊行された。オリンピックの飛び込み競技を撮影したシリーズ「The Elements: Air and Water; Part 1」と、1970年から1980年にかけて撮影された代表的な作品を収めた「1970-1980」の2冊で構成され、マイヤーウィッツの多面的な活動を示している。
Cowboy Kate and Other Stories: Director’s Cut | Sam Haskins
南アフリカ出身の写真家サム・ハスキンスによる代表作『Cowboy Kate and Other Stories』を改訂し、作品を追加したディレクターズ・カット版。1960年代に発表された原著はモノクロームの構図と演出で高い評価を受け、多くのファッション・フォトグラファーに影響を与えた。本書には新たな図版も加えられ、女性のポートレートやヌードを中心とする独自の美学が一層際立つ。
EMMA 杉本エマ | 大倉舜二
広告やファッションの分野など幅広い活動で知られる写真家・大倉舜二による作品集。『カメラ毎日』別冊「PRIVATE」シリーズ第2弾として刊行されたもの。モデル杉本エマの奔放で可憐な魅力を収めたポートレートを中心に構成され、人間像の表現に焦点を当て、当時の写真界における多彩な試みを映し出している。表紙と扉絵は池田満寿夫が手がけ、作品に独特の造形的な彩りを与えている。
チャイナ・ダイアリー | スティーブン・スペンダー、デイヴィッド・ホックニー
画家デイヴィッド・ホックニーと詩人スティーブン・スペンダーによる旅行記。香港、北京、西安、南京、杭州、上海など中国各地を訪れた際の体験を、ホックニーの写真やドローイングと、スペンダーの文章によって綴っている。現地で出会った人々や建物、風景をカラーとモノクロの図版で多数収録。視覚と文学の両面から旅の記録を描き出し、1980年代中国の姿を文化的交流の視点から提示している。