Frida Kahlo | フリーダ・カーロ
メキシコを代表する画家、フリーダ・カーロの創作を彼女を取り巻いた民衆芸術やフォークロアの源泉から辿る作品集。幼少期から接してきたエクスヴォートやレタブロ、カトリックの聖像、無名の職人による工芸品、さらには父ギジェルモ・カーロによる19世紀写真や革命期のコリードまで、多彩な文化的背景と作品の関わりを豊富な図版で紹介する。ナディア・ウガルデやフアン・コロネル・リベラによる論考も収録され、教育における実証主義の影響やインディヘニスモの根源といったテーマから、カーロ芸術の深層に迫っている。英語、スペイン語表記。
Antony Gormley | アントニー・ゴームリー
1994年にターナー賞を受賞したイギリスの彫刻家アントニー・ゴームリーの作品と思想を紹介するモノグラフ。鉛や鉄で自身の身体を型取った立像を通じて存在の在り方を探り、社会や環境との関係を問うパブリックアートで国際的評価を得ている。《Allotment》《Another Place》《Angel of the North》《Asian Field》といった代表作を収録。さらに東洋思想からの影響や作家自身のテキスト、批評家との対話を交え、多角的に創作の軌跡をたどる内容となっている。
生誕90年 木版画の詩人 清宮質文展 | 横須賀美術館
2007年に横須賀美術館で開催された展覧会の公式図録。静謐で淡い色彩をまとった木版画を通じて、内面世界の詩情を繊細に描き出してきた清宮質文。本書では代表的な木版画に加え、ガラス絵や水彩、初期の油彩画など約110点を収録し、その幅広い表現の歩みを紹介している。幻想的でありながら親密さを宿す作品群は、清宮質文の芸術が持つ精神性と抒情性を浮かび上がらせる。
VAGUE/Windows | 奥山由之 Print House Session
写真家・奥山由之が東京都内の窓越しの風景を撮影した『Windows』をもとに、デザイナーと印刷会社が協働で制作したアートブック。曖昧さを包み込むような柔らかな表現をセレクトし、異なるサイズや質感の紙を折り重ねて綴じない構成とすることで、写真と造本が一体となった実験的な仕上がりとなっている。デザインは上西祐理、印刷はLive Art Booksが担当し、写真集の可能性を拡張するプロジェクトの成果を示す。
Le Notre’s Gardens | Michael Kenna マイケル・ケンナ
世界的に知られる風景写真家マイケル・ケンナによる作品集。フランスを代表する造園家アンドレ・ル・ノートルが設計した庭園を題材に、静謐で緻密なモノクローム作品60点を収録している。光と影の対比が際立つ写真は、幾何学的に構成された庭園の美と時間の移ろいを映し出し、ル・ノートルの造形思想を現代に呼び覚ます。
Gerhard Richter: Survey | ゲルハルト・リヒター
ドイツを代表する現代美術家ゲルハルト・リヒターの国際巡回展にあわせて刊行された作品集。1960年代から1990年代にかけて制作された油彩や写真作品など27点を収録し、リヒター自身が選んだ代表作を中心に構成されている。抽象絵画や写真に油彩を施したシリーズなど、多様な表現を通じてリヒター芸術の核心に触れることができる一冊。英語表記。
三沢厚彦 Animals/Multi-dimensions | 千葉市美術館
2023年に千葉市美術館で開催された展覧会の公式図録。彫刻家・三沢厚彦が1990年代に制作した未発表の初期作品から、開催当時の最新作までを網羅している。等身大の動物彫刻を中心に、絵画やドローイングなど多様な表現を収録し、作家の探求の広がりを示す構成。木彫ならではの質感やスケール感を活かした作品群とともに、解説を通じて三沢芸術の軌跡を多角的にたどることができる内容となっている。
三沢厚彦 ANIMALS 2021 | 北九州市立美術館
2021年に開催された展覧会の公式カタログ。彫刻家・三沢厚彦の代表作「ANIMALS」シリーズを紹介している。ゾウやトラ、クマ、ウサギ、鳥といった身近な動物から、ユニコーンのような空想上の存在まで、多彩な姿が木彫で生み出される。荒々しさと柔らかさを併せ持つ木の質感が温もりを帯び、愛らしさと迫力を同時に伝える点が特徴。作品図版に加えて解説も収録し、シリーズの魅力を多角的に示す内容となっている。
感覚の選択 クリシェ・コレクション展
1992年に開催された展覧会にあわせて刊行された図録。当時、日本では欧米の現代写真家の活動が十分に知られず、同様にヨーロッパでも日本の写真家は一部の著名作家を除いて紹介の機会が少なかった。そうした状況を背景に、日本と欧米の写真芸術を結ぶ架け橋として企画された。ウィリアム・クライン、ラルフ・ギブソン、田原桂一ら多彩な写真家による作品を78シートに収録し、国際的な交流の契機を示す内容となっている。
クリスト 神話なき芸術の神話 | 中原佑介
美術評論家・中原佑介による、大規模な環境アートで知られるクリスト論。凱旋門や橋梁、自然の風景までも布で覆い尽くす壮大なプロジェクトを手がけたクリストの表現を、単なる視覚的スペクタクルとしてではなく、現代社会における芸術の在り方を問う実践として読み解く。芸術が神話を失った時代に、新たな神話を創出する試みとしてのクリストの活動を、芸術と社会、自然と人工、個と共同体といった多層的な関係性から考察している。現代美術批評の第一人者が、20世紀を代表するアーティストの仕事を通して提示する、鋭く普遍的な問いが凝縮された一冊。
「前衛」写真の精神 なんでもないものの変容 | 瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄
瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄という4人の表現者の創作と交流を軸に、1930年代から1980年代にかけて受け継がれた「前衛」写真の姿を探る。彼らを取り巻く文脈には、ウジェーヌ・アジェや北代省三、小石清、斎藤義重、高梨豊、山口勝弘らの作品も位置づけられ、実験的な視覚表現の広がりが示されている。図版157点を収録し、写真史の中で「前衛」が果たした役割と、その本質を現代にどう捉え直すかを問いかける内容となっている。
KANO mitsuo Illumination 1986 | 加納光於
版画家・加納光於による石版画集。重なり合う色彩がぶつかり合い、偶然の造形が連続して立ち現れる。オートマティスムに基づく即興的な表現は、見る者を色と形の奔流へと誘い、鮮やかな躍動を刻み込む。タイトル「Illumination」はアルチュール・ランボーの散文詩に由来し、詩的イメージと絵画的探求が交錯する作品群を象徴している。
立木義浩 写心気 30 | にじゅういち出版
写真家・立木義浩による、1958年から1988年までの30年間の活動を俯瞰する作品集。「MY AMERICA」「PRIVATE 私生活 加賀まりこ」「8×10の世界」など代表的なシリーズを中心に、多彩な作品を収録している。人物写真から風景まで幅広い題材を扱い、時代の空気を鋭敏に映し出す立木義浩の写真表現の変遷をたどる内容。豊富な図版を通じて、写真家としての軌跡と独自の視線を総合的に示す一冊となっている。
小女 | 立木義浩
写真家・立木義浩による作品集。2013年にPaul Smith SPACE GALLERYでの展示にあわせて刊行されたもの。舞台は八丈島と東京の人工島。ポール・スミス ジュニアの服を纏った4人の少女たちが、無邪気な姿と大人びた表情を行き来しながら写し取られている。自然と溶け合う瞬間や、幼少期から思春期へと移ろう「小女」の時代の終わりを、立木特有のまなざしでモノクロームに定着した一冊。
hi mi tsu ki chi ヒミツキチ | 西宮大策
写真家・西宮大策が2006年から2008年にかけて東京近郊で撮影した、子どもたちの「秘密基地」を収めた作品集。兄弟が藪の中に築いた隠れ家や、女の子たちが花で飾った小さな空間など、取材を重ねて探し当てた20か所のうち13か所を紹介している。誰にも知られずに作られた遊び場には、子どもたちの創意と自由な発想、そして大人の目からこぼれ落ちる小さな物語が息づいている。
青い隕石 | 勅使川原三郎、荒木経惟
ダンサー・勅使川原三郎と写真家・荒木経惟によるコラボレーション。勅使川原三郎の詩やドローイングとともに、舞台での身体表現を荒木経惟が写真で捉えている。女性像を主題とする従来の作品とは異なり、舞台特有の緊張感と温度を映し出す点が特徴。巻末には美術評論家・伊藤俊治によるテキストを収録し、舞踊と写真、批評が交差する一冊。
医学と芸術 生命と愛の未来を探る ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト | 森美術館
2009年に森美術館で開催された展覧会の公式カタログ。レオナルド・ダ・ヴィンチや円山応挙、ダミアン・ハースト、ヤン・ファーブルといった古今東西の作家による作品に加え、医学資料や古典美術、現代美術を併置して紹介している。科学と芸術の交差点に立ち、人間の身体や生命をどのように捉えてきたかを多角的に探る構成。生と死の境界、愛の意味といった普遍的なテーマを、図版とテキストを通して再考する内容となっている。
ダミアン・ハースト 桜 Damien Hirst: Cherry Blossoms
2022年、国立新美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログ。イギリスを代表する現代アーティスト、ダミアン・ハーストが手がけた『桜』シリーズを収録。モネやピサロら印象派の伝統を想起させながらも、アクション・ペインティングの要素を取り込み、厚く塗り重ねられた絵具がキャンバス全体に華やぎと動勢を与える。咲き乱れる花々は自然の再生と生命力を象徴し、作家が長年探求してきた生と死、儚さと永遠といった主題に新たな光を投げかける。作品図版に加え、制作背景やコンセプトを解説するテキストも収録。
クリスト展 | 西武美術館
いかなる巨大なものも布で覆う現代美術家、クリストの表現を紹介する、1987年開催の展覧会図録。初期のドラム缶を用いた作品から、ローマの城壁、セントラルパークの《ゲート》、マイアミの島々を舞台としたプロジェクトまで、多くの代表作をデッサンと完成写真でカラー収録している。包む・積む・張る・覆うという行為を通して、物体や建造物の存在そのものを問い直し、人々の知覚にゆさぶりを与える。巻末には《アンブレラ》プロジェクトに関するインタビューも収録。
山中俊治ディレクション「骨」展 | 21_21 DESIGN SIGHT
2009年、21_21 DESIGN SIGHTで開催された展覧会「骨」の公式図録。プロダクトデザイナー・山中俊治がディレクションを手がけ、「骨」をテーマに企画された本展は、ふたつの空間で構成される。「標本室」では、生物の骨や工業製品の構造美を可視化し、「実験室」では「未来の骨」を探る試みとして多彩な作品を展示。参加作家には、玉屋庄兵衛、ニック・ヴィーシー、エルネスト・ネト、湯沢英治、明和電機、THA/中村勇吾らが名を連ねる。
タイポグラフィ講座を開催します
本講座は満席となりましたため、お申込みを締め切らせていただきました。たくさんのお申込みをいただき、誠にありがとうございます。 タイポグラフィ講座を開催します。ノストスブックス店内で全5回、文字組の基本から学べ、活版機を使 […]
イサム・ノグチ 空間の研究 | アナ・マリア・トーレス
芸術家イサム・ノグチが手がけた公共プロジェクトに焦点を当て、包括的にまとめた作品集。庭園、公園、広場、メモリアル、インテリア、パブリックスカルプチャーなど75点以上のプロジェクトを収録する。本書のために描かれたドローイングや図面、貴重な写真を交え、構想から実現に至るまでのプロセスと、空間づくりにおけるノグチの独創性を多角的に紹介している。
Mid-Century Modern Designers | Dominic Bradbury
ミッドセンチュリーデザインを代表する300名のデザイナーをアルファベット順に紹介するモノグラフ。アルヴァ・アアルト、リナ・ボ・バルディ、チャールズ&レイ・イームズ、ジオ・ポンティなどの著名デザイナーから、あまり知られていない人物まで幅広く収録する。各デザイナーの詳細な解説とともに、戦後に生み出された家具、照明、ガラス、テキスタイル、陶器、テーブルウェアなど、ミッドセンチュリーモダンの世界を豊富なビジュアルで網羅している。英語表記。
Studio KO | Olivier Marty、Karl Fornier
パリを拠点に活動する建築事務所Studio KOの作品集。モロッコの山岳地帯やフランス・プロヴァンスの風景に溶け込むプライベートレジデンスをはじめ、2017年にマラケシュに開館したイヴ・サンローラン美術館などを収録。地域の素材や環境への配慮とモダニズムの美学を融合させた建築を、美しい写真とともに紹介している。英語表記。
Ceramics of Tatsuzo Shimaoka | 島岡達三
2000年9月から2001年6月にかけて、サンディエゴのミンゲイ・インターナショナル・ミュージアムで開催された島岡達三回顧展にあわせて刊行された図録。日本の陶芸家として民芸運動の精神を受け継いだ島岡達三の作陶を紹介する。展示作品約300点から精選した作品を掲載し、代表的な縄文象嵌をはじめ、日本の陶芸の伝統を現代に息づかせた卓越した技と美意識を伝えている。英語表記。
Arne Jacobsen: Designing Denmark | アルネ・ヤコブセン
デンマークを代表する建築家・デザイナー、アルネ・ヤコブセンの作品と生涯を包括的に紹介するモノグラフ。熱心な写真家であり画家でもあった彼が、建築の発展のためにアートから得たインスピレーションや新しい手法に迫る。椅子、テキスタイル、照明器具、水彩画、建築模型など、多岐にわたるデザインと制作物を豊富な図版で収録し、知られざる創作の全貌を伝えている。英語表記。
数寄屋 建築と庭園 新装版 | 恒成一訓 、伊藤ていじ、横山正
日本各地の数寄屋建築と庭園を紹介する写真資料集の新装版。安土桃山時代に茶室として生まれ、質素でありながら繊細で洗練された美を備える数寄屋造りを取り上げる。桂離宮や仁和寺、三溪園などに残る数寄屋を、外観や内部、庭園まで詳細に撮影し、カラー・モノクロ写真で掲載。それぞれの平面図や解説も併せて収録し、建築と庭園の美学を多角的に伝えている。
建築の記憶 写真と建築の近現代 | 東京都庭園美術館
2008年に東京都庭園美術館で開催された「建築の記憶 写真と建築の近現代」展の図録。明治期の建築を記録した写真から現代のアートフォトまで約400点を収録し、近現代建築を同時代の写真家がどのように捉えてきたかをたどる。建築史と写真史、それぞれの変遷と交差点を検証し、視覚芸術としての建築写真の多様な表現を紹介している。
【新刊書籍】 NEUTRAL COLORS 6 滞在で感じたあの特別な時間はなんだ
『NEUTRAL COLORS』第6号の特集は「滞在で感じたあの特別な時間はなんだ」。観光でも移住でもなく、ある期間その場に留まることで生まれる、静かな時間や偶然の出会いに焦点を当てる。書店ON READINGに11日間滞在し制作された誌面には、年齢も背景も異なる人々が作業を共にしながら語り合い、自然に芽生える連帯感や特別な空気が映し出されている。戻らない時間を紙に刻み、再びその瞬間に触れることができる滞在の記録。新刊書籍。
Handweaver’s Pattern Book | Anne Dixon
4枚綜絖の基本構造から、ブロックドラフト、ダブルウィーブ、ヘリンボーン、ツイル、ジグザグ、ダイヤモンドなど、多彩な600種の織りパターンを紹介する実用的ガイド。布見本写真や糸の通し順・作業手順が一目でわかる図解に加え、基本的な織り構造の解説、織機やシャトルの選び方・使い方も掲載。さらに糸の選定や染色、仕上げ技法まで網羅した充実の内容となっている。英語表記。
アイノとアルヴァ アアルト書簡集 | ヘイッキ・アアルト=アラネン
フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アイノ・アアルトとアルヴァ・アアルトの往復書簡を収録した書簡集。仕事や共通の目標、家族への想い、互いへの深い愛情が綴られ、二人の関係性や創作活動の背景、デザインの裏側が浮かび上がる。世界的に活躍した夫婦の人間性に迫り、その作品に込められた精神を読み解く手がかりとなる内容。
バウハウス 1919-1933 | マグダレーナ・ドロステ
20世紀初頭のドイツで創設され、芸術と工芸、デザイン、建築の統合を目指した革新的教育機関バウハウス。その創立から終焉までの歩みをたどる資料集。組織の成り立ちや発展の過程を、バウハウス資料館所蔵の写真や図版など豊富な資料とともに紹介する。教育方針や主要メンバー、代表的な作品やプロジェクトを網羅し、その歴史的意義を多角的に解説。バウハウスの全体像を知る入門書としても適している内容。
TOO MUCH Magazine Issue 10 WORK series 2
東京発のインディペンデント・マガジン『TOO MUCH Magazine』第10号は、“WORK”シリーズ第2弾としてスキーマ建築計画と代表・長坂常を特集。これまでスキーマ建築が手がけた仕事を紹介し、既存空間にどのように介入し新たな価値を生み出したのかを探る。長坂常が提唱する「多人称的空間」の概念にも迫り、日本語訳の別冊を付属する。
未来都市の考古学 | 東京都現代美術館
1996年に東京都現代美術館で開催された「未来都市の考古学」展の図録。14世紀ルネサンス期から20世紀に至るまで、人類が思い描いた理想都市を、建築デザインだけでなくアートの視点からも検証する。フランク・ロイド・ライト、アルベルト・シュペーア、アーキグラム、ロシア構成主義など、多様な思想と造形を解説し、都市像の変遷を豊富な図版とともに辿っている。
素と形 | 中村好文、坂田和實、山口信博
2004年に松本市美術館で開催された展覧会「素と形」の図録。建築家・中村好文、古道具店主・坂田和實、グラフィックデザイナー・山口信博の3人が収集した、素朴で美しい日用品を写真家・小泉佳春が撮影して収録する。器や家具、道具など、日々の暮らしに根ざした品々の造形と素材感をとらえ、巻末には3人による対談も掲載している。
Frank Lloyd Wright: Three Quarters of a Century of Drawings | フランク・ロイド・ライト
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトのドローイング集。原画を忠実に再現したカラー図版を中心に、232点のドローイングと図面を掲載する。スケッチから完成図に至るまでの多様な図面を通じて、彼の設計思想や空間構成に見られる独自の特徴を明らかにしている。建築家としての創造のプロセスを視覚的にたどれる内容。英語表記。
1930年代・東京 アール・デコの館(朝香宮邸)が生まれた時代
朝香宮邸が建設された1930年代の東京に焦点を当て、その都市生活文化を多角的に紹介する図録。新しい東京の風景を描いた絵画や写真、絵葉書に加え、当時の建築、日用品、ファッション、広告デザインなどを取り上げる。モダーンと呼ばれたアール・デコ様式が、街中でどのように受容されていたかを探り、貴重な図版を通して1930年代東京の洗練と活気を伝えている。
特別展 大漁の証 万祝 | 神奈川県立歴史博物館
2007年に神奈川県立歴史博物館で開催された「大漁の証 万祝」展の図録。江戸時代末期、房総を中心とする漁民が大漁祝いの晴着として用いた万祝(まいわい)を紹介する。松竹梅、鶴亀、七福神といった吉祥図や昔話を題材にしたもの、漁獲物を描いたものなど、鮮やかな染色図柄の多様な万祝を収録。漁村文化と祝祭の美意識を伝える内容となっている。
Textiles of India | Helmut Neumann、Heidi Neumann
世界有数のインド・テキスタイルコレクションをもとに、インド各地で何世紀にもわたり受け継がれてきた芸術的な布の生産を紹介するビジュアル資料集。地域ごとの織物の伝統、パターン、技法を解説し、グジャラート州のパトラ・シルク、チベット寺院に伝わる錦織のランパ、インドネシアの媒染レジスト染めコットン、ベンガル地方の刺繍、ムルシダーバードのシルクサリーなど、多彩な作品を細部まで掲載している。英語表記。
Sayama Lakeside Cemetery 狭山湖畔霊園 | 中村拓志、鈴木理策
建築家・中村拓志が設計した狭山湖畔霊園を、写真家・鈴木理策が撮影した作品集。瞑想時の半眼を思わせる平屋の管理休憩棟や、人の祈りと建築の祈りが重なるよう意図された礼拝堂などを収録。光と自然が呼応する静謐な空間をとらえ、建築と環境、精神性が融合する場の魅力を映し出している。
四角い布 Okinawa from Textiles Handwoven | Luft shop
沖縄の伝統織物「首里織」の担い手である3名の織り手に焦点を当てた作品集。2020年にLuft shopで開催された展示にあわせて刊行されたもので、上間ゆかり、金良勝代、新垣斉子が手がける繊細で彩り豊かなハンカチを紹介する。それぞれの作品に込められたルーツや創作の源を伝える文章とともに、沖縄のゆるやかな空気感を紙面に映し出している。日本語、英語表記。
建築と都市 a+u 2006年11月臨時増刊 セシル・バルモンド
建築専門誌『建築と都市 a+u』の2006年11月臨時増刊号は、建築構造設計家セシル・バルモンドを特集。レム・コールハース、伊東豊雄、ダニエル・リベスキンド、アルヴァロ・シザら世界的建築家から最もコラボレーションを望まれる存在として知られるバルモンドの作品と思想を豊富なビジュアルで紹介する。さらにアラップ先端幾何学ユニットによる革新的な研究やプロジェクトの全貌を初公開し、その創造の背景に迫っている。
建築、アートがつくりだす新しい環境 | 東京都現代美術館
2011年に東京都現代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。環境問題や都市化、人口増加といった社会の変化に応じ、建築とアートがどのように新たな空間を創造しているかを紹介する。ドローイング、彫刻、写真、インスタレーションなど、多様な建築家やアーティストの作品図版と解説を収録。監修は妹島和世+西沢立衛/SANAA。
河井寛次郎と仕事 | 河井寛次郎記念館
陶芸家・河井寬次郎の仕事と生涯を多角的に紹介する資料集。河井寬次郎記念館所蔵の陶芸作品をはじめ、木彫や墨画など多彩な制作物を掲載するほか、作家論やインタビュー、年譜も収録。創作の背景や思想、人となりに触れられる内容で、芸術家としての全貌を知る手がかりとなる一冊。