Purple Desks | Matthias Schaller マティアス・シャラー
ドイツ出身の写真家マティアス・シャラーの作品集。ローマ教皇庁内部にある、ローマカトリック教会の枢機卿たちの執務室を撮影。無人にもかかわらず、重厚な調度品や整然とした佇まいから部屋の主の個性を映し出した異色のポートレート。
Eirini Vourloumis: In Waiting | Panos Kokkinias、James Estrin
アテネを拠点に活動するドキュメンタリー写真家、Eirini Vourloumisの写真集。サンタの靴下がぶら下げれた外務省のカフェテリアや、本が一冊も残っていない科学技術図書館、税理士の磨かれた靴など、不確実な世の中で文化的アイデンティティがどのようにして現れるかを示した作品を掲載。英語表記。
Colors | 水谷吉法
日本の写真家、水谷吉法の作品集。過去4年間にTumblrで発表されてきた「Colors」シリーズをまとめたもの。ほとんどの写真が夜間や日没時に人工の光を光源に用いて撮影されたもので、身の回りの何気ない事象が鮮やかな色彩と構図で切り取られている。
I Want to Spend the Rest of My Life Everywhere, with Everyone, One to One, Always, Forever, Now. | Damien Hirst ダミアン・ハースト
英国の現代美術家、ダミアン・ハーストの作品集。ハーストの代表的なキャリアと作品、アイデアを俯瞰し体感する一冊。飛び出すページ、作品を紙面で再現しようと試みる仕掛けなど様々な趣向が凝らされた、ジョナサン・バーンブルックによるブックデザインも魅力。
東京 TOKEI | 中里和人
写真家、中里和人の作品集。東京の北東、周囲を川に囲まれた3角地帯「向島」の町を収めた写真集。古びた工場、夜の路地裏、すりガラス越しの灯り、シャッターの閉まった商店、いつしか消え去りつつある『東京 (とうけい)』を向島の原風景に視る。
Arranging Flower Arranging | Andrea Salerno、Yeliz Secerli
イタリア人デザイナー、アンドレア・サレルノと、トルコ人デザイナー、イエリズ・シェケルリによる作品集。2018年に、1966年発行の家庭用生花の参考資料「FLOWER ARRANGING」に偶然出会ったアンドレア・サレルノ。本書はイエリズ・シェケルリとともに、「FLOWER ARRANGING」のシークエンスを再アレンジしたもの。 新刊書籍。
Blast | 畠山直哉
写真家、畠山直哉の作品集。石灰石鉱山の発破の瞬間を撮影したシリーズ「BLAST」を一冊にまとめたもの。試行錯誤の末に編み出した遠隔操作で撮影されており、その迫力は見るものを圧倒する。ブックデザインは祖父江慎によるもの。
Christo & Jeanne Claude | クリストとジャンヌ=クロード
アーティストデュオ、クリストとジャンヌ=クロードの全貌を網羅した作品集。増補改訂版。伝記、批評本でもある本書は、初期のドローイング、家族写真から将来の計画、今まで手がけてきた作品から進行中のプロジェクトにいたるまで、過去10年間の夫妻によるプロジェクトを数百点の写真とともにたどる一冊。ドイツ語、フランス語、英語表記。
A KA RI | 藤井保写真集
数々の広告を手がけたことで知られる写真家、藤井保の作品集。ハワイ諸島、カリフォルニア、フロリダ、メキシコなど各地の壮大な自然のランドスケープを収録。まるで地球上とは思えない美しい色彩がフレームいっぱいに広がる。
Kawamata Expand BankART | 川俣正
2012年にBankART 1929にて開催された展示を機に刊行されたカタログ、全3冊セット。「Representative Works・Documents」「Plan for Expand BankART」「Documentation for Expand BankART」の3部構成で紹介。芸術家、造形作家、川俣正の過去の活動の記録、世界各国での展覧会での作品、BankART1929での展示の制作過程など、豊富な図版、解説を収録。
日本の木組 | 清家清
建築家、清家清による建築資料集。日本の伝統的な木造建築工法である木組を「木組の起源」「木組の機能」「継手」「仕口」といった章に分け、図版とともに丁寧に解説したもの。巻頭のモノクロ写真は入江泰吉、植田正治らが撮影している。
Classic Herman Miller | ハーマン・ミラー
米国に本社を置く家具メーカー/ハーマンミラーの作品集。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチら偉大なデザイナーが手がけたクラシックな家具製品を、カラーとモノクロの豊富な写真図版で紹介。英語表記。
Theo Van Doesburg: Painter and Architect | テオ・ファン・ドゥースブルフ  
オランダの美術家で建築家の、テオ・ファン・ドゥースブルフの作品集。デ・ステイルの中心人物としても活躍したドゥースブルフ。氏が手掛けた建築や絵画などといった仕事・作品を、多数の図版やテキスト、写真などで丁寧に紹介。英語表記。
坂茂 | マティルダ・マッケイド
建築家である坂茂(ばん しげる)の作品集、日本語版。紙、木、竹、プレハブ、スキンという素材とテーマごとのセクションに分けて様々なプロジェクトを紹介。坂茂の先駆的な素材試験を記録する技術的な情報も掲載。
生活工芸プロジェクト モノトヒト
ガラス作家の辻和美氏をディレクターとし、生活をよりよくするモノについて考える「生活工芸プロジェクト」が発行する書籍。安藤雅信、山口信博、皆川明、小林和人ら13人の「モノ」のプロたちの愛用品を紹介。パン皿、やかん、古い木馬、卵ケース、「モノ」にまつわる話とともに、図版を収録。限定1000部。
板絵の控 | 芹沢銈介
型絵染の人間国宝、芹沢銈介の習作集。花や鳥、人々の暮らしの風景などを描いたペインティング作品を板絵に見立てた蛇腹製本で収録。手描きのあたたかみと鮮やかな色彩が目を喜ばせる。
裸形のデザイン | 大西静二
インダストリアルデザイナー、大西静二の蒐集品をまとめた1冊。急須や弁当箱、鯛焼き機、譜面台などアルミニウムを用いた様々なコレクションとともに解説を収録。素材そのもののシンプルでモダンなデザインの数々が収められている。
僕のいるところ | 三谷龍二
工芸家、三谷龍二によるビジュアルブック。自身の制作したオブジェやおもちゃの写真に、心温まる詩的なテキストが添えられている。装丁は山口信博によるもの。
ブラジル先住民の椅子 | 中沢新一、樋田豊次郎
2018年から2019年にかけて東京都庭園美術館などで開催された同名展示の図録。ブラジルの先住民たちが丸太から掘り出す動物彫刻を紹介。地域のによって異なる特色や、伝統的な椅子を進化させ、動物彫刻の椅子にいたるまでの過程なども解説。
現代デザインの水脈 ウルム造形大学展
バウハウスの精神を受け継いだドイツのデザイン学校、ウルム造形大学の歴史と変遷を辿る展覧会の図録。ウルム造形大学の理念、詳細な教育内容や学生の作品、開校から閉校までの歩みなどを豊富な図録とともに収録。杉浦康平と向井周太郎の対談「デザインの展望」なども併せて掲載。
土佐・物部村 神々のかたち | INAX出版
高知県の物部に伝わる信仰の世界を紹介する。山の神の祭り、水神祭り、日月祭、仮面など、図版とともに解説を収録。物部の歴史から風土とともに継承されてきた伝統の祭り、その風習を知る。
高麗・李朝の工芸 陶磁器、漆器、金属器 | 愛知県陶磁美術館
2014年に愛知県陶磁美術館で開催された展覧会の図録。高麗、李朝の時代に生み出された優れた陶磁器を中心に、同時代の漆器や金属器など、合計130点にも及ぶ工芸作品の数々をカラーで掲載。
世界をみる眼 古陶磁とガラス | 愛知県陶磁美術館
2014年に愛知県陶磁美術館で開催された展示の図録。世界各国の古陶磁、エミール・ガレやルーシー・リーらによる陶芸作品や約500点もの形象ビーズ、モザイクビーズほか作品図版と併せて解説を収録。
女子美染織コレクション展 Part5 KATAZOME | 女子美術大学
2015年に女子美術大学女子美アートミュージアムで開催された展示の図録。古くから行われてきた日本独自の技法である『KATAZOME』をテーマにその変遷を辿る。型紙、型染め、芹沢銈介や柚木沙弥郎らによる民芸との関係など、カラーによる作品図版とともに解説を収録。
フランク・ロイド・ライト全集 第7巻 モノグラフ 1942-1950 | 二川幸夫
近代建築の三大巨匠の一人として知られているアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトのモノグラフ。800を超える作品の中から、1942年から1950年の時期に制作された作品の写真、図面、テキストを収録。グレガー・アフレック邸、ユニテリアン教会、メイナード・ビューラー邸などを紹介している。
ブータンの染織 バーソロミューコレクション | 紫紅社
何世紀にもわたる鎖国の中で生まれ今に伝えられてきた、複雑で高度な技術で織られるブータンの染織工芸についてまとめたもの。伝統的な衣装やベットカバーひざ掛けなど、繊細な文様が美しい染織品67点、その他の工芸品や暮らしの風景など、全72枚のカラー図版を解説とともに収録。
洋燈 | 加藤孝次、由水常雄
江戸後期に日本に渡来した西洋の灯火器「洋燈(らんぷ)」の写真資料集。100種類以上の洋燈をカラー写真とともに詳しい解説つきで紹介。型録や洋燈の歴史に至るまで、今は目にすることも少なくなった洋燈について幅広く網羅する貴重な一冊。限定1200部発行。
江戸の異国万華鏡 更紗・びいどろ・阿蘭陀 | MIHO MUSEUM
2018年にMIHO MUSEUMで開催された展示の図録。江戸時代の舶来品であるインド更紗、ヨーロッパ製のガラス器、陶器などの工芸品を紹介。カラーによる豊富な図版とともに解説を収録。
Dorfsman & CBS | ルウ・ドーフスマン
米国最大のテレビ・ラジオ放送局CBS社のもとで副社長、そしてクリエイティブディレクターを務めたルウ・ドーフスマン。過去40年間におけるドーフスマンとCBSの番組新聞広告、宣伝ポスター、CM映像、番組セット、グッズなど膨大な作品を収録。
Landschaft mit Gasten | Werkstatt Rixdorfer Drucke
ドイツのデザイン集団、Werkstatt Rixdorfer Druckeの作品資料集。1963年にベルリンで創設された印刷工房「Rixdorfer Drucke」とゲストとの風景を収めた写真、文学的なテキストとデザインの組み合わせによる作品図版、資料ほか、解説を収録。ドイツ語表記。
Trek | David Carson デヴィッド・カーソン
グラフィックデザインの世界に多大な影響を与えてきたグラフィックデザイナー、デヴィッド・カーソンの作品集。「The End of Print」、「2nd Sight」、「Fotografiks」に続いて発行されたもの。
The Development of Script and Type | Hans Eduard Meier
スイス出身の書体デザイナー、Hans Eduard Meierによる書体作品を紹介する。古代ギリシャの碑文から現代の活字まで、72種類の書体デザインを解説とともに収録。ドイツ語、英語、フランス語表記。
The Vico Collaboration | Giambattista Vico
アメリカの印刷業者、タイポグラファー、Jack W.Stauffacherによるタイポグラフィに焦点を当てた作品集。哲学者である、ジャンバッティスタ・ヴィーコの18世紀の本、『新科学』にインスピレーションを受け制作。タイポグラフィ作品と併せて金属活字やインクなどイメージの断片の写真、解説を収録。英語表記。
Zum Buch 3 | HFBK Hamburg
ドイツのハンブルク美術大学の講師たちによる特別出版シリーズ『zum Buch』vol.3。本というメディアに関する幅広いトピックを取り上げるシリーズであり、本号では言語、語彙、翻訳、装画、ハングル文字、書体などに関する記事がそれぞれ10冊の小冊子によって構成されている。各冊子ともタイポグラフィや構成が異なり、デザイン性にも優れた一冊。ドイツ語表記。
製本 紀田順一郎セレクション | 大日本印刷株式会社
装幀家、版画家、詩人である恩地孝四郎が編集を手がけた雑誌『書窓』より、1941年刊行の製本特集号「製本之輯」復刻版。和本と洋本それぞれの製本の過程を、童画家、版画家の武井武雄の図とともにわかりやすく紹介。上田徳三郎、池内紀、紀田順一郎による解説も併せて収録。装丁は平野甲賀。
現代商業美術全集 2 | アルス
商業デザインについてまとめられたデザイン資料集。北原白秋の弟、北原鉄雄が設立した出版社アルスから刊行されたもの。杉浦非水や濱田増治ほか、海外の作品も含めたあらゆるデザインのポスター作品を中心に図版、解説を収録。
レタリング入門 漢字・かな | 中田功
文藝春秋やNECのロゴを手がけたデザイナー、中田功によるレタリングの入門書。ひらがな、カタカナ、漢字の「明朝体」「ゴシック体」の基礎的な知識からレタリングの使用例など、レタリングデザインについて幅広く網羅。
ザ・ファッション 1947-1977 アベドン写真集 | リチャード・アヴェドン
ファッションやアートフォトなど幅広い分野で活躍したアメリカの写真家、リチャード・アヴェドンの作品集。代表的な写真作品集「Photographs 1947-1977」を邦訳したもの。ファッション・ポートレート写真図版を162点収録。
10 Years of Dolce & Gabbana | ドルチェ&ガッバーナ
イタリアを代表する世界的なファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナの創業10周年を記念して発行された写真集。アーヴィング・ペン、ブルース・ウェーバー、スティーブン・マイゼルら、世界的に活躍するファッションフォトグラファーが撮影した全159点の写真を収録。英語表記。
Kenzo Takada | 高田賢三
華やかさとエキゾチックさを融合させた独自のスタイルをもつファッションデザイナー、高田賢三が創設したブランド「KENZO」のビジュアル資料集。美しい写真とともにプライベートコレクションから300点以上のスケッチを収録し、40年以上にわたる彼の創作活動の軌跡をたどる。 英語表記。
Jean-Daniel Lorieux: Coconuts |ジャン=ダニエル・ロリュー
フランスの写真家ジャン=ダニエル・ロリューの写真集。白い壁、遠い水平線、夏の海岸など、1冊丸ごと80年代の空気感が漂う一冊。ページデザイン、レイアウトもいまなお新鮮。 英語表記。
日本語のデザイン | 永原康史
グラフィックデザイナー、アートディレクター永原康史による日本語と文字表現についての指南書。ひらがなの誕生、出版のはじまり、タイプライティング、デザインについてなど、豊富な図版とともに解説。歴史、文化とともにデザインの視点から日本語における文字の変遷を辿る。
円と四角 | 向井周太郎
円と四角形に昇華した宇宙図、カリグラフィ、サイン、そしてコンクリート・ポエトリーの作品群をまとめ、一冊の本に落とし込んだビジュアルブック。図の意味ではなく図の形自体に着目したもので、520点にわたる円と四角形を収集し、章ごとに分けて掲載。装丁は松田行正によるもの。