わび | 十文字美信
写真家、十文字美信の作品集。日本の自然、わびを体現する茶室や利休時代の茶道具、現代社会における「わび」を切り取った177点のカラー写真を収録している。千宗室、伊藤俊治らによるテキストも掲載。
池辺陽再発見 全仕事の足跡から | 彰国社
建築家・池辺陽とその研究室の全仕事をまとめた作品集。建築文化1995年3月号の特集部分と原広司の書下ろし巻頭文で編成し、単行本として新たに刊行したもの。住宅ナンバーシリーズや東京大学鹿児島宇宙空間観測所施設、実験住宅プロジェクトなど、時代の先見性に富んだこれまでの全仕事を豊富な資料や写真とともに紹介。
Handcrafted Modern: At Home with Mid-century Designers | Leslie Williamson
イームズ夫妻、ジョージ・ナカシマ、ラッセル・ライト、ウォルター・グロピウスら、14名のミッド・センチュリー期に活躍したデザイナーたちの自宅のインテリアを紹介した写真集。ハンドメイドの家具、自作の彫刻や絵画の飾り方、本棚に並ぶ本や調度品の数々、 細部にいたるまで作家の個性があらわれた住まいにはインテリアのヒントが満載。英語版。
新版 建築のあたらしい大きさ | 石上純也
2010年に豊田市美術館で開催された展示の際に刊行された『建築のあたらしい大きさ』の新版。テキスト、模型写真やドローイング、科学的資料を抜粋し再編。「雲」「森」「地平線」「空」「雨」自然の5つのキーワードとしたプロジェクトとともに未来の建築の可能性を探る。
Home: The Twentieth-Century House | Deyan Sudjic
20世紀における世界で最も革新的な建築家たちによる個々の住宅を紹介する作品集。チャールズ・レニー・マッキントッシュ、ル・コルビュジエ、フィリップ・ジョンソン、リチャード・マイヤーなど、個人住宅に革命を起こした巨匠たちによる建築からインテリアデザイン、家具、家電製品に至るまで、豊富なカラー図版資料とともに住まいの形態、そして家庭生活の変化との関連性を探る一冊。英語表記。
木のこころ ジョージ・ナカシマ展 | 富山県立近代美術館 ほか
1993年に富山県立近代美術館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。アメリカの日系家具デザイナー、ジョージ・ナカシマが残した椅子やテーブル、ランプなど、数々の木製家具の作品を掲載。ナカシマがこよなく愛した木と自然、そして家具や造形の意義を再考する一冊。
Brutal London | Simon Phipps
戦後のモダニズム建築をテーマに撮影する写真家、Simon Phippsによるロンドンにおけるブルータリズム建築に焦点を当てた写真集。素材の質感や機能、構造などをそのまま表したブルータリズム建築の数々を紹介する。トレリック・タワー、アレクサンドラ・ロード・エステートなどの有名建築から市営住宅ほか、モノクロによる図版と解説を収録。英語表記。
空想の建築 ピラネージから野又穫へ | 町田市立国際版画美術館
2013年に開催された「空想の建築 ピラネージから野又穣へ」展の公式カタログ。ローマの景観を描いたことで知られる版画家/建築家のジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージから架空の巨大建築を描く画家/野又穣まで、絵画を中心とした、古代と未来を繋ぐイマジネーションの建築を比較・検証する。
Steven Ehrlich Houses | スティーブン・アーリック
アメリカの建築家、スティーブン・アーリックの作品集。幾何学的でモダニズム風の力強いフォルム、大きな窓に連動する部屋、豊かな質感の素材といった、自然とのつながり、素材や風景に対するこだわりが特徴的なアーリックによる数々の建築作品を、内装や外装の写真、図面などの資料とともに紹介。英語表記。
草月の花 | 勅使河原蒼風
いけばな草月流の創始者・勅使河原蒼風が、いけばなのイロハを解説。花の紹介やテーマの決め方、切る・曲げる・留めるの3つの技巧、花器と花材のバランスの取り方など、家庭でもいけばなを取り入れたくような基礎知識に加え、「草月の花」など草月流の精神や流儀を垣間見ることができる内容を幅広く収録。
日本の色彩 Japanese Coloring | 田中一光、小池一子
アートディレクターである田中一光と小池一子が、「赤」、「緑」、「藍」、「黄金」、「黒」、そして「多彩」のカテゴリーで日本文化を象徴する彩りをテーマに編纂した写真集。田中一光のエッセイ「赤に対する白と黒」なども併せて掲載。
Ronan and Erwan Bouroullec | ロナン&エルワン・ブルレック
パリを拠点に活躍する兄弟デザインユニット、ロナン&エルワン・ブルレックの作品集。カッペリーニ、ヴィトラ、イッセイミヤケなど名だたるブランドとの仕事を紹介するとともに、インテリアからジュエリー、照明、プロダクトデザインなど、彼らが手がけてきた数々の作品をテーマごとに収録。 英語表記。
Claus en Kaan: Dutch Embassy in Mozambique | クラウス・エン・カーン
オランダの建築家ユニット、クラウス・エン・カーンによって建てられたモザンビークにあるオランダ大使館について紹介する建築資料集。オランダのビジョンに基づいて設計され、アフリカで採取された材料や技術によって建設された、両国の文化が合わさったこの独特の建築物を、設計図面や写真とともに紹介する一冊。 英語表記。
開校100年 きたれ、バウハウス展
2020年に東京ステーションギャラリーで開催された展示の図録。バウハウス100周年を記念して開催された本展では、バウハウスの基礎教育で各教師たちが行った授業内容を紹介。さらに学生たちが進んだ家具工房、織物工房、舞台工房といったそれぞれの専門課程で繰り広げられた教育の豊かな成果を、多数の作品で紹介。
アーキグラム | 鹿島出版会
フォーレン・チョーク、ピーター・クック、デニス・クロンプトンらが所属する前衛建築家集団、アーキグラムが出版した9つの雑誌『アーキグラム』を日本版として1冊に再編纂。建築物やグラフィックアート作品などをモノクロで多数掲載。
Where to Drink Coffee | Avidan Ross ほか
世界最高のバリスタたちが行くコーヒーショップのガイドブック。世界50カ国で活躍するトップクラスのバリスタとコーヒーの専門家150人がガイドする600のスポットを収録。カフェやベーカリー、レストランのほか、ビデオショップや自動車修理工場など様々なコーヒーの名店を紹介する。国ごとにカテゴライズされ、ショップの詳細、紹介者のコメントが掲載されている。英語表記。
タウト全集第1巻 桂離宮 | 篠田英雄
近代を代表する建築家、ブルーノ・タウトが桂離宮について記録したタウト全集第1巻。桂離宮や日本建築、伊勢神宮について記したテキスト、日記抄、そして巻末にタウト筆の画帖『桂離宮の回想』を収録。装丁は亀倉雄策。
神話の旅 出雲・日向のふるさと | 上田正昭、植田正治ほか
日本神話が伝わる地、島根県・出雲と宮崎県・日向をめぐる紀行集。序文は歴史学者・上田正昭、写真は植田正治らによるもの。「日本神話の光と影」「神々のくに出雲と日向」「八雲立つ出雲の国」「神話と先郷の高千穂」などを収録。
Alain Ducasse: Naturalite | アラン・デュカス
フランス出身のシェフ、アラン・デュカスの活動を紹介するビジュアルブック。魚、野菜、穀を中心とした健康的な自然食を提供するにあたり、持続可能なアプローチへの取り組み、旬の時期に最高品質の食材を提供する生産者たちを美しい写真とともに紹介。自然と調和した約30のレシピも掲載している。 フランス語表記。
Cookbook Book | Annahita Kamali、Florian Bohm
古今東西の料理本を紹介するビジュアルブック。専門家らが選んだ過去100年の間に出版された125冊にものぼる料理本を豊富な図版で紹介。 英語表記。
Jane Hornby: Simple & Classic | ジェーン・ホーンビー
料理研究家、ジェーン・ホーンビーによるレシピブック。「なにを作ろうかな&どうやって作るの」など、ベストセラーとなった3冊のホーンビーの著書の中からベストレシピを集めたもの。 子羊の香草焼き、エッグベネディクト、ベリークランブルアイスクリーム、さくらんぼ入りチョコレートムースなど、世界で人気のレシピを料理の過程の写真とともにわかりやすく紹介。 英語表記。
Made in Japan: 100 New Products | Naomi Pollock
日本で生み出された家具、調理器具、ガジェット、衣料品、事務機器など、100点のデザインを紹介したビジュアルブック。主に大量生産されたものを取り上げているが、高い美的水準と最先端技術を融合させた一点ものの試作品や限定品も収録。 英語表記。
北欧の美しいくらし Life&Design 織田憲嗣コレクション | 北海道立旭川美術館
2011年に北海道立旭川美術館で開催された展覧会の図録。北欧モダンデザインの黄金期といわれる1950~60年代の作品を中心に、椅子の研究家、織田憲嗣による「織田コレクション」の中からハンス・J.ウェグナーやフィン・ユールによる名作椅子、ガラス、陶、家具やクラフト、日用品にいたるまで、北欧の優れたデザインの名品の数々を幅広く紹介。家具年表ポスター付属。
交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術 | 京都国立近代美術館
2013年に京都国立近代美術館の開館50周年を記念して開催された「交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術」の展示図録。工芸を基軸とし、京都を中心とした伝統との対峙、生活への浸透、表現の多様性、さらには新たな表現の模索などを豊富な作品図版とテキストで分析していく。
Preston Bus Station | Jamie Hawkesworth
イギリス人フォトグラファー、ジェイミー・ホークスワースの作品集。1969年に建てられたブルータリズム様式建築のバスターミナル「プレストン・バスステーション」に目を奪われたホークスワースは、イギリス、プレストンに1ヶ月に滞在し、ターミナルで目に留まった人たちを撮影し続けた。バスターミナルを利用する様々な人びとのポートレートが写し出されている。英語表記。
Between Visible | Tomoko Yoneda 米田知子
日本を代表する写真家のひとり・米田知子の写真集。メガネのレンズ越しに撮影された、ウィリアム・ジョイス、マーラー、ヘッセ、コルビュジェ、トロツキー、ガンジーなど様々な歴史的人物の書物、原稿、楽譜の数々。視ることの狭間を映し出した魅惑の写真集。
Pools | Kelly Klein ケリー・クライン
アメリカの写真家、ケリー・クラインが編纂したプールの写真集。プライベートなものやパブリックなものまで、世界中のプールの写真をカラーで多数掲載。設計した建築家も併せて掲載。
Vija Celmins | ヴィヤ・セルミンス
自然現象を写実的に描いた作品で知られるアメリカのアーティスト、ヴィヤ・セルミンスの作品集。絵画、紙作品、彫刻を中心に作品を紹介。海面の波模様や夜空、黒板や石などを描いた作品、細かな色合いや質感を捉えた写真など、図版とともに解説を収録。英語表記。
The Heart Land | Mark Borthwick マーク・ボスウィック
ニューヨークを拠点に活動する写真家、マーク・ボスウィックの作品集。アート、写真、ファッションなど、分野を超えて活動するボスウィックの写真や詩をあつめたファンタジックな1冊。
Monument | Lynn Davis
アメリカ出身の写真家、Lynn Davisの作品集。世界各国『Monument(モニュメント)』をテーマに撮影する。グリーンランドの氷山、ギザのピラミッド、アンコールワットの巨大な城門、エチオピアのラリベラの岩窟教会群。神秘的な自然と人類が築いた偉大な建築の姿の両側面を捉える。英語表記。
Roni Horn | ロニ・ホーン
アメリカのアーティスト、ロニ・ホーンの作品集。彫刻や、ドローイング、写真など、多様なジャンルの作品発表を続けてきた氏の、1980年代から90年代に手がけた作品を中心に掲載。写真や立体作品を用いたインスタレーションや展示の様子などを収録。英語表記。
When I Was a Boy | Katrien De Blauwer
ベルギー人コラージュアーティスト、カトリアン・デ・ブラウワーの作品集。出版社「Libraryman」より刊行の季刊作品集シリーズ「Seasons Series」の2作目として刊行されたもの。同じ条件のもと、それぞれアーティストが異なるテーマで一冊の本として形にする企画であり、本書ではブラウワーによる新作を含むコラージュ作品を集めたモノグラフになっている。初版500部刊行。英語表記。
Ben Shahn: Voices & Visions | ベン・シャーン
1981年にSanta Fe East Galleryで開催された展示の際に刊行されたもの。20世紀のアメリカを代表する画家、ベン・シャーンの作品集。当時の事件や大恐慌など、社会的テーマを反映した作品ほか、カラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。英語表記。
Portrait | 操上和美
写真家、操上和美によるポートレート作品集。1974年から2013年にかけて撮影された作品を収録。アレン・ギンズバーグとウィリアム・S・バロウズ、イサム・ノグチ、開高健、忌野清志郎ら、あらゆる著名人のモノクロによるポートレート作品が収められている。
国東半島 | 石川直樹
人類学や民俗学に関心を持ち、辺境から都市までさまざまな場所を旅しながら作品を発表し続けている写真家であり登山家、石川直樹の作品集。大分県の北東部に位置する国東半島、その地に足を運び撮影する。巨大な石の彫刻磨崖仏、伝統行事、狩猟の様子、盆踊り。日常と非日常を併せ持つ、国東半島のありのままの姿を映し出す。
Before Science | Anne-Claire Broc’h、Gilles Pourtier
現代写真の普及と創作を支援するLumière d’Encreによるプロジェクトシリーズ。写真家である、Anne-Claire Broc’hとGilles Pourtierによる作品集。2014年の2月から5月にかけてピレネー・オリエンタルの沿岸河川を対象として、地質調査をイメージして制作されたもの。様々な岩石の写真とともに川や森の風景とそこに住む人々や生き物たちを写す。フランス語表記。
小妖精達とのささやき | ケイコ・クリタ
写真家、ケイコ・クリタの作品集。2011年から1年の間に滞在先のアイスランドで撮影された、神秘的な大自然とその景色に溶け込む幻想的なポートレートの作品50点を掲載。作品は多重露光やデジタル加工などには手を付けず、ピンホールカメラを用いて撮影されプリントされている。
杉本博司自伝 影老日記 | 新潮社
日本を代表する現代美術家、杉本博司による自伝。日本経済新聞で連載されていたコラム「私の履歴書」、書き下ろしを含めた増補版。父や母、先祖の話、自身の幼少期、現代美術への道、作品のシリーズ「ジオラマ」についてなど杉本博司自らが綴る回想録。
Christo & Jeanne-Claude: The Gates | クリスト&ジャンヌ=クロード
大規模な野外プロジェクトで知られる現代美術作家、クリストとジャンヌ=クロードの作品資料集。1979年に構想され、2005年ニューヨーク、セントラルパークで展開されたプロジェクト『The Gates』の記録をまとめたもの。ドローイング、現地の下見、制作過程などの資料写真ほか、図版と併せて解説を収録。英語表記。
Communes | Raymond Depardon レイモン・ドゥパルドン
フランスの写真家、レイモン・ドゥパルドンの作品集。南仏の地中海沿岸内陸部の村々を最初のロックダウンの後、2020年の夏に撮影したもの。孤立感が際立ち、静寂が支配する小さな村をモノクロで写し取っている。英語表記。
Raymond Depardon 06: Alpes-Maritimes | レイモン・ドゥパルドン
フランスの写真家、レイモン・ドゥパルドンの作品集。ドゥパルドンが心惹かれる地、フランス・ニースで撮影されたもの。港、海に面した館や柔らかい太陽に照らされた街、谷を歩き、山を登りその風景を収めていく。 フランス語表記。
A Series of Human Decisions | Bill Jacobson ビル・ジェイコブソン
アメリカ出身の写真家、ビル・ジェイコブソンの作品集。一貫して時間の経過、喪失、記憶の風化をテーマとして撮影した作品を収録。静謐さと同時にエネルギーに満ちた写真が収められている。 英語表記。
光の化石 瑛九とフォトグラムの世界 | 埼玉県立近代美術館
1997年に埼玉県立近代美術館で開催された展示の図録。カメラを使わず、印画紙を直接観光させ画像を定着させる技法「フォトグラム」を用いて制作した自身の作品を中心に、マン・レイ、杉浦邦恵らの作品も紹介。
etude | 立木義浩
広告・雑誌・出版など多岐な分野で活躍する写真家、立木義浩の作品集。1959年横浜の赤レンガ倉庫を6×6で撮影。捨てられた吸い殻、積み上げられた廃材の山、倉庫と外車など、モノクロによる図版を収録。巻末には「舌出し天使」シリーズの未発表作品も掲載。700部限定。