You’ve Got Beautiful Stairs, You Know | Ola Vasiljeva
オランダを拠点に活動するアーティスト、オラ・ヴァシリェヴァによる作品集。クンストフェライン・ミュンヘンによる出版シリーズ「Companion」の第4巻として、同地で開催された展覧会にあわせて刊行された。ZINEやポスター、レコードジャケットといったOAOA名義で制作されたコラボレーション作品の複製に加え、35mmスライドやドローイング、過去の展示準備中に撮影された写真など、多彩な資料をコラージュ的に収録。さらに、クリス・フィッツパトリックから作家に宛てた奔放な手紙も掲載されている。ブックデザインはジュリー・ピーターズが担当。英語、ドイツ語表記。
AR: Artistic Research
芸術家・理論家ジョージ・ケペッシュの思想に着想を得て、都市環境における芸術的探究と介入の意義を再考するプロジェクト『AR – Artistic Research』の記録集。ケペッシュが提唱した「芸術的研究は科学と同等の価値を持つべき」という理念を現代に継承し、アートの方法論と知の生成に光を当てる。芸術の社会的役割と都市との関係に関心をもつ読者に向けた一冊。英語表記。
Keep Your Eyes Open: FUGAZI | Glen E.Friedman グレン・フリードマン
ヒップホップやストリートカルチャーを中心に撮影を続けてきた写真家グレン・E・フリードマンによる写真集。1980年代以降のアメリカン・ハードコアを象徴するバンド、FUGAZIのポートレートやライブ写真を、カラーおよびモノクロで多数収録している。熱量に満ちたステージの瞬間やメンバーの日常的な表情をとらえた写真群は、音楽と姿勢を記録しながら、FUGAZIという存在の核に迫る。バンドの精神を視覚的に捉えたドキュメンタリー的作品集。
サン・ルゥへの手紙 新装版 | 森山大道
写真家・森山大道による、1990年に刊行された伝説的写真集『サン・ルゥへの手紙』の新装復刻版。路上にあふれる光景、静物、ヌード、風景などを、独特の距離感と視点でとらえた作品群を収録する。粒子の粗いモノクロームに刻まれたイメージは、記憶や夢の断片のように立ち現れ、シュルレアリスムの系譜を感じさせる視覚詩として展開されていく。写真と言葉のあわいに生まれる、独自の美学が凝縮された一冊。
An Attic Full of Trains | Alberto di Lenardo, Carlotta di Lenardo
イタリアの写真家アルベルト・ディ・レナルドによる作品集。窓辺から下を覗く少女、橋の上のカップル、並んで座る老夫婦の背中など、日常の中のかけがえのない一瞬をとらえた写真が並ぶ。生前には一度も発表されることのなかった8000枚以上におよぶ膨大なアーカイブから、家族によって編まれた選りすぐりのイメージを収録。世界各地で撮影された温かな視線に満ちた記録が、静かに心に残る一冊。英語表記。
Slungs | Rose Salane ローズ・サレーヌ
ニューヨークを拠点に活動するアメリカ人アーティスト、ローズ・サレーヌによる作品集。2017年から2019年にかけて収集された、ニューヨークの通勤客が精算機のシステムを欺くために使用した「偽造コイン(=スラッグ)」に着目した内容。ニューヨーク州都市交通局がオークションに出品したこれらのスラッグを作家が入手し、形状や素材などに基づき5つのカテゴリーに分類・記録。日常の中で流通した無名の物体から、時間、移動、場所といった断片的な物語を浮かび上がらせる。英語表記。
ジェームズ・タレル 未知の光へ | 水戸芸術館現代美術ギャラリー
光と空間を題材にした作品で知られるアーティスト、ジェームズ・タレルが1995年に水戸芸術館現代美術センターで開催した展覧会「ジェームズ・タレル 未知の光へ」にあわせて刊行された公式図録。会場で発表されたインスタレーション作品の写真や、その構造と装置設計に関する資料を豊富に収録する。さらに、タレルの創作を形而上学的視点から読み解いたリチャード・L・ウォーカーによるテキストも掲載されており、作品理解を深める一冊となっている。
ジェームズ・タレル展 夢のなかの光はどこからくるのか?
光と空間を主題に創作を続けるアーティスト、ジェームズ・タレルの展覧会に際して刊行された図録。代表的なインスタレーションの記録写真とともに、光を制御するための装置設計など、作品の構造に関わる資料もあわせて収録。さらに、視覚心理学者・下條信輔による解説を通して、知覚や視覚科学の観点からもタレルの表現にアプローチしている。見るという行為の本質を問いかける、タレル作品の理解を深める一冊。
WITHERED FLOWERS | 田島一成
広告、ファッション写真の分野で活躍する写真家、田島一成の作品集。2020年にAkio Nagasawa Gallery Aoyamaにて開催された個展に合わせて刊行されたもの。長年にわたり撮り続けてきた枯れゆく花々をモチーフに、生命の力強さや移ろい、そして朽ちることの美しさを鮮やかにとらえた写真を収録している。静けさと緊張感を宿したイメージの数々が、時間の流れと存在の儚さを語りかける。坂本龍一によるあとがき付き。限定900部刊行。
Traveling Tree | 茂木綾子
ドイツやスイスでの活動を経て、現在は東京を拠点にする写真家・茂木綾子による作品集。1997年から2009年のヨーロッパ滞在中に撮影されたスナップを収録。新たな家族の誕生、霧に包まれた太陽、動物にミルクを与える子ども、サーカスワゴンでの暮らしなど、個人的な時間の断片が丁寧に切り取られている。日常のなかに抽象的な事象が象徴として立ち上がる瞬間をとらえた写真群。日本語、英語表記。
Vera Szekely | ベラ・セーケイ
ハンガリー出身でフランスを拠点に活動した造形作家、ベラ・セーケイの作品集。粘土、金属、木、ガラスといった多様な素材を用いた彫刻や立体作品をはじめ、タペストリーや空間を活かしたインスタレーションまで、幅広い創作活動を包括的に紹介する。繊細かつ力強い造形表現を通じて、素材と身体、空間との関係性を探求したセーケイの芸術世界に迫る内容となっている。英語、フランス語表記。
Herb Ritts: Pictures | ハーブ・リッツ
1980年代のアメリカにおけるポップカルチャーの象徴とも言える写真家、ハーブ・リッツの代表的作品を収録した一冊。マドンナ、シルヴェスター・スタローン、トム・クルーズ、ジャック・ニコルソンら著名人のポートレートは、記号的でありながら艶やかで官能的。ハリウッド的なグラマーと挑発的な構図が時代の空気を映し出す。アイコンたちの姿を通して、リッツが確立した写真表現のエッセンスが凝縮されている。英語表記。
Mack. Sculptures: 2003-2020 | ハインツ・マック
戦後現代美術に大きな影響を与えたアーティスト・グループ「ZERO」の創設メンバーであり、ドイツを代表する現代アーティスト、ハインツ・マックの彫刻作品をまとめた作品集。2003年から2020年にかけて制作された彫刻を中心に構成され、光、素材、空間の相互作用を探るマックの造形言語を豊富なビジュアルで紹介する。収録図版はカラー600点に及び、その多彩な表現の変遷と一貫した美学を包括的に辿る内容となっている。英語、ドイツ語表記。
季節風の歌 | 串田孫一
エッセイスト・串田孫一による画文集。自然と旅をテーマに、「草原と森と流れ」「夕陽を眺める岬」「あこがれと回想の峰」など、詩的なタイトルをもつ10編のエッセイを収録している。自身の絵とともに綴られた文章は、静かな時間の流れや、旅のなかでの心の動きを丁寧にすくい取る。風景と記憶が交差する、豊かな自然観と感性に触れられる一冊。
+/− the infinite between 0 and 1 | Ryoji Ikeda 池田亮司
音と光を用いた圧倒的なインスタレーションで知られるアーティスト・池田亮司の初個展(2009年、東京都現代美術館)にあわせて刊行された公式カタログ。光=視覚、音=聴覚という二軸を軸に、ブラックキューブとホワイトキューブという対照的な展示空間で展開されたインスタレーションを豊富な図版とともに紹介。知覚と身体感覚の限界を問いかける池田の作品世界を体系的に捉え、先鋭的な表現の記録としても価値の高い一冊。
Delhi Dilemma | David Bailey デイヴィッド・ベイリー
ロンドンを拠点に活動する写真家、デイヴィッド・ベイリーによる作品集。15回にわたって訪れたインドの首都デリーで撮影された写真を中心に構成されている。鮮やかなマゼンダのサリー、赤錆色の道路を歩く幼児、まばゆい青のビニールシートなど、街を形づくる色彩と質感を繊細にとらえた都市のポートレート。喧騒と静寂、混沌と秩序が共存するデリーの風景を、ベイリーならではの視点と写真表現で描き出している。英語表記。
SKYDIVING MAGAZINE
アートディレクターでビジュアルアーティストの村田実莉と平野正子によって年2回発行されるビジュアルマガジン「SKYDIVING MAGAZINE」。アートディレクション、スタイリング、キャスティング、グラフィックデザイン、撮影、編集の制作にいたるまで全て2人が担当し、本誌では清水文太、コムアイ、会田誠らが参加している。英語表記。
Bodies | Xavier Veilhan グザヴィエ・ヴェイヤン
2014年にソウルのギャラリー「313 Art Project」で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。パリを拠点に活動するフランスのアーティスト、グザヴィエ・ヴェイヤンによる彫刻作品を収録する。木材、カーボン、ブロンズ、ステンレスなど、多様な素材で制作された人体をモチーフとした立体作品と、その展示風景を豊富な図版で紹介する一冊。英語、韓国語表記。
Mark Wallinger | マーク・ウォリンジャー
イギリスの現代美術家マーク・ウォリンジャーの作品世界を紹介する初期のモノグラフ。バーミンガムのIkon GalleryおよびロンドンのSerpentine Galleryでの展覧会にあわせて刊行されたもの。絵画、映像、インスタレーションなど多様なメディアを用いて、政治、宗教、アイデンティティといった主題にアプローチする作家の代表作を、カラーおよびモノクロ図版で収録。英語表記。
LAST SUMMER | 稲越功一
写真家・稲越功一による作品集。ハワイ、リオデジャネイロ、パリ、茅ヶ崎、グアムなど、世界各地で撮影された海辺の風景を中心に構成されている。足早に過ぎ去る季節の中で、陽光や波のきらめき、遠くの気配といった夏の記憶を呼び起こすような断片的なイメージが並ぶ。日向敏文による序文を収録。
SHINRO OHTAKE 大竹伸朗展 1984-1987 | 佐賀町エキジビット・スペース
1987年に、小池一子が主宰する非営利のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」で開催された展覧会の図録。現代美術家・大竹伸朗が1984年から1987年にかけて制作した絵画やコラージュなどの作品88点を収録している。カラー図版とモノクロ図版を織り交ぜながら、80年代中期の創作活動の軌跡をたどる構成となっており、初期衝動と実験精神が溢れる展示内容を鮮やかに記録する。
遊子=Yushi 思索する彫刻家 ミュージアムの怪人
彫刻家、池田遊子の作品集。ブロンズや木材をはじめとする多様な素材を用い、独自の視点からアバンギャルドな造形表現を追求してきた彫刻作品61点を収録。1948年から1964年にかけて制作されたこれらの作品群は、戦後日本における前衛芸術の一端を示すとともに、思索と身体のあいだに生まれる彫刻の可能性を探る記録でもある。
雑誌世界 World Magazine
「東京からみた世界」を扱うカルチャーマガジン『World Magazine』創刊号。グラフィックデザイナーであり、アートディレクターの一ノ瀬雄太が編集長を務める本誌は、「世界」という言葉に込められた「宇宙」と「個人の限定された宇宙」の橋渡しのような存在を追究するもので、多種多様なクリエイターたちの活動をカラフルなビジュアルとともに紹介している。英語、日本語表記。
1920年代日本展 都市と造形のモンタージュ
1988年に開催された展覧会「1920年代・日本展」にあわせて刊行された図録。大正末から昭和初期にかけて、都市化や国際化が進むなかで誕生した新たな造形表現を、多角的に紹介する。原弘、村山知義らによるグラフィックデザインや、木村伊兵衛、中山元太らの写真作品を中心に、当時の都市文化と造形の交差点を示す図版をカラーとモノクロで多数収録。
Robert Doisneau | ロベール・ドアノー
フランスの写真家ロベール・ドアノーの作品を、「子供たち」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで構成した一冊。無邪気に駆け回る子どもたちの姿や、ピカソ、ジャコメッティら芸術家のポートレートなど、日常に宿る詩情とユーモア、そして人々への温かなまなざしが収められている。何必館・京都現代美術館の企画によるもの。
Personal Exposures | Elliott Erwitt エリオット・アーウィット
フランス出身でマグナム・フォトのメンバーとしても知られる写真家、エリオット・アーウィットの作品集。肩の力が抜けた人々の表情、ふざける子どもたち、自由気ままな犬たち──日常の何気ない瞬間にユーモアと皮肉をにじませる、アーウィット独自の視点が際立つモノクロ作品248点を収録する。タイトルの通り、個人的なまなざしが貫かれた一冊。英語表記。
Man Ray 1890-1976 | マン・レイ
パリを拠点に活動したアーティスト、マン・レイの作品集。イメージと創造の魔術師と称される彼の代表的な写真作品を中心に構成されており、レイヨグラフなどの革新的な技法を用いた幻想的なモノクロームのポートレートやヌードを多数収録する。シュルレアリスムやダダといった芸術運動と関わりながら、写真の限界を押し広げた独自の表現に触れることができる構成となっている。英語、ドイツ語、フランス語表記。
Guerrillazine No.5 Extracts of A Corporate Nightmare
シンガポールのグラフィックデザイナー、テセウス・チャンが手がける『GUERRILLAZINE』第5号は、COMME des GARÇONS PARISによるゲリラストアの全アーカイブを収録したヴィジュアルブック。これまで世界各地で展開された店舗の記録写真を、未公開カットを含む豊富な図版で紹介する。表紙から本文にかけて銃弾で撃ち抜かれた穴が空いた驚きの造本も話題を呼んだ。限定1000部発行。英語表記。
WERK Magazine No.13 Jan De Cock
シンガポール発のグラフィックマガジン『WERK MAGAZINE』No.13は、ベルギーのアーティスト、ヤン・デ・コックとのコラボレーション号。2005年にロンドンのテート・モダンで開催された展覧会「Denkmal 53」の記録を中心に構成され、写真家Kirby Kohによるドキュメントが誌面を彩る。表紙や本文の一部に施された型抜きや加工など、独創的な造本も大きな魅力。ヴィジュアルと印刷表現が融合したアートブックとしても注目される一冊。
曲線と直線の宇宙 | 亀倉雄策
戦後日本のグラフィックデザインを牽引した亀倉雄策によるエッセイ集。雑誌などに連載・寄稿された文章を中心に編纂され、美術、音楽、デザインといった創作の領域から、旅行や買い物、引っ越しといった日常の出来事まで、幅広いテーマを取り上げている。鋭くもユーモアのある筆致を通して、巨匠の審美眼と好奇心が垣間見える内容。亀倉の思考の深さと人柄に触れることができる、読み応えある一冊。
国立西洋美術館所蔵 内藤コレクション 写本カタログレゾネ
国立西洋美術館が所蔵する「内藤コレクション」の彩飾写本を網羅的に記録したカタログレゾネ。筑波大学名誉教授・内藤裕史氏より寄贈された貴重な中世・ルネサンス期の写本資料を、実践女子大学・駒田亜紀子教授監修のもと調査・整理。2019年までの収蔵分を対象に、言語や書体、装飾、来歴など多面的なデータと解説を収録する。西洋写本研究と書誌学にとって重要な基礎資料となる一冊。
Rei Kawakubo | Terry Jones
ファッションデザイナー・川久保玲の創作世界を紹介する、大判サイズのモノグラフ。既成概念にとらわれず、常に境界を押し広げてきた〈コム・デ・ギャルソン〉の活動を軸に、そのトップである川久保の複雑でコンセプチュアルなビジョンを紐解いていく。『i-D』誌に掲載されたアーカイブやインタビューを中心に構成され、ファッションを超えてカルチャーや思想にまで及ぶ彼女の影響力を視覚と言葉の両面からたどる一冊。英、仏、独、スペイン語表記。
Discstyle | Martin Pesch、Markus Weisbeck
1990年代の世界各地におけるエレクトロニック・ミュージックとクラブカルチャーの中で生まれた、革新的なグラフィックデザインを紹介するヴィジュアルブック。レコードジャケットやCDブックレット、レーベルロゴ、フライヤーなど、音楽シーンを彩った多様な印刷物を豊富に収録。大胆で刺激的な表現力とともに、当時のカルチャーが持っていた熱気や美意識を視覚的に伝える一冊となっている。英語表記。
Ha, daar gaat er een van mij! | Jan Middendorp
1945年から2000年にかけてのオランダ・ハーグにおけるグラフィックデザインの歴史をたどるビジュアル・クロニクル。Studio DumbarやTel Designといった著名スタジオに加え、若手世代の仕事まで幅広く紹介。公共機関やインフラに関わる印刷物が多いハーグ特有のデザイン文化に焦点をあてる。タイトルは紙幣や切手を手がけたR.D.E.オクセナールの言葉に由来し、「街中で自分のデザインを見かけるよろこび」を象徴。歴史に埋もれがちな仕事にも光を当て、地域の視点からグラフィック史を捉え直す試み。オランダ語表記。
Hole In the Wall | Hatje Cantz
既成概念の壁を突き破るような自由な発想を持つ、若きデザイナー78名による137点の作品を収録。ドイツ・コンスタンツ応用科学大学のコミュニケーションデザイン課程で、ユディット・M・グリースハーバー教授の指導のもとに制作されたこれらの作品は、粗削りながらも独創的で、アイデアと実験精神にあふれている。「ユートピアを欠いたとき、人は愚かで醜くなる」という序文の一節に象徴されるように、恐れずに創造の穴を通り抜けた者たちの記録。インターネットプロジェクトを収めたCD-ROM付属。英語、ドイツ語表記。
Poemotion 1 | Takahiro Kurashima 倉嶌隆広
デザイナー・倉嶌隆広によるモーショングラフィック作品集。付属の透明シートを図版に重ねてスライドさせることで、静止したパターンが動き出し、回転、波紋、変形といった視覚効果が生まれる仕組み。抽象的な図形が視覚的なリズムを生み出し、ミニマルな表現の中に豊かな動きを宿す構成となっている。遊び心と実験精神に満ちた、見ることの不思議と快楽を体感できる一冊。英語表記。
アイデア No.314 エミグレの歴史 1984-2005 | 誠文堂新光社
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.314(2006年1月号)は、「エミグレの歴史 1984–2005」特集。1984年に創刊された雑誌であり、同時にタイプファウンダリーとしても知られるEmigreの軌跡を辿る。独自性の高い英字書体や誌面デザインを、豊富なカラー図版とともに紹介している。あわせて、ロンドンの名門出版社ペンギン・ブックスによる活版印刷時代のジャケットデザインも掲載。綴じ込み付録として大竹伸朗の作品を収録。
アイデア No.302 | スカンジナビアのグラフィックデザイン/Visualogue
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.302(2004年1月号)は、「スカンジナビアのグラフィックデザイン」と「Visualogue(世界グラフィックデザイン会議)」の2大特集。前半では、北欧デザインの歴史的背景や地域性に着目し、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド各国の潮流を紹介。後半では、2003年に名古屋で開催された世界グラフィックデザイン会議の模様やディスカッションを収録。連載に都築響一、片塩二朗ほか。綴じ込み付録として大竹伸朗、羽良多平吉の作品も収録。
横尾忠則グラフィック大全 | 横尾忠則
美術家・横尾忠則の1953年から1988年までに手がけたグラフィック作品を網羅した作品集。ポスター、書籍装丁、レコードジャケット、広告など2000点以上を収録し、その多彩な活動の軌跡を辿る。前衛的で視覚的インパクトの強い作風で、日本のグラフィックデザイン界に革命をもたらした横尾忠則の表現世界が凝縮されている。田中一光、亀倉雄策、永井一正らによるテキストも収録し、同時代の視点からその創作を読み解く構成となっている。
Fount Magazine Issue 1
ドイツ発のインディペンデント・マガジン『Fount Magazine』創刊号。ジャンルや視点を越えて表現を“混ぜ合わせる”編集方針=“マッシュアップ・カルチャー”をコンセプトに掲げ、アーティストやクリエイターによる多様な実践を紹介する。創刊号のキーワードは「plant a mountain」。心と時間、そして資源を惜しみなく注ぎ込むことで、国際的なコラボレーションを通じて新たな挑戦のかたちを可視化していくプロジェクトを展開する。
Fount Magazine Issue 2
ドイツ発のインディペンデント・マガジン『Fount Magazine』第2号。ジャンルや文化、視点を“混ぜ合わせる”編集方針=“マッシュアップ・カルチャー”をコンセプトに掲げ、毎号ひとつのキーワードを軸に多様な表現を紹介する。今号のテーマは「connect」。アーティストやクリエイターたちによる作品や対話を通して、アートにおける“つながり”が持つ意味や可能性を探る。
片山利弘作品集 | 鹿島出版会
グラフィックデザイナー/アーティストとして活動し、永井一正、木村恒久、田中一光らと共に1950年代初頭にデザイン研究会「Aクラブ」を創立、のちにハーバード大学で25年以上教鞭をとった片山利弘の作品集。「Visual Construction」「Square+Movement」「Topology: Homage to the Cube」の3章構成で、156点に及ぶ作品を通して、その造形思考と方法論を丁寧に読み解いていく内容となっている。