YUNI YOSHIDA | 吉田ユニ
アートディレクター・吉田ユニの初作品集。2014年にラフォーレ原宿で開催された個展「IMAGINATOMY」にあわせて刊行されたもの。国内外の企業広告やブランドのビジュアル、CDジャケットなど多岐にわたる仕事を収録しているほか、制作過程を伝えるメイキング写真も掲載。独自の発想と緻密な造形力を通じて、吉田のクリエイションの全貌を明らかにしている。
ペナント・ジャパン | 谷本研
昭和の観光ブームを背景に各地で制作された観光ペナント100枚を収録し、希少な存在となったデザインやモチーフを紹介したビジュアルブック。地域別に図鑑風の構成でまとめられ、図版と解説を通してその成り立ちや日本人の風景観、土産文化の広がりを検証している。観光とデザインの接点を読み解く資料として、昭和期の視覚文化を浮かび上がらせている。
Otto Treumann: Graphic Design in the Netherlands | オットー・トロイマン
オランダのグラフィックデザイナー、オットー・トロイマンの活動を紹介する作品集。スイス・タイポグラフィを学び、オランダ美術連合グラフィック部門の議長も務めた経歴を持つトロイマンが手がけたポスター、切手、ロゴデザインなどを多数掲載している。明快な造形感覚と機能性を重視した仕事が豊富なカラー図版で示され、オランダ・グラフィックデザインの展開を照らし出している。
ケッセルスクライマーの2キロ
オランダのクリエイティブエージェンシー「ケッセルスクライマー」の活動を紹介する作品集。広告やミュージックビデオ、ドキュメンタリー、プロダクトデザイン、出版など、従来の広告代理店の枠を超えて展開されたプロジェクトを多数収録している。豊富なビジュアル資料から、その実験的な姿勢と領域横断的な発想が伝わり、国際的なデザインシーンにおける独自の存在感を示している。タイトル通り、本書の重さは2キロ。
The ABC’s of Triangle, Square, Circle: The Bauhaus and Design Theory
バウハウスの理念と哲学を多角的に紹介するエッセイ集。デザインやタイポグラフィに関する基礎理論を、豊富な図版とテキストで解説している。執筆者にはグラフィックデザイナーのエレン・ラプトンや、映画監督でありデザイナーのマイク・ミルズら十名が参加し、モダニズムから建築、グラフィックに至るまで幅広い領域への影響を検証している。バウハウス思想の今日的意義を示している。
ヴァイマルの国立バウハウス 1919-1923 | 中央公論美術出版
ドイツのヴァイマルに創設され、モダンデザインの源流となったバウハウスの初期活動をまとめた記録集。ヴァルター・グローピウスの構想のもと、造形基礎教育のカリキュラム、学生の習作、展覧会資料などが収められている。加えて、カンディンスキーやクレーらによる講義の要旨も掲載され、教育理念と実践の全貌を伝える。豊富な図版と詳細な解説を備え、総合的な芸術運動としての姿を明らかにしている。
粟津潔のブック・デザイン 増補新版
戦後日本を代表するグラフィックデザイナー、粟津潔が自らのブックデザインの方法を公開した一冊。本シリーズの装丁も手がけた粟津が、カバー、箱、表紙、見返し、扉、本文組といった要素ごとに具体的な技法を解説している。豊富なカラー図版や作例を通じて、造本の工夫や発想の広がりが伝わる構成となっており、新人へのアドバイスも収められている。
Soviet Commercial Design of the Twenties
1920年代を中心とした旧ソ連の商業デザインを集成した作品集。ロシア・アヴァンギャルドの潮流のもとで生み出された広告デザインを300点以上掲載している。エル・リシツキーやアレクサンドル・ロトチェンコら、黄金期を代表するデザイナーによるポスターや雑誌広告を収め、政治や社会と密接に結びついた表現の力を伝えている。視覚文化の変革期におけるデザインの実験性を浮かび上がらせている。
SUN-AD at Work サン・アド 38年の軌跡
1975年の創立以来、数多くの国内企業の広告制作を担ってきたサン・アドの活動をまとめたアーカイヴ。サントリー、ソニー、西武など大手企業の広告ポスターを中心に、コマーシャルカットや関連資料を豊富に掲載している。広告のビジュアル表現における実験性と洗練を伝え、戦後日本の広告文化の中で果たしたサン・アドの役割を明らかにしている。
時代の空気。副田高行がつくった新聞広告100選
グラフィックデザイナーでアートディレクターの副田高行が手がけた新聞広告を精選し、1980年から2022年までの代表的な100点を収録した作品集。サントリー、JR九州、TOTO、トヨタといった企業広告を大判の図版で紹介し、制作の背景を本人自らが解説している。約40年にわたる広告表現の変遷を一望でき、日本の新聞広告が果たしてきた役割を明らかにしている。
アイデア No.340 グラフィックデザインの実践 世界の現場から
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.340(2010年5月号)は、世界のグラフィックデザインの実践を特集。海外のデザインカンパニーによる多彩な仕事を豊富なカラー図版で紹介し、現場に根ざした制作の姿勢を伝えている。後半には早川良雄、粟津潔の追悼企画や、間村俊一のインタビューを収録し、同時代のデザイン動向を多角的に示している。
アイデア No.333 エミール・ルーダー
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.333(2009年3月号)は、スイスのタイポグラファーであり教育者としても知られるエミール・ルーダーを特集。代表作や初公開作品に加え、評論や資料を収録し、そのデザイン思想と教育活動の全貌を検証している。編集とデザインはヘルムート・シュミットが手がけ、国際的なモダンタイポグラフィの展開を示している。
アイデア No.331 デザインを書く
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.331(2008年11月号)は、「デザインを書く」を特集。デザインを言葉で捉える試みとして構成され、原研哉や川畑直道をはじめとする日本のデザイナーへのインタビューを収録している。実践と理論の双方からデザインを考察し、言語化によって見えてくる思考の広がりを明らかにしている。
アイデア No.326 河野鷹思 本の仕事、雑誌の仕事
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.326(2008年1月号)は、河野鷹思のブックデザインと雑誌デザインを特集。昭和期の日本における代表的な装丁や誌面を豊富な図版と証言とともに紹介し、その造形感覚と影響力を検証している。さらに特別企画として、服部一成の「視覚伝達」や「フィーア・フュンフの仕事」を収録し、デザインの広がりを多角的に伝えている。
2-Delight | エンライトメント
イラストレーター兼デザイナーのヒロ杉山が率いるクリエイティブユニット「エンライトメント」の作品を収めた集成。グラフィックデザインや広告など多様な領域に展開し、具象と抽象の境界を横断するデジタル表現を紹介している。ビジュアルの実験性と洗練を兼ね備えた構成により、同時代のデザイン動向を映し出す内容となっている。序文は村上隆が寄稿し、活動の広がりを伝えている。
Graphic Design 視覚伝達デザイン基礎 | 新島実
グラフィックデザイナー・新島実が監修した視覚伝達デザインの入門書。グラフィックデザインの歴史的経緯を踏まえ、視覚表現の仕組みやメディアへの展開、さらに印刷や再現技術に至るまでを幅広く扱っている。多数の図版を交えて体系的に整理され、基礎から応用へと理解を深める構成。デザイン教育や実務においても有用な資料であり、視覚表現の枠組みを示している。
Erte at Ninety-Five: The Complete New Graphics 2冊セット
ロシア出身でフランスを拠点に活躍したデザイナー、エルテ(ロマン・ド・ティルトフ)の作品集2冊セット。95歳を迎えた時期に刊行されたもので、1980年代を中心とする新作グラフィックを収録している。ファッションや舞台美術のデザインにも関わったエルテならではの華麗で装飾的な造形感覚を、大判図版と解説によって紹介。アール・デコの巨匠として知られる作家の晩年の創作を総覧できる内容となっている。
風景の中の思想 いいちこポスター物語 | 河北秀也
アートディレクター・河北秀也が手がけた「いいちこ」ポスターの軌跡をたどる一冊。広告制作の背景を伝えるエッセイとともに、図版を豊富に収録している。撮影地となった世界各国の風景や文化の差異、制作現場のエピソードを交えながら、広告表現の裏側とデザイン思想の結びつきを描き出す。ポスターを通じて、デザインと社会との関わりを明らかにしている。
Idea Archive 原研哉のデザイン | 誠文堂新光社
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.306(2004年9月号)の原研哉特集を復刻したアーカイブ版。原の造形思想の核にある「白」を手がかりに、松屋銀座、無印良品、オリンピック関連など多彩な仕事を再検証している。自身のロングインタビューに加え、原田宗典、ナガオカケンメイらの寄稿を収め、デザインの背景に広がる思想と実践を伝えている。
ハンス J ウェグナー オン デザイン
「椅子作りの巨匠」と称されるデンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの作品をまとめた一冊。生涯で500種類以上の椅子を手がけた中から、代表的なデザインや資料をカラーおよびモノクロ図版で多数収録している。機能美と造形美を兼ね備えたウェグナーの家具を通して、北欧デザインの理念とその発展を明らかにしている。
Welcome(to The Teknival)E-1027 By Eileen Gray | Kasper Akhoj
デンマーク・コペンハーゲン出身の写真家カスパー・アコイによる写真集。アイリーン・グレイが手がけたモダニズム建築の象徴〈E-1027(Maison en bord de mer)〉の修復過程を記録している。1929年に雑誌『L'Architecture Vivante』に掲載されたグレイ自身の写真を参照し、遠近感や構図を再現したオマージュとしての側面も持つ。建築の再生と写真表現の重なりを通して、E-1027の歴史と意義を照らし出している。
草木染 木綿・麻の色 | 荻野彰久
木綿70種類、麻30種類、計100色の草木染の布地を実物見本として貼り込んで収録した資料集。巻頭には草木染の技法をモノクロ図版とともに掲載し、伝統的な染色文化の背景や方法を理解する手がかりを与えている。1000部限定で刊行された貴重な内容で、布地の質感と色彩を直接確認できる資料として高い価値を備えている。
Piero Lissoni: Recent Architecture | ピエロ・リッソーニ
イタリアの建築家ピエロ・リッソーニの活動を紹介する作品集。2000年代を中心に手がけたホテル、住宅、店舗など多様な建築プロジェクトを、大判のカラー図版で豊富に収録。洗練された造形と機能性を兼ね備えたリッソーニの建築アプローチを視覚的に伝える構成となっており、巻末には図面資料も掲載。デザインプロセスと完成形をあわせて参照できる内容となっている。
没後20年 ルーシー・リー展
20世紀を代表する陶芸家ルーシー・リーの没後20年を機に開催された展覧会の図録。優雅で緊張感のあるフォルムや温かみのある色調によって独自の造形世界を築き上げた彼女の歩みを、初期から晩年までの約200点の作品を通して紹介している。各作品には解説が添えられ、リーの創作の深化と陶芸史における位置づけを浮かび上がらせている。
Drift volume 4: Stockholm
コーヒーと人々、そして都市をテーマにしたマガジン『Drift(ドリフト)』の第4号。舞台はスウェーデン・ストックホルム。地元のカフェオーナーやロースター、常連客、作家、写真家らの視点を通して、ストックホルムでコーヒーを飲むことの意味を探っている。「フィーカ(fika)」と呼ばれるスウェーデン独自のコーヒー文化をはじめ、街に息づく多様な物語を記事と写真で豊富に収録し、都市とコーヒー文化の関係性を浮かび上がらせている。
MUJI BOOK
無印良品を展開する良品計画の設立30周年を記念して刊行されたアーカイブブック。30年の歩みを振り返りながら、過去の広告や製品の記録、商品開発のエピソードを紹介している。さらにデザイナーやディレクターによるエッセイも収録され、ジャスパー・モリソン、ジョン・C・ジェイ、ブルース・マウらが寄稿。ブランドの理念と実践を多角的に捉え、MUJIのデザイン哲学を明らかにしている。
Fifties Furniture with Values | Leslie A. Piña
1950年代のモダン家具を紹介する作品資料集。チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチらによる名作をはじめ、ハーマンミラー、ノール、ヘイウッド=ウェイクフィールドなど企業が生み出した家具をカラーとモノクロ図版で多数収録。さらに時計などのアクセサリーや建築素材の事例、70名のデザイナー略歴、企業史、参考文献、索引も掲載。戦後モダン家具の展開を多角的に示し、資料性の高さを備えている。
Herman Miller Office | ハーマン・ミラー社
アメリカン・モダンデザインを代表する家具メーカー、ハーマン・ミラー社のオフィス家具に焦点を当てた写真資料集。ギルバート・ロード、チャールズ&レイ・イームズ、ジョージ・ネルソンら名だたるデザイナーが手がけた多様なデスクやチェアを紹介している。カラーを中心に一部モノクロも含む図版と解説を収録し、オフィス家具の進化とともにモダンデザインの理念を体現したハーマン・ミラーの仕事を示している。
京の町家 | 藤本四八、中村昌生
京都の商人や職人の住まいである「町家」を取り上げた写真集。窓や格子といった表構えから、店の間、居間、庭に至るまでをカラーとモノクロで収録。暮らしと商いが交錯する生活空間の中に、建築構造や道具類のデザインが息づいていることを示しており、町家の美と機能を多角的にとらえている。写真は藤本四八、解説は建築史家・中村昌生が担当し、資料性の高い内容となっている。
ルート・ブリュック 蝶の軌跡
2019年に東京ステーションギャラリーで開催された「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展の図録。北欧フィンランドを代表するセラミック・アーティスト、ルート・ブリュックの活動を紹介する。繊細でスピリチュアルな作風で知られる彼女の作品を、1940年代から1980年代にかけて制作された約200点の図版と論考によって収録。独自の表現世界とその芸術的意義を浮かび上がらせている。
Design of Doujunkai 蘇る都市の生活と記憶 同潤会アパートメント写真集
関東大震災の復興支援を目的に設立された財団法人・同潤会によるアパートメントを紹介する写真集。大正末期から昭和初期にかけて東京や横浜に建設された鉄筋コンクリート造の集合住宅〈同潤会アパート〉の内外観や什器を、豊富なカラー図版で収録している。当時としては先進的な設計思想と、そこに営まれた生活の記録を通して、日本の都市住宅史の一断面を浮かび上がらせている。
遷宮 | 宮澤正明
写真家宮澤正明が2005年から2013年にかけて撮影した「第六十二回神宮式年遷宮」の記録をまとめた写真集。20年に一度社殿を建て替え、御装束や神宝を新調して大御神を遷す「式年遷宮」は、1300年にわたり受け継がれてきた伊勢神宮最大の祭儀である。30に及ぶ行事を9年間にわたり追い続け、約6万枚の撮影記録から作家自身が厳選した写真を収録し、伝統行事の荘厳な姿を可視化している。
David Chipperfield | Giovanni Leoni
英国の建築家デイヴィッド・チッパーフィールドの活動をまとめた作品集。1984年にロンドンで自身の事務所を設立し、1980年代後半にはイギリスや日本での仕事を通じて注目を集めた。その後もロンドン、ベルリン、ミラノ、上海に拠点を広げ、国際的に活躍を続けている。本書ではこれまでに手がけた建築作品やプロジェクトを、写真や平面図など豊富な資料とともに紹介し、チッパーフィールド建築の展開を伝えている。
生誕110年 芹沢銈介展
2005年に生誕110周年を記念して開催された「芹沢銈介展」の図録。暖簾や着物、掛け軸、額装、装丁本など多彩な作品をカラー図版で多数収録している。伝統的な技法を踏まえつつ、時代に応じた新しい表現を生み出し続けた芹沢銈介の芸術と歩みを紹介し、その創作の広がりと魅力を浮かび上がらせている。
TRANSIT THE PORTRAITS
トラベルカルチャーマガジン『TRANSIT』がこれまでに記録してきた世界の旅を、人々の姿に焦点を当ててまとめた写真集〈ポートレート篇〉。2008年から2019年までの44号から、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカで出会った多様な民族のポートレートを収録している。日常や文化を通して地球に生きる「隣人」とのつながりを感じさせる構成。撮影地MAPや8名のフォトグラファーによるエッセイに加え、人類史や人口分布を整理したデータブックも併載し、人間の営みの広がりを伝えている。
TRANSIT THE LANDSCAPES
トラベルカルチャーマガジン『TRANSIT』がこれまでに紹介してきた世界の風景をまとめた写真集〈ランドスケープ篇〉。2008年の創刊号から2019年までの全44号の旅の記録から、美しい風景写真を厳選している。アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカに広がる氷河、熱帯雨林、砂漠など、地球が見せる多彩な表情を収録。撮影地MAPや8名のフォトグラファーによるエッセイ、地球の歴史や気候区分に関するデータブックも併載し、地球をめぐる視覚的な旅の記録を明らかにしている。
ヨーロッパの伝統木工具 | 竹中大工道具館
竹中大工道具館が所蔵するヨーロッパの伝統木工具を紹介した作品集。17世紀から19世紀にかけて木の文化の中で育まれた多様な工具を、カラー図版と解説を交えて収録している。鉋や鋸をはじめとする道具類の造形や機能を通して、当時の木工技術の水準と文化的背景を明らかにしている。
William Morris by Himself
「モダンデザインの父」と称されるウィリアム・モリスの生涯と仕事を包括的に紹介した一冊。アート、デザイン、詩に至るまで多方面で活躍したモリスの歩みを、豊富な図版とともにたどっている。社会思想と美術工芸を結びつけたその活動を通して、19世紀の文化とモダンデザインの源流を照らし出している。
東と西の出会い 生誕125年 バーナード・リーチ展
2012年に開催された「東と西の出会い 生誕125年 バーナード・リーチ展」の図録。幼少期を日本で過ごし、柳宗悦や富本憲吉らとともに日本の民藝運動を率いたのち、日本、そしてイギリスにおいて陶芸が進みべき道を示したリーチ。陶芸への歩みをはじめ、約100点にわたる陶芸作品の紹介、そして版画・デッサンなども多数収録し、氏の芸術の全貌を明らかにする。
Timo Sarpaneva Collection | ティモ・サルパネヴァ
フィンランドを代表するデザイナー、ティモ・サルパネヴァの仕事を紹介する作品集。ヘルシンキのデザイン・ミュージアムが所蔵するコレクションを収録し、代表作のガラス製品をはじめ、鋳鉄製の鍋〈キャセロール〉やテキスタイルデザインなど、多岐にわたる活動を示している。豊富なカラー図版と解説を通して、素材への探究心と造形の幅広さを伝える内容となっている。
Book of Houses
実験的かつ革新的なアプローチを提案する新進気鋭の住宅建築の事例を紹介する作品集。仕上げの洗練、レイアウトの抑制、周囲環境との綿密な調和など、設計における重要な要素が随所に反映されており、いずれのプロジェクトにおいても、建築家たちは家族構成の多様性に配慮し、単なるデザイン性の追求にとどまらない実用性とのバランスを意識した設計がなされている。
Fran enris till flossa: En bok om handvavda mattor i Sverige
スウェーデンに伝わるフロッサ織り、ローカラン織り、裂き織り、リヤ織りなど、多様な技法による手織りの敷物を紹介する作品集。各技法の特色を活かした深みのある織物をカラー・モノクロ図版で収録。北欧に息づく織物文化を視覚的に伝えるとともに、実践的な資料としても活用できる内容となっている。
Venezia Aperto Vetro: International New Glass 1998
1998年から1999年にかけて開催された第2回ヴェネツィア国際現代ガラス・ビエンナーレ「Venezia Aperto Vetro」にあわせて刊行されたカタログ。世界各国のアーティストによる作品を通じて、ヴェネツィアガラスが持つ豊かな技術的言語を照射している。オーストラリア・キャンベラ美術学校の学生作品や、建築家/デザイナーの巨匠ガエターノ・ペッシェへのオマージュも収録し、現代ガラス表現の国際的な広がりを浮かび上がらせている。
陶芸の現在的造形 Dialogue with Clay
1998年に宮城県のリアス・アーク美術館で開催された展覧会の図録。現代日本における陶芸の造形表現に焦点を当て、素材と技術の関係性から新たな可能性を探る20人の作家を紹介している。各作品には解説が添えられ、土と炎が生み出す独自の表現を多角的に捉えている。現代陶芸の動向を示す資料としても価値ある内容となっている。