日本建築の根 | 二川幸夫、伊藤ていじ
写真家・二川幸夫と建築史家・伊藤ていじによる、日本の伝統建築の資料集。法隆寺、伊勢神宮、出雲大社、桂離宮などの重要文化財から、市井の土蔵や民家まで、風土と歴史に育て上げられてきた古典建築の美を記録した重厚な1冊。
日本の庭 An Approach to Nature | 伊藤ていじ、岩宮武二、亀倉雄策
京都を中心とした日本庭園の写真資料集。名著『桂・日本建築における伝統と創造』『伊勢・日本建築の原型』につづき、日本人の自然へのアプローチの仕方を、庭園および庭園史を通じて考察している。テキストは伊藤ていじ、写真は岩宮武二、装丁は亀倉雄策によるもの。
世界の仮面と神像 | 岡本太郎、泉靖一、梅棹忠夫
70年大阪万博のテーマ展示プロデューサーに就任した岡本太郎が、文化人類学者の泉靖一、民族学者の梅棹忠夫らと組織した世界民族資料調査団による資料集。オセアニア・アジア・ヨーロッパ・アフリカ・アメリカなど世界各地で収集された民芸品から、「仮面」と「神像」にフォーカス。各民族の自然観、素朴な様式、豊かな表現力を記録する。
【新刊書籍】 NEUTRAL COLORS 5 伝わらないから伝えたい言語のふしぎ
「個人」の手帳に書き込まれた記憶を開するように放たれる新雑誌『NEUTRAL COLORS(ニュー・カラー)』第5号。特集は「伝わらないから伝えたい言語のふしぎ」。父親とのストーリーからはじまり、点字の自作、手話言語、タイポグラフィ、インド言語座談会、身体性と言語など『言語のふしぎ』を探求する。
Pia Ferm: Bread and Butter | ピア・フェルム
スウェーデンのアーティスト、ピア・フェルムの作品集。大理石彫刻とタペストリー作品を包括的に紹介したもの。スケッチや水彩画をもとに制作された抽象的な図案のタペストリーは絵画を思わせる。 英語表記。
ネフのおもちゃ | クルト・ネフ、柏木博
スイスの木製玩具会社「ネフ」の作品資料集。1967年家具職人だったクルト・ネフ氏によって設立され、色彩豊かで時代に流されない質を提供し続けるネフの玩具は、今もなお世界中の人々によって愛されている。本書では1958年から99年までの代表的な玩具78点を収録し、バウハウスデザインの玩具も合わせて紹介。 日本語、英語表記。
日本の「妖怪」を追え!北斎、国芳、芋銭、水木しげるから現代アートまで | 横須賀美術館
2013年に横須賀美術館で開催された展示の図録。江戸時代の浮世絵から、近代の日本画や油彩画、そして現代美術まで、さまざまなかたちで表現された「妖怪」を通して、日本人の世界観の変遷を追う。
日本海 | 水上勉、岩宮武二
写真家、岩宮武二の作品集。荒れた冬の海、咲き乱れる花々、夏に捕れる赤いか、秋祭り、そしてまた冬を迎える。日本海で映した厳しくも美しい四季折々の日本の暮らしが収められている。テキストは水上勉によるもの。
特別展 最澄と天台宗のすべて | 東京国立博物館 ほか
2021年に東京国立博物館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。平安時代初期の仏教僧・最澄によって開かれた天台宗を多角的に紹介。歴史、日本各地で守り伝えられてきた貴重な宝物や文化財などを収録している。
Giorgio Morandi: Late Paintings | ジョルジョ・モランディ画集
20世紀前半に活動したイタリアの画家、ジョルジョ・モランディの作品集。モランディが1948年から1964年にかけて制作した、連続的、還元的、順列的な形態と構成の探求に焦点を当て、20世紀の美術と絵画に多大な影響を与えた作品群を紹介している。 英語表記。
Max Ernst: Loplop | マックス・エルンスト
シュルレアリスムの代表的作家、マックス・エルンストの作品資料集。エルンストの作品で繰り返し描かれる、内なる自我を鳥と人の合体した姿で表した『Loplop(ロプロプ)』について、美学、芸術、心理学などのあらゆる側面から考察する。カラー・モノクロ含む図版、286点と解説を収録。 英語表記。
ジョゼフ・コーネル展 | 神奈川県立近代美術館
1992年に神奈川県立近代美術館などで開催されたジョゼフ・コーネルの展示図録。アッサンブラージュの箱、コラージュ作品を中心に紹介。酒井忠彦「ジョゼフ・コーネル展に寄せて」、サンドラ・レナード・スター「ジョゼフ・コーネル:黄金蜂ホテル」などのテキストも収録。
リュック・タイマンス展 | 東京オペラシティ
2000年に東京オペラシティで開催された展覧会のカタログ。現代絵画を代表するベルギー出身の画家、リュック・タイマンスの作品を紹介。油彩を中心に、ドローイング、水彩、コラージュ作品と併せて解説を収録。淡い色彩と静けさ、曖昧さ、作品と対峙した見る者の意識の深層へと語りかける。
Luc Tuymans | リュック・タイマンス
ベルギーの画家、リュック・タイマンスの作品集。フランドル絵画やスペイン絵画の伝統的な手法と現代的なアイデアを融合させた、オブジェや風景、人物の肖像などを描いた作品を収録。ナチズムにより失われた命と抑圧された歴史を、心を揺さぶるように呼び覚ます力強さを持ち合わせている。 英語表記。
Hans Hansen: Still Life | ハンス・ハンセン
ドイツの写真家、ハンス・ハンセンによる作品集。ベルリンで開催された展示の際に併せて刊行されたもの。詩的な静物写真と精緻なコマーシャル・フォトをグラフィック的に組み合わせ、日常生活で見かける「モノ」の新たな捉え方を提示する。 英語表記。
Revisit | VIDEOTAPEMUSIC
ミュージシャンであり、映像ディレクターのVIDEOTAPEMUSICの「聴く」と「読む」を融合させたカセットブック。失われつつある映像メディア『VHSテープ』を各地で収集し、素材として音楽や映像の作品を制作を行うVIDEOTAPEMUSIC。滞在制作時に訪れた日本各地へ再訪(Revisit)し、再構築した楽曲を収録した5作目となるアルバムとともに、日記や土地にまつわる記憶・記録を書き綴った書籍がパッケージされた限定プレスカセットブック。
North Shore 1970-1980 | 佐藤秀明
ハワイでサーフィンの撮影をする傍ら、南太平洋や南半球と旅し、海や人々を撮影する写真家・佐藤秀明の作品集。1970年代から1980年代にかけてオアフ島のノースシュアで過ごした日常を記録したもの。活気に満ちた人々と、美しい島の風景を写し出す。
Manzoni: Azimut | ピエロ・マンゾーニ
イタリアを代表するアーティスト、ピエロ・マンゾーニの作品集。2011年11月から2012年1月にかけて開催された展覧会「マンゾーニ・アジムート」展にあわせて刊行されたもの。アジムートは1959年にミラノにオープンしたギャラリーで、短い期間でありながらマンゾーニなど挑発的な若手アーティストたちの活動拠点となった。本書ではマンゾーニと仲間の芸術家たちによる代表的な作品を多数収録。美術史家フランチェスカ・ポーラによる、アジムート/アジムート・プロジェクトを物語る包括的な出版物を合わせて2冊付属。付属エフェメラ1葉欠。 イタリア語、英語表記。
Photo-Boy 1979-1988 My Rose Period in America | 谷口昌良
僧侶であり写真家という、異色のキャリアを持つ谷口昌良による作品集。ニューヨークで写真家のレオ・ルビンファインに師事し、その後開教使として滞在したロサンゼルス、帰国した日本で撮影した、1979年から1988年までの写真を大型図版で収録。写真の選定と序文はルビンファインによるもの。300部限定刊行。 日本語、英語表記。
Yesterday Today Tomorrow | 日比野克彦
2005年に水戸芸術館で開催された「HIBINO EXPO 2005 日比野克彦の一人万博」の展示のアーカイブブック。制作過程から会期終了までの半年間を、ナンバリングした日付、写真とともにその流れを追う。制作スケッチ、写真など400枚の図版、テキストを収録。写真は竹内裕二。
生誕100年 松田正平展 | 神奈川県立近代美術館 ほか
2013年に山口県立美術館と神奈川県立近代美術館にて開催された展覧会の図録。戦後洋画史において独自の存在を確立し、詩情豊かな作品を描き続けた画家、松田正平による初期の作品から亡くなるまでの油彩画作品101点を掲載。
没後30年 朝井閑右衛門展 | 横須賀美術館 ほか
2012年から2013年にかけて横須賀美術館と田辺市立美術館にて開催された展覧会の図録。画家、朝井閑右衛門による初期の作品から、中国で影響を受け取り組んだ水墨画、詩人・学者たちのポートレートなど、朝井による生涯の作品を5つの章に分けて紹介する。
国吉康雄展 アメリカと日本、ふたつの世界のあいだで | 東京国立近代美術館 ほか
2004年に東京国立近代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。アメリカで戦前戦後の激動の時代を生き抜いた洋画家、国吉康雄による初期の作品から、戦争の傷跡を色濃く残した晩年の作品に至るまで、アメリカと日本国内より集めた作品を通して国吉の画業を紹介する。
生誕120年 木村荘八展 | 東京ステーションギャラリー
2013年に東京ステーションギャラリーで開催された巡回展のカタログ。大正から昭和にかけて油彩、挿絵、舞台美術、小唄と多岐にわたる分野で活躍した画家、木村荘八の作品を紹介する。西洋美術への憧憬から前衛、そして近代化へと移り変わっていく東京の風景、風俗などの文化の様相を描く。
谷中安規モダンとデカダン | 図書刊行会
大正・昭和の東京を放浪し、特異な作品を数多く残し「風船画伯」とよばれた版画家、谷中安規の作品集。木版画、素描、散文、新たに見つかった作品を収録。谷中安規のモダンで幻想的な世界が広がる。
私たちを夢見る夢 | 小林孝亘
画家、小林孝亘による初の作品集。2014年に横須賀美術館で開催された展覧会を機に刊行されたもの。外界との接触を絶ち、自らを「潜水艦」に見立てて描いたシリーズ、光や人物の正面像を描いた作品など、小林孝亘が描いた作品とともに主題と向き合う精神の軌跡を辿る。絵画、ドローイング・版画など150点の作品図版と併せてエッセイを収録。
Henri Cartier-Bresson: A Propos de Paris | アンリ・カルティエ=ブレッソン
20世紀を代表する写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンの作品集。戦時下の困窮する社会から戦後発展していくパリの変遷を50年以上に渡り撮影。激動の時代をモノクロの写真で写し出す。図版131点、解説を収録。
シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い 交錯する夢と前衛 | 朝日新聞社
2010年から2011年にかけて開催された巡回展のカタログ。近代美術の巨匠、マルク・シャガールの生涯の軌跡を辿りつつ、同時代に活躍したロシア前衛芸術の巨匠の作品も紹介。絵画、彫刻、建築模型ほか、作品と併せて解説を収録。豊かな色彩と幻想的な表現世界を探る。
ターナー展 | 東京都美術館
2013年から2014年にかけて東京都美術館で開催された巡回展のカタログ。イギリスのロマン主義時代を代表する画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品を紹介。油彩画、水彩画、スケッチブックほか、カラーによる作品図版、解説を収録。風景画の可能性を広げた光と色彩の詩情溢れる作品が収められている。
生誕300年記念 若冲展 | 東京都美術館
2016年に東京都美術館で開催された展示のカタログ。江戸時代中期に活躍した絵師、伊藤若冲の初期から晩年にいたるまでの作品を紹介。「釈迦三尊像」「動植綵絵」の拡大部分図、「達磨図」「鳥獣画花木図屏風」ほか、カラー、一部モノクロによる豊富な図版、解説を収録。
ヤン・チヒョルト 書物と活字
ドイツのタイポグラファー、ヤン・チヒョルトによる欧文書体教本。日本語版。「書体の善し悪しの判断」「建築物のサインにおける正しい書体の選定」「文字のマイスターの基礎知識」などの解説を交えながら、新旧200点以上の書体、レタリングデザインを掲載。
タイポグラフィの領域 | 河野三男
タイポグラフィとは何であったのか、何であるのか、そして何であり得るのかを追求する包括的な概要書。15世紀から20世紀における先人たちのタイポグラフィに対する解釈から、現代での様々な言説にまで言及し、タイポグラフィという領域の輪郭を描き出そうとする意欲作。
Pino Tovaglia: La Regola che Corregge L’emozione | ピノ・トバリア
イタリアのグラフィックデザイナー、ピノ・トバリアの作品集。タイヤメーカー・ピレリ社の広告や、「Linea Graphica」誌の表紙をはじめとする作品を掲載。2005年に開催された回顧展にあわせて刊行されたもの。
アイデア No.349 松田行正デザイン図鑑 | 誠文堂新光社
アイデアNo.349、2011年11月号。デザイナー、松田行正のエディトリアルデザインやダイアグラムなど多彩な仕事を特集。その他、「ヨースト・グローテンス:情報の入口」、「今田欣一の書体設計 和字と漢字」など様々な記事を収録。
【新刊書籍】 KANJI | SSL(Gen Si Ken+Go Shuu An)
台湾出身、日本でデザインを学び、グラフィックデザイナーとして活動するGen Si KenとGo Shuu Anの共同制作によって生み出された作品集。漢字をビジュアルの構成要素として捉え、解体し、再構築する作業の中で、漢字に秘められた無限のエネルギーとイマジネーションに気づきを得たという2人。本書は漢字の骨格を維持しつつ、初源の意味も感じ取れる象形文字のようなグラフィックの数々を手描きで制作したもの。シンプルで洗練されたビジュアルで、ポスターとして部屋に飾ることも、知育カードとして活用することもできるユニークな一冊。200部限定刊行。 英語、日本語、中国語表記。
【新刊書籍】 Aと英 | NODACT
アートディレクター・グラフィックデザイナーの菊池良太によるデザインスタジオ、NODACT(ノーダクト)の出版プロジェクトとして刊行された実験的タイポグラフィ作品集。世界中に存在する様々な書体の中から特異な形を持つもの厳選。アルファベットと同音の漢字に再構築した、モノクロの躍動感あるタイポグラフィをアルファベット順に掲載している。
英字デザイン | 佐藤敬之輔
書体デザイナー・佐藤敬之輔著。英字の書き方から基本知識、歴史、英字の構成、書体の選び方、現代の代表的な書体など英字デザインの包括的な情報を提供する。
Milton Glaser: Graphic Design | ミルトン・グレイザー 作品集
ペーパーバック版。グラフィックデザイナーであり、プッシュピンスタジオの設立者でもあるミルトン・グレイザーの代表作を集めた作品集。サイケデリックな色彩のポスターやロゴデザインだけでなく、環境デザイン、レコードのアートワークなど300点以上を掲載。
The Art of Walt Disney | ウォルト・ディズニー
ウォルト・ディズニーの歴史と芸術の軌跡をたどる作品資料集。トーキーアニメ、カラーアニメーション、実写映画、テーマパーク…エンターテイメント界に大きな変化をもたらし、今もなお世界で愛され続けているディズニーの芸術の道のりを、スケッチや写真など豊富な図版資料とともに紹介する貴重な一冊。 英語表記。
フレデリック・バック展 | 東京都現代美術館 ほか
2011年から2012年にかけて東京都現代美術館ほか各地で開催された展覧会の図録。カナダのアニメーション作家、フレデリック・バックによる暮らしや旅の記録などのスケッチ、手がけた絵本、そして代表的な9つのアニメーションの本編素材を豊富な図版資料とともに紹介。
夢二繚乱 | 東京ステーションギャラリー
2018年に東京ステーションギャラリーで開催された展示の図録。大正を代表する画家、竹久夢二と出版をテーマに4つの章に分け紹介。手書きの画文集をはじめとする初期の作品から、装丁、絵葉書、挿絵、雑誌の表紙ほか、豊富な図版、解説を収録。
ポーランドポスター展 Polish Poster 1950-1960 | ヨコハマ創造都市センター
2012年にヨコハマ創造都市センターで開催された同名展示の図録。ポーランド王立ヴィラヌフポスター美術館所蔵の作品150点を収録。戦後のポーランド復興の歴史を振り返りながら、ヘンリク・トマシェフスキ、ユゼフ・ムロシュチャウ、ヤン・レニツァらのプロフィールと作品を紹介。
美しい本 ケルスティン・ティニ・ミウラの製本装幀芸術入門 | 求龍堂
ドイツ出身の製本装幀界の巨匠、ケルスティン・ティニ・ミウラの作品資料集。彼女が手がけた美しいデザインの総革装の製本装幀本23点を掲載するとともに、手造りの製本の制作工程を豊富な図版資料を収録。
ルーヴル美術館特別展 Louvre no.9 漫画、9番目の芸術 | 森アーツセンターギャラリー ほか
2016年から2017年にかけて森アーツセンターギャラリーほか全国各地で開催された展覧会の図録。漫画でルーブル美術館を表現するというプロジェクト「ルーヴル美術館BDプロジェクト」の成果を紹介するもので、本書には16人の漫画作家たちの作品を掲載。日本からは荒木飛呂彦や寺田克也、ヤマザキマリ、松本大洋らが名を連ねている。4人の日本の漫画家たちによる作品の一部を収録した別冊付属。