ANDO: Complete Works 日本語版 | 安藤忠雄
日本を代表する建築家、安藤忠雄の作品集。TASCHENより2007年に刊行された「ANDO Complete Works」の日本語版。日本や世界各地で手がけた個人邸宅や教会、美術館、文化施設など、氏による刊行当時までの全作品を豊富な写真や図版資料、解説とともに500ページにわたり紹介したボリュームある一冊。
妹島和世+西沢立衛/SANAA 金沢21世紀美術館 | ウォルター・ニーダーマイヤー ほか
2005年に金沢21世紀美術館で開催された「妹島和世+西沢立衛/SANAA」展の図録。金沢21世紀美術館の設計者であり、世界で注目を集める妹島和世と西沢立衛による共同設計事務所「SANAA」の話題作を、世界的に活躍する3人のフォトグラファー、ホンマタカシ、ルイザ・ランブリ、ウォルター・ニーダマイヤーが撮影。SANAAが書き下ろした詳細な施工図面も合わせて収録。
The Chichu Art Museum | Hatje Cantz
建築家の安藤忠雄によって設計された、瀬戸内海の直島に位置する地中美術館。安藤の近年の代表作のひとつとしても高く評価されるこの美術館では、ウォルター・デ・マリアによる巨大彫刻作品やジェームズ・タレルによる光のインスタレーション、そしてクロード・モネの「睡蓮」シリーズが展示されている。本書では、写真家の畠山直哉と宮本隆司が撮影した、美術館の建設過程から完成までを記録した写真とともに、収蔵作品に関するエッセイも収録した充実の一冊。英語表記。
日本の民家百選 | 伊藤ていじ
建築史家・建築評論家の伊藤ていじによる日本の民家をテーマにした写真集。三井不動産の創立40周年を記念して刊行されたもの。全国各地から選ばれた100軒の民家を通して、地域に根ざした伝統や文化、自然との共生のあり方を紹介している。四季折々の風景とともに写し出された美しい写真に加え、丁寧な解説も掲載。
カルティエと日本 半世紀のあゆみ 結 MUSUBI | 東京国立博物館
2024年、カルティエが日本に最初のブティックをオープンさせてから50年を記念し、東京国立博物館で開催された展覧会の図録。日本に関連するカルティエコレクションのほか、横尾忠則、三宅一生、森村泰昌、北野武、森山大道、川内倫子、村上隆といったカルティエとゆかりのあるアーティストたちの作品を収録し、過去から未来へと続く日本とカルティエの交流の物語を紹介する。
箱中天 箱の中の小宇宙 | 高橋善丸
弁当箱や化粧道具箱、携帯型の蓄音機、紙製フィルム映写機など、江戸時代から昭和にかけて生み出されたアンティークの箱を紹介する一冊。弁当、化粧、墨硯、文具、娯楽、光学、科学、医薬の全8章を通して、日用品として使用されていたアンティーク箱100点を収録。様々な仕掛けが施され、収納の工夫や無限のアイデアが詰まった「箱の中の小宇宙」が楽しめる一冊。
Marc Held: 50 Years of Design | Michele Champenois
フランス出身の建築家・プロダクトデザイナー、マーク・エルドの約50年にわたる仕事をまとめた作品集。1960年代から2013年までの活動を軸に、Knollから製品化された名作椅子「Culbuto」をはじめ、家具、テーブルウェア、インテリア、空間設計に至るまで、多彩な創作の軌跡を紹介。北欧デザインの流れを汲みつつ、人間的なスケールと暮らしへのまなざしを重視した造形は、フランス・デザインの刷新を象徴するものでもある。図版と解説を通して、時代とともに変化しながらも一貫して保たれてきた思想と実践が丁寧に伝えられている。
魯山人の宇宙 | 笠間日動美術館
2013年に開催された展覧会の図録。日本を代表する芸術家、北大路魯山人のサンディエゴから里帰りしたカワシマ・コレクションと笠間日動美術館の所蔵品を併せて紹介。陶芸品を中心に書、北大路魯山人の鎌倉の旧宅を移築した春風萬里荘、魯山人語録などを収録。
人間国宝 石黒宗麿 陶芸のエスプリ | サントリー美術館 ほか
1996年にサントリー美術館をはじめ全国で開催された展覧会の公式図録。人間国宝の陶芸家・石黒宗麿の初期から晩年に至るまでの代表作をはじめ、書や画なども含む170点以上の作品を収録し、その芸術の全貌を多角的に紹介している。
青磁のいま 受け継がれた技と美 南宋から現代まで | 東京国立近代美術館 ほか
2014年から2016年にかけて国内を巡回した展示の図録。中国に起源を持つ、青緑色を基調とする美しい釉色のやきもの「青磁」に焦点を当てたもの。中国・南宋時代から近現代までの青磁の歴史、現代の作家による作品などを紹介。
建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い | グラフィック社
2023年に島根県立石見美術館で開催された建築家・内藤廣の展示図録。「海の博物館」「富山県美術館」「とらや 赤坂店」「紀尾井清堂」ほか全80作品を紹介。学生時代の卒業設計、コンペ案など、ドローイング、写真、模型ほか、作品図版と併せて解説を収録。
漢聲雑誌 44期 陝西東路華縣皮影
毎号テーマを変え、中国の文化を深く、かつグラフィカルに紹介する雑誌「漢聲(ハンシェン)」第44期。1992年の初版を2018年に再版したもの。本号のテーマは中国で長い歴史を持つ「影絵」であり、伝統的な技術で職人達によって作られてきた数々の影絵を豊富な図版資料とともに紹介。 中国語表記。
いにしえのほほえみ | MIHO MUSEUM
2007年にMIHO MUSEUMで開催された展示の図録。アジアを中心に、エジプト、地中海、そして日本ほか、世界中のほほえむ仏像・神像などを紹介。各エリアごとにカテゴライズし、図版と解説を収録。
江戸吉原図聚 | 三谷一馬
最盛期には3,000人の遊女を抱えていた江戸の遊郭、吉原のすべてをまとめた一冊。幕末までの95年間の吉原を題材とし、吉原の概説から楼内、妓楼など絵とテキストによる解説を収録。250枚以上の絵は当時の版画や洒落本などの挿絵から復元されている。
KATAGAMI Style | 京都国立近代美術館
2012年に京都国立近代美術館で開催された展示の図録。「型紙」が世界でどのように評価・展開されてきたのか、さらに過去における「型紙」の影響を時代に即して改案したり、「型紙」を再発見し、それを今のデザイン活動に活用するといった現在の動きを豊富なカラー図版と詳細な解説とともに紹介。
The Navajo Weaving Tradition
アメリカ南西部の先住民、ナホバ族の織物の歴史をまとめた1冊。1650年代からこれまでに制作されてきた織物とその歴史を紹介する。縞模様や幾何学的模様、儀式の様子などが描かれたブランケットやラグの図版とともに解説を収録。 英語表記。
Richter en France | ゲルハルト・リヒター
ドイツを代表する現代アーティスト、ゲルハルト・リヒターの作品集。2009年にフランスのグルノーブル美術館で開催された展覧会に際して刊行された図録。フランス国内の美術館やコレクションに所蔵されているリヒターの作品に焦点を当てており、抽象絵画を中心に、幅広いキャリアにおける絵画やドローイングの作品の数々を収録。フランス語、英語表記。
Written in the West | Wim Wenders ヴィム・ヴェンダース
ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダースによる写真集。映画『パリ、テキサス』の撮影前に旅したアメリカ西部を撮影したもの。広大な自然、ネオンサイン、寂れた商店、都市風景。ヴェンダースが捉えた、色彩豊かな西部の風景が収められている。英語表記。
Jean Luc Mylayne | ジャン=リュック・ミレーヌ
フランス人フォトグラファー、ジャン=リュック・ミレーヌの作品集。30年以上にわたり故郷フランスやアメリカ西部で鳥の写真を撮り続けているミレーヌ。同じ場所に何ヶ月も通い続けてようやく1枚の写真を完成させるという手間と労力のかかるプロセスを経て、本書では様々な種類の鳥たちの姿を鮮明なカラー図版で多数収録。英語表記。
Cape Light 旧装版 | Joel Meyerowitz ジョエル・マイヤーウィッツ
米国を代表する写真家のひとり、ジョエル・マイヤーウィッツの写真集。カラー写真の普及に多大な影響を与えたといわれる繊細なカラー表現が入念に発揮された、マイヤーウィッツの代表作。アメリカ・マサチューセッツ州ケープコッドの穏やかな空気を映した写真作品集。
Marcel Broodthaers: Album – Un coup de des | マルセル・ブロータス
ベルギーの詩人で芸術家のマルセル・ブロータスの作品集。フランスの代表的な詩人、ステファヌ・マラルメによる1968年の詩「Un Coup de Dés (賽の一振り)」に言及した内容で、トレーシングペーパーに書き殴られた手書きのメモがそのまま本になったかのような構成の一冊。限定500部刊行。
The Horse in the Gourd | Charlotte Dumas シャルロット・デュマ
オランダの日本博物館シーボルトハウスで開催されたシャルロット・デュマの展示図録。日本の与那国島などで撮影された馬の写真作品を、さまざまなコレクションの歴史的な写真、民芸、版画とともに収録。タイトルは日本語の「瓢箪から駒」の意。
Sameland | 津田直
フィールドワークを通し、自然と人の関わりを拾い集める写真家、津田直の写真集。フィンランドからノルウェーに跨るサーメランド(サーメ人の土地)を訪れ、ランドスケープやシャーマニズムを受け継ぐ半遊牧民族の生活を記録している。
片山正通的百科全書 Life is Hard... Let's Go Shopping. | 東京オペラシティギャラリー
2017年に東京オペラシティギャラリーで開催された展示の際に刊行されたもの。インテリアデザイナー、片山正通が集めてきた500点を超える蒐集品を紹介する。アート、書籍、CD、多肉植物、ミッドセンチュリー家具、剥製、骨董、など豊富な図版とともに解説を収録。
Archives Naturelles | Christine Berge
フランスにあるリヨン自然史博物館にあるコレクションを紹介した作品集。研究センターや博物館の新設といった大規模な改修工事に伴い、貴重な資料が移される前の博物館の姿やコレクションの数々をモノクロ図版で記録した一冊。フランス語表記。
ヴィム&ドナータヴェンダース写真展 尾道への旅
2006年に表参道ヒルズで開催された展覧会に際して刊行された作品集。映画監督、ヴィム・ヴェンダースとそのパートナーである写真家のドナータ・ヴェンダースが2005年の秋、2人で京都、直島、尾道など日本の各地を旅した記録を一冊にまとめたもの。日本語、英語表記。
THE MAZE | Donovan Wylie
写真家ドナヴァン・ワイリーによる作品集。北アイルランド紛争のさなか、テロリストとされた囚人を収容する目的で建設されたメイズ刑務所(ベルファストから約10マイルの郊外)を、特別な許可のもと内部から撮影している。厳重な警備と迷路のような構造を持つこの施設を通して、単に刑務所の物理的構造を記録するだけでなく、北アイルランドが自身の近現代史とどう向き合うのかという葛藤と緊張も浮かび上がらせている。英語表記。
彼女と Avec Elle | 朝吹真理子、米田知子
2018年にエルメスが国立新美術館で開催した展覧会に際して刊行された作品集。小説家、朝吹真理子による10編の小説にフォトグラファーの米田知子がとらえた写真が添えられている。写真は一枚ずつページに貼り込まれた仕様となっており、ブランドの世界観を体現したかのようなシンプルで美しい装丁が目を惹く一冊。日本語、英語表記。
ジェームズ・ウェリング Photographs 1977-1993 | WAKO WORKS OF ART
1993年に東京のWako Works of Artで開催された展覧会に際して刊行された冊子。アメリカの写真家、ジェームズ・ウェリングが1977年から1993年の間に撮影した写真をまとめたもので、序文のテキストは美術評論家でキュレーターの笠原美智子が手がけている。日本語、英語表記。
ジョルジュ・ビゴー展 宇都宮美術館コレクション
2021年に宇都宮美術館で開催された展覧会の図録。風刺画家として知られ、歴史教科書でもたびたび取り上げられるフランス人画家ジョルジュ・ビゴーの多面的な活動に焦点を当てている。ジャーナリストとしての視点に加え、日本各地の風景や人々の暮らしを温かく描いた作品、近代化と西欧化に揺れる明治期の日本を捉えた表現など、宇都宮美術館所蔵のコレクションから厳選した図版を収録。
Swimmers: Seventy International Photographers | Hans Christian Adam
「泳ぐ」をテーマに、世界各国の70人の国際的なフォトグラファーたちによる写真をまとめた作品集。ハリー・キャラバン、デイヴィッド・ホックニー、レイ・メッツカー、アンドレ・ケルテスなど、名だたる写真家たちによる夢想のような作品の数々をカラー、モノクロ図版で多数収録。英語表記。
The Zone | 田村玲子
写真家・田村玲子による作品集。ある郊外の地域を十数年にわたり撮影し続けたシリーズをまとめている。何もない平地に建つ施設、白いコンテナ、ゆるやかにカーブする道路——変化の乏しい景観を淡々と見つめることで、時の蓄積や土地の空気が静かに浮かび上がる。風景に宿るわずかな違和や、曖昧な不穏さがにじむ一冊。
An American Vision: Three Generations of Wyeth Art ハードカバー版 | アンドリュー・ワイエス
1987年から1988年にかけてアメリカ、イタリア、日本など各地で開催された展示会「An American Vision:Three Generations of Wyeth Art」のハードカバー版図録。挿絵画家のN.C. ワイエス、アメリカン・リアリズムを代表する画家であるアンドリュー・ワイエス、そして著名人の肖像画などでも知られるジェイムズ・ワイエス。これら3世代にわたるワイエス一族の画業を一望する。英語表記。
Beat Memories: The Photographs of Allen Ginsberg | アレン・ギンズバーグ
アメリカの詩人、アレン・ギンズバーグの作品集。中古のコダック製小型カメラを購入し、ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズなど身近な存在の作家や詩人、恋人の姿を撮影し続けたギンズバーグ。本書は今も色褪せないビートとカウンターカルチャーの魅力が詰まったポートレートやスナップなど、70点以上の写真を収録。英語表記。
奇想のモード | 東京都庭園美術館
2021年に東京都庭園美術館で開催された展覧会の図録。シュルレアリスムとモードの観点から、多角的なテーマとともにその魅力と創造を探求するもので、ダリ、マグリット、エルザ・スキャパレリをはじめ、マルタン・マルジェラ、串野雅也、舘鼻則孝、ザッハ・ハディドなど、時代を超えた様々なジャンルのアーティスト、デザイナー、建築家たちの作品群を掲載。
宇宙と芸術 かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ | 森美術館
2016年から2017年に森美術館で開催された「宇宙と芸術」展の公式カタログ。人類が長年続けてきた宇宙への探求を、芸術史・文化史の視点で振り返る。仏教の曼荼羅から「竹取物語」絵巻、ダ・ヴィンチやガリレオの天文学の手稿などを収録。装丁は松田行正、杉本聖士。
今日の彫刻 | 冨井大裕
2023年に栃木県立美術館で開催された展示のカタログ。現代アーティスト、冨井大裕の既製品を用いて表現された作品を紹介。ちりとり、ゴミ箱、ブックスタンド、空き缶、スーツケース、本来の役割から開放されたモノたちが新たな作品へと生まれ変わる。カラー図版、解説を収録。
ボイス マルチプル 博愛のヴィ-クル | ヨーゼフ・ボイス
フジテレビギャラリーで開催されたヨーゼフ・ボイス展の図録。丁寧な解説のついた作品図版のほか、山本和弘と水沢勉によるテキスト、インタビュー記事なども収録。
Land and Sea 1970 | 河口龍夫
2015年にタカイシイギャラリーニューヨークで開催された、現代美術家、河口龍夫の展覧会のカタログ。1970年の4月のある3日間に神戸の須磨海岸で防波堤の上から定点撮影した写真をまとめたもので、陸と海の境界線で揺れ動く海岸線を捉えている。
Mind Encode | 永禮賢
写真家、永禮賢(ながれさとし)の作品集。日常を切り取った写真でありながら、生と死の境界を曖昧に揺らぐかのような、幻想的な淡い世界観の写真を多数収録。
マティス展 | 国立西洋美術館
2004年に国立西洋美術館で開催された展覧会「マティス展」の公式図録。20世紀を代表する画家アンリ・マティスの創作の核心に迫るべく、「過程(プロセス)」と「変奏(ヴァリエーション)」をテーマに構成されている。油彩、切り絵、素描、版画、挿絵本、彫刻など、多彩な表現手法による作品を多数収録。
モディリアーニ展 | 国立新美術館
2008年に国立新美術館で開催された「モディリアーニ展」の図録。原始美術の影響を色濃く示す初期の作品群から、独自の様式を確立した肖像画にいたるまで幅広い作品を収録し、氏の芸樹の変遷を辿る。
Wim Crouwel: New Alphabet | ウィム・クロウェル
オランダのグラフィックデザイナーでありタイポグラファー、ウィム・クロウェルが考案したブラウン管ディスプレイに適した書体「ニューアルファベット」の資料集。1967年の発表時に、その革新性と難読性から物議を醸すとともにクロウェルは国際的な地位を獲得し、20世紀後半のモダニズムを代表する象徴のひとつとなった「ニューアルファベット」。本書はグラフィックデザイナー、ピーター・ブラッティンガが編集を務め、事例などを収録した一冊。英語、ドイツ語、フランス語表記。
Reasons to be Cheerful: The Life and Work of Barney Bubbles | バーニー・バブルス
イギリスのグラフィックデザイナー、バーニー・バブルスの作品集。2009年に刊行された初版発売後、即完売となった『Reasons to Be Cheerful』の増補改訂版。数百点の未発表作品、スケッチ、写真、ノート、オリジナルアートワークほか、新たに50点の作品が追加された全600点以上の図版、インタビューや寄稿などのテキストを収録。英語表記。