Lines 線の事件簿 | 松田行正
グラフィックデザイナー、松田行正が光跡・足跡・航跡・飛跡・筆跡などの痕跡、形跡を集めた軌跡図の図鑑のような一冊。ヒトラー侵略の道、歌川広重の花火の飛跡、モーセの出エジプト、仏教の伝播の道筋、地球近傍小惑星群の軌跡など、様々な軌跡がつくりだす線の図譜80点を掲載。松田氏によるコラムもあわせて収録。
Code: Text and Figure | 松田行正
グラフィックデザイナー、松田行正が暗号やミステリーを読み解くルールである「コード」というコンセプトのもと、テキストとダイアグラムについてまとめた一冊。「タテ組み」の本と「ヨコ組み」の本という天地サイズが異なる2冊の並製本を1冊の上製にまとめた本書は、片方の本には視覚に関する独特の視点がテキスト中心で語られ、もう片方の本では歴史、アート、記号、漢字、紋章などに関するダイアグラムが多数収録されている。
変 transcape | 米澤敬
工作舎の編集長を努めた米澤敬によるエッセイ集。「変」をテーマに書かれたエッセイに、「変」な図版、読んでいるうちに落ち着かない気分になるように全てが微妙な角度で傾かせてある「変」な装丁で、タイトル通り全てが「変」な一冊。造本は松田行正がによるもの。
Beware Wet Paint | Alan Fletcher アラン・フレッチャー
デザイナー集団ペンタグラムの創設者のひとりであり、「英国グラフィックデザインの父」とも称されるグラフィックデザイナー、アラン・フレッチャーの作品集。作品の制作、解決や方法のうらに潜む思考の軌跡に重点を置き解説。メジャーなクライアントのために制作されたものや、プライベートな作品を含む250の作例を収録。
Islamic Patterns: An Analytical and Cosmological Approach | Keith Critchlow
イスラム芸術の幾何学模様について解説する資料集。連続するパターンの数々を哲学的、解釈的に分析し、イスラムの芸術がいかに数学から切り離せない、全ての創造物に影響を与える宇宙論的法則の反映であるかを、およそ200点の図版とともに説明する。英語表記。
プライヴェート・ニューヨーク | 和田誠、篠山紀信
イラストレーターの和田誠と、写真家の篠山紀信による、ニューヨーク旅行記。5番街やセントラルパークなど、代表的なNYの観光地を巡りながら綴られるエッセイと、ふんだんに掲載されているイラストや写真を愉しめる1冊。
Alex Steinweiss: The Inventor of the Modern Album Cover | アレックス・ステインワイス
アメリカのグラフィックデザイナー、アレックス・ステインワイスのアルバムカバーアート作品集。コロンビア社のアートディレクターとなり, 2000以上のレコードジャケットをデザインした氏の作品を大判で多数収録。英語・ドイツ語表記。
ボドニ物語 | 田中正明
18世紀後半から19世紀初頭にイタリアの書体デザイナー、ジアムバティスタ・ボドニによって生み出され、時代を超えて人気の高い欧文書体「ボドニ書体」について紹介する一冊。ボドニの人物像、時代的背景、モダンローマン体としての形態的特徴、グラフィックデザインの基礎的側面など、普段見過ごされてしまいがちな書体の生まれた背景やその時代を資料とともに深掘りする。
河北秀也のデザイン原論 | 新曜社
「いいちこ」のアートディレクターとして知られる、河北秀也によるデザインを考察した一冊。地下鉄ポスターシリーズ、朝日、日経からHanakoまで、デザインにまつわる話を私小説のように自らの言葉で綴る。
アイデア No.368 日本オルタナ精神譜 1970-1994 否定形のブックデザイン | 誠文堂新光社
アイデアNo.368、2014年12月号。アイデアNo.354、367に続く、「日本オルタナ出版史」三部作の完結編。戦後日本の出版における精神史を、社内装丁・編集装丁を対象に、詩と翻訳というフィールドに焦点を当て辿っていく。
季刊 graphic/design 創刊号 | 左右社
季刊誌「graphic/design グラフィックデザイン」創刊号。小説家、木工デザイナー、精神科医など様々な分野のディレクターや執筆者たちが名を連ねる本号では、池澤夏樹、鈴木一誌、三谷龍二、石川九楊らが参加。特集に宮沢賢治「初公開……グラフィティ宮沢賢治ー自筆画の小宇宙」、斎藤環「なぜデザインは「顔」であるべきなのか」、山口信博「ことばのグラフィックデザイン」など。装丁は戸田ツトム。
英字スタイル | 佐藤敬之輔
書体デザイナー・佐藤敬之輔による英字タイポグラフィデザイン集。セリフ(アルファベットの末尾にある飾り)・サンセリフ(飾りなし)や、フリーハンドの書体を掲載しているほか、文字の幅とスペースなどの字配り、書体の複数配合や各書体の性質などについても解説した、英字タイポグラフィの入門書。
その時、風が、4人の胸をクシ刺しにした | 坂本勉、西村佳也
カメラマン・坂本勉とコピーライター・西村佳也による写真作品集。1つ1つの写真に情景豊かで簡潔な1文が添えられ、詩画集のような味わいをもつ一冊。
ドナルド・ジャッド Donald Judd Selected Works 1960-1991 | 埼玉県立近代美術館 ほか
1999年に開催された巡回展の図録。アメリカの美術家、ドナルド・ジャッドの1960年から1991年の作品を紹介。油彩、立体作品、チナティ・ファンデーションの写真ほか、その原点から晩年に至る作品をカラー・モノクロ含む図版と併せて解説を収録。
Born in Oasi Zegna | Rizzoli
イタリアを代表するファッションブランド、『ZEGNA(ゼニア)』の精神を表現したアートブック。四季をテーマに4つの章にカテゴライスして100年以上におよぶブランドの歴史、背景と時代を超えた信念を伝える。写真を中心に様々なイメージと言葉で構成され、冊子やカードが差し込まれたユニークな1冊。
Women in Concrete Poetry 1959–1979 | Alex Balgiu
コンクリート・ポエトリーの初期に活躍した女性アーティストたちの作品に焦点を当てた一冊。ヨーロッパ、日本、ラテンアメリカ、アメリカから50名のアーティストがキュレーションされ、今まであまり紹介されてこなかった作品を一度に見ることができる。
北園克衛の詩と詩学 意味のタペストリーを細断する | ジョン・ソルト
詩人にして写真家、そしてデザイナーとしても活躍した北園克衛。その生涯、詩、詩論を、詩人で日本文学研究家のジョン・ソルトが紐解く一冊。厳密なテキスト検証や関係者へのインタビューなどを通し、北園克衛という存在を浮き彫りにしていく。
Landscape Painting Now: From Pop Abstraction to New Romanticism
現代の優れた風景画を紹介する作品集。約25カ国のアーティストを取り上げ、風景画が20世紀から今日までどのように発展し、現在のアートとの関連性がどのように高まってきたかを探った1冊。また今日、風景画と呼ばれているものは何なのか、このジャンルに関する一般的な先入観を超えるような概念を提示している。英語表記。
Sean Scully: 20 Years, 1976-1995 | ショーン・スカリー
アメリカを拠点に活動する画家・版画家、ショーン・スカリーの作品集。1995年にハーシュホーン博物館で開催れた展示の際に刊行されたもの。現代美術において重要な時期である1976年から1995年にかけての作品とともに20年の軌跡を辿る。油彩画、水彩画のカラー・モノクロ含む作品図版と解説を収録。英語表記。
モノミナヒカル展 佐藤慶次郎の振動するオブジェ | 多摩美術大学美術館
2012年から2013年にかけて多摩美術大学美術館で開催された展示のカタログ。作曲家、造形芸術家である佐藤慶次郎のオブジェを中心に作曲活動など、音楽と芸術の両側面で表現を広げたその活動を紹介する。「不思議な振動と動き」を特徴とするエレクトリック・アート、設計図、楽譜、コンサートパンフレット、ほか作品図版と解説を収録。
混沌 蔡國強 | 世田谷美術館
1994年に世田谷美術館で開催された展示のカタログ。中国出身の現代美術家、蔡國強が現代に生きるものたちと古代中国を結びつける。屏風に描かれたドローイング、万里の長城でのプロジェクトなど、作品図版、解説を収録。
かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験 | 川崎市岡本太郎美術館
2013年に川崎市岡本太郎美術館で開催された「かたちとシミュレーション 北代省三の写真と実験」の展覧会図録。瀧口修造が主宰する実験工房に参加し、昭和のモダニズム芸術を発展させた一人、北代省三の写真やペインティング、立体作品などを収録。
草月とその時代 1945-1970 | 芦屋市立美術博物館、千葉市美術館
1998年に芦屋市立美術博物館と千葉市美術館などで開催された展示の図録。草月流の初代家元・勅使河原蒼風と、その精神を引き継いだ三代目家元・勅使河原宏の活動を軸に、戦後から1970年代の日本の先鋭的な美術を紹介。生け花の枠内にとどまらない精力的な創作活動や、芸術家たちとの交流を追う。
Photo-Boy 1979-1988 My Rose Period in America | 谷口昌良
僧侶であり写真家という、異色のキャリアを持つ谷口昌良による作品集。ニューヨークで写真家のレオ・ルビンファインに師事し、その後開教使として滞在したロサンゼルス、帰国した日本で撮影した、1979年から1988年までの写真を大型図版で収録。写真の選定と序文はルビンファインによるもの。300部限定刊行。 日本語、英語表記。
Apparition | Ryoko Sekiguchi、Rainier Lericolais
フランス在住の詩人、作家の関口涼子とレニエ・ルリコレによる作品集。本書は2004年、フランスのライ・レ・ローズにあるフランソワ・ユアンの活版印刷機で印刷され、50部限定で刊行されたもの。シルクスクリーン印刷された関口涼子による日本語手書きのテキストとルリコレによるオリジナルの作品が掲載されている。フランス語、日本語表記。
Pia Ferm: Bread and Butter | ピア・フェルム
スウェーデンのアーティスト、ピア・フェルムの作品集。大理石彫刻とタペストリー作品を包括的に紹介したもの。スケッチや水彩画をもとに制作された抽象的な図案のタペストリーは絵画を思わせる。 英語表記。
マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト | 東京都現代美術館 ほか
2007年に東京都現代美術館と丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された、日本で初めての大規模な個展に際して刊行されたカタログ。南アフリカ出身、アムステルダム在住の画家、マルレーネ・デュマスの初期の作品から代表的な作品群、最新作に至るまで、およそ80点の作品を掲載。自作に寄せた詩やインタビュー記事も収録。
池内晶子 あるいは、地のちからをあつめて | 府中美術館
2020年から2021年にかけて府中美術館で開催された美術家、池内晶子の展示図録。絹糸を空間に張り巡らせたインスタレーションの様子、ドローイング、インタビュー、論考ほか、作品図版とともに解説を収録。繊細な手仕事による作品とその表現世界を知る。
真喜志勉 Tom Max turbulence 1941-2015 | 多摩美術大学美術館
2020年に多摩美術大学美術館で開催された展示のカタログ。沖縄を拠点に活動したTOM MAXの名で知られる画家・真喜志勉の絵画作品、エッセイ、スケッチブックを収録。ネオ・ダダやポップ・アートを取り入れ、沖縄の社会背景を反映した作品、アメリカ文化への憧れなど、自身の中にある矛盾や複雑さを内包し、鑑賞者に解釈を委ねる。
須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり | 多摩美術大学美術館
2020年に多摩美術大学美術館で開催された展覧会の図録。画家、菅創吉の作品との出会いをきっかけに、現代美術の蒐集、そして「すどう美術館」を開館し妻とともに美術館の域を超えた様々な活動を行ってきた須藤一郎による、これまでの活動やコレクションを紹介する一冊。
Jeff Koons: Versailles | ジェフ・クーンズ
アメリカの現代美術家、ジェフ・クーンズの作品集。2008年にヴェルサイユ宮殿で開催された展示の様子を記録したもの。バロック様式の豪奢な宮殿の装飾と、シンプルでポップなクーンズの作品が不思議な調和をもたらしている。バルーンの犬をはじめとする、巨大な立体造形を多数収録。
爆発大全 | 岡本太郎
岡本太郎生誕100年記念作品集。絵画、彫刻、写真、ドローイングなど、代表的な作品を時系列順に約200点収録。作品を全面に大きく掲載した、ダイナミックな装丁は祖父江慎(コズフィッシュ)によるもの。
リトルボーイ 爆発する日本のサブカルチャー・アート | 村上隆
日本の現代アーティスト、村上隆のキュレーションによる展示『リトルボーイ 爆発する日本のサブカルチャー・アート』展に際して刊行されたもの。サブカルチャーに焦点を当て、1990年代から今日にかけて日本美術にいかに影響を与えたか、芸術やアニメ、漫画などを通して戦後の日本文化を探る。岡本太郎、広島の原爆投下、ゴジラ、新世紀エヴァンゲリオンほか、文化や社会的な視点を交え多角的に考察する。豊富な図版とともに解説を収録。CD付属。
SUPERFLAT スーパーフラット | 村上隆
現代美術家、村上隆によって企画され、2000〜2001年にかけて日本、ロサンジェルス、ミネアポリス、シアトルを巡回した展覧会の図録の復刊。写真、アート、アニメ、グラフィック、浮世絵など多岐にわたる作家たちの作品が集結し、村上が提唱する「スーパーフラット」の本質を追求する一冊。
召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか | 村上隆
2001年に東京現代美術館で開催された「村上隆展 召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」カタログ。作品図版や製作工程の写真解説、スケッチなどを収録すると伴に、海洋堂専務の宮脇修一や原型師ボーメのインタビューなど豊富なテキストも掲載。
ピナ・バウシュ 怖がらずに踊ってごらん | ヨッヘン・シュミット
舞踏と演劇の境界を超えた舞台芸術の新たな方向性を切り開き、世界で活躍した振付家・舞踊家であるピナ・バウシュの評伝。ピナ・バウシュのキャリアのスタートからヴッパタール舞踊団、アメリカでの試み、映画からの影響など、表現世界への挑戦と転換点、その軌跡を辿る。
養老天命反転地 荒川修作+マドリン・ギンズ 建築的実験 | 毎日新聞社
岐阜県の養老の地につくられた、荒川修作とパートナーで詩人のマドリン・ギンズのプロジェクトを実現したテーマパーク「天命反転地」の全貌を豊富な写真、図版で紹介した一冊。
寺田小太郎 いのちの記録 | 多摩美術大学美術館
2021年に多摩美術大学美術館で開催された展示のカタログ。美術館創設の提案など芸術文化活動に大きく貢献した寺田小太郎のコレクションとともにその思いを紐解く。『起源』と『継承』の前後編で章を構成、難波田龍起、李禹煥、白髪一雄、舟越桂ほか、作品図版と併せて解説を収録。
妖精たちの森 | 野中ユリ、澁澤龍彦
多くの版画美術を手掛ける野中ユリの作品集。澁澤龍彦のエッセイと共に、透明感のある静謐なコラージュが綴られた美しい一冊。新装版ではなく、講談社からの初版。
宮崎進 すべてが沁みる大地 | 多摩美術大学美術館
2017年に多摩美術大学美術館で開催された展覧会の図録。第二次世界大戦、そして過酷なシベリア抑留の体験など、戦渦による加害と被害の確執を美術表現へと昇華させてきた日本の洋画家、宮崎進による1990年代以降の平面作品や立体作品、ドローイング、モノタイプ作品を多数収録。
小杉小二郎画集 | 小杉小二郎
洋画家、小杉小二郎の画集。テーブルの上の静物や人形、風景を題材にした幻想的なペインティング作品をカラーで多数収録。自身のエッセイ、辻邦生の寄稿を収録。
ルイ・ヴィトン トラベル・ノートブック 東京 | 山本容子
世界中のアーティスト達がその国や都市をテーマに描く、ルイ・ヴィトンが発行する「トラベルブック」シリーズ東京編。日本の銅版画家、山本容子が手がけた銅版画による東京旅行記。築地市場、神田、浅草、両国、柴又などを舞台に、街の様子やそこに行き交う人々の姿が生き生きと描かれている。ポストカード3枚、鉛筆付属。日本語、英語、フランス語表記。
Louis Vuitton: Carnet de Voyage Beijing | ルイ・ヴィトン
世界中のアーティスト達がその国や都市をテーマに描く、ルイ・ヴィトンが発行する「トラベルブック」シリーズ北京編。中国の画家、Sun Chuanによる水彩画による北京旅行記。天安門広場、故宮、北海公園や、街の人々、建物、風景を描く。ポストカード3枚、鉛筆付属。
Paul Caponigro: Stone Churches of Ireland | ポール・カポニグロ
アメリカの自然風景写真の第一人者、ポール・カポニグロの作品集。LODIMA PRESSから発行されているポートフォリオ写真集シリーズの第9巻。アイルランドにある石造の教会を写真に収めたもので、静寂に包まれたその場所の空気感をも写し出したかのような写真の数々をモノクロ図版で収録。1000部限定刊行。 英語表記。