George Tice: Common Mementos | ジョージ・タイス
2006年にニューアーク美術館で開催された展覧会の際に刊行されたもの。ニュージャージー出身の写真家、ジョージ・タイスによる1990年代の都市風景を撮影したシリーズの未発表の作品。落書きが描かれたアパート、電線に絡まるように立つ給水塔、手書きの看板のピザ屋など、当時の景色をモノクロの写真で映し出す。 英語表記。
The Garden at Eichstatt: The Book of Plants | Basilius Besler
ドイツの薬剤師、植物学者、植物画家のバシリウス・ベスラーによる植物図鑑。ドイツの『アイヒシュテット庭園』で育てられていたチューリップ、ヒヤシンス、クラウンインペリアルなど、約1,100種類の植物を紹介。緻密に描かれた全367点の銅版画による図版と併せて解説を収録。英語表記。
フローラの神殿 | ロバート・ジョン・ソーントン、荒俣宏
イギリスの植物学者、ロバート・ジョン・ソーントンが制作したリンネ植物分類解説図集を、荒俣宏が編纂・解説。学術の域を超えたロマンティックで艶やかな花達が、鮮やかに紙面を輝かせる。装丁は鈴木一誌。
花の文化史 花の歴史をつくった人々 | 春山行夫
モダニズム詩人、春山行夫による花の資料集。古代から現代にいたるまでの植物にまつわる様々な伝説や神話、そして植物と人間との関わりを軸としたフォークロアなどを圧倒的なボリュームで収録した一冊。さらに園芸や造園、植物採集、探検家たちの歴史なども網羅し、あらゆる花に関する知識が盛り込まれた一冊。装丁は市川英夫、箭内早苗。
海からの贈りもの「貝」と人間 | ジェイン・F・セイファー
アメリカ自然史博物館で開催された展示「軟体動物と人類」のために行われた調査研究資料。食料としてだけでなく道具、貨幣、装飾品など、さまざまな民族が生活文化の中で貝をどのように使用してきたかを文化人類学的に考察。
澁澤龍彦 ドラコニアの地平 | 世田谷文学館
2017年に世田谷文学館で開催された展示「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」の図録。フランス文学者、翻訳者、小説家などあらゆる分野で活躍した澁澤龍彦。原稿や創作メモ、美術品や和洋の蔵書など様々な資料から、その表現活動の背景と博物誌的世界の魅力に迫る。
動き出す!絵画 ペール北山の夢 : モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち | 和歌山県立近代美術館 ほか
2016年から2017年にかけて開催された展示の図録。美術雑誌での西洋美術の紹介や岸田劉生や木村荘八ら、若い洋画家たちの活動の支援など、日本の美術を陰ながら動かした北山清太郎(ペール北山)の活動と、明治から大正時代の西洋・日本美術を紹介する。作品図版と解説を収録。
日本の伝統パッケージ | 岡秀行
伝統的な包装技術の研究家として国際的に知られたアートディレクター・岡秀行が、日本伝統の包装デザインを収集した資料集。素材本来の持ち味と特性を極限まで突き詰めた見事な包装技術、パッケージデザインの数々を掲載。
Domus 1940-1949 | Taschen
20世紀を代表する建築家・デザイナーのひとり、ジオ・ポンティにより1928年に創刊された建築・デザイン誌「domus」をまとめたもの。1940年から1949年の戦争と再建の時代の重要な内容が収録されている。モダンな工学デザインや家具、カルロ・モリーノ、フランコ・アルビニらによる建築プロジェクトほか大判による図版を500頁を超える大ボリュームで掲載。イタリア語、英語表記。
Kanban: Traditional Shop Signs of Japan | Pate Alan Scott
日本の伝統的な看板を紹介した展示会の図録。立て看板、実物看板、下げ看板など、江戸時代から用いられてきた日本の様々な看板を、写真とテキストで紹介。英語表記。
Kanban: Shop Signs of Japan | Lea Sneider, Frank Gibney, Dana Levy
日本の伝統的な看板を紹介した展示会の図録。茶屋や菓子屋、時計の修理店、薬局など、その店の特徴をかたちや文字で多彩に表現した看板の数々を写真とテキストで紹介。英語表記。
African Journey | Pete Turner
アメリカの写真家、ピーター・ターナーの作品集。7ヶ月にわたりアフリカ大陸を横断し、エジプト、スーダン、ケニア、南アフリカ、タンザニアなど各地を訪れ、大自然、ポートレート、野生の動物たちを撮影。鮮やかなコントラストの色彩とターナー独自の視点で切り取られた構図が美しい一冊。英語表記。
郷玩 こころの詩 | 酒井秀夫
画家、酒井秀夫の画文集。日本各地の個性豊かな郷土玩具を描いた美しい手彩色画を貼込み、テキストとともに収録。限定55部発行。
滅びゆく民家 間取り・構造・内部 | 川島宙次
建築家の川島宙次が伝統的な日本家屋を解説する建築デザイン集。間取りや構造、内部に焦点を当て、時代とともに消えつつある日本の伝統的な民家について、豊富な写真、間取り図などの資料とともに紹介する。
北欧・トナカイ遊牧民の工芸 | 日本民藝館
日本民藝館が開催した展示「北欧・トナカイ遊牧民の工芸展」の図録。スカンジナビア北方の遊牧民・サミ族が歩んできた歴史の解説に加え、彼らの伝統的な道具、美術、衣装などをカラー・モノクロ写真とともに紹介。デザイン、序文は柳宗理。
MY FAVORITE ASIAN FOOD | LLC インセクツ
日本・台湾・韓国・香港、全60名の作家が描く『記憶に残る料理』をまとめた作品集、特別版。トッポキやサバヒー頭の煮付け、喫茶店のナポリタンなど、様々な作家によるイラストレーション作品と併せてイラストにまつわるエピソードを収録。家庭料理や幼い頃の思い出、旅先で食べた異国の味、香りやその場の空気を感じる、五感を刺激されるような1冊。
スキン+ボーンズ 1980年代以降の建築とファッション展 | 国立新美術館
2007年に国立新美術館で開催された展覧会「スキン+ボーンズ-1980年代以降の建築とファッション」展の図録。国内外の建築家とファッションデザイナーおよそ40名の作品を通し、概念や形態、構成、テクニックなどを切り口に建築とファッションに共通する特徴を視覚的に検証するもの。
自然に潜む日本 | 矢萩喜従郎
グラフィック、エディトリアル、写真、アート、建築など多岐に渡る分野で活躍するデザイナー、矢萩喜従郎の写真集。日本の風土、建築、造園、港、樹木を矢萩独自の視点でとらえた一冊であり、自然の中にあるざわめきのような現象をモノクロームの世界で写し出している。装丁も矢萩喜従郎自身によるもの。
安藤忠雄 | タッシェン・建築デザインシリーズ
建築家、安藤忠雄の作品集。住吉の長屋、六甲の集合住宅、城戸崎邸、光の教会、水の教会、直島コンテンポラリーアートミュージアム、大山崎山荘美術館など、代表的な作品を豊富な写真図版とテキストで紹介。日本語、英語、フランス語表記。
凧 | 広井力
伝統的な凧をはじめとする、様々な凧についてまとめた資料集。凧の歴史、日本の凧の分布図、各地の呼び名、奴凧、角凧、細工凧、昆虫・動物凧、六角凧、カイト、パラセールなど日本の凧から海外の凧各種、図面ほか、カラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。
ばれん 全 | 小林宗吉、中條甲子雄、平井孝一、村田勝麿
木版画を摺る際に用いられる馬楝(ばれん)の製法をまとめた資料集。実演の口述筆録と写生をもとに記録されたものであり、ばれん作りの手順のほか、原材料や道具の解説も含む貴重なもの。図解は武井武雄によるもの。
Richard Meier, Architect 2冊セット | リチャード・マイヤー
アメリカの建築家、リチャード・マイヤーの作品集2冊揃え。グロッタ邸やゲティ・センターなど、1964年から1991年までにマイヤーが手がけた数々の建築を、写真や詳細に書かれた図面などの豊富な資料とともに紹介する。 英語表記。
現代の木工家具 スローライフの空間とデザイン | 東京国立近代美術館
2003年に東京国立近代美術館で開催された展覧会の図録。家具作家の先駆者、早川謙之輔をはじめとする9名の木工の作家によるテーブルや椅子、棚、机などの家具作品の数々を紹介。
上野リチ ウェーンからきたデザイン・ファンタジー
2021年から2022年にかけて開催された巡回展のカタログ。ヨーゼフ・ホフマンに学びウィーン工房の一員として活動し、京都移住後は上野伊三郎と結婚し、テキスタイルデザインを中心に活動した上野リチ(フェリーツェ・リックス)の作品を紹介。上野リチによる花やキャンディ、貝殻などの美しく華やかな色彩のテキスタイルデザインや、ヨーゼフ・ホフマン、コロマン・モーザー、ブルーノ・タウトほか、同時代に生きたデザイナーたちの作品、解説も併せて収録。
American Independents: Eighteen Color Photographers | Sally Eauclaire サリー・オークレア
1970年代に台頭してきた新しい写真表現、ニュー・カラー。郊外の自然や人工物、そこに暮らす人々などを好んで被写体としたニュー・カラー派のうち、代表的な写真家の作品を編纂した写真集。ウィリアム・エグルストン、ジョエル・マイロウィッツ、スティーブン・ショアーら18名の作品を収録。アラスカの景観やテキサスのロデオ、ニューヨークの街並など様々なシーンを通してアメリカの持つ多様性や強さを表現している。英語表記。
New Color/New Work : 18 Photographic Essays | Sally Eauclaire
1970年代に台頭してきた新しい写真表現、ニュー・カラー。郊外の自然や人工物、そこに暮らす人々などを好んで被写体としたニュー・カラー派のうち、代表的な写真家の作品を編纂した写真集。ウィリアム・エグルストン、ジョエル・マイロウィッツ、スティーブン・ショアーら18名の作品を収録。英語表記。
Spike | Spike Lee スパイク・リー
30年以上にわたり人種差別について正面から向き合い発信し続けている映画監督、スパイク・リーの人生とキャリアを視覚的に振り返る1冊。監督デビュー作『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』からアカデミー賞受賞作『ブラッククランクマン』、最新作『ザ・ファイブ・ブラッズ』までのスチールを収録。彼の創作過程と、文化全体に大きな影響を与えた映画の舞台裏を一望できる、 ファン必携のコレクターズアイテム。 英語表記。
Kokomo | Michael Marcelle
アメリカ出身の写真家、Michael Marcelleによる作品集。2012年にニュージャージー州に上陸したハリーケーンの壊滅的な被害からトラウマとなった感情や経験を基に制作。現実と幻想とが交わる世界を創り出し日常生活と不安、安定性を表現する。英語表記。
李禹煥 余白の芸術 | 横浜美術館
2005年に横浜美術館で開催された展覧会「李禹煥 余白の芸術」展の図録。60年代後半から「もの派」の中心的存在として国内外から評価を得てきた氏の90年代以降の絵画、彫刻を中心にまとめたもの。最小限の作る行為でありながら、外界との間に無限の交感をもたらす「余白の芸術」の作品の数々を掲載。
時の震え | 李禹煥
「もの派」を主導し、国際的に活動する美術家、李禹煥(リ・ウファン)のエッセイ集。1987年に小沢書店から刊行された初版を再刊したもの。「時の狭間」「旅行と出来事」「芸術の周辺」「因縁と歳月」の4章で構成された本書は、日常の時間空間の中での気づき、旅先での体験、幼年の思い出から青少年期を過ごした韓国への思いなど、李禹煥の視点を通してこれまで歩んできた氏の人生の狭間を垣間見るかのような一冊。見開きに著者の署名あり。
荒川修作を解読する | 名古屋市美術館
2005年に名古屋市美術館で開催された展示の際に刊行された図録。言葉や記号、幾何学的な図形やイメージなどを用いて「図式絵画」や「体験装置」として提示される難読な荒川作品を、コレクションを通じて荒川作品の意味を解読しながら可能な限りわかりやすく紹介する。
True Noon | O’Tru no Trus
沖縄を拠点に活動する種村太樹と尾崎紅によるアートユニット、O’Tru no Trus(オートゥルノトゥルス)の作品集。海岸に流れついた漂流物と真鍮を組み合わせてオブジェを制作する2人による日々の営みや作品の数々を掲載。廃棄されるはずの用紙を使用した表紙や、ページを捲るごとに漂流物を探しに行く過程を体験できるような本の構成など、装丁も美しい一冊。
山本容子版画集 Yoko Yamamoto Prints 1975-1987 | 阿部出版
銅版画家、山本容子の作品集。デビューから、「カポーティ・ スウィーティ」「シーサイド・ホテル」「ポートレート」「シャンソン」「ドラキュラ」などの代表作全シリーズを含む、12年間の軌跡、190点の銅版画作品を収録。
Sophie Taeuber-Arp: Album | ゾフィー・トイバー=アルプ
スイス人アーティスト、ゾフィー・トイバー=アルプの作品集。「ダダイズム」の中心人物としても活動したアルプの「Ivorypress Archives」シリーズを再販。1916年以降の作品を中心に、家具、インテリア、テキスタイルデザインなどから厳選して収録。布張りの装丁も美しい一冊。
HG Merz: Station Z Sachsenhausen | Walter Niedermayr ウォルター・ニーダーマイヤー
イタリア出身の写真家、ウォルター・ニーダーマイヤーの作品集。ベルリン近郊・ザクセンハウゼン強制収容所の火葬施設「Station Z」跡地に建てられた、保護と黙想のための施設とその周囲を撮影したもの。半透明のシェル状の施設の設計は建築家のHGメルツによるもの。薄い曇り空の下、撮影された1枚1枚の写真は痛ましい過去の歴史を現代へと伝える。 ドイツ語表記。
イケムラレイコ 土と星 | 国立新美術館
2019年に国立新美術館で開催された展覧会の図録。ヨーロッパを拠点に活躍し、絵画や彫刻、版画、写真、映像といった多彩な表現で知られるアーティスト、イケムラレイコ。少女や幻想的な自然と一体化した小さな生きものたちの姿など、静かで深く内省的な世界の作品の数々を収録。
Before You, Santa Claus, Life was like a Moonless Night | Andrea Alessio アンドレア・アレッシオ
イタリアの写真家、アンドレア・アレッシオによる作品集。ミラノで開催された展示の際に刊行されたもの。自身が住む北イタリア・トレヴィーゾとその周辺を撮影。クリスマスツリー、玄関の装飾、街のネオンライト、ショーウィンドウや駐車場。暗闇の中でイルミネーションがメランコリックに灯る、その情景を映し出す。英語、イタリア語表記。
John Gossage: The Code | ジョン・ゴセージ
アメリカのイーストハンプトンにあるハーパーズ・ブックスで開催された展覧会の際に刊行されたもの。写真家、ジョン・ゴセージが東京を中心に、車のティッシュボックス、路地裏、電車の乗降口、新宿ゴールデン街など、ゴセージが捉えた日本のありふれた日常を写し出す。 英語表記。
福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ | 東京国立近代美術館
2019年に東京国立近代美術館で開催された展示の図録。日本にシュルレアリスムを紹介した画家として知られる洋画家、福沢一郎が生涯を通した中で画家として社会と向き合った部分に焦点を当て紹介。パリの留学時代、帰国後の活動、戦時下での前衛など、時代とともに福沢一郎の変遷を辿る。
生誕120年 藤田嗣治展 パリを魅了した異邦人
画家・彫刻家である藤田嗣治の、2006年に催された同名展示を記念した図録。代表作である乳白色の裸婦をはじめとしたペインティングや静物画作品をカラーで多数掲載。編集には東京国立近代美術館の尾崎正明、蔵屋美香、鈴木勝雄。
川端康成コレクション 伝統とモダニズム 知識も理屈もなく、私はただ見てゐる | 東京ステーションギャラリー
2016年に東京ステーションギャラリーで開催された展示の図録。美術品の蒐集家としても知られる日本を代表する小説家、川端康成の「川端康成コレクション」を中心に紹介する。草間彌生、古賀春江、東山魁夷らによる作品、埴輪や仏像、工芸品など、幅広い分野の美術品、文豪たちとの書簡、川端康成文学作品の装丁ほか、カラーによる作品図版と解説を収録。
Dana Sculptures | イヴ・ダナ
スイスを拠点に活動する彫刻家、イヴ・ダナの作品集。鉄の作品をはじめ、ブロンズ、石膏など1982年から1999年にかけて制作された作品を紹介。カラーによる大判の図版65点、モノクロによる彫刻カタログ180点とともに解説を収録。神秘的で古代文明を想起させる造形の数々が収められている。
クリスチーナの世界 ワイエス画集2 | アンドリュー・ワイエス
アメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの画集。約30年に渡り、生まれつき手足の不自由な女性クリスティーナとその弟や「オルソンの家」を描いたシリーズ。手押し車やブルーベリー畑、「オルソンの家」の周辺や、クリスチーナの初期の肖像など、絵画、ドローイング、写真ほか、豊富な作品図版とともに解説を収録。
熊谷守一展 超俗の画人、いのちのかたち | 岐阜県美術館、NHK名古屋放送局
2004年に開催された「熊谷守一展 超俗の画人、いのちのかたち」の図録。絵を志した1890年代から97歳でその生涯を閉じるまでを3部構成に分けて紹介し、万象への畏敬と生命への愛情溢れる作品の数々をカラーで多数掲載。