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Without Thought vol.10 BOX | 深澤直人
2025年11月14日
プロダクトデザイナー・深澤直人によるデザインワークショップ「WITHOUT THOUGHT」第10回の成果をまとめた作品集。今回のテーマは「箱」。ものを入れる、運ぶ、守るといった機能に加え、日常に寄り添う造形としての箱の在り方を多角的に探る。分野の異なる若手デザイナーたちが参加し、素材や形状、用途の異なるプロトタイプを通して「箱」に付着する記憶や感覚を可視化。中身との関係や使い手の行為にまで踏み込んだ思考の軌跡を収録している。
Without Thought vol.11 容器
2025年11月14日
プロダクトデザイナー深澤直人が主宰するデザインワークショップ「WITHOUT THOUGHT」第11回の成果をまとめた作品集。今回のテーマは、日常に溢れる“容器”という最も身近で根源的な対象。企業デザイナーを中心とした参加者たちが、入れ物という行為の起点に立ち返り、素材の質感、容量の概念、形態の必然性、重力や手触りといった身体的スケールまで、多角的な視点からデザインを再考している。直感を重視するワークショップの精神のもと、器や箱、袋、ケース、境界をつくる仕組みなど、用途や産業を越えて多様な提案が並び、機能から意味へと拡張する“容器”の捉え方が浮かび上がる。
オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
2025年11月14日
デンマーク出身の現代アーティスト、オラファー・エリアソンの日本で10年ぶりとなる大規模個展にあわせて刊行された公式図録。光、水、霧といった自然現象を素材に、知覚と環境の関係を問い直す体験型インスタレーションで知られるエリアソン。本書では、新作《ときに川は橋となる》をはじめ、本展のために制作された数々の新作と、代表的な光学的作品を豊富な図版とともに紹介する。展覧会キュレーター長谷川祐子による論考、哲学者ティモシー・モートンとの対話、スタジオによるサステナビリティへの提言も収録し、エリアソンの創造的思考と実践を多角的に読み解く内容となっている。
驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥
2025年11月14日
2020年に世田谷美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された公式カタログ。高松次郎、若林奮、李禹煥という、日本の戦後美術を語るうえで欠かせない3名の作家が手がけた“版”の表現に焦点を当て、その創造の背景と展開を紐解く。木版・リトグラフ・シルクスクリーンなど多様な技法による作品図版を豊富に収録し、立体や絵画と往還しながら探究を深めた彼らの思考の軌跡を可視化する構成となっている。素材への感受性、反復による形態の生成、媒介としての「版」がもたらす距離感など、三者それぞれの実践を比較しながら、現代美術における版表現の新たな位置づけを提示している。
板絵の控 | 芹沢銈介
2025年11月14日
型絵染の人間国宝・芹沢銈介による蛇腹製本の習作集。花や鳥、器物、人々の営みなど、日々の身近な景色を板絵に見立てて描いたペインティングを収めており、のびやかな線と自在な構図、手描きならではの温もりがページをめくるごとに立ち上がる。染色家として培った色彩感覚が随所に息づき、素朴さと装飾性が響き合う図像は、芹沢芸術の源泉ともいえる瑞々しい創造の瞬間を伝えている。
Things and Seen | 若木信吾
2025年11月14日
写真家・映画監督の若木信吾による作品集。理髪店の窓、ライフル、窓際に咲く花、収穫したトウモロコシ…2002年から2019年の間に世界各地で撮影された写真を収録した一冊。800部限定刊行。見開きに署名あり。
家族 2号 | HYOTA
2025年11月14日
家族と一年誌『家族』第2号では、千葉県大多喜町で薬草園兼ボタニカルブランド「mitosaya 薬草園蒸留所」を営む江口宏志・祐布子夫妻と娘の美糸(みと)ちゃん、紗也(さや)ちゃんの一家を3年間にわたって追う。ブックショップ「ユトレヒト」や「TOKYO ART BOOK FAIR」を手がけた江口宏志が、蒸留家として新たな道を歩み始めた日々を、奥山由之と吉楽洋平の写真で四季を通じて記録。植物とともに育つ家族の暮らしと、日々の発見、挑戦の過程を丁寧に描き出す。
Mの辞典 | 望月通陽
2025年11月14日
美術家・染織家として活動する望月通陽による詩画集。「MAGICIAN(魔法使い)」「MONOLOGUE(独白)」「MOVEMENT(発芽)」など、24の“M”で始まる言葉を主題に、版画と詩的なテキストによって構成されている。紙版画の手触りと静謐な言葉が響き合い、寓話のような世界観を織り上げる一冊。宗教的象徴や日常の断片、内的な思索が交錯し、望月の造形的想像力が詩として、また絵として展開される。装丁は望月克都葉によるもの。文字とかたちが共鳴する、詩と美術のあわいに立つ作品集。
カンディンスキー展
2025年11月14日
2002年に開催された「カンディンスキー展」の公式図録。ミュンヘンとモスクワを主な舞台とした1896年から1921年までの活動期に焦点を当て、具象から抽象へと向かうカンディンスキーの表現の転換をたどる内容となっている。初期の民俗的モチーフや神秘主義的傾向を持つ作品から、色彩と形態が解き放たれる《コンポジション》へ至る過程を豊富な図版で紹介し、当時の思想的背景や芸術運動との関係性も丁寧に整理。ロシア前衛芸術や青騎士との交流を視野に入れながら、内的必然性を追求したカンディンスキーの造形理念と、その変貌の核心を読み取ることができる構成になっている。
開校100年 きたれ、バウハウス展
2025年11月14日
2019年から2020年にかけて東京ステーションギャラリー等で開催された「開校100年 きたれ、バウハウス展」の公式図録。バウハウス創立100周年を記念し、その教育体系に焦点を当てながら、20世紀を代表する造形学校の全貌を多面的に紹介している。ワシリー・カンディンスキー、パウル・クレーら名だたる教師が担った基礎課程の授業内容を起点に、学生が進んだ家具・織物・金属・舞台など各工房での実習と成果物を豊富な図版で提示。バウハウスが現代の造形教育とデザインの基層をいかに形づくったかを読み解いている。また「総合の位相」や、日本人留学生4名の活動に光を当てた章も設けられ、国際的広がりの中で育まれた創造のダイナミズムを丁寧に示している。
Magnificent Obsessions: The Artist as Collector | Lydia Yee
2025年11月13日
現代アーティストたちの個人的なコレクションを通して、創作の源泉と美学的・心理的側面を探る資料集。アンディ・ウォーホル、ダミアン・ハースト、杉本博司、マーティン・パー、ソル・ルウィットらの蒐集品を紹介し、量産された日用品から希少なアートピースまで、彼らが惹かれた「モノ」とその眼差しを可視化する。作品と併せて展示されるコレクションは、それぞれの作家の思想や衝動を映し出し、創造行為と蒐集行為の密接な関係を浮かび上がらせている。
Virgil Abloh. Nike. ICONS
2025年11月13日
2016年にナイキとファッションデザイナー、ヴァージル・アブローが協働し、スニーカーカルチャーに革新をもたらした伝説的コレクション〈The Ten〉の創作過程を記録した一冊。エア ジョーダン1、エア フォース1、エア マックス90など、10足の名作を再構築し、解体と再構成を通して新たな意味を与えたデザインの舞台裏を、プロトタイプの資料やナイキのデザイナーとのメッセージ、アーカイブ写真などとともに紹介する。構造をあらわにした装丁も含め、アブローの思考と制作の全貌を可視化する。序文は藤原ヒロシ。
Brazil’s Modern Architecture | Elisabetta Andreoli、Adrian Forty
2025年11月13日
ブラジルのモダン建築を体系的に紹介する写真資料集。オスカー・ニーマイヤーやルシオ・コスタをはじめ、アフォンソ・エドゥアルド・レイジ、ヴィラノヴァ・アルチガスら評価の高い建築家の仕事を幅広く収録。図面やスケッチ、カラー・モノクロ写真を通して、その造形や構造の多様性を伝える。ブラジリア建設以降に展開した建築の歩みを追うとともに、社会的課題に直面しながらも新しい可能性を模索する現代の動向までを視野に収めている。英語表記。
Horse | Jitka Hanzlova
2025年11月13日
チェコ出身の写真家、イトカ・ハンズロヴァによる作品集。人と環境の関係性を見つめてきたこれまでのシリーズに続き、本作では被写体を「馬」に定め、その身体性に迫る。毛並みやまつ毛、耳の産毛、尾に絡む草の一本に至るまで、細部を丁寧にとらえた親密なカラー写真からは、動物としての馬の存在感と気配が静かに立ち上がる。図版構成に加え、作家ジョン・バーガーによる序文を収録し、見る者の感覚を呼び覚ますような詩的な視覚体験を提示している。
An Incomplete Dictionary of Show Birds Vol.2 | Luke Stephenson
2025年11月13日
イギリスの写真家ルーク・スティーヴンソンが15年にわたり撮影を続ける「ショーバード」シリーズの第2巻。英国で行われる鳥の品評会に出品されるインコやフィンチ、カナリアなど、鮮やかな羽色をもつ小鳥たちを、単色の背景と緻密な構図で捉えている。セキセイインコから始まったこのプロジェクトは、愛玩と鑑賞、分類と審美の狭間にある人間と鳥の関係を静かに映し出すもの。華やかさとユーモアを併せもつポートレート群は、自然の造形と人工的な美意識の交錯を鮮やかに示している。
Art School | Paul Winstanley
2025年11月13日
英国のアーティスト、ポール・ウィンスタンリーが、全英50以上の美術大学の学部スタジオを撮影したシリーズを収録。学年の合間に訪れ、無人のまま記録されたスタジオは、白い仮設壁やペンキ跡、無機質な床が抽象的な空間性を生み出す。創造性を育む場でありながら、静かで中立的な室内が持つ二面性を浮かび上がらせる。200点以上のカラー写真に加え、美術批評家ジョン・トンプソンのテキストと、マリア・フスコによる作家インタビューを収録。英語表記。
AUGUST | Colllier Schorr
2025年11月13日
写真家コリー・ショアが1990年代初頭からドイツ南部で撮影を重ね、記録と虚構を織り交ぜた小さな町の肖像を描いた作品集。シュヴェービッシュ・グミュントで撮影されたポラロイドをもとに、記憶やナショナリズム、戦争、移住、家族といった主題を探る。ドキュメンタリーと演出のあいだを往復する構成で、歴史的権威への批評性や距離感を浮き彫りにする。「Forests and Fields」シリーズ第3作として刊行された。英語表記。
Tokyo Style ソフトカバー版 | 都築響一
2025年11月13日
写真家・編集者の都築響一による代表的写真集。東京で暮らす人々のリアルな生活空間を撮影し、整然とした理想の部屋ではなく、「好きなものに囲まれた」個性的な住まいのあり方を捉えている。六畳一間のワンルームからアトリエ兼自宅まで、ジャンルも世代も異なる住人たちが、自らの感性で作り上げた空間に息づく「生活の美学」を可視化。インテリアやデザインの文脈を超え、都市の片隅にある無数の“生の現場”を照射する。生活のリアリティと創造性を併せもつ、東京の暮らしの記録。
Scandinavian Style: Classic and Modern Scandinavian Design and Its Influence on the World
2025年11月13日
北欧デザインの精神とその世界的影響を多角的に紹介するビジュアルブック。アルヴァ・アアルト、エーロ・サーリネン、アルネ・ヤコブセンらの建築や家具デザインをはじめ、iittala、Volvo、Hackmanなどのプロダクトやブランドまで、機能性と美しさを両立させた造形理念を豊富な写真で解説している。木やガラス、金属など自然素材への敬意と、「形は機能に従う」というモダニズムの理想を背景に、北欧の暮らしに根づいたデザイン文化の系譜をたどる構成。シンプルで洗練された造形が、いかに日常生活と結びつき、世界のデザイン思想を変えてきたかを明らかにしている。
沖縄の陶器 | 濱田庄司
2025年11月13日
陶芸家・濱田庄司の監修により、沖縄の陶器を体系的に紹介する資料集。17世紀の古我知焼、18世紀の知花焼、19世紀の壺屋焼など、各時代を代表する皿や花器を中心に、多彩な陶器をカラー写真で収録している。地域の土や釉薬、文様に宿る独自の造形感覚を通して、沖縄の陶芸史と美意識を読み解く構成。装丁は染色家・芹沢銈介によるもので、民藝運動と深く結びついた美の系譜を視覚的に伝えている。
むかし渡更紗 全3冊揃 | 芸艸堂
2025年11月13日
インドを起源とする染織文化・更紗を収めた全3冊構成の木版画集。草花や樹木、鳥獣、人など、自然と人間の営みをモチーフに描いた彩色木版72点を収録している。木綿布に多彩な文様を染め上げた更紗の豊かな表現を通じて、異文化の交流と装飾美の歴史を伝える貴重な資料。伝統的な手法によって再現された図柄からは、東西の美意識が融合する染織デザインの源流を読み取ることができる。
Another America: A Testimonial to the Amish | Robert Weingarten
2025年11月13日
写真家ロバート・ワインガーテンが、アメリカ中西部を中心に暮らすアーミッシュの共同体を4年間にわたり撮影した作品集。インディアナ、アイオワ、オハイオ、ペンシルベニア、テネシー、ウィスコンシンに点在する彼らの生活を記録し、信仰とともに営まれる日常の美しさと静けさを捉えている。農作業に励む姿や霧に包まれた風景、子どもたちの遊び、家族の集いなどを通して、300年以上にわたり守られてきた質素で自立した生活の哲学を視覚化。近代化を拒みながら信仰に根ざした共同体を維持する人々の姿を、詩的な光の中に描き出している。
赤瀬川原平の芸術原論展
2025年11月13日
2014年に千葉市美術館、大分市美術館、広島市現代美術館を巡回した「赤瀬川原平の芸術原論展」の図録。1960年代から現在に至るまでの赤瀬川原平の活動を総覧し、絵画、インスタレーション、彫刻、漫画、写真など多彩な表現を包括的に紹介。巻末には荒俣宏、南伸坊、藤森照信、山口晃ら17名による寄稿を収録し、幅広い視点から赤瀬川の創作を振り返る構成となっている。日本の前衛芸術における赤瀬川原平の軌跡を浮かび上がらせている。
Phenomena | Sara Galbiati, Peter Helles Eriksen, Tobias Selnaes Markussen
2025年11月13日
コペンハーゲンを拠点とする3人の写真家、サラ・ガルビアーティ、ピーター・ヘレス・エリクセン、トビアス・セルナエス・マークセンによる共同作品集。UFOや宇宙人といった現代の神話に着目し、ネバダ、ニューメキシコ、アリゾナ各州を巡る調査旅行を通じて撮影された写真を収録している。研究者や信奉者たちのポートレート、収集された資料や記録を交えながら、人間が未知の存在に抱く信仰や想像力の在りかを探る一冊。英語表記。
Flora ドイツ語ペーパーバック版 | Nick Knight
2025年11月13日
ファッションフォトグラファー、ニック・ナイトによる植物写真集のドイツ語版。ロンドン自然史博物館に所蔵される約600万点の植物標本の中から、ナイトが3年半をかけて選び抜いた46種を撮影している。押し花となった植物を超高精細で写し取り、その繊細な構造や色彩、自然が生み出す形態の多様さを芸術的に再構成。キュレーターのサンドラ・ナップによる解説が添えられ、科学的記録と美術表現のあわいに立ち上がる生命の痕跡を浮かび上がらせている。写真とデザインの調和が際立つ、植物美の新たな視覚体験を提示する一冊。 ドイツ語表記。
VOU: Visual Poetry, Tokio, 1958-1978
2025年11月13日
写真家・詩人・デザイナーとして活動した北園克衛が主宰した前衛詩誌『VOU』に掲載されたビジュアル・ポエトリーを再構成した作品集。1958年から1978年にかけて展開された北園晩年の創作活動を中心に、9名の主要詩人による代表作を収録している。活字と図像、構成と余白を駆使して言葉の造形性を探求した実験的な詩表現を、当時の文化的・社会的背景とともに再考。モノクロ図版とともに詩人たちの軌跡をたどり、日本における視覚詩運動の到達点とその国際的意義を明らかにしている。
海市 もうひとつのユートピア
2025年11月13日
1997年にNTTインターコミュニケーション・センターで開催された、建築家・磯崎新監修による都市実験プロジェクトの公式ドキュメント。インターネットの黎明期に構想された「もうひとつのユートピア」として、現実の建築空間と仮想都市が交錯する新しい都市像を提示している。日本をはじめ世界各地の建築家・デザイナー・アーティストが参加し、デジタルネットワークを介した共同制作や通信環境を活用した都市モデルを展開。従来の都市計画や建築理論を超え、情報社会における「都市」と「身体」のあり方を問い直した、メディア・アーキテクチャの先駆的記録となっている。
Great British Editorial | Javier Fernandez
2025年11月13日
イギリスのエディトリアルデザインを総覧する資料集。ロンドンを拠点とする出版社・デザインスタジオ46社による、ブックデザイン、新聞、雑誌などの仕事を紹介。Alexander Boxill、David Pearson、Marcus Piper、Matt Willeyらによる作品を、オールカラー646ページにわたり収録している。分析や批評をあえて排し、英国デザインの多様なアプローチと洗練された表現をフラットに提示。90年代『Sleazenation』誌などの象徴的な誌面も含め、ブリティッシュ・デザインの創造力を視覚的に堪能できる一冊。
100+3 Swiss Posters: Selected by Siegfried Odermatt
2025年11月13日
スイスのグラフィックデザイナー、ジークフリート・オデルマッツが精選したポスターを紹介する作品集。マックス・ビル、カール・ゲルストナー、エミール・ルーダー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンら、スイス・デザインを代表する巨匠たちによるポスターを多数収録。スイス・モダンデザインの精髄を示す貴重な記録。英語、ドイツ語、フランス語表記。
M.I.A. | Mathangi "Maya" Arulpragasam
2025年11月13日
イギリス出身のミュージシャン、M.I.A.のアートワーク集。アルバムやミックステープのジャケットから、ライブパフォーマンス、展覧会、インスタレーション、ミュージックビデオに至るまで、多彩なビジュアル表現を収録。独自のグラフィックセンスと政治的・社会的メッセージを融合させた彼女の活動を網羅的にたどることができる一冊。歌詞や独占インタビューの抜粋もあわせて掲載。
ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情
2025年11月13日
2008年に国立西洋美術館で開催された展覧会の図録。デンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイの代表作をまとめたもので、静かな室内に人物を配した絵画や、独特のくぐもった光が生む詩情豊かな世界を多数のカラー図版で紹介。妻イーダの後ろ姿を繰り返し描いた室内画は、親密さとわずかな距離感が同時に漂う独自の空間をつくり出し、フェルメールを思わせる静謐さで観る者を引き込む。19〜20世紀転換期の北欧で、日常の光景に深い感性を宿した画家の魅力を丁寧に伝えている。
象形文字遊行 文字始源 | 粟津潔
2025年11月13日
グラフィックデザイナー・粟津潔が、古代文字の造形に潜む美と思想を探った書体研究書。文字の始源とされる甲骨文字や金文を中心に、「象形」「会意」によって生まれた約900字を収録し、それぞれの成り立ちと造形的意味を独自の観点から考察している。デザインや現代美術にも通じる象形のリズムと構成に注目し、人類の思考が形を獲得する瞬間を鮮やかに読み解く一冊となっている。
アルヴァー・アールト 1898-1975 20世紀モダニズム人間主義
2025年11月13日
1998年から1999年にかけてセゾン美術館で開催された、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトの回顧展公式図録。人間の感性と自然との調和を重視したアアルトの建築哲学を、住宅から公共建築、家具デザインに至る代表作を通して紹介している。平面図やスケッチ、写真資料に加え、建築史家や研究者による論考を多数収録し、モダニズムの中に息づくアアルトの人間主義的アプローチを多角的に検証。設計競技による実践的な創造の姿勢をもとに、20世紀建築におけるアアルトの思想的遺産を深く掘り下げている。
アイノとアルヴァ 二人のアアルト | 国書刊行会
2025年11月13日
2021年に開催された巡回展にあわせて刊行された図録。フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトの軌跡を、互いに与え合った影響とともにたどる。Artek(アルテック)製品のアーカイブをはじめ、建築、ガラス製品、インテリアなど多彩な作品を紹介。カラー・モノクロを含む豊富な図版と解説で、その創作の広がりを伝えている。
SANAA/Sejima and Nishizawa: Novartis Campus Fabrikstrasse 4
2025年11月13日
妹島和世と西沢立衛による建築ユニット・SANAAが2006年に設計した、スイス・バーゼルのノバルティス・キャンパス内の施設「Fabrikstrasse 4」を詳細に紹介する資料集。コンクリートとガラスという2つの素材のみで構成されたこの建築は、階層性を排し、架構がそのまま空間を形づくるという設計思想のもとに生まれた。ウォルター・ニーダーマイヤーによる写真、アーロン・ベッツキーとヴァレリオ・オルジアーティによる論考、さらに詳細な図面資料も収録し、この建築の魅力を多角的に読み解く構成となっている。ドイツ語、英語表記。
黄金の鳥 | 荒俣宏
2025年11月13日
作家・博物学研究家の荒俣宏が、フランス博物学の黄金期を象徴する二つの鳥類図鑑「黄金の鳥あるいは金属の光沢」と「北米鳥類図譜」を細密に覆刻した作品集。両書から美術的価値の高い56葉を精選し、さらに参考図版5葉と付録図版2葉を加えた全61葉を収録。直接製版によって原図の色彩や質感を忠実に再現し、19世紀の博物画がもつ華麗さと科学的精緻さを現代に甦らせた。造本は鈴木一誌によるもので、装丁の美しさにも高い完成度を示している。
天文学と印刷 新たな世界像を求めて
2025年11月13日
2018年に開催された企画展「天文学と印刷―新たな世界像を求めて」の図録。15〜16世紀ヨーロッパ、ルネサンス期において発展した天文学と印刷術という二つの営みを軸に、知の転換がもたらした世界像の変化を探る。コペルニクス『天球の回転について』をはじめとする貴重な書物や図版資料を通じ、学者と印刷者の協働がいかに科学思想の普及と進化を支えたかを明らかにする。知の歴史と技術革新が交錯する時代の息吹を伝える内容となっている。
縄文の夜神楽 | 滋澤雅人
2025年11月13日
写真家・滋澤雅人による写真集『縄文の夜神楽』。全国の博物館・考古館を巡り、12年の歳月をかけて撮影された縄文土器・土偶27点を収録する。暗室で一点ずつ光を調整しながら長時間露光で写し出されたモノクロームの像は、縄文造形の緻密な文様と造形美を鮮やかに浮かび上がらせる。原始の祈りと美が宿る器に、写真家の静謐な眼差しが交錯し、時を超えた生命の気配を伝えている。
イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる
2025年11月13日
2014年に国立新美術館と国立民族学博物館で開催された展覧会「イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる」の図録。世界各地の伝統的な民芸品や造形物を通して、人・神・時間といった根源的テーマに対するイメージの普遍性を探る内容となっている。博物館と美術館という異なる視点から、造形と信仰、記憶と象徴の関係を多角的に提示。人類の創造行為に内在する「イメージの力」を改めて問う構成となっている。
Freunde von Freunden: Berlin
2025年11月13日
ベルリンで活躍する28人のクリエイターたちの仕事場や住まいを紹介するビジュアルブック。2009年にデザインスタジオ、NoMoreSleepによって設立されたwebマガジン「Freunde von Freunden」を書籍化したもので、ギャラリスト、アーティスト、写真家、イラストレーター、建築家、起業家など、ベルリンのトレンドセッターたちの暮らしをユニークかつ独自の視点で紹介する一冊。ドイツ語、英語表記。
倉俣史朗とエットレ・ソットサス
2025年11月13日
2010年に21_21 DESIGN SIGHTで開催された展覧会「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」の公式図録。日本のデザイナー・倉俣史朗とイタリアの巨匠エットレ・ソットサス、20世紀デザインを象徴する二人の交流と創作の軌跡を豊富な図版とテキストでたどる。安藤忠雄、伊東豊雄らによる論考をはじめ、倉俣の素材への探究や空間設計、ソットサスの思想を対比的に紹介。デザインとは何かを根源から問い直す、二人の精神を伝える一冊。
C International Photo Magazine 創刊号
2025年11月13日
スペイン・マドリードを拠点とするIvory Pressが創刊した国際写真誌の第1号。世界各国の現代写真家による作品を豊富な図版とともに特集し、写真表現の多様性と現在性を多角的に紹介している。未公開資料として、彫刻家イサム・ノグチが第二次世界大戦後に撮影・収集した写真アーカイブを初掲載。さらに、ウィリアム・エグルストン、トマス・ストルート、森山大道、オラファー・エリアソンら著名作家の作品を収録し、写真の芸術的地位とその社会的影響を検証する内容となっている。
PETER DOIG ピーター・ドイグ展
2025年11月13日
2020年に東京国立近代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された公式図録。現代を代表する画家のひとりピーター・ドイグの初期作から最新作までを網羅的に収録している。写真や記憶、映画や美術史など多様なイメージを重ね合わせて描き出された作品は、懐かしさと新鮮さが共存する独自の世界観を形づくっている。豊富な図版とテキストを通じて、ドイグ絵画の多面的な魅力を提示している。
石内都 マザーズ 2000-2005 未来の刻印
2025年11月13日
写真家・石内都による作品集で、第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館(2005)での展示にあわせて刊行されたもの。母の遺品を撮影したシリーズ〈マザーズ 2000-2005 未来の刻印〉を中心に構成され、衣服や化粧品、皮膚のような質感をもつ日用品のクローズアップを通して、母の不在と記憶の痕跡を静かに見つめている。確執と愛情のあわいにある「母」という存在を、身体とモノの関係から描き出したプライベート・ドキュメンタリー。併せて初期三部作〈絶唱・横須賀ストーリー〉〈アパート〉〈連夜の街〉も収録し、石内の表現の原点と到達点を往還する構成となっている。
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