猫の肖像 | 山城隆一
亀倉雄策、原弘とともに日本デザインセンターを設立したグラフィックデザイナー、山城隆一の作品集。個展のために描いた作品や、雑誌に掲載された挿絵など、猫にまつわるペインティングやコラージュをカラーで収録。当時の出来事などを綴ったエッセイも掲載されている。猫をやさしく見守るような視点の、あたたかみのあるタッチが印象的な画集。
アイデア No.358 そして本の仕事は続く…デザイナー8人のコンテクスト | 誠文堂新光社
アイデアNo.358、2013年5月号。水戸部功、名久井直子、吉岡秀典、川名潤、大久保明子、坂野公一、森大志郎、そして佐々木暁ら8名の若手デザイナーを追ったブックデザイン特集。その他、デザイナー・片山利弘とイラストレーター・三嶋典東の追悼記事、韓国グラフィックデザインに関する記事などを収録。
アイデア No.379 ブックデザイナー鈴木一誌の仕事 | 誠文堂新光社
アイデアNo.379、2017年10月号。ブックデザイナー鈴木一誌の仕事特集。杉浦康平との仕事、ニューアカブーム、知恵蔵裁判など時代を反映するブックデザインを手がけてきた氏の仕事と人生を振り返る。太田和彦「日本酒ラベルのデザイン」なども掲載。
アイデア No.396 色彩デザイン再考 デジタルカラーとこれからの色彩表現 | 誠文堂新光社
アイデアNo.396、2022年1月号。グラフィックデザインにとって欠かせない要素のひとつである「色」に焦点を当てた巻頭特集。小林一毅、藤田裕美、岡﨑真理子、矢野恵司、佐藤豊、石塚俊、本田千尋ら7名のグラフィックデザイナーの制作物を軸にして、色彩の実践を追う。
Saul Steinberg: Illuminations | ソウル・スタインバーグ 作品集
ルーマニア出身のイラストレーター、ソウル・スタインバーグの作品集。ハーパースバザー誌のために描かれたイラストやポストカード、カタログなどを多数掲載。
新島実と卒業生たち そのデザイン思考と実践 1981-2018 2冊セット | 武蔵野美術大学
2018年に武蔵野美術大学で開催された展示の図録。グラフィックデザイナー・新島実のポスター、造本、CIなどの代表的な作品を収録し、考察を重ねながら挑戦し続けてきたグラフィックデザインの足跡をたどる。新島実ゼミ卒業生の作品を収録した卒業生編の図録と2冊セット。
Euro Deco: Graphic Design Between the Wars | Steven Heller ほか
ヨーロッパ全土にわたるアール・デコ・デザインを網羅した作品集。第一次世界大戦と第二次世界大戦の間にイタリアやスペイン、イギリス、ドイツ、フランス、オランダなどで制作された作品群を中心に掲載。ポスター、パッケージ、広告、メニュー、パンフレットなど、アール・デコならではの端正な幾何学模様にタイポグラフィとイラストレーションが見事に融合した美しいデザインの数々を1,000点以上収録した充実の内容。英語表記。
装幀の美 アール・ヌーヴォーとアール・デコ | アラステール・ダンカン、ジョルジュ・ド・バルタ
19世紀から20世紀にかけて花開いた、アール・ヌーヴォーとアール・デコ。その華やかさをまとったブックデザインを豊富なカラー図版で多数紹介。レザークロス装のハードカバーをキャンバスに見立てた、豪華絢爛な装丁芸術の数々を見ることができる。
生誕100周年記念 ブルーノ・ムナーリ展 | あの手この手
美術家、デザイナー、絵本作家など数多くの分野で活動し、デザイン教育でも多くの著書を遺したブルーノ・ムナーリの生誕100周年を記念した展示図録。「ナンセンスの機械」や「読めない本」など絵本作品をはじめ、ペインティングや紙の立体造形などをカラーで収録。
没後50年 藤田嗣治 本のしごと展 | 西宮市大谷記念美術館
画家、藤田嗣治の没後50年にあたり開催された展示の図録。日本での出版にまつわる仕事、フランス移住後に手掛けた挿絵本を中心に収録。また、絵画や版画、有人に送ったハガキや絵手紙、手作りのおもちゃ、陶芸作品など、氏の幅広い活動を紹介。
田中一光 The Poster 多摩美術大学ポスターコレクション
日本の昭和期を代表するグラフィックデザイナー、田中一光の展示図録。2021年に多摩美術大学で開催された同名展示と、「第2回タマグラ・ポスター展2021」の内容を記録したもの。前半は田中一光の代表的なポスター作品を中心に、永井一正木下勝弘らによるテキストを収録。後半は「田中一光ポスターの模写と別解」などの企画や学生たちのポスター作品を紹介している。
Lance Wyman: Process. A proposal for the 1976 USA Bicentennial Identity | ランス・ワイマン
アメリカのグラフィックデザイナー、ランス・ワイマンの作品集。1976年のアメリカ独立200周年記念式典のために、ロゴとグラフィック・アイデンティティーの制作プロセスを記録した1冊限りの革製「スケッチブック」を再現した一冊。本人による、デザイナーの仕事におけるプロセスの重要性について書かれたテキストも掲載。
印象の構造 杉崎真之助のグラフィックデザイン
2007年から2008年にかけて開催された、杉崎真之助の展示会にあわせて発行された作品集。ポスター、ロゴ、グラフィック、装丁など、氏の手掛けた作品をカラーで多数収録。
池田満寿夫 Book Work 1947-1977
画家・版画家・挿絵画家・彫刻家・陶芸家・作家・映画監督など多岐にわたる分野で活動した芸術家・池田満寿夫の装丁仕事のみを集めた作品集。
パズルグラム | ペンタグラム
イギリスを代表するデザイン会社、ペンタグラムによるデザイン資料集。「パズル」をテーマとした178点のデザインを紹介。マッチを並び替える問題、ケーキを均等に分割する方法など、様々なデザインやイラストレーションのパズルや謎解きを収録。
Oscar Niemeyer Form & Space | オスカー・ニーマイヤー
現代建築の巨匠の一人、オスカー・ニーマイヤーの作品集。70年以上に渡る活動の中での代表作37作をスケッチと合わせて収録。オスカー・ニーマイヤーとアルヴァロ・シザによるインタビュー、過去40年間に行われた独自取材、1ヶ月にわたる現地取材で撮影された写真を掲載。日本語、英語表記。
包 Tsutsumu | 岡秀行
アートディレクター・岡秀行が、藁、竹、木、紙などを用いた日本の伝統的な包装を大判サイズで紹介する写真資料集パッケージデザインを「包む」という行為から振り返り、生きることや日本の自然観が顕現する媒体としての「包装」の意味を問い直す。
名物裂 | 浦野理一
茶の湯道具の茶入や茶碗をいれる袋,袱紗(ふくさ)などにする布地、名物裂(めいぶつぎれ)を、著者所蔵の中から76種選び掲載した一冊。図版とそれを裏付ける古文書等の資料も掲載。特装限定200部。
紅毛渡り 江戸更紗 | 浦野理一
染織研究家、浦野理一によるオランダ更紗の写真資料集。江戸後期に渡来し、庶民に人気を博したオランダ更紗裂約1200点をカラー図版で収録。明快多彩な染色の美しさを紹介。
Architecture of Zaha Hadid in Photographs | ザハ・ハディド
ダイナミックな造形や美しい曲線・直線が特徴的なイラク出身の建築家、ザハ・ハディドの建築作品を紹介。スイスとドイツの国境沿い街ヴァイル・アム・ラインにある、ヴィトラ消防署とランドスケープ、制作過程、図面、2つの展覧会の様子をまとめたもの。モノクロによる作品図版とともに解説を収録。撮影はエレーヌ・ビネによるもの。
紙のフォルム | 尾川宏
日本の彫刻家、尾川宏の作品集。多彩な紙の立体造形をモノクロで掲載しているほか、「作る」の章では制作プロセスを図とテキストで分かりやすく解説。序文は原弘、造本は田中一光によるもの。
古寺巡礼 国際版 全5巻揃 | 土門拳
日本の写真家、土門拳の代表作『古寺巡礼』国際版全5巻揃。生涯をかけて撮り続けた全国の寺院や仏像を収めたシリーズ「古寺巡礼」。カラー・モノクロの大判の写真、解説を収録。当時の印刷技術で最高の技術をもって印刷されたもの。
Aria d’Italia: Contemporary Italian Lifestyle | Rizzoli
イタリアのファッションブランド「Tod’s(トッズ)」のオリジナルプロジェクトを一冊にまとめた写真集。「喜び」「大胆さ」「情熱」「伝統」などの8つのキーワードを通して、イタリアのアイデンティティの象徴となるアーティストたちのそれぞれのストーリーと、彼らの自宅や原点とも呼べる場所で撮影された写真を収録している。 英語表記。
茶の箱 | 赤木明登、内田鋼一、長谷川竹次郎、ヨーガン・レール、安藤雅信
塗師・赤木明登、陶工・安藤雅信、内田鋼一、鍛金師・長谷川竹次郎、そしてデザイナーのヨーガン・レールの5名が作る道具を組み合わせた茶の箱を紹介するビジュアルブック。16セットの茶の箱にみる「取り合わせ」の妙、作家たちの手わざを一望できる1冊。「取り合わせ」についての論考やお茶にまつわるテキストも収録。
HIGASHIYA | 緒方慎一郎
「HIGASHI-YAMA Tokyo」「八雲茶寮」「HIGASHIYA GINZA」などの食空間を通し、現代らしい日本文化のあり様を提案してきたデザイナー/緒方慎一郎の著作。菓子、器、空間などさまざまな角度から日本を表現する著者の哲学に基づき、2003年の創業以来HIGASHIYAが今ここにあるすべての意味を紐解いていく。ADは緒方慎一郎、構成・寄稿は松岡正剛、写真は泊昭雄によるもの。
マンダラ群舞 ラダックの仏教仮面世界 | 加藤敬
インド北部・チベットの西に位置するラダック地方の仏教寺院で開催される仮面舞踏祭を、写真家の加藤敬が撮影。悪霊を追い払ために群舞する仏、祭事を執り行う僧侶、祈りを捧げる人びとの姿を記録。後半では仮面舞踏の由来、宗派ごとの特徴、ラダックの風土についてなどを解説。構成・造本は杉浦康平。
アジアのコスモス+マンダラ | 杉浦康平
1982年に開催された「アジアの宇宙観展 コスモス編/マンダラ編」展の際に発行された図録。アジアの宇宙観の垂直的イメージをコスモス編、水平的イメージをマンダラ編とし、深淵な世界を縦横無尽に解説。装丁は鈴木一誌。
朝鮮王朝の美 Masterpieces of Korean Art from the Joseon Dynasty 2001-2002 | 北海道立近代美術館 ほか
2001年から2002年にかけて開催された巡回展の図録。朝鮮王朝のもと花開いた芸術文化を、サランバン「舎廊房」に代表される男性的世界と、アンバン「内房」に代表される女性的世界のふたつの視点から紹介する。絵画、書、陶磁、木工、服、装飾品ほか豊富な図版とともに解説を収録。
石上純也 ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと
INAX出版が刊行する、20世紀を牽引した建築理念であるモダニズムやポストモダニズムとは異なる建築思想を構築する若手建築家のコンセプトを紹介する『現代建築家コンセプト・シリーズ2』。第2弾の特集は建築家、石上純也。スケッチや図面、イラスト、絵画、コラージュ、写真などの図版とテキストにより極限まで緻密に関係し合う、石上純也の作品そのもののような一冊。
茶碗 今を生きる 楽歴代と時代を語る名碗 | 松坂屋美術館
2011年に松坂屋美術館で開催された展示の図録。桃山時代より樂焼の茶碗づくりを継承してきた樂家の400年以上にわたり造り続けてきた、樂歴代の代表作、名碗を時系列順に紹介する。長次郎、道入、本阿弥光悦らによる作品とともに解説を収録。
鎌倉彫 黒田美和子の宝物
カツラやイチョウなどの木を用いて成形、文様を彫り、その上に漆を塗り仕上げる、鎌倉市を中心に発展した伝統工芸品『鎌倉彫』の作品を紹介する。硯箱、盆、重箱、ランプスタンド、文机、飾り棚にいたるまで、丹精込めて制作された様々な作品とともにエッセイを収録。
A New Leaf: Curated Houses Where Plants Meet Design | Jennifer Haslam、Pip McCormac
観葉植物をデザイン・オブジェとして生まれ変わらせたスタイリッシュな住宅を紹介するビジュアルブック。イギリス、アメリカ、オーストラリア、イタリア、ブラジルなど、ユニークな美学をもって生活の中に植物を取り入れた18の住宅にスポットを当てる。 英語表記。
倉俣史朗を再読する | 鈴木紀慶
日本を代表するインテリアデザイナー、倉俣史朗の論考集。雑誌「商店建築」での連載をまとめたもので、倉俣の仕事や思想を、同時代に活躍したデザイナーや倉俣自身が遺した言葉を元に紹介。
Martyn Thompson: Interiors | マーティン・トンプソン
NYを拠点に活動する写真家、マーティン・トンプソンが長年撮影してきたインテリア写真をまとめたもの。 カルバン・クラインのクリエイティブ・ディレクターであるフランシスコ・コスタ、イタリアのジュエリーデザイナーであるエルサ・ペレッティ、米国のファッションデザイナーであるアンナ・スイら、デザイン界の著名人たちの住宅、アトリエ、仕事場などが収められている。 英語表記。
ジャワ更紗 その多様な伝統の世界 | 平凡社
インドネシアのジャワ島とその周辺でつくられてきたロウケツ染めの布「カイン・バティック」、ジャワ更紗についてまとめたもの。デザイン様式、素材、道具、制作工程ほか、その伝統が育んだ美しい多様な世界を紐解く。カラー・モノクロの豊富な図版とともに解説を収録。
アジアが都市を超える
1996年にTN Probeで開催されたシンポジウム『アジアが都市を超える Asia:Redefining the City』を記録したもの。急激な経済成長による、戦後50年の間の都市の変化、驚異的なスピードで進んだ近代化という現象に焦点を当てる。バンコク、クアラルンプール、シンガポール、上海、香港、珠江デルタの6都市を題材に、レム・コールハース、黒川紀章らが交わした議論を収録している。
濱田庄司 大阪市立東洋陶磁美術館所蔵 堀尾幹雄コレクション | 大阪市立東洋陶磁美術館
2012年に開催された展覧会「大阪市立東洋陶磁美術館所蔵 堀尾幹雄コレクション 濱田庄司」の図録。壺、瓶、茶碗といった濱田庄司の作品をカラーで多数収録するほか、「濱田庄司と交友のあった作家たち」として、バーナード・リーチや河井寛次郎らとのエピソードを紹介。
空海と高野山 弘法大師入唐1200年記念 | 京都国立博物館 ほか
2003年より京都国立博物館などで開催された展示の図録。平安時代に弘法大師空海により創建され、現在も真言密教の総本山であり続ける高野山が所蔵する文化財を一挙に紹介。唐からの請来品、高野山で想像された密教美術品、皇族・武家などから寄進された品々などを図版とともに収録。
ウィリアム・モリス ステンドグラス・テキスタイル・壁紙 デザイン
2006年に開催された展示の図録。ステンドグラス・テキスタイル・壁紙・デザイン4つの章に分け、モリスの作品を全編カラーで収録。同時代のデザイナー達の作品をともに紹介し、モリスとの関係やその仕事について解説。荘厳な美しさのステンドグラスや、細やかな作業から生み出されるテキスタイルなどモリスの作品を一覧できる。
境界 boundary 特別限定版 | クロヌマタカトシ
木彫作家のクロヌマタカトシの作品集。限定100部刊行、エディションNo.入りの特別版。木に止まったカラス、並んだ雀たち、人物像、花など、あらゆるモチーフの作品を収録。流木や陶土の材質を生かした質感、線の美しさを感じることのできる一冊。フルカラーの図版、テキストを収録。見開きにサインあり。ドローイングシート1枚付属。
Concrete Abstraction | 柴田敏雄
写真家・柴田敏雄による作品集。森林の伐採現場、落石防止のネット、川に架かる橋。大型のフィルムカメラで撮影された、自然と人工物とが組み合わさる日本各地の風景が収められている。限定600部発行。
Radial Grammar | Batia Suter バティア・スーター
スイス出身のアーティスト、バティア・スーターの作品集。自然科学、機械、美術にまつわる古い事典、スタジアム、昆虫、タイヤから微生物まで、有機的なもの、機械的なもの、そしてSF的にも見えるものなど、さまざまな放射状のイメージをスキャンし、再編集。ざらついた風合いの印刷もあいまって古い未知の図鑑のような一冊。
【新刊書籍】蓮のうてな | 津田直
写真家、津田直の作品集。宗祖弘法大師(空海)誕生1250年を記念し出版されたもの。2020年に高野山・金剛峯寺に奉納された、日本画家・千住博氏による障屏画「瀧図」「断崖図」と高野山の風景を写し撮った作品群を収録。広げると全長12m78cmにもわたる蛇腹折り装丁も美しい一冊。日本語、英語、フランス語表記。新刊書籍。