WALLPAPERS 空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙 | 原広司
2014年に市原湖畔美術館で開催された展覧会の図録。建築家、原広司が取り組み続けている写経の作品の数々、そして原自身による解説の論文、また、代表的な建築作品やプロジェクトなどを資料とともに掲載。見開きに著者のサインあり。
The Bauhaus and Czechoslovakia 1919–1938 | Marketa Svobodova
ドイツの芸術学校バウハウスの文化的・歴史的背景と、チェコスロバキアとの関係を紹介するビジュアル資料集。前衛的な教育のもと、チェコスロバキアの学生たちが独自のアイデアや先進的な技術を取り入れた美術、デザイン、建築などを丁寧に紹介。 英語表記。
隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則 | 東京国立近代美術館
2020年から高知県立美術館や東京国立近代美術館を巡回した隈研吾展の図録。隈建築の中から公共性の高いものを中心に68件を選び、全点に隈自身による作品解説をつけて収録。それらを「孔」「粒子」「ななめ」「やわらかい」「時間」という隈が考える5原則によって分類し、模型や写真やモックアップとともに紹介している。
白丹波 柔らかで暖かな白 TANBA’s white slip | BANKO archive design museum
2019年から2020年にかけてBANKO archive design museumで開催された展覧会「白丹波ー柔らかで暖かな白ー」展の図録。近世における丹波焼の代表的な技法のひとつである「白丹波」に焦点を当て、その中でも絵付や墨流しなどの装飾を施していない無地の白丹波を100点以上掲載。落ち着いたあたたかみのある色とフォルムの数々をずっと眺めていられるような一冊。
シルクロードの装い パリコレに花開いた遊牧民の美 | 東京都庭園美術館ほか
2004年に東京都庭園美術館ほか全国各地で開催された展覧会の図録。シルクロードの民族衣装や装身具、染織品、刺繍など、363点もの作品群をカラー図版で掲載。シルクロードの伝統染織を最新モードに取り入れた、デザイナーたちによるシルクロード・ファッションの数々も併せて収録。
モース・コレクション | 国立民族学博物館
1990年に開催された展覧会「モース・コレクション」の図録。アメリカの動物学者、エドワード・S・モースが収集した食器、家具、玩具、模型にいたるまで、多彩な民具の数々を収録。
ムサビのデザインIII デザインが語る企業理念 オリベッティとブラウン | 武蔵野美術大学
2013年に武蔵野美術大学で開催された展示の図録。プロダクト・デザインで20世紀を代表するオリベッティ社とブラウン社に焦点を当て、タイプライターやポスター、オーディオ、電卓など多くの写真とともに解説を収録。
藤井厚二の和風モダン 後山山荘・聴竹居・日本趣味をめぐって | 谷藤史彦
日本の近代建築家、藤井厚二のモノグラフ。重要文化財に指定された京都・大山崎にある自邸「聴竹居」や福山・鞆の浦の「後山山荘」など、数々の名建築を世に遺した氏の仕事とその生涯を紹介する一冊。
アーミッシュキルトの世界展 | 東武百貨店
1993年に東武百貨店で開催された展覧会「アーミッシュキルトの世界展」の図録。自給自足の生活を送るキリスト教者共同体・アーミッシュがつくる、カラフルな幾何学模様のキルトをカラー図版で多数掲載。アーミッシュの生活道具や生活様式などもあわせて収録。
El Espiritu de los Hombres de Tierra del Fuego | Martin Gusinde
1912年にサンティアゴに派遣されたドイツ人宣教師マルティン・グシンデが遺した写真を編纂。グシンデが南アメリカ最南端に位置するティエラ・デル・フエゴ諸島を旅した際に出会ったセルクナム族、ヤーガン族、カウェスカル族などのポートレートを多数収録。今は消えてしまった、または絶滅の危機に瀕している少数部族の風習や生活を記録した貴重な資料集。スペイン語表記。
Hot Dog 新宿 1999-2000 | 渡辺克巳
写真家、渡辺克巳による作品集。新宿を中心に活動した渡辺克巳が、1999年から2000年にかけての新宿の姿を捉える。客引き、ホスト、新宿コマ劇場前、座り込む若者たち、散乱したゴミ、路上生活者、裏路地の猫。新宿のリアルな日常の瞬間を切り取る。
Richard Diebenkorn: Etchings and Drypoints 1949-1980 | リチャード・ディーベンコーン
20世紀のアメリカを代表する画家、リチャード・ディーベンコーンの作品集。1979年、リチャード・ディーベンコーンのエッチングおよびドライポイント作品がカリフォルニア大学サンタバーバラ校の大学美術館で初めて展示され、そのうち半数以上が初公開の作品だった。本書はその作品群を収録するとともに、1980年に制作された8点のカラー・エッチングも掲載。抽象的な作品群からベイエリア・フィギュラティブ・ムーブメントの動向に基づき、具象性を取り入れた作品など、彼の創作活動の主要な時期における変化なども垣間見れる一冊。英語表記。
Candida Hoefer: Dresden | カンディダ・ヘーファー
ドイツのフォトグラファー、カンディダ・ヘーファーの作品集。博物館、図書館、公文書館、芸術劇場など、ドイツのドレスデンにある歴史的な公共施設の内観や静謐なディテールを写し出した52点の写真を掲載。
MARZAHN | Gerrit Engel
ドイツの写真家、ゲリット・エンゲルの作品集。旧東ドイツの最大の建設プロジェクトの一環によりベルリン東部のはずれに建設され、今でもドイツで最も大きな住宅団地が連なるマルツァーン地区。本書はマルツァーン地区における建物やそこで住む人々のポートレートを通し、この街がどのように変化し、どのように生まれ変わってきたのか、ベルリンの壁崩壊から10年の東ドイツの姿を写しだしている。ドイツ語表記。
Die Zerstorung Kolns Photographien 1945-46 | August Sander アウグスト・ザンダー
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーの写真集。終戦40周年を記念して出版されたもので、終戦後、爆撃を受けて破壊されたケルンの街並みや教会を撮影した作品群36点を掲載。ドイツ語表記。
Weighing the Planets | Olivia Parker
アメリカ出身の写真家、オリヴィア・パーカーによる作品集。果物、動物の骨、古い人形、花やオブジェ、光や影を組み合わせた作品など、綿密に構成された静物写真を収録。さまざまなモチーフを用いた詩的な表現の世界が広がる。英語表記。
The Art of William Christenberry | ウィリアム・クリステンベリー
写真家、ウィリアム・クリステンベリーによる作品集。移住や特定の地域に縛られることで生じる個人のアイデンティティへの影響といったテーマを扱いながら、アメリカ南部の社会や文化、風景などを深く見つめ、表現し続けてきたクリステンベリー。本書はドローイングや絵画、彫刻、写真、インスタレーションなど多彩な表現で知られるクリステンベリーの作品を包括的にまとめた一冊。英語表記。
Harry Callahan: New Color Photographs 1978-1987 | ハリー・キャラハン
アメリカの写真家、ハリー・キャラハンの作品集。1978年から1987年にかけてエジプト、アイスランド、モロッコ、メキシコ、ニューヨークほか、世界各地で撮影された作品を収録。カラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。各国の街並み、そこに暮らす人々、建築や様相を写し出す。英語表記。
Non Stop Poetry: The Zines of Mark Gonzales | マーク・ゴンザレス
スケートボードカルチャーのパイオニア的存在として知られるプロスケーターであり美術家でもある、マーク・ゴンザレスの『ZINE』をまとめた1冊。約20年間に渡って制作された、限られた数しか作られてこなかった貴重なZINEの数々を掲載。カラーによる作品図版とともに解説を収録。スナップ写真やイラスト、切り抜き写真、エモーショナルな詩などが、感情豊かに自由に表現されている。英語表記。
TOWN | 市橋織江
様々な広告写真やTVCMを手がけるフォトグラファー、市橋織江の作品集。鳥たちの羽ばたき、窓辺に置かれた飲みかけのビン、光を浴びる花たち、夜のチェロ弾き、朝から夜へとかけて流れていく、ある街の5日間を柔らかな視線で映し出す。
Artist Work Lisson | Ossian Ward
2017年に創立50周年を迎えた「リッソンギャラリー」の歴史と功績の記録として制作された、アーカイブブック。マリーナ・アブラモヴィッチに始まり、アイ・ウェイウェイ、ジョン・アコマフラからフレッド・サンドバック、ローレンス・ウィナーまで、同ギャラリーに所属してきたアーティスト達を1000ページを超えるボリュームでアルファベット順に掲載。ブックデザインはイルマ・ボームによるもの。
Brice Marden Drawings | ブライス・マーデン
アメリカのアーティスト、ブライス・マーデンの作品集。1998年から1999年にかけてホイットニー美術館で開催された展覧会に際して刊行されたもの。1960年代に見られるシンプルな形や落ち着いた色調の作品から、後年の「コールド・マウンテン」シリーズに繋がる、線のつながりや書のような線描表現に至るまで、マーデンののドローイングの変遷をたどる一冊。マーデン自身へのインタビューも併せて収録。英語表記。
【新刊書籍】Biosophia | atelier plow
名古屋にアトリエを構えるジュエリーブランド、「atelier plow」の10周年の節目に刊行された、鉱物と植物をテーマとした標本写真集。1ページずつ対比するように鉱物と植物が並べられ、静謐な空気と繊細な美しさを纏った、内面からの輝きと自然の神秘を感じることのできる1冊。撮影は中島光行。新刊書籍。
Robert Mapplethorpe | ロバート・メイプルソープ
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの作品集。1988年にニューヨークのホイットニー美術館で開催された展覧会に際して刊行されたもの。官能的で洗練されたヌード写真、ポートレート、静物など、20年近くにわたりメイプルソープが探求してきた主題やテーマの作品の中から、代表的な作品から未公開作品にいたるまで130点の作品を収録。英語表記。
イサム・ノグチ展 | 東京国立近代美術館 ほか
1992年に東京国立近代美術館、京都国立近代美術館で開催された「イサム・ノグチ展」の図録。彫刻のみならず、インテリアデザイン、環境デザインなど多彩な活躍を見せた氏の作品をカラーとモノクロで多数収録。造形によって空間・余白の美を見出した名作の数々を振り返る。図版の他、「形態への旅立ち」「有機的形態と抽象思考」「空間へ/空間から」などの文献を収録。装丁は浅井潔、馬面俊之。
TRANSLATOR | 柿本ケンサク
映像作家、写真家である柿本ケンサクの作品集。柿本が旅した50カ国以上の国々で撮影された数万点の中から105点の作品を収録。アバディーン、バイコヌール宇宙基地、ホワイトサンズ、広大な自然や市街地、捨てられたゴミなど、各国のありのままの姿を写し出す。
KANOA | Maggie Harrsen
ニューヨークの写真家、マギー・ハールセンの写真集。空、海、植物、動物など、ハーセンの眼差しで切り取られた淡く静謐で詩的な世界観の作品群を掲載。裏表紙に直筆のサインあり。英語表記。
GROUND | 山谷佑介
写真家、山谷佑介の作品集。2012年に東京のライブハウスやクラブで撮影したフロアの写真をイベント中に貼り付け、人々の動きとともに変化する様子を記録した作品。こぼれたアルコール、ダンスで削れた靴底の跡、そして制作時期の個人的なスナップ写真が収められている。
Restless Decade: John Gutmann's Photographs of the Thirties | ジョン・ガットマン
ドイツ出身のアメリカ人写真家、ジョン・ガットマンの作品集。大恐慌時代にニューオーリンズ、サンフランシスコ、シカゴなどアメリカ各地を旅し撮影した作品群を収録。街並み、自動車文化、いたるところにある落書き、そして人々の活気あ […]
The Adventures and Misadventures of Peter Beard in Africa | ピーター・ビアード
アメリカ出身の写真家で冒険家のピーター・ビアードが長年にわたり情熱を注いできたアフリカとその軌跡をまとめたもの。ピーター・ビアードの人生とともに破壊されていく自然の記録、アフリカの社会の移り変わりを追う。一部カラー含むモノクロの未公開を含む写真、解説を収録。英語表記。
Ranch | Michael Light
サンフランシスコを拠点に活動する写真家、マイケル・ライトの作品集。カリフォルニアの伝統的な牧場の姿をただ写真に収めているだけでなく、その憧れの裏にある暴力や支配といった現実を映し出した作品群をモノクロで多数収録。カウボーイやアメリカ西部の男性的なロマンある自由な生き方への憧れとは対照的な一面に焦点を当てた一冊。巻末には作家のレベッカ・ソルニットによるテキストも収録。英語表記。
Girls, Some Boys and Other Cookies | Ute Behrend
ドイツ出身の写真家、Ute Behrendの写真集。少女たちが大人になる過程で直面する、さまざまな葛藤をユーモアかつ既存のジェンダー観に問う視点で構成される。難解な理論ではなく、ビジュアルブックという形でやさしく、そして力強く問いかける。英語表記。
Kostabi World Spring 1991 | マーク・コスタビ
アメリカ出身の画家、彫刻家であるマーク・コスタビと自身が設立した『Kostabi World』についてまとめた1冊。マーク・コスタビ自身による自身のインタビュー、クイズ、スタッフ紹介、写真、絵画作品ほか、モノクロの図版とテキストを収録。英語表記。
クララ洋裁研究所 | 立花文穂
出版や洋裁を軸に活動を行っていた小池四郎・元子夫妻による「クララ洋裁研究所」。布の切れ端や、パターン、型紙、断ち切り鋏などといった洋裁研究所に残されたモノたちを、その場に残る残像や記憶とともにまとめあげた立花文穂によるインスタレーション作品を収めた一冊。2000年に出版された1000部発行の限定版。製本は立花文穂の兄・立花英久と立ち上げた出版レーベル「バーナーブロス」によるもの。
Airline Visual Identity 1945-1975 | M.C. Huhne
航空会社の広告ビジュアル集。パンナム、TWAなど13の先駆的な航空会社のポスターを多数収録。アイヴァン・チャマイエフ、オトル・アイヒャー、マッシモ・ヴィネリ、ソール・バスらが手掛けた黄金時代のグラフィックデザインを一望できる。英語表記。
Herbert Bayer: The Complete Work | ヘルベルト・バイヤー
バウハウスの教官を努め、写真、グラフィックデザイン、絵画、そして彫刻など多彩な作品を残したヘルベルト・バイヤーの作品集。60年以上に渡るビジュアル案と活動の記録をカラーとモノクロ図版、テキストで収録。ヘルベルト・バイヤー自身のエッセイなども併せて掲載。英語表記。
欧文活字とタイポグラフィ | 欧文印刷研究会
欧文活字の歴史や組版について綴った解説書。欧文活字とタイポグラフィの変遷、書体の特徴、組版の基本、印刷物のレイアウト、和文との混ぜ組みなど、当時のポスターや広告などの事例とともに幅広く紹介。
The TYPE BANK 現代日本のタイプフェイス | 朗文堂
モダン書体「タイポス」を生み出し、1960年代の日本のグラフィックデザイン界に対して大きな影響を与えたグループ・タイポ。設立メンバーであった林隆男らが1975年に立ち上げた株式会社「タイプバンク」による、およそ10年間に及ぶ活動をまとめた作品集であり、貴重な書体見本帖となっている。
Photo and Advertising | Jozsef Pecsi
ハンガリーの写真家、Jozsef Pecsiの広告作品集。構成主義的なデザインと、タイポグラフィや写真を融合した作品の数々を収録。フランス語、英語表記。
Liberte KENZO 高田賢三 | 有楽町西武
ファッションブランド『KENZO』の創設者・高田賢三による作品集。「パリの男の子」「ミッキー」「リベルテ」「ロマンティック89」「パリジェンヌ」など、テーマごとに、パリで制作された『KENZO』のファッションを紹介。四谷シモンがデザインしたマネキンに衣装を着せ、各テーマの世界観を表現する。高田賢三自身が年表に沿って綴るエッセイに加え、山口小夜子による寄稿も収録。装丁は田中一光。
ヨハネス・イッテン 造形芸術への道 | 京都国立近代美術館
2003年に京都国立近代美術館で開催された「ヨハネス・イッテン 造形芸術への道」展の図録。バウハウス時代の芸術家・教育者、ヨハネス・イッテンの作品多数をカラー&モノクロで収録、併せて詳細な解説テキストを掲載。
文字の起源 | カーロイ・フェルデシ=バップ
先史時代の絵文字から、楔形文字・ヒエログリフなどの古代文字、ラテン字アルファベットが発生・発展した歴史についての資料集。多数の図版とともに、文字の発展を振り返る。
遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 解題:美学としてのグリッドシステム | ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン
20世紀を代表するスイスのグラフィックデザイナー、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの貴重な肉声をもとにまとめられたデザイン資料集。ブロックマンによるグラフィックデザインの仕事やレイアウト手法『グリッドシステム』をはじめとする著書の数々、教育者としての立場など、デザインの意義、デザイナーという職業を捉え直す一冊。豊富な図版資料とともに、デザイン史家の佐賀一郎による解題「美学としてのグリッドシステム」も合わせて収録。