Architecture Relations | Marianne Jorgensen
スイス、イングランド、デンマークの建築事務所によるプロジェクトを紹介する建築資料集。マイケル・マイヤー&マリウス・ハグ、6aアーキテクツ、デヴィッド・コーン、ルチェンス&パドマナバンなど、各国の建築家が手がけた実作を通して、周囲の環境や土地の歴史、文化的文脈との関係性を重視した建築の姿勢を探る。スペクタクルやコンセプト主義に依らず、場所性と素材の価値を丁寧に掘り下げながら、現代的かつ詩的な空間を構築する手法を紹介。豊富なカラー図版とテキストによって、地域と建築の関係を再考させる一冊となっている。
This is Home: The Art of Simple Living | Natalie Walton
インテリアスタイリストのナタリー・ウォルトンによる、シンプルで心地よい暮らしを提案する住まいのケーススタディ集。オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパの16軒を訪ね、200点近い写真とともに、それぞれの住まいがもつ個性と調和のあり方を紹介する。大きな予算をかけずとも、自然素材や光、家具の配置、色使いの工夫によって、自分らしい空間をつくるためのヒントを収録。時を経ても変わらない美しさと、住む人の価値観が息づく“本当の家”の姿を探る一冊。
蔵 会津喜多方 | 金田実
写真家・金田実による写真集。福島県喜多方に現存する蔵を記録し、時代とともに失われつつある地域の建築文化を伝えている。米蔵、味噌蔵、座敷蔵、煉瓦蔵など、用途や構造の異なる蔵を、モノクロおよび一部カラーの写真で紹介。雪国特有の気候や生活に根ざした蔵のかたちを丹念に追い、蔵づくりに宿る職人の技と美意識を捉えている。地方の風土と建築の関係を見つめ直す貴重な資料ともいえる一冊。
The Colours of Light | Tadao Ando、Richard Pare
日本を代表する建築家・安藤忠雄と、英国の写真家リチャード・ペアによる10年にわたる協働の成果をまとめた写真集のミニチュア版。直島コンテンポラリーアートミュージアム、光の教会、兵庫県立こどもの館など27の建築を収録し、自然光がつくり出す陰影と構造の関係を繊細にとらえている。トム・へネガンによる論考や安藤自身のスケッチ、プロジェクト解説も併載され、建築と光の詩的な対話を体感できる内容。リチャード・ペアのレンズを通して、安藤建築の本質にある静謐と緊張の美を鮮やかに浮かび上がらせている。
茶美会・然 新しい茶のかたち
1992年に裏千家の伊住政和が主宰した「茶美会(さびえ)・然」を記録した写真資料集。グラフィックデザイナーの田中一光をはじめ、三宅一生、コシノジュンコ、横尾忠則など多彩なアーティストや建築家が参加し、それぞれの感性で新たな茶の表現を提示している。茶の湯の伝統を現代的なデザインやアートと結びつけ、その精神を再解釈する試みを紹介。参加作家によるテキストや対談も収録し、「新しい茶のかたち」を探る貴重な記録を提示している。
甲木恵都子の仕事
草木染作家、甲木恵都子の作品集。30年に及ぶ創作活動を一冊にまとめたもので、自然を材料にした美しい伝統染色による着物染のほか、行灯、衝立などの作品の数々をカラー図版で多数収録。
Naturalite | Alain Ducasse
フランスを代表するシェフ、アラン・デュカスの料理哲学〈ナチュラリテ(Naturalité)〉を紹介するビジュアルブック。魚・野菜・穀物を柱に据え、自然の摂理に寄り添った健康的で持続可能な食のあり方を探求する。生産者や職人、漁師など、旬の食材を支える人々の姿を美しい写真とともに紹介し、自然との共生をテーマにした約30のレシピを収録。気候や風土、技術、そして食材への敬意を通して、デュカスが提唱する「美しく、そして善きもの」としての料理の本質を伝えている。
縄文 1万年の美の鼓動
2018年に東京国立博物館で開催された特別展「縄文 1万年の美の鼓動」の公式図録。縄文時代草創期から晩期まで、日本列島各地から出土した土器や土偶、装身具などを通して、縄文人の造形感覚と精神性に迫る。火焔型土器や「縄文のビーナス」など、縄文期の国宝6点が一堂に会した史上初の展示を完全収録。豊富な図版と学術的解説を交えながら、日本の美意識の原点ともいえる「縄文の美」の全貌を多角的に伝える資料性の高い一冊。
日本の民具 第4巻 周囲民族 | 薗部澄、遠藤武ほか
日本の生活道具を体系的にまとめた『日本の民具』シリーズ第4巻「周囲民族」篇。樺太や台湾をはじめとする周辺地域の民具を対象に、蕃刀、籠、釜などの生活道具をモノクロ図版で紹介する。写真を薗部澄、解説を宮本馨太郎・八幡一郎が担当し、装丁は多川精一。民俗学者であり大蔵大臣も務めた渋沢敬三の追悼記念として刊行された本書は、日本と周辺民族の生活文化の交差を示す貴重な民俗資料となっている。
日本の凧 | 俵有作
日本で手掛けられた様々な凧を集めた資料集。カラーとモノクロの図版を多数収録するほか、凧の構造、道具、そして日本各地の凧の特徴などをまとめた解説付き。人々の飛躍を夢見る願いとともに誕生した凧の姿からは、民衆のエネルギーや、伝統的な日本の形、色が浮かび上がる。
唐桟 | 浦野理一
日本の染織研究家・浦野理一による「唐桟(とうざん)」の資料集。インドのサントメ地方から渡来し、日本各地で独自に発展した綿織物「唐桟」を、天保・慶応期の古布をもとに再現。特殊染色糸を用いた現代唐桟の実物見本3点を収め、あわせて図版105点と解説を掲載する。織柄の構成や色彩の妙、縞のリズムに宿る日本的な感性を通して、伝統織物の美と技術の継承を示す貴重な資料となっている。限定1500部発行。
Anni Albers ペーパーバック版
ミッドセンチュリー期を代表するテキスタイルデザイナー、アニ・アルバースの作品集。バウハウス時代からブラック・マウンテン・カレッジ期までの活動を網羅し、壁掛け作品や商業デザイン、ドローイング、ジュエリー、版画など多彩な表現を収録。夫ヨゼフ・アルバースとともに20世紀モダニズムを牽引した彼女の歩みを再評価し、織り手としての高い技術、素材への洞察、そして芸術とデザインを横断する思考を明らかにする。
ZOMO | ヨーガン・レール
テキスタイルデザイナー、ファッションデザイナーとして知られるヨーガン・レールが、インドやパキスタンを旅する中で撮影した風景をまとめた写真集。インダス川流域からカラコラム山脈へと続く旅のあいだに出会った、砂地の模様、岩肌の陰影、水辺のゆらぎ、植物のかたちなど、自然がつくりだす抽象的な造形を静かに見つめる。色彩や質感、リズムの中に宿る生命の美をとらえた写真群から、素材と自然を敬うレールのまなざしが浮かび上がる。
ころも ヨーガンレールの布 | 高木由利子
ドイツ出身のデザイナー、ヨーガン・レールの布を、写真家・高木由利子が撮り下ろした写真集。シルク、コットン、ウールなどの天然素材を用い、手仕事で織り上げられた布の質感やゆらぎを、カラーとモノクロの写真でとらえている。機械生産にはない多様さと偶然性を宿す布の美を、光と影の抽象的な構図で写し出し、布そのものがもつ生命力を静かに伝える一冊。
建築巨人 伊東忠太
明治から昭和にかけて活躍した建築家であり、日本初の建築史家・伊東忠太の業績を多角的に検証する資料集。築地本願寺や湯島聖堂などの代表作の解説に加え、学生時代の記録や日記『浮世の旅』、シルクロード調査でのフィールドノートなどを収録。西洋建築の理論を学びながらも、日本建築の本質を見直し、独自の建築思想を築いた伊東の歩みを、論考や写真資料とともに振り返る。近代日本建築の礎を築いた巨人の全貌を明らかにする一冊。
建築家 坂倉準三 モダニズムを生きる 人間、都市、空間
2009年に神奈川県立近代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエに師事し、戦後日本のモダニズム建築に大きな影響を与えた坂倉準三の活動を紹介している。戦前から戦後にかけての激動期に、自らの思想を基盤に快適で明快な建築空間を追求し続けた姿を、多様な作品や資料を通してたどる構成。人間、都市、空間の関係を問い直しながら、日本の近代建築史に刻まれた坂倉の仕事を浮かび上がらせている。
建築と都市 a+u 2025年3月 臨時増刊 カルロ・スカルパ
建築専門誌『a+u』の1985年10月臨時増刊号として刊行された『カルロ・スカルパ作品集』を、新装表紙で復刊した一冊。建築史家フランチェスコ・ダル・コォ監修のもと、写真家アントニオ・マルティネリによる9作品の撮影と、スカルパ自筆ドローイングによる6作品を収録する。さらに同時代の建築家・研究者による随想や年譜を加え、素材の操作、幾何学的構成、空間の詩的感性といったスカルパ建築の本質を多面的に捉える構成となっている。建築・デザイン・工芸の境界を超えたスカルパの創造精神を伝える、40年ぶりの再版。
SIRAI、いま 白井晟一の造形
2010年に東京造形大学附属横山記念マンズー美術館で開催された展覧会の図録。建築家・白井晟一の造形思想に焦点を当て、未公開資料を含む建築計画案、スケッチ、模型、平面図、書、装丁など105点を収録。建築・美術・書・哲学を横断する白井の創作を多角的に検証し、その独自の空間観と精神性を改めて照らし出している。
洸庭 | 名和晃平、SANDWICH
現代アーティスト・名和晃平とクリエイティブプラットフォームSANDWICHによるアートパビリオン〈洸庭(こうてい)〉のプロジェクトを記録した写真集。広島・福山の「神勝寺 禅と庭のミュージアム」内に建てられた舟型の建築は、伝統的なこけら葺きを現代的に応用し、木材で包まれた内部空間で波の反射光を体験できる構造となっている。本書では、建築写真家・表恒匡とGottinghamによる撮影を中心に、建築史家・五十嵐太郎の論考、名和によるコンセプトテキスト、制作に携わった職人や設計チームの図面資料などを収録。光・水・素材が織りなす静謐な空間体験を多角的に伝えている。
Chairman Rolf Fehlbaum
スイスの家具メーカー、ヴィトラ社のオーナー、ロルフ・フェールバウムに捧げられた椅子のビジュアルブック。編集とアートディレクションはティボール・カルマン。人と椅子の関係をテーマに、古今東西の多様な写真やイメージ、ヴィトラ社が生み出した名作椅子の数々を597ページにわたり収録。企業の歩みとともに、椅子という存在がもつ文化的・哲学的意義を問いかける内容となっている。
杉本貴志のデザイン 発想 | 発酵
バー「ラジオ」や「無印良品」、「ハイアットホテル」などを手がけてきたインテリアデザイナー、杉本貴志が2年以上を費やして制作した旅とデザインのドキュメンタリー。バリ、上海、インド、ソウルの4都市を訪ね、ライター・中野照子とともに歩きながら語られた発想の源泉を、300枚を超える写真とともに綴る。屋台や市場、職人の暮らしなど、日常の風景に宿る造形的な発見を通して、杉本のデザイン思考の核心を探る内容となっている。さらに原研哉、深澤直人、竹山聖、吉岡徳仁、佐藤卓、藤本壮介らとの対談を収録し、「デザインの未来」への視座を多角的に提示する。
偶然は用意のあるところに | 西澤徹夫
建築家・西澤徹夫の初となる作品集。2023年にTOTOギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行されたもので、美術館、住宅、展覧会会場構成を含む30のプロジェクトを収録。写真群では、美術と建築のあいだに生まれる空間的思考の連なりを示し、続く詳細な図面群では、設計における微細な操作や思考の構造を読み取ることができる。巻末には会場構成と建築設計の関係性、共同設計の背景を論じたテキストも掲載。素材、光、空間の対話を通じて建築の本質を探る、西澤の思想を明快に伝える一冊。
Jean-Michel Wilmotte
フランスを代表する建築家、ジャン=ミシェル・ヴィルモットの建築作品を紹介する写真資料集。美術館、オフィスビル、ホテル、公共建築から、日本の代表作〈Bunkamura〉に至るまで、都市空間における彼の多彩なアプローチを豊富な写真と図面で収録。建築・インテリア・都市デザインを横断しながら、素材や光の扱い、空間構成に通底するデザイン哲学を探る内容となっている。
The Natural Home | Hans Blomquist
アートディレクターでありインテリアデザイナーのハンス・ブロムクイストが提案する、自然の美に寄り添う暮らしのかたちを紹介する一冊。木や石、リネン、古布、植物など、素材がもつ質感や経年の表情を活かした空間づくりを、豊富な実例とともに解説する。章ごとに「テクスチャー」「スティルライフ」「植物と花」「色」などのテーマを設け、自然素材のもつ力とその調和のあり方を探る構成。落ち着きと詩情に満ちた写真を通して、ありのままの素材がつくる穏やかなインテリアの魅力を伝えている。
建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学 | ユハニ・パッラスマー
フィンランドの建築家ユハニ・パッラスマーによる建築哲学書。視覚偏重に傾いた現代建築への批判を出発点に、触覚・聴覚・嗅覚・味覚を含む多感覚的な空間体験の意義を論じる。メルロ=ポンティやバシュラールの現象学的思想を参照しながら、身体と知覚を通じて建築を再定義する試みを展開。建築を「見る」ものから「感じる」ものへと取り戻す視点を提示し、ラスムッセンやノルベルグ=シュルツの系譜を継ぐ現代の名著として高く評価されている。
裸形のデザイン 新装版 | 大友洋祐、大西静二
インダストリアルデザイナー・大西静二が日本各地で蒐集したアルミニウム製品を紹介した『裸形のデザイン』に新作を加えた新装版。急須や弁当箱、譜面台、鯛焼き機など、終戦直後の物資不足の時代に生まれた多彩な日用品を、素材の素地を生かした写真とともに掲載する。塗装やアルマイト加工を剥ぎ取り、アルミニウムの「裸形」に立ち返らせることで、素材がもつ光沢と造形美を再発見させる構成となっている。工業製品のデザインと民藝的な美意識が交差する、静謐で現代的なコレクション。
Handmade in Germany: Maufactory 4.0
ドイツのものづくりにおける伝統と革新を紹介する資料集。磁器、時計、筆記具、パイプオルガンなど、各分野を代表するメーカーや職人の手仕事を通して、“Made in Germany”の真価を検証する。さらに、デジタル技術や自動化が進む現代において、クラフトマンシップと最先端テクノロジーがいかに共存し、新たな生産のあり方を生み出しているかを考察。251点におよぶ豊富なカラー図版で、ドイツの製造文化の過去・現在・未来を立体的に描き出している。
喜多俊之のデザイン Movement as Concept
日本を代表するプロダクトデザイナー、喜多俊之の仕事を総覧する作品集。ソファや椅子、テーブル、照明器具、テーブルウェア、工業製品、スペースデザインなど、多岐にわたる作品をカテゴリー別に紹介する。スケッチや図面、写真を通して、造形の背後にある「動き」をコンセプトとした独自のデザイン哲学を浮かび上がらせる。喜多の思考と創造の軌跡を豊富な図版でたどる一冊。
SILK ME BACK | Isabelle Moulin
2011年の東日本大震災を発端に立ち上げられた文化連携プロジェクト「SILK ME BACK」。このプロジェクトはフランスの代表的な絹織物の産地であるリヨンに視点を置き、日仏のシルクを介して様々な表現を絹のように結びつけるアートの試みであるとともに、被災者の支援につながるのかを追求するもの。本書ではシルクによって制作された、クリエイターや織物ネットワークの関係者による連携で生み出されたさまざまなデザインの着物のコレクションを収録。フランス語、一部日本語表記。
ブルーノ・タウト 1880-1938 Nature and Fantasy
1994年に開催された「ブルーノ・タウト 1880–1938」展の公式図録。建築家・思想家としてヨーロッパと日本を往還したブルーノ・タウトの創作と理念を、「画家としてのタウト」「結晶の成り立ち:〈グラスハウス〉」「色彩空間と日本でのデザイン」などの章立てで多角的に検証する。スケッチ、建築図面、写真、資料を通して、近代建築と芸術の融合を志したタウトの造形思想を読み解く一冊。
村田森展
2012年に鎌倉芸術館で開催された「村田森展」の公式図録。京都を拠点に活動する陶芸家・村田森が手がけた出展作品の中から、薪窯焼成による器を中心に、白磁、染付、粉引、刷毛目、黒高麗、井戸、彫三島など多彩な作陶を収録。展示された9基の大壺や制作風景の記録とともに、作家の歩みをたどる内容となっている。直筆題字をあしらった装丁も印象的で、村田の陶芸世界を余すことなく伝える一冊。
粟辻博展 色彩と空間のテキスタイル | 京都国立近代美術館 ほか
2000年に開催された回顧展の図録。大胆な絵柄や鮮やかな色彩を用いたデザインで、昭和期の日本のテキスタイルデザインに大きな変革をもたらしたテキスタイルデザイナー、粟辻博の30年にわたる活動を辿る。テキスタイルデザインを中心に建築やプロダクトデザインに至る作品まで、図版とともに解説を収録。デザイン監修は田中一光。
香りの器 高砂コレクション
2021年にパナソニック汐留美術館で開催された展覧会「香りの器―高砂コレクション」の公式図録。古代オリエントの香油壺から、アール・デコ期の香水瓶、香道に用いられる香炉や香合、漆工芸品に至るまで、香りにまつわる多彩な造形を紹介する。高砂香料工業株式会社が長年にわたり収集してきた質の高いコレクションから約240点を精選し、古今東西の香りの文化と美意識をたどる構成。さらに東京会場では、国内美術館の協力により、香りを想起させる貴婦人の肖像画やアール・デコ様式の作品も特別展示。香りの器が、生活文化やデザイン史といかに深く結びついてきたかを多角的に示している。
マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展 | 三菱一号館美術館
2019年に三菱一号館美術館で開催された展覧会の図録。繊細なプリーツを付けた絹のドレス「デルフォス」をデザインしたことで世界的に知られるファッションデザイナー、マリアノ・フォルチュニ。本書はファッションのみならず、画家、版画家、舞台の仕事、テキスタイルデザイナー、写真家など、総合芸術家としての仕事にも焦点を当て、日本の関連書籍や染め型紙といった蒐集品なども併せて紹介する一冊。
西武のクリエイティブワーク 感度いかが?ピッ。ピッ。→不思議、大好き。
西武百貨店の広告表現を総覧する作品集。田中一光、永井一正、杉浦康平、石岡瑛子、木下勝弘、横尾忠則、糸井重里など、日本のデザイン界を代表する豪華な制作陣が手がけたポスターやキャンペーンビジュアルを収録する。洗練されたビジュアルと斬新なコンセプトで知られる西武の広告史を辿り、そのクリエイティブワークの魅力と時代性を浮き彫りにする。監修・構成は田中一光と浅葉克己が務め、資料としても貴重な一冊。
Brasil Design Visual | Alex Wollner
ウルム造形大学で学び、帰国後ブラジル・デザインの礎を築いたグラフィックデザイナー、アレックス・ウォルナーの作品集。ポスター、ロゴタイプ、企業の制服、パッケージなど多岐にわたる仕事を収録し、ウルムで培った機能主義的思考が南米の文化と融合する様を示している。ブラジル初のデザインコンサルタント会社〈Form-Inform〉を創設するなど、戦後ブラジルの視覚文化の発展に大きな影響を与えたウォルナーの軌跡を通して、モダンデザインの国際的展開を照らし出している。
Josef Muller-Brockmann
スイスを代表するグラフィックデザイナー、ヨゼフ・ミュラー=ブロックマン(1914–1996)の包括的なモノグラフ。ポスター、広告、ブックデザインからIBMなどの企業案件まで、20世紀を代表する作品を450点の図版とともに紹介する。客観性と機能性を重視したグリッドシステムの提唱者として知られ、理性と秩序に基づくタイポグラフィの体系を確立したブロックマン。本書では、そのデザイン哲学と造形原理、そして個人史にまで踏み込み、国際的モダンデザインの礎を築いた軌跡を明らかにしている。
スタインバーグ 新しい世界
アメリカを代表するイラストレーター、ソウル・スタインバーグの日本語版作品集。雑誌『ニューヨーカー』の表紙や挿絵で知られるユーモラスで風刺的なドローイングを多数収録する。線と構成の軽やかな筆致によって、日常と想像のあいだを自在に往来するスタインバーグの世界を紹介。装丁は詩人で美術評論家の瀧口修造が手がけ、袖には彼によるスタインバーグ論を掲載。
田中一光デザインの世界
昭和を代表するグラフィックデザイナー田中一光の仕事を網羅的に収めた作品集。1975年以降の近作を中心に、シンボルやロゴタイプ、西武セゾングループ関連のデザイン、さらにはグラフィックアート作品まで多彩に収録している。視覚的に洗練された造形は、戦後日本のデザイン史における重要な一章を示すもの。巻末には作品リストや経歴資料を掲載し、弟子の木下勝弘が編集に携わることで、創作の全体像を体系的に提示している。
田中一光展 伝統と今日のデザイン ハードカバー版
日本のグラフィックデザイン史を代表する田中一光の仕事を総覧する作品集。ハードカバー版。ポスター、ロゴ、パッケージデザインなど、明快で洗練された造形感覚による代表作を豊富な図版で収録する。あわせて、高階秀爾「田中一光と日本文化の最良の部分」、ジャン・カルロ・カルツァ「田中一光―きらめく閃光」、片岸昭二「田中一光の明快なデザイン」などの論考を収録し、デザイン史の中における田中の位置づけと、その思想の核心に迫っている。
新版 タイポグラフィ・トゥデイ
15か国88人のデザイナーによるタイポグラフィ作品を収めた国際的アンソロジー。ヤン・チヒョルト、エル・リシツキー、ハーブ・ルバリン、杉浦康平、ウォルフガング・ワインガルト、ウィム・クロウェルらを網羅し、20世紀のタイポグラフィの展開を総覧できる構成となっている。デザインはヘルムート・シュミットが担当し、2003年に増補改訂された新版として刊行された。国際的な潮流と個々の表現の広がりを照らし出している。
Rudolph de Harak Graphic Designer: Rational Simplicity
20世紀中葉のアメリカ・グラフィックデザインを代表するデザイナー、ルドルフ・デ・ハラックの初のモノグラフ。レコードジャケット、書籍装幀、家具、展示デザインなど、幅広い分野にわたる作品を約6章構成で紹介している。ウィル・バーチン、アルヴィン・ラスタグ、マックス・ビルらモダニズムの巨匠に影響を受けつつ、理知的で簡潔な造形を追求したデ・ハラックのデザイン哲学を明快に示す。アメリカ戦後デザイン史における理性と秩序の美学を体現している。
Hans Schleger: Zero
ドイツ出身でイギリスを拠点に活動したグラフィックデザイナー、ハンス・シュレーガーの仕事を総覧する作品集。バウハウスの理念を受け継ぎ、造形を本質へと還元するデザイン哲学のもと、企業アイデンティティの概念を先駆的に打ち立てた。1920年代のニューヨークでモダニズム広告を牽引し、戦後イギリスではポスター、広告、シンボル、パッケージデザインなど多彩な分野で活躍。ドローイング、絵画、写真も併せて収録し、その創造の全貌を明らかにする。序文はポール・ランド。
円と四角 | 向井周太郎
円と四角という二つの形態に焦点を当て、宇宙図、カリグラフィ、護符、サイン、コンクリート・ポエトリーなど、形の持つ象徴性と造形美を探るビジュアルブック。西洋の錬金術的宇宙観から東洋の護符、そして20世紀中葉に展開したコンクリート・ポエトリー運動まで、時代と地域を越えて集められた520点の図像を章ごとに紹介する。意味よりもかたちに宿る力を見つめ直す構成に加え、デザイン史家・向井周太郎による解説が、図像の背後にある思想的背景を明快に読み解く。装丁は松田行正。