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Kisho Kurokawa: Museums
2025年11月12日
建築家・黒川紀章が設計した博物館や美術館建築を中心にまとめた写真資料集。国立民族学博物館、和歌山近代美術館、広島市現代美術館など、国内外の主要プロジェクトを大判の写真や図面で紹介している。メタボリズムの思想を源流に、自然や歴史、地域文化との「共生」を軸に据えた黒川の建築理念を多角的に検証。空間構成や素材の扱い、光の取り込み方など、構造と詩情を両立させた造形の特徴を明らかにしている。思想家としての一面も反映された、黒川建築の本質に迫る一冊。
Shiroiya Hotel Giving Anew 白井屋ホテル | 藤本壮介 ほか
2025年11月12日
群馬県前橋市で江戸時代に創業され、廃業した「白井屋旅館」が『白井屋ホテル』として再生したプロジェクトの記録。建築家、藤本壮介による建築設計、現代アート、デザイン、⾷へのこだわりほか、豊富な図版、解説を収録。塩田千春、小野田健三、KIGIら、アート作品が飾られた客室など、建築とアートとが融合した、『白井屋ホテル』の全容を知ることのできる一冊。英語表記、日本語の解説冊子付き。
Modern Architecture | William Saunders
2025年11月12日
建築写真家エズラ・ストーラーが撮影した、アメリカにおけるモダニズム建築をまとめた建築資料集。フランク・ロイド・ライト、マルセル・ブロイヤー、フィリップ・ジョンソン、ル・コルビュジエら、著名な建築家による建築作品を紹介。「建物の本質」を捉えようとする明快な構図、美的感覚で撮影されたカラー・モノクロ含む図版387点、解説を収録。英語表記。
Peter Beard
2025年11月12日
アメリカの写真家ピーター・ビアードの創作活動を包括的にまとめた作品集。若くして始めた手書きの日記やスケッチ、写真、コラージュを通じて、アフリカの自然や野生動物、そして自身の人生を芸術として記録してきた軌跡をたどる。1960年代にケニアへ移住し、作家カレン・ブリクセンとの交流を経て、象の大量死など環境破壊の現実をカメラで記録。血や新聞の切り抜き、筆跡を重ねた独自のコラージュは、生命と死、文明と自然の境界を可視化している。ファッション誌やアート界の人物たちとの交わりも含め、写真、日記、ドローイングが融合したビアードの芸術世界を壮大に再構成している。
Portraits | Hiroshi Sugimoto
2025年11月12日
写真家・杉本博司による「ポートレート」シリーズを収録した作品集。2000年にグッゲンハイム美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもので、ロンドンのマダム・タッソー蝋人形館に所蔵される歴史上の人物像を、黒背景と劇的なライティングのもとで撮影している。ヘンリー8世やオスカー・ワイルド、ヴォルテール、昭和天皇など、歴史に刻まれた人々の姿が、現実と虚構の境界を曖昧にするかのように浮かび上がる。肖像画の伝統と写真のリアリティを交錯させながら、時間と存在、そして「見る」という行為の本質を問うシリーズを多角的に検証している。
Sean Scully
2025年11月12日
アイルランド出身でアメリカを拠点に活動する画家・版画家ショーン・スカリーの20年間の制作をまとめた作品集。1969年から1989年にかけて描かれた油彩、木版、エッチングなど135点を収録し、水平と垂直のストライプによる構成を通じて、形と色、秩序と感情の交錯を探る。幾何学的な構造の中に人間的な温度を宿すスカリーの絵画は、抽象表現に新たな詩的深度を与えるものであり、ミニマリズム以後の絵画における精神的探究を示している。
Yves Dana
2025年11月12日
スイスの彫刻家イヴ・ダナによる1983〜1988年の創作をまとめた作品集。鉄やブロンズといった重厚な素材を用い、力強くも繊細な造形で構築された彫刻74点を収録している。素材の表面に刻まれた傷や溶接の痕跡が、時間の堆積と物質の記憶を感じさせる。制作風景の写真や解説テキストを通して、形と質量、光と影の関係を探るダナの造形思考を浮かび上がらせている。静謐さと緊張感を併せもつ彫刻世界を記録した一冊。
The Snail that Climbed the Eiffel Tower and Other Work by John Minton
2025年11月12日
イギリスの画家・イラストレーター、ジョン・ミントンの商業デザインとイラストレーションを集成した初の作品集。書籍装画や雑誌、広告、映画スタジオや航空会社のポスター、さらには切手や壁紙のデザインまで、戦後イギリスの視覚文化を彩った多様な仕事を紹介している。エリザベス・デイヴィッドの料理書における挿絵など、洗練された線描と詩情ある構図は今なお新鮮な魅力を放つ。350点以上の図版を通じて、ミントンが確立した独自のドローイングの美学と、グラフィックアートにおける革新的な役割を明らかにしている。
ハマスホイとデンマーク絵画
2025年11月12日
デンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイを中心に紹介する、2020年東京都美術館での展覧会図録。静謐な室内画や肖像画に加え、19世紀前半に花開いたデンマーク絵画黄金期の作品を収録している。ハマスホイを取り巻く同時代の画家たちの仕事を通じて、彼の独自の表現がいかにして育まれたかを探る。デンマーク美術の流れを一望できる資料性の高い内容で、芸術文化の背景を浮かび上がらせている。
スキン+ボーンズ 1980年代以降の建築とファッション展
2025年11月12日
2007年に国立新美術館で開催された展覧会「スキン+ボーンズ―1980年代以降の建築とファッション」の公式図録。国内外の建築家やファッションデザイナー約40名の作品を通じて、構成や素材、テクニック、概念など両分野に共通する創造の原理を探っている。彫刻的なフォルムや構築的衣服、インスタレーションなどを豊富な図版で紹介し、建築とファッションの交差から生まれる現代表現の可能性を提示している。
内藤礼 生まれておいで生きておいで
2025年11月12日
2024年から2025年にかけて銀座メゾンエルメスフォーラムで開催された展覧会の図録。東京国立博物館で開催された美術家、内藤礼による同名の展覧会と共同で企画されたもの。自然光と人工の光が交差する都市の空間において、儚くも濃やかに感じられる生への眼差しと、「生の没入」を見出そうとする内藤の試みを記録している。
トーキョー・トーテム 主観的東京ガイド
2025年11月12日
外国人デザイナーやアーティスト、社会科学者、都市研究者など46人の著者が東京を観察し、独自の視点でまとめたユニークな東京のガイドブック。美味しいレストランや観光スポットを紹介する従来のガイドとは異なり、東京での常識や都市のリズム、地形、居場所などに着目。2012年に「SHIBAURA HOUSE」で行われたアムステルダム拠点の都市研究ラボ「モニーク(Monnik)」のワークショップを起点に生まれたエッセイ、写真、地図、ポエム、マンガなど多彩な表現を通じて、理知的なリサーチと情緒的なアートが融合した東京の姿を描き出している。建築家、都市学者、人類学者、銭湯通やコンビニ研究者など、多彩な視点で切り取られた東京を、新たな目で楽しめる一冊。
氾濫するイメージ 反芸術以後の印刷メディアと美術 1960’s-70’s
2025年11月12日
2008年にうらわ美術館で開催された同名展示の図録。情報化社会の幕開けとともに、視覚表現が劇的に拡張した時代の動向を、ポスターや書籍、雑誌、版画など多様な資料から検証している。赤瀬川原平、木村恒久、中村宏、つげ義春、タイガー立石、宇野亜喜良、粟津潔、横尾忠則ら8名の作品を収録し、前衛美術やアングラ演劇、社会運動と連動した表現を豊富な図版で紹介。絵画が後退したとされる時代にあって、印刷メディアが果たした創造的役割を通じ、イメージの力が再び立ち上がる瞬間を描き出している。
Peter Lindbergh: Selected Work 1996-1998 for my friend Franca Sozzani
2025年11月12日
ファッション写真界の巨匠、ピーター・リンドバーグが1996年から1998年にかけて手がけた作品を厳選したヴィジュアルブック。白黒を基調としたリンドバーグらしい写真で、モデルたちの自然な美しさと力強さを引き出し、ファッションフォトグラフィーの新しい表現を切り開いた時代の記録となっている。副題にある通り、イタリア版ヴォーグの編集長、フランカ・ソッツァーニとの特別な関係性も垣間見え、雑誌『Vogue Italia』での仕事の背景や当時のモードシーンも感じられる一冊。巻頭にはインタビューも収録。
Lady by Mapplethorpe
2025年11月12日
アメリカの写真家ロバート・メイプルソープがボディビルダーでモデルのリサ・ライオンを被写体に撮影した作品集。筋肉美と女性らしさ、強さと官能性が同時に表現された作品群は、単なるポートレートの枠を超え、写真家とモデルが互いに協働して挑発的かつ洗練された美を追求している。メイプルソープ独特の光と影の演出によって、モデルの肉体は彫刻のように際立ち、視覚的なインパクトとともに心理的な緊張感を生み出している。
素手時然 SO SHU JI NEN
2025年11月12日
無印良品の創業35周年を記念して刊行されたコンセプトブック。「素・手・時・然」という四つの言葉を軸に、ものづくりや暮らし、自然との関わりを見つめ直す構成となっている。杉本博司、濱田庄司、北大路魯山人、深澤直人、向田邦子、岩宮武二など、時代や分野を超えて共鳴する作家や思想家の言葉と作品を収録。約150篇のテキストと100点の図版によって、人の手と時間、自然の理が織りなす「生活の美」を多角的に描き出す。無印良品の理念を、静かな哲学とともに提示する一冊。
ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会
2025年11月12日
日本の戦後ファッションの変遷を総合的にたどる展覧会の公式カタログ。昭和初期から現代までの装いの歴史を、デザイナーと消費者という二つの視点から検証し、社会やメディアとの関係性の中で再構築している。洋裁文化の普及、ヒッピーや竹の子族、渋谷のストリートカルチャーなど、多様な潮流を資料とともに紹介。イッセイミヤケ、コムデギャルソン、KENZO、ミナ ペルホネン、Mame Kurogouchiなど国内外で活躍するブランドの作品を含む約700点の図版を収録し、服飾と時代精神の交錯を浮かび上がらせる。装うことの社会的意味と文化的価値を多角的に示している。
アイデア No.241 ヘンリク・トマシェフスキー
2025年11月12日
アイデアNo.241(1993年11月号)。巻頭特集はポーランド・ポスター界の巨匠、ヘンリク・トマシェフスキー。シンプルな構成とユーモアに富んだ造形表現で知られるトマシェフスキーの代表作や軌跡を豊富な図版とともに紹介する。ほかにも「奔放なデザイン ラッセル・ウォレン・フィッシャー」「現代ロシアのグラフィックデザイン」「ソール・バスとイレーンのフィルム・ディレクション」など、国際的なデザイン動向を俯瞰する内容となっている。表紙デザインはトマシェフスキー自身によるもの。
アイデア No.239 ’93卒業制作グラフィックデザイン誌上展
2025年11月12日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.239(1993年7月号)。巻頭特集は石岡瑛子。日本を代表するアートディレクターの石岡瑛子が手がけた舞台や映画の美術、衣装の仕事、ポスター、パッケージデザインなどを紹介。そのほか「東京ADC 40周年記念展『From Tokyo』&『Advertising Art History 1950-1990』」「イシュトバン・オロスのビジュアル・トリック」「’93卒業制作グラフィックデザイン誌上展」などを収録。
アイデア No.237 ジークフリート・オーデルマット&ロスマリー・ティッシィ
2025年11月12日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.237(1993年3月号)。巻頭特集はジークフリート・オーデルマット&ロスマリー・ティッシィ。スイスのグラフィックデザイナーであり、共同でアトリエを構える2人がこれまで手がけたポスター群やトレードマーク、プロジェクトを紹介。そのほか「イラストレーター、ティム・バウワー」「スロバキアのグラフィック・デザイナー、デュシャン・ユネ」「アートディレクター○△□展2(青葉益輝、浅葉克己、長友啓典)」などを収録。表紙デザインはロスマリー・ティッシィ。
アイデア No.232 ヴァルデマル・シヴェジ
2025年11月12日
アイデアNo.232(1992年5月号)。巻頭特集はポーランド・ポスター界を代表するグラフィックデザイナー、ヴァルデマル・シヴェジ。独自の色彩感覚と構成力で知られ、1000点を超えるポスター作品を生み出してきたシヴェジの仕事を紹介する。ほかにも「オノフリオ・パチオーネ、その多才な変身振り」「マイケル・パークスのアート」「90年代のペンタグラム:新しい世代へ」など、90年代初頭の国際的グラフィックシーンを多角的に収録している。表紙デザインはヴァルデマル・シヴェジ。
アイデア No.116 クリエーティブ・パートナーズのコミュニケーション・パッケージ・デザイン
2025年11月12日
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.116(1973年1月号)。巻頭特集はクリエーティブ・パートナーズのコミュニケーション・パッケージ・デザイン。カナダでクリエイティブマーケティングコンサルタントとして活動する彼らによるこれまで手がけてきた仕事の数々を紹介。そのほか、「第20回ミュンヘン・オリンピックの視覚伝達」「アイデアのエレメントXIV《無限大の限りなく広がる絵》」「“少ない要素で最大の効果を”デビッド・ワイゼルタイヤー」などを収録。
Anselm Kiefer: Opus Magnum
2025年11月11日
ドイツの現代美術家アンゼルム・キーファーによる作品集。2024年、ファーガス・マカフリー東京で開催された日本では26年ぶりとなる個展にあわせて刊行された。展示された20点のショーケース作品と水彩画を中心に、12名の執筆者による論考と解説を収録。鉛、砂、植物、書物など多様な素材を用い、神話・歴史・記憶を重層的に織り込むキーファーの表現を多角的に読み解く。深い象徴性と物質の詩学が交差する造形世界を通して、彼の芸術観の核心に迫っている。
Joseph Beuys: Plakate/Posters
2025年11月11日
ドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921–1986)が手がけたポスター作品を体系的に収録した作品資料集。1960年代から没年までに制作された280点以上のポスターを網羅し、展覧会の告知から政治的キャンペーンまで、その活動の広がりを示している。緑の党の設立にも関わったボイスにとって、ポスターは単なる告知媒体ではなく、芸術と社会を結ぶメディアであり思想の実践の場でもあった。タイポグラフィや写真を駆使した大胆な構成の数々から、彼の「すべての人は芸術家である」という理念と、表現と行動が一体化した芸術観が浮かび上がる。
Landscape | Toshio Shibata
2025年11月11日
写真家・柴田敏雄によるモノクロームの風景作品を収めた写真集。1980〜90年代に撮影された、法面のコンクリート壁、砂防ダム、落石防止ネットなど、人工構造物が自然の中に存在する風景を精緻に捉えている。絵画を学んだ経験をもとに、造形としての「形」と「面」に強い関心を寄せ、土木的構築物をランドアートのように再構成する視覚的アプローチを展開。人為と自然、保護と破壊のはざまに立ち現れる日本の風景を、静謐で緊張感ある構図の中に写し出している。形態への美意識と批評的視線が交差する、柴田写真の原点を示す一冊。1000部限定刊行。
TERRA | 柴田敏雄
2025年11月11日
写真家・柴田敏雄による初期の代表作集。砂防施設やダム、整地された山肌など、人為によって変形した風景をモノクロームで静かに捉える。コンクリートと岩石、水と土が交錯する場所に潜む造形的な秩序と、そこに滲む時間の痕跡を研ぎ澄まされた眼差しで描き出す。そっけなくも澄明な画面のなかに、自然と人間の営為が織りなす繊細な均衡を浮かび上がらせている。木村伊兵衛賞受賞後、初の作品集。
The Touch: Spaces Designed for the Senses
2025年11月11日
『Kinfolk』の創刊者ネイサン・ウィリアムスと、デンマークの建築ユニット Norm Architects のジョナス・ビャーレ=プールセンによる共著。視覚的な美しさにとどまらず、「五感で感じる空間デザイン」をテーマに、世界各地の住宅、ホテル、美術館、店舗など25以上の空間を紹介する。イルゼ・クロフォードやビジョイ・ジャインによる現代建築から、アルネ・ヤコブセンの名作まで、光、素材、自然、色彩、共同体といった要素がもたらす豊かな感覚体験を探る。ジョン・ポーソンやデイヴィッド・トゥルストルプへのインタビューも収録し、デザイン哲学や色彩理論の歴史的文脈を踏まえながら、空間の本質に迫る内容となっている。
Axel Vervoordt: Living with Light
2025年11月11日
インテリアデザイナーでありアートディーラーとしても知られるアクセル・ヴェルヴォールトが手がけた、20の邸宅と空間を収録した写真集。自然光を中心に据え、水、金属、木などの素材をモダンな美学と融合させた、調和のとれた空間を紹介する。都市から海辺、田園まで多様な環境に展開される住まいのなかに、アートと自然の共存というヴェルヴォールトの理念が貫かれている。写真家ラジーズ・ハマニが撮影を担当し、光が生む陰影と造形の美を余すところなく捉えている。
The 2001 File: Harry Lange and the Design of the Landmark Science Fiction Film
2025年11月11日
映画『2001年宇宙の旅』の美術・プロダクションデザインを、アートディレクター/インダストリアルデザイナー、ハリー・ラングの資料から徹底検証したアーカイブブック。宇宙船やインテリア、機器、コスチュームに至るまでのスケッチ、コンセプトアート、試作、スチル写真を通して、NASAでの経験を背景にもつラングがいかに「機能しうる未来像」を構築したかを辿る。採用案だけでなくボツ案も収録し、平面ディスプレイやタブレット端末、宇宙ステーションなど、後に現実となるテクノロジーを先取りしたデザイン思考の全貌に迫る一冊。
POOL | 平野太呂
2025年11月11日
写真家・平野太呂による作品集。舞台はアメリカ西海岸、使われなくなりスケーターたちの遊び場となったプールである。優美なカーブを見せるもの、草木に覆われ荒廃したもの、グラフィティに彩られたものなど、多様な姿を写し取っている。そこには平野が愛するアメリカと、同時に憂うアメリカの両面が交錯し、時代の記憶と風景の変容が静かに刻まれている。
Andrea Cochran: Landscapes
2025年11月11日
サンフランシスコを拠点に活動するランドスケープアーキテクト、アンドレア・コクランの25年にわたる活動をまとめたモノグラフ。住宅、商業施設、公共空間など11の代表的プロジェクトを収録し、写真、図面、平面図とともにその設計思想を明らかにしている。自然環境と建築の対話を重視し、地形や気候、植生を繊細に読み解きながら、幾何学的な構成と有機的な素材感を融合させた空間づくりが特徴。コルテン鋼や黒いコンクリート、地元の石材などを用い、風景の中に静けさと緊張感を同時に生み出す。秩序と詩情を兼ね備えたその造形は、現代ランドスケープの新たな可能性を示している。
Andreas Gursky
2025年11月11日
ドイツの写真家、アンドレアス・グルスキーによる作品集。2007年から2008年にかけてスイスのバーゼル美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された。大量生産や消費社会、情報化といった現代の構造を象徴的に映し出す視覚的スケールの大きな作品を収録。〈スーパーカミオカンデ〉やF1レース会場、北朝鮮・平壌のアリラン祭など、圧倒的な構図と精緻なディテールで世界の風景を再構築し、グルスキーの写真世界の到達点を示している。
鳥を見る | 野口里佳
2025年11月11日
写真家・野口里佳による初期代表作を収めた作品集。「潜る人」(1995年)、「鳥を見る」、「フジヤマ」(1997年)の三部構成で、水中を漂う人、空を見上げる人、山に挑む人など、自然とともにある人間の姿を静かなまなざしでとらえる。日常の風景のなかに潜むもうひとつの宇宙を写し出し、見る者を現実と幻想のあわいへと導く。野口が初期より追い求めてきた「世界の根源に触れる瞬間」を感じさせる一冊。
Photosynthesis 1978-1980 | 田原桂一
2025年11月11日
写真家・田原桂一がダンサー田中泯とともに1978〜1980年にかけて行った「光と身体」のフォトセッションを収めた作品集。パリ、ローマ、ニューヨーク、アイスランド、九十九里浜など、異なる土地と気候のもとで、身体が光にどう呼応し、環境とどのように交感するのかを探る試みである。被写体と主題、記録と表現が溶け合う三年間の軌跡は、田原の写真表現の原点を示すものとなった。潜水艦基地の暗がりから白夜のアイスランドまで、光が身体に触れ、皮膚が世界を感じ取る瞬間が写し取られる。長く封印されていたネガから蘇った本作は、「身体気象」という言葉のもとに展開された、光と人間存在の関係をめぐる根源的探求であり、田原の芸術観を再考させる内容となっている。
Touchable Sound: A Collection
2025年11月11日
アメリカのDIYロックシーンを象徴する7インチレコードのアートワークを網羅したデザイン資料集。ブライアン・ロッティンガーらによる企画・編集のもと、約25年にわたり全米各地で生まれた手作業による限定プレス盤のジャケットやスリーブデザインを収録している。The Olivia Tremor ControlやNeutral Milk Hotelなど、インディ・シーンを支えたバンドの作品に加え、ミュージシャンやレーベル運営者によるエッセイも掲載。大量生産とは無縁の、時間と労力を注ぎ込んだ一点物のデザインを通して、音とヴィジュアルが結びつくアンダーグラウンド文化の創造力と自由な精神を鮮やかに伝えている。
Le Corbusier Alive
2025年11月11日
20世紀建築を代表する巨匠ル・コルビュジエの主要作品を再考する作品資料集。ラ・ロッシュ邸、ユニテ・ダビタシオン、ロンシャンの礼拝堂、チャンディーガルの都市計画など、代表作から知られざる建築まで20のプロジェクトを取り上げ、未発表を含む約180点のカラー写真と図面を収録している。理想都市「輝く都市」構想から修道院や小住宅まで、造形思想と人間的スケールの交錯を多角的に検証。没後も論争と再評価が続くコルビュジエの建築を、現代の視点から鮮やかに読み解いている。
ROOMS STUDIO 2023
2025年11月11日
ジョージア・トビリシを拠点とするインテリアデザインスタジオ「Rooms Studio」による作品集。ナタ・ヤンベリゼとケティ・トロライアが2007年に設立した同スタジオは、トビリシ初の女性主宰スタジオとして、建築、家具、インテリアを横断する独自の世界観を築いてきた。本書では、設立以来の代表的プロジェクトを美しい写真とともに収録し、素材の質感や空間の陰影、造形のリズムを通してその創作哲学を可視化している。ジョージアの文化的背景と現代的感性が交錯する空間表現を通じて、Rooms Studioの造形理念と実践を的確に示している。
Supernatural: The Work of Ross Lovegrove
2025年11月11日
イギリスのデザイナー、ロス・ラブグローブの創作活動を包括的に紹介するモノグラフ。アップル、ソニー、ノル、カッペリーニなど世界的企業との協働を通して、自然界の構造や生命的なフォルムを先端技術と融合させた造形を探求してきた。家具や照明、家電、ボトルデザインから航空機のインテリアまで、多様なプロジェクトを収録。ポーラ・アントネッリやセシル・バルモンドによる論考を交えながら、形態とテクノロジー、機能と感性が共鳴するラブグローブのデザイン思想を多角的に検証している。
Tiny Living Spaces: Innovative Design Solutions | Lisa Baker
2025年11月11日
世界各国のミニマムな住空間をテーマに、限られた面積を最大限に活かす建築デザインを紹介する資料集。アメリカ、スウェーデン、スイス、ブラジルなど、多様な気候や文化的背景をもつ地域から厳選された小住宅の事例を収録している。巧みな間取り設計や収納の工夫、複数機能を兼ね備えた空間構成など、狭小であることを前向きに捉えた豊かな発想が随所に見られる。440点に及ぶ写真、図面、内外装のディテールとともに、ミニマルな暮らしがもたらす新しい価値観と住まいの可能性を明快に伝えている。
情報の歴史21 象形文字から仮想現実まで
2025年11月11日
人類がどのように情報を生み出し、編集し、伝えてきたのかを壮大なスケールで描く年表。象形文字の誕生から現代のAIや仮想現実まで、政治・経済・科学・思想・文化の五つの領域を横断し、情報の進化を多層的に整理している。東西を貫く世界同時年表の構成により、出来事の関係性や知の連鎖が浮かび上がる。1990年刊行の初版をもとに増補された新版では、新章「情報の文明」と序文「人新世に突入した〈情報の歴史〉の光景」を追加し、人類史の中で情報が果たしてきた役割とその未来像を立体的に提示している。
Party in the Back | Tino Razo
2025年11月11日
プロスケーター、ティノ・ラゾによる写真作品集『Party in the Back』は、南カリフォルニアの住宅街に点在する空きプールを舞台にしたスケートカルチャーの記録である。水を抜かれたプールを滑走の場とし、仲間たちとともに過ごした日々を、スケーターならではのまなざしでとらえている。そこには、サブカルチャーの自由と衝動、そしてアメリカン・ドリームの残影が交錯する。荒廃と美が同居するプールの造形を、類型的かつ叙情的に写し出した本書は、消えゆくプール文化へのオマージュであり、都市と遊びの関係を再考させる視覚的記録となっている。
Herman Miller: Interior Views
2025年11月11日
アメリカの家具メーカー、ハーマン・ミラー社のデザイン史を体系的にまとめた作品資料集。1930年代にギルバート・ローデがアール・デコ様式の家具で同社を刷新して以降、ジョージ・ネルソン、チャールズ&レイ・イームズ、アレキサンダー・ジラードらによる名作家具やテキスタイル、さらに新世代デザイナーの仕事まで、アーカイブに残る200点以上の写真で紹介している。家庭とオフィスのモダンデザインを牽引してきたハーマン・ミラーの思想と造形の変遷を、当時のカタログや年表とともに視覚的にたどる構成。アメリカン・モダニズムの発展を読み解くための貴重な資料であり、デザイン史における革新の軌跡を明快に伝えている。
apartamento issue 08
2025年11月11日
スペイン発のインテリア誌『Apartamento』第8号。世界各地で活躍するアーティストやデザイナー、編集者らの居住空間を紹介し、暮らしと創造の関係を探る。写真家マルセロ・クラシルシック、メンフィスのメンバーとして知られるナタリー・デュ・パスキエ、デザイナーのフェイ・トゥーグッド、Rafael de Cárdenas、R.E.M.のマイケル・スタイプらが登場。生活の痕跡や空間の個性をありのままに捉え、ライフスタイル誌としての独自の視点を提示している。
Carlo Scarpa
2025年11月11日
イタリアの建築家カルロ・スカルパ(1906–1978)の仕事を体系的に紹介する作品集。ヴェネツィア建築大学で教鞭をとりながら、ロンドン、パリ、ローマ、ミラノなどで展覧会の会場構成を手がけ、ヴェネツィア・ビエンナーレでも長年にわたり空間設計を担ったスカルパ。本書では、円窓が印象的な代表作ブリオン家の墓をはじめ、カステルヴェッキオ美術館、カノーヴァ美術館、バルボーニ邸など、彼の主要建築を豊富な写真と図面で紹介している。細部の意匠から素材の質感、光の操作に至るまで、スカルパが建築と工芸、伝統とモダニズムを融合させた造形理念と実践を的確に示している。
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