Thanks for the View, Mr. Mies: Lafayette Park, Detroit | ミース・ファン・デル・ローエ
20世紀を代表する建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの資料集。ファン・デル・ローエが設計した建物が世界で最も多く集まっているデトロイトのダウンタウン、ラファイエット・パークに焦点を当てたもの。インタビューや住環境の写真などを交えながら、住民たちがこのユニークなモダニズム環境とどのように向き合い、交流しているかを検証している。 英語表記。
繋ぐ力 Ideas for Next Japan | 生活工芸プロジェクト
2012年に金沢21世紀美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。使い手と作り手を繋ぐ、8組の「繋ぎ手」の人々を紹介。過去から現在、そして未来へ「モノ」にまつわる話のインタビュー、写真を収録。Zakka(吉村眸)、古道具坂田(坂田和實)、ギャルリ百草(安藤雅信、安藤明子)、山田節子、高橋みどり、中村好文、D&DEPARTMANET PROJECT(ナガオカケンメイ)、クウネル(マガジンハウス)。
オスカー・ニーマイヤー 1937‐1997 | TOTO出版
ブラジル・モダニズム建築の父と呼ばれる建築家、オスカー・ニーマイヤーの作品資料集。1937年から1997年の60年間にわたる建築作品を紹介。「ニテロイ現代美術館」、「ブラジリア大聖堂(カテドラル)」 ほか図版、解説を収録。アートディレクターは田中一光。
モース・コレクション | 国立民族学博物館
1990年に開催された展覧会「モース・コレクション」の図録。アメリカの動物学者、エドワード・S・モースが収集した食器、家具、玩具、模型にいたるまで、多彩な民具の数々を収録。
工芸批評 | 井出幸亮、鞍田崇、沢山遼、菅野康晴、高木崇雄、広瀬一郎、三谷龍二
2019年に松屋銀座デザインギャラリーで開催された「工芸批評」展にあわせて刊行された工芸批評。監修者、出展者および美術批評家の現代工芸論のほか、各人の工芸観を体現する25作品も解説つきで掲載。さらに後半は工芸本25冊の書評と、100冊のブックリストも掲載。
Deconstructing Diagramming Dreaming | Annika Thorn Legzdins、Anna Tullberg
アーティストのAnnika Thorn Legzdinsの写真と、ジャーナリストのAnna Tullbergによるビジュアルブック。ラトビアの都市ダウガフピルスと米国デトロイト、2つの都市を歴史的な写真資料やインタビューに基づいて分析し、現代社会における都市空間の盛衰を視覚化する。 英語表記。
Moire Index | Carsten Nicolai カールステン・ニコライ
アルヴァ・ノト名義でミュージシャンとしても活躍するアーティスト、カールステン・ニコライの作品集。規則正しい繰り返し模様を重ね合わせたとき、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様・モアレ効果を追求した一冊。モアレ効果を実感できる曲線がプリントされた透明シートと、モアレのデジタルファイルを収録したCDROM1枚が付属。
霧の抵抗 | 中谷芙二子
作風から「霧の芸術家」と呼ばれる中谷芙二子の作品集。2018年から2019年にかけて水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催された展示に際して発行されたもの。霧の彫刻をはじめ、霧のパフォーマンス、ビデオ作品、コミュニケーション・プロジェクトなど、これまでの活動を辿る。作品図版とともに解説を収録。日本語、英語表記。
1970年 物質と知覚 もの派と根源を問う作家たち | 岐阜県美術 ほか
1995年に開催された巡回展のカタログ。1970年前後の日本の現代美術に焦点を当て紹介する。高松次郎、李禹煥、関根伸夫、榎倉康二、狗巻賢二、吉田克朗、菅木志雄、高山登、成田克彦、小清水漸、野村仁、原口典之ら、12名の作家による作品とともに、当時の活動や、もの派の動きなどを探る。
Stephen Shore: Selected Works, 1973-1981 | スティーブン・ショア
ニューカラー派を代表する写真家、スティーブン・ショアの写真集。1973〜1981年にわたって撮影された何百ものネガを、ショア自身が5年をかけてスキャンし、エド・ルシェやタリン・サイモン、ホンマタカシら15人の写真家やキュレーター、作家がそれぞれ10点のイメージをセレクトして構成された一冊。 英語表記。
Sleeping by The Mississippi | Alec Soth アレック・ソス
マグナムフォトに所属する写真家、アレック・ソスの初期作品集の復刻版。アメリカ・ミシシッピ川沿いのロードトリップを中心に、その地で生きる人々や風景を大判のカラー写真で収録。五感に訴えかけてくるような被写体の生々しさとともに、一貫して孤独や切望、幻想といった人間の内側が物悲しくも露わになっている。
Richard Diebenkorn | リチャード・ディーベンコーン
20世紀のアメリカを代表する画家、リチャード・ディーベンコーンの作品集。1980年代の半ばから晩年までに制作された作品を紹介。風景画や人物画、色彩と線による『オーシャン・パーク』シリーズなど、油彩、ドローイング作品をカラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。
So It Goes, So It Goes | 梶岡美穂
写真家、梶岡美穂による作品集。フランスでナダール賞を受賞した『so it goes』の改訂・簡略版。カート・ ヴォガネットの「スローターハウス5」という小説にインスピレーションを得て制作されたもの。時間、記憶、場所など日常生活のイメージの断片を表現する。
サイ・トゥオンブリーの写真 変奏のリリシズム | DIC川村記念美術館
2016年にDIC川村記念美術館で開催された「サイ・トゥオンブリーの写真 変奏のリリシズム」の展示図録。アメリカ抽象表現主義の第2世代の芸術家として活躍したサイ・トゥオンブリーが、1951年から逝去する2011年までに日々撮り続けてきた写真100点を収録。巻末には絵画、彫刻、ドローイング、版画も数点ずつ掲載し、芸術家の目に映る世界と創り出した作品を照らし合わせる。装丁は田中義久。
Puglia. Tra Albe e Tramonti | ルイジ・ギッリ
イタリアの写真家ルイジ・ギッリの作品集。白壁の家が続く街並み、煌めく夜の風景、玄関口やアーチ、鉢植えのサボテン、移動遊園地、ビーチなど、南イタリア特有の光と、輝く太陽と表情豊かな影、日が沈んだ後にネオンや町の灯が醸し出す空想の世界のような空気感に満ちたイメージを捉えた一冊。 英語表記。
日本の憂愁 | 恩地孝四郎
版画家、装幀家、写真家、詩人など様々な分野で活躍した、恩地孝四郎の画文集。表紙と裏表紙、口絵1は木版の手刷り、口絵2はオフセットで印刷されているほか、氏の版画作品や詩が多数収録された贅沢な1冊となっている。
A Notebook at Random | Irving Penn アーヴィング・ペン
20世紀を代表する写真家、アーヴィング・ペンの作品集。1943年の「Vogue」誌で初めて表紙を担当した写真から、代表的な作品の数々、制作過程のスケッチ、ドローイングなど、カラー・モノクロ含む豊富な図版とともに解説を収録。アーヴィング・ペンの個人的な 「ノート 」の1ページを垣間見る。
植田正治作品集 1・2巻セット | PARCO出版
20世紀の日本写真を代表し、世界からも高い評価を受ける写真家・植田正治の写真集、1巻と2巻のセット。「ひと」と「もの」をそれぞれテーマにした写真作品を収録。各巻ともに、小説家・詩人の池澤夏樹によるエッセイを併せて掲載。
CVJ: Nicknames of Maitre D's and Other Excerpts from Life | ジュリアン・シュナーベル
映画監督としても活躍し、新表現主義の画家としても知られるジュリアン・シュナーベルの作品集。豊富な作品図版とともに制作の意図や背景、思索の解説にも重点が置かれており、ジュリアン・シュナーベルを知るには最適の一冊。
Ahn Jun: One Life | アン・ジュン
ソウルを拠点に活動するフォトグラファー、アン・ジュンによる写真集。空中に浮遊する瞬間をハイスピードシャッターでおさめた数々のりんごは自身の家族によって投げられたもので、祖父の死をきっかけに芽生えた死生観である「死に向かう過程としての生」が、落下とそれに反する重力のイメージで示されている。2013年から2018年にかけて日本やトルコ、アラブ首長国連邦、アイルランドなど世界各国で撮影された作品88点を収録。 英語表記。
野又穫 Continuum 想像の語彙 | 東京オペラシティ アートギャラリー
2023年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された展示の図録。独創的な空想上の建造物を描き続ける画家・野又穫の初期作品から新作まで、フルカラーで多数収録。
Heinrich Riebesehl | ハインリッヒ・リーベゼール
ドイツの写真家、ハインリッヒ・リーベゼールによる写真集。ドイツ北部の風景を撮影したもの。農耕風景や鉄道、工業地域や道路など、地方都市の情景をモノクロの写真28点とともに解説を収録。
Redheads | Joel Meyerowitz ジョエル・マイヤーウィッツ
ニュー・カラー派の一人として知られる写真家、ジョエル・マイヤーウィッツの写真集。新装版。赤毛の老若男女のポートレートを多数収録。一部地域では古くから偏見や差別の対象になってしまっていた人々が、マイロウィッツの手によって個性としての輝きを放つ。 英語表記。
イサム・ノグチ 発見の道 | 東京都美術館
2021年に東京都美術館で開催された同名展覧会図録。20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチの作品図版のほか、香川県・牟礼のイサム・ノグチ庭園美術館で撮り下ろした豊富なグラビア写真も紹介。磯崎新、安藤忠雄、松岡正剛の寄稿も掲載。
An Anticipation | 原田教正
写真家、原田教正による作品集。青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖と、八甲田の深い森に潜む気配をテーマに撮影する。見渡す限り緑と木が生い茂る森、露に濡れる草花、透き通った水。森の中を歩いているような静謐な空気を含んだ1冊。
加納光於 「骨ノ鏡」あるいは色彩のミラージュ | 愛知県美術館
2000年に愛知県美術館で開催された、「加納光於『骨ノ鏡』あるいは色彩のミラージュ」展に伴い発行された作品集。200点を超える作品図版、技法・用語解説、そして年譜等の豊富な資料も収録。
小杉小二郎画集 | 小杉小二郎
洋画家、小杉小二郎の画集。テーブルの上の静物や人形、風景を題材にした幻想的なペインティング作品をカラーで多数収録。自身のエッセイ、辻邦生の寄稿を収録。
String and Coke ヒモとコーラ 太宰府の高松次郎 | 鷹野隆大
写真家・鷹野隆大による作品集。太宰府天満宮アートプログラムの一環として、また前衛芸術家・高松次郎へのオマージュを込めて、鷹野隆大が高松次郎の作品を太宰府天満宮に設置して撮影。「石と数学」「瓶と紐」「脚立の紐」などの作品が収められている。鷹野自身によるエッセイや、美術評論家・光田ゆりによるテキストも併せて掲載。
Sarah Moon: Improbable Memories | サラ・ムーン
ロンドンやパリでのモデル業のかたわら写真を撮り始め、1970年より写真家へとキャリアを転向したフランス出身の写真家、サラ・ムーンの作品集。日本語版。優美な女性たちや静物写真など、絵画のように美しく詩情豊かな作品が収められている。94点の図版と併せて解説を収録。
Sebastiao Salgado: Workers | セバスチャン・サルガド
報道、ドキュメンタリー写真の分野を代表する写真家、セバスチャン・サルガドによる作品集。農夫、漁師、工場、鉱夫など、世界中のあらゆる労働者たちを撮影する。別冊子に解説を収録。 英語表記。
Gentle Giants: A Book of Newfoundlands | Bruce Weber ブルース・ウェーバー写真集
米国の写真家、ブルース・ウェーバーの作品集。カナダ原産の大型犬ニューファンドランドと、彼らと生活を共にする人々を撮影したもの。かつては海難救助犬として活躍し、勇敢さと穏やかさをあわせ持つ大きな犬たちの精神をとらえた写真集。 英語表記。
Jack Latham: A Pink Flamingo | ジャック・レイサム
イギリス出身の写真家、ジャック・レイサムによる作品集。米国の開拓者達が通った主要道の一つ『オレゴン・トレイル』を辿る。金融危機から数年後の2012年、トレイル沿いに住む人々やその暮らし、風景を撮影。金属探知機を持つ人、閑散とした道、ヒッチハイカー、子供の遊具とショットガン。西部開拓時代、かつてオレゴンまで辿り着けなかった人々と重ね合わせるようにその姿を写し出す。この作品において重要な一部として、巻末には旅の最中に楽しんだスクラッチカードを掲載。夢とその先にあるものを暗喩する。 英語表記。
Charline Tyberghein: Test Department | シャルライン・ティベルゲイン
ベルギーのアーティスト、シャルライン・ティベルゲインの作品集。アントワープ王立アカデミーを卒業して以来、木製のパネルに独自に行った習作を集めた一冊。だまし絵の技法を駆使したオプアート作品が、まるで絵画サンプルの図書館のように並ぶ。 英語表記。
Thomas Struth: Works 2007-2010 | トーマス・シュトゥルート
ゲルハルト・リヒターに絵画を、ベルント・ベッヒャーに写真を学んだ写真家、トーマス・シュトゥルートの写真集。物理学研究所、製薬工場、宇宙ステーション、造船所、原子力施設などを撮影した作品を収録。英語表記。
Gregoire Pujade Lauraine: A Perpetual Season | グレゴワール・プジャド・ロレイン
ロンドンを拠点に活動するフランス人フォトグラファー、グレゴワール・プジャド・ロレインの写真集。荒廃した建物のクローズアップや通行人など、独自の視点で切り取られたストリートフォトを多数収録。巻末にアルゼンチンの詩人、Roberto Juarrozの詩も掲載。
gengetsu | 矢吹健巳
コマーシャルフォトグラファーとして活躍する写真家、矢吹健巳の作品集。不特定に街で声をかけたモデル50名のポートレートを撮影。ありのままを写し出す写真の「見えすぎること」を問い、顔や体の一部を意図的に塗りつぶすことで、「見えないもの、隠れているもの」や「無視されているもの」を浮かび上がらせる。限定500部。
森羅万象を刻む デューラーから柄沢齊へ | 町田市立国際版画美術館
2016年に町田市立国際版画美術館で開催された展覧会の図録。エングレーヴィング(直刻銅版画)と木口木版画を紹介するもので、アルブレヒト・デューラーら西洋の先達たちと、柄澤齊(からさわひとし)ら日本の版画家たちによる作品およそ200点を収録。
Christo and Jeanne-Claude: Barrels and the Mastaba 1958-2018 | クリストとジャンヌ=クロード
建造物を梱包するという大規模な野外プロジェクトで知られる現代美術作家、クリストとジャンヌ=クロードの写真資料集。2018年に発表した、ドラム缶を積み上げたパブリック・アート作品「ロンドン・マスタバ」の記録をはじめ、ドローイング、縮尺模型ほか、60年間にわたるドラム缶作品の豊富な図版、テキストを収録。 英語表記。
大西伸明作品集 Nobuaki Onishi | MA2 Gallery
樹脂による型取りや版画の技法など立体作品を制作するアーティスト、大西伸明の作品集。コップやスツール、ドラム缶や木の枝を型取り樹脂に着色を施し、リアルに再現するシリーズ『Infinity Gray』などの作品図版を収録。
Light Navigation | 片桐飛鳥
日本の映像作家、片桐飛鳥の作品集。撮影対象は空であり、太陽光をそのままフィルムで撮影したというシリーズ作品を収録。光を捉え、自然の色彩がそのまま写し出された美しい抽象画のような写真23点を収録。
Roger Eberhard: NORMA | ロジャー・エーベルハルト
スイス出身の写真家、ロジャー・エーベルハルトによる作品集。ドイツ北部ハンブルグ、新たな飛行場拡張計画のために政府は67軒の家屋を買い取り、その空き家だけが残ったハッセルヴェルダー通りを撮影。引かれたままのカーテン、綺麗に掃除された歩道と家、青々と生い茂る木々。空虚であるはずの空間に、人工的な牧歌的風景を維持する違和感や不快感が内包されている。 英語表記。
守一のいる場所 | 求龍堂
2014年に岐阜県美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。画家、熊谷守一の生い立ちから、死生観、制作作品を時代ごとに紹介。油彩画、スケッチ、水墨画、書、オイルパステル、塑像など、多数の図版とともに解説。
_etc. | 春木麻衣子
写真家、春木麻衣子の作品集。3次元のものを2次元で「みよう」とする行為に迫る「みることの展開図」など、「見る」という行為にそのものについて考察する3つのシリーズから構成されている。 英語、日本語表記。
君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。パリ・リトグラフ工房idemから 現代アーティスト20人の叫びと囁き | 東京ステーションギャラリー
2015年から16年にかけて東京ステーションギャラリーで開催された、原田マハの小説『ロマンシエ』と連動した展示の展示会カタログ。パリのリトグラフ工房「Idem Paris(イデム・パリ)」で制作されたオリジナル作品のアーカイブの中から、20名のアーティストが制作したリトグラフを紹介。JR、デヴィッド・リンチ、李 禹煥、辰野登恵子、森山大道らの作品とともに、解説を収録。