小村雪岱 「雪岱調」のできるまで | 川越市立美術館
2018年に開催された展示会「小村雪岱 『雪岱調』のできるまで」の図録。装丁から舞台芸術にいたるまで、他分野で才能を発揮した雪岱の、挿絵仕事に注目。その中で育まれた「雪岱調」と呼ばられる独自のスタイルを追求していく。
アルテ・ポーヴェラ 貧しい芸術 | 豊田市美術館
2005年に豊田市美術館で開催された「アルテ・ポーヴェラ/貧しい芸術」展の図録。イタリアで1960年代後半から70年代初頭にかけて展開された芸術運動である「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」。その代表的な12人の作家たちによる作品をテキストとともに収録し、運動の全体像に迫る。
内藤礼 信の感情 Rei Naito the emotion of belief | 東京都庭園美術館
2014年に東京都庭園美術館で開催された「内藤礼 信の感情」展の図録。木彫りの「ひと」と、白い画面に色彩と光が生まれるペインティング「color beginning」などの作品を収録。作品をとりまく空間が鑑賞者を優しく包み込む。
Soul Blue 此岸の日々 | 野村恵子
写真家、野村恵子の作品集。母の死を目の前に、愛するものの死と対峙したとき、その姿ではなく、消えゆくいま、その在ったはずの光を痕跡として記憶、記録する。雲間から差す光、桜と夜の街の光、女性たちのヌードなど、日本各地で撮影。解説は森山大道。
東京 TOKEI | 中里和人
写真家、中里和人の作品集。東京の北東、周囲を川に囲まれた3角地帯「向島」の町を収めた写真集。古びた工場、夜の路地裏、すりガラス越しの灯り、シャッターの閉まった商店、いつしか消え去りつつある『東京 (とうけい)』を向島の原風景に視る。
Town | 市橋織江
様々な広告写真やTVCMを手がけるフォトグラファー、市橋織江の作品集。鳥たちの羽ばたき、窓辺に置かれた飲みかけのビン、光を浴びる花たち、夜のチェロ弾き、朝から夜へとかけて流れていく、ある街の5日間を柔らかな視線で映し出す。
大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師 | 千葉市美術館 ほか
2021年より千葉市美術館などで開催された立石紘一(タイガー立石)展の図録。絵画、陶彫、マンガ、絵本、イラストなどのジャンルを縦横無尽に横断しながら展開した、タイガー立石の独創的な世界を紹介。約250点の作品・資料を収録。
Daiwa Press Viewing Room vol.08 高松次郎 | 大和プレス
大和プレスのコレクションシリーズの第8弾。現代美術家、高松次郎の未発表ドローイング作品を紹介。ドローイング、インク、しみ、点、などあらゆる作品の拡大された一部分に焦点を当てる。
ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
20世紀アメリカを代表する画家、ベン・シャーンの企画展図録。ベン・シャーンの写真作品や絵画・ドローイング作品のほか、和田誠やロジャー・パルバースらのインタビューも併せて掲載。
ファンタスティック12 第4巻 | 民族博覧会 | 荒俣宏
荒俣宏編著、ファンタスティック12シリーズ第4巻/民族博覧会編。18〜19世紀に刊行された人類誌の図録から、アジア、アフリカ、ヨーロッパなど各地域で発展した民族それぞれの文化と意識を読み取る。装丁は鈴木成一。
ファンタスティック12 第6巻 | 悪夢の猿たち | 荒俣宏
荒俣宏編著、ファンタスティック12シリーズ第6巻/悪夢の猿たち編。西洋では神と人の合わせ鏡として捉えられていた猿。「悪魔」あるいは「堕落した人間」のイコン(聖像)として描かれた猿たちのポーズや、愛らしくも妖しげな表情を読み解き、猿の図像学をここに確立する。装丁は鈴木成一。
ファンタスティック12 第9巻 極楽の魚たち | 荒俣宏
荒俣宏編著、ファンタスティック12シリーズ第9巻/極楽の魚たち編。奇抜な形と眼にも鮮やかな魚類たちの図版をコワイエト写本、ファン・デル・ステル写本、フォン・ベア写本から編纂した水中生物のカラー図鑑。装丁は鈴木成一。
植物図鑑 Encyclopedia of Flowers | 東信、椎木俊介
フラワーアーティスト・東信と、写真家・椎木俊介による植物図鑑。既存の植物図鑑の概念を覆す美しい写真によって、花々の妖艶さや生命力を写し出す。200点を超える写真と1600種以上の植物を収録。
Designer: No Name | Lena Katarina Swanberg
デザイナー不明の美しいプロダクトをクローズアップして紹介する写真集。素材、原産国、つくられた時代などの詳細な情報をあわせて掲載。形そのものの美しさや、機能を感じることができる。
新・先史時代 100の動詞 | アンドレア・ブランジ、原研哉
2016年にトリエンナーレ美術館で開された展示会「Neo-prehistory: 100 Verbs 新・先史時代-100の動詞」の図録。キュレーションはアンドレア・ブランジと原研哉。石器時代から人工知能の時代へと変遷していく人々の活動と欲望の歴史を、100対の道具と動詞を組み合わせて紹介。上田義彦による美しい写真にも注目。英語、日本語、イタリア語表記。
百味菜々 | 横山夫紀子
1995年まで東京・青山で営まれていた日本料理店「百味存」のオーナー・横山夫紀子と、写真家・秋元茂によるビジュアルブック。丁寧な下拵えから、ルーシー・リーや北大路魯山人の器への盛り付けを美しく撮影したもの。寄稿は高橋睦郎、三宅一生ら、構成・造本は田中一光。
Ogata: Reinventing the Japanese Art of Living | 緒方慎一郎
日本のデザイナー、緒方慎一郎の美学に焦点をあてたビジュアルブック。『茶』『菓』『花』『食』『匠』『香』の5つのテーマで美しく撮影された写真、パリにあるレストラン「OGATA Paris」の空間を収録。新たに再構築された伝統のかたち、日本の美を世界へと発信する。 英語表記。
John Pawson: Making Life Simpler | ジョン・ポーソン
イギリス出身の建築家、ジョン・ポーソンの写真資料集。ヨークシャーでの生い立ちから日本で過ごした時間、アートから受けた影響、デザイン、建築、その人生の軌跡を辿る。カルバン・クライン、カール・ラガーフェルド、倉俣史朗らとの交流やエピソードも収録。 英語表記。
Store Front: The Disappearing Face of New York | James T Murray、Karla L Murray
ニューヨークを拠点に夫婦で活動する写真家、ジェームズとカーラ・マレーによる作品集。何世代にも渡り受け継がれてきたニューヨークの店構えを撮影。マンハッタンのパン屋や古びた生地屋、チャイナタウンの中華店、ブルックリンのバーバーショップや電気屋。高級化やチェーン店の流入により失われつつある景観を記録する。英語表記。
YUUGU | ジャクエツ、深澤直人
遊具メーカー、ジャクエツとプロダクトデザイナー、深澤直人による遊具の大判作品集。深澤が手がけた全7作品の遊具を写真家の藤井保が撮影。自然の中に佇む遊具の景色に、作家の佐々木寿信による優しい詩が添えられ、ページをめくるごとに穏やかな気持になれる一冊。アートディレクションは佐藤卓によるもの。
The Triple Folly | Thomas Demand, Caruso St John、Kvadrat
ドイツの現代美術界を代表するひとり、彫刻家、写真家のトーマス・デマンドと、ロンドンを拠点とする建築事務所、カルソ・セント・ジョン、テキスタイルメーカー、Kvadrat(クヴァドラ)がコラボレーションした建築作品についてまとめたもの。リーガルパッド、紙皿、ソーダ・ジャーク・ハットの3つの紙のオブジェを建築にできないかという構想から始まった建築作品が2022年に完成。光と影のコントラスト、スチールとファイバーグラスの調和のとれた構造の組み合わせなど、その建築の姿を解説とともに収録。英語表記。
Everything but the Walls | Jasper Morrison ジャスパー・モリソン
プロダクト・デザイナー、ジャスパー・モリソンの作品集。キッチン用品や、Vitra、Cappelliniなどへ制作した家具や日用品、ソニーのテレビなど代表作品をはじめとする作品を多数掲載。英語表記。
L’atelier de la Recherche Patiente | Le Corbusier ル・コルビュジエ
20世紀を代表する建築家のひとり、ル・コルビュジエの著作『Le Corbusier: Mein Werk』を再構築したもの。1900年から1960年までに制作されたコルビュジエによるドローイング、絵画、建築、スケッチ、彫刻ほか、カラー・モノクロ含む作品図版とともに解説を収録。多岐にわたる分野で活躍したその仕事を包括的にまとめた資料となっている。
Bernard Leach, Hamada & Their Circle | Tony Birks、Cornelia Wingfield Digby
1920年にセントアイヴスで西洋初の日本式の登り窯で制作活動をしたバーナード・リーチと濱田庄司の2人の作品を中心に紹介する作品集。 バーナード・リーチ、濱田庄司、マイケル・カーデューほか、様々な陶芸家の作品をカラー・モノクロ含む作品図版とともに解説を収録。 英語表記。
名物裂 | 守田公夫
茶の湯道具の茶入や茶碗をいれる袋,袱紗(ふくさ)などにする布地、名物裂(めいぶつぎれ)の図版58枚を収録した資料集。東京国立博物館に所蔵される名物裂を網羅し、図版をそれぞれシートに貼り込んでいる。解説冊子も付属。装丁は原弘によるもの。
アーキグラムの実験建築1961-1974 | 水戸芸術館
2005年に水戸芸術館で開催された、イギリスの実験的建築家集団「アーキグラム」回顧展の図録。雑誌「ARCHIGRAM」の当時の誌面をそのまま綴じ込んだり、封筒や印刷紙、小冊子をはさむなど非常に凝った作り。
京 Kyoto in Kyoto | 岩宮武二写真集
写真家、岩宮武二の作品集。日本の古都、京都の自然や文化遺産を撮影したもの。「暮らしのいろ」「春夏秋冬」「祈りのかたち」といった章にわけ、京都の表情を印象的に切り取っている。巻末には写真の解説を掲載。テキストは大佛次郎によるもの。限定2000部発行。
まど 日本のかたち | 板硝子協会
「日本の窓」に焦点を当てた写真資料集。厳島神社、金閣寺、住宅建築など、日本のあらゆる建築と窓を多数の図版とともに紹介。風土に合わせたさまざまな日本のかたちを、窓を通して知ることができる。
Millefiori Beads from the West African Trade | Ruth Picard、John Picard
ヨーロッパと西アフリカを中心に交易品として発展してきたアフリカンビーズを紹介する『Chevrons and Nueva Cadiz Beads』シリーズ第7巻。地位の象徴や儀式の装飾品として用いられたアフリカンビーズを集めた写真資料集。1点ずつ細部まで緻密に描かれたビーズ単体の拡大された写真1371点を解説とともに収録。
Exercises in Seating | Max Lamb
イギリスのインテリアデザイナー、マックス・ラムによる椅子の作品集。木や石、メタリックなど、様々な素材を使って制作された数々の作品、そして創作の過程などを掲載。英語表記。
くらしの宝石 | 具本昌
韓国を代表する写真家、クー・ボンチャン(具本昌)の作品集。16年を経て新装復刊されたもの。日に日に減り、消えゆくさだめである『石鹸』を被写体に撮影する。線が刻み込まれたもの、変色したもの、時には思いもよらない形をしたもの。石のようで、石とは違いいつか消えてしまう、さまざまな石鹸52点の図版を収録。序文は山口信博。
自選芹沢銈介作品集 上下揃
型絵染の人間国宝・芹沢銈介の作品集、上下揃。上巻には布染め、下巻には装丁、挿画、挿絵、紙染めを主とした作品をモノクロとカラーで多数収録。一点一点の作品の美しさと世界観を味わうことができる。上巻には芹沢銈介の師である柳宗悦や、陶芸家の濱田庄司、実業家の大原総一郎によるエッセイを、下巻には美術史家の水尾比呂志によるエッセイをそれぞれ掲載。
現代デザインの水脈 ウルム造形大学展
バウハウスの精神を受け継いだドイツのデザイン学校、ウルム造形大学の歴史と変遷を辿る展覧会の図録。ウルム造形大学の理念、詳細な教育内容や学生の作品、開校から閉校までの歩みなどを豊富な図録とともに収録。杉浦康平と向井周太郎の対談「デザインの展望」なども併せて掲載。
Superquadra | Eric Van Der Weijde
アムステルダムとブラジルを拠点に活動する写真家、エリック・ヴァン・デル・ヴァイデの作品集。ブラジルの計画都市・ブラジリアに建てられている大規模な住宅団地「スーパークワドラ」をあつめ記録したもの。6階建ての高さ制限が設定されるなど、その独特の建築リズムを捉える。
Farmax - Excursions on Density MVRDV
オランダの建築家集団MVRDVが、人口過密都市ロッテルダムや香港の居住空間について「Density(密度)」の観点から調査・分析した資料集。レム・コールハース、ブルース・マウの「S,M,L,XL」に続くシリーズ第二弾。
アイヌ藝術 金工・漆器篇 | 金田一京助、杉山寿栄男
アイヌの伝統工芸を紐解く資料集。金工と漆器に焦点を当てたもの。巻頭にはカラーとモノクロの写真資料を掲載し、本文では刀剣の腰刀(イコロ)、椀類(イタンキ)、太刀(タンネプイイコロ)などに施された装飾の意味や歴史などを詳細に解説。
Shaker Architecture | Herbert Schiffer
19世紀から20世紀の米国で自給自足の共同体を運営していたシェーカー教徒の建築物をまとめた写真資料集。ウォーターヴリート、マウント・レバノン、ハンコックなど各地に建てられた、共同コミュニティでの生活を営んでいた住居、工場、学校ほか、建築物の数々を紹介。モノクロによる図版とともに解説を収録。英語表記。
Super Normal: Sensations of the Ordinary | Naoto Fukasawa、Jasper Morrison
プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンと深澤直人によるビジュアル資料集。「スーパーノーマル」なデザインを求めて、204の日用品をあつめたもの。作者不詳の製品と並び、アルネ・ヤコブセン、ディーター・ラムス、マックス・ビル、イサム・ノグチらが手がけた名作デザインも紹介。 英語表記。
Painted With Thread: The Art of American Embroidery | Paula Bradstreet Richter
ピーボディ・エセックス博物館で開催された同名の展覧会のカタログ。絵画のような刺繍作品や、ウールとコットンのセーラーパンツ、女学生が制作したサンプラー(刺繍見本)など、息を呑むような美しく貴重な作品群を紹介。英語表記。
末法 Apocalypse 失われた夢石庵コレクションを求めて | 細見美術館
2017年に細見美術館で開催された展覧会の図録。仏教で釈迦の入滅後、仏の教えが衰え、教法だけが残る暗黙の一万年を指す「末法」。本書では極楽浄土への往生を願った平安の貴族たちによって生み出された仏像や絵画、経典など数々の仏教美術を多数掲載。序文は杉本博司。
柳宗悦展 暮らしへの眼差し
2011年に東京・横浜・大阪・広島などを巡回した「柳宗悦展 暮らしへの眼差し」の図録。民藝運動を先導した思想家・柳宗悦の人となりと活動、コレクションなどを解説。また、息子の柳宗理へと受け継がれた「手」と「目」を、両氏が館長を務めた日本民藝館の歩みから照らし出す。
養老天命反転地 荒川修作+マドリン・ギンズ 建築的実験 | 毎日新聞社
岐阜県の養老の地につくられた、荒川修作とパートナーで詩人のマドリン・ギンズのプロジェクトを実現したテーマパーク「天命反転地」の全貌を豊富な写真、図版で紹介した一冊。
平賀源内展 | 江戸東京博物館
2003年から2004年にかけて江戸東京博物館で開催された同名展示の図録。博物学者、蘭学者、からくり師、洋画の導入者など、多才な活動で知られる平賀源内の実績を総合的に紹介。先見性にみちたその活動の軌跡を、カラー図版に解説を添えて掲載。
Things Japanese | Nicholas Bornoff、Michael Freeman
日本の生活に根ざした道具や生活用品を幅広く紹介する資料集。建築や庭、衣服、食、娯楽、信仰などの幅広い分野から、日本の暮らしにある「モノ」としての文化を写真資料に解説を添えて紹介。英語表記。