Women in Concrete Poetry 1959–1979 | Alex Balgiu
コンクリート・ポエトリーの初期に活躍した女性アーティストたちの作品に焦点を当てた一冊。ヨーロッパ、日本、ラテンアメリカ、アメリカから50名のアーティストがキュレーションされ、今まであまり紹介されてこなかった作品を一度に見ることができる。
新国誠一の具体詩 詩と美術のあいだに | 武蔵野美術大学美術資料図書館
2009年に武蔵野美術大学美術資料図書館で開催された展覧会の図録。詩人で画家の新国誠一によるコンクリート・ポエトリー(具体詩)の詩学を、数々の作品と解説で紹介する。
ジョセフ・コーネル 箱宇宙を讃えて | DIC川村記念美術館
2010年に川村記念美術館で開催された展覧会の図録。川村記念美術館に所蔵されているコーネルの箱作品と平面コラージュ、そしてその一つひとつの作品に捧げた高橋睦郎の詩、コーネル私説を収録。英語、日本語表記。表紙にスレ、やけ、 […]
Apparition | Ryoko Sekiguchi、Rainier Lericolais
フランス在住の詩人、作家の関口涼子とレニエ・ルリコレによる作品集。本書は2004年、フランスのライ・レ・ローズにあるフランソワ・ユアンの活版印刷機で印刷され、50部限定で刊行されたもの。シルクスクリーン印刷された関口涼子による日本語手書きのテキストとルリコレによるオリジナルの作品が掲載されている。フランス語、日本語表記。
小村雪岱とその時代 粋でモダンで繊細で | 埼玉県立近代美術館
2009年に開催された企画展、「小村雪岱とその時代 粋でモダンで繊細で」の図録。大正後期から昭和戦前期、装幀や挿絵、舞台芸術など様々な分野で活躍した小村雪岱の版画作品やブックデザインなどをカラーで多数収録。
Beat Generation: Glory Days in Greenwich Village | Fred W. McDarrah、Gloria S. McDarrah
ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなど多くの作家が傾倒していたビートニク。アメリカの戦後50年代を代表する最盛期「ビート・ジェネレーション」のカルチャーや人々のポートレートを、「ヴィレッジ・ボイス」の写真家でもあるフレッド・マクダラーが記録した写真集。
Mountains and Waters | Richard Long
イギリスの彫刻家、美術家のリチャード・ロングの作品集。イギリス、アメリカ、日本、ネパール、スイスなど各地の自然の中を歩き続けた旅の記録を、モノクロ写真やテキストで表現したユニークなデザインの一冊。
Sense of Water | Susanna Majuri スザンナ・マユリ
世界的にも知られる写真家集団「ヘルシンキ・スクール」のメンバーであるフィンランド出身の写真家、スザンナ・マユリの作品集。長年のテーマである『水』を象徴とした、水の中に沈む女性たちを絵画のような美しさで映し出す。作品と対になるように、マユリによる言葉が綴られる。 英語表記。
Uzura 関口隆史写真集 | リブロポート
日本の写真家、関口隆史による写真集。10年をかけて撮影し続けたうずらの卵の写真をカラーやモノクロで収録。丁寧に整列され、様々な技法で撮影されたうずらの卵は、まるで宇宙のどこかに存在する惑星のように見えてくる。冒頭には唐十郎と矢川澄子がテクストを寄せている。
Seaside Shelters | Will Scott
ロンドンを拠点とする建築写真家、ウィル・スコットの作品集。英国のビーチに点在する、海水浴客が日差しや雨をしのぐために作られたシーサイドシェルターを撮影したもの。ヴィクトリア調、アールデコ調、バウハウス風など、さまざまな建築様式のシェルターを収録。 英語表記。
山沢栄子 私の現代 Eiko Yamazawa What I am Doing | 東京都写真美術館 ほか
2019年に東京都写真美術館などを巡回した展示の図録。アメリカで写真を学び、日本における女性写真家の先駆者、山沢栄子の作品とその歩みを紹介。抽象写真シリーズ「What I Am Doing」を中心に、抽象表現の原点を示す1960年代の写真集、関連資料、また同時代のアーティストたちの作品など、158点の図版、解説を収録。
増補 磯江毅 写実考 1974-2007
日本の画家・磯江毅の作品集。徹底した写実表現で知られ、現代リアリズムの旗手としてヨーロッパ各地で高く評価を受ける氏のペインティング、ドローイング作品を多数収録。装丁は中垣信夫、井川祥子。増補版。
Georgia O'Keeffe / John Loengard: Paintings and Photographs | 著者名
アメリカの写真家、ジョン・ロエンガードの作品集。1966年、ライフ誌の依頼により、ロエンガードはニューメキシコに暮らすアメリカを代表する画家、当時79歳のジョージア・オキーフの姿を3日かけて撮影した。彼女のポートレートや日々の暮らしを捉えたモノクロの写真と、彼女の作品が並べて収録されており、彼女の作家、そして一人の人間としての孤独、威厳が垣間見える一冊。
Mamma Andersson, Tal R: Svanesang | マンマ・アンダーソン、タル・アール
2016年にストックホルムのGalleri Magnus Karlssonで開催された展示の際に刊行されたもの。二人の画家、マンマ・アンダーソンとタル・アールが1年にわたり手紙や写真のやり取りをして制作したコラボレーション作品を収録。眠る女性や骸骨など、同じモチーフを二人のアーティストそれぞれが描く。 英語表記。
張り込み日記 | 渡部雄吉
国内のグラフ誌で活躍した写真家・渡部雄吉のドキュメンタリー写真集。1958年に発生した殺人事件の捜査の様子をモノクロで記録。調査や聞き込みで徐々に犯人へと近づいていく刑事たちの、映画さながらの鋭い眼光が見て取れる。
Christian Boltanski | クリスチャン・ボルタンスキー
フランスの現代美術家、クリスチャン・ボルタンスキーの作品集。電球で照らされたポートレート、遠近感を伴った影が壁中を取り囲む人形のスクリーンアートなど、初期の作品をはじめとするインスタレーションの数々を収録。
若林奮 森のはずれ | 武蔵野美術大学 美術館・図書館
2023年に武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された彫刻家・若林奮の展示図録。「振動尺」「所有・雰囲気・振動」「Daisy」などのシリーズ作品、彫刻、ドローイングほか、カラー・モノクロ含む図版とともに解説を収録。
Isamu Wakabayashi 若林奮 1989年以後 | 神奈川県立近代美術館
1997年に開催された巡回展のカタログ。彫刻家、若林奮の1989年以降に制作された作品を紹介。原爆ドームのイメージが取り入れられた作品「DOME」や様々なインスタレーション作品、ドローイングほか、作品図版とともに解説を収録。
Cycladic Blues | Marlene Dumas
南アフリカ出身、アムステルダム在住の画家、マルレーネ・デュマスの作品集。アテネのキクラデス博物館で開催される展覧会に先行して刊行されたもの。博物館のコレクションと、それに呼応するようにデュマスの絵画が見開きに並んで掲載されており、遺物に新たな物語が付与されたかのような印象深い一冊。英語表記。
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間 | DIC川村美術館
2024年にDIC川村美術館で開催された展覧会の図録。アメリカの彫刻家、詩人であり、1960年代後半にアメリカを中心に興隆したミニマル・アートを代表する人物として知られるカール・アンドレ。本書では彫刻作品の数々や視覚的にも楽しめる詩の作品を多数掲載。アンドレの作品を体現した美しい装丁も特徴的な一冊。
ロニ・ホーン 水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる? | ポーラ美術館
2021年から2022年にかけてポーラ美術館で開催された展覧会「ロニ・ホーン 水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」展の図録。近年の代表作であるガラスの彫刻作品をはじめ、およそ40年にわたる創作を、豊富な図版とともに紹介。
The Mechanism | Marten Lange モルテン・ランゲ
スウェーデンの写真家、モルテン・ランゲの作品集。科学、監視社会、都市をテーマに、世界各国の都市で撮影された写真をモノクロ図版で収録。都市の疎外感と時折挟み込まれる都市に生きる人々の姿に、どこか感情的な要素も溶け込む映画のような一冊。 英語表記。
Scrim | Ida Nissen アイダ・ニッセン
ロンドンを拠点に活動するアーティスト、アイダ・ニッセンの作品集。コラージュ、韓国の文化を連想させる文様、大判カメラを用いた作品など、様々な色や形状による組み合わせの表現方法によって構築される。 英語表記。
花の文化史 花の歴史をつくった人々 | 春山行夫
モダニズム詩人、春山行夫による花の資料集。古代から現代にいたるまでの植物にまつわる様々な伝説や神話、そして植物と人間との関わりを軸としたフォークロアなどを圧倒的なボリュームで収録した一冊。さらに園芸や造園、植物採集、探検家たちの歴史なども網羅し、あらゆる花に関する知識が盛り込まれた一冊。装丁は市川英夫、箭内早苗。
天文学と印刷 新たな世界像を求めて | 印刷博物館
2018年に開催された企画展「天文学と印刷」の図録。15世紀から16世紀ヨーロッパにおけるルネサンス期に花開いた天文学と印刷術。一見繋がりがないように見える知識と技術が世界に与えた影響と、その2つの営みの出会いを豊富な資料ともに紹介する。
宮澤賢治 宝石の図誌 | 板谷栄城
宮沢賢治作品を、宝石という視点で取り上げた資料集。その美しさに魅せられ深い造詣を持つとともに、自身の作品に30を超す宝石や貴石にまつわる記述を用いた宮沢賢治。宝石、貴石、さらには石ころにいたるまで、それらが賢治の心象スケッチにどのような影響を与え、意味を持っていたのかを紐解いていく。装丁は勝井三雄、掛井浩三によるもの。
SUPERFLAT スーパーフラット | 村上隆
現代美術家、村上隆によって企画され、2000〜2001年にかけて日本、ロサンジェルス、ミネアポリス、シアトルを巡回した展覧会の図録の復刊。写真、アート、アニメ、グラフィック、浮世絵など多岐にわたる作家たちの作品が集結し、村上が提唱する「スーパーフラット」の本質を追求する一冊。
召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか | 村上隆
2001年に東京現代美術館で開催された「村上隆展 召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」カタログ。作品図版や製作工程の写真解説、スケッチなどを収録すると伴に、海洋堂専務の宮脇修一や原型師ボーメのインタビューなど豊富なテキストも掲載。
August Sander: Face of Our Time | アウグスト・ザンダー
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーの写真集。1929年に初版が発行されたものの再販。ザンダーが1910年から30年の間に撮影した写真をまとめたもので、職業、民族、階級が様々なドイツ人60人のポートレートを収録。英語表記。
The Kings | 平野太呂
日本の写真家、平野太呂のアメリカを舞台に撮影したシリーズの3作目。テネシー州にあるメンフィス、エルビス・プレスリーの故郷でエルビスの命日に催される「エルビス・ウィーク」にて撮影されたもの。エルビスに扮してポーズを決める人々、タトゥーを入れた女性など、メンフィスに溢れる「Kings」をおさめた一冊。
オットー・ネーベル展 | Bunkamura ザ・ミュージアム
2017年にBunkamura ザ・ミュージアムで開催された「オットー・ネーベル展」の図録。若き日のバウハウス時代をはじめ、訪れた各都市を色彩や光、響き、ニュアンスなどで記録した「カラーアトラス(色彩地図帳)」など、氏の知られざる画業の数々を紹介。
YEZO | yuichi tanizawa
ロンドン出身、名古屋市在住の写真家、yuichi tanizawaの作品集。2005年に撮影された「YEZO Ⅰ」、2018年に撮影された「YEZO Ⅱ」「YEZO Ⅲ」の3冊からなる本書は、北海道の雄大な自然とそこで生きる野生の動物たちのたくましい姿が捉えられている。300部限定刊行。
「色彩」としてのスフィンクス | 加納光於
版画家・加納光於の展覧会、「『色彩』としてのスフィンクス 加納光於」に併せて刊行。1960年~1992年までの図版、カタログ、そして同時代に書かれた評論文を抜粋掲載。
Baumkuchen | 羽田誠
CDジャケット、雑誌、広告など幅広く活動する写真家、羽田誠の作品集。日常の中で出会った、初めて触れるものがもたらす親しみと、見慣れたものに感じる断絶という相反するイメージの数々を収録している。
ダムタイプ 2022 | 高谷桜子、鈴木達也
2022年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレの日本館代表として選出されたダムタイプの展示内容を紹介する図録。坂本龍一も参加した新作インスタレーションの展示風景や展覧会レビュー、論考、坂本とダムタイプの高谷史郎との対談なども収録。
HYPNOS | 綿谷修
写真家であり、Hysteric Glamourのアートディレクターでもある綿谷修による作品集。アメリカのカールズバッド洞窟の石や北イタリアのドロミーティ山脈、絶滅した恐竜の足跡、振り子…。現在と過去、存在と不在、生と死、対極にあるものが幾重にも重なり合った重層的な一冊。
中原浩大 Kodai Nakahara 1982-2014 | BankART1929
2014年にBankART1929で開催された展示の際に刊行されたもの。彫刻家・中原浩大の1982年から2014年までの作品を紹介。初期の粘土作品、巨大なドローイング、写真、インスタレーションなどの作品に加え、上村卓大との対談を収録。
Jose Parla: Prose | ホセ・パルラ
2013年に YUKA TSURUNO GALLERYで開催された展示の際に刊行されたもの。ニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動し、ジャクソン・ポロックなどのアメリカの抽象表現を継承する現代アーティストとして注目されるホセ・パルラの作品集。キャンバスに幾つも塗り重ねられたレイヤーにリズミカルなカリグラフィーが描かれる。
花をたてる | 川瀬敏郎
花人・川瀬敏郎が花とは、日本とはなにかの問いにこたえる。『芸術新潮』連載「川瀬敏郎─たてはな神話」に増補、加筆を加えたもの。いけばなの起源とされる「たてはな」と対峙したいという思いが出発点となり、撮影から15年の歳月を経てその美しい花々の作品とともに、「たてる」を生きた軌跡がひとつひとつ丁寧に語られる。
The Touch: Spaces Designed for the Senses | Kinfolk & Norm Architects
Kinfolkのネイサン・ウィリアムスとNorm Architectsのジョナス・ビャーレ=プールセンによるコラボレーションブック。イルゼ・クロフォードやビジョイ・ジャインから、アルネ・ヤコブセンのデザインまで、美しい住宅、ホテル、美術館、店舗などを美しい写真で紹介。 英語表記。
Wabi Inspirations | Axel Vervoordt アクセル・ヴェルヴォールト
ベルギーのインテリアデザイナーであり古美術品収集家、アクセル・ヴェルヴォールトによる写真集。自身のインスピレーション源となった東洋の美術や哲学、とりわけ「侘び」の概念を想起させる空間を編纂。日本、韓国、ベルギー、スイスなどで撮影されたプライベート空間をカラーで多数掲載。 英語表記。
白の消息 骨壺から北園克衛まで | 山口信博
2006年から2007年にmuseum as it isで開催された展示の際に刊行されたもの。グラフィックデザイナー、山口信博が自分が好きで、いつも側に置いているものを個人コレクションとして紹介。戦後の日本の石鹸箱、そら豆の形を型どった用途不明の鉄のオブジェ、北園克衛が編集・デザインを手掛けた同人誌『VOU』。分野にとらわれない様々な「モノ」とそれにまつわる散文を収録。
古道具もの語り | 坂田和實
東京目白にあった「古道具坂田」店主・坂田和實による、東海道新幹線の車内誌に連載された記事をまとめたエッセイ集。2022年に亡くなった坂田和實の遺著でもある本書では、硝子や埴輪のトルソー、おもちゃの車、ヨーロッパの瓦など、目利きの選んだ品々を美しい写真とともに掲載。骨董や工芸という垣根にとどまらない坂田の審美眼は、現代日本の生活文化に大きな影響を与え続けている。
李朝を巡る心 | 李鳳來
朝鮮の古美術を扱う「梨洞」を営む李鳳來(Lee Bong Rae)による美しいモノと美しいヒトへの想いをまとめたもの。土器や書棚、白磁壺、石仏など、さまざまな美しいモノとともに、李が出会った美しいヒトとの話が綴られる。