カウンターパンチ 16世紀の活字製作と現代の書体デザイン | フレット・スメイヤーズ
書体デザイナーのフレット・スメイヤーズが活字製作の道具「カウンターパンチ」に焦点を当て考察した一冊。16世紀当時の活字父型彫刻について、彫刻師の仕事、そしてデジタル時代まで、図版を用いた解説を収録。
ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド展 ステンベルク兄弟を中心に | 東京都庭園美術館
2001年に東京都庭園美術館で開催された「ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド展 ステンベルク兄弟を中心に」の図録。第I部では「戦艦ポチョムキン」などのソビエト映画を含む映画ポスター、第II部では革命下、国家の宣伝の役割を果たしたプロパガンダ・ポスターを紹介しながら、前衛芸術家たちが追求したロシア・アヴァンギャルドのポスター芸術を解説。装丁は矢萩喜従郎。
ヴァチカン教皇庁図書館展 書物の誕生 写本から印刷へ | 印刷博物館
2002年に印刷博物館で開催された「ヴァチカン教皇庁図書館展 書物の誕生 写本から印刷へ」の図録。聖書の歴史からみた書物のはじまりと、その写本から印刷本への変換を、多数のカラー図版とともに辿る。
八木保の選択眼 The Graphic Eye of Tamotsu Yagi | ADP
グラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍する八木保の作品集。アップルやインテル、パームといったアメリカ企業での仕事や日本のワールドなどのアパレルのブランディング、家具、日用品のデザインにいたるまで、国際的に活躍の幅を広げる氏の27年間の軌跡を辿りながらデザインの流儀や発想の原点を探る一冊。
おもしろ漢字大図鑑 | 水井正
漢字の一部をイラストに置き換えたり、部首を軸に扉ページの前後で意味が逆さになる仕掛けを施したり、漢字の成り立ちや熟語のかたちを楽しく紹介する。
サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法 | 練馬区立美術館ほか
2018年から2019年にかけて国内を巡回した同名展示の図録。フランスを代表するポスター作家、レイモン・サヴィニャックの作品を紹介。ユーモアとエスプリにあふれる作品群をカラーで多数収録。
Les Parfums Japonais 香りの意匠、100年の歩み | 資生堂企業文化部
2016年に開催された展示の際に刊行されたもの。「商品の芸術化」という初代社長の福原信三の想いから、細部までこだわりを持ってつくられた、資生堂の香水瓶に焦点を当て紹介。「悠」「優」「誘」「遊」「幽」5つのことばの持つイメージで構成される。カラーによる図版を収録。
Diagraphics | JCA出版
グラフィックデザインにおける、ダイアグラムの表現をまとめたもの。グラフ、地図、路線図、人体図、建築、車など、多岐に渡る分野のダイアグラムを紹介し、情報整理と視覚表現の実践に迫る。日本語、英語表記。
Helvetica: Homage to a Typeface ペーパーバック版 | Lars Muller
世界中で使用される人気の書体「Helvetica(ヘルベチカ)」を用いた作品をまとめた『Helvetica: Homage to a Typeface 』ペーパーバック版。ポスターやブランドロゴ、パッケージデザイン、切手、新聞ほか、あらゆる世界中のデザインから選出された400点の作品を紹介。カラーの作品図版と併せて解説を収録。英語表記。
中塚大輔・広告の魂 | 現代企画室
アートディレクター、中塚大輔による作品集。コカ・コーラ、松下電器、マリークワント、東京ディズニーランド、ジャック・ダニエルなど、数々の賞を受賞してきた氏の広告作品を多数収録。題字は横尾忠則、扉写真は森山大道によるもの。
ウィム・クロウエル 見果てぬ未来のデザイン | Tony Brook、Adrian Shaughnessy
2011年ロンドンで開催されたウィム・クロウエルの展示会カタログ。クロウエルの60年を超えるキャリアのほとんどをカバーした一冊。実験的な作品から美術館ポスター、カタログ類、インタビュー等、20世紀を代表するグラフィックデザイナーの全体像を知る格好の資料。
明日に架ける橋 ggg展覧会ポスター 1986-2016
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の開設30周年に際し開催された同名展覧会図録。1986年の「大橋正展」を皮切りに、2016年1月に幕開けした特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展」まで、gggの全展覧会の告知ポスター360点を一堂に集め、30年間のgggの軌跡を俯瞰する。また、世界を代表する海外のデザイン評論家、美術館学芸員、デザイナーの総勢32名による、「gggのイマジナリーの行方-gggのこれまでの評価と今後に期待すること」をテーマにした、gggに対するメッセージを収録。
リサとガスパール&ペネロペ展 | 松屋銀座 ほか
2007年に松屋銀座ほかで開催された展覧会の図録。ドイツ人画家のゲオルグ・ハレンスレーベンとフランス人作家、アン・グッドマン夫妻によって生み出され、今なお世界中から愛されているキャラクター、リサとガスパール、そしてペネロペ。本書ではシリーズ作品から作品のアイデアスケッチ、作家へのインタビューなどを収録。
ブルーノ・ムナーリ回顧展 | 酒井忠康、アルベルト・ムナーリ ほか
2018年に開催された日本最大級の回顧展「ブルーノ・ムナーリ」展の図録。グラフィックワーク、モビール、絵本など、その多岐にわたる活動全体を豊富な図版で紹介するとともに、ムナーリがこどもたちにも伝えようとした造形の言葉を読み解く方法を再検証する。
クリエイターズ 長大作・細谷巖・矢吹申彦:まだ見ぬ日常への案内者たち | 世田谷美術館
2006年に世田谷美術館で開催された同盟展示の図録。世代も活動分野も異なる3名の作家、建築家でありインテリアデザイナーの長大作、グラフィックデザイナーの細谷巖、イラストレーターの矢吹申彦を作品とともに紹介。
Zillion | Thomas Manneke
オランダ出身の写真家、Thomas Mannekeによる作品集。自身の娘のポートレート写真や静物写真を8×10の大型カメラで撮影する。ジョセフ・アルバースやフランシス・ブリュギエールから着想を得て制作されたドローイング、立体作品や日常の断片がやわらかい陽射しの中に浮かび上がる。英語表記。
Vincenzo Castella: Photo Works | ヴィンチェンツォ・カステッラ
イタリアの写真家、ヴィンチェンツォ・カステッラによる作品集。1970年代から2000年代にかけて撮影された作品145点を収録。テネシー、ミシシッピ、ブラジル、オーストリア、ミラノなど各地の暮らしや自然の景色から工業地帯、都市風景へと展開し社会の様相を捉えていく。イタリア語、英語表記。
Framework Houses | Bernd Becher, Hilla Becher
ドイツのコンセプチュアルアーティストおよび写真家、ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の作品集。材木の建築物への使用制限により生まれた、フレームワーク式の家屋を撮影したシリーズを収録。英語表記。
Sailboats and Swans | Michal Chelbin
イスラエル出身の写真家、ミカル・シェルビンによる作品集。6年間にわたりロシアとウクライナの成人男性の刑務所から少年刑務所、女性刑務所など7つの刑務所を撮影する。被写体の罪状を知る前に彼らの表情を捉え、その内面へと静かに迫る。英語表記。
Album of Stones | Klaus Merkel クラウス・メルケル
ドイツ出身の写真家でアーティストのクラウス・メルケルの作品集。奇岩のある自然の風景、寺院や遺跡、教会などの建築に目を向け、重なり合うパターンや構成、大きなズレや類似、並列することで共鳴する構造物を探し出し、印象的なモノクロ写真で記録している。 英語表記。
Bas Princen - Wiel Arets
建築家ウィール・アレツによる12の建築物を、写真家バス・プリンセンが被写体とした作品集。柱はまるで樹木でできているかのように、また、フリット加工されたガラス面は抽象画のように、アレツの建築を意外性のある視点から捉えたもの。
Bruce Davidson: Nature of Los Angeles 2008-2013 | ブルース・デビッドソン
アメリカの写真家、ブルース・デビッドソンの作品集。ロサンゼルスの植物のある風景をテーマとして撮影。植物にとって乾燥した厳しい環境下のなか、多様な植物が存在する。都市やビーチといったロサンゼルの風景とともに、自然と人間の共存を景色として映し出す。英語表記。
Georgia O’Keeffe | ジョージア・オキーフ
アメリカン・モダニズムを代表する画家、ジョージア・オキーフの作品集。抽象画のパイオニアとなった作品から、花の絵やニューヨークの風景画などオキーフの代表的な作品を収録。また、オキーフが自身の芸術について語った言葉や、絵画に関連する写真資料も掲載している。英語表記。
悪魔の遊び場 | ナン・ゴールディン
アメリカ出身の写真家、ナン・ゴールディンの作品集。『Still on Earth』『57 Days』『Elements』シリーズに加え、テーマごとに構成された作品群、作家やアーティストによる詩や歌詞が大判の図版とともに収録。これまでの軌跡を辿る、ナン・ゴールディンの集大成といえる1冊。日本語、英語表記。
Bjork: Archives | Klaus Biesenbach
アイスランド出身のアーティスト・ビョークが、1993年に発表したアルバム「debut」からのソロ活動をまとめた作品集。ミシェル・ゴンドリー、スパイク・ジョーンズ、クリス・カニンガムらによるミュージックビデオの写真や、アイスランドの詩人・ショーンのテキストさらに、アレキサンダー・マックイーンやフセインチャラヤンによるビョークの写真などを収録したブックレットに、ポスターが付いたアーカイブ集。カメラマンにはナン・ゴールディン、ユルゲン・テラー、荒木経惟らが参加。デザインはM/M Parisによるもの。英語表記。
Punk’s Dead | Simon Barker サイモン・バーカー
セックス・ピストルズの親衛隊だったサイモン・バーカーによる写真集。後にパンクスとして名を馳せることになるジョーダン、ニコ、スージー・スー、マルコム・マクラーレンたちを、ポケットカメラで収めたポートレートの数々が収録されている。パンクスたちの日常と個性豊かなファッションが、緊密な距離で記録された一冊。 英語表記。
Shoji Ueda Photographs 1930s-1990s | 植田正治
20世紀の日本写真を代表し、世界からも高い評価を受ける写真家、植田正治の写真集。「童歴」「小さい伝記」「風景の光景」「砂丘モード」といった代表的シリーズほか、1930年代から1990年代までに制作された多彩な写真作品を収録。
James Welling: Things Beyond Resemblance | ジェイムズ・ウェリング
2015年にペンシルベニア州にあるブランデーワイン・リバー美術館で開催された展覧会に際して刊行されたカタログ。アメリカの芸術家、ジェイムズ・ウェリングが最も影響を受けたというアーティスト、アンドリュー・ワイエスが絵に描いた場所を訪れ撮影した写真をまとめたもの。無意識下の借用から直接的な引用まで、メディアを超えてアーティストが別のアーティストから受ける影響、ワイエスの美学、そして彼の作品における場所の重要性を喚起する一冊。英語表記。
Empire | Charles Freger シャルル・フレジェ
フランスの写真家、シャルル・フレジェの作品集。ヨーロッパ各地の共和国軍や王室警備隊を撮影したポートレートシリーズ「Empire」をまとめたもの。重厚で儀礼的なユニフォームを、現代のポートレートに仕立てたエポックメーキングな作品を収録。英語表記。
オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期 | 麻布台ヒルズギャラリー
2023年から2024年にかけて麻布台ヒルズギャラリーで開催された展示のカタログ。現代アーティスト、オラファー・エリアソンの麻布台ヒルズの開業にあわせて制作されたパブリックアートを中心に作品を紹介する。インスタレーション、水彩、ドローイング、立体作品など作品図版、解説を収録。
デ・ステイル 1917-1932 | セゾン美術館
1997年から1998年にかけてセゾン美術館他全国で開催された「デ・ステイル 1917-1932展」の図録。20世紀におけるモダニズム運動の核心であり、バウハウスの機能主義デザインや1930年代以降の抽象芸術運動にも大きな影響を与えたデ・ステイル。展示で出展された絵画や彫刻、資料などおよそ250点に及ぶ作品を詳しい解説とともに紹介。
エドゥアルド・チリーダ展 | 神奈川県立近代美術館
2006年に開催された国内初の本格的回顧展「エドゥアルド・チリーダ展」の図録。20世紀彫刻界の巨匠、エドゥアルド・チリーダが手がけた徹やテラコッタによる彫刻作品や、紙のレリーフとも言うべき「重力」シリーズ、そして素描や版画など紙の作品も掲載。
Richard Long: Walking in Circles | リチャード・ロング
イギリスの彫刻家・美術家のリチャード・ロングの作品集。ロンドンのヘイワード・ギャラリーで開催された展示の際に刊行されたもの。岩、土、木など自然の素材を用いたランド・アート作品を時系列順に紹介する。構想とレイアウトをリチャード・ロング自ら考案した1991年までのキャリア全体を包括した1冊。
Terezin | Daniel Blaufuks ダニエル・ブラウス
Terezin/ポルトガルの写真家、ダニエル・ブラウスの作品集。手紙、映像、写真のほか、荒廃した現在のランドスケープなどといったテレージエンシュタット収容所にまつわる資料を多数収録。各所に作られた収容所のなかでも「見本」として、芸術家や作家などの文化人が連行されたテレージエンシュタットでは、講義や授業も行われ、普段に近い生活を送ることができたという。その残虐な印象を覆す、収容所の実態を照らし出す研究書。DVD付。
Pablo Picasso: Women, Bullfights, Old Masters | パブロ・ピカソ
20世紀を代表する芸術家、パブロ・ピカソの作品集。本書は70年にわたるキャリアの中でピカソが繰り返し描いた主題である女性、雄牛、オールドマスター、政治や文学のテーマ、サーカスの人々、神話上の生き物、インテリアなどに焦点を当てたもので、200点もの版画、リトグラフ、ドローイング、コラージュなどの数々の作品群を収録。英語表記。
Jasper Johns: In Press | ジャスパー・ジョーンズ
2012年にアメリカのHarvard Art Museumsで開催された展覧会に際して刊行された図録。アメリカの画家、ジャスパー・ジョーンズの版画やドローイングなどの作品群を通して、素材からの観点や版画制作における過程など、様々な側面からジョーンズの作品を考察する一冊。英語表記。
ベン・シャーン 人びとへ、20世紀から | 多摩美術大学美術館
2000年に多摩美術大学美術館で開催された展示会「ベン・シャーン 人びとへ、20世紀から」の図録。ペインティング、ドローイング、版画作品など幅広く収録しながら、様々な社会問題を抱える当時のアメリカでメッセージを発信し続けたベン・シャーンの芸術家人生を辿る。巻末に略歴もあわせて掲載。
木村伊兵衛写真集 パリ | のら社
日本を代表する写真家・木村伊兵衛が、パリの各地で撮影した写真集。シャンゼリゼ通りやオペラ通りを避け、気取らない庶民のパリを収めたストリートフォトを多数収録。路上で無邪気に遊ぶ子どもたちや風船売り、アンリ・カルティエ=ブレッソンの作品でも有名な釣り場などを見ることができる。
Cordially Yours | Lee Jaffe
アメリカ出身のアーティスト、写真家、映画制作者、ミュージシャンであるLee Jaffeの作品集。1992年にストックホルム近代美術館で開催された展示の際に刊行されたもの。1983年から1991年にかけて制作された作品を紹介。絵画、立体作品、インスタレーションほか、図版とともに解説を収録。英語表記。
Paul Caponigro: The Wise Silence | ポール・カポニグロ
アメリカの自然風景写真の第一人者、ポール・カポニグロの作品集。建築物や庭園などの人工物と、植物や岩石などの自然物を被写体とした写真作品をモノクロで多数収録。美しい構図が魅力的。 英語表記。
Sally Mann: At Twelve, Portraits of Young Women | サリー・マン
アメリカの写真家、サリー・マンの作品集。マンの故郷、バージニア州に住む友人や親戚の子どもである12歳の少女たちの肖像を捉えたもの。子どもと大人の間で揺れ動く、興奮と社会的可能性に満ちた多感な時期を、マン独自の視点で切り取っている。序文は作家のアン・ビーティ。 英語表記。
菅木志雄 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠 | 岩手県立美術館
2021年から2022年にかけて、岩手県立美術館で開催された菅木志雄による大規模な個展の展示図録。1960年代後半から1970年代にかけて起きた美術運動「もの派」の代表的な作家として知られている菅木氏による50年にわたる制作期間から生まれた110点を超える作品群を掲載。
メスキータ展 Samuel Jessurun de Mesquita | 東京ステーションギャラリー
2019年に東京ステーションギャラリーで開催された展覧会の図録。エッシャーに大きな影響を与えたオランダの画家で版画家、サミュエル・イェスルン・デ・メスキータ。大胆で力強い構図の木版画作品やドローイングなど、多岐に渡る表現で活躍しながらも、ナチスにより強制収容所で命を落としたメスキータの貴重な作品群を豊富な図版と解説で紹介。
スナック | 山田なおこ
写真家、山田なおこの作品集。10年間にわたり札幌、新潟、東京、広島、石垣島まで日本のスナックを訪ね、「ママ」を被写体として撮影する。全国164店、177人のママたちの朗らかで優しく、どこか親しみを感じさせる自然な表情が収められている。