熊谷守一 クロッキー集 鳥獣虫魚 | 神無書房
画家、熊谷守一のクロッキー集。長年にわたり描かれたもののなかから、鳥、虫、魚、獣、花、草木をテーマにしたものを、谷川徹三監修のもと厳選して収録。巻末には氏自身のエッセイに加え、妻である熊谷秀子と白洲正子との対談をあわせて収録。植物やいきもの、身の回りの何気ないものごとに向けた、優しいまなざしがにじみ出る一冊。限定860部発行。
西淑 作品集 | ERVIS PRESS
イラストレーター・西淑が、2009年から2019年までに描いた作品をまとめた集大成的作品集。深い闇夜に浮かぶ月、優しく語りかける森の木々、濃密で美しい時間が流れる食卓。様々な表現手法に挑戦しながら、一心に自分自身と向き合いながら描き生み出された作品群は、見るものの心に静かに響く。巻末には小説家・千早茜によるテキストも収録。1500部限定発行。
ARKITIP: Ed Templeton
ロサンゼルスを拠点とする独立系アート・マガジン/クリエイティブ・プラットフォーム「ARKITIP」による特集号。本号では、プロスケートボーダーとしての活動と並行して表現を展開してきた、現代美術家・写真家 エド・テンプルトン の作品やプロジェクトを中心に構成している。ドローイング、写真、テキストを横断しながら、日常や周縁の風景に向けられた視線を紹介。アートとカルチャーの境界を軽やかに行き来する編集が際立つ一冊。限定1000部発行。
Comme des Garcons | France Grand
1970年代の東京で川久保玲が設立したファッションブランド、コム・デ・ギャルソンの広告ビジュアル集。「少年の持つ冒険心」「男の子のように」を意味するブランド名のもと、既成概念を揺さぶる広告表現を展開してきた。アートディレクションを手がけた井上嗣也との協働による奔放かつ無邪気なビジュアルを多数収録し、ファッションとグラフィックが交差する現場のエネルギーを伝えている。
イサム・ノグチの世界 | 綿引幸造
彫刻家、イサム・ノグチの没後10年と、1998年に完成・公開されたモエレ沼公園のオープニングを機に刊行された写真集。札幌在住の写真家・綿引幸造が、国内外に遺されたノグチの立体作品や建築的プロジェクトを撮影している。「地球を彫刻する」という構想のもとに実現したモエレ沼公園を中心に、日本各地の代表作や世界に点在する野外作品を収録。
アーキグラムの実験建築 1961-1974
2005年に水戸芸術館で開催された、イギリスの実験的建築家集団アーキグラムの回顧展にあわせて刊行された図録。1961年から1974年までの活動を対象とし、雑誌『ARCHIGRAM』の誌面をそのまま綴じ込むほか、封筒や印刷紙、小冊子を挟み込むなど実験的な装丁で構成されている。未来的で大胆な建築コンセプトや鮮烈なビジュアルを、当時の社会背景や時代の空気とともに再現。
Rachel Whiteread
イギリスの彫刻家レイチェル・ホワイトリードの初期活動を紹介する、小冊子形式の展覧会カタログ。1999年にオランダのファン・アッベ美術館で開催された展示に際して発行されたもの。日常的な空間や家具の「内部」や「痕跡」を型取りによって可視化する彼女の方法論に焦点を当て、彫刻が占める空間と不在の感覚を静かに掘り下げている。
A Magazine #4 Curated by Jun Takahashi UNDERCOVER
ファッション誌『A Magazine』の第4号として、ファッションデザイナー・高橋盾がキュレーションを手がけた特集号。衣服にとどまらない創造性を軸に、写真、ヘア、オブジェ、編集表現までを横断する内容が展開されている。川久保玲 によるポートレート、ヘアデザイナー 加茂克也 の詩的なヴィジュアル、戎康友撮影の作品群など、高橋の感性に呼応したコラボレーションを収録。
A Magazine #21 Curated by Lucie and Luke Meier
ファッションブランド〈ジル・サンダー〉のクリエイティブディレクター、ルーシー・メイヤーとルーク・メイヤーがキュレーションを手がけた『A Magazine』第21号。ふたりの創作に通底するテーマ「ヒューマン・ネイチャー/マザー・ネイチャー」を軸に、写真、絵画、イラストレーション、インタビュー、音楽、詩など多様な表現を収録。壮大な自然の風景と人間の内面を往還する視点が誌面を貫き、繊細で儚い美の瞬間を浮かび上がらせている。能登半島の手漉き和紙を3Dスキャンで再現した日本の花模様の表紙が印象的な一冊。
大竹伸朗 全景 1955-2006
東京都現代美術館で開催された企画展「大竹伸朗 全景 1955-2006」にあわせて刊行された図録。約2000点に及ぶ作品を収録し、会場風景の記録や会期中に行われたライブ音源を収めたCDも付属している。1152頁、約6kgという圧倒的な分量で構成され、書物の枠を超える存在感を放つ一冊。現代美術における大竹伸朗の活動の全貌を提示している。
ONE DAY: LIFE WITH A DOG | 濱田英明
写真家・濱田英明による作品集。2014年に始まったウェブマガジン『ONE DAY』の企画から、「犬と暮らす」日常に焦点を当てたシリーズを再編集して収録している。過去の取材から9組を選び、あらためてインタビューを加えることで、それぞれの暮らしの背景にも光を当てている。散歩の時間や店番の様子、家族と過ごす何気ないひとときなど親密な場面が連なり、アルバムをめくるような感覚で人と犬の関係を伝えている。
アイデア No.325 花形装飾の博物誌
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.325(2007年11月号)は、「花形装飾の博物誌」を特集。西洋の活版印刷で用いられてきた花形装飾活字を豊富な図版とともに紹介している。花や植物、幾何学模様をかたどった小さな活字ユニットが、組み合わせによって装飾罫や飾り窓へと展開していく構造に焦点を当て、その起源から19世紀以降の広がりまでを丁寧にたどる。
アイデア No.341 有山達也の対話
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.341(2010年7月号)は、「有山達也の対話」と「クリティカル・マス」の二部構成による特集号。前半では『クウネル』をはじめ文芸書や料理書の装丁を通じて、有山達也がいかに言葉と写真を引き出し、他者と協働してデザインを構築しているかを探る。後半では「デザイナーにとって自主性とは何か」を問い、クライアントワークを超えた創作のあり方を考察。デザインの姿勢と倫理を多角的に照らし出している。
The Helvetica Book ヘルベチカの本 | 大谷秀映
世界中で使われ続けている書体「Helvetica(ヘルベチカ)」を多角的に整理した資料集。HelveticaとNeue Helveticaの違いをはじめ、アルファベットの成り立ち、書体史、タイプフェイスの考え方などを、豊富な図版とともに解説している。あわせて国内外の関連書籍やタイポグラフィ資料も紹介され、実用と研究の両面から参照できる。
アール・ヌーヴォーの建築
アール・ヌーヴォー建築を、近代建築へと連なる重要な表現として捉え直す建築資料集。アントニ・ガウディ、チャールズ・レニー・マッキントッシュ、ヴィクトール・オルタ、エクトール・ギマール、ヨーゼフ・ホフマン、フランク・ロイド・ライト らの代表作を、写真と図面で紹介している。住宅、劇場、学校、教会など多様な建築タイプを通して、装飾性と構造、工芸と建築思想が交差するアール・ヌーヴォーの広がりを俯瞰できる。
Silent Poet for Issey Miyake 2001 Spring & Summer Collection
イッセイ・ミヤケ2001年春夏コレクションのために、Silent Poetsが音楽を手がけた企画盤。ショーで使用された楽曲を中心に収録したCD-Rに、ランウェイや舞台裏、ルック写真を組み合わせて構成されている。音とヴィジュアルを通して、コレクションの空気感や時間の流れを追体験できる。コレクションデザインは滝沢直己、写真はフランソワーズ・ユギエが担当している。
けだらけ | ミロコマチコ
画家・絵本作家ミロコマチコによる自選画集。チャボ、ビッグホーン、ラマ、マンドリル、イリオモテヤマネコなど、多様な動物たちをカラーで収録している。力強い線と大胆な色彩によって描かれたいきものたちは、画面から躍り出るかのような存在感を放つ。観察と想像が交差する描写を通して、生命の勢いと作者ならではの感覚が直截に伝わる。
Rudolf Michael Schindler | James Steele
ウィーン出身の建築家、ルドルフ・ミヒャエル・シンドラーの建築と思想を紹介するコンパクトなモノグラフ。リチャード・ノイトラとともにアメリカへ渡り、インターナショナル・スタイルを基盤にしながら、カリフォルニア・モダニズムの形成に重要な役割を果たしたことで知られている。フランク・ロイド・ライトの影響やキュビスム的な空間感覚を取り込み、幾何学的な構成、明確な線、木とコンクリートを組み合わせた独自の建築表現を展開。ハリウッドの自邸やロヴェル・ビーチ・ハウスなど代表作を通して、その造形と思考の輪郭をたどっている。
建築と都市 a+u 2000年10月臨時増刊号 20世紀のモダン・ハウス 理想の実現 II
建築専門誌『建築と都市 a+u』2000年10月臨時増刊号。20世紀の住宅建築を代表するモダン・ハウスを通して、「理想の住まい」がどのように構想され、実現されてきたのかを検証する特集号。ミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸をはじめ、ジャン・プルーヴェ、アルヴァ・アアルト、オスカー・ニーマイヤー、ルイス・I・カーン、リチャード・マイヤー、ポール・ルドルフらによる名作住宅を、年代順に取り上げている。ケネス・フランプトンへのインタビューや、住宅建築に関するマニフェスト、保存、家具、ポストモダン以降の動向までを射程に入れた評論も収録。
建築と都市 a+u 2006年8月臨時増刊 ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン 2002-2006
建築雑誌『a+u(建築と都市)』2006年8月臨時増刊号。特集はスイスの建築家ユニット、ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン。2002年から2006年の間に手がけられたプロジェクトの中から、設計段階における最も純粋なコンセプトが現れた計画案を中心に紹介する。彼らのアプローチの変遷を示すドローイングや模型に加え、打ち合わせを経て特別に撮影された現場写真や図面を豊富に掲載。
The Elegant Japanese House: Traditional Sukiya Architecture | Teiji Itoh、Yukio Futagawa
建築史家・伊藤ていじと写真家・二川幸夫による写真集『数寄屋』(淡交社、1967年)の英訳版。安土桃山時代に茶室として成立した数寄屋建築を題材に、その美学と構造を多角的に紹介している。素材の質感や光の扱い、余白の美といった日本建築特有の感性を、写真とテキストの双方から読み解く構成。無駄を削ぎ落とした中に美を見出す“わび・さび”の思想を背景に、伝統と近代のあいだで受け継がれる数寄屋の理念を明らかにしている。
Modern House | John Welsh
リチャード・マイヤーやジョン・ポーソンをはじめとする現代建築家が設計した私邸を紹介する建築資料集。世界各地に建てられた約30の住宅を取り上げ、写真や平面図を交えて各プロジェクトごとに解説。20世紀初頭の建築家たちの思想や造形から影響を受けつつも、現代の住空間に応答する設計が随所に表れている。住宅建築の現在を示す資料として、建築家の思考と実作の関係を浮かび上がらせている。
Annette Kelm
ドイツの現代美術家、アネット・ケルムの作品集。ドイツ、オランダ、スイスでの初個展開催を記念して刊行され、2001年から刊行当時までの80点以上の作品を収録。日常の物や人物、風景を鋭く鮮明に捉え、周囲との関係性をほぼ断ち切る独特の視覚世界を展開することで知られるケルム。インテリアデザインや映画、エキゾチシズム、グローバル貿易といった多様な文化的・歴史的文脈を内包した作品群を通じて、直接的でありながら謎めいた視点を余すところなく紹介する。
The Louvre | Candida Hofer
ドイツの写真家カンディダ・へーファーによる、ルーヴル美術館を撮影した作品集。無人の展示室を被写体とし、建築空間とそこに収められた美術作品との静かな共鳴をとらえている。壮麗な装飾や光の反射、絵画や彫刻が放つ存在感を精緻な構図で捉え、西洋美術の殿堂に漂う秩序と静寂を可視化。空間の構造美と時間の停滞を繊細に描き出し、へーファー特有の観察眼が生む建築写真の詩学を提示している。
Act of Love: A Visual Dictionary of Animal Courtship
写真とテキストで動物たちの多様な求愛行動を解き明かすビジュアル辞典。ピーコックスパイダーのダンスや、チャイロニワシドリが東屋を築く姿など、73種に及ぶ行動を収録している。単なる生態紹介にとどまらず、各動物が進化の過程で獲得した表現のユニークさや美しさに焦点を当て、アートブックとしても鑑賞できる構成となっている。本書は本企画のために設立された出版社「Human Research」の編集チームによる独自調査をもとに編纂されたもので、学術的な価値とデザイン性の双方を兼ね備えている。
レタリング | 柳亮、中田功
美術評論家の柳亮と、文藝春秋やNECのロゴデザインを手がけたグラフィックデザイナー・中田功によるレタリングの実用書。サンセリフ、オールドローマン/モダンローマン、エジプシャン/スクリプト、異体文字、そして明朝・角ゴシック・かな文字を扱った全5冊で構成される。欧文から和文まで、文字の造形美と機能性を体系的に示し、タイポグラフィ教育の資料としても高い価値をもつ。別冊作例集付属。
ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド展 ステンベルク兄弟を中心に
2001年に東京都庭園美術館で開催された「ポスター芸術の革命 ロシア・アヴァンギャルド展 ステンベルク兄弟を中心に」の図録。第I部では『戦艦ポチョムキン』をはじめとするソビエト映画のポスター、第II部では国家の宣伝媒体として制作されたプロパガンダ・ポスターを収録。前衛芸術家たちが試みた実験的な表現やダイナミックな構成を通じて、ロシア・アヴァンギャルドのポスター芸術の展開を示している。
Rebirth | 宅間國博
写真家・宅間國博による作品集。25歳で訪れたインドで出会った、年月を経た金属の表情に心を奪われた体験を起点に展開される作品を収録している。古い壁やひび割れた地面、錆びた扉、捨てられたドラム缶など、日常の中で見過ごされがちな対象を正方形の画面で切り取り、傷や汚れの奥に宿る美しさに目を向けている。
BKH Gutmann: Hellersdorfer Liebeslieder
ドイツのアーティスト、ベニー・KH・グートマンによるインスタレーション「Hellersdorfer Liebeslieder」を記録した展覧会図録。18点の立体作品を「歌」に見立て、それぞれが独立しながらも、空間全体でひとつの構成を成す作品として展開されている。ベルリン・ヘラースドルフのギャラリーHOでの展示をもとに、カールスルーエのバーデン美術協会では会場に合わせて配置が調整され、同じ作品が異なる空間で異なる印象を生み出した。場所によって変化する体験や知覚に焦点を当て、作品と展示空間の関係を視覚的に伝えている。
GA ディテール No.5 マルセル・ブロイヤー:ケルファー邸 1963-67/スティルマン邸 III 1972-74
現代建築の名作を解析する図面集シリーズ『グローバル・アーキテクチュア ディテール』第5号。マルセル・ブロイヤーによる「ケルファー邸」(1963-67)と「スティルマン邸Ⅲ」(1972-74)を取り上げる。極めて異なるコンセプトをもつ2軒の建築を、詳細な図面を通して比較し、共通点や設計思想を紐解く。
GA ディテール No.4 ケヴィン・ローチ、ジョン・ディンケルー:フォード財団本部ビル 1963-68
現代建築の名作を解析する図面集シリーズ『グローバル・アーキテクチュア ディテール』第4号。ケヴィン・ローチ/ジョン・ディンケルーによる「フォード財団本部ビル」を取り上げる。 内部に緑豊かな中庭を配し、開放的な空間と構造的な美しさを両立させたオフィスビルの特徴を、詳細な図面を通して読み解く。
GA ディテール No.3 ムーア、リンドン、ターンブル&ウィティカー:シーランチ・コンドミニアム 1963-1969
現代建築の名作を解析する図面集シリーズ『グローバル・アーキテクチュア ディテール』第1号。MLTW(ムーア、リンドン、ターンブル&ウィティカー)による「シーランチ・コンドミニアム」(1963-1969)を取り上げる。自然環境にできるだけ負担をかけず、土地の形を生かして建てられた海辺の集合住宅の特徴徴を、詳細な図面を通して読み解く。
GA ディテール No.2 リチャード・マイヤー:スミス邸 1967/オールド・ウエストバリーの家 1971
現代建築の名作を解析する図面集シリーズ『グローバル・アーキテクチュア ディテール』第2号。 リチャード・マイヤーによる「スミス邸」(1967)と「オールドウエストバリーの家」(1971)を取り上げる。形や機能の集合としてではなく、周囲の環境や時代の空気と深く結びついた生きた存在として捉える建築思想を探る。
GA ディテール No.1 ミース・ファン・デル・ローエ:ファンズワース邸 1945-50
現代建築の名作を解析する図面集シリーズ『グローバル・アーキテクチュア ディテール』第1号。1976年に出版されたミース・ファン・デル・ローエのファンズワース邸の改訂新版。ミース建築を代表する作品のひとつである、四方をガラスで囲み、壁のないワンルーム構成を持つファンズワース邸。生涯をかけてディテールを追求したミースの普遍的な美意識と思想を、詳細な図面を通して探る。
レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル
アルゼンチン出身の現代アーティスト、レアンドロ・エルリッヒの活動を総覧する展覧会図録。2017年から2018年にかけて森美術館で開催された同名展にあわせて刊行されたもので、代表作《スイミング・プール》をはじめ、映像やインスタレーションなど新作を含む44点を収録。その多くが日本初公開となった。錯覚や反転を用いた空間構成によって、私たちが「見る」という行為に潜む習慣や思い込みを浮かび上がらせ、現実と虚構の境界を問い直す。
DUAL | Graeme Montgomery
イギリスの写真家グレアム・モンゴメリーによる1989年刊行の作品集。ファッション、料理や食材、アクセサリーや小物といった幅広い被写体を収録し、多様なジャンルを横断する構成となっている。ファッションでは当時のスタイルを写し取り、料理では素材感を伝え、小物では質感や輝きを際立たせるなど、それぞれの対象に異なる視点を与えている。観察眼と表現力を凝縮した一冊であり、ジャンルを超えて写真の魅力を浮かび上がらせている。
本 Takeo Paper Show 2011
2011年に開催された竹尾ペーパーショウにあわせて刊行されたコンセプトブック。「物体としての本」を主題に、本と人との関係や、紙の本がもつ存在感をあらためて見つめ直している。識者78名がそれぞれ一冊の本を選び、78本のエッセイとともに紹介し、読書体験や造本、デザインへの多様な視点が交差する。紙の本の未来や、本というメディアの可能性を、思想・表現・実践の側面から問いかける一冊。
ヤン・ファーブル
2015年にエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催された展覧会に合わせて刊行された図録。ベルギー出身の現代アーティスト、ヤン・ファーブルによるシリーズ作品を収録しており、ベルギーの植民地支配や文明の「闇」を寓意的に表現している。光を反射するスカラベの鞘翅を用いたモザイクや、骸骨や鳥をモチーフにした彫刻など、初期フランドル派の巨匠ヒエロニムス・ボスの象徴的表現を下敷きに、個人の記憶や社会の歴史を重層的に表現した作品群を紹介する。
Phaidon Design Classics 3冊揃
専門家集団によって選び抜かれた、999点の工業製品を収録するデザイン・アーカイブ。19世紀初頭から現代までを対象に、自動車、家具、食器、カメラ、電化製品、航空機に至るまで、幅広いジャンルのプロダクトが網羅されている。各作品には、特許資料やプロトタイプ、広告、設計図、製造工程の図版、貴重なアーカイブ写真などが付され、デザインが生まれた背景と過程を丁寧にたどる。
The Chance is Higher | Ari Marcopoulos
写真家、アリ・マルコポロスによる作品集。約72ページにわたり、ゼロックスを用いたモノクロ写真を中心に収録し、スケートカルチャーやストリート、グラフィティなど都市的で即興的なテーマをマルコポロスならではの視点で表現している […]
Stephen Shore: Retrospektive
写真家スティーブン・ショアの仕事を振り返る回顧的カタログ。写真の表現方法への意識、風景の捉え方、そして1970年代にカラー写真を積極的に用いた点を軸に、その歩みを紹介している。モノクロが主流だった時代における色彩への取り組みと、後年あらためて取り組まれたモノクロ作品もあわせて収録。豊富な図版に加え、批評テキストやインタビュー、年譜・文献資料も掲載。
Donald Judd: Architecture
ミニマリズムを代表するアーティスト、ドナルド・ジャッドの建築的な仕事に焦点を当てた一冊。1971年にテキサス州マーファ近郊の旧軍施設を取得して以降、ジャッドは敷地と建築を整備し、自身や同時代作家の作品を恒久設置する場を築いた。本書には設計図やスケッチ、配置図、現地写真を多数収録し、作品と空間を一体として構想したジャッドの建築的思考と実践を伝えている。
Belgian Designers and Their Interiors | Muriel Verbist
ベルギーのデザイナーたちの住まいと仕事を紹介する一冊。2010年ベルギー・デザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたブラム・ブーの自邸を中心に、家具と暮らしの関係を写真とテキストで伝えている。あわせて、ダイアン・ステフェルリンク、ダニー・ヴェンレット、ステファン・ショニングら15名の住空間も収録。