ポワレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たち
2009年に東京都庭園美術館で開催された展示の図録。20世紀初頭のファッションデザイナー、ポール・ポワレとマリアノ・フォルチュニィによる衣服作品を収録。コルセットから解放された直線的なドレスや、身体の動きに沿うプリーツドレス「デルフォス」など、衣服の形態と構造の変化が図版を通じて読み取れる。装飾性と機能性のあいだで試みられた両者の造形の違いを比較しながら、20世紀初頭におけるモードの転換をたどる。
増田友也の建築世界
戦後のモダニズム建築家の一人として「東の丹下健三、西の増田友也」と称された、建築家・増田友也の思索と制作の軌跡をまとめた作品資料集。教育者としての理念と建築家としての創作活動を相互に関連させながら、図面・スケッチ・写真資料を通してその理論的・実践的全貌を明らかにする。代表作から未発表作品まで幅広く収録し、カラー・モノクロによる豊富な図版とともに解説を収録。
カタストロフと美術のちから = Catastrophe and the Power of Art
2018年に森美術館で開催された展示の図録。東日本大震災や同時多発テロ、戦争、難民問題、金融危機など、現代社会における大規模なカタストロフ(大惨事)を主題に、約40組の作家による作品と資料を収録。オノ・ヨーコ、モナ・ハトゥム、トーマス・ヒルシュホルンらの映像、インスタレーション、写真作品が並び、個人の記憶や社会構造の歪みが交差する場として構成されている。災禍を記録し再構成する試みのなかで、美術が現実とどのように向き合うかを検討し、その造形言語を読み解く。
Reach Out, I'm Right Here | ライアン・マッギンレー
アメリカ出身の写真家・ライアン・マッギンレーによる写真集。2012年に小山登美夫ギャラリーで開催された展覧会にあわせて企画され、写真専門誌『IMA』Vol.1の付録として配布された冊子。若者文化やポートレート、風景、身体表現といった主題を、鮮やかな色彩と開放的な構図で捉えた作品群を収録。瞬間の感情や身体の動きを自然体のまま写し出し、マッギンレー特有の自由さと親密さが画面全体に行き渡っている。
アイデア No.391 オルタナティブ・リアリティ
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.391(2020年10月号)。前半特集「Phantom Spoon パンデミックの姿」では、新型コロナウイルスの影響で中止・無期延期となった展覧会やイベントの広報物を世界各国のデザイナーから募り、幻のデザインプロジェクトとして誌面に紹介。後半特集「データジャーナリズムとデザイン」では、ニュースメディアにおけるインフォメーション・グラフィックスをテーマに、各国の主要報道紙デザイン部への取材を通して、その役割と可能性を探る。
アイデア No.390 writtenafterwards 装綴 ファッションデザインの生態学
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.390(2020年7月号)は、「writtenafterwards 装綴 ファッションデザインの生態学」を特集。ファッションブランド「writtenafterwards」を主宰する山縣良和の創作過程や個人の記憶、軌跡を社会的事象と結びつけながら紹介している。さらにファッションとグラフィックデザインの共通点や相違点に着目し、両者の関係性を通じて新たな表現の可能性を探っている。
リー・ミンウェイとその関係 | 森美術館
2014年から2015年にかけて森美術館で開催された展覧会の公式カタログ。台湾出身で、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、リー・ミンウェイの約20年にわたる創作活動を紹介する。観客との対話や体験を通じて“関係性”を主題とする代表的プロジェクトに加え、ジョン・ケージ、李禹煥、小沢剛ら、同テーマをめぐる他作家の作品も収録。豊富な図版とともに、それぞれの作品に関する丁寧な解説を掲載している。
12345 | Sarah Moon
写真家、サラ・ムーンの5冊組の作品集。ヴォーグやハーパーズ・バザーへの寄稿、シャネルやコム・デ・ギャルソン、キャシャレルといったブランドとのコラボレーションで国際的な評価を得てきたサラ・ムーンが、自身の人生、友人、空想をイメージで綴った個人的な回顧録。静止画と映像の両面にわたる仕事をテーマに、ドミニク・エデ、アラン・フレッシェルら著名な書き手によるテキストを収録。映像作品を収めたDVDも付属する。
Whistle for the Wind | Ryan McGinley
写真家、ライアン・マッギンレーのキャリア全体を網羅した初の大型作品集。ニューヨーク・ダウンタウンの若者文化を記録した初期作から、アメリカ各地の自然のなかで若者たちを撮り続けた夏のロードトリップシリーズ、スタジオでのモノクロ・カラー作品まで収録。作家・批評家のクリス・クラウス、映画監督のガス・ヴァン・サントらによるテキストを掲載。
Satellites: Photographs from the Fringes of the Former Soviet Union | Jonas Bendiksen
写真家、ジョナス・ベンディクセンの作品集。旧ソビエト連邦の周縁に位置する、国家として承認されていない地域や孤立した地方を巡る旅の記録。東ヨーロッパ、中央アジア、コーカサス、シベリアにまたがる広大な地域を訪れ、沿ドニエストル、アブハジア、ナゴルノ・カラバフ、フェルガナ盆地、ユダヤ自治州、カザフ草原付近の宇宙船墜落地帯など、ほとんど知られることのない土地の現実を写し出す。破壊された建物、古びた住宅に暮らす人々、夜の街の光景など、ソ連崩壊後もなお変化し続ける世界の断片を収めた一冊。
Takashi Homma: Tokyo | ホンマタカシ
写真家・ホンマタカシによる作品集。『TOKYO SUBURBIA』をはじめ、1990年代から2000年代にかけて撮影された東京をテーマとするシリーズを一冊にまとめたもの。郊外の住宅地や都市の風景、人々の姿などを、淡々とした視線で捉えた写真を収録する。森山大道以降の東京を写す写真家としても注目されるホンマタカシが、都市の中心と周縁を行き来しながら現代の東京の姿を描き出す。
Mario Giacomelli 黒と白の往還の果てに | マリオ・ジャコメッリ
写真家、マリオ・ジャコメッリの作品集。イタリアの小さな村を撮った「スカンノ」、ホスピスの老人たちを凝視した「死が訪れて君の目に取って代わるだろう」、若き神学生たちを撮った「私には自分の顔を愛撫する手がない」など代表的なシリーズから最晩年の作品まで約100点を収録。詳細な年譜、6篇の詩、識者による寄稿文も掲載。2008年刊『La figura nera aspetta il bianco』の完全日本語版。
Will the Circle be Unbroken | 奈良美智
現代美術家、奈良美智の作品集。2017年に代官山フォトフェアで開催された個展にあわせて制作され、1980年代から2010年代にかけて撮影された写真を収録。旅先の風景や人物のポートレート、スタジオ周辺の記録、街角の断片など、撮影年代や場所をまたぐイメージが交錯する。人物の表情や建物の細部、移動中の景色が重なり合い、制作周辺の時間の蓄積が画面の連なりとして浮かび上がる。1000部限定刊行。
Burg/Truth Study Center/Wolfgang Tillmans
ドイツ出身の写真家、ヴォルフガング・ティルマンズの写真集『Wolfgang Tillmans』『BURG』『truth study center』のボックスセット。初期の代表的なシリーズを通して、写真、テキスト、印刷物を組み合わせたインスタレーション的な表現も紹介。雑誌やファッション、アートの領域を行き来しながら、同時代の空気を写し出してきたティルマンスの実践を見渡すことができる。
Marie Antoinette | Sofia Coppola
映画監督、ソフィア・コッポラによる映画『マリー・アントワネット』のビジュアルブック。アントニア・フレイザーの伝記を原作に、ヴェルサイユ宮殿でのロケを敢行した同作の記録集で、監督自身の脚本抜粋、劇中スチール、監督の個人写真、衣装・セットのオリジナルデザインなどを収録。ミレナ・カノネーロによる衣装デザインも多数掲載。
The Virgin Suicides | Corinne Day、Sofia Coppola
映画監督ソフィア・コッポラの長編デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』の25周年を記念して刊行された写真集。イギリスのファッション写真家コリン・デイが撮影を担当し、制作現場で捉えたリズボン姉妹や、彼女たちが暮らす米国郊外の情景を収録する。撮影の合間に見せる何気ない表情や、コッポラが構築したセットの神秘的かつ親密な空気感が漂う一冊で、映画の世界観と現場の息づかいが交差するビジュアル記録となっている。英語表記。
The Shepherd | Yoshie Tominaga
写真家・富永よしえによる写真集。ファッションブランド・UNDERCOVERが初めてパリ・コレクションに参加した2002年から2006年までの5年間を記録している。デザイナー・高橋盾とスタッフたちの制作風景、コレクション本番の緊張感、バックステージでの素顔などを、主にモノクロ写真で捉えた内容。10回にわたるコレクションで撮影された膨大なフィルムの中から、富永自身がセレクトして構成している。
内藤礼 1985–2015 祝福
美術家・内藤礼のおよそ30年にわたる活動を包括した作品集。1986年の初個展から刊行当時の最新作までを対象とし、〈Apocalypse Palace〉〈地上にひとつの場所を〉〈母型〉(豊島美術館)〈このことを〉(家プロジェクト「きんざ」)など、国内外で発表された主要作品を多数収録している。光や空間、自然と人間の存在を静謐に問いかける作品群を通じて、内藤の芸術の核心を明らかにしている。
The Smell of Us with J.W. Anderson | Larry Clark
写真家・映画監督のラリー・クラークとファッションデザイナーのジョナサン・アンダーソンによる作品集。映画『The Smell of Us』の制作プロジェクトと連動し、パリを舞台にした撮影現場でのスチルや、若者たちのポートレート、アンダーソンのコレクションを身に着けた姿などが収録されている。
Ryan McGinley: Way Far
現代写真を代表する写真家、ライアン・マッギンレーの作品集。アメリカ各地を巡るロードトリップのなかで撮影された近年の写真を中心に収録している。広大な自然のなかで過ごす若者たちの姿を、明るくのびやかな視線で捉えた写真が特徴。山や湖、草原といった風景の中での無邪気な瞬間が、自由や高揚感を素直に伝えてくる。現代的でありながら、どこか普遍的な空気をまとったマッギンレーの世界を、気負わずに味わえる一冊。
ライアン・マッギンレー Body Loud!
2016年に東京オペラシティアートギャラリーで開催された展示のカタログ。写真家、ライアン・マッギンレーの日本の美術館で初となる個展で、初期の2002年から2015年までの作品を紹介する。あらゆる人種の人々のヌード、鮮やかな背景と動物、自然と調和されるようなヌードなど、自由で開放的な世界が収められている。
Close Your Ears 耳をとじて | 杉本さなえ
イラストレーター、杉本さなえによる作品集。2016年、尾道の「本と音楽 紙片」で開催された個展「耳をとじて」をきっかけに制作されたもの。墨色と朱色の2色で描かれた詩的な世界は、豊かなストーリーを引き連れて読者の心に語りかける。表紙の箔押しや、漉き紙の耳のような加工(耳綴じ)が施された小口など、美篶堂がひとつひとつほぼ手作業で製本した造本も美しい一冊。装丁はサイトヲヒデユキによるもの。「第53回 造本装幀コンクール」にて東京都知事賞を受賞。
川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり(カバーA)
2022年から2023年にかけて開催された写真家・川内倫子の展覧会図録。代表作「M/E」を中心に、この10年間の活動を総覧する内容で、「4%」「One surface」「An interlinking」「光と影」「あめつち」などのシリーズを収録。アイスランドの火山や流氷、北海道の雪景、そして日常の断片を柔らかな光のもとにとらえ、自然と生命、人と地球のつながりを見つめる。タイトル〈M/E〉は“Mother Earth”と“Me”を重ねた言葉であり、母なる大地と私を結ぶ感覚を象徴する。写真に加え、映像作品や対談も収録し、川内の世界観の核心に迫る一冊。
Review of 5 × 10 Years of Graphic Design Etc. | Karl Gerstner
スイスのグラフィックデザイナー、カール・ゲルストナーの仕事を総覧する作品集。〈シェル石油〉〈フォルクスワーゲン〉など大企業のコーポレート・アイデンティティをはじめ、広告、ポスター、書籍装丁など代表的なグラフィックデザインを多数収録している。さらに、タイポグラフィやロゴデザインの設計プロセス、構成原理に関する詳細な解説も掲載。幾何学的秩序と理論的思考を融合させた、スイス・モダンデザインの精髄を示している。
MASH SF 2015
ストリートバイクカルチャーを世界に広めたピストクルー、MASH SFの作品集。サンフランシスコを拠点に展開してきた活動を軸に、急峻な坂道や都市のストリートを走るライダーの姿、スキッドや高速走行の瞬間、カスタムバイクのディテール、レースシーンまでをカラー写真で収録。350ページにわたりピストバイクカルチャーの実践と広がりを記録し、「MASH Movie」全編のダウンロードカードも付属。
原弘 グラフィックデザインの源流 | 平凡社
昭和期に活躍した日本のグラフィックデザイン界の先駆者、原弘の作品を紹介する一冊。ポスターや書籍装幀など、これまでに手がけた多彩なビジュアルをカラーで多数掲載し、その仕事の全貌に迫る。本人へのインタビューに加え、亀倉雄策による寄稿も収録。さらに、原がこれまでに生み出してきた紙の仕事をまとめたサンプルカタログ『紙の本』が別冊として付属し、素材とデザインへのこだわりを立体的に伝えている。
イースト・サイド・ホテル | 高橋ヨーコ
写真家、高橋ヨーコの作品集。ルーマニア、ブルガリア、シベリアなど旅先で宿泊したホテルの室内とその周辺の風景を収録。客室のベッドやカーテン、廊下の照明、窓越しの街並み、古い家具の質感など、土地ごとの空気の差異が画面に刻まれている。一時的な滞在の場であるホテルという空間を起点に、移動と観察を繰り返す中で積み重なった視線の記録が続く。
Yoshitomo Nara Photo Book 2003-2012 奈良美智写真帖
現代美術家、奈良美智の写真集。2003年から2012年にかけて撮影された写真を収録し、アトリエでの制作風景、ドローイング、キャンバスの断片、フィギュアやオブジェ、旅先や日常の場面など、制作の周辺にあるさまざまな断片をおさめている。絵画作品とは異なる視点から奈良美智の思考や日常に近づくことができる一冊。
I Blame Jordan | Collier Schorr
MoMA PS1が「Greater New York」展に合わせて刊行した冊子。ディスコ、パフォーマンス、不動産など多様なテーマを扱うシリーズの1冊。ドイツを拠点に活動し、ジェンダーやアイデンティティをテーマとした写真で知られる写真家、コリアー・ショアの作品を紹介している。ニューヨークの歴史や未来をめぐる考察も収録。
Mono.Kultur 22 Ryan McGinley: Daydreaming
ベルリン発のインタビュー誌『mono.kultur』27号。アメリカの写真家、ライアン・マッギンレーを特集し、長編インタビューと1999年から2011年にかけての活動初期を振り返る。木に登る若者、砂漠を走る人物、丘を転がり落ちる姿、花火の中を跳び抜ける場面など、鮮やかな色彩と光が重なり合う図版も収録。解放感と躍動感に満ちた若さの瞬間を定着させたマッギンレーの視点が、インタビューとともに浮かび上がる。
Aires Mateus: Casa Em Melides
ポルトガルの建築家ユニット、アイレス・マテウスが手がけた〈Casa em Melides〉を収めた作品集。建築写真家ホアン・ロドリゲスが、外装の量塊構成から階段、キッチン、アーチ状の壁面まで、特徴的なフォルムをモノクロで静かにとらえている。丘陵地グランドラに建つ住まいは、海へと開くパティオハウスとして設計され、下層では起伏の大きい地形と緊密に関係づけながら、上層では天井高をたっぷりとった伸びやかな空間が展開する。機能ごとに異なる光の振る舞い、明暗の対比、壁面の曲線がつくる陰影が一体となり、マテウス兄弟が追求する「かたち」と「空間性」の思考が濃密に示されている。セクション図や平面図も掲載され、住宅建築の本質を抽出する彼らのアプローチを読み解く手がかりとなっている。
空想の建築 ピラネージから野又穫へ
2013年に開催された「空想の建築 ピラネージから野又穣へ」展にあわせて刊行された公式カタログ。18世紀ローマを舞台に壮大な空想建築を版画に刻んだジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージから、現代において架空の巨大建築を描き続ける画家・野又穣の作品まで、古代から未来へと広がる建築的イマジネーションを比較・検証している。絵画を中心に図版と解説を収録し、想像力が生み出す建築表現の系譜を探る。
琉球陶器 人間国宝 金城次郎
沖縄県で初の人間国宝に認定された陶芸家・金城次郎の大判作品集。魚や海老を大胆かつ伸びやかに描いた壺や瓶、食器など、多彩な陶芸作品を豊富に収録している。素朴で力強い造形と躍動感あふれる絵付けは、琉球陶器の魅力を端的に示している。本書には作品写真に加えて、琉球陶器の歴史を辿る解説や、柳宗理・柳宗悦によるテキストも収録され、工芸史的視点からも価値の高い内容となっている。限定1000部で刊行された希少性の高い一冊であり、沖縄陶芸の伝統と精神を伝えている。
紙のフォルム | 尾川宏
石や木、金属など、様々な素材を用いた彫刻を多く製作した尾川宏が、紙の造形的な美しさを追求した作品集。紙を折ったり、曲げたり、組んだりすることで、ただの紙とは思えないようなフォルムを創り出し、その可能性を広げた一冊。装丁はグラフィックデザイナーの田中一光によるもの。
Tokyo Love Hello | Chris Steele-Perkins
イギリスの写真家、クリス・スティール=パーキンスによる作品集。東京を中心に、日本での長期的な撮影から生まれた写真群を収録し、都市の風景や人々の姿、日常の場面が時代の断片として並ぶ。繁華街の雑踏や郊外の住宅地、移動する人々の視線や仕草が連なり、外側からの観察と生活の実感が交差している。東京という都市の複雑さと日常性が重なり、その時間と記憶の層を封じ込めている。
GAS BOOK NAGI NODA
『GASBOOK』シリーズ第22号。アートディレクター、野田凪の作品集。宇多田ヒカルやYUKIのCDジャケット・ミュージックビデオ、ナイキやラフォーレ原宿の広告など、広告・映像・アート・デザインにまたがる多彩なプロジェクトを収録。ハンパンダをはじめとするキャラクター造形や写真、コラボレーション作品も掲載。
There Are Many of Us | Spike Jonze
スパイク・ジョーンズが手がけた短編映画『I’m Here』(2010)の制作過程を追ったアートブック。美しいスチール写真や撮影現場の資料、スタッフ・キャストへの軽やかなインタビューなど、映画の誕生をめぐる舞台裏が豊富に収められている。ロサンゼルスを舞台に、ロボットの少年と少女の出会いを描いた30分の恋物語で、サンダンス映画祭のオープニング作品として話題を呼んだ作品。付属するDVDには本編と特典映像を収録し、さらにオリジナル・サウンドトラックのCDも同梱。
Milton Glaser Posters: 427 Examples from 1965 to 2017
アメリカを代表するグラフィックデザイナー、ミルトン・グレイザーによるポスター作品集。1965年から2017年までに手がけた427点をカラーで収録し、代表作であるボブ・ディランのポスターや「I♥NY」シリーズをはじめ、音楽、演劇、社会運動など多岐にわたる仕事を網羅する。グレイザー自身によるコメントでは、作品に込められた思考プロセスや着想の源泉が語られ、半世紀におよぶ創作の軌跡とその精神を鮮やかに伝えている。
Internet Cafe!Panda | 陳智賢
台湾の写真家、陳智賢による写真集。台中のインターネットカフェで働いた経験を起点に、店内に集う中年層や労働者、ホームレス、性産業従事者などの姿を記録。眠り込む人々の奇妙な体勢や、雑然とした室内に残る痕跡がそのまま写り込み、都市の片隅に広がる現実が浮かび上がる。ユーモラスな場面と同時に、不穏さを帯びた光景が連なり、社会の周縁にある日常の気配を強く残している。
12の話のカレンダー クレオパトラの眼 | 真鍋博
推理作家・SF作家、都筑道夫とイラストレーター、真鍋博がタッグを組んで制作された12の話のカレンダー。都筑道夫のショート・ショートに呼応するように描かれる真鍋博のイラストレーションが貴重な一冊。
せなけいこ展
絵本作家・せなけいこの創作の軌跡を紹介する展覧会図録。2019年から2020年にかけて全国を巡回した「せなけいこ展」にあわせて刊行された。『ねないこだれだ』『めがねうさぎ』をはじめ、絵本や紙芝居の原画約300点を収録し、貼り絵による独自の技法とあたたかな物語世界を伝えている。ユーモラスで少し不思議な登場人物たちを通して、子どもたちの想像力に寄り添い続けた作家の歩みをやさしく映し出している。
TARO 川崎市岡本太郎美術館所蔵作品集
川崎市岡本太郎美術館の所蔵作品をまとめた作品集。油彩、ドローイング、版画、彫刻、陶磁、レリーフなど多様なジャンルにわたる作品を図版と解説付きで収録。制作年代や背景とあわせて、初期から晩年にかけての造形の変遷をたどることができる。岡本太郎自身の言葉や年譜、作品リストも掲載。
イリヤ&エミリア・カバコフ「私たちの場所はどこ?」
2004年に森美術館で開催された展示の図録。イリヤ・カバコフ、エミリア・カバコフによる作品群を収録し、記憶や制度、共同体のイメージをもとにしたインスタレーションやドローイング、テキスト作品を紹介。「私たちの場所はどこ?」という問いを軸に、空間と物語が交錯する作品群の記録が並び、観る者に不在の場所や移動の感覚を意識させる。
meisje | 木寺紀雄
写真家、木寺紀雄の作品集。タイトルの「meisje」はオランダ語で「女の子」を意味し、ヨーロッパの運河沿いに建つ大きな白い家に暮らす少女ハマーの生活を記録している。「ハンマー」を意味する名を持ち、芸術家の両親のもと、屋内や庭では遊びや小さな実験を重ねる姿が写され、日常の動きが断片的に積み重ねられていく。カバーにはミナペルホネンによるファブリックが使用されている。