Can Your Monkey do the Dog | Josh Smith、Christopher Wool
ジョシュ・スミスとクリストファー・ウールによる共同制作から生まれた作品集。ひとりが自身のイメージを提示し、もうひとりがそれをデジタルツールで加工するという応答を重ね、層を加えていく方法で制作された。即興演奏のように進むプロセスのなかで、イメージは改変され、削られ、再構築される。ピクセルの粗さやブラシの痕跡、フラッシュの反射や複写のにじみまでも画面の要素として取り込み、絵画そのものよりも「再生産」のプロセスに目を向ける姿勢が貫かれている。
Liquids | Christian Marclay
音とイメージの関係を探究してきたアーティスト、クリスチャン・マークレーによる作品集。ホワイトキューブでの個展にあわせて刊行され、近年のオノマトペ絵画を中心に、映像作品「Pub Crawl」「Surround Sounds」や、ガラスを用いたインスタレーションも収録。液体音を思わせる擬音語を画面に展開し、抽象表現とポップのあいだを往還する絵画群を紹介している。
Faces of the North | Ragnar Axelsson
アイスランド南部の農場に育った写真家、ラグナル・アクセルソンによる作品集。20年以上にわたりアイスランド、フェロー諸島、グリーンランドで撮影された約100点のモノクロ写真を収録。農夫やハンター、漁師など、北大西洋に生きる人々の姿と厳しい自然環境を捉えたシリーズで、荒々しい風土とそこに息づく生活の関係を見つめ、消えゆく暮らしの記録としての意義を深めている。
Anselm Kiefer: Opus Magnum
ドイツの現代美術家アンゼルム・キーファーによる作品集。2024年、ファーガス・マカフリー東京で開催された日本では26年ぶりとなる個展にあわせて刊行された。展示された20点のショーケース作品と水彩画を中心に、12名の執筆者による論考と解説を収録。鉛、砂、植物、書物など多様な素材を用い、神話・歴史・記憶を重層的に織り込むキーファーの表現を多角的に読み解く。深い象徴性と物質の詩学が交差する造形世界を通して、彼の芸術観の核心に迫っている。
Wolfgang Laib: A Retrospective
自然の中での生活を基盤に制作を続けてきたドイツのアーティスト、ヴォルフガング・ライプの回顧作品集。花粉や蜜蝋、牛乳、米など、作家自らが採取し加工した自然素材による作品を通して、簡潔で静かな造形の歩みを辿る。写真図版とともに年譜的構成で活動を整理し、ハラルド・ゼーマンによるインタビューも収録。素材と行為を結びつけるライプの制作姿勢と、その思想的背景を読み解くことができる1冊。
Musee d’’Art Moderne De La Ville De Paris | Peter Fischli、David Weiss
1979年より共同制作を続けるアーティスト、ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる作品集。1999年にパリ市立近代美術館で開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。野や森を巡り、開花の時期に合わせて多様な花々を撮影したシリーズを中心に収録。科学的分類ではなく、美的視点に基づく構成で、色彩の強調やスケールの誇張によって見る者に距離を生む。身近で素朴な主題の背後に潜む軽やかさと批評性が交差する。
Terry Winters: Paintings, Drawings, Prints, 1994-2004
アメリカの画家テリー・ウィンタースが、1994年から2004年にかけて制作した絵画、ドローイング、版画、アーティストブックを収録した作品集。1992年のホイットニー美術館での回顧展以降の約10年間に焦点を当て、未発表作も含めてその表現の広がりを紹介。多様な作品群が相互に関係し合う構成を通して、芸術と科学の思考が交差する独自の絵画言語を読み解く一冊。
in the blanket | 今城純
広告・雑誌・CDジャケットなどさまざまな媒体で活動している写真家、今城純による作品集。秋のオランダの風景をモチーフに、独自の色彩感覚と視点で切り取られた日常の瞬間を収めている。各プリントが1枚ずつページに貼り込まれ、本物のアルバムのような装丁も美しい一冊。写真の奥に漂う繊細な感覚と世界観が、見る者に深い余韻を残す。限定600部刊行。
仲畑広告大仕事 | 仲畑貴志
コピーライター・仲畑貴志と、彼が率いる仲畑広告制作所による広告制作の軌跡をまとめた作品集。1981年から約10年にわたる仕事を編纂し、パルコ、TOTO、東京ガスなどを手がけた広告デザインをカラーとモノクロで多数掲載している。各年の仕事からは、当時の社会や空気感を鋭く捉えた広告表現の変遷がうかがえる。
MUNARI I LIBRI | Giorgio Maffei
20世紀イタリアを代表するアーティスト、ブルーノ・ムナーリの出版活動を軸に構成されたモノグラフ。ムナーリにとって書物は思考をかたちにする実験の場であり、マニフェストやデザイン論、触覚的な子どもの本まで、60冊を超える刊行物を通して独自の視覚言語を展開してきた。本書では、グラフィックデザインの初期活動から主要出版社との協働、造本における試み、教育とのかかわりまで、約70年にわたる印刷物の仕事を辿る。
Mac世代におくるレイアウト術 デザインにルールなんてない | 新谷雅弘
エディトリアルデザイナー/アートディレクター、新谷雅弘によるデザイン指南書。『ポパイ』『オリーブ』『ブルータス』創刊期の誌面を手がけた経験をもとに、本や雑誌制作の基本構造、要素の組み立て方、媒体や対象に応じたレイアウトの考え方を具体例とともに解説する。実際の紙面を参照しながら、視線の流れや余白の扱い、写真と文字の関係を丁寧に検証。Mac以降のデジタル世代にとっても示唆に富む内容で、誌面設計における判断の基準を掘り下げている。巻末には『オリーブ』ほかのレイアウト指定紙も収録。
Apricots Along the Street | Pipilotti Rist
映像インスタレーションを中心に活動する現代美術家、ピピロッティ・リストの展覧会カタログ。スペイン国立ソフィア王妃芸術センターで開催された個展にあわせて刊行され、1994年以降の代表的なビデオインスタレーション5点を収録する。本書は図録であると同時にアーティストブックとして構想され、写真や映像のスチル、詩、ドローイングのファクシミリなどを交えた構成。断片的なイメージと言葉が交差し、映像作品の感覚世界を紙面上で再編する試みが展開されている。
Maison Margiela Co-Ed Collection
パリ発のファッションブランド、メゾン・マルタン・マルジェラによるルックブック。2019年春夏「アーティザナル」、2019年秋冬「デフィレ」、2020年春夏「アヴァン・プルミエール」の3コレクションを収録する。衣服の構造そのものに問いを投げかけるメゾンの姿勢を視覚的に伝えている。
Ron Arad | Deyan Sudjic
1970年代後半にロンドンで工房を開き、現代デザインの流れを変えたデザイナー、ロン・アラッドの作品集。車のシートを再利用した「ローバー・チェア」や足場材を使ったベッドなど、既存の素材を大胆に転用した初期作品から、椅子や照明の代表作、さらに量産を前提としたアルミニウムやプラスチック製家具までを収録する。工房での実験的制作から工業デザイン、建築へと広がる活動を、作品やシリーズごとに整理。
Ellery’s Theory of Neo-conservative Creationism
アーティスト、ジョナサン・エラリーによる作品集。ビッグバン理論、創造論、ダーウィン進化論、宗教といった相反する思想のあいだに身を置き、軽やかな挑発を交えながら問いを投げかける。理論と信仰、科学と神話がせめぎ合う領域を題材に、明確な答えを示すのではなく、思考の摩擦や矛盾そのものを浮き彫りにする試み。2009年にロンドンで開催された同名展にあわせて発表された作品を収録し、エラリーの批評的ユーモアと知的遊戯性を伝えている。
Through the Mirror | Cristina Iglesias
1999年にスペインで開催された展覧会に際して刊行されたカタログ。スペインの彫刻家、クリスティーナ・イグレシアスによる建築的構造や迷路のような空間性をもつ彫刻・インスタレーションを豊富な図版で紹介する。内と外、現実と鏡像の「あわい」に立ち上がる詩的な空間体験を記録し、鑑賞者の知覚を揺さぶるイグレシアスの表現世界を凝縮した一冊。
北大路魯山人と須田菁華
陶芸家・北大路魯山人と、九谷焼の名工・須田菁華の初代から4代までの作品を集めた作品集。両者の交流や影響を背景に、魯山人、菁華家による陶磁器の作品群をオールカラーで収録し、技法や造形美を鮮やかに伝える。九谷焼の歴史と美の系譜をたどりつつ、魯山人の多才な芸術世界を解説する。
写真 | 鈴木心
写真家・鈴木心による初の作品集。学生時代から撮りためてきたプライベートワーク約130点を収録する。再開発地区の高層建築現場、レースクイーンの撮影会、奇妙な遊具と親子、震災後の瓦礫、改造車など、都市と社会の断片を冷静な視点で捉える。情緒や演出を排し、写真を「情報」として扱う姿勢が貫かれ、同時代の風景と写真表現の関係を問い直す。装丁は菊地敦己が手がけている。
SUWA | 小林紀晴
写真家・小林紀晴がおよそ18年間過ごした長野県・諏訪の風景と記憶を綴った写真集。長年見つめてきた街や自然、人々の生活を写真と文章で丁寧に描き、過去と現在の揺らぎを通して土地への愛着や記憶の細部を浮かび上がらせる。個人的な視線と普遍的な時間の経過が交錯する、心に残る一冊。
雪国 昭和30年〜33年 | 浅野喜市
写真家・浅野喜市が昭和30年から33年にかけて撮影した作品集。能登や越後、東北地方を巡り、雪に覆われた集落や祭り、人々の営みをモノクロで収録。深く積もる雪とともにある生活の姿、厳しい自然と向き合う日常の所作が丁寧に写し出される。除雪や運搬、家屋の佇まいといった細部から、当時の暮らしの緊張と力強さが伝わる内容。高度成長期前夜の地方の風景を記録した資料としても貴重な記録。
The Art and Architecture of Paul Rudolph
アメリカの建築家ポール・ルドルフを総合的に紹介する研究書。住宅や公共建築など23の主要プロジェクトを、図面や写真とともに取り上げ、その設計思想を辿る。39歳でイェール大学建築学部長に就任し脚光を浴びた時期から、1970年代の評価の低迷、そしてアジアでの仕事を通じた再評価まで、その歩みを整理。教え子であるノーマン・フォスターやリチャード・ロジャースらの寄稿も収録。
Gyroscopic Horizons
世界的に影響力をもつ建築家、ニール・デナリの軌跡をたどるモノグラフ。SCI-Arc第三代学長としても知られる彼の思想と実践を、写真、批評、グラフィック、建築作品を通して紹介する。代表作「Interrupted Projections」からマイクロソフト初のリテールストアまで、20のプロジェクトを精緻なコンピュータ・レンダリングとともに収録。
Atelier | 久家靖秀
写真家・久家靖秀が日本を代表する美術家たちの創造の現場「アトリエ」に迫った写真集。草間彌生や村上隆、舟越桂ら多彩な表現者の制作空間を、鮮やかな色彩と緻密な構図で捉える。作品が生まれる瞬間の緊張感、道具や空間に宿る思考の痕跡を写し出し、創作の源泉に光を当てている。
ニッポンタカイネ | 吉永マサユキ
写真家・吉永マサユキによる作品集。1990年代末から2000年代初頭にかけて撮影された在日外国人やアジア出身の人々の日常風景を収録し、都市空間に生きる彼らの存在感や生活の様子を描く。表面的にはポップな「日常」の光景でも、その背後にある宗教・文化・社会的背景の複雑さを映し出し、現代日本の多様な社会像を考察させる内容。
GA No.13 ル・コルビュジエ:サヴォワ邸
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第13号。モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエによる、近代建築の五原則を体現するサヴォワ邸を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が手がけている。
GA No.12 フィリップ・ジョンソン:フィリップ・ジョンソン邸 1949
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第12号。アメリカのモダニズムを代表する建築家、フィリップ・ジョンソンの邸宅を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が手がけている。
GA No.11 ル・コルビュジエ:ラ・トゥーレットの修道院
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第11号。20世紀モダニズムを代表する建築家ル・コルビュジエが手がけたラ・トゥーレットの修道院を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が、テキストは磯崎新が担当している。
The Circus in the Mist | Bruno Munari
美術家、デザイナー、絵本作家など多彩な活動で知られるブルーノ・ムナーリの代表作の一つ「きりのなかのサーカス」。ミラノの濃い朝霧に包まれた街を、ページをめくりストーリーとともに歩き進んでいく。トレーシングペーパーとカラフルな色紙を用いて、濃い霧の街からサーカスの登場など没入感を誘う視覚的体験が綴じられた1冊。英語表記。
アイデア No.286 Underworld/Graphic Remixed by TOMATO
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.286(2001年5月号)はロンドンのクリエイティブ集団TOMATOによる特集「Underworld:Graphic Remixed」を160ページにわたり収録。これまで手がけてきたアンダーワールドのレコードジャケットやビデオクリップのイメージを解体し、再構成することで、音と視覚が交差する独自のサウンドグラフィックを展開する。IDEA編集部によるディスクイメージの整理に加え、渡辺健吾によるテキスト「トマトとアンダーワールドのビミョーな関係」も掲載。
アイデア No.300 300号記念特大号
2003年9月発行、『アイデア』300号記念特大号。創刊50周年を祝し、タナカノリユキ・東浩紀・松下計による鼎談「二極化する世界」をはじめ、横尾忠則、永井一正、深澤直人らへのインタビューを収録。さらにバックナンバーからのスクラップも掲載し、雑誌の歩みを振り返る。羽良多平吉、都築響一らによる連載も収録された、節目を飾る保存版的内容。
本へ!あるいは本をめざして | 羽原粛郎
建築写真家・二川幸夫に師事し、デザイナー、教育者、編集者として活動した羽原粛郎による著作。タイポグラフィと書物への賛歌を軸に、文字、余白、版面、紙といった要素を手がかりに、本という媒体の根源を探る。装飾や技巧にとどまらず、「知性と美」という観点から造本を捉え直し、読む行為と視覚の関係を問いかける
身体の夢 ファッション OR 見えないコルセット
1999年に開催された展覧会の公式図録。女性の身体を成形し拘束してきたコルセットの歴史から、その解放後に展開した20世紀ファッションの変遷までを三章構成で辿る。エリザベス一世時代のボディスをはじめとする歴史的衣装、ガブリエル・シャネル、クリストバル・バレンシアガ、三宅一生らの作品、さらに現代美術の表現までを収録。京都服飾文化研究財団所蔵の貴重な資料を軸に、衣服と身体の関係を通時的に検証する。
花椿合本 2005年1月号-12月号
資生堂が刊行する企業文化誌『花椿』の2005年版12冊をまとめた合本。ファッション、アート、デザインなど多彩なテーマを取り上げ、資生堂が培ってきた美意識と文化への眼差しを誌面に凝縮している。各号の特集からは、2000年代半ばのトレンドや社会の感性が鮮やかに立ち上がり、時代の美意識を読み解く手がかりとなる。企業文化誌としての完成度とアーカイブ的価値を兼ね備えた一冊。
花椿合本 2006年1月号-12月号
資生堂が発行する企業文化誌『花椿』の2006年版12冊を収録した合本。ファッション、アート、デザインを中心に、資生堂ならではの美意識に貫かれた企画やビジュアルを多数掲載している。創刊以来培われてきた文化誌としての編集姿勢を受け継ぎつつ、2000年代のトレンドや社会の空気を映し出す。
ジャン・ヌーベル展
2003年から2004年にかけて開催された展示の図録。フランスを代表する建築家ジャン・ヌーベルが手がけた主要プロジェクトを、写真、図面、模型などの豊富な図版とともに紹介している。代表作から進行中の計画、さらには未完の構想までを網羅し、建築を「光」「素材」「空間」といった要素の交錯として捉えるヌーベルの独創的な手法を明らかにする内容となっている。
草木の聲 | 志村ふくみ、志村昌司、田口葉子
京都新聞デジタルメディア「THE KYOTO」にて2020年9月から2022年8月まで連載された「草木の聲」を書籍化。染織家・志村ふくみの詞を手がかりに、アトリエシムラ代表・志村昌司が染織の日々と思索を綴る。写真家・田口葉子による彩り豊かな図版が寄り添い、植物染料と向き合う時間や素材の息づかいを伝える。装丁は葛西薫。
朴英淑の白磁 月壺と李禹煥の絵皿
2008年に菊池寛実記念 智美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。陶芸家・朴英淑が手がける白磁の月壺と、美術家・李禹煥による絵皿を収録する。朝鮮王朝期の陶磁に向き合い、理想の白を求めて土や釉薬の研究を重ねてきた朴の仕事と、現代美術の文脈に位置づけられる李の絵画的介入を並置。丸みを帯びた大壺の量感と、余白を生かした線や色彩が響き合い、伝統と現代表現の関係を問いかける。
森正洋 陶磁器デザインの革新
2002年に東京国立近代美術館で開催された展覧会の公式図録。日本の陶磁器デザインに革新をもたらしたデザイナー・森正洋の代表的な仕事を紹介している。シンプルで機能的な造形に美意識を宿した醤油さしをはじめ、コーヒーセットやパーティトレイなど、約90点の主要な食器デザインをカラー図版で収録。
驚異の部屋 京都大学ヴァージョン
2013年から2014年にかけて東京大学総合研究博物館と京都大学総合博物館の共同で開催された展覧会のカタログ。京都大学総合博物館が所蔵する貴重な学術標本コレクションを中心に構成され、動物の剥製や骨格標本、模型など約50点を精緻な写真で紹介。学術資料としての正確さと、被写体がもつ造形的な美しさの両面に焦点を当て、自然史と美術表現のあいだに横たわる領域を探る。
アシュール石器文化の草創 | 諏訪元 ほか
約175万年前に登場したとされる、アシュール型の石器についてまとめたもの。アフリカ、エチオピア南部にあるコンソ地域で行われた古人類学のフィールド調査で収集されたアシュール石器を紹介する。主にハンドアックス、ピック、クリーバーの細部まで捉えられた実物大の写真とともに解説を収録。
人類先史、曙 | 東京大学総合研究博物館
東京大学総合研究博物館に所蔵されている人類先史標本から、エドワード・モースと坪井正五郎関連の標本を紹介する写真資料集。人頭骨や土器、石鏃など、モースによる大森と陸平貝塚を中心にした黎明期の標本、坪井関連の標本を鮮明なカラー写真で掲載。
Go-Sees | Juergen Teller
ファッション写真で知られるユルゲン・テラーが、1998年から1999年にかけて自身のスタジオを訪れたモデル志望の少女たちを撮影した写真集。ロンドン西部のスタジオの入口という同一の場所で、エージェンシーから派遣された数百人の若い女性を記録している。ひとりで、あるいは友人や親とともに現れる彼女たちは、成功への期待と不安を抱えながらカメラの前に立つ。季節や光の移ろいのなかで撮影されたポートレートは次第に重なり合い、個々の違いを超えて「モデル」という存在そのものを写している。
Peter Lindbergh: Dior
写真家ピーター・リンドバーグとディオールの協働を総覧する大判作品集。70年にわたるディオールの歴史を背景に、ニューヨーク・タイムズスクエアを舞台とした壮大な撮影プロジェクトを軸に構成されている。パリのアーカイヴから特別に持ち出された貴重なオートクチュールをまとい、マリオン・コティヤールやシャーリーズ・セロンらが都市の喧騒の中に佇む姿を収録。第1巻には未発表写真165点を、第2巻には『Vogue』『Harper’s Bazaar』などに掲載された代表作100点超を収める。
THOUSAND | Philip-Lorca dicorcia
米国の写真家、フィリップ=ロルカ・ディコルシアが約20年にわたって撮影してきたポラロイド写真を集成した作品集。特定のシリーズや年代に整理されることなく、膨大なイメージが連なり、写真集そのものが一つの作品として構成されている。台所の一角やスーパーの通路、見知らぬ人物の姿など、私的で断片的な場面が続き、記憶の中を辿るような読書体験を生み出している。