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Der neue Morgen | Sebastian Nebe
2026年4月21日
ドイツの画家セバスティアン・ネーベによる作品集。森の奥や人里離れた小屋など、人の気配が消えた風景を主題にした絵画を収録している。近年の作品では人物は描かれず、整った構図と落ち着いた色調によって、静かでひんやりとした空気感が画面に広がる。本書のタイトルにもなっている「Der neue Morgen(新しい朝)」は、松林を描いた大きなパノラマ作品で、どこかロマン主義的な雰囲気を残す森の姿が印象的だ。人を寄せつけない自然の静けさと、その奥に潜む緊張感を丁寧に描き出している。
The Way You Moved through Me | Peter Jellitsch
2026年4月21日
オーストリア出身のアーティスト、ピーター・イェリッチによるモノグラフ。無線データ通信によって生じる微細な大気の変化を、数値計測にもとづくドローイングや彫刻として可視化する試みを紹介。精密に測定された数値は、やがて抽象的な身振りのような形態へと変換され、データと感覚、構造と余白の緊張関係を視覚的にも体験させる。
Forbidden Dreams | Rebecca Blake
2026年4月21日
写真家、レベッカ・ブレイクの作品集。ファッション写真を出発点に、心理的な肖像や映画的な場面へと展開する78点を収録している。夜の気配に満ちた画面には、寓話的な衣装、都市の地下空間、暴力や欲望をほのめかすしぐさが交錯し、人間の無意識に潜む衝動があらわになる。フェルメールやベラスケスらの古典絵画、フェリーニやキューブリックらの映像表現を参照しながら、緊張感と華やかさが共存する独自のスタイルを形成。光と闇の対比のなかで、神話的なイメージと現代的感覚が響き合う。
Seven in New York
2026年4月21日
ニューヨークを拠点に活動した7人の写真家の作品集。デニス・ピール、アーサー・エルゴート、パトリック・デマルシェリエ、サシャ、ウリ・ローズ、ピエール・ウレス、アレックス・シャトランの初期作品を収録。屋外ロケーションとスタジオ撮影の両面から、モデルの身体性や視線の関係性が前面に押し出され、80年代初頭のニューヨークにおけるファッション表現の変化が読み取れる。色彩の強さや構図の大胆な切り取りに当時の感覚が宿り、ファッション写真と都市文化が交差した時代を記録。
現代の写真 失われた風景 幻想と現実の境界
2026年4月21日
1997年に横浜美術館で開催された展覧会の図録。現代写真における風景表現を主題に、ラリー・クラーク、ヴォルフガング・ティルマンズ、金村修、ジェフ・ウォール、アルフレド・ジャーら国内外の作家による作品図版と論考、展示記録写真を収録。都市の断片や日常の場面、構築された風景などが並び、写真が現実の記録であると同時に意図的に組み立てられた視覚表現でもあることが論じられている。イメージが大量に流通する時代のなかで風景がいかに意味を持ちうるかを検討した、写真表現における視線のあり方を問い直す資料。
Richard Diebenkorn: Figurative Works on Paper
2026年4月21日
画家、リチャード・ディーベンコーン(1922-1993)の紙上作品をまとめた作品集。後年の代表作「オーシャンパーク」シリーズへとつながる造形的な試みが随所に見られる、1950年代半ばから60年代後半にかけて制作された未発表を含むドローイング、ペインティング、ガッシュ計42点を収録。ジョン・バーグリュン・ギャラリーとの協働により刊行された、ディーベンコーン研究の空白を埋める資料。
Sudek and Sculpture | Hana Buddeus
2026年4月21日
「プラハの詩人」と呼ばれるチェコの写真家ヨゼフ・スデックが、もっとも愛した題材である彫刻に注目した作品集。風景写真や静物で知られるスデックだが、実は長年にわたり美術作品の撮影を数多く手がけており、その仕事はこれまで広く紹介されてこなかった。本書では、彫刻の質感や形を静謐なモノクロでとらえた写真を中心に、芸術写真と商業写真のあいだを行き来したスデックのもう一つの側面を明らかにしている。
高嶺格のクールジャパン
2026年4月21日
2013年に水戸芸術館現代美術センターで開催された展覧会の図録。美術家・高嶺格による「クールジャパン」をテーマにした展示記録で、インスタレーションや映像作品を中心に会場風景、出品作品の記録写真、関連テキストを収録。日本の文化表象や国家的イメージの形成、消費される「日本像」と現実の距離が作品を通して問われ、3.11以後の社会状況にも接続しながら、既存の枠組みへの問いが展示空間の中で展開する。
KURA | 蔵真墨
2026年4月21日
写真家・蔵真墨による、2000年代の日本の日常風景をモノクロで捉えた作品集。都市や郊外の街角、人々の何気ない姿をストリートスナップの手法でありながら独自の視点で切り取り、日常の中に漂う微妙な空気感や時代の匂いを浮かび上がらせる。特別な瞬間ではなく、ありふれた日常の一瞬を通して現代日本の社会や人間性の断面を描き、鑑賞者に問いかけるような余白を残している。
惑星 新装改訂版 | 山内悠
2026年4月21日
写真家・山内悠による作品集『惑星』の新装改訂版。2020年刊行の初版後に得た体験をもとに再編集されたもので、5年にわたりモンゴル全土と中国内モンゴル自治区を巡った旅を記録する。無数の星が瞬く夜空、異星のような岩石、遊牧民の暮らし、果てしなく続く砂漠──まるでSFの世界を思わせる、この地球上の風景が広がる。
国際CI年鑑 1990 International Corporate Identity 1
2026年4月21日
世界各国のCIデザインの事例と動向をまとめた年鑑の創刊号。国際公募によって選出された作品を収録し、ブランドロゴ、ブックデザイン、建築、タイポグラフィなど幅広い分野の事例を図版と解説テキストで記録している。編集はEvolution Graphics、デザインは坂東孝明が担当。CIデザインに新たな視軸を設定することを意図して創刊され、1990年度の国際的なCIデザインの動向を俯瞰できる。
国際CI年鑑 2 International Corporate Identity 2
2026年4月21日
世界各国のCIデザインの事例と動向をまとめた年鑑、第2弾。選考と解説はEvolution Graphicsが前号に引き続き担当。世界を代表するデザインスタジオによる作品を中心に収録し、鉄道デザイン、タイポグラフィ、タイプフェイス、建築など幅広い領域の事例を図版と解説テキストで記録している。単なる事例集ではなく、次世代のCIデザインへの橋渡しを意図したマニフェスト的な性格を持つ。
国際タイポグラフィ年鑑 2 International Typographic Almanac
2026年4月21日
Evolution Graphicsのメンバーが選出・編集した、1993年度のタイポグラフィ年鑑。世界16ヶ国・1都市から寄せられた2664点の応募作品の中から、ブックデザイン、グラフィック、ロゴタイプ、ポスターなど幅広いジャンルのタイポグラフィ作品を収録。日本、韓国、台湾、香港、アメリカ、メキシコ、ブラジル、スペイン、イギリスなど各国から国際公募された作品が並び、文字表現の多様なあり方を国際的な視野で記録している。
Guy Bourdin: A Message for You
2026年4月17日
1970年代に『ヴォーグ』やシャルル・ジョルダンのキャンペーンで活躍したファッション写真家ギイ・ブルダンによる2巻組の作品集。第1巻にはお気に入りのモデル、ニコル・メイヤーを撮影した作品を収録し、第2巻にはポラロイド、スケッチ、コンタクトシートなど未公開資料を多数掲載している。洗練されたファッション写真と制作過程を示すドキュメントを併せて構成し、ブルダンの創作の舞台裏と時代の感覚を浮かび上がらせている。
Abandon / Hope | David Sylvian
2026年4月17日
ミュージシャン・写真家、デヴィッド・シルヴィアンによる2冊組写真集。2013年夏に東京・スパイラルガーデンで開催された「Abandon」と、瀬戸内国際芸術祭2013の一環として岡山・宇野港の廃墟で開催された「Hope」、二つの個展の記録。都市や自然、人物、物体など日常の断片から感情や記憶の層を掘り下げるようなイメージが並ぶ。テイラー・デュプリーが作曲したオリジナル音楽の再生ボタンを同梱。
Brancusi and Rumanian Folk Traditions
2026年4月17日
彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシのルーマニア民俗伝統との関係を考察した研究書。1904年にパリへ渡った後もルーマニア人としての自己意識を持ち続けたブランクーシが、民俗的な造形の記憶をどのように彫刻の形態や図像に転化させたかを論じる。台座や手製家具も彫刻と同等の芸術的産物として捉えた視点や、これまでルーマニア民俗文化との関連が指摘されてこなかった作品への新たな図像解釈も紹介。
Ultimate Clothing Company | Alasdair McLellan
2026年4月17日
写真家、アラスデア・マクレランの初作品集。出身地であるイングランド北部のドンカスターを拠点に、ブラッドフォードのバターショウ団地周辺で撮影された若者たちを収めた作品集。無防備な表情や日常の場面が率直な視点で捉えられ、北部イングランド特有の美意識と翳りが画面に漂う。M/M(Paris)がデザインを担当。2000部限定刊行。
Georg Jensen: Reflections
2026年4月17日
デンマークの老舗シルバーウェアブランド、ジョージ・ジェンセンの作品集。1904年の創業から現在にいたるブランドの歴史を、アーカイブの写真と図面を通じて紹介。アルネ・ヤコブセン、ヘニング・コッペル、ナナ・ディッツェルら北欧モダンデザインを代表するデザイナーの仕事から、ジャン・ヌーヴェル、イルセ・クロフォードによる現代の作品まで、カトラリー、ジュエリー、時計、食器など多岐にわたるプロダクトを収録。
あめつち | 川内倫子
2026年4月17日
写真家、川内倫子の作品集。阿蘇の野焼きの炎、夜神楽、プラネタリウムの星空、嘆きの壁を前にした人々の姿など、異なる場所と時間に属するイメージが連なる。火と星、昼と夜といったモチーフの反復とページをまたぐ場面の連続によって、個別の写真が連続した時間の感覚へとつながっていく。大型カメラによる緻密な描写のなかで、自然現象と人の営みが響き合う。
Wonderland | Annie Leibovitz
2026年4月17日
アメリカの写真家、アニー・リーボヴィッツによる作品集。ファッションとポートレートの領域を横断しながら、雑誌『Vogue』での仕事を中心に発展してきた表現の軌跡をまとめている。ニコール・キッドマン、セリーナ・ウィリアムズ、ルポール、ケイト・モス、レディー・ガガ、リアーナ、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、ナンシー・ペロシなど多様な人物を撮影した約350点の写真を収録し、その多くが未公開作品として含まれる。
I Know How Furiously Your Heart Is Beating | Alec Soth
2026年4月17日
写真家、アレック・ソスの作品集。ウォレス・スティーヴンスの詩の一節をタイトルに持つ本作は、室内で撮影された大判カラー写真を収録。オデッサからミネアポリスまで世界各地で撮影されながら、特定の場所や社会を記録することを目的とせず、被写体と時間をかけて向き合うことで、人物の内面へと近づこうとする試みが続く。前作『Songbook』以降の制作の停止と再出発を経て生まれた作品群で、ハニャ・ヤナギハラによるインタビューも収録。
UNDERCOVER: Jun Takahashi featured by W.W.
2026年4月17日
ファッションデザイナー高橋盾と、そのブランド・UNDERCOVERの世界観をまとめたヴィジュアルブック。香港のクリエイター集団W.W.が企画制作に参加し、コレクション「BAD‒BEAUTIFUL」を中心に、1998〜2003年のパリコレクションの記録写真、ブランドを象徴するルック、イラストレーション、スタジオやショップの風景、英訳インタビューなどを収録している。
雑誌づくりの決定的瞬間 堀内誠一の仕事
2026年4月17日
an・an、BRUTUS、POPEYEなど人気雑誌の黄金時代を築いたアートディレクター、堀内誠一の仕事集。女性誌をテキスト中心からヴィジュアル中心へと変えた革新的なアートディレクション、写真に代わってイメージを的確に表現するイラストレーションなどをカラーで多数掲載。立木義浩や植田正治など、名だたる写真家たちの作品を活かしながら見事に雑誌に落としこまれた紙面が満載。
Giorgio Morandi: Time Suspended
2026年4月17日
イタリアの画家、ジョルジョ・モランディの作品集。1920年代から1960年代にかけての絵画と紙上作品を収録するほか、モランディ家のアーカイブから新たに発掘された未公開の資料や写真も掲載。二度の世界大戦と時代の幻滅を経験しながら、厳格な秩序と形式的な調和を追い求めつつ、不確かさや驚きの余地も残した制作の姿勢が、美術史家マリレーナ・パスクアーリの解釈とともに読み解かれる。他の美術史家による論考も収録。
Rebus | James Jean
2026年4月17日
アメリカのビジュアルアーティスト、ジェームス・ジーンによる作品集。DCコミックス『Fables』のカバーアートでエイスナー賞を8年連続受賞するなど、多方面で高い評価を得てきた軌跡をまとめている。油彩による幻想的な夢の風景、2008年にプラダのために制作したインスタレーションやアニメーション、精緻なイラストレーション、未公開スケッチブックのページを収録し、ジーンの表現の変遷をたどる。
The Jewellery Box: Danish Jewellery Art of the 20th Century
2026年4月17日
デンマークのジュエリーデザインを扱った作品集。20世紀に制作された約1000点のコレクションをもとに構成され、コレクターのマリオン・シュヴァントとヨルク・シュヴァントによる収集品を軸に600点以上の図版を掲載。190名のデザイナーおよび銀細工師の略歴のほか、刻印やシルバーマーク、年代、素材も整理され、小さな装身具に宿る造形と技術の変遷をたどる資料としても機能する。
A Selection of Snapshots Taken by Felix Gonzalez-Torres
2026年4月17日
キューバ出身のアーティスト、フェリックス・ゴンザレス=トレスの作品集。1991年から1995年にかけて、親交ある友人や批評家、キュレーターたちに送り続けたスナップ写真と添え書きを収録。ペット、家具、コレクタブルドール、政治、友情、愛など、彼が関心を寄せた多様なテーマが写し取られ、特定の瞬間における視点と感情が短い言葉とともに記録されている。
古屋誠一 メモワール
2026年4月17日
2010年に東京都写真美術館および熊本市現代美術館で開催された写真家・古屋誠一の展示図録。長年取り組んできた「メモワール」シリーズを中心に約120点を収録。1985年に亡くなった妻クリスティーネとの日々を軸に、ヨーロッパ各地で撮影されたスナップやポートレートが並ぶ。柔らかな光のなかで捉えられた日常の場面と、喪失の経験に裏打ちされた視線が交錯しながら、時間の経過とともに変化する記憶のあり方をたどる。
Henry Darger’s Room | 小出由紀子、都築響一
2026年4月17日
アメリカの画家ヘンリー・ダーガーの生活空間を記録した写真集。アウトサイダー・アートの代表的作家として知られるダーガーが暮らした部屋の内外観をはじめ、制作に用いた道具や膨大なコレクション、「ヴィヴィアン・ガールズ」の原稿などをカラーとモノクロで収録。創作の舞台となった空間を通じて、作品世界の背景を記録している。
Transfiguration Book | Gosha Rubchinskiy
2026年4月17日
ファッションデザイナー・写真家、ゴーシャ・ラブチンスキーの写真集。2011年夏、サンクトペテルブルクのニュー・ホランド島で立ち上げたプロジェクト「TRANSFIGURATION」の記録。歴史的に閉鎖されていた同島に設けられた期間限定のギャラリースペースで、展示、ライブ、スケートボード大会などを開催。ポスト・ソビエトのロシアで育った若者たちの姿と、ラブチンスキー自身が構築する文化的世界観が写真として収められている。
Aina & Tage | Rebecka Uhlin
2026年4月17日
写真家、レベッカ・ウーリンの作品集。祖父母であるアイナとタゲの日常を近い距離から長期にわたって撮影した記録。二人のあいだに積み重なった関係のかたちが、食事や休息、室内での何気ない場面を通して写し取られている。祖父母の姿を見つめる視点は、撮影者自身が家族とどのように関わってきたかという経験とも重なり、人と人との結びつきを自己理解へとつなげていく。
The Day-to-Day Life of Albert Hastings | KayLynn Deveney、Albert Hastings
2026年4月17日
写真家、ケイリン・デヴニーと85歳のアルバート・ヘイスティングスによる作品集。ウェールズで隣人となった二人が、庭仕事、洗濯、買い物といったバートの日常の小さな習慣を写真と手書きのテキストで記録。ケイリンの撮影した78点の写真に加え、バートが書いた詩、時計のドローイング、家族写真も収録。高齢で一人暮らしをする男性の日常を、異なる世代による共同制作として丁寧にとらえた一冊。
Catholic No.1 CATS
2026年4月17日
2003年にニューヨークで開催された展覧会「Catholic」の図録。「猫に関する何かを作ること」という指示のもと、ロー・エスリッジ、ライアン・マッギンレー、リチャード・カーン、テリー・リチャードソンらによる写真、ジム・ドレインらのドローイング、テキスト、プロジェクトなど多様な表現が集まった一冊。猫への賛辞から批判まで、参加者それぞれの自由な解釈が並ぶ。
Anna Gaskell | Thom Jones、Nancy Spector
2026年4月17日
アメリカの写真家、アンナ・ガスケルによる作品集。代表的な写真シリーズと公開されることの少なかったドローイングを収録。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』や1970年代のホラー映画『キャリー』などを参照しながら、少女期の身体と感覚に潜む違和や変化を主題に展開。現実と物語の境界が揺らぐなかで、成長過程にある女性の不安定な内面が写し取られている。トム・ジョーンズ、ナンシー・スペクターによるテキストも収録。
Tulsa ペーパーバック版 | Larry Clark
2026年4月17日
「KIDS/キッズ」「BULLY ブリー」「ケン・パーク」などで知られる映画監督・写真家、ラリー・クラークの処女作。地元オクラホマ州タルサで、性とドラッグ、暴力に溺れる若者たちの姿を1963年、1968年、1971年の三度にわたり撮影。1971年の初版刊行時には全米で大きな論争を呼んだ。中西部の若者文化における自己破壊的な日常を、生々しく記録した一冊。
三養荘
2026年4月17日
伊豆長岡の名旅館として知られる三養荘を、多角的に捉えた建築資料集。四季の移ろいの中で庭園と呼応する数寄屋建築の姿を、畑亮夫による写真で丹念に記録し、空間の陰影や素材の質感まで追う。特に本書が焦点を当てるのは、村野藤吾が1988年に手がけた新館・別館・藤裏葉であり、最晩年に到達した和風建築の成熟した表現が随所に見られる。柔らかな曲線や微細な寸法調整など、村野の造形思想を示す意匠が綿密に検証。巻末の別冊には詳細図面を収録。
片山正通的百科全書 Life is Hard... Let's Go Shopping.
2026年4月17日
2017年に東京オペラシティギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行された図録。インテリアデザイナー、片山正通が長年にわたり蒐集してきたアート、写真、書籍、CD、ミッドセンチュリー家具、骨董、剥製、多肉植物など、500点を超えるコレクションを紹介している。私的な関心や記憶、発想の源となってきた品々を通して、片山の美意識と創作の背景をたどる構成。会場構成はワンダーウォールが担当し、17の部屋を巡るように展開された展示空間の魅力も、豊富な図版とともに伝えている。
EXPO’70 驚愕!大阪万国博覧会のすべて
2026年4月17日
1970年の日本万国博覧会を総覧する記録集。会場全体の俯瞰写真や各国パビリオンの外観・内部、太陽の塔やお祭り広場の様子、来場者で埋め尽くされた通路や広場などを豊富な図版で収める。未来都市を体現した建築やデザイン、当時の最先端技術が集約された展示の数々が具体的に捉えられ、高度経済成長期の熱気と理想が立ち現れる。膨大な来場者が行き交う現場の空気感とともに、博覧会という国家的プロジェクトの全体像を視覚的に読み解くことができる。
大きな屋根 建てる 釜石市民ホールTETTO 2013-2019
2026年4月17日
岩手県釜石市に建設された「釜石市民ホールTETTO」の誕生を追った記録集。東日本大震災後の復興のなかで構想され、完成に至るまでの約6年間の過程をたどる。建築家ヨコミゾマコトのテキストと、写真家奥山淳志による255点の写真を通して、鉄骨工事や外装施工の現場、工事に携わる人々の姿、開館後に街の暮らしへ溶け込んでいく建築の様子を記録。設計の思考を記した「設計ノート」も収録し、建築が時間と人の営みの中で形づくられていく過程を伝える。
やなぎみわ 無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語
2026年4月17日
現代美術家、やなぎみわの展示図録。2005年に原美術館で開催された個展の記録で、2004年開始の「寓話」シリーズを中心にモノクロ写真や映像インスタレーションの図版を収録。グリム童話やガルシア=マルケスの物語を下敷きに、閉ざされた室内で繰り広げられる寓話的な場面が連なる。特殊メイクを施したモデルが少女と老女の役割を往還し、無垢と残酷さが反転し合う関係が画面に刻まれている。
the good, the bad, the average... and unique 奈良美智写真集
2026年4月17日
画家、奈良美智が20年間にわたって撮り続けた写真をまとめた作品集。1983年から2003年にかけて撮影された約300点をオールカラーで収録。飾らない表情の子どもたち、灰皿やコップが並ぶデスク、猫や犬、ぬいぐるみなど、日本やドイツのアトリエ、アフガニスタン、東京の街など世界各地での日常の断片を収めた一冊。
Kartell: 150 Items, 150 Artworks
2026年4月17日
イタリアのデザインブランド・Kartell(カルテル)の創立50年を、150点の代表的プロダクトと150のビジュアルで振り返る一冊。ロン・アラッド、アントニオ・チッテリオ、エンツォ・マーリ、ピエロ・リッソーニ、フィリップ・スタルクらとの協働によって生まれた名作を、ブルース・ウェーバーやヘルムート・ニュートンらが撮影。形態や素材、色彩を大胆に変奏し、日用品を視覚的ドラマとして再構築している。
李朝陶磁餅型図譜
2026年4月17日
著者である吉田金寿が、健康・素朴で静雅の趣き深い李朝工芸に惹かれ、収集してきた李朝時代の陶器の餅型図譜。餅型とはお菓子や餅に模様をつける道具のこと。多種多様な図紋を愛情深く整理集成した資料性の高い一冊。装幀は芹沢銈介によるもの
Bauhaus Archiv Berlin: Museum für Gestaltung
2026年4月17日
ベルリンのバウハウス・アーカイブ所蔵品をまとめた図録。建築、家具、テキスタイル、タイポグラフィ、写真、舞台芸術など各工房の作品と資料を広く収録し、1919年の創設からヴァイマール・デッサウ期、ナチスによる閉校、亡命先での活動再開までの歴史を体系的に辿れる。クレー、カンディンスキー、モホイ=ナジ、ハーバート・バイヤーら多くのマイスターと学生の仕事が一覧できる1冊。
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