Margiela: The Hermes Years
マルタン・マルジェラがエルメスのウィメンズ・コレクションを手がけた時期に焦点を当てた作品集。アントワープ・ファッション・ミュージアムでの展覧会にあわせて刊行されたもの。前衛的な実験で知られるマルジェラが、エルメスという伝統あるメゾンでどのように自身の方法論を展開したのかを辿る。身体と布の関係を見直すアプローチや、控えめな色調と素材使いに宿る緊張感を、ルックや資料写真とともに紹介。
John Galliano for Dior
ジョン・ガリアーノがディオール在任中に手がけたコレクションを総覧する一冊。年代順に構成され、象徴的なルックとともに、バックステージの様子も収録。モデルやスタイリスト、メイクアップアーティスト、そしてガリアーノ自身の創造の現場を捉える。撮影はロバート・フェアラー。劇的で華やかなショーの空気感を伝えながら、ガリアーノ期ディオールの想像力と演劇性を具体的に読み解いている。
黒田泰蔵 | 大阪市立東洋陶磁美術館
2020年に大阪市立東洋陶磁美術館で開催された展覧会「黒田泰蔵」の図録。白磁の表現を極限まで追求し続けた陶芸家・黒田泰蔵の作品約60点を収録。器のかたちや肌理のわずかな差異に宿る静謐な美を、モノクロを基調とした端正な構成で伝える。アトリエの庭を写した写真や本人へのインタビューも掲載し、黒田の創作思想と白磁の精神性に迫る内容となっている。
倉俣史朗の世界 Shiro Kuramata 1934-1991
2000年に原美術館で開催された展覧会「倉俣史朗の世界」にあわせて刊行された図録。空間デザインやプロダクトデザインの分野で国際的に評価を得た倉俣史朗の家具作品を、アートディレクター田中一光の監修により時系列で紹介。透明なアクリルやガラスを用いた斬新な造形や、日常に詩的な感覚を呼び込むデザインを収録し、カラー図版と解説を通じてその独創性と歩みをたどる。
Afangar | Richard Serra
アメリカの彫刻家、リチャード・セラの環境彫刻作品「Afangar」の記録をまとめたもの。アイスランド・ヴィデイ島の壮大な彫刻作品「Afangar」の写真記録・図版・テキスト・スケッチを収録。彫刻作品の周囲をぐるりと巡るように撮影され、彫刻・ランドスケープを丁寧に捉える。視覚的ドキュメントを中心に、彫刻と環境との相互関係を探る。
Escape | Danila Tkachenko
ロシア出身の写真家、ダニラ・トカチェンコによる作品集。社会との関わりを断ち、森や雪原で隠遁生活を送る人々を記録したシリーズを収録する。木や枝で組まれた小屋、動物の皮、手製の道具など、自然の中で生きるための痕跡が淡い光の中に現れる。アンドレイ・タルコフスキーの言葉を冒頭に掲げ、都市や制度から離れるという選択を通して、自由や孤独の意味を問いかける。
Bruce Weber
アメリカを代表する写真家、ブルース・ウェーバーの作品集。1991年にロサンゼルスのFahey/Kleinギャラリーおよび日本のパルコ・ギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行されたもの。風景、ポートレート、そして家族写真まで、多様な主題を収録。広告やファッションの分野で培われた洗練と、私的な視線が交差する内容となっている。ウィリアム・S・バロウズによるテキストも掲載。
聴竹居 日本人の理想の住まい | 松隈章
日本近代住宅建築を代表する名作「聴竹居」を総覧する一冊。建築家・藤井厚二が京都に建てた自邸を、玄関や小上がり、茶室などの内観から外観、さらに机や照明、暖房器具といった調度に至るまで、大判図版約180点を通して紹介。近年「日本人の理想の住宅」として再評価され、2017年に重要文化財に指定された建築の全体像を辿りながら、藤井厚二の住宅思想と生活観を読み解いている。
NIWA HOUSE 横内敏人の住宅 2014-2019
建築家・横内敏人による2014年から2019年までの住宅26作品を収録した作品集。邸宅や別荘、郊外住宅、公共施設など、多様な建築を対象に、庭と建築を一体として設計する“庭屋一如”の思想を軸に構成されている。自ら植栽図を描き、樹種を選定し、施工にも立ち会う横内の設計姿勢を、150点におよぶ図面と写真によって詳細に記録。現代的な和の空間や木造建築の美学を通して、自然と共生する建築の可能性を探る内容となっている。
The Music Library: Graphic Art And Sound | Jonny Trunk
アニメーションやコマーシャル、映画、テレビ番組のために制作されたライブラリーミュージックのジャケットアートを集成した一冊。1950年代から70年代にかけて制作されたLPを中心に、商業流通を前提としない限定プレスのレコードに施された大胆なグラフィックを収録。実験的なタイポグラフィや抽象的イメージ、写真コラージュなど、多様なデザインが音楽の用途や時代性と響き合う。
Am I a House? | Erwin Wurm
オーストリア出身のアーティスト、エルヴィン・ヴルムの展示図録。2012年秋にCACマラガで開催された個展にあわせて刊行されたもの。家や日用品を歪ませた立体作品や、人が身近な物と奇妙な関係を結ぶ「ワン・ミニット・スカルプチャー」など、ユーモアを入り口にした作品群を収録する。笑いを誘いながらも、身体や所有、社会的規範に潜む前提を揺さぶる視点が貫かれる。
Candida Hofer: Photographie
ドイツ出身の写真家、カンディダ・へーファーの作品集。1988〜89年の展覧会にあわせて刊行された作品集。図書館や劇場、美術館など公共性を帯びた室内空間を主題とし、人物の不在を保ちながら建築の構造や光の均衡を丹念に捉える初期代表作を収録。整然とした構図と中立的な視点によって、制度や文化を支える場のあり方を浮き彫りにしている。
Cloud Studies | Marcel Beyer
ドイツのアーティスト、ヘルムート・フェルターによる作品集。19世紀末から20世紀半ばにかけて行われた「雲の研究」を、科学と写真の交差点から読み解く。気象学者アルベルト・リッゲンバッハや、第一次世界大戦時のパイロット、そして“雲の伯爵”として知られる日本の気象学者・阿部正直らによる貴重な写真を収録。1880年代の実験的撮影から1960年代の気象衛星による観測まで、6つの視点で構成され、雲という儚い存在を記録しようとした人間の知的探究と、写真技術の発展を対比的に描き出している。
Felix Gonzalez-Torres
キューバ出身のアーティスト、フェリックス・ゴンザレス=トレスの作品集。鑑賞者の参加によって成立する作品で知られ、キャンディや紙束といった日常的な素材を用いながら、愛や喪失、社会的な関係性を問いかけてきたトレスによる映像やパフォーマンスのスチル、作品図版を収録し、本人の言葉を通して制作の背景や社会へのまなざしを伝える。限定200部発行。
Graphic Design Visionaries | Caroline Roberts
世界のグラフィックデザインを形づくってきた75名のデザイナーを紹介するビジュアルガイド。エドワード・マックナイト・コーファーやアレクセイ・ブロドヴィッチといった初期の革新者から、スイス・デザインやアメリカ企業ブランディングを支えた中核的存在まで、年代順に整理。ウィム・クロウウェルらタイポグラフィの担い手、ソール・バスやロバート・ブラウンジョンら映画に影響を与えたデザイナー、アーミン・ホフマンや亀倉雄策らポスターの名手も収録。
みちのく いとしい仏たち
2023年から2024年にかけて東京ステーションギャラリーほか全国各地で開催された展覧会の図録。江戸時代、小さなお堂や祠、民家の仏壇にまつられていた、その土地の大工や職人たちによって彫られた木造の素朴な仏像や神像、いわゆる「民間仏」に焦点を当てたもので、北東北で大切に護られてきたユニークで味わい深い表情の民間仏およそ130点を解説とともに掲載。
アイデア No.290 アイデア vs 仲條正義
グラフィックデザイン誌『アイデア』No.290(2002年1月号)。巻頭特集「アイデア vs 仲條正義」では、45年におよぶキャリアから選ばれたベストワークを60ページにわたり収録。矢萩喜従郎のテキストを交えながら、ポスターや広告を中心とする仕事の軌跡を辿る。IDEA編集部によるヴィジュアルリミックスも加わり、仲條正義の造形感覚を多面的に検証する。あわせてクリス・アッシュワースの作品紹介やルイス・ブラックウェルによる「Concrete Poetry」、大竹伸朗関連企画、都築響一の連載なども掲載。
アイデア No.380 横尾忠則新作集 2010-
グラフィックデザイン誌『アイデア』第380号(2018年1月号)。巻頭特集「横尾忠則新作集 2010−」では、2010年の『横尾忠則全ポスター展』以降に制作されたクライアントワークおよび自身の展覧会ポスター約70点を収録する。ポスターという形式に立ち返り、色彩と図像を大胆にぶつけ合う平面表現を展開。電子メディアが主流となる時代にあって、印刷物ならではの直接性と強度を示す仕事が並ぶ。
Screen | 井上佐由紀
広告やCDジャケットなど多彩な分野で活躍する写真家・井上佐由紀による作品集。身近な風景や人の佇まい、差し込む自然光など、日常の中にあるささやかな瞬間を静かに切り取っている。写真に漂う柔らかな光と空気感は、見る者の記憶や感情をそっと揺さぶる。作家の個人的な視点が反映された構成は、プライベートなアルバムをめくるような親密さを感じさせる。
sea stone vases | 古賀充
造形作家・古賀充による作品集。海岸で本当に美しいと感じる石を探す行為から制作は始まり、選んだ石に自然に近い方法で最小限の手を加えて作品へと昇華させる。淡い彩色やうっすらとした模様、ヒビの入ったものなど、唯一無二の自然の造形美、そして自然と人間との関わりを静かに伝える一冊。限定500部発行。
AC: Isa Genzken, Wolfgang Tillmans
ルートヴィヒ美術館の新たな展示空間「AC:/DC:」の開設を記念して行われた、イザ・ゲンツケンとヴォルフガング・ティルマンスによる二人展のカタログ。世代も表現も異なる二人が、長年の交流を背景に共同で展示空間を構成。鏡を用いた彫刻と大型写真作品が互いに呼応し、建築や空間の知覚を揺さぶる。アトリエ写真やポートレートも収録。
Frank Lloyd Wright’s Imperial Hotel
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの設計した旧帝国ホテルの作品資料集。1915年の来日から7年の歳月をかけて完成した旧帝国ホテルの平面図や写真とともに、建築の理念や空間の魅力を解説。ロビーや庭園、客室棟、装飾の細部に至るまで、ライトの建築思想を今に伝える貴重な記録となっている。
庭と園 | 久家靖秀
写真家・久家靖秀による作品集。「庭」を旅の途中で出会う偶然の風景、「園」を目的をもって訪れる場所として捉え、二つの視点から日本の風景を収める。四季の緑や湿り気を帯びた空気のなかに、穏やかさと緊張感、懐かしさとどこか非現実的な気配が交差する構成。身近な情景でありながら、ふと立ち止まらせるような距離感が印象に残る。
Okamoto Taro: A Retrospective 展覧会 岡本太郎
2022年に大阪、東京、愛知を巡回した岡本太郎の大回顧展の公式図録。絵画、彫刻、パブリックアート、生活用品まで、多岐にわたる仕事を全作品カラーで収録し、その生涯を章立てで辿る構成。18歳で渡仏したパリ時代、戦後前衛の牽引、大衆に向けた芸術の発信、民族学的視点からの探究、そして晩年の絵画へと展開する軌跡を整理する。日本万国博覧会の「太陽の塔」に象徴される公共性と、アトリエでの内省的制作とを往還しながら、岡本太郎の全体像を検証している。
ケッセルスクラマーの2キロ
オランダのクリエイティブエージェンシー「ケッセルスクラマー」の活動を紹介する作品集。広告やミュージックビデオ、ドキュメンタリー、プロダクトデザイン、出版など、従来の広告代理店の枠を超えて展開されたプロジェクトを多数収録している。豊富なビジュアル資料から、その実験的な姿勢と領域横断的な発想が伝わり、国際的なデザインシーンにおける独自の存在感を示している。タイトル通り、本書の重さは2キロ。
Buro Destruct II
スイス・ベルンを拠点に活動するグラフィックデザインチーム、ビュロ・デストラクトによる作品集第2弾。ポスター、ロゴ、イラストレーション、広告など、クライアントワークから自主制作まで幅広いプロジェクトを収録。デジタルとクラフトの感性を融合させたユーモアと知性あふれる造形は、スイス・デザインの新たな地平を切り拓いている。制作プロセスや試行の過程を丁寧にたどりながら、独自のスタイルを進化させてきた彼らの思考と実践を読み解く一冊。
GA No.15 フランク・ロイド・ライト:タリアセン・イースト/タリアセン・ウエスト
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第15号。近代建築の三大巨匠の一人として知られているアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトのウイスコンシン州にあるタリアセン・イーストとアリゾナ州にあるタリアセン・ウエスト、2つのタリアセンを紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖。 日本語、英語表記。
GA No.14 ミース・ファン・デル・ローエ:クラウンホール/ベルリン国立近代美術館
20世紀を代表する世界中の建築作品を紹介する『GA グローバル・アーキテクチュア』第14号。20世紀モダニズム建築を代表するドイツの建築家、ミース・ファン・デル・ローエによる、クラウンホール/ベルリン国立近代美術館を紹介。カラー・モノクロによる大判の図版と併せて解説を収録。写真は二川幸夫、装丁は細谷巖が手がけている。
Igarashi Sculptures | 五十嵐威暢
彫刻家・デザイナー、五十嵐威暢の作品集。サントリー、明治乳業、カルピス、パルコなど数多くの企業ロゴを手がけ、日本のグラフィックデザイン史に重要な足跡を残した五十嵐が、立体的なアルファベット彫刻を通して探求してきた造形の軌跡を紹介する。文字という記号を素材としながら、形態の均衡と空間の緊張を探る独自の造形思考が随所に表れている。本人によるテキストも収録。
You Left Your Ring on The Floor of My Bedroom | Valerie Phillips
ロンドンを拠点に活動するアメリカ出身の写真家ヴァレリー・フィリップスによる写真集。インスタグラムを通じて出会った少女サラをロンドンに招き、共に過ごしたわずか12時間を撮影。入国審査での拘束という予期せぬ出来事を経てようやく対面を果たした二人が、限られた時間の中で交わした自由で親密な瞬間が収められている。
Ten by Ten | Robert Mapplethorpe
アメリカの写真家、ロバート・メイプルソープの作品集。メイプルソープが亡くなる前年の1988年に開催された展示の際に刊行されたもの。花や性、ヌード、デイヴィッド・ホックニー、フィリップ・ジョンソン、パティ・スミスらを撮影したポートレート作品ほか、あらゆるシリーズから選び抜かれた作品全70点収録。ドイツ語表記。
BLOOMY GIRLS | 高木正勝
美術と音楽の領域を横断するアーティスト、高木正勝による作品集。2004年から2005年にかけて制作された「Bloomy Girls」「Pia Files」「Light Pool」「WAVE」の4作を収録。色彩と多彩なテクスチャーが渦巻く映像の中に、ほのかに少女の表情が浮かび上がる幻想的な世界を展開する。映像作品を静止画として再構成し、その魅力を多角的に味わえる一冊。DVD付属。
Clear in the Fog 中島英樹作品集
グラフィックデザイナー、中島英樹の作品集。2006年にギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催された個展を軸に、未公開作を加えて構成されている。限定3000部。タイトルの「CLEAR in the FOG」は、迷いのなかにありながらも思考を止めない自身の状態を象徴する言葉。霧の中にいながら、どこか澄んだ感触を残す画面には、中島英樹の思想とデザインへの向き合い方が静かに滲み出ている。
Inner Passage | 石塚元太良
写真家・石塚元太良による作品集。神田川から水道橋、お茶の水を経て隅田川へと、カヤックに乗り川の流れに身を任せながら橋の下から撮影した景色を収録している。水面から仰ぎ見る都市の姿は、日常の風景を異なる角度で映し出し、東京という都市の構造や表情を新たに発見させるものとなっている。
New Work in Progress | Tom Friedman
アメリカのンセプチュアル・アーティスト、トム・フリードマンの展示の際に刊行されたコンパクトサイズのアーティストブック。紙、発泡スチロール、糸などの日用品や身近な素材を用いた立体作品やインスタレーション作品を収録。ミニマルでありながら作品のユーモアや緻密さを伝える構成となっており、フリードマンの独自のコンセプチュアルな世界観を感じ取ることができる。
建築模型とその提案書展
2014年に開催された展示の図録。藤森照信、隈研吾をはじめとする13名の建築家へのインタビューを収録し、模型や提案書とともに紹介。構想段階のスケッチや模型から完成へと至る思考の流れを辿り、建築がどのように言葉と図面を経て空間へと結実するのかを探る。豊富な図版を通して、設計の背後にある発想の積み重ねや時代ごとの課題意識を具体的に読み取ることができる。
イサム・ノグチ展 モエレ沼公園グランド・オープン記念 | 札幌芸術の森美術館、東京都現代美術館
2005年、札幌芸術の森美術館の開館15周年を記念して開催されたイサム・ノグチ展の公式図録。同年に完成した最後にして最大の作品、モエレ沼公園と呼応するように、公園の基盤となった遊具や遊び場の習作、抽象造形の立体作品、素材の質感を生かした石彫作品などを豊富なカラー図版で紹介している。彫刻、ランドスケープ、デザインといった領域を横断しながら独自の表現を築いたノグチの軌跡を多角的にたどる内容。
ひかり埃のきみ | 福田尚代
現代美術家・回文作家の福田尚代による作品集。本や文房具をモチーフにした「書物の塊」「言葉の精霊」など、言葉と物のあわいに宿る気配を形にした作品48点、さらに回文作品を7章に再構成して収録。制作過程や思索の機微を綴った随想も併録され、作品と言葉、そして記憶が静かに響き合う。
草間彌生 Yayoi Kusama Furniture
世界的に活躍する芸術家・草間彌生とクリエイティブユニット・graf(グラフ)コラボレーション作品を収めた作品集。家具やファッションへと表現領域を広げ、アートを日常空間へと拡張する試みを紹介する。代表作「星」や「黄樹」など、ブラックライトで幻想的に輝く作品世界と、その圧倒的な魅力を伝える。
Images are for Illustration Purposes | 三保谷将史
アーティスト三保谷将史による作品集。菓子や日用品のパッケージに印刷されたイメージ写真部分をネガとして扱い、カメラを用いずカラー暗室でプリントする手法によって制作されたシリーズを収録。タイトルはパッケージに記される「写真はイメージです。」という一文に由来。日常的な注意書きを出発点に、複製されたイメージの構造を物質的に読み替える試みが展開される。限定500部発行。
時代の空気。副田高行がつくった新聞広告100選
グラフィックデザイナー/アートディレクター、副田高行が手がけた新聞広告を精選した作品集。1980年から2022年までの代表的な100点を収録し、サントリー、JR九州、TOTO、トヨタなどの企業広告を大判図版で紹介する。各作品には本人による解説を付し、企画意図や制作の背景を明らかにする。約40年にわたる広告表現の推移を辿りながら、時代ごとの空気感とともに更新されてきた視覚言語を読み解くことができる。
井上嗣也作品集 INOUE TSUGUYA GRAPHIC WORKS 1981-2007
アートディレクター・井上嗣也の活動を総覧する作品集。COMME des GARÇONS、サントリー、パルコの広告をはじめ、ポスター、新聞・雑誌広告、DM、冊子、レコードやCDジャケット、『週刊朝日』表紙、篠山紀信写真集『Santa Fe』のアートディレクションまで、多領域にわたる仕事を収録。1981年から2007年までの代表作373点を通して、時代の感性と鋭く呼応してきた造形の軌跡を辿る。
Yamamoto & Yohji
ファッションデザイナー、山本耀司の活動を総覧する一冊。左右非対称のシルエットや黒を基調とした造形、和服の構造に着想を得た構築的アプローチによって、既存のモード観を刷新してきた歩みを辿る。メインラインに加え、Y’sや建築・舞台・映画・文学との協働までを網羅し、約40年にわたる創作の軌跡を章立てで構成。クレイグ・マクディーン、イネス&ヴィノード、マックス・ヴァドゥクル、ニック・ナイトらの写真を収録。
Druckgrafik Prints Estampes | Richard Serra
彫刻家、リチャード・セラによる版画作品集。1972年以降に制作されたエッチング、リトグラフ、シルクスクリーンなどを網羅し、初期の実験的リトグラフから2007年までの仕事を収録。重力やバランスといった要素を画面に取り込み、強い存在感をもつ大判作品も含まれる。彫刻と並行して積み重ねられた版画の仕事を通して、セラの造形思考の広がりを読み取ることができる。