副田デザイン制作所仕事集 | 副田高行
アートディレクター、副田高行が率いる副田デザイン制作所の活動をまとめた作品集。シャープ〈AQUOS〉シリーズやトヨタ〈ReBORN〉キャンペーンをはじめ、設立以降に手がけたポスターや新聞広告など約200点を掲載。広告の現場で培われた構成力と繊細な感性が生み出すビジュアルは、企業イメージの刷新とともに時代の空気を映し出す。制作の背景を語るエピソードを通して、副田の思考と造形理念を紹介している。
Sparkle and Spin: A Book about Words | Ann & Paul Rand
アメリカを代表するグラフィックデザイナー、ポール・ランドと妻であるアン・ランドによって作られた絵本。言葉の響きやリズム、共鳴、音の高さを通して、言葉そのものがもつ楽しさや美しさを子どもたちに伝えている。アン・ランドの感性豊かな文章に呼応し、ポール・ランドは鮮やかなデザインと明るい色彩、大胆な想像力によって、言葉遊びを視覚的に表現。ユーモラスで抽象的なイラストは文章の魅力をいっそう引き立て、読む者の想像力を刺激する。
Marc Held: 50 Years of Design | Michele Champenois
フランス出身の建築家・プロダクトデザイナー、マーク・エルドの約50年にわたる仕事をまとめた作品集。1960年代から2013年までの活動を軸に、Knollから製品化された名作椅子「Culbuto」をはじめ、家具、テーブルウェア、インテリア、空間設計に至るまで、多彩な創作の軌跡を紹介。北欧デザインの流れを汲みつつ、人間的なスケールと暮らしへのまなざしを重視した造形は、フランス・デザインの刷新を象徴するものでもある。図版と解説を通して、時代とともに変化しながらも一貫して保たれてきた思想と実践が丁寧に伝えられている。
Skin | 高木由利子、ひびのこづえ
写真家・高木由利子が、コスチュームアーティストひびのこづえの作品を世界各地で撮影した写真集。ケニア、トルコ、インド、タイで現地の人々に衣装を纏わせ、その姿をモノクロームで記録している。CMや舞台のために一度だけ制作された衣装が、伝統とともに暮らす人々の生活と交差し、異なる文脈の中で新たな意味を帯びる構成。写真とコスチュームの出会いを通して、文化の境界を越える表現を映し出している。
MACK Sculptures: 2003-2020
戦後現代美術に大きな影響を与えたアーティスト・グループ「ZERO」の創設メンバーであり、ドイツを代表する現代アーティスト、ハインツ・マックの彫刻作品をまとめた作品集。2003年から2020年にかけて制作された彫刻を中心に構成され、光、素材、空間の相互作用を探るマックの造形言語を豊富なビジュアルで紹介する。収録図版はカラー600点に及び、その多彩な表現の変遷と一貫した美学を包括的に辿る内容となっている。
新装版 土門拳 自選作品集
昭和期を代表する写真家、土門拳による唯一の自選作品集。日本の美や伝統、古寺・仏像、戦前戦後の社会を捉えたリアリズム、著名人の肖像まで、自身が選び抜いた代表作447点を収録。被写体と真摯に向き合う姿勢が一貫して感じられ、カラーとモノクロの双方で土門の審美眼と表現の幅が明確に伝わってくる。撮影当時の色合いを可能な限り再現するための配慮も行き届き、その仕事の全体像をあらためて見渡すことのできる決定的な1冊。
A Series of Human Decisions | Bill Jacobson
写真家、ビル・ジェイコブソンの作品集。1980年代に発表したぼやけた肖像写真で知られるジェイコブソンが、本作では輪郭のはっきりとした空間や風景を捉えている。人の姿が消えた室内や街の一角は、静かでありながらどこか落ち着かない気配を帯び、時間の経過や記憶の薄れを感じさせる。私たちの身の回りの環境が、積み重ねられてきた選択の結果であることを、淡々とした視線で映し出している。
Turquoise Trail: Native American Jewelry and Culture of the Southwest
古代から神聖な石として儀式や装飾品に使われてきた宝石、ターコイズ(トルコ石)を文化的・歴史的な価値、そして今も受け継がれる伝統について紹介する作品資料集。ナバホ族、ホピ族、ズニ族、その他部族が多彩なスタイルやモチーフ、神話や伝統的な氏族のシンボルに基づいたジュエリーを製作しており、現代でも活発な手工芸産業となっている。またジュエリーとしての側面だけでなく、先住民族同士の深い文化的つながりを明らかにしながら、その背景となる祭り、住民族の精神性、歴史、芸術、日常を包括的に伝えている。
Robert A. M. Stern Buildings
アメリカの建築家、ロバート・スターンとその事務所がこれまでに手がけた、住宅以外の建築に特化した作品集。バージニア大学のコルゲート・ダーデン・スクール・オブ・ビジネスや、スタンフォード大学のウィリアム・H・ゲイツ・コンピューターサイエンス・ビルディング、マサチューセッツ州のノーマン・ロックウェル美術館など、学術施設や文化施設、教育機関などの建築プロジェクトをテーマごとに分類し、30以上の建物を豊富な写真や図面とともに紹介。
David Adjaye: Houses
タンザニア出身の建築家、デイヴィッド・アジャイの初期を代表する住宅作品集。国や文化の異なる環境で手がけられた13の住宅プロジェクトを、図面、写真、スケッチ、メモなどの資料とともに紹介している。限られた予算や条件のなかで素材や光を巧みに扱い、住まい手の個性に応答していく姿勢が随所に読み取れる構成。都市から郊外まで多様な状況に向き合いながら培われた建築の思考と実践を、具体的なかたちで伝えている。
デザインの解剖 明治エッセルスーパーカップ | 佐藤卓
グラフィックデザイナー、佐藤卓が2001年より取り組んでいるプロジェクト「デザインの解剖」。本書は、株式会社明治の主力商品のひとつ「明治エッセルスーパーカップ」をデザインの視点で解剖した一冊。明治エッセルスーパーカップの味や温度、口溶け、舌触り、コクなどはどのように設計し作られたのか。パッケージデザインにおいても、ロゴやタイプ、文字の配置、包装の構成要素にいたるまで解説し、明治エッセルスーパーカップを構成する要素の細部にいたるまで徹底的に検証。
生誕100周年記念 ブルーノ・ムナーリ展 あの手この手
美術家、デザイナー、絵本作家として幅広く活動したブルーノ・ムナーリの生誕100周年を記念して開催された展覧会の公式図録。代表作「ナンセンスの機械」や「読めない本」をはじめ、ペインティングや紙による立体造形など、多彩な表現をカラー図版で収録している。遊び心に満ちた発想と探究心が貫かれた作品群を総合的にたどる構成。芸術、デザイン、教育を横断するムナーリの創造の広がりを映し出している。
Stillscape | 永戸鉄也、水谷太郎
コラージュアーティストの永戸鉄也と、写真家の水谷太郎による作品集。2015年に開催された「Stillscape」展にあわせて制作されたもの。“目に写るものは静物(stilllife)と風景(landscepe)の表層である”として、両氏の視点の共通点を探っている。300部限定発行。
L’Esprit Serge Lutens: The Spirit of Beauty
写真家・クリエイターとしても知られるセルジュ・ルタンスの美学と思考を包括的にまとめた大型作品集。香水、写真、映像、言葉といった多層的な表現を通して培われてきた独自の世界観が、濃密なヴィジュアルとテキストによって展開されている。美を装飾や流行として扱うのではなく、精神性や内面の在り方として捉える姿勢が全編に貫かれ、感覚と思想が交差する表現の軌跡が浮かび上がる。1990年代初頭という時代背景も相まって、後の創作へと連なる原点を示す資料性の高い内容。
Picasso and Maya: Father and Daughter
画家、パブロ・ピカソと長女マヤとの関係に焦点を当て、その創作における位置づけを多角的に検証したモノグラフ。父と子の親密な関係が、絵画や彫刻、ドローイングの中でどのように表れてきたのかを、年代を追って丁寧に辿っている。家族のアーカイブ写真や未公開資料を交えた構成により、私的な時間と創作行為が交差する場面が浮かび上がる。研究者による論考や関係者へのインタビューも収録。
Otl Aicher: 328 Plakate fur die Ulmer Volkshochschule
グラフィックデザイナー、オトル・アイヒャーの作品集。1940年代から1960年代にかけて、ウルム市民大学のために制作されたポスターを体系的に収録し、タイポグラフィと色彩、構成による視覚言語の変遷を辿っている。講座内容や思想を、形・色・文字によって的確に伝える設計は、情報伝達としてのデザインの精度を雄弁に示すもの。抽象的な幾何形態や独自の書体へと移行していく過程から、造形思想と教育理念がどのように結びついていたかが読み取れる。
A Pound of Pictures | Alec Soth
写真家、アレック・ソスによる近年作をまとめた作品集。2018年から2021年にかけて制作された写真は、バードウォッチャー、日光浴をする人々、リンカーン像など、雑多で取り留めのないモチーフを行き交いながら連なっていく。印刷された写真が経験を留め、記憶を形づくる行為そのものに目を向け、イメージが生まれる過程や欲望を内省的に辿る。写真の後にはソス自身の言葉が添えられ、光や時間といった儚い要素と、身体やフィルムといった物質との接点が語られる。
PRIERE | 瀧本幹也
写真家、瀧本幹也の作品集。2020年秋、京都での国際写真祭への参加をきっかけに制作された「祈り」を主題とするシリーズをまとめたもの。寺院の建築や庭と向き合いながら、数百年、数千年にわたって積み重ねられてきた時間の流れの中に身を置き、静けさの中にある気配や呼吸を写し取っている。用紙や印刷、布張りの装丁など造本にも細やかな配慮が施され、光と時間、祈りの感覚を丁寧に受け止める一冊。
Mikiya Takimoto Works 1998-2023 プリント付限定特装版 | 瀧本幹也
広告写真をはじめ、CM、映画など多彩な分野で活躍する写真家・瀧本幹也による作品集。1998年から2023年までのクライアントワークに焦点を当て、25年にわたる軌跡を辿る構成。豊富な仕事を紹介するとともに、美しい撮り下ろしのオリジナルプリントが付属した限定特装版。全125部限定で刊行された本書は、瀧本のビジュアル表現の幅広さと深度を物理的にも体感できる特別な一冊となっている。特製BOX入。
Tim Walker Pictures
世界的に活躍するファッションフォトグラファー、ティム・ウォーカーの初期代表作をまとめた作品集。『ヴォーグ』などで発表されたファッションフォトを中心に、撮影前のスケッチやコンタクトシート、コラージュ、ポラロイドを多数収録し、創作の舞台裏を垣間見ることができる。繊細な構図と夢想的な物語性が融合したイメージの数々は、ウォーカー独自の幻想世界を象徴するもの。ファッション写真における詩的な瞬間を永続のかたちに留めている。
Tim Walker: Story Teller ハードカバー版
イギリス出身のファッションフォトグラファー、ティム・ウォーカーによる作品集。白昼夢のような幻想とユーモアに満ちたイメージの数々を収録し、ファッション写真の枠を超えた独自の世界を構築する。アレキサンダー・マックイーンやケイト・ブッシュ、ステラ・テナントら著名なアーティストとのコラボレーションを通じて、演出と現実が交錯する視覚体験を提示。緻密な構成と豊かな色彩が生み出す物語的な写真表現の核心を映し出している。
Comme des Garcons | France Grand
1970年代の東京で川久保玲が設立したファッションブランド、コム・デ・ギャルソンの広告ビジュアル集。「少年の持つ冒険心」「男の子のように」を意味するブランド名のもと、既成概念を揺さぶる広告表現を展開してきた。アートディレクションを手がけた井上嗣也との協働による奔放かつ無邪気なビジュアルを多数収録し、ファッションとグラフィックデザインの関係性を新たな次元で示している。
See The World Beautiful | Anne Menke
写真家、アン・メンケの作品集。世界各地を取材で巡るなかで出会った人々や風景を通し、ファッションと文化の交差点を見つめている。アジア、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、北米の各地で捉えられたイメージは、衣服が生まれる背景としての土地や生活の気配を映し出した作品群を収録。現代の視点によるテキストと作家自身の言葉を交え、写真、ファッション、文化が相互に影響し合う関係を丁寧に辿っている。
Drawing Leads to Another Dimension 1995-2020 | ヒロ杉山
日本のイラストレーター/デザイナーであるヒロ杉山が、1995年から2020年までの25年間に描き続けてきたドローイングの集大成となる作品集。2000点以上の作品から厳選されたイメージが収録され、具象と抽象を行き来しながら独自の世界を形づくっている。膨大なページからは、描くことそのものが思考であり、次元を越える行為であるという作家の姿勢が静かな熱気となって伝わってくる。500部限定刊行。
M/M(Paris): The Givenchy Files
デザインユニット、M/M (Paris)による作品集。ジバンシィのウィメンズ、メンズ、オートクチュールのコレクションのために制作された招待状を、約5年分まとめて収録。リカルド・ティッシとの協働のもと、シーズンごとに生み出されてきたイメージは、手描きのモチーフ、写真、グラフィックを重ね合わせた独自の造形が際立つ。ポスターやステッカー、切り抜き、ブレスレットなど多様な形式を通して、ファッションイメージのあり方を拡張している。
仕事と周辺シリーズ 7冊セット
日本を代表するデザイナーやアーティストの仕事とその背景を掘り下げる『仕事と周辺』シリーズ7冊セット。各巻では、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、アートディレクションなど多様な創作活動を行う人物を取り上げ、作品紹介やプロジェクト解説、インタビュー、スケッチなどを通じて、制作のプロセスや思考の源泉を明らかにする。
TUGBOAT 10 Years
日本初のクリエイティブエージェンシーとして知られるTUGBOATの活動をまとめた10年史。TVCM729本、新聞広告5,561段、ポスター1,074タイプをはじめ、キャラクターデザイン、映画、作詞、NPO活動に至るまで幅広い仕事を収録する。社会や時代の空気を鋭くとらえながら、広告表現の新たな地平を切り拓いた軌跡を辿る。膨大な制作実績の中に、TUGBOATが追求してきた創造性と批評性の両面を提示している。
Vrais Semblants | Sarah Moon
写真家、サラ・ムーンの作品集。前作『Souvenirs Improbables』から約8年を経て編まれたもので、近年の新作を含む写真表現の到達点を示している。曖昧さや揺らぎ、消えゆく気配を大切にしたイメージは、被写体を明確に語ることを避けながら、記憶や感情の層へと静かに触れていく。時間の痕跡や儚さ、美と不確かさの境界をすくい取る視線は一貫しており、写真という行為そのものへの思索が画面の奥に滲む。
Blood Sweat And Tears or How I Stopped Worrying And Learned to Love Fashion | Bruce Weber
写真家、ブルース・ウェーバーの大判作品集。過去30年にわたり手がけてきたファッション写真を軸に、雑誌やブランドの仕事から未発表カットまでを編纂。衣服の造形にとどまらず、自然や建築、人の身体や精神に宿る感覚としてファッションを捉える視線が全編に貫かれている。カラーとモノクロの写真に加え、作家自身の手記やノートの断片も収録。
Mind/Mirror | Jasper Johns
画家、ジャスパー・ジョーンズの創作を、「鏡像」や「反復」という視点から捉え直した大規模な回顧的作品集。65年以上にわたり多様な表現を展開してきた仕事を、絵画、版画、ドローイング、彫刻など複数のメディアを横断しながら検証している。旗や標的といった反復されるモチーフ、場所への意識、制作プロセスに内在する二重性に注目し、未公開資料も交えながら、研究者や詩人、作家らによる論考を収録。
Deja Vu | Jean-Baptiste Mondino
写真家、ジャン=バティスト・モンディーノの作品集。ロックやポップ、ファッションの世界で撮影された写真や映像表現を通じて、1990年代以降の視覚文化に強い影響を与えてきた仕事をまとめている。世界的ミュージシャンやアイコンたちの肖像は、洗練された技術と大胆な発想が交差する画面構成によって、時代の空気を鮮烈に刻み込む。
Two Much | Jean-Baptiste Mondino
写真家、ジャン=バティスト・モンディーノの作品集。ロックやポップ、ファッションの分野で培ってきた写真、デジタル処理、映像表現を横断し、近年約5年間の仕事をまとめている。時代の気分を鋭くすくい取る感覚と、ブラックユーモアやグラマラスな演出、歪んだ官能性を自在に行き来する構成力が際立つ。高度な技術に裏打ちされた大胆な発想が、商業表現の枠を越えてイメージの可能性を更新し続けてきた軌跡を辿る。
EGOISTE No.13 2冊揃
ニコル・ヴィズニアックが1977年に創刊し、不定期で刊行が続く雑誌『エゴイスト(Egoiste)』第13号の2冊組。ユマ・サーマン、シャロン・ストーン、マックス・ヴァドゥクル、マルグリッド・デュラスらが名を連ね、大判のモノクロ図版で豪華かつスタイリッシュな写真の数々で構成されている。表紙写真はフォトグラファーのリチャード・アヴェドンによるもの。
KASAI Kaoru 1968 葛西薫
アートディレクター・葛西薫の仕事を集成した作品集。サントリー烏龍茶やソニー・ウォークマンをはじめとする広告作品、ポスターの青写真や下書きなど、制作過程が垣間見える資料を多数収録する。さらに「装幀の楽しみ」「意味のある、意味なし」など、自身のデザイン観や制作哲学を綴ったエッセイも掲載。広告から装幀、ポスターまで、長年第一線で活躍してきた葛西の創作の幅と奥行きを多角的に伝えている。
永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル
2025年に東京都庭園美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された公式図録。フランスのハイジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペルの歴史と卓越した技術を、アール・デコの潮流とともに紹介する。「パトリモニー コレクション」および個人蔵から厳選されたジュエリー、時計、工芸品約250点をフルカラーで収録。さらに、写真やデザイン画などメゾンの貴重なアーカイブ資料も掲載し、装身具を超えた芸術としてのジュエリーの魅力と時代を超える美を伝える一冊。
Seasons | Donna Hay
料理家、ドナ・ヘイによるレシピブック。季節ごとに手に入る食材を主役に、シンプルで新鮮な料理を提案している。春夏秋冬それぞれの章では、旬の素材を生かしたレシピに加え、食卓の整え方や過ごし方のヒントも盛り込まれ、ライフスタイル全体としての「季節を味わう」ための感覚がさりげなく織り込まれている。洗練されたフードスタイリングと実用性を兼ね備えた1冊。
Self Service No.37
パリを拠点に年2回発行されるファッション&カルチャーマガジン『Self Service』vol.37(2012年 Fall/Winter号)。クリエイティブ・ディレクターのエズラ・ペトロニオとファッション・ディレクターのスザンヌ・コラーによって創刊され、世界的フォトグラファーによる斬新かつスタイリッシュなビジュアルを多数掲載する。本号では、モナコ公国の故グレース・ケリーの孫娘、シャルロット・カシラギをエズラ・ペトロニオ、マリオ・ソレンティらが撮影。そのほか、写真家スコット・シューマンやデザイナー、アンソニー・ヴァカレロのインタビュー記事も収録。
包む 日本の伝統パッケージ展
2011年に目黒区美術館で開催された展覧会にあわせて刊行された図録。竹や稲わら、麻ひも、紙、陶器といった自然素材を用いた、日本の伝統的な包装・容器を紹介。アートディレクターであり、長年にわたり蒐集を続けてきた岡秀行のコレクションを軸に、素材選びや構造、用途に即した機能美を丁寧に読み解く。生活の知恵から生まれた簡潔な造形は、地域の風土や文化と密接に結びつき、デザイン史・民俗資料としての価値を併せ持つ内容となっている。
Janvier | Ronan Bouroullec
フランスのデザイナー・アーティスト、ロナン・ブルレックによる近年のドローイング作品をまとめた作品集。家具やプロダクトデザインで知られるブルレックが、直感的な線と色彩で描く有機的な形態や抽象表現を収録。デザイナー活動と並行して日常的に描かれるドローイングは、単なるスケッチにとどまらず、彼の創作プロセスや空間感覚を映し出している。
Stylo-Bille | Ronan Bouroullec
フランスのデザイナー、アーティストであるロナン・ブルレックによる近作のドローイングを収めた作品集。ボールペンを用いた繊細な線が複雑に重なり合い、有機的でリズミカルな抽象表現を生み出している。シンプルな構成ながら、ブルレックの日常的な制作プロセスや直感的な描線の美しさを感じられる一冊で、家具やプロダクトデザインで知られる作家の多彩な感性を垣間見ることができる。
PARIS | 市橋織江
写真家、市橋織江がパリに滞在し、その街の光と空気を静かに写し取った作品集。名所や華やかさを強調するのではなく、街角の陰影、やわらかな色彩、人の気配が漂う一瞬を丁寧にすくい上げている。市橋織江ならではの繊細で詩的な表現が、見る者に都市の記憶を静かに呼び起こす。
Gift | 市橋織江
写真家、市橋織江の作品集。2006年から2008年にかけて、ひと月に一度、国内外を旅しながら撮影された風景が収められている。広告や映像の現場で培われた繊細な光の扱いと、被写体に向けられるやわらかなまなざしが、土地ごとの空気や時間を静かに写し取る。タイトル通り、大切な誰かに贈りたくなるような眩い一冊。
Parcours Museologique Revisite | Robert Polidori
カリフォルニアを拠点に活動する写真家、ロバート・ポリドリによる作品集。フランス絶対王政の象徴として知られる世界最大級の宮殿・ヴェルサイユ宮殿を25年にわたり撮影し、その保存・修復プロジェクトの過程を記録している。華やかさの裏にある劣化や補修の痕跡、修復をめぐる政治的・美学的な問題にも目を向けながら、建築空間と時間の交錯を繊細に捉えた構成。ヴェルサイユ宮の変遷を映像的に描き出すドキュメンタリー的作品集となっている。
Missing Buildings | Thom Atkinson、Beth Atkinson
写真家、トム・アトキンソンとベス・アトキンソンによる写真集。第二次世界大戦の爆撃によって失われた建物の跡を現在のロンドンの街並みの中に探し出し、記録たもの。駐車場や空き地となった場所、壁に残る輪郭や痕跡は、再開発の進む都市の中に埋もれた記憶を静かに呼び起こす。欠けたままの空間がもたらす違和感や静けさを通して、かつてそこにあった暮らしと喪失の気配が伝わってくる。